JP5180117B2 - レンズ駆動機構 - Google Patents

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本発明は、レンズを光軸方向へ駆動するレンズ駆動機構に関する。
従来、レンズの焦点を合わせるための焦点調整装置として、高分子層と、高分子層の下面に形成される正電極と、高分子層の上面に形成される負電極とから構成されるアクチュエータを備える焦点調整装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の焦点調整装置では、レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダを支持するホルダ支持基板との間にアクチュエータが配置されている。また、この焦点調整装置では、円環状に形成される正電極の外周端が、円環状に形成される負電極の外周端よりも径方向外側に突出している。
特許文献1に記載の焦点調整装置では、正電極と負電極との間に電圧が印加されると、高分子層の下端側が正電極に沿って径方向の外側に向かって広がり、高分子層の厚みが薄くなる。高分子層の厚みが薄くなると、レンズホルダとともにレンズが光軸方向に移動する。すなわち、この焦点調整装置では、高分子層の厚みを変えることで、レンズを光軸方向に移動させている。
特開2006−309112号公報
しかしながら、特許文献1に記載の焦点調整装置では、高分子層の厚みを変えることでレンズを光軸方向に移動させているため、レンズの移動量を確保しようとした場合、高分子層の厚みを厚くする必要がある。したがって、この焦点調整装置では、レンズの移動量を確保しようとすると、光軸方向に装置が大型化するおそれがある。また、この焦点調整装置では、レンズの移動量を確保しようとした場合、高分子層の下端側を径方向の外側に向かって大きく広げる必要があるため、正電極の外径を大きくする必要がある。したがって、この焦点調整装置では、レンズの移動量を確保しようとすると、径方向に装置が大型化するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、光軸方向におけるレンズの移動量を確保しても、小型化を図ることが可能なレンズ駆動機構を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、レンズを光軸方向へ駆動するレンズ駆動機構において、レンズを保持する膜状の高分子体と、光軸方向を軸方向とする筒状に形成され高分子体を支持する支持部材とを備え、高分子体に接触するように、負電極が配置されるとともに、支持部材の内周面に、正電極が配置され、正電極と負電極との間に電圧が印加されると、高分子体が少なくとも正電極に沿って光軸方向に変形して、レンズが光軸方向へ移動することを特徴とする。
本発明のレンズ駆動機構では、筒状に形成される支持部材の内周面に、正電極が配置され、正電極と負電極との間に電圧が印加されると、高分子体が正電極に沿って光軸方向に変形して、レンズが光軸方向へ移動する。そのため、光軸方向における高分子体の厚みを厚くしなくても、正電極に沿って高分子体を変形させて、光軸方向におけるレンズの移動量を確保することが可能になる。したがって、光軸方向において、レンズ駆動機構を小型化することが可能になる。また、本発明では、高分子体を光軸方向に直交する方向へ大きく変形させなくても、レンズが光軸方向へ移動する。したがって、レンズの移動量を確保しても、光軸方向に直交する方向でレンズ駆動機構を小型化することが可能になる。その結果、本発明では、光軸方向におけるレンズの移動量を確保しても、レンズ駆動機構を小型化することが可能になる。
本発明において、たとえば、高分子体は、略環状に形成されるとともに、高分子体の外周側部分が支持部材に固定され、レンズは、高分子体の内周側部分に固定され、光軸方向から見たときに、レンズの外周端と支持部材の内周面との間には、隙間が形成され、高分子体の、レンズの外周端と支持部材の内周面との隙間に配置される部分は、正電極に沿って変形する変形部となっている。この場合には、レンズが高分子体に固定されるため、たとえば、レンズを保持するレンズホルダが高分子体に固定される場合と比較して、レンズ駆動機構をより小型化することが可能になる。
