JP5174933B2 - 歯車加工装置及び歯車加工条件設定装置 - Google Patents

歯車加工装置及び歯車加工条件設定装置 Download PDF

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Description

本発明は、歯車加工条件設定装置、特に、ホブカッタによりワーク歯車を切削加工する際の加工条件を出力する歯車加工条件設定装置及びそれを備えた歯車加工装置に関する。
歯車加工装置の一例として、ホブ盤が提供されている。ホブ盤は、ホブカッタを用いてワークに歯形を創成する装置であり、テーブル側にワークが支持され、工具ヘッドにホブカッタが支持されている。ホブカッタ及びワークはそれぞれの駆動機構によって一定の関係で回転させられる。また、ホブカッタは、送り機構によって、ワークに対して相対的に歯車軸方向に一定の送り量で送られるようになっている。
以上のようなホブ盤を含む工作機械では、加工能率を向上させるために、切削速度を各条件に適した速度にすることが望まれている。例えば特許文献1には、ワーク材料の硬度から切削速度を求める方法が示されている。また、特許文献2には、ホブ盤において、歯車のモジュールと切削速度との関係が示されている(例えば図17)。
特開2008−213097号公報 特開2001−87945号公報
特許文献1に記載された方法は、ワークがビッカース硬度で100以上170以下の純鉄又は機械構造用炭素鋼に限定され、しかも刃先温度を640℃〜700℃にするための切削速度算定方法である。したがって、一般的な歯車加工の条件を設定するために適用することができない。
ここで、ホブ盤で歯切り加工を行う場合は、切削速度に加えてホブカッタの1刃当たりの送り量も加工時間に直接的に影響する。しかし、特許文献2にも示されているように、従来の加工条件の設定方法では、単に歯車のモジュールによって切削速度を設定するようにしており、送り量についても同様である。そして、これらの設定については、明確な基準はなく、ホブカッタの刃の欠損や異常摩耗が生じないようなレベルで経験値によって決められているのが現状である。また、経験値によって適切な加工条件が設定できたとしても、ホブカッタ及び歯車の諸元が異なると、試し加工等によって新たに加工条件を見つけ出す必要がある。
本発明の課題は、ホブカッタやワーク歯車の諸元等を入力することにより、これらの諸元にとって好適な加工条件を容易に得ることができるようにすることにある。
第1発明に係る歯車加工条件設定装置は、ホブカッタによりワーク歯車を切削加工する際の加工条件を出力する装置であって、パラメータ受付手段と、第1記憶手段と、第2記憶手段と、送り量演算手段と、第3記憶手段と、切削速度演算手段と、を備えている。パラメータ受付手段は、ホブカッタ及びワーク歯車の諸元を含む送り量決定パラメータと、ホブカッタの刃先の加工中における目標温度と、を受け付ける。第1記憶手段は、ホブカッタのワーク歯車に対する相対的な送り量及び送り量決定パラメータから決まる特性値と、ホブカッタ1刃当たりの演算切込み量と、の関係を示す切込み量演算式が格納されている。第2記憶手段は、ワーク歯車の諸元及び材質によって予め設定されたホブカッタ1刃当たりの最大限界切込み量が格納されている。送り量演算手段は、切込み量演算式によって得られた演算切込み量と最大限界切込み量のうちのいずれかを選択し、選択された切込み量から、切込み量演算式を用いてホブカッタの送り量を求める。第3記憶手段は、ホブカッタの刃先温度を所定温度にした場合の切込み量と切削速度との関係を示す温度一定曲線のデータが格納されている。切削速度演算手段は、選択された切込み量に対応する切削速度を、温度一定曲線におけるホブカッタの刃先目標温度の曲線を参照して求める。
この装置では、送り量決定パラメータ及びホブの刃先の加工中における目標温度がオペレータ等によって入力される。送り量決定パラメータはホブカッタ及びワーク歯車の諸元を含んでいる。これらのパラメータが入力されると、切込み量演算式によって得られた演算切込み量と最大限界切込み量のうちのいずれかが切込み量として選択され、選択された切込み量から、切込み量演算式を用いて送り量が演算される。次に、選択された切込み量に対応する切削速度が、温度一定曲線におけるホブカッタの刃先目標温度の曲線を参照して求められる。温度一定曲線は、ホブカッタの刃先温度を所定温度にした場合の切込み量と切削速度との関係を示す曲線である。
