JP5176716B2 - メータ装置 - Google Patents
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Description
メータ装置は、メータ部の正面を覆うように透明あるいは半透明の窓板部を有している。この窓板部の表面に光線が反射し、反射光が運転者の目に入ると、メータ部の視認性が低下すると共に、運転にも悪影響を与えるおそれがある。
上記窓板部における上記メータ部と反対側には、上記窓板部の上部に配された上方クラスタ部と、上記窓板部の下部に配された下方クラスタ部とが突出形成されており、
また、上記上方クラスタ部と上記下方クラスタ部との間には、上記窓板部における上記メータ部と反対側に突出形成された中間クラスタ部が配設されており、
上記窓板部は、上記中間クラスタ部よりも上側の上窓部と、上記中間クラスタ部よりも下側の下窓部とを有し、
上記上窓部及び上記下窓部は、下方から上方へ行くほど上記メータ部から遠ざかるように傾斜しており、
少なくとも上記下方クラスタ部の上面と上記中間クラスタ部の上面との双方は、光の反射を防ぐ無反射表面を構成していることを特徴とするメータ装置にある(請求項1)。
上記メータ装置においては、上方クラスタ部と下方クラスタ部との間に、上記中間クラスタ部が配設されている。そして、少なくとも上記下方クラスタ部の上面と上記中間クラスタ部の上面との双方は、光の反射を防ぐ無反射表面を構成している。これにより、窓板部において反射した光が運転者の視界に入ることを効果的に防ぐことができる。
すなわち、運転者の視線が窓板部の表面において反射して到達する先に、無反射表面を有する下方クラスタ部の上面と中間クラスタ部の上面とのいずれかが存在するようにすることができる。
そして、上記のごとく、窓板部にて反射する光が運転者の視界に入らないようにすることができるため、メータ部の視認性を充分に向上させることができる。
上記窓板部における上記メータ部と反対側には、上記窓板部の上部に配された上方クラスタ部と、上記窓板部の下部に配された下方クラスタ部とが突出形成されており、
また、上記上方クラスタ部と上記下方クラスタ部との間には、上記窓板部における上記メータ部と反対側に突出形成された中間クラスタ部が配設されており、
少なくとも上記上方クラスタ部の下面と上記中間クラスタ部の下面との双方は、光の反射を防ぐ無反射表面を構成していることを特徴とするメータ装置にある。
具体的には、上方クラスタ部と中間クラスタ部との間における窓板部の表面において運転者の視線が反射して到達する先に、無反射表面である上方クラスタ部の下面が存在するようにすることができる。一方、中間クラスタ部と下方クラスタ部との間における窓板部の表面において運転者の視線が反射して到達する先に、無反射表面である中間クラスタ部の下面が存在するようにすることができる。
これにより、本発明と同様に、車室内の意匠の自由度を制約することなく、運転者の視認性を向上したメータ装置を提供することができる。
この場合には、上記中間クラスタ部の配設を容易にすることができる。
この場合には、窓板部において反射する光の源が、上方と下方との双方に存在する構成においても、本発明の作用効果を発揮することができる。
本発明の実施例にかかるメータ装置につき、図1、図2を用いて説明する。
本例のメータ装置1は、車室内前部に設けられたインストゥルメントパネルに配設され、メータ部2と、該メータ部2の正面を覆う透明または半透明の窓板部3とを有する自動車のメータ装置である。
また、上方クラスタ部41と下方クラスタ部42との間には、窓板部3におけるメータ部2と反対側に突出形成された中間クラスタ部43が配設されている。
少なくとも下方クラスタ部42の上面と中間クラスタ部41の上面との双方は、光の反射を防ぐ無反射表面5を構成している。
本例においては、下窓部302が上窓部301よりも大きく、下窓部302の前方に比較的大きなメインの計器類21が配設されている。一方、上窓部301の前方には、比較的小さなサブの計器類22が配設されている。このサブの計器類22は、図1に示すごとく、メインの計器類21よりも運転者に近い側において、支持部材23に支持固定されている。この支持部材23は、窓板部3に近い位置まで突出している。そして、支持部材23の先端部231は、窓板部3の中間突出部33の前方位置に近接して配置されている。
また、メータ装置1の下側には、ステアリングシャフトをカバーするコラムカバー6が運転者側へ突き出るように形成されている。下方クラスタ部42とコラムカバー6とは、互いに干渉しないよう、下方クラスタ部42における運転者側の先端部421とコラムカバー6の上面との間に、若干の隙間61を設けている。