本発明において、支持部材は、光軸方向に分割可能な第1支持部材と第2支持部材とを備え、高分子体の外周側部分と負電極とは、第1支持部材と第2支持部材との間に配置され、高分子体と負電極とは、光軸方向で接触していることが好ましい。このように構成すると、膜状の高分子体と負電極との接触面積を大きくすることが可能になる。したがって、正電極と負電極との間への電圧の印加が開始された後、短時間で、より多くの電子を高分子体に移動させて、より早く、高分子体を正電極に沿って変形させることが可能になる。その結果、光軸方向へ移動するレンズの応答性を向上させることが可能になる。
本発明において、正電極は、高分子体に接触するように、支持部材の内周面に配置されていることが好ましい。このように構成すると、正電極と負電極との間への電圧の印加が開始された後、短時間で、高分子体を正電極に沿って変形させることが可能になる。したがって、光軸方向へ移動するレンズの応答性を向上させることが可能になる。
本発明において、レンズ駆動機構は、正電極として、第1正電極と第2正電極との2個の電極を備え、第1正電極は、光軸方向における高分子体の一方側に配置され、第2正電極は、光軸方向における高分子体の他方側に配置され、第1正電極と負電極との間に電圧が印加されると、高分子体が少なくとも第1正電極に沿って光軸方向に変形して、レンズが光軸方向の一方側へ移動し、第2正電極と負電極との間に電圧が印加されると、高分子体が少なくとも第2正電極に沿って光軸方向に変形して、レンズが光軸方向の他方側へ移動することが好ましい。このように構成すると、高分子体を光軸方向の両側に向かって移動させることができ、光軸方向におけるレンズの移動量を大きくすることが可能になる。
以上のように、本発明では、光軸方向におけるレンズの移動量を確保しても、レンズ駆動機構を小型化することが可能になる。
本発明の実施の形態1にかかるレンズ駆動機構が搭載される撮像装置の縦断面図である。 図1のE−E断面における撮像装置の横断面図である。 図1に示すレンズ駆動機構の動作を説明するための撮像装置の縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかるレンズ駆動機構が搭載される撮像装置の縦断面図である。 図4に示すレンズ駆動機構の動作を説明するための撮像装置の縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかるレンズ駆動機構の変形例を説明するための撮像装置の縦断面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる正電極の形状を説明するための撮像装置の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
(レンズ駆動機構の構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレンズ駆動機構1が搭載される撮像装置2の縦断面図である。図2は、図1のE−E断面における撮像装置2の横断面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動機構1の動作を説明するための撮像装置2の縦断面図である。なお、以下の説明では、図1の上側を「上」側とし、図1の下側を「下」側とする。
本形態のレンズ駆動機構1は、携帯電話用のカメラ、小型のビデオカメラあるいは監視カメラ等の比較的小型の撮像装置2に搭載されて使用される。撮像装置2は、たとえば、図1に示すように、レンズ駆動機構1に加え、2枚のレンズ3、4と、撮像素子5と、撮像素子5が実装される基板6とを備えている。撮像素子5は、たとえば、CCDやCMOS等のイメージセンサである。
レンズ駆動機構1は、レンズ4を光軸Lの方向(光軸方向)へ駆動するためのものであり、図1に示すように、レンズ4を保持する高分子体7と、高分子体7を支持する支持部材8とを備えている。また、このレンズ駆動機構1は、高分子体7に接触するように配置される負電極9と、支持部材8の内周面8aに配置される正電極10とを備えている。負電極9と正電極10とは、図示を省略する電源に接続されている。
支持部材8は、光軸方向から見たときの形状が略円形状となる内周面8aを有する略筒状に形成されている。たとえば、支持部材8は、図2に示すように、光軸方向を軸方向とする略円筒状に形成されている。この支持部材8は、光軸方向に分割可能な第1支持部材11と第2支持部材12とから構成されている。本形態では、第1支持部材11が上側に配置され、第2支持部材12が下側に配置されている。