ここでは、ホブカッタ及びワーク歯車の諸元等を入力することによって、好適な送り量と切削速度を容易に得ることができる。したがって、ホブカッタや歯車諸元が変わっても常に好適な送り量と切削速度とを設定して加工することができる。
第2発明に係る歯車加工条件設定装置は、第1発明の装置において、送り量決定パラメータは、ホブカッタのワーク歯車に対する相対的な指定送り量を含み、送り量演算手段は、指定送り量から切込み量演算式によって得られた演算切込み量と最大限界切込み量とを参照して得られる切込み量から送り量を求める。
ここで、面粗さを考慮して、オペレータによって送り量が指定される場合がある。この指定送り量から切込み量演算式により演算切込み量が求められ、演算切込み量と最大限界切込み量とから送り量が求められる。
ここでは、面粗さ及び最大限界切込み量を考慮して送り量が決定されるので、加工品質及びホブカッタの寿命を考慮した加工条件を容易に決定することができる。
第3発明に係る歯車加工条件設定装置は、第2発明の装置において、送り量演算手段は、演算切込み量及び最大限界切込み量のうちの小さい方を切込み量として選択する。
ここでは、第2発明と同様に、加工品質及びホブカッタの寿命を考慮した好適な加工条件を容易に決定することができる。
第4発明に係る歯車加工条件設定装置は、第1から第3発明のいずれかの装置において、切込み量演算式に含まれる特性値は、ワーク歯車のモジュール、ホブカッタのワーク歯車に対する送り量、及びホブカッタの条数の累乗に比例し、ワーク歯車の歯数及びホブカッタの溝数に反比例する値である。
第5発明に係る歯車加工条件設定装置は、第1から第4発明のいずれかの装置において、温度一定曲線は、ホブカッタの刃先温度が一定の場合は切込み量と切削速度とが反比例することに基づいて作成されている。
第6発明に係る歯車加工条件設定装置は、第1から第5発明のいずれかの装置において、切削速度演算手段は、切削速度から主軸回転数を演算する。
第7発明に係る歯車加工条件設定装置は、第6発明の装置において、主軸モータの許容出力が格納された第4記憶手段と、限界主軸回転数演算手段と、をさらに備えている。限界主軸回転数演算手段は、切削動力と許容出力とから最大限界主軸回転数を演算する。切削動力は、ホブカッタ及びワーク歯車の諸元と、主軸回転数と、ホブカッタのワーク歯車に対する送り量と、から求められる。そして、切削速度演算手段は、演算により求められた主軸回転数と最大限界主軸回転数とを比較し、低い回転数を制御用主軸回転数として出力する。
ここでは、まず、ホブカッタ及びワーク歯車の諸元、主軸回転数、及び送り量から、切削動力が求められ、この切削動力と許容出力とから最大限界主軸回転数が演算される。そして、第6発明で得られた主軸回転数と最大限界主軸回転数とが比較され、低い回転数が制御用主軸回転数として出力される。
第8発明に係る歯車加工装置は、創成歯切り加工を行う装置であって、先端にホブカッタが装着される主軸と、主軸をワーク歯車の軸方向に沿って移動させるための送り手段と、送り手段の送り量及び主軸の回転数を含む加工条件を設定するとともに加工を制御する数値制御部と、数値制御部に送り量及び主軸回転数の設定値を送る第1から第7発明のいずれかに記載の歯車加工条件設定装置と、を備えている。
以上のように本発明では、ホブカッタやワーク歯車の諸元等を入力することにより、好適な送り量と切削速度を容易に得ることができ、適切な加工条件によって効率の良い加工を行うことができる。
ホブカッタによる歯切り加工を説明するための模式図。 本発明の一実施形態によるホブ盤の全体ブロック図。 特性値qと切込み量との関係を示す図。 最大限界切込み量の一例を示す図。 温度一定曲線と切込み量と切削速度との関係を示す図。 加工条件演算装置の制御フローチャート。
[ホブカッタによる歯切り加工について]
まず、図1により、ホブカッタによる歯切り加工の概略を説明する。図1において、ホブカッタ1はホブ盤(歯車加工装置)の主軸に装着されて図のR1方向に回転する。また、ワークとしての歯車素材(以下、単に「ワーク歯車」と記す)2はホブ盤のテーブルに支持されて図のR2方向に回転する。このように、ホブカッタ1及びワーク歯車2は所定の関係で互いに回転しながら歯切り加工が行われる。また、ホブカッタ1は、ワーク歯車2の1回転当たり、歯車軸方向(図1の紙面垂直方向)に所定量だけ送られる。以下、この場合の歯車軸方向への所定の送り量を「送り量」と記す。
