JP5181213B2 - 線材の変状検知装置 - Google Patents
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Description
しかし、ロックボルトやアースアンカーなどの補強材を用いた場合でも、経時的な劣化や予期しない地盤変動のために、崩落や地滑りなどの災害を生じることがある。このような災害が生じる前に、通常予兆的な規模の小さい崩落又は地滑りが先行することが多いことから、ロックボルトやアースアンカーなどの補強材を用いたトンネル壁面や切土斜面などに、歪みゲージやロードセルを設けて、異常をモニタリングしている(例えば、特許文献1を参照)。
そこで、高価な歪みゲージやロードセルに代えて、安価かつ容易に地殻異常を感知できる装置が知られている(特許文献2)。かかる装置を用いることにより、測定値から危険度を判定するためのデータ処理を要することなく、着色頭部の露出や報知用LEDの点灯など、視覚的かつ直感的に地殻異常を感知できるため、対応策を講じるための時間及びコストが少なく、迅速な対応が望まれる補強したトンネル壁面、切土斜面に対して適切なモニタリングが行えるものである。
数年にわたるモニタリングをする場合には、電気系統に不具合が生じることはある程度覚悟しなければならない。その時のための現実的なバックアップ検知機能を持っていることは実務上非常に重要である。
特に、伸縮の大きさにかかる情報を原位置で光の色で表示する装置を提供する。
また、電気系統に不具合が生じることを想定し、全く電気系統を使用しないバックアップ検知機能を備えた装置を提供する。
本発明の第1の観点からは、母材に埋設されている線材の伸縮変状の検知装置であって、以下の1a)〜1e)の特徴を有する線材変状検知装置が提供される。
1a)線材の長手方向にケーシング部材が設けられ、
1b)ケーシング部材内部には、線材の両端に設けられた固定部材の間に第1の剛性ケーブルと弾性体が直列に連結されており、
1c)弾性体につながる固定部材にスイッチ部が固定形成され、
1d)スイッチ部が第1の剛性ケーブル上の接触点との相対変位を検出し、
1e)上記変位に応じて情報を出力する情報出力回路が備えられている。
2a)線材の長手方向にケーシング部材が設けられ、
2b)ケーシング部材内部には、線材の長手方向の任意の2点間に設けられた固定部材の間に第1の剛性ケーブルと弾性体が直列に連結されており、
2c)弾性体につながる固定部材にスイッチ部が固定形成され、
2d)スイッチ部が第1の剛性ケーブル上の接触点との相対変位を検出し、
2e)上記変位に応じて情報を出力する情報出力回路が備えられている。
3a)線材の長手方向にケーシング部材が設けられ、
3b)ケーシング部材内部には、線材の長手方向の任意の2点間に設けられた固定部材の間に、もしくは、線材の長手方向の任意の2点間に設けられた固定部材の間に、第1の剛性ケーブルと弾性体が直列に連結されており、
3c)弾性体につながる固定部材にスイッチ部が固定形成され、
3d)スイッチ部が第1の剛性ケーブル上の接触点との相対変位を検出し、
3e)第1の剛性ケーブルにおいて、弾性体と連結される端部に、径がテーパ状に拡がる第2の剛性ケーブルが連結され、
3f)第1の剛性ケーブルの露出部で、第1の剛性ケーブルもしくは第2の剛性ケーブルの側面の接触点との相対変位を検出する第2のスイッチ部を備え、
3g)上記変位に応じて情報を出力する情報出力回路が備えられている。
4a)線材の長手方向に少なくとも対向する2本のケーシング部材が設けられ、
4b)ケーシング部材内部には、それぞれ同じように、線材の両端に設けられた固定部材の間に、及び/又は、線材の長手方向の任意の2点間に設けられた固定部材の間に、少なくとも1組の第1の剛性ケーブルと弾性体が直列に連結されており、
4c)弾性体につながる固定部材にスイッチ部が固定形成され、
4d)スイッチ部が第1の剛性ケーブル上の接触点との相対変位を検出し、
4e)各々のケーシング部材からの相対変位の差から曲げ変位を検出し、
4f)上記変位に応じて情報を出力する情報出力回路が備えられている。
土質材料の場合には応力集中などによって発生する破壊面が不連続面となり、その面にそってずれ変形が生じることから、不連続面と交差する線状のロックボルトやグランドアンカー等の線材は伸び縮みだけではなく、曲げ変形も発生することになる。このため、線材の長手方向の伸縮変状のみならず、曲げ変位も検出することとしたものである。