第1支持部材11および第2支持部材12は、たとえば、樹脂で形成されるとともに、略円筒状に形成されている。第1支持部材11の上端には、たとえば、レンズ固定部11aが形成されており、レンズ固定部11aの下面にレンズ3が固定されている。また、第2支持部材12の下端には、撮像素子5が実装された基板6が固定されており、撮像素子5は、第2支持部材12の下端側の内周に配置されている。
高分子体7は、ポリ塩化ビニルと、可塑剤であるフタル酸ジ−n−ブチルとがたとえば1:9の割合で混合されたゲル状の高分子材料で形成されている。また、高分子体7は、光軸方向に薄くなった膜状に形成されている。本形態の高分子体7は、非常に薄くなっており、たとえば、高分子体7の厚さは、1mm以下となっている。また、高分子体7は、略環状に形成されている。たとえば、高分子体7は、その内径が支持部材8の内径よりも小さく、かつ、その外径が支持部材8の外径とほぼ等しい円環状に形成されている。
高分子体7の外周側は、支持部材8に固定されている。具体的には、高分子体7の外周側は、第1支持部材11と第2支持部材12との間に挟まれた状態で支持部材8に固定されている。高分子体7の中心には、レンズ4が固定されている。すなわち、レンズ4は、高分子体7の内周側部分に固定されている。レンズ4の径は、支持部材8の内周面8aの径よりも小さくなっており、光軸方向から見たときに、支持部材8の内周面8aとレンズ4の外周端との間には隙間Sが形成されている。本形態では、高分子体7の、隙間Sに配置される部分が、後述のように、正電極10に沿って変形する変形部7aとなっている。
なお、高分子体7を外部環境から保護するため、高分子体7の表面は、たとえば、ポリウレタン、ポリパラキシリレン樹脂(パリレン)等の伸縮性のある薄い膜で覆われていても良い。また、ポリ塩化ビニルとフタル酸ジ−n−ブチルの割合は、高分子体7に要求される性能に応じて適宜変更することが可能である。
負電極9は、導電性材料で形成されている。この負電極9は、光軸方向に薄くなった膜状に形成されている。また、負電極9は、略環状に形成されている。たとえば、負電極9は、その内径が支持部材8の内径とほぼ等しい円環状に形成されている。本形態では、負電極9は、第1支持部材11と第2支持部材12との間に配置されている。たとえば、負電極9は、第2支持部材12の上端面に形成された円環状の凹部12aの中に配置(または形成)されている。また、高分子体7の外周側部分の下面と負電極9の上面とが接触するように、負電極9は、第1支持部材11と第2支持部材12との間に配置されている。すなわち、本形態では、高分子体7と負電極9とは光軸方向で接触している。
正電極10は、導電性材料で形成されている。この正電極10は、光軸方向を軸方向とする略筒状に形成されている。たとえば、正電極10は、その内径が支持部材8の内径とほぼ等しい円筒状に形成されている。本形態では、第1支持部材11の下端側の内周面(すなわち、支持部材8の内周面8a)に正電極10が配置されている。たとえば、正電極10は、第1支持部材11の下端側の内周面8aに形成された円環状の凹部11bの中に配置(または形成)されている。また、本形態では、第1支持部材11の下端と正電極10の下端とがほぼ一致するように、正電極10が凹部11bの中に配置されており、正電極10の下端と高分子体7の上面とが接触している。
なお、本形態では、高分子体7によって、負電極9と正電極10との短絡が防止されているが、負電極9と正電極10との短絡を確実に防止するため、正電極10の下端と高分子体7の上面との間に絶縁性の薄いシートを配置しても良い。また、正電極10の下端と高分子体7の上面とが接触しないように、正電極10を配置しても良い。
以上のように構成されたレンズ駆動機構1では、正電極10と負電極9との間に電圧が印加されていない状態では、図1に示すように、高分子体7は、平面状になっている。この状態で、正電極10と負電極9との間に電圧が印加されると、負電極9から高分子体7に電子が移動して、高分子体7が正電極10に引き寄せられる。具体的には、高分子体7の変形部7aが正電極10に引き寄せられて、図3に示すように、変形部7aが正電極10に沿って光軸方向に変形する。変形部7aが正電極10に沿って光軸方向に変形すると、高分子体7に固定されたレンズ4は、光軸方向へ移動する。具体的には、レンズ4は、上側へ移動する。
