JP5180569B2 - カメラ制御装置、カメラ制御方法、カメラシステム、及びプログラム - Google Patents

カメラ制御装置、カメラ制御方法、カメラシステム、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークを介して接続された複数のカメラの画像を表示する画像処理術に関する。
従来より、ネットワークを介して接続された複数のデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ(以下、カメラ)によって撮影された複数の静止画や動画(以下、画像)を表示装置に同時に表示するカメラシステムがある。このカメラシステムでは、各々のカメラにおいて撮影画像のオートホワイトバランス(AWB)制御等を行っている。
上記AWB処理では、撮像素子により得られた画像データの白色(無彩色)部分を検出し、この検出結果(白色部分)から撮影画像における被写体に対する照射光源の色温度を求める。そして、この色温度に応じた色調整値(白色部分の被写体領域を無彩色にするための制御値)を撮像素子により得られた画像データに乗算するものである。
ここで、特許文献1には、複数台のカメラで同一被写体を撮影する場合に、画像の色を略同等にするために、基準データと一致させるのに必要な補正データを算出し、その補正データに基づいて各カメラの画像を補正する技術が記載されている。
また、特許文献2,3には、複数台のカメラにおけるAWB処理を同じ色温度下での制御とするために基準とする色温度を共有する技術が記載されている。
また、特許文献4には、デジタルカメラにおいて、撮影画像の中にAWB制御に係る色調整値を決定するための基準となる候補領域を提示する技術が記載されている。
特開2002−135789号公報 特開2002−271825号公報 特開2004−349951号公報 特開2004−221637号公報
従来において、各カメラごとにAWB処理を行い、各カメラでの撮影画像を夫々単独で表示する場合には、画像の色再現性に関してユーザに違和感を与えにくいと言える。しかしながら、各カメラの複数の撮影画像を同時に並列に表示した場合には複数のカメラ間での色再現性の差異によってユーザに違和感を与える場合がある。
また、上記特許文献1では、例えば、撮影範囲が時間と共に日向から日陰へと変化していき色温度が変化する環境において、このような環境の変化が反映されず、基準データと同じ領域は基準データの色再現性、それ以外の領域は不自然な色再現性となる。また、同一被写体ではなく、ユーザが任意に異なる被写体に対して白色であると判定して、その箇所を色合わせすることができず、同一被写体が映らない状態で複数台のカメラを配置した場合に、補正ができないという問題がある。
また、特許文献2のように色温度を共有すると、屋内と屋外、順光と逆光というような設置環境が異なるカメラによる撮影画像間においては少なくとも一方の設置環境で不自然な色再現性となる。
また、特許文献4では、抽出された候補領域の優先度を表示するので、同一画面上に候補領域の優先度を示す番号や枠等を同時に表示すると、ユーザが所望の領域の色を視認しずらくなり、操作性が悪化する場合がある。また、同一画面上に領域の優先度番号や枠等を同時に表示するだけでは、ユーザが複数の領域の色を比較することが難しくなり、やはり領域設定の際の操作性が悪化する場合がある。
また、複数のカメラから受信した複数の画像をネットワークを介して同一画面上に表示する際には、表示される候補領域の数が多くなって、更に操作性が悪化する場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、複数のカメラによって撮影された複数の画像を表示装置に同時に表示する際に、複数の画像間での色再現性の差異を低減してユーザの違和感を軽減することができる技術を実現する。
また、本発明は、色調整の基準となる候補領域を設定する際の操作性を改善する技術を実現する。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明のカメラ制御装置は、撮影した画像の色調整を行う色調整手段を有する複数のカメラをネットワークを介して制御するカメラ制御装置であって、前記複数のカメラから撮影画像を受信する受信手段と、前記複数のカメラの中から前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像について色の基準とする基準カメラを指定するカメラ指定手段と、前記基準カメラから受信した撮影画像において、前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像の間で同等の色であるべき基準領域を決定する基準領域決定手段と、前記基準カメラの撮影画像の前記基準領域の色と、他のカメラの撮影画像において前記基準領域に相当する領域の色とから他のカメラに対する色調整値を決定する調整値決定手段と、前記ネットワークを介して前記色調整値と前記色調整値に基づいて前記色調整手段により色調整を実行させる命令とを前記他のカメラに送信する送信手段と、を有し、前記色調整手段は、各カメラで撮影された画像のホワイトバランス制御を実行し、前記色調整値は、前記色調整値を受信したカメラにてホワイトバランス制御を実行するための色ゲイン調整値に対して加算又は減算できるオフセット値であり、継続的に用いられる
また、本発明のカメラシステムは、撮影した画像の色調整を行う色調整手段を有する複数のカメラとカメラ制御装置とがネットワークを介して接続されたカメラシステムであって、前記カメラ制御装置は、前記複数のカメラから撮影画像を受信する受信手段と、前記複数のカメラの中から前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像について色の基準とする基準カメラを指定するカメラ指定手段と、前記基準カメラから受信した撮影画像において、前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像の間で同等の色であるべき基準領域を決定する基準領域決定手段と、前記基準カメラの撮影画像の前記基準領域の色と、他のカメラの撮影画像において前記基準領域に相当する領域の色とから他のカメラに対する色調整値を決定する調整値決定手段と、前記ネットワークを介して前記色調整値と前記色調整値に基づいて前記色調整手段により色調整を実行させる命令とを前記他のカメラに送信する送信手段と、を有し、前記色調整手段は、各カメラで撮影された画像のホワイトバランス制御を実行し、前記色調整値は、前記色調整値を受信したカメラにてホワイトバランス制御を実行するための色ゲイン調整値に対して加算又は減算できるオフセット値であり、継続的に用いられるものであり、前記複数のカメラは、撮影画像を前記ネットワークを介して前記カメラ制御装置に送信する送信手段を有し、前記ネットワークを介して前記カメラ制御装置から受信した前記色調整値と色調整を実行させる命令とに基づいて前記色調整手段により色調整を実行する。
また、本発明のカメラ制御方法は、撮影した画像の色調整を行う色調整手段を有する複数のカメラをネットワークを介して制御する方法であって、前記複数のカメラから撮影画像を受信する受信工程と、前記複数のカメラの中から前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像について色の基準とする基準カメラを指定するカメラ指定工程と、前記基準カメラから受信した撮影画像において、前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像の間で同等の色であるべき基準領域を決定する基準領域決定工程と、前記基準カメラの撮影画像の前記基準領域の色と、他のカメラの撮影画像において前記基準領域に相当する領域の色とから他のカメラに対する色調整値を決定する調整値決定工程と、前記ネットワークを介して前記色調整値と前記色調整値に基づいて前記色調整を実行させる命令とを前記他のカメラに送信する送信工程と、を有し、前記色調整手段により、各カメラで撮影された画像のホワイトバランス制御を実行し、前記色調整値は、前記色調整値を受信したカメラにてホワイトバランス制御を実行するための色ゲイン調整値に対して加算又は減算できるオフセット値であり、継続的に用いられる
本発明によれば、複数のカメラによって撮影された画像を表示装置に同時に表示する際において、画像間の色再現性の差異を減少してユーザの違和感を軽減することができる。
また、色調整の基準となる候補領域を設定する際の操作性を改善することができる。
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態のカメラ制御装置を有するカメラシステムの構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態のカメラ制御装置の構成を示すブロック図である。