全く電気系統を使用しないバックアップ検知機能を、第1の剛性ケーブルを用いて実現したものである。
全く電気系統を使用しないバックアップ検知機能を、第1の剛性ケーブルとは独立に実現したものである。なお、線材の中空間に余裕がある場合には用いられる態様である。
かかる態様によれば、電気系統に故障が生じた場合においても、バックアップ検知機能として色付き反射シールが露出部に設けられているので、視覚的に色で変形量を確認することができる。
かかる態様によれば、通常の状態においては一定時間間隔でデータを記憶し、変位(あるいは曲げ)を記憶すると共に、その時間変化率を計算し、それらが管理基準値に照らし合わせて、警告を発するレベルである状態になった場合は、発光ダイオードの発光表示パターンを一時的に変更し、点滅、あるいは警告音を発するなどして周辺に危険を周知することができる。
かかる態様によれば、地震などにより急激な加振があった場合には、その瞬間から一定時間、例えば60秒程度、短い時間インターバルで全データ(変位、加速度など)を自動でメモリにデータ保存するようにし、このデータ保存作業が終了した後は、通常のモニタリング状態に戻ることができる。
さらに、電気系統に不具合が生じた場合に、電気系統を使用しないバックアップ検知機能が作動していることから、伸縮の大きさを目視で確認が行える。
図1に、実施例1の線材変状検知装置の構造模式図を示している。実施例1の線材変状検知装置は、図1に示すように、線材10の両端に設けられた固定部材の間に、変位計測線として用いる第1の剛性ケーブル21と弾性体41が直列に連結されており、弾性体41につながる固定部材となるベースプレート100に、スイッチ部16が固定形成され、スイッチ部16が第1の剛性ケーブル21上の接触点(スイッチ部16に接する矢印で示す部位)との相対変位の変化を検出し、その変化に応じて発光ダイオードでフルカラーの色を表示できるLED発光部13により構成されている。
実施例1の線材変状検知装置は、上記構成を有することにより、線材10が長手方向に伸縮変状を生じた場合に、弾性体41が伸縮変状し、接触点がスイッチ部16に対して相対変位することで、LED発光部13から情報出力される。
すなわち、第1の剛性ケーブル21と相対変位を光の色に変換するスイッチ部16および相対変位によって光の色を発するLED発光部13が、線材10の両端A,Bの2点間に設けられており、スイッチ部16によって、線材10の両端A,Bの2点間の伸縮量を検知し、LED発光部13によって原位置で光の色で表示するものである。
図4は、ロックボルトの設置状態の側面断面図を示している。ケーシング6は最奥部でロックボルト端部に固定部材7を用いて固定する。
なお、第1の剛性ケーブル21そのものに装着しなくても、別に温度計測装置をケーシング6内などに配備することも可能である。この第1の剛性ケーブル21の表面側端部は相対変位を光の色に変換するスイッチ部16に連結させる。また、変位計測結果を表示させるLED発光部13を設けている。
Blue)に電力を供給するための接触点である。4つめのRed は、1つめのRedと同じ場所を指す。これらの接触点に接触できる位置に、電源(図示しない)からの電力供給ポイントを設置する。この電力供給ポイントは、ベースプレート51に固定しているばねなどの弾性体52に取り付けられており、一定の圧力を持って4つの接触点に接する構造となっている。
図7(1)は、上記スイッチの一例の初期状態を示している。この状態では、電力供給ポイントは、接触点44Rに接しており、LEDは赤く点灯している。
図7(2)は、AB間が少し伸びた状態を示している。回転体が回転し、電力供給ポイントが接触点44Rと接触点44Gに接し、赤色と緑色のLED回路に電力を供給している。この状態ではLEDは黄色に点灯する。電力供給ポイントは弾性体に取り付けられているため、このように2つの接触点に接触している状態は瞬間的ではなく、一定期間持続する。
次に、図7(3)は、さらに変形が増大した状態を示している。回転が進むため、電力供給ポイントは接触点44Gのみに接触する状態となる。以後、回転が進むごとに電力は1点、もしくは2点に供給されることになり、単独色もしくは混合色が点灯されることとなる。
ロックボルト1の伸縮はナット5、あるいはフェイスプレート4にマーキングしている固定ポイント(図中の三角形のポイント63)と、その前を横切るものさし61の目盛りで読み取ることができる。
