JP5183716B2 - 発光装置 - Google Patents

発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5183716B2
JP5183716B2 JP2010248980A JP2010248980A JP5183716B2 JP 5183716 B2 JP5183716 B2 JP 5183716B2 JP 2010248980 A JP2010248980 A JP 2010248980A JP 2010248980 A JP2010248980 A JP 2010248980A JP 5183716 B2 JP5183716 B2 JP 5183716B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
light emitting
electrode
region
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010248980A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011150999A (ja
JP2011150999A5 (ja
Inventor
順也 玉木
拓郎 山▲崎▼
陽次郎 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2010248980A priority Critical patent/JP5183716B2/ja
Priority to US12/970,601 priority patent/US8866704B2/en
Publication of JP2011150999A publication Critical patent/JP2011150999A/ja
Publication of JP2011150999A5 publication Critical patent/JP2011150999A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5183716B2 publication Critical patent/JP5183716B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/84Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K50/844Encapsulations
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
    • H10K59/131Interconnections, e.g. wiring lines or terminals
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/87Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K59/873Encapsulations

Description

本発明は、発光装置、特に有機EL素子を備える発光装置の製造方法に関する。
近年、有機EL素子を複数用いた発光装置、あるいは表示装置が盛んに研究開発されている。そして、有機EL素子を駆動するための薄膜トランジスタ等を設けたアクティブマトリクス型の発光装置は、高精細かつ高品質の表示を実現できることから広く研究されている。アクティブマトリクス型の発光装置は、一般的に、基板上の薄膜トランジスタ等の駆動回路を覆う状態で樹脂からなる平坦化層が設けられ、その平坦化層の上に、下部電極、発光層を含む有機化合物層、上部電極が積層された複数の有機EL素子が形成されている。複数の有機EL素子は、樹脂からなる隔壁によって区画され、各有機EL素子の下部電極は、それぞれ異なるコンタクト部を介して駆動回路と電気的に接続されている。また、有機化合物層の上部にある上部電極は、複数の有機EL素子に共通で設けられ、複数の有機EL素子が配列された発光領域より外側にある外部領域に設けられるコンタクト部を介して、外部領域にある駆動回路と電気的に接続されている。また、外部領域にある駆動回路の上には、平坦化層形成後の製造工程で発生するダメージを抑制するように樹脂層が形成されている。そして、外部領域に設けられるコンタクト部においては、樹脂層と平坦化層、樹脂層と隔壁とは、基板の面内方向で分離された構成となっている。
有機EL素子には、水分や酸素に弱いという課題がある。この水分や酸素から有機EL素子を保護するために、有機EL素子の形成後、スパッタリング法やプラズマCVD法等の高エネルギー成膜手法を用いて保護層を形成する技術が知られている。しかし、このような高エネルギー成膜手法で保護層を形成すると、有機EL素子の有機化合物層がダメージを受ける場合がある。この課題に対し、特許文献1では、上部電極の上に銅フタロシアニン誘導体やアルミキノリノール錯体等の有機化合物層を含む第1保護層が形成され、その上にスパッタリング法等で形成される無機材料を主とする第2保護層が配置される構成が開示されている。