図1において、カメラ5a〜5cはネットワーク2を介して通信可能な機能を有するデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等である。本実施形態では3台であるが、この台数に限るものではない。
ネットワーク2はLocal Area Network(LAN)のような汎用的なもの、あるいは専用線などからなり、通信の用途に利用できる通信回線である。
表示装置3はCRTやLCDなどを持つ表示器であり、カメラ5a〜5cにて撮影された画像のデータをネットワーク2を介して受信し表示する。この表示装置3はネットワーク2を通して通信可能なパーソナルコンピュータ(PC)のディスプレイにより実現してもよい。
入力操作装置4は、ユーザがカメラ制御装置1や表示装置3を操作するためのデバイスであり、キーボードやボタン、マウス、リモートコントローラなどで実現してもよいし、タッチパネルで実現して表示装置3と一体のものとして実現してもよい。入力操作装置4はPCのキーボードで実現してもよい。
カメラ制御装置1、カメラ5a〜5c、表示装置3、及び入力操作装置4はネットワーク2を介して通信可能に接続されている。
尚、入力操作装置4からカメラ制御装置1や表示装置3へ出力される操作信号の方式は、有線通信式、無線通信式、光通信式のいずれでもよく、限定するものではない。
次に、カメラ制御装置1の構成について、図2を参照して説明する。
コントローラ11はカメラ制御装置1を制御するCPU(Central Processing Unit)、CPUの動作に必要なROMやRAM等から構成されている。
ネットワークインターフェース部(以下、ネットワークI/F部)12は、カメラ5a〜5cからそれぞれ画像を受信して画像メモリ17へ記憶すると共に、受信した画像をネットワーク2に接続された表示装置3に対して送信する。
更に、ネットワークI/F部12は、表示装置3近傍に設置された入力操作装置4によって送信される制御指令としてのカメラ指定命令、基準領域指定命令、及びカメラ制御命令を受信する。
カメラ指定命令は、色再現性の基準とすべき画像を撮影しているカメラ(基準カメラ)を指定するコマンドである。ユーザは、ネットワーク2に接続された表示装置3に表示される各カメラ5a〜5cによって撮影された画像を視認し、表示装置3近傍に設置された入力操作装置4を操作することによってカメラ指定命令を送信する。
基準領域指定命令は、同等の色であるべき白色の領域を、各カメラの画像について指定するコマンドである。ユーザは、ネットワーク2に接続された表示装置3に表示される各カメラ5a〜5cによって撮影された画像を視認し、表示装置3近傍に設置された入力操作装置4を操作することによって基準領域指定命令を送信する。ここでは、カメラ指定命令によりカメラ5aが指定されているとする。
基準領域決定部13は、W画素抽出フィルタ18と座標保持部19からなる。基準領域指定命令を受信している場合は、カメラ5a〜5cによって撮影された画像において、基準領域指定命令で指定されている領域を各カメラの基準領域として決定して、この座標情報を座標保持部19に保持する。
一方、基準領域指定命令を受信していない場合は、カメラ5a〜5cによって撮影された各画像から、図5に示す白抽出範囲Wの色差範囲内にある画素(以下、W画素)が所定画素以上含まれている領域をW画素抽出フィルタ18で検出する。そして、それぞれを各カメラの基準領域として決定して、この座標情報を座標保持部19に保持する。
調整値決定部14は、色差信号平均値算出部20と調整値算出部21からなる。基準領域が決定されると、調整値決定部14は図4のフローチャートに従って色調整値を算出する。
先ず、色差信号平均値算出部20は、カメラ5aの基準領域にあるW画素の色差信号(B-Y,R-Y)の平均値(Ba,Ra)を算出する(S101)。
次に、色差信号平均値算出部20は、調整前のカメラ5bの基準領域にあるW画素の色差信号(B-Y,R-Y)の平均値(Bb,Rb)を算出する(S102)。
調整値算出部21は、これらの値からBゲイン調整値(Ba−Bb)、Rゲイン調整値(Ra−Rb)を算出する(S103)。
これらのBゲイン調整値とRゲイン調整値を、カメラ5aとカメラ5bの基準領域内のW画素を近似させる色ゲイン調整値として決定する(S104)。
このBゲイン調整値及びRゲイン調整値からなる色ゲイン調整値に基づいてAWB制御の変更を要求するカメラ制御命令を、ネットワークI/F部12を介してカメラ5bに送信する(S105)。
そして、色差信号平均値算出部20は、調整前のカメラ5cの基準領域にあるW画素の色差信号(B-Y,R-Y)の平均値(Bc,Rc)を算出する(S106)。
調整値算出部21は、これらの値からBゲイン調整値(Ba−Bc)、Rゲイン調整値(Ra−Rc)を算出する(S107)。
このBゲイン調整値とRゲイン調整値を、カメラ5aとカメラ5cの基準領域内のW画素を近似させる色ゲイン調整値として決定する(S108)。
このBゲイン調整値及びRゲイン調整値からなる色ゲイン調整値に基づいてAWB制御の変更を要求するカメラ制御命令を、ネットワークI/F部12を介してカメラ5cに送信する(S109)。
以上、基準領域にあるW画素の色差信号の平均値から色ゲイン調整値を算出する例を説明したが、基準領域にあるW画素の色差信号の最頻値や基準領域にある特定のW画素の色差信号を元にして色ゲイン調整値を算出してもよい。
また、カメラ5bに対するカメラ制御命令を送信した後に、カメラ5cの色ゲイン調整値を決定しカメラ5cにカメラ制御命令を送信する例を説明したが、カメラ5b,5cの色ゲイン調整値を決定した後にカメラ制御命令をカメラ5b,5cに送信してもよい。
また、両カメラ5b,5cの色ゲイン調整値を算出するためにカメラ5aの基準領域を共通に用いる構成を説明したが、カメラ5bの色ゲイン調整値算出時とカメラ5cの色ゲイン調整値算出時とで異なった基準領域としてもよい。
また、カメラ制御装置1がカメラ制御命令を送信した後、カメラ制御命令を受信したカメラ5b,5cは色ゲイン調整値を元にAWB制御を変更するが、カメラ5b,5cのAWB制御のオフセット値として以後、継続的にこの色ゲイン調整値を用いてもよい。
ここでは、コントローラ11、基準領域決定部13、調整値決定部14を各々別構成として説明したが、全て又は一部をLSIにまとめて搭載して同等の機能を有する構成としてもよい。
また、基準領域指定命令を受信する構成を説明したが、基準領域決定部13が常にカメラ5a〜5cによって撮影された各画像からW画素が所定画素以上含まれている領域を各カメラの基準領域として決定する構成としてもよい。
また、基準領域決定部13は、カメラ5a〜5cによって撮影された各画像からW画素が所定画素以上含まれている領域を各カメラの基準領域として決定する機能を有するものとして説明したが、この機能を有さない構成としてもよい。つまり、常に基準領域指定命令で指定されている領域を各カメラの基準領域として決定する構成としてもよい。
次に、カメラ5a〜5cの構成及び動作について図3を参照して説明する。
図3は、WB調整機能を有するカメラ5a〜5cの構成を示すブロック図である。
CCDやCMOS等の撮像素子を含む撮像部51は、被写体の光学像を電気信号に変換する。ここでは一例として電気信号をR・G・Bの色信号として取り出している。
ゲインコントロールアンプ52a,52bはR信号とB信号の利得を制御し、信号処理部53は撮像部51及びゲインコントロールアンプ52a,52bから得られたR・G・B信号を処理して輝度信号Y及び色差信号R−Y、B−Yに変換する。
画像処理部54は、信号処理部53で得られた輝度信号Y及び色差信号R−Y、B−Yをネットワーク2を介して外部機器等へ出力するための画像フォーマット(サイズ、圧縮方式等)に適合するように画像処理を行う。
ホワイトバランス制御部(WB制御部)55は、色差信号R−Y、B−Yを元にゲインコントロールアンプ52a,52bを制御し、G信号に対してR信号、B信号を増減することにより画像信号のWBを制御する。
ここで、上記構成のカメラによるAWB制御について説明する。
WB制御部55は、色差信号R−Y、B−Yを基にゲインコントロールアンプ52a,52bの利得を制御する。これによりR信号及びB信号が増減されて、色差信号R−Y、B−Yの信号成分が最小になるように制御する。
カメラ制御装置1からカメラ制御命令を受信した時に、白である箇所において色差信号R−Y、B−Yの信号成分が最小になるゲインコントロールアンプ52a,52bの利得を、カメラ制御命令によって与えられる色ゲイン調整値を元に調整する。
例えばカメラ指定命令にてカメラ5aが指定されている場合、WB制御部55は、カメラ5bに対し、入力されるB−Y、R−Yの各信号から、Bゲイン調整値、Rゲイン調整値を引いた値の信号成分が最小になるようにアンプ52a,52bの利得を調整する。
なお、上述したカメラ制御装置をカメラに内蔵してもよい。この場合、複数のカメラの少なくとも1台以上がカメラ制御装置を内蔵していれば、本実施形態と同様のシステムを構築でき、同様の効果を発揮できるのは言うまでもない。