図14(2)にその側面図を示す。3個のケーシングを利用して、同様の線材変状検知装置を3セット用意し、AB間、AC間、AD間の相対変位を計測し、それらをすべて発光ダイオードによって光の色として表示させている。
図15は、実施例4の線材変状検知装置の模式図を示している。実施例4の線材変状検知装置においては、接触点81の移動部位に可変抵抗部となるスライド抵抗80が設けられ、接触点81がスライド抵抗80の抵抗値を変化させるつまみをスライド移動させることにより、スライド抵抗80の抵抗値を接触点81の相対変位に応じて変化させている。
また、その抵抗値をデジタル化して、LEDの点滅パターンを決めるマイコン82が搭載されており、マイコン82からLED発光部13に信号が送られる。
また、図19において、弾性体41は、1F(41a)でロックボルト等の線材の基盤に固定されており、1M(41b)はx軸方向における稼働点となり、ロックボルト等の線材の伸び(変形が例えば30mm程度以下の範囲)を計測するものとする。
また、第2のスイッチ部として新たに設置される弾性体71は、2F(71a)でロックボルト等の線材の基盤に固定されており、2M(71b)はy軸方向における稼働点となり、稼働点2M(71b)は隙間を介して固定部72と対面している。この弾性体71から構成される第2のスイッチ部により、大変形(30mm程度以上から300mm程度)を計測する機能を果たすことになる。
この時、最初の設置位置から全体としてu2という大変形が生じているとした場合、第2のスイッチ部を構成する弾性体71のはテーパの度合いから決まる量として、u3という縮みの変形を生じることになる。すなわち、x軸方向の大変形u2を、y軸方向のu3に縮小して捉えていることに相当する。
実施例6では、上述の実施例において、変位計測用ケーブルの露出部に色付き反射シールを設け、その色を観測することにより、母材に埋設されている線材の伸縮変状を検知する具体的態様について説明する。色付き反射シールは、第1の剛性ケーブルの露出部に設けることにより、電気系統に故障が生じた場合においても、視覚的に色で変形量を遠方からでも確認することができ、自らが光る機能を失った場合のバックアップ機能として用いられる。色付き反射シールは、光を当てると変位を認識できるものである。
この反射シールの大きさは特に限定しないが、反射シールのそれぞれの色幅は数mm程度から数cmである。これらは、昼間においては目視確認でき、夜間においてはライトを当てることによって、視認できる特性をもったものを利用する。図22は、色付き反射シール110を変位計測用ケーブル120に取り付けたイメージ図を示している。
この色付き反射シール110について、図23に示すような窓112を有する部品111(線材変状検知装置の基盤に固定する)と併用することにより、変位計測用ケーブル120の動きに応じて、窓112の向こう側に来る色付き反射シール110の色を視認することにより、電気系統に故障が生じた場合においても、視覚的に色で変形量を確認することができる。
図24は、変形量を色付き反射シールによって視認する例を示している。変位計測用ケーブル120が伸縮し、色付き反射シールの中央の緑色の部分(G)が左,右へと移動することにより、窓112から視認される色が水色(S)、黄色(Y)と変化することで、変形量を確認することができる。
図25は、色付き反射シール111を変位計測用ケーブル120に装着したスイッチの構造(バックアップ機能部分のみ)を示している。
そのため、岩盤内にある第1の剛性ケーブルはそのままにし、それ以外の部分、すなわち、図26(1)における軸力モニタリングユニット90を着脱可能にすれば、覆工コンクリート打設後においても岩盤内と覆工の厚さを加えた部分(通常300mm程度)の相対変位をモニタリングできる状態になる。
そこで、覆工コンクリートが打設された後は、図26(2)に示されるような軸力モニタリングユニット90(図示せず)を取り外した状態ではなく、図26(3)に示されるように覆工コンクリート9内部にシース管121を設けて第1の剛性ケーブル21の露出部の端部に新たに変位計測用のケーブル120を第1の剛性ケーブル21と端部122で結合させて敷設し、覆工コンクリート9の表面に軸力モニタリングユニット90を再設置することにするものである。
かかる状態とすることにより、覆工コンクリートが打設後も岩盤内部の情報を含めたトンネル構造全体の状態が最終表面において光の色等で監視できる状態になる。