上述した一般的なアクティブマトリクス型の発光装置において、特許文献1の構成を採用すると、外部領域にある駆動回路の上にある樹脂層と有機化合物を有する第1保護層とが直接接する構成になる場合がある。というのも、上部電極は、その形成時の形成精度を考慮して、コンタクト部よりも大きく形成され、樹脂層の上にまで形成される。そして、第1保護層は樹脂層が直接接する構成となる場合がある。一方、樹脂は水分やガスを吸着しやすく、その内部に水分やガスが残存しやすく、また、有機化合物も水分やガスを吸着しやすい。このため、コンタクト部において分離された樹脂層から有機化合物を含む第1保護層を介して、水分やガスが発光領域にまで伝達する経路ができ、発光領域にある有機EL素子が劣化してしまうという問題が生じる。
一方、有機EL素子の他の課題として発光効率の向上が挙げられる。この課題に対して、特許文献2では、有機EL素子の上部に有機キャッピング層を蒸着法で形成し、その屈折率あるいは膜厚を制御することで、有機EL素子の発光効率を向上させている。特許文献2の構成であっても、外部領域にある駆動回路の上にある樹脂層と有機キャッピング層とが直接接する構成となる場合には、上述した問題が生じてしまう。
特開2006−228570号公報 特開2006−156390号公報
本発明は、有機EL素子上にキャップ層を有する発光装置において、外部領域にある樹脂層から発光領域への水分やガスの伝達が抑制される発光装置を提供する。
本発明は、複数の画素が配列される発光領域と前記発光領域の外側にある外部領域とを有する基板と、前記基板の上にある駆動回路と、前記駆動回路の上部を平坦化するための平坦化層と、前記平坦化層の上にある第1電極と、前記第1電極を前記画素ごとに区画するための隔壁と、前記第1電極の上にある有機化合物層と、前記有機化合物層及び前記隔壁の上に前記発光領域に渡って配置される第2電極と、前記第2電極の上に配置させるキャップ層と、前記外部領域にあり、前記平坦化層と前記隔壁から離間領域を介して離間されている樹脂層と、を有し、前記キャップ層の形成端は、前記第2電極の形成端よりも発光領域側にあることを特徴とする。
本発明は、有機EL素子上にキャップ層を有する発光装置において、外部領域にある樹脂層から発光領域への水分やガスの伝達が抑制される。
本発明の発光装置の概略図 本発明の発光装置の製造方法を説明する概略図
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、図面上、各部材を認識可能な大きさとしたため、図面の縮尺は実際とは異なる。
図1は本発明の発光装置の概略図である。図1(a)は、本発明の発光装置の概略斜視図である。本発明の発光装置は、複数の画素16が配列される発光領域17とその外側にある外部領域18を有している。そして、図1(b)は、図1(a)のA−Bに沿った概略断面図である。本発明の発光装置は、発光領域17と外部領域18を有する基板10と、基板10の上にある駆動回路110とを有している。そして、発光領域17の駆動回路110の上には、駆動回路110の上部を平坦化するための平坦化層12があり、平坦化層12の上には第1電極21が配置されている。また、平坦化層12の上に、第1電極21を画素16ごとに区画するための隔壁13が配置されている。第1電極21の上には少なくとも発光層を有する有機化合物層22が配置され、有機化合物層22及び隔壁13の上に発光領域17全域に渡って第2電極23が配置されている。第1電極21と有機化合物層22と第2電極23によって有機EL素子が構成されている。そして、第2電極23(有機EL素子)の上にキャップ層24が配置されている。キャップ層24は、キャップ層24の形成端241が発光領域17の外側に配置されるよう形成されている。
さらに、第2電極23は、外部領域18にある駆動回路110とコンタクト部15(離間領域20)を介して(詳しくは、コンタクト部15内の金属層26を介して)電気的に接続されるように、発光領域17からコンタクト部15にかけて配置されている。図1(b)では、平坦化層12と隔壁13の開口部が基板面内方向において重なる位置に設けられている構成を示したが、異なる位置に設けられていてもよい。この場合、金属層26は、図1(b)と同様に平坦化層12の開口部を被覆し、更に金属層26の少なくとも一部が、隔壁13の開口部と基板面内方向において重なる位置になるよう設けられる。これにより、第2電極23は金属層26を介して駆動回路110と電気的に接続される。
なお、発光領域17は、区画された画素が複数配列された領域で、複数の画素と画素に挟まれている領域とからなる。また画素とは、基板に垂直な方向で、有機化合物層が第1電極と第2電極とに直接接して挟まれる領域である。
また、第1電極21はコンタクト部14を介して発光領域17にある駆動回路110の一部と電気的に接続されている。外部領域18の駆動回路110の上には、それを保護するために樹脂層19が形成されている。樹脂層19は、基板10の面内方向において、平坦化層12と隔壁13とから、コンタクト部15(離間領域20)を介して離間されている。