本実施形態によれば、カメラ指定命令で指定されていないカメラに対して色ゲイン調整値に基づくWB制御の変更を要求するカメラ制御命令を送信する。これにより、各カメラにてホワイトバランス制御を行うための色ゲイン調整値に対して加算又は減算できるオフセット値として利用できる。そのため、撮影範囲が時間と共に変化して色温度が変化する環境において、各カメラのAWB制御による環境の変化に対する調整と、色ゲイン調整値による調整が重ねて実行されるため、自然な色再現性を実現できる。
また、基準領域指定命令で指定されている領域を各カメラの基準領域とすることで、ユーザが任意に異なる被写体に対して同等の白色であると判定して、その箇所を色合わせすることができる。
また、複数のカメラによって撮影された各画像からW画素が所定画素以上含まれている領域をそれぞれ各カメラの基準領域として決定することで、同一被写体のみでなく、異なる被写体に対しても同等の白色であるとみなされる箇所を色合わせすることができる。
[第2の実施形態]
図6は第2の実施形態のカメラ制御装置が適用されるカメラシステムの構成を例示し、図7は第2の実施形態のカメラ制御装置の構成を示すブロック図であり、第1の実施形態の図1及び図2と同一の構成には同じ符号を付して示している。
第2の実施形態のシステムは、図6に示すように図1の構成から表示装置3及び入力操作装置4を取り除き、その代わりに図7に示すように表示部15及び入力部16がカメラ制御装置1に内蔵されている。
表示部15はCRTやLCDなどの表示装置であり、他のカメラから受信した画像やカメラ制御装置1の後述するユーザインタフェース(UI)画面などを表示する。
入力部16はキーボードやボタン、マウスなどで実現してもよいし、タッチパネルで実現して表示部15と一体のものとして実現してもよい。
ユーザは表示部15に表示されるカメラ5a〜5cによって撮影された画像を視認し、入力部16を操作することによってカメラ指定命令を送信する。また、ユーザは表示部15に表示されるカメラ5a〜5cによって撮影された画像を視認し、入力部16を操作することによって基準領域指定命令を送信する。
基準領域決定部13、調整値決定部14、及びカメラ5a〜5cの構成や動作は、第1の実施形態で説明した通りである。
以上のように、表示部及び入力部をカメラ制御装置1に内蔵した場合でも、第1の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
[第3の実施形態]
本発明の目的は、前述した第1乃び第2の各実施形態の機能を実現するコンピュータプログラムを、システム或いは装置に直接又は遠隔から供給することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
この記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行するシステム或いは装置の一例を図8に示す。
このコンピュータシステム100は、CPU101、プログラムコードを展開して実行するための領域に使用されるメモリ102、プログラムコードを格納している記憶媒体103を有する。また、コンピュータシステム100は、必要な操作コマンドを入力する入力部16、実行状態を判定する表示部15、ネットワーク2を介して他のコンピュータシステムやカメラとの通信を行うネットワークI/F部12を有する。
図9は、本実施形態のプログラムにより実現される機能の一例を示すフローチャートである。
図9において、先ずカメラ指定命令を受信する(S201)。カメラ指定命令は、色再現性の基準にするべき画像を撮影しているカメラを指定する命令である。ユーザは、撮影画像を視認してカメラ指定命令を送信する。
次に基準領域指定命令を受信しているか判定する(S202)。基準領域指定命令は、同等の色であるべき白色の領域を、各カメラの画像について指定する命令である。ユーザは撮影画像を視認して基準領域指定命令を送信する。ここでは、カメラ指定命令によりカメラ5aが指定されているとする。
基準領域指定命令を受信している場合は、カメラ5a〜5cによって撮影された画像において、基準領域指定命令で指定されている領域を各カメラの基準領域として決定する(S204)。
一方、基準領域指定命令を受信していない場合は、カメラ5a〜5cによって撮影された各画像から、図5の白抽出範囲Wの色差範囲内にあるW画素が所定画素以上含まれている領域を検出する(S203)。そして、各カメラの基準領域として決定する(S204)。
基準領域を決定すると、カメラ5aとカメラ5bの基準領域内の画素における色差信号R-Y、色差信号B-Yを近似させる色ゲイン調整値を算出して決定する(S205)。例えば図5において、カメラ5aの基準領域内画素をWaの値、調整前のカメラ5bの基準領域内画素をWbの値とした時、カメラ5bの基準領域内画素をWaの値に近づける。この時のRゲイン調整値及びBゲイン調整値を算出する。このRゲイン調整値及びBゲイン調整値からなる色ゲイン調整値に基づいてAWB制御の変更を要求するカメラ制御命令を、カメラ5bに送信する(S206)。
カメラ5cについても、カメラ5bに対する手順と同様にS205及びS206の処理を実行する。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現され得る。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットのメモリに書き込まれた後、該ボード等のCPU等が実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現される。
[第4の実施形態]
図10は、図1に示すカメラシステムに適用される、第4の実施形態のカメラ制御装置の構成を示すブロック図であり、図2と同一の構成には同じ符号を付して示している。
図10において、本実施形態のカメラ制御装置1は、調整値決定部14がW画素有無判定部22と色差信号平均値算出部20とフレームゲイン調整値算出部23と調整値算出部21とからなる。
基準領域決定部13は、基準領域指定命令を受信している場合、カメラ5a〜5cによって撮影された画像において、基準領域指定命令で指定されている領域を各カメラの基準領域として決定して、この座標を座標保持部19に保持する。一方、基準領域指定命令を受信していない場合は、カメラ5a〜5cによって撮影された各画像から、図12の白抽出範囲Wの色差範囲内にあるW画素が所定画素以上含まれている領域をW画素抽出フィルタ18で検出する。そして、各カメラの基準領域として決定して、この座標を座標保持部19に保持する。
基準領域が決定されると、調整値決定部14の各ブロックは図11のフローチャートに従って動作する。
調整値決定部14は所定フレーム数の画像を用いてフレーム毎の色ゲイン調整値を決定する。本実施形態において所定フレーム数は予め任意の数に設定されているが、基準領域指定命令と共にネットワーク2を介して外部機器等から設定可能としてもよい。
先ずコントローラ11がフレームカウントNを0にリセットする(S301)。
このフレームカウントNは、1フレーム分の画像を入力するとコントローラ11によってカウントアップされる(S302)。
次にW画素有無判定部22は、カメラ5aの基準領域にW画素が含まれているか判定する(S303)。基準領域決定時にはW画素が基準領域に含まれていても、基準領域に他の物体が移動して入ってきた場合や、周辺に移動体が接近して影が発生した場合などに、W画素が含まれない場合が起こる。そこで、フレームRゲイン調整値及びフレームBゲイン調整値を算出する時に、W画素が基準領域内に含まれていないフレームの画像から算出されたフレームRゲイン調整値及びフレームBゲイン調整値を除外する。
処理対象のフレームの基準領域にはW画素が含まれていない場合、次のフレーム画像を入力する(S302)。
W画素が基準領域に含まれている時、色差信号平均値算出部20は、カメラ5aの基準領域にあるW画素の色差信号(B-Y,R-Y)の平均値(Ba[N],Ra[N])を算出する(S304)。
次にW画素有無判定部22は、カメラ5bの基準領域にW画素が含まれているか判定する(S305)。
W画素が基準領域に含まれている場合、色差信号平均値算出部20は、調整前のカメラ5bの基準領域にあるW画素の色差信号(B-Y,R-Y)の平均値(Bb[N],Rb[N])を算出する(S306)。
フレームゲイン調整値算出部23は、これらの値からフレームBゲイン調整値(Ba[N]−Bb[N])、フレームRゲイン調整値(Ra[N]−Rb[N])を算出する(S307)。W画素が基準領域に含まれていない場合はこれらの処理をせずにS308へ進む。
次にW画素有無判定部22は、カメラ5cの基準領域にW画素が含まれているかどうかを判定する(S308)。
W画素が基準領域に含まれている場合、色差信号平均値算出部20は、調整前のカメラ5cの基準領域にあるW画素の色差信号(B-Y,R-Y)の平均値(Bc[N],Rc[N])を算出する(S309)。