また、地震などにより急激な加振があった場合(ステップS8)には、その瞬間から一定時間、例えば60秒程度、短い時間インターバルで全データ(変位、加速度など)をメモリにデータ保存するようにする(ステップS9)。このデータ保存処理が終了した後は、通常のモニタリングモードに変えるものとする(ステップS10)。
上記のデータ保存は、地震時あるいは鉱山などにおいて起こるロックバースト(岩盤の局所的破壊によって起こる小規模な地震)が対象となるが、ロックボルトの構造が地震時にどのように挙動したかを記録・分析することは、安全性確認に非常に有用である。
地盤内の不連続面は、岩盤などの場合、当初から存在する岩盤の亀裂であることが多い。
一方、土質材料の場合には応力集中などによって発生する破壊面が不連続面となり、その面にそってずれ変形が生じる。その際、不連続面と交差する線状のロックボルトやグランドアンカー等の線材は伸び縮みだけではなく、曲げ変形も発生することになる。
以上のような背景から、地盤の奥行き方向に短いケーブル(132S〜125S)、長いケーブル(132L〜125L)の2種類のケーブルを設置し、縦と横の曲げ変形をとらえる目的を達成したい場合には、図33(1)と図33(2)に示されるように、合計8本の変位計測用の剛性ケーブルを設置すればよいことがわかる。図33において、(1)は通常のロックボルト1においてケーブルがボルトの外側に設置される場合であり、(2)は中空のロックボルト1Aにおいてケーブルが内壁に設置される場合である。なお、図中において、2はセメントグラウトを示している。
2 セメントグラウト
3 母材
4 フェイスプレート
5 ナット
6 ケーシング
10 線材
13 情報出力回路(LED発光部)
16 スイッチ部
21 第1の剛性ケーブル
41,52 弾性体
80 スライド抵抗
81 接触点
82 マイコン
100 ベースプレート
Claims (16)
- 母材に埋設されている線材の伸縮変状の検知装置であって、
前記線材の長手方向にケーシング部材が設けられ、
前記ケーシング部材内部には、前記線材の両端に設けられた固定部材の間に第1の剛性ケーブルと弾性体が直列に連結されており、
前記弾性体につながる固定部材にスイッチ部が固定形成され、
前記スイッチ部が第1の剛性ケーブル上の接触点との相対変位を検出し、その変位に応じて情報を出力する情報出力回路が備えられ、
前記線材が長手方向に伸縮変状を生じた場合に、前記情報出力回路から情報出力されることを特徴とする線材変状検知装置。 - 母材に埋設されている線材の伸縮変状の検知装置であって、
前記線材の長手方向にケーシング部材が設けられ、
前記ケーシング部材内部には、前記線材の長手方向の任意の2点間に設けられた固定部材の間に第1の剛性ケーブルと弾性体が直列に連結されており、
前記弾性体につながる固定部材にスイッチ部が固定形成され、
前記スイッチ部が第1の剛性ケーブル上の接触点との相対変位を検出し、その変位に応じて情報を出力する情報出力回路が備えられ、
前記線材が長手方向に伸縮変状を生じた場合に、前記情報出力回路から情報出力されることを特徴とする線材変状検知装置。 - 母材に埋設されている線材の伸縮変状の検知装置であって、
前記線材の長手方向にケーシング部材が設けられ、
前記ケーシング部材内部には、前記線材の両端に設けられた固定部材の間に、もしくは、前記線材の長手方向の任意の2点間に設けられた固定部材の間に、第1の剛性ケーブルと弾性体が直列に連結されており、
前記弾性体につながる固定部材に第1のスイッチ部が固定形成され、
前記第1のスイッチ部が前記第1の剛性ケーブル上の接触点との相対変位を検出し、
更に、前記第1の剛性ケーブルにおいて、弾性体と連結される端部に、径がテーパ状に拡がる第2の剛性ケーブルが連結され、
前記第1の剛性ケーブルの露出部で、前記第1の剛性ケーブルもしくは前記第2の剛性ケーブルの側面の接触点との相対変位を検出する第2のスイッチ部を備え、前記第1のスイッチ部及び/又は前記第2のスイッチ部の状態に応じて情報を出力する情報出力回路が備えられ、
前記線材が長手方向に伸縮変状を生じた場合に、前記第1のスイッチ部及び/又は前記第2のスイッチ部を介して、前記情報出力回路から情報出力されることを特徴とする線材変状検知装置。 - 母材に埋設されている線材の伸縮変状の検知装置であって、