なお、本発明において、キャップ層24としては、公知の有機化合物材料を用いることができ、特に、有機化合物層22に用いるものと同一の材料を用いることができ、真空加熱蒸着法で形成することができる。また、キャップ層24としては、真空蒸着法で形成可能な、フッ化リチウム等を用いることができる。キャップ層24には、膜厚或いは材料の屈折率を調整することによって、光干渉層としての機能を付加することができ、有機EL素子の光取り出し効率を向上させることができる。また、図1(b)に示すように、スパッタリング法やプラズマCVD法などの高エネルギー成膜手法を用いて保護層25を形成する場合のダメージ緩和層の機能を付加してもよい。また、光干渉層とダメージ緩和層の両方の機能を持たせてもよい。キャップ層24を光干渉層として用いる場合には、低屈折率材料を用いることが望ましい。低屈折率材料としてはフッ化リチウムを用いることができる。キャップ層24の膜厚は、5nm以上300nm以下であることが好ましい。また、キャップ層24は複数の異なる材料からなる層を積層した層であってもよい。一般的に、ダメージ緩和層や光干渉層に適する有機化合物材料やフッ化リチウムは、水分を吸収しやすい材料である。
このため、本発明の発光装置では、キャップ層24の形成端241が樹脂層19に接しないように第2電極23の形成端231よりも発光領域側に配置されるようにキャップ層24が形成されている。この構成により、樹脂層19に内在する水分やガスが、キャップ層24を介して外部領域18から発光領域17まで伝達し、有機EL素子の第2電極23の異物等による欠陥部から有機EL素子内に浸入するのが抑制され、有機EL素子の劣化が抑制される。
以下に、本実施形態の発光装置の製造方法を図2を用いて説明する。図2に示す断面図は、図1(b)に示す断面図と等しい領域を表す断面図である。まず、図2(a)に示すように、基板10上に駆動回路110が形成される。駆動回路110は、Alなどの金属配線、ポリシリコン或いはアモルファスシリコンなどを用いたTFT等で構成されている。TFT等は、公知のプロセスを用いて形成することができる。
次に、駆動回路110上に平坦化層12が形成される。平坦化層12は、SiN、SiOなどの無機膜、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの樹脂膜を材料として用いることができ、スパッタリング法、CVD法、スピンコート法などで形成される。特に、トップエミッション型でかつ、アクティブマトリクス型の有機EL素子を用いる場合には、平坦化層は樹脂膜を用いることが望ましく、その膜厚は1μm以上とすることが望ましい。また、外部領域18にある駆動回路110を覆うように、平坦化層と同じ工程、同じ材料で、樹脂層19の一部または全部が形成されていてもよい。この構成により、駆動回路110への発光装置の形成時ダメージを低減することができる。
次に、平坦化層12にコンタクト部14、コンタクト部15(離間領域20)が形成される。コンタクト部は、例えばフォトリソグラフィー法を用いて形成される。
次に、平坦化層12上に第1電極21が形成される。第1電極21は、Cr、Al、Ag、Au、Pt等の金属或いはそれらの合金からなる金属膜をスパッタリング法などで成膜し、フォトリソグラフィー法などでパターニングすることで形成される。金属膜の膜厚は、その表面での反射率が、可視光領域(波長400nm乃至780nm)において40%以上となるように、50nm以上であることが望ましい。また、第1電極21は、上記の金属膜の上に、酸化インジウム錫や酸化インジウム亜鉛等の透明酸化物導電膜を積層する構成であってもよい。なお、透明とは、可視光領域において、光透過率が40%以上であることをいう。第1電極21は、発光領域17内にあるコンタクト部14を介して駆動回路110の一部と電気的に接続される。このとき、外部領域18にあるコンタクト部15に第1電極21と同じ工程、同じ材料で金属層26が形成されている。この金属層26は、第1電極21のパターニング時に、駆動回路110が損傷することを低減している。
次に、コンタクト部14を覆い、第1電極21上に開口部を設けるように、隔壁13が形成される。隔壁13は、上述した平坦化層12と同様の材料、製法を用いることができ、樹脂膜を用いることが望ましい。また、この隔壁13が第1電極21のエッジ部分を覆うことにより、第1電極21と発光領域17全域に形成される第2電極とがショートされるのを防ぐことができる。また、外部領域18にある駆動回路110を覆うように、隔壁13と同じ工程、同じ材料で、樹脂層19の一部または全部が形成されていてもよい。この構成により、駆動回路110への発光装置の形成時ダメージを低減することができる。
隔壁13には、外部領域18にある樹脂層19と発光領域17にある隔壁13とを離間するコンタクト部15(離間領域20)が形成される。隔壁13の第1電極21上の開口部、及びコンタクト部15は、例えばフォトリソグラフィー法を用いて形成される。