なお、本形態では、正電極10と負電極9との間に電圧が印加された際に、高分子体7の、レンズ4が固定される部分(具体的には、変形部7aよりも径方向内側の、レンズ4の下面が接触している部分)は、ほとんど変形しない。ただし、正電極10と負電極9との間に電圧が印加された際に、高分子体7の、レンズ4の下面が接触している部分は、径方向の外側に広がるように若干、変形しても良い。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、支持部材8の内周面8aに正電極10が配置され、正電極10と負電極9との間に電圧が印加されると、高分子体7の変形部7aが正電極10に沿って光軸方向に変形して、レンズ4が光軸方向へ移動する。そのため、光軸方向における高分子体7の厚みを薄くしても、正電極10に沿って高分子体7を変形させて、光軸方向におけるレンズ4の移動量を確保することが可能になる。したがって、光軸方向において、レンズ駆動機構1を小型化することが可能になる。また、高分子体7を径方向へ大きく変形させなくても、レンズ4が光軸方向へ移動する。したがって、レンズ4の移動量を確保しても、径方向でレンズ駆動機構1を小型化することが可能になる。その結果、本形態では、光軸方向におけるレンズ4の移動量を確保しても、レンズ駆動機構1を小型化することが可能になる。
特に本形態では、レンズ4が高分子体7に直接、固定されているため、たとえば、レンズ4を保持するレンズホルダが高分子体7に固定される場合と比較して、レンズ駆動機構1をより小型化することが可能になる。
また、上述した特許文献1に記載の焦点調整装置では、高分子層の上面と下面との平行度が低いと、高分子層が径方向の外側に広がって、レンズが光軸方向に移動する際に、光軸に対するレンズの傾きが発生したり、光軸に対するレンズの傾きが変動しやすくなる。そのため、高分子層の加工精度を高めないと、安定したレンズの駆動が困難である。これに対して、本形態では、正電極10の精度によって、光軸Lに対するレンズ4の傾きを抑制することができるため、また、高い精度で正電極10を形成することは比較的容易であるため、特許文献1に記載の焦点調整装置と比較して、レンズ4の安定した駆動が可能になる。
本形態では、高分子体7の外周側部分と負電極9とが、第1支持部材11と第2支持部材12との間に配置され、高分子体7と負電極9とが光軸方向で接触している。そのため、高分子体7と負電極9との接触面積を大きくすることができ、正電極10と負電極9との間への電圧の印加が開始された後、短時間で、より多くの電子を高分子体7へ移動させることができる。したがって、正電極10と負電極9との間への電圧の印加が開始された後、より早く、高分子体7を正電極10に沿って変形させることが可能になる。その結果、光軸方向へ移動するレンズ4の応答性を向上させることが可能になる。
特に本形態では、高分子体7に接触するように、正電極10が配置されているため、正電極10と負電極9との間への電圧の印加が開始された後、短時間で、高分子体7が正電極10に引き寄せられる。したがって、正電極10と負電極9との間への電圧の印加が開始された後、より早く、高分子体7を正電極10に沿って変形させることが可能になる。したがって、光軸方向へ移動するレンズ4の応答性をより向上させることが可能になる。
本形態では、レンズ駆動機構1は、高分子体7の変形を利用して、レンズ4を移動させている。そのため、レンズ4の駆動時に異音や騒音が発生しない。したがって、本形態のレンズ駆動機構1を、静音化の要求の高い監視カメラや小型のビデオカメラ等の撮像装置2に使用することが可能になる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2にかかるレンズ駆動機構21が搭載される撮像装置22の縦断面図である。図5は、図4に示すレンズ駆動機構21の動作を説明するための撮像装置22の縦断面図である。図6は、本発明の実施の形態2にかかるレンズ駆動機構21の変形例を説明するための撮像装置22の縦断面図である。
実施の形態1のレンズ駆動機構1では、第1支持部材11の内周面8aに1個の正電極10が配置されている。これに対して、実施の形態2のレンズ駆動機構21では、第1支持部材11の内周面8aに加え、第2支持部材12の内周面8aにも正電極30が配置されており、この点が実施の形態1のレンズ駆動機構1と実施の形態2のレンズ駆動機構21との主な相違点である。したがって、以下では、この相違点を中心に、実施の形態2のレンズ駆動機構21の構成を説明し、実施の形態1のレンズ駆動機構1と同一の構成についての説明は省略または簡略化する。また、図4〜図6では、実施の形態1の構成と同様の構成には、同一の符号を付している。