前記線材の長手方向に少なくとも対向する2本のケーシング部材が設けられ、
前記ケーシング部材内部には、それぞれ同じように、前記線材の両端に設けられた固定部材の間に、及び/又は、前記線材の長手方向の任意の2点間に設けられた固定部材の間に、少なくとも1組の第1の剛性ケーブルと弾性体が直列に連結されており、
前記弾性体につながる固定部材にスイッチ部が固定形成され、
前記スイッチ部が第1の剛性ケーブル上の接触点との相対変位を検出し、
各々のケーシング部材からの相対変位の差から曲げ変位を検出し、
その変位に応じて情報を出力する情報出力回路が備えられ、
前記線材が長手方向に伸縮変状もしくは曲げ変状を生じた場合に、前記情報出力回路から情報出力されることを特徴とする線材変状検知装置。 - 前記ケーシング部材は、前記線材の中空に設けられる、若しくは前記線材の中空をケーシング部材として用いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の線材変状検知装置。
- 前記スイッチ部は、前記接触点の移動部位に導電体が形成され、該導電体が前記情報出力回路の電源供給ポイントとなるものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の線材変状検知装置。
- 前記スイッチ部は、第1の剛性ケーブルを滑車輪軸に巻きつけ、該輪軸の側周部に前記情報出力回路の電源供給ポイントとなる前記導電体を設けたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の線材変状検知装置。
- 前記スイッチ部は、前記接触点の移動部位に可変抵抗部が形成され、該可変抵抗部の抵抗値を前記接触点の相対変位に応じて変化させるものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の線材変状検知装置。
- 前記第1の剛性ケーブルの露出部もしくは前記第1の剛性ケーブルに設けられた長尺棒の露出部の位置を計測することにより、母材に埋設されている線材の伸縮変状を検知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の線材変状検知装置。
- 前記第1の剛性ケーブルの露出部に設けられた色付き反射シールを観測することにより、母材に埋設されている線材の伸縮変状を検知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の線材変状検知装置。
- 前記ケーシング部材の内部に、挿入方向側の端部のみ固定された第3の剛性ケーブルを更に備え、前記第3の剛性ケーブルの自由端部の位置を計測することにより、母材に埋設されている線材の伸縮変状を検知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の線材変状検知装置。
- 前記第1の剛性ケーブルもしくは第3の剛性ケーブルは、温度計測手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の線材変状検知装置。
- 前記線材は、ロックボルト,アースアンカー,若しくはコンクリート内に埋設される鉄筋材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の線材変状検知装置。
- 前記情報出力回路は、発光ダイオードの発光回路であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の線材変状検知装置。
- 前記情報出力回路は、発光ダイオードの発光回路であり、伸縮変位もしくは曲げ変位の時間変化率を算出し、所定の閾値より大きな変化率の場合に、前記発光ダイオードの発光パターンを一時的に変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の線材変状検知装置。
- 前記情報出力回路は、伸縮変位もしくは曲げ変位の時間変化率を算出し、所定の閾値より大きな変化率の場合に、予め設定されたインターバルの時間よりも短い時間インターバルで伸縮変位もしくは曲げ変位の変位データを記憶することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の線材変状検知装置。
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