次に、第1電極21上に、少なくとも発光層を含む有機化合物層22を形成する。有機化合物層22は、公知の材料を用いてマスク蒸着法、インクジェット法などで形成することができる。有機化合物層22は、発光層の他に、必要に応じて正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層、その他の有機機能層を含んでいてもよい。なお、図1(b)、図2において、有機化合物層22は隣の画素と連続しているが、隣の画素どうしが異なる発光色の場合には、少なくとも発光層は連続しないように形成する必要がある。例えば、発光層の成膜をマスク蒸着法で行う場合には、発光層の成膜領域を、画素に対応した領域に開口部を設けたシャドーマスクを用いて規定することができる。
ここで、有機化合物層22は外部領域18にあるコンタクト部15にまで至らないように、その形成端221がコンタクト部15よりも発光領域側の位置に形成されている。この構成により、後に形成される第2電極23とコンタクト部15内の金属層26とが接続し、第2電極23と駆動回路110とがコンタクト部15を介して電気的に接続されている。
次に、図2(b)に示すように、有機化合物層22及び隔壁13の上に第2電極23が形成される。第2電極23は、酸化インジウム錫や酸化インジウム亜鉛等の透明酸化物導電膜、或いはAl、Agなどの金属或いは合金からなる金属材料を膜厚5nm以上20nm以下で形成される金属膜を用いることができる。そして、また、第2電極23は、スパッタリング法、真空蒸着法などで形成される。そして、第2電極23は、発光領域17の外の外部領域18で、コンタクト部15を介して駆動回路110と電気的に接続されるように形成される。このため、第2電極23の成膜領域は、発光領域17全域からコンタクト部15を覆うまでの領域である。図2(b)においては、第2電極23の形成端231は樹脂層19の上にまで形成されているが、必ずしも樹脂層19の上にまで設ける必要はなく、第2電極23は少なくともコンタクト部15で金属層26と直接接することにより、駆動回路110と導通していればよい。
次に、図2(d)に示すように、第2電極23の上にキャップ層24が、シャドーマスクを用いたマスク蒸着法で、第2電極23の形成端231よりも発光領域17側に形成される。このとき、図2(c)に示すように、マスク3は、コンタクト部15(離間領域20)の発光領域側にある隔壁13の側面の上部端151(201)よりも発光領域17側にある第2電極23から、基板10の面内方向において発光領域17側とは反対側に離間して配置される。そしてその状態で、キャップ層24が形成される。このため、第2電極23の、駆動回路110からコンタクト部15を介して発光領域17までにある第2電極23とマスク3とが接触することがない。よって、第2電極23の損傷を低減することができ、駆動回路110と発光領域17にある第2電極23との電気的な接続を良好に行うことができる。これは、キャップ層24の形成端241と第2電極23の形成端231がコンタクト部15(離間領域20)の発光領域側にある隔壁13の側面の上部端151(201)よりも外側にある構成となることから検証可能である。
マスクの配置位置は、コンタクト部15の発光領域17側にある隔壁13の側面の上部端151よりも発光領域17側にある第2電極23から、基板10に垂直な方向に離間する位置でもよい。または、マスクの配置位置は、コンタクト部15の発光領域17側にある隔壁13の側面の上部端151から基板10の面内方向において発光領域17側とは反対側に離間する位置であればよい。さらに、マスクの配置位置は、それらの両方を満たす位置であってもよい。図2(c)においては、マスク3は、コンタクト部15の発光領域17側にある隔壁13の側面の上部端151よりも発光領域17側にある第2電極23から基板10の面内方向において発光領域17側とは反対側に離間して配置されている。さらに、マスク3は、樹脂層19上の第2電極23と基板10の面内方向にて重なる位置にて、基板10の垂直方向に近接して配置されている。この構成により、キャップ層24の形成端241を制御することが可能となる。図2(c)において、マスク3が樹脂層19上の第2電極23から基板10の垂直方向に離間して配置されている場合には、キャップ層24の形成端241は、発光領域17からより離れた位置まで形成されてしまう。このため、発光装置の額縁が大きくなり、発光装置を小型化する場合には望ましくない。
さらに、図2(c)のようにマスク3を樹脂層19上の第2電極23と基板10の面内方向にて重なる位置にて、基板10の垂直方向に近接して配置することで、キャップ層24の形成端241が第2電極23の形成端231よりも発光領域側に配置されるように制御することが可能となる。このため、樹脂層19とキャップ層24が接触することがなく、樹脂層19に内在する水分やガスが発光領域17にまで伝達されることを抑制できる。
また、本発明の発光装置において、図1(b)で示すようにキャップ層24の上に、有機EL素子を水分や酸素から保護するための保護層25が形成されていても形成されていなくてもよい。また、保護層25としてはSiN等の無機材料からなる無機層が好ましい。保護層25の構成として、無機層の単層構成であってもよいし、無機層と有機樹脂等からなる有機層とが積層された構成であってもよい。この積層構成としては、無機層の上層に有機層が形成され、さらにその上に無機層が形成される構成でもよい。この無機層は、スパッタリング法やプラズマCVD法等の手法により形成するのが、防湿性の面から好ましい。