上記メータ装置1においては、上方クラスタ部41と下方クラスタ部42との間に、中間クラスタ部43が配設されている。そして、下方クラスタ部42の上面と中間クラスタ部43の上面との双方は、光の反射を防ぐ無反射表面5を構成している。これにより、窓板部3において反射した光が運転者の視界に入ることを効果的に防ぐことができる。
すなわち、運転者の視線e1、e2が窓板部3の表面において反射して到達する先に、無反射表面5を有する下方クラスタ部42の上面と中間クラスタ部43の上面とのいずれかが存在するようにすることができる。
そして、上記のごとく、窓板部3にて反射する光が運転者の視界に入らないようにすることができるため、メータ部2の視認性を充分に向上させることができる。
本例は、図3に示すごとく、窓板部3を、上窓部301と下窓部302とが連続した曲面を構成するような形状に形成し、その運転者側の表面に、中間突出部33を形成した例である。
中間突出部33は、窓板部3の一部として上窓部301及び下窓部302と一体成形してもよいし、別個に成形した中間突出部33を窓板部3の本体に溶着等によって接合してもよい。
そして、この中間突出部33に中間クラスタ部43を接合し、その上面に無反射表面5を形成している。
その他は、実施例1と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。
本例は、図4に示すごとく、上方クラスタ部41の下面と中間クラスタ部43の下面とに、無反射表面5を形成したメータ装置1の例である。
本例の、メータ装置1は、実施例1と同様に、窓板部3における上辺部31と下辺部32との間に、中間突起部33を設けてなる。そして、該中間突起部33に、中間クラスタ部43が配設されている。
その他は、実施例1と同様である。
具体的には、上方クラスタ部41と中間クラスタ部43との間の上窓部303の表面において運転者の視線e1が反射して到達する先に、無反射表面5である上方クラスタ部41の下面が存在するようにすることができる。一方、中間クラスタ部43と下方クラスタ部42との間の下窓部304の表面において運転者の視線e2が反射して到達する先に、無反射表面5である中間クラスタ部43の下面が存在するようにすることができる。
これにより、実施例1と同様に、車室内の意匠の自由度を制約することなく、運転者の視認性を向上したメータ装置1を提供することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図5に示すごとく、中間クラスタ部43の上面及び下面の双方に無反射表面5を構成したメータ装置1の例である。
この場合には、窓板部3において反射する光の源が、上方と下方との双方に存在する構成において、実施例1と同様の作用効果を発揮することができる。
本例は、図6に示すごとく、中間クラスタ部(実施例1における符号43参照)を設けずに、窓板部93の下部に設けた下方クラスタ部94の上面にのみ無反射表面95を形成したメータ装置9の例である。
したがって、本例のような構成では、車室内の意匠の自由度を制約することなく、運転者の視認性を向上させることは困難である。
2 メータ部
3 窓板部
41 上方クラスタ部
42 下方クラスタ部
43 中間クラスタ部
5 無反射表面
Claims (3)
- 車室内前部に設けられたインストゥルメントパネルに配設され、メータ部と、該メータ部の正面を覆う透明または半透明の窓板部とを有する自動車のメータ装置において、
上記窓板部における上記メータ部と反対側には、上記窓板部の上部に配された上方クラスタ部と、上記窓板部の下部に配された下方クラスタ部とが突出形成されており、
また、上記上方クラスタ部と上記下方クラスタ部との間には、上記窓板部における上記メータ部と反対側に突出形成された中間クラスタ部が配設されており、
上記窓板部は、上記中間クラスタ部よりも上側の上窓部と、上記中間クラスタ部よりも下側の下窓部とを有し、
上記上窓部及び上記下窓部は、下方から上方へ行くほど上記メータ部から遠ざかるように傾斜しており、
少なくとも上記下方クラスタ部の上面と上記中間クラスタ部の上面との双方は、光の反射を防ぐ無反射表面を構成していることを特徴とするメータ装置。 - 請求項1において、上記窓板部は、上辺部と下辺部との間において、上記メータ部と反対側に突き出した中間突出部を一体的に形成してなり、該中間突出部に上記中間クラスタ部が形成されていることを特徴とするメータ装置。
- 請求項1又は2において、上記中間クラスタ部は、上面及び下面の双方に無反射表面を構成していることを特徴とするメータ装置。
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