フレームゲイン調整値算出部23は、これらの値からフレームBゲイン調整値(Ba[N]−Bc[N])、フレームRゲイン調整値(Ra[N]−Rc[N])を算出する(S310)。W画素が基準領域に含まれていない場合はこれらの処理をせずにS311へ進む。
次にコントローラ11は、フレームカウントNが所定フレーム数に達しているか判定する(S311)。
フレームカウントNが所定フレーム数未満である場合、S302へ戻って次のフレームの画像を入力して、基準領域にあるW画素の色差信号の平均値算出、フレームBゲイン調整値とフレームRゲイン調整値の算出を繰り返す。
所定フレーム数に達している場合、調整値算出部21は、カメラ5bのフレームBゲイン調整値(Ba[N]−Bb[N])の平均値であるBゲイン調整値とフレームRゲイン調整値(Ra[N]−Rb[N])の平均値であるRゲイン調整値を算出する。そして、これらをカメラ5aとカメラ5bの基準領域内のW画素を近似させる色ゲイン調整値として決定する(S312)。
ここではカメラ5a,5bの両方にW画素が基準領域に含まれるフレームが1以上存在することを前提としているが、所定フレーム数Nのフレーム中にそのようなフレームが存在せず色ゲイン調整値を決定できないときはエラーとしてユーザ等へ通知する。
このBゲイン調整値及びRゲイン調整値からなる色ゲイン調整値に基づいてAWB制御の変更を要求するカメラ制御命令を、ネットワークI/F部12を介してカメラ5bに送信する(S313)。
次に調整値算出部21は、カメラ5cの各フレームのフレームBゲイン調整値(Ba[N]−Bc[N])の平均値であるBゲイン調整値と、フレームRゲイン調整値(Ra[N]−Rc[N])の平均値であるRゲイン調整値を算出する。そして、これらをカメラ5aとカメラ5cの基準領域内のW画素を近似させる色ゲイン調整値として決定する(S314)。ここではカメラ5aとカメラ5cの両方にW画素が基準領域に含まれているフレームが1以上存在するということを前提としているが、該当するフレームが存在せず色ゲイン調整値を決定できない場合はエラーとしてユーザ等へ通知する。
このBゲイン調整値及びRゲイン調整値からなる色ゲイン調整値に基づいてAWB制御の変更を要求するカメラ制御命令を、ネットワークI/F部12を介してカメラ5cに送信する(S315)。
以上、基準領域にあるW画素の色差信号の平均値からフレームBゲイン調整値、フレームRゲイン調整値を算出する例を説明したが、基準領域にあるW画素の色差信号の最頻値や特定のW画素の色差信号を元にして色ゲイン調整値を算出してもよい。
また、各フレームで算出したフレームBゲイン調整値とフレームRゲイン調整値の平均値をBゲイン調整値とRゲイン調整値として決定する例を説明したが、平均値ではなく最頻値を元にしてBゲイン調整値とRゲイン調整値を決定してもよい。
また、カメラ5bにカメラ制御命令を送信後に、カメラ5cの色ゲイン調整値決定し、カメラ5cにカメラ制御命令を送信する例を説明したが、カメラ5b,5cの各色ゲイン調整値を決定後に送信してもよい。
また、カメラ5aの基準領域をカメラ5b,5cの色ゲイン調整値を算出するために共通に用いる例を説明したが、カメラ5aの基準領域は、カメラ5bと5cの各色ゲイン調整値を算出する時で異なった基準領域としてもよい。
カメラ制御装置1がカメラ制御命令を送信した後、このカメラ制御命令を受信したカメラ5b、カメラ5cは色ゲイン調整値を元にAWB制御の内容を変更する。カメラ5b、カメラ5cにおけるAWB制御のオフセット値として以後、継続的に色ゲイン調整値を用いることもできる。
なお、カメラ5a〜5cの構成及び動作については、図3で述べた第1の実施形態と同様である。
以上のように、調整値決定部14にW画素有無判定部22及びフレームゲイン調整値算出部23を付加して構成した場合でも、第1の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
また、所定フレーム数の画像におけるフレームBゲイン調整値とフレームRゲイン調整値を算出して、これらの平均値又は最頻値を用いてBゲイン調整値とRゲイン調整値を決定する。これにより、撮影場所の周囲環境の一時的な変化(周辺物による反射光の映り込み等)による画像への影響を軽減することができる。
[第5の実施形態]
図13は、図6に示すカメラシステムに適用される、第5の実施形態のカメラ制御装置の構成を示すブロック図であり、図7及び図10と同一の構成には同じ符号を付して示している。
図13において、本実施形態のカメラ制御装置1は、図7と同様に表示部15及び入力部16を内蔵し、図10と同様に調整値決定部14がW画素有無判定部22と色差信号平均値算出部20とフレームゲイン調整値算出部23と調整値算出部21とからなる。即ち、本実施形態のカメラ制御装置1は、第2の実施形態と第4の実施形態とを組み合わせた構成となっており、動作については各実施形態において説明した通りである。
以上のように構成した場合でも、第1乃至第4の各実施形態と同様の効果を発揮することができる。
[第6の実施形態]
本発明の目的は、前述した第4及び第5の各実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を供給したシステム或いは装置のコンピュータが記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
この記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行するシステム或いは装置の例は図8に示した通りである。また、本実施形態のプログラムの一例は図4のフローチャートに示した通りである。
以上のように構成した場合でも、第4及び第5の各実施形態と同様の効果を発揮することができる。
[第7の実施形態]
図14は、第7の実施形態の表示装置を有するカメラシステムの構成を示すブロック図である。図15は、図14の表示装置の構成を示すブロック図である。図16は、本実施形態のカメラシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。図17及び図18は、本実施形態のシステムによるUI画面例を示す図である。図19は、カメラのAWB制御を行う際の色温度が移動する範囲を説明するための色差マトリックスを示す図である。
図14において、5a〜5dはカメラである。なお、本実施形態では4台のカメラを例に説明するが、カメラの台数について特に限定はない。その他、図1と同一の構成には同じ符号を付して示している。
7は、ユーザが表示装置3を操作するための入力操作装置であり、ここではカーソル等をスクロールするためのマウスを説明するが、キーボード、リモートコントローラでもよい。また、入力操作装置4から表示装置3へ操作する信号の方式は、有線通信式、無線通信式、光通信式のいずれでもよい。
次に、図15において、38は、ネットワーク2を介してカメラ5a〜5dと通信し、各カメラから画像データを受信すると共に、表示装置3内で設定した位置(表示上の座標)情報やカメラ制御命令等をカメラへ送信するためネットワークI/F部である。
39は、カメラから所定のフォーマットで送られてきた画像データをデコードするデコード部である。このデコード部39によりデコードされるフォーマットとしては、JPEGやMPEGが挙げられるが、画像フォーマットであれば、特に限定する必要はない。
40は、デコード部39により解凍された画像データを表示装置3のパラメータに合わせて色再現特性、輝度再現性等を調整するための第1の画像処理部である。第1の画像処理部40は、表示装置3にて処理しなくても問題ないデータについて、処理せずにデータをスルーする場合もある。
41は、デコード部39により解凍された画像データのうち、予め設定された色を示す基準候補領域以外の領域が同一の色で表示されるようにデータを置き換える処理を行う第2の画像処理部である。ここでは、カメラのWBを調整するために必要な白とされる領域(図19の領域W)以外の部分を単一色にする。図19の領域Wについては、白領域の光源による色温度の移動に対する色差データとして移動する範囲を示している。
42は、表示装置3の各ブロックを制御するためのCPUである。
43は、第1の画像処理部40によって表示に最適な画像処理をした画像データを必要に応じてCPU42の制御により縮小処理を行う縮小処理部Aである。
44は、第2の画像処理部41により予め設定された色を示す領域以外の部分を単一の色になるようにデータを置き換える処理がなされた画像を必要に応じて縮小処理するための縮小処理部B44である。
45は、第1、第2の画像処理部40,41、縮小処理部A43,B44にて処理された画像データをCPU42の制御により切り替えて後段のブロックへデータを送出するためのセレクタである。
46は、YCデータの場合、Y(輝度情報)、C(色情報)を表示させるためにRGBデータ(R(赤),G(緑),B(青))に変換するためのYC−RGB変換部である。