また、図1(b)で示すように、保護層25を設ける発光装置においては、コンタクト部15(離間領域20)の発光領域17側にある平坦化層12の側面の下部端152(202)よりも外側に、キャップ層24の形成端241と第2電極23の形成端231があることが好ましい。この構成ではない場合には、平坦化層12と隔壁13の形成されている領域の第2電極23上に保護層25が接して形成されてしまう。通常、第2電極23の表面は、第2電極23上の異物や有機EL素子内の異物等によって、凹凸があり、この上に直接、保護層25を上記の方法で形成すると、保護層25内に欠陥ができやすい。そして、この欠陥を通して外部からの水分やガスが、平坦化層12や隔壁13を通して発光領域17内の有機EL素子にまで侵入してしまう。この問題を低減するために、キャップ層24は、なるべく広い領域を覆うことが望ましいが、少なくとも上記の構成の場合であれば低減できる。なぜなら、少なくとも平坦化層12や隔壁13の上の保護層25に欠陥が生じにくくなり、平坦化層12や隔壁13に水分やガスが侵入することが抑制されるからである。さらに、キャップ層24は、コンタクト部15を超えて、樹脂層19の上まで形成されていることが好ましい。ただし、その形成端241は、第2電極23の形成端231よりも発光領域17側にある。
また、外部領域18にある樹脂層19は、発光領域17の周囲に配置されていてもよいし、発光領域の1辺にのみ設けられていてもよいが、外部領域18にある駆動回路110上を覆う位置に配置されていればよい。発光装置に内在する水分量の絶対量を減らすために、外部領域18にある駆動回路110上にのみ配置される構成が望ましい。
また、コンタクト部15は、外部領域18にある樹脂層19と発光領域17にある平坦化層12と隔壁13とを一部で離間するように形成されていてもよいし、完全に分離するように形成されていてもよい。後者の構成の場合には、樹脂層19に内在する水分あるいは樹脂層19に浸入する水分が平坦化層12と隔壁13に拡散するのを防ぐことができる。
上述した構成は、離間領域20に第2電極23と電気的に接続する駆動回路110が配置されている構成について説明したがこれに限られるものではない。図1(c)に示すように、コンタクト部15とは別に、コンタクト部15よりも発光領域側に、外部領域18にある樹脂層19と発光領域17にある平坦化層12と隔壁13とを離間する離間領域20を設ける構成であってもよい。この構成の場合には、平坦化層12と隔壁13は、外部領域18にある樹脂層19から、離間領域20によって離間される。
このため、樹脂層19に内在する水分あるいは樹脂層19に浸入する水分が平坦化層12と隔壁13に拡散するのを防ぐことができる。離間領域20は、外部領域18にある樹脂層19と発光領域17にある平坦化層12と隔壁13とを完全に分離するように形成するのが望ましい。
図1(c)においても、キャップ層24の形成端241は、第2電極23の形成端231よりも発光領域側に配置されている。この構成においても、離間領域20の発光領域17側にある平坦化層12の側面の下部端202よりも外側にキャップ層24の形成端241があることが好ましい。さらに、キャップ層24の形成端241は、コンタクト部15の発光領域17側にある樹脂層19の側面の上部端151aよりも外側に配置されるのが好ましい。なお、図1(c)において、図1(b)と同じ構成要素は同じ符号を付している。
10 基板
110 駆動回路
12 平坦化層
13 隔壁
15 コンタクト部(離間領域)
16 画素
17 発光領域
18 外部領域
19 樹脂層
20 離間領域
21 第1電極
22 有機化合物層
23 第2電極
231 第2電極の形成端
24 キャップ層
241 キャップ層の形成端

Claims (7)

  1. 複数の画素が配列される発光領域と前記発光領域の外側にある外部領域とを有する基板と、
    前記基板の上に配置された駆動回路と、
    前記発光領域内に配置された前記駆動回路の上部を平坦化する平坦化層を含む樹脂膜と、
    前記平坦化層の上に配置された、第1電極と有機化合物層と第2電極とを前記基板側から順に有する複数の有機EL素子と、
    前記複数の有機EL素子の上に配置され、有機EL素子の光取り出し効率を向上させるための光干渉層と、を有し、
    前記第2電極と前記光干渉層は、前記発光領域から前記発光領域の外側にまで配置され、
    前記第2電極の形成端は、前記樹脂膜の上にあり、
    前記光干渉層の形成端は、前記第2電極の形成端よりも前記発光領域側にあることを特徴とする発光装置。
  2. 前記光干渉層は、有機化合物材料またはフッ化リチウムを含むことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記光干渉層の形成端と前記第2電極の形成端は、前記平坦化層の側面の下部端よりも外側にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記樹脂膜は、前記平坦化層と離間領域を介して前記基板の面内方向に離間された樹脂層を、前記発光領域の外側にさらに有し、