以下の説明では、ホブカッタ1の諸元は、条数I、溝数(刃数)Zhであり、ワーク歯車2の諸元は、モジュールm、歯数Zwとする。また、加工条件は、切削速度V(ホブカッタが装着された主軸の回転数に対応する)、ホブカッタ1の送り量fとする。さらに、図1に示すように、ホブカッタ1の1刃当たりの切込み量をapとする。
[全体構成]
図2に、本発明の一実施形態によるホブ盤の全体ブロック図を示している。このホブ盤は、ホブ盤本体5と、ホブ盤本体5の加工を制御する数値制御装置(NC装置)6と、数値制御装置6に対してホブカッタ1の送り量fと及び切削速度V(主軸回転数)を指令する加工条件演算装置7と、を有している。ホブカッタ1はホブ盤本体5の主軸に支持され、ワーク2はテーブルに支持される。
ホブ盤本体5には、主軸モータ5a及び送りモータ5bが設けられている。主軸モータ5aはホブカッタ1が装着された主軸を回転駆動するためのモータである。また、送りモータ5bはホブカッタ1が装着された主軸をワーク歯車2の歯車軸方向に移動させるためのモータである。
数値制御装置6には、加工プログラムが格納された記憶装置(図示せず)や、加工条件を設定するための入力部10が設けられている。この入力部10からは、ホブカッタ1やワーク歯車2の諸元、指定送り量等の加工条件が入力パラメータとして入力される。
加工条件演算装置7は記憶部11及び演算部12を有している。加工条件演算装置7には、入力部13を介して、制御用のしきい値として、ホブカッタの刃先の目標温度、主軸モータ5aの許容出力等が入力される。記憶部11には各種のデータベース及び切削動力計算式が格納されている。データベースについては後述する。また、切削動力計算式は、ホブカッタ及びワーク歯車の諸元、主軸回転数、及び送り量から切削動力を求めるための演算式である。演算部12は、パラメータ受付機能と、加工条件演算機能と、条件出力機能と、を有している。パラメータ受付機能は、入力部13から入力されるしきい値等のパラメータや数値制御装置6から与えられるパラメータを取り込む機能である。また、加工条件演算機能は、記憶部11に格納されたデータベースを参照して、ホブ盤本体5で歯切り加工する際の好適な加工条件、すなわち、ホブカッタ1のワーク歯車2に対する好適な送り量f(mm/t-rev)及び切削速度V(主軸回転数:m/min)を演算する機能である。条件出力機能は、演算によって得られた送り量fを数値制御装置6に出力するとともに、切削速度に対応する制御用主軸回転数を数値制御装置6に出力する機能である。
数値制御装置6は、加工条件演算装置7からの信号に基づいて、主軸モータ5a及び送りモータ5bに対して電流指令値を送る。これにより、ホブカッタ1は、各条件に適した回転数で回転しながら、かつ各条件に適した送り量で送られる。
[記憶部のデータベース]
前述のように、記憶部11には、加工条件を演算するために、入力部13から入力された制御用のしきい値等のパラメータが記憶され、また以下に示す各種のデータベースが格納されている。
<第1データベース>
第1データベースDB1は、ある特性値qに対する演算切込み量ap1を示すデータである。本件発明者は、ホブカッタ1やワーク歯車2の諸元等と切込み量とについて、種々の観点から検討した。その結果、特性値qを定義することによって、図3に示すように、特性値qと切込み量apとに一定の関係があること、及び切込み量apが以下の近似式で表されることを見出した。
ap=β×qγ −−−−(1)
なお、特性値qは、ワーク歯車2のモジュールm、ホブカッタ1のワーク歯車2に対する送り量f(mm/t-rev)、ホブカッタ1の条数I、ワーク歯車2の歯数Zw、及びホブカッタ1の溝数Zhによって定義される値であり、以下の式によって表される。
q=m×f×Iα/(Zw×Zh) −−−−(2)
すなわち、特性値qは、モジュールm、送り量f、及び条数Iの累乗に比例し、歯数Zw及び溝数Zhに反比例する値である。
そこで、第1データベースDB1として、切込み量ap1を演算するための近似式(1)と、特性値qと送り量fとの関係を示す式(2)が、記憶部11に格納されている。以下では、近似式(1)によって得られる切込み量を「演算切込み量ap1」と記す。
<第2データベース>
第2データベースDB2は、ワーク歯車2の材質、モジュールm、ワーク歯車2の歯数Zwから経験的に定められている最大限界切込み量ap2のデータである。図4に、第2データベースDB2の一例として、ワーク歯車2の材質がブリネル硬さ(HB)200以下の場合の最大限界切込み量ap2を示している。なお、最大限界切込み量以上の切込み量で加工を行うと、ホブカッタ1の刃が折損したり、あるいは異常摩耗が生じたりする可能性が高くなる。