47は、画像データを表示するための表示部であり、表示媒体としては、LCD(液晶表示パネル)、CRT(ブラウン管による表示器)、プラズマディスプレー等に代表される画像を表示する手段であれば特に限定はしない。
48は、ユーザによる操作入力に応じて、色の基準候補領域から選択された位置に対応する画像の色情報を送出するための色情報送出部である。
49は、ユーザによる操作入力に応じて入力操作装置4と通信し、色の基準候補領域から選択する際に必要な操を行うための外部I/F部である。
次に表示装置3の動作について、図16のフローチャートと、図17及び図18の表示例とを参照して説明する。
なお、以降の説明では、特に言及しない限り、「画像」とは動画又は映像(動画+音声)を意味するものとする。
図16において、先ずS102では、カメラ5a〜5dと表示装置3との間で通信を行い、画像データのフォーマットや画像サイズ等の必要な情報のやり取りを行う(S402)。
次に、S402で設定された内容に応じて、ネットワークI/F部38により各カメラ5a〜5dで撮影された画像を受信する(S403)。ネットワークI/F部38で受信した画像は、デコード部39から第1の画像処理部40を通じてセレクタ45に出力される。セレクタ45は、第1の画像処理部40から出力された画像データを選択し、YC−RGB変換部46を通じて表示部47に表示する。図17は、表示部47への表示例を示している。
図17において、61は、表示部47の全画面の大きさを表している。62,63,64,65はそれぞれ、カメラ5a,5b,5c,5dの各画像を例示している。
図16の説明に戻り、S404では、各カメラの画像を表示すると共に、図17に示す基準領域設定開始を促すための「WB基準設定」アイコン66を表示する。本実施形態では画面61の右下にアイコン66を表示する例を挙げているが、画面中の表示位置や、表示色、表示文字、表示アイコンの大きさについて特に限定はない。同一画面上に複数のカメラの画像と同時に表示される構成であれば特に限定はない。
ここまでのステップにおいて、各カメラから順次送信される画像は動画像である。
S405では、ユーザが外部から入力操作装置4を操作してAWB制御に関わる色の基準領域を設定した場合に、外部I/F部49により図17のアイコン66にカーソルを移動させてクリックされたか否か判定する。ここでは、入力操作装置4がマウスの場合を説明しているが、キーボードによるカーソル位置の変更する方法でもよいし、専用のリモートコントローラでカーソルの位置を変更する方法でもよく、特に設定画面の操作方法は問わない。
S405でアイコン66がクリックされたと判定した場合は、S406へ移行し、クリックされなければS404へ戻り、表示の変更は行わず、各カメラから受信した動画像が順次更新されていく。
S406では、第2の画像処理部41に画像データが出力され、予め設定された色を示す領域を検出し、対応する部分の画像の色差情報とその色を示す領域が画面上のデータのどの位置に相当するかを解析し、解析結果をCPU42にフィードバックする。
S407では、第2の画像処理部41により、予め設定された色を示す領域を基準候補領域として設定し、その領域以外の部分を単一の色になるようにデータを置き換える処理を行う。本実施形態では、単一の色としてWBは白色を基準としているため、白に対して1番コントラスト比を高くするための色として黒色又は黒色に近いグレー色になるような処理を施す。
S408では、S407で処理された画像について、セレクタ45にて第1の画像処理部40から出力される通常画像を遮断し、第2の画像処理部41にて処理された画像のみを後段のブロックへ出力する。
S409では、S408で処理された基準領域設定画像を表示部47に表示する。ここで表示される表示画面を図18に例示する。図18において、71は全画面の大きさを示し、72,73,74,75はそれぞれ、カメラ5a,5b,5c,5dの各基準領域設定画像の表示ウインドウを表しており、表示ウインドウのサイズに変更はない。
また、画面71上のa,b,c,d,eが各基準領域の画像を抽出した部分となる。画面71上のa,b,c,d,eの各部分の各色差データの色マトリックスが図19に示す各ポイントに対応しており、Waがa、Wbがb、Wcがc、Wdがd、Weがeに対応している。このステップでは、S404で表示されていた基準領域を設定するためのアイコン66から、基準領域設定画面のキャンセル操作を行うためのアイコン76に変更される。ここでのアイコンの表示方法についても特に限定はない。
次にS409で、ユーザが入力操作装置4によりキャンセル操作を行ったか否か判定し、キャンセル操作が行われた場合はS413、キャンセル操作が行われていない場合はS410へ進む。
S413では、上記S406〜S408での設定及び表示内容をリセットし、S404へ戻り、各カメラにて撮影された画像を通常表示する。
S410では、ユーザが画面71上のa,b,c,d,eのいずれかの基準領域を選択したか否か判定し、特に操作がされなければS406へ戻り、いずれかの基準領域を選択した場合にはS411へ進む。
S411では、S410で設定されたa,b,c,d,eのいずれかを基準領域として決定する。本実施形態では、仮にaが選択されたものとして説明する。aは、図19中において、カメラのWBを調整するために必要な白とされる領域であるところのW領域中のWa点に相当する色差マトリックス上にマッピングされる。この色差の値を白の基準として決定する。
S412では、S411で設定された値が色情報送出部48に出力され、そのデータがネットワークI/F部38からネットワーク2を介して各カメラ5a〜5dに送信される。
なお、予め設定された色を示す領域は白或いは無彩色の画素の範囲に設定される。
上記実施形態によれば、複数台のカメラのAWB制御の基準領域を指定する際に、操作が解りやすく且つ表示が見やすくなるので、操作性を向上させることができる。
[第8の実施形態]
図20は、第8の実施形態のカメラシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。図21は、本実施形態のシステムによるUI画面例を示す図である。
なお、本実施形態のカメラシステム及び表示装置の構成については、図14及び図15と同様であるので、説明を省略する。
また、図20において、図16と同一の処理(S402〜S407、S409〜S413)については同一の符号を付して、説明を省略する。
S501では、カメラ5a〜5dまでの画像が表示されているウインドウのサイズとカメラの台数により、全画面表示内に同一サイズの基準領域設定画面が表示可能か否か判定する。このでの判定方法の一例として、通常カメラ撮影ウインドウの縦方向と横方向のいずれかの占める割合が50%以上になっているか否かを判定する。判定の結果、表示可能ならば、S503へ進み、表示不能と判定された場合は、S502へ進む。
S502では、CPU42は、通常画像と、予め設定された色を示す領域以外の部分を単一の色になるように処理された画像とについて、表示部47で表示可能なサイズを算出する。そして、縮小処理部A43,B44は、その算出結果に応じた画像サイズへ縮小処理を施す。
S503では、図21に例示するように、基準領域設定用画像と通常画像とを同時に表示できるよう配置し表示する。
図21において、81は表示部47の全画面の大きさを表している。各ウインドウ82,83,84,85のそれぞれには、カメラ5a,5b,5c,5dの各撮影画像から設定基準領域部分を抽出しそれ以外の部分を単一の色で塗りつぶした基準領域設定用画像が表示される。また、各ウインドウ87,88,8,89,90のそれぞれには、カメラ5a,5b,5c,5dのリアルタイム画像が表示される。図21に示す表示方法は一例であり、基準領域設定用画像と通常画像とを同時に表示する構成であれば、これに限定されるものではない。
以上のように構成した場合でも、第7の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
[第9の実施形態]
図22は、第9の実施形態のカメラシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。図23は、本実施形態のシステムによるUI画面例を示す図である。
なお、本実施形態のカメラシステム及び表示装置の構成については、図14及び図15と同様であるので、説明を省略する。
また、図22において、図16及び図20と同一の処理(S402〜S407、S409〜S413、S501)については同一の符号を付して説明を省略する。
S501で表示可能ならばS601に進み、CPU42は、第1の画像処理部40で処理された画像の表示サイズは変更せずに、第2の画像処理部41にて処理した画像について表示部47で表示可能なサイズを算出する。そして、縮小処理部B44が、その算出結果に応じた画像サイズへ縮小処理を施す。