本形態のレンズ駆動機構21は、実施の形態1のレンズ駆動機構1と同様に、携帯電話用のカメラ、小型のビデオカメラあるいは監視カメラ等の比較的小型の撮像装置22に搭載されて使用される。このレンズ駆動機構21は、レンズ駆動機構1と同様に、高分子体7と、支持部材8と、負電極9と、正電極10とを備えている。
また、レンズ駆動機構21は、上述のように、第2支持部材12の内周面8aに配置される正電極30を備えている。すなわち、レンズ駆動機構21は、第1正電極としての正電極10と、第2正電極としての正電極30との2個の正電極を備えている。正電極30は、電源(図示省略)に接続されている。本形態では、正電極10と負電極9との間、および、正電極30と負電極9との間に個別に電圧を印加することが可能になっている。
正電極30は、導電性材料で形成されるとともに、光軸方向を軸方向とする略筒状に形成されている。たとえば、正電極30は、その内径が支持部材8の内径とほぼ等しい円筒状に形成されている。本形態では、第2支持部材12の上端側の内周面(すなわち、支持部材8の内周面8a)に正電極30が配置されている。たとえば、正電極30は、第2支持部材12の凹部12aよりも下方の内周面8aに形成された円環状の凹部12bの中に配置(または形成)されている。凹部12bは、凹部12aの底面と繋がらないように(すなわち、凹部12aの底面と凹部12bの上端面との間に、第2支持部材12の一部が配置されるように)形成されている。そのため、凹部12aに配置される負電極9と、凹部12bに配置される正電極30との間には、第2支持部材12の一部が配置されており、負電極9と正電極30とは、接触していない。
以上のように構成されたレンズ駆動機構21では、正電極10と負電極9との間、および、正電極30と負電極9との間に電圧が印加されていない状態では、図4に示すように、高分子体7は、平面状になっている。この状態で、正電極10と負電極9との間に電圧が印加されると、負電極9から高分子体7に電子が移動して、実施の形態1と同様に、高分子体7が正電極10に引き寄せられる。すなわち、高分子体7の変形部7aが正電極10に引き寄せられて、変形部7aが正電極10に沿って光軸方向に変形する(図3参照)。変形部7aが正電極10に沿って光軸方向に変形すると、高分子体7に固定されたレンズ4は、光軸方向へ移動する。具体的には、レンズ4は、上側へ移動する。
一方、正電極30と負電極9との間に電圧が印加されると、負電極9から高分子体7に電子が移動して、高分子体7が正電極30に引き寄せられる。すなわち、高分子体7の変形部7aが正電極30に引き寄せられて、図5に示すように、変形部7aが正電極30に沿って光軸方向に変形する。変形部7aが正電極30に沿って光軸方向に変形すると、高分子体7に固定されたレンズ4は、光軸方向へ移動する。具体的には、レンズ4は、下側へ移動する。
以上説明したように、本形態では、実施の形態1とほぼ同様の効果を得ることができる。また、本形態では、正電極10が高分子体7の上方(すなわち、第1支持部材11の内周面8a)に配置され、正電極30が高分子体7の下方(すなわち、第2支持部材12の内周面8a)に配置されている。そのため、上述のように、正電極10と負電極9との間に電圧が印加されると、高分子体7が正電極10に沿って光軸方向に変形して、レンズ4が上側へ移動し、正電極30と負電極9との間に電圧が印加されると、高分子体7が正電極30に沿って光軸方向に変形して、レンズ4が下側へ移動する。したがって、本形態では、高分子体7を光軸方向の両側に向かって移動させて、光軸方向におけるレンズ4の移動量を大きくすることができる。
なお、実施の形態2では、図4に示すように、負電極9は、その内径が支持部材8の内径とほぼ等しい円環状に形成され、正電極30は、負電極9と接触しないように、負電極9の内周側部分の下方に配置されている。この他にもたとえば、図6に示すように、負電極9は、その内径が支持部材8の内径よりも大きい円環状に形成され、正電極30と負電極9とが接触しないように、正電極30の上端部分が負電極9の径方向内方に配置されても良い。
この場合には、第2支持部材12の上端と正電極30の上端とがほぼ一致するように、正電極30が凹部12bの中に配置され、正電極30の上端と高分子体7の下面とが接触していることが好ましい。このように構成すると、レンズ4が上側へ移動する際のレンズ4の応答性と、レンズ4が下側へ移動する際のレンズ4の応答性とを略均等に設定することが可能になる。
[他の実施の形態]