<第3データベース>
本件発明者らの研究によれば、ホブカッタ1の刃先の現象と切削条件との関係について、以下のことがわかった。
すなわち、刃先の現象と切削条件との関係について、刃先の摩耗は加工中に生じる熱に、刃先の欠けは力に、微小チッピングは局所応力に、それぞれ大きく影響することが判明した。そして、熱は切削速度及び切込み量に関係があり、また欠け及び局所応力はともに切込み量に関係がある。
したがって、刃先の摩耗を抑えるためには、熱、すなわち刃先温度を抑えることが重要であることがわかる。そして、ある切込み量でかつ所定の切削速度で歯切り加工を行った場合の刃先の温度を解析した結果、切削速度×切込み量の値と刃先温度との間に所定の相関関係があることが判明した。この場合、刃先温度が一定の場合は、切削速度と切込み量とは、切込み量が増えるほど図5に示すap軸に漸近し、切込み量が減るほどV軸に漸近する関係である。
以上の研究結果から、図5に示すように、ある刃先温度一定の曲線Tに対する切込み量apと切削速度Vとの関係を得ることができる。この図5に示すようなデータが、第3データベースDB3として記憶部11に格納されている。
[制御処理]
図6に加工条件を設定するためのフローチャートを示している。なお、この図6では、フローチャートの左側欄に入力パラメータを、右側欄に記憶部11に記憶されている制御用のパラメータ及び記憶部11に予め格納されているデータベースの内容を示している。そして、各処理ステップにおいて使用する入力パラメータ及びデータベースを、破線で関連づけして示している。
まず、ステップS1では、入力部13から入力された各種のパラメータや、数値制御装置6に入力された諸元等のパラメータを受け付ける。演算部12に取り込まれるパラメータは、以下の通りである。
(a) ワーク歯車諸元:モジュールm、歯数Zw
(b) 指定送り量f’
(c) ホブカッタ諸元:溝数Zh、条数I
ここで、指定送り量f’は、ワーク歯車2の仕上げ面粗さ等を考慮して、オペレータが入力部13から入力する値である。この場合の面粗さは、理論面粗さであり、送り量とホブカッタの外径で決まる値である。なお、面粗さの設計目標値によっては、ホブカッタの刃先の能力を超える場合があるので、指定送り量f’を指定しない(入力しない)場合もある。
次に、ステップS2では、第1データベースDB1を用いて、指定送り量f’から演算切込み量ap1を求める。すなわち、
演算切込み量:ap1=β×qγ
特性値:q=m×f×Iα/(Zw×Zh)
の各式を用いて、指定送り量f’と、ホブカッタ及びワーク歯車の各諸元から演算切込み量ap1を求める。
ステップS3では、ステップS2で求められた演算切込み量ap1と第2データベースDB2の最大限界切込み量ap2とから、切込み量apを求める。具体的には、ステップS3では、演算切込み量ap1が最大限界切込み量ap2より小さい場合は、切込み量apとして演算切込み量ap1を設定し、演算切込み量ap1が最大限界切込み量ap2より大きい場合は、切込み量apとして最大限界切込み量ap2を設定する。すなわち、2つの切込み量のうちの小さい方を切込み量apとする。なお、指定送り量f’が指定されていない場合は、最大限界切込み量ap2を切込み量apとする。
そして、ステップS4では、第1データベースDB1の近似式及び特性値の式を利用して、切込み量apから送り量fを求める。なお、2つの切込み量が同じ場合は、いずれの切込み量を用いてもよい。
次に、ステップS5では、記憶部11に記憶されているホブカッタ1の刃先の目標温度Tと、第3データベースDB3とを参照し、目標温度Tの曲線を用いて、切込み量apに対応する切削速度V1を演算する。そして、ステップS6において、ステップS5で得られた切削速度V1を主軸モータ5aに接続される主軸回転数s1に換算する。
一方、ステップS7では、記憶部11に記憶されている主軸モータ5aの許容出力及び切削動力から最大限界回転数s2が求められる。切削動力は、ホブカッタ及びワーク歯車の諸元、主軸回転数及び送り量から求められるものである。
そして、ステップS8では、これらの回転数s1及び最大限界回転数s2から切削速度に対応する制御用の主軸回転数sを求める。具体的には、回転数s1が最大主軸回転数s2より小さい場合は、主軸回転数sとして回転数s1を設定し、回転数s1が最大限界回転数s2より大きい場合は、主軸回転数sとして最大限界回転数s2を設定する。すなわち、2つの回転数のうちの小さい方を制御用の主軸回転数sとする。なお、2つの回転数が同じ場合は、いずれの回転数を用いてもよい。