S602では、図23に例示するように、基準領域設定用画像を通常画像に対して縮小し、リアルタイムな通常画像の解像度やウインドウのサイズを落とさずに基準領域設定用画像と通常画像とを同時に表示できるよう配置し表示する。
図23において、101は表示部47の全画面の大きさを表している。各ウインドウ102,103,104,105のそれぞれには、カメラ5a,5b,5c,5dの各画像から設定基準領域部分を抽出しそれ以外の部分を単一の色で塗りつぶした基準領域設定用画像が表示される。また、各ウインドウ107,108,109,110のそれぞれには、カメラ5a,5b,5c,5dのリアルタイム画像が表示される。図23に示す表示方法は一例であり、基準領域設定用画像と通常画像とを同時に表示する構成であれば、これに限定されるものではない。
以上のように構成した場合でも、第7の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
[第10の実施形態]
図24は、第10の実施形態の表示装置の構成を示すブロック図である。図25は、本実施形態のカメラシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。
図24に示すように、表示装置には、第2の画像処理部41で処理された静止画データを保持するためのRAMなどからなる画像記憶部37が設けられている。第2の画像処理部41で処理された画像データは、この画像記憶部37から縮小処理部B44及びセレクタ45に出力される。その他の構成ついては、図15と同様であるので説明を省略する。
また、図25において、図16と同一の処理(S402〜S405、S406〜S413)については同一の符号を付して、説明を省略する。
S701では、CPU42が第2の画像処理部41を制御してカメラ5a〜5dの各画像(動画)から所定フレーム後の静止画をキャプチャーする。
S702では、S701でキャプチャーした静止画を画像記憶部37に保持する。
その後、S406へ進み、第2の画像処理部2は、画像記憶部37に保持されている静止画データについて、予め設定された色を示す領域を検出する。そして、対応する部分の画像の色差情報とその色を示す領域が画面上のデータのどの位置に相当するかを解析し、その結果をCPU42にフィードバックする。
ここで、第7の実施形態と異なる点は、基準領域設定用画像が動画ではなく、静止画であるところであり、第8及び第9の実施形態についても同様である。
また、表示部47への画像の表示方法やユーザの操作方法は、第7〜第9の実施形態のいずれかと同様である。
上記実施形態によれば、複数台のカメラのAWB制御の基準領域を指定する際に、設定用画像が静止画であるので、設定したい領域の色の指定が操作しやすくなる。
[第11の実施形態]
図26は、第11の実施形態の表示装置の構成を示すブロック図である。図27は、本実施形態のカメラシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。図28及び図29は、本実施形態のシステムによるUI画面例を示す図である。
図26に示すように、表示装置には、第2の画像処理部41からCPU42にフィードバックされたある部分の色差情報を元に、各画像の基準候補領域の色特性を比較用マトリックス上に表示するための比較用画像処理部36が設けられている。その他の構成ついては、図15と同様であるので説明を省略する。
また、図27において、図16と同一の処理(S402〜S406、S409〜S413)については同一の符号を付して、説明を省略する。
S801では、第2の画像処理部41にて、予め設定された色を示す領域を基準候補領域として設定する。そして、基準候補領域に対して強調用の枠をつける処理を行うと同時に、基準候補領域側にそれぞれ、”a”,”b”,”c”,”d”,”e”のタグを付す処理を行う。
S802では、セレクタ45にて、第1の画像処理部40からの通常画像に代えて、S801で第2の画像処理部41にて処理された画像を、後段のブロック46,47へ出力するように切り替える。これにより、当初図17のように表示されていた画像が、図28に示すような画像に切り替わる。
図28において、121は表示部47の全画面の大きさを表している。また、各ウインドウ122,123,124,125のそれぞれには、カメラ5a,5b,5c,5dの各画像が表示される。また、各画像には、基準候補領域”a”,”b”,”c”,”d”,”e”の各部分を強調用の枠で囲み、その近傍に識別子”a”,”b”,”c”,”d”,”e”が識別用のタグと一緒に表示される。
また、S802では、S404で表示していた基準領域を設定するためのアイコン表示に代えて、基準領域設定表示画面のキャンセル操作を行うためのアイコン76を表示する。
図27の説明に戻り、S803では、S406で第2の画像処理部41にて抽出されCPU42にフィードバックされた基準候補領域の色差情報を元に、各カメラの画像における基準候補領域の色特性を比較用色マトリックス上にプロットした画像を生成する。ここでの処理は、CPU42が比較用画像処理部36に対して必要な情報を与えて制御命令を送信することにより行われる。
S804では、セレクタ45にて第2の画像処理部41からの基準候補領域強調画像に加えて、S803で比較用画像処理部36にて処理された画像を、後段のブロック46,47へ出力するように切り替える。これにより、図28に示す画像に加えて、図29に示すような画像が表示される。
図29において、131は基準候補領域比較用の色マトリックス全体を示している。横軸方向がB−Y成分、縦軸方向がR−Y成分を示している。また、図29において、”a”,”b”,”c”,”d”,”e”の各タグの近傍に示されている5つの白丸が、それぞれ、図28の基準候補領域”a”,”b”,”c”,”d”,”e”の実際の色特性の値に相当する位置に表示されている。132は矢印型のカーソルである。131の中に示された基準候補領域の色特性を表す5つの白丸のいずれかを、カーソル132で指定しクリックすることにより、自分の選択したい基準領域を設定することができる(S410)。
次にS409で、ユーザが入力操作装置4によりキャンセル操作を行ったか否か判定し、キャンセル操作が行われた場合はS413、キャンセル操作が行われていない場合はS410へ進む。
S413では、上記S406〜S804での設定及び表示内容をリセットし、S404へ戻り、各カメラにて撮影された画像を通常表示する。
S410では、ユーザが図29の画面上のa,b,c,d,eのいずれかの基準候補領域を示す白丸を選択したか否か判定し、特に操作がされなければS406へ戻り、いずれかの基準領域を選択した場合にはS411へ進む。
S411では、S410にて設定された図29の画面上のa,b,c,d,eのいずれかを基準領域として決定する。ここで、aが選択されたとすると、aは図29に示す色差マトリックス上にマッピングされているので、この色差の値を白の基準として決定する。
なお、本実施形態では、図29の画面上で基準候補領域を指定しているが、図29に示す情報を参考にしながら、図28の画面上の強調表示された”a”〜”e”で示される各画像領域を指定してもよい。また、図28及び図29の双方の画面上で指定できるような形態にすることも可能である。
上記実施形態によれば、複数台のカメラのAWB制御の基準領域を指定する際に、各カメラ間での基準領域の微妙な色特性をマトリックス上に表示して比べやすくなるので、操作性を向上することができる。
[第12の実施形態]
図30は、第12の実施形態のカメラシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。図31〜図33は、本実施形態のシステムによるUI画面例を示す図である。
なお、本実施形態のカメラシステム及び表示装置の構成については、図14及び図26と同様であるので、説明を省略する。
また、図30において、図16及び図27と同一の処理(S402〜S406、S409〜S413、S801〜S804)については同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態の比較用画像処理部36は、上記第11の実施形態で述べた機能に加えて、外部I/F部49から入力されたユーザの指定する色特性を比較用マトリックス上に表示する機能を有している。
図30において、S804の後、表示部47には図31及び図32に示す画像が表示されている。
図31は各カメラの画像の中に基準候補領域を表示したUI画面例を示している。図31において、141は表示部47の全画面の大きさを表している。ウインドウ142,143,144,145のそれぞれには、カメラ5a,5b,5c,5dの各画像が表示される。また、各画像中には基準候補領域”1”,”2”,”3”,”4”,”5”の各部分を円形の点線で囲み、その近傍に識別子”1”,”2”,”3”,”4”,”5”が識別用のタグと一緒に表示される。また、各画像の下には、カメラを区別するための“カメラa”,“カメラb”,“カメラc”,“カメラd”という情報が表示される。なお、基準候補領域の識別子は、各カメラの画像に共通の通し番号又は記号が付されている。