    前記第2電極と前記駆動回路とが前記離間領域で電気的に接続していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記光干渉層の形成端は、前記樹脂層の上にあることを特徴とする請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記樹脂膜は、前記第1電極を前記有機EL素子ごとに区画するための隔壁を、前記平坦化層の上にさらに有し、
    前記光干渉層の形成端と前記第2電極の形成端は、前記隔壁の側面の上部端よりも外側にあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記光干渉層に接して保護層を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光装置。
JP2010248980A 2009-12-21 2010-11-05 発光装置 Active JP5183716B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010248980A JP5183716B2 (ja) 2009-12-21 2010-11-05 発光装置
US12/970,601 US8866704B2 (en) 2009-12-21 2010-12-16 Light-emitting apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009288831 2009-12-21
JP2009288831 2009-12-21
JP2010248980A JP5183716B2 (ja) 2009-12-21 2010-11-05 発光装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011150999A JP2011150999A (ja) 2011-08-04
JP2011150999A5 JP2011150999A5 (ja) 2012-11-01
JP5183716B2 true JP5183716B2 (ja) 2013-04-17

Family

ID=44150353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010248980A Active JP5183716B2 (ja) 2009-12-21 2010-11-05 発光装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8866704B2 (ja)
JP (1) JP5183716B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6135062B2 (ja) * 2012-08-07 2017-05-31 セイコーエプソン株式会社 発光装置、発光装置の製造方法、電子機器
KR20150011231A (ko) * 2013-07-22 2015-01-30 삼성디스플레이 주식회사 유기 발광 표시 장치 및 이의 제조 방법
KR102491876B1 (ko) * 2015-11-16 2023-01-27 삼성디스플레이 주식회사 표시장치
US11637269B2 (en) * 2018-05-23 2023-04-25 Sharp Kabushiki Kaisha Display device and manufacturing method therefor
CN110233166A (zh) * 2019-05-21 2019-09-13 武汉华星光电技术有限公司 显示面板及显示装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6717359B2 (en) * 2001-01-29 2004-04-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and manufacturing method thereof
JP4567962B2 (ja) * 2003-07-25 2010-10-27 三洋電機株式会社 エレクトロルミネッセンス素子及びエレクトロルミネッセンスパネル
US6998648B2 (en) * 2003-08-25 2006-02-14 Universal Display Corporation Protected organic electronic device structures incorporating pressure sensitive adhesive and desiccant
JP4479381B2 (ja) * 2003-09-24 2010-06-09 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP4278499B2 (ja) * 2003-12-01 2009-06-17 三菱電機株式会社 表示装置