上述した形態では、高分子体7の下面と負電極9の上面とが接触しているが、高分子体7の外周面と負電極9とが接触するように(すなわち、径方向で、高分子体7と負電極9とが接触するように)、負電極9が配置されても良い。
上述した形態では、正電極10は、円筒状に形成されている。この他にもたとえば、正電極10は、図7に示すように、径方向の外側に向かって広がる円板状の鍔部10aを有する鍔付の円筒状に形成されても良い。この場合には、鍔部10aの下面と高分子体7の外周側部分の上面とが接触するように、正電極10が配置される。
上述した形態では、樹脂で形成された第1支持部材11の内周面8aに正電極10が配置され、樹脂で形成された第2支持部材12の上端面に負電極9が配置されている。この他にもたとえば、第1支持部材11自体が導電性材料で形成された正電極であっても良い。また、実施の形態1では、第2支持部材12自体が導電性材料で形成された負電極であっても良い。
上述した形態では、レンズ4が高分子体7に直接、固定されている。この他にもたとえば、レンズ4がレンズホルダに固定されるとともに、このレンズホルダが高分子体7に固定されても良い。すなわち、高分子体7は、直接、レンズ4を保持しても良いし、レンズホルダ等を介して間接的にレンズ4を保持しても良い。また、上述した形態では、支持部材8は、略円筒状に形成されているが、支持部材8は、四角筒状等の多角筒状に形成されても良いし、楕円筒状に形成されても良い。
1、21 レンズ駆動機構
4 レンズ
7 高分子体
7a 変形部
8 支持部材
8a 内周面
9 負電極
10 正電極(第1正電極)
11 第1支持部材
12 第2支持部材
30 正電極(第2正電極)
L 光軸
S 隙間

Claims (5)

  1. レンズを光軸方向へ駆動するレンズ駆動機構において、
    前記レンズを保持する膜状の高分子体と、前記光軸方向を軸方向とする筒状に形成され前記高分子体を支持する支持部材とを備え、
    前記高分子体に接触するように、負電極が配置されるとともに、前記支持部材の内周面に、正電極が配置され、
    前記正電極と前記負電極との間に電圧が印加されると、前記高分子体が少なくとも前記正電極に沿って前記光軸方向に変形して、前記レンズが前記光軸方向へ移動することを特徴とするレンズ駆動機構。
  2. 前記高分子体は、略環状に形成されるとともに、前記高分子体の外周側部分が前記支持部材に固定され、
    前記レンズは、前記高分子体の内周側部分に固定され、
    前記光軸方向から見たときに、前記レンズの外周端と前記支持部材の内周面との間には、隙間が形成され、
    前記高分子体の、前記レンズの外周端と前記支持部材の内周面との隙間に配置される部分は、前記正電極に沿って変形する変形部となっていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動機構。
  3. 前記支持部材は、前記光軸方向に分割可能な第1支持部材と第2支持部材とを備え、
    前記高分子体の外周側部分と前記負電極とは、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に配置され、
    前記高分子体と前記負電極とは、前記光軸方向で接触していることを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動機構。
  4. 前記正電極は、前記高分子体に接触するように、前記支持部材の内周面に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ駆動機構。
  5. 前記正電極として、第1正電極と第2正電極との2個の電極を備え、
    前記第1正電極は、前記光軸方向における前記高分子体の一方側に配置され、前記第2正電極は、前記光軸方向における前記高分子体の他方側に配置され、
    前記第1正電極と前記負電極との間に電圧が印加されると、前記高分子体が少なくとも前記第1正電極に沿って前記光軸方向に変形して、前記レンズが前記光軸方向の一方側へ移動し、
    前記第2正電極と前記負電極との間に電圧が印加されると、前記高分子体が少なくとも前記第2正電極に沿って前記光軸方向に変形して、前記レンズが前記光軸方向の他方側へ移動することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレンズ駆動機構。
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