第11の実施形態では、基準候補領域を強調する枠で囲んでいたが、本実施形態は基準候補領域のうち、特に代表的な部分を点線で囲んで表示している。
図32は各カメラの基準候補領域の色特性を比較するためのUI画面を例示している。図32の構成は図29と略同じであるが、タグがカメラ情報a〜dと基準候補領域の通し番号1〜5との組み合わせで”a1”,”b2”,”b3”,”c4”,”d5”のように付されている。
また、図32の画面には、基準となる色差情報を基準候補領域の中から選択するのではなく、ユーザが直接入力するユーザ指定モードにするための「ユーザ指定入力」という四角のアイコン153で表示されている。ここでのアイコンの表示方法についても上記実施形態と同様に特に限定はしない。
図30において、S901では、既にユーザ指定モードに設定されているか判定し、当該モードに設定されているならば、S904に進む。
S902では、ユーザ指定モードへの変更指示がなされたか判定する。ユーザ指定モードへの変更指示は、図32の「ユーザ指定入力」というアイコン153を外部I/F部49を介して選択することで実現される。
S902でアイコン153が選択されたならば、CPU42から比較用画像処理部36へユーザ指定モードへの変更指示がなされたことが通知される。
その結果、S903にて、比較用画像処理部36は、図32の矢印型のカーソル152を、例えば図33の菱形カーソル156に変更する。また、図32の「ユーザ指定入力」のアイコン153を、図33の「ユーザ指定入力解除」という四角のアイコン155に変更すると共に、図33の「ユーザ指定値決定」アイコン157を表示して、後段15,16,17に出力する。
次にS904では、ユーザがユーザ指定モードのキャンセル操作を行ったか否かを判定する。ここで、キャンセル操作は、図33の「ユーザ指定入力解除」アイコン155を選択することで実現される。
ユーザ指定モードのキャンセル操作がなされた場合にはS908、キャンセル操作がされていない場合はS905へ進む。
S908では、S903とは反対の処理を行い、図33から図32にカーソル表示を戻す。即ち、比較用画像処理部36は、図33の菱形カーソル156を図32の矢印型カーソル152に変更する。また、図33において、「ユーザ指定入力解除」アイコン155を図32の「ユーザ指定入力」アイコン153に変更して表示し、図26の後段15,16,17に出力する。
S905では、ユーザが基準領域設定処理のキャンセル操作を行ったか否か判定する。ここで、キャンセル操作は、図31の「通常表示」アイコン76を選択することで実現される。
キャンセル操作がなされた場合にはS413、キャンセル操作がなされていない場合にはS906へ進む。
S906では、ユーザが図33のカーソル156により基準となる色特性を図33の色差マトリックス上で指定したか判定する。ここで、ユーザは図33のカーソル156を移動させて、ユーザの好みの色特性を色差マトリックス上で指定する。次いで、ユーザは図33の「ユーザ指定値決定」アイコン157を選択することによって、カーソル156がある位置の色差マトリックス上の特性値を基準となる色差情報として設定することができる。なお、本実施形態では、「ユーザ指定値決定」アイコン157を選択することによって、カーソル156がある位置の色差マトリックス上の特性値を基準となる色差情報として設定するようにしたが、この方法に限るものではない。例えば、「ユーザ指定値決定」アイコン157がない場合でも、カーソル位置をダブルクリックするなどの操作を関連付けることによって、設定指示することが可能である。
上記ユーザによる設定操作があった場合にはS907へ進み、設定操作がなかった場合にはS406へ戻る。
S907では、S906で設定された図33のアイコン157で指示された色差マトリックス上の特性値を基準となる色差情報として決定し、カーソル156の菱形の中央の値を白の基準として決定する。
上記実施形態によれば、ユーザが自分の好みの色差特性値をAWB制御の基準値として簡単に設定することができる。
[第13の実施形態]
本発明の目的は、前述した第7乃至第12の各実施形態の機能を実現するコンピュータプログラムを、システム或いは装置に直接又は遠隔から供給することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
この記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行するシステム或いは装置の例は図8に示した通りである。また、本実施形態のプログラムの一例は図16,20,22,25,30のフローチャートに示した通りである。
以上のように構成した場合でも、第7乃至第12の各実施形態と同様の効果を発揮することができる。
第1の実施形態のカメラ制御装置を有するカメラシステムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のカメラ制御装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のカメラの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の色ゲイン調整値決定処理を示すフローチャートである。 第1及び第2の各実施形態の白抽出範囲Wの色差範囲及びW画素の座標を色差信号R−Y、B−Y座標上に示した図である。 第2の実施形態のカメラシステムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態のカメラ制御装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態のコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 第1及び第2の各実施形態をプログラムにより実現した例を示すフローチャートである。 第4の実施形態のカメラ制御装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態の色ゲイン調整値決定処理を示すフローチャートである。 第4及び第5の各実施形態の白抽出範囲Wの色差範囲及びW画素の座標を色差信号R−Y、B−Y座標上に示した図である。 第5の実施形態のカメラ制御装置の構成を示すブロック図である。 第7の実施形態のカメラシステムの構成を示すブロック図である。 第7の実施形態の表示装置の構成を示すブロック図である。 第7の実施形態のシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。 第7の実施形態のシステムによるUI画面の表示例を示す図である。 第7の実施形態のシステムによるUI画面の表示例を示す図である。 第7の実施形態の白抽出範囲Wの色差範囲及びW画素の座標を色差信号R−Y、B−Y座標上に示した図である。 第8の実施形態のシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。 第8の実施形態のシステムによるUI画面の表示例を示す図である。 第9の実施形態のシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。 第9の実施形態のシステムによるUI画面の表示例を示す図である。 第10の実施形態の表示装置の構成を示すブロック図である。 第10の実施形態のシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。 第11の実施形態の表示装置の構成を示すブロック図である。 第11の実施形態のシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。 第11の実施形態のシステムによるUI画面の表示例を示す図である。 第11の実施形態のシステムによるUI画面の表示例を示す図である。 第12の実施形態のシステムによる画像表示処理を示すフローチャートである。 第12の実施形態のシステムによるUI画面の表示例を示す図である。 第12の実施形態のシステムによるUI画面の表示例を示す図である。 第12の実施形態のシステムによるUI画面の表示例を示す図である。
符号の説明
1 カメラ制御装置
2 ネットワーク
3 表示装置
4 入力操作装置
5a〜5d カメラ
11 コントローラ
12,38 ネットワークI/F部
13 基準領域決定部
14 調整値決定部
15,47 表示部
16 入力部
17 画像メモリ
18 W画素抽出フィルタ
19 座標保持部
20 色差信号平均値算出部
21 調整値算出部
22 W画素有無判定部
23 フレームゲイン調整値算出部
36 比較用画像処理部
37 画像記憶部
39 デコード部
40 第1の画像処理部
41 第2の画像処理部
43 縮小処理部A
44 縮小処理部B
45 セレクタ
46 YC−RGB変換部
48 色情報送出部