TWI294252B (en) * 2004-09-28 2008-03-01 Toshiba Matsushita Display Tec Display
KR100700013B1 (ko) * 2004-11-26 2007-03-26 삼성에스디아이 주식회사 유기전계발광소자 및 그의 제조 방법
JP2006228570A (ja) 2005-02-17 2006-08-31 Sanyo Electric Co Ltd エレクトロルミネッセンス素子及びエレクトロルミネッセンスパネル
JP2008287889A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Canon Inc 有機elパネルの製造方法及び有機elパネル
JP5173300B2 (ja) * 2007-07-27 2013-04-03 キヤノン株式会社 有機発光素子
JP4991634B2 (ja) * 2008-06-09 2012-08-01 キヤノン株式会社 有機el発光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011150999A (ja) 2011-08-04
US20110148831A1 (en) 2011-06-23
US8866704B2 (en) 2014-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11251404B2 (en) Electroluminescent device having light transmitting region of non-through-hole structure
US10141542B2 (en) Display device
JP6652953B2 (ja) 有機発光表示装置
KR102329978B1 (ko) 플렉서블 유기발광다이오드 표시장치
KR102424597B1 (ko) 플렉서블 유기발광다이오드 표시장치 및 그 제조 방법
CN105390525B (zh) 显示装置及其制造方法
EP2835831B1 (en) Organic light emitting diode display
US8203264B2 (en) Flat panel display and method of fabricating the same
KR102653000B1 (ko) 유기 발광 표시 장치 및 그 제조 방법
US11239290B2 (en) Display apparatus
JP5733502B2 (ja) 有機el表示装置および電子機器
JP6456317B2 (ja) 表示装置、および可撓性表示装置
JP2018081903A (ja) 有機発光表示装置及びその製造方法
KR20160104807A (ko) 유기 발광 표시 장치
JP5183716B2 (ja) 発光装置
JP6726973B2 (ja) 表示装置
KR102632619B1 (ko) 유기발광 디스플레이 장치
US20210343811A1 (en) Display apparatus and method of manufacturing the same
US11925092B2 (en) Display apparatus comprising partition wall and quantum dot layer
KR20210032598A (ko) 표시 패널
US20190157628A1 (en) Display device and manufacturing method thereof
US20220139970A1 (en) Display apparatus and method of manufacturing the same
US11956999B2 (en) Organic light emitting display device
KR102086393B1 (ko) 유기 발광 표시 장치 및 이의 제조 방법
WO2022138828A1 (ja) 表示装置および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120913

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120913

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20120913

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20121210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130115

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5183716

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3