49 外部I/F部
51 撮像部
52a,52b ゲインコントロールアンプ
53 信号処理部
54 画像処理部
55 WB制御部
56 ネットワークI/F部
100 コンピュータシステム
42,101 CPU
102 メモリ
103 記憶媒体

Claims (12)

  1. 撮影した画像の色調整を行う色調整手段を有する複数のカメラをネットワークを介して制御するカメラ制御装置であって、
    前記複数のカメラから撮影画像を受信する受信手段と、
    前記複数のカメラの中から前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像について色の基準とする基準カメラを指定するカメラ指定手段と、
    前記基準カメラから受信した撮影画像において、前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像の間で同等の色であるべき基準領域を決定する基準領域決定手段と、
    前記基準カメラの撮影画像の前記基準領域の色と、他のカメラの撮影画像において前記基準領域に相当する領域の色とから他のカメラに対する色調整値を決定する調整値決定手段と、
    前記ネットワークを介して前記色調整値と前記色調整値に基づいて前記色調整手段により色調整を実行させる命令とを前記他のカメラに送信する送信手段と、を有し、
    前記色調整手段は、各カメラで撮影された画像のホワイトバランス制御を実行し、
    前記色調整値は、前記色調整値を受信したカメラにてホワイトバランス制御を実行するための色ゲイン調整値に対して加算又は減算できるオフセット値であり、継続的に用いられることを特徴とするカメラ制御装置。
  2. ユーザの操作により前記ネットワークを介して前記基準カメラと前記基準領域の指定命令を受け付ける入力手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御装置。
  3. 前記受信手段は、前記ネットワークを介して前記基準カメラの指定命令と前記基準領域の指定命令とを外部から受信することを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御装置。
  4. 前記基準領域決定手段は、前記入力手段により前記基準領域の指定命令を受け付けていない場合は、前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像について、白又は無彩色の画素が所定画素以上含まれている領域を基準領域として決定することを特徴とする請求項2に記載のカメラ制御装置。
  5. 前記基準領域決定手段は、前記受信手段により外部から基準領域の指定命令を受信していない場合は、前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像について、白又は無彩色の画素が所定画素以上含まれている領域を基準領域として決定することを特徴とする請求項3に記載のカメラ制御装置。
  6. 前記色ゲイン調整値は、前記基準領域にある白画素の色差信号の平均値から算出されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカメラ制御装置。
  7. 前記複数のカメラから受信した撮影画像を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカメラ制御装置。
  8. 前記基準領域の色は、前記基準領域における各画素の色差信号の平均値又は最頻値であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のカメラ制御装置。
  9. 前記調整値決定手段は、所定フレーム数の撮影画像において前記基準カメラの撮影画像の前記基準領域の色と他のカメラの撮影画像において前記基準領域に相当する領域の色とから、フレーム毎にフレームゲイン調整値を算出するフレームゲイン調整値算出手段と、
    複数の前記フレームゲイン調整値の平均値又は最頻値を算出する調整値算出手段と、を有し、
    前記調整値算出手段の算出結果を前記色調整値として決定することを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御装置。
  10. 撮影した画像の色調整を行う色調整手段を有する複数のカメラとカメラ制御装置とがネットワークを介して接続されたカメラシステムであって、
    前記カメラ制御装置は、
    前記複数のカメラから撮影画像を受信する受信手段と、
    前記複数のカメラの中から前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像について色の基準とする基準カメラを指定するカメラ指定手段と、
    前記基準カメラから受信した撮影画像において、前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像の間で同等の色であるべき基準領域を決定する基準領域決定手段と、
    前記基準カメラの撮影画像の前記基準領域の色と、他のカメラの撮影画像において前記基準領域に相当する領域の色とから他のカメラに対する色調整値を決定する調整値決定手段と、
    前記ネットワークを介して前記色調整値と前記色調整値に基づいて前記色調整手段により色調整を実行させる命令とを前記他のカメラに送信する送信手段と、を有し、
    前記色調整手段は、各カメラで撮影された画像のホワイトバランス制御を実行し、
    前記色調整値は、前記色調整値を受信したカメラにてホワイトバランス制御を実行するための色ゲイン調整値に対して加算又は減算できるオフセット値であり、継続的に用いられるものであり、
    前記複数のカメラは、
    撮影画像を前記ネットワークを介して前記カメラ制御装置に送信する送信手段を有し、
    前記ネットワークを介して前記カメラ制御装置から受信した前記色調整値と色調整を実行させる命令とに基づいて前記色調整手段により色調整を実行することを特徴とするカメラシステム。
  11. 撮影した画像の色調整を行う色調整手段を有する複数のカメラをネットワークを介して制御する方法であって、
    前記複数のカメラから撮影画像を受信する受信工程と、
    前記複数のカメラの中から前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像について色の基準とする基準カメラを指定するカメラ指定工程と、
    前記基準カメラから受信した撮影画像において、前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像の間で同等の色であるべき基準領域を決定する基準領域決定工程と、
    前記基準カメラの撮影画像の前記基準領域の色と、他のカメラの撮影画像において前記基準領域に相当する領域の色とから他のカメラに対する色調整値を決定する調整値決定工程と、
    前記ネットワークを介して前記色調整値と前記色調整値に基づいて前記色調整を実行させる命令とを前記他のカメラに送信する送信工程と、を有し、
    前記色調整手段により、各カメラで撮影された画像のホワイトバランス制御を実行し、
    前記色調整値は、前記色調整値を受信したカメラにてホワイトバランス制御を実行するための色ゲイン調整値に対して加算又は減算できるオフセット値であり、継続的に用いられることを特徴とするカメラ制御方法。
  12. 撮影した画像の色調整を行う色調整手段を有する複数のカメラをネットワークを介して制御する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
    前記複数のカメラから撮影画像を受信する受信工程と、
    前記複数のカメラの中から前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像について色の基準とする基準カメラを指定するカメラ指定工程と、
    前記基準カメラから受信した撮影画像において、前記複数のカメラから受信した複数の撮影画像の間で同等の色であるべき基準領域を決定する基準領域決定工程と、
    前記基準カメラの撮影画像の前記基準領域の色と、他のカメラの撮影画像において前記基準領域に相当する領域の色とから他のカメラに対する色調整値を決定する調整値決定工程と、
    前記ネットワークを介して前記色調整値と前記色調整値に基づいて前記色調整を実行させる命令とを前記他のカメラに送信する送信工程と、を有し、
    前記色調整手段により、各カメラで撮影された画像のホワイトバランス制御を実行し、
    前記色調整値は、前記色調整値を受信したカメラにてホワイトバランス制御を実行するための色ゲイン調整値に対して加算又は減算できるオフセット値であり、継続的に用いられることを特徴とするプログラム。
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