そして、ステップS9では、以上の処理によって求められた送り量fと主軸回転数sを数値制御装置2に送信し、処理を終了する。
なお、数値制御装置2では、送られてきた主軸回転数sを基にして、主軸モータ5aから主軸への動力経路の減速比等を考慮し、主軸モータ5aへの指令電流を決定する。
[特徴]
(1)ホブカッタ及びワーク歯車の諸元や面粗さを入力することによって、好適な送り量fと切削速度V(主軸回転数)を容易に得ることができる。したがって、ホブカッタやワーク歯車の諸元が変わっても、試し加工をすることなく、常に好適な加工条件を容易に得ることができる。
(2)各条件に適した送り量を決定するために、ホブカッタ及びワーク歯車の各諸元や面粗さにより求めた指定送り量から得られた演算切込み量に加えて、経験値として得られている最大限界切込み量をも参照するので、加工品質及びホブカッタの寿命を考慮した加工条件を容易に決定することができる。
(3)ホブカッタの刃先温度が目標温度になるように、送り量から切削速度を求めているので、ホブカッタの異常摩耗を防止しつつ、効率の良い条件で加工を行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)切込み量の近似式を作成するために、ワーク歯車のモジュールm及び歯数Zw、指定送り量f’、ホブカッタの溝数Zh及び条数Iをパラメータとしたが、これら以外のパラメータを加えて近似式を作成するようにしてもよい。
(b)加工条件演算装置をホブ盤の数値制御装置と別に設けたが、加工条件演算装置を数値制御装置の内部に組み込んでもよい。
1 ホブカッタ
2 ワーク歯車
5 ホブ盤本体
6 数値制御装置
7 加工条件演算装置
11 記憶部
12 演算部

Claims (8)

  1. ホブカッタによりワーク歯車を切削加工する際の加工条件を出力する歯車加工条件設定装置であって、
    ホブカッタ及びワーク歯車の諸元を含む送り量決定パラメータと、ホブカッタの刃先の加工中における目標温度と、を受け付けるパラメータ受付手段と、
    ホブカッタのワーク歯車に対する相対的な送り量及び前記送り量決定パラメータから決まる特性値と、ホブカッタ1刃当たりの演算切込み量と、の関係を示す切込み量演算式が格納された第1記憶手段と、
    ワーク歯車の諸元及び材質によって予め設定されたホブカッタ1刃当たりの最大限界切込み量が格納された第2記憶手段と、
    前記切込み量演算式によって得られた演算切込み量と前記最大限界切込み量のうちのいずれかを選択し、前記選択された切込み量から、前記切込み量演算式を用いてホブカッタの送り量を求める送り量演算手段と、
    ホブカッタの刃先温度を所定温度にした場合の切込み量と切削速度との関係を示す温度一定曲線のデータが格納された第3記憶手段と、
    前記選択された切込み量に対応する切削速度を、前記温度一定曲線における前記ホブカッタの刃先目標温度の曲線を参照して求める切削速度演算手段と、
    を備えた歯車加工条件設定装置。
  2. 前記送り量決定パラメータは、ホブカッタのワーク歯車に対する相対的な指定送り量を含み、
    前記送り量演算手段は、前記指定送り量から前記切込み量演算式によって得られた演算切込み量と前記最大限界切込み量とを参照して得られる切込み量から前記送り量を求める、
    請求項1に記載の歯車加工条件設定装置。
  3. 前記送り量演算手段は、前記演算切込み量及び前記最大限界切込み量のうちの小さい方を前記切込み量として選択する、
    請求項2に記載の歯車加工条件設定装置。
  4. 前記切込み量演算式に含まれる特性値は、ワーク歯車のモジュール、ホブカッタのワーク歯車に対する送り量、及びホブカッタの条数の累乗に比例し、ワーク歯車の歯数及びホブカッタの溝数に反比例する値である、請求項1から3のいずれかに記載の歯車加工条件設定装置。
  5. 前記温度一定曲線は、ホブカッタの刃先温度が一定の場合は切込み量と切削速度とが反比例することに基づいて作成されている、請求項1から4のいずれかに記載の歯車加工条件設定装置。
  6. 前記切削速度演算手段は、前記切削速度から主軸回転数を演算する、請求項1から5のいずれかに記載の歯車加工条件設定装置。
  7. 主軸モータの許容出力が格納された第4記憶手段と、
    ホブカッタ及びワーク歯車の諸元と主軸回転数とホブカッタのワーク歯車に対する送り量とから求められる切削動力と、前記許容出力と、から最大限界主軸回転数を演算する限界主軸回転数演算手段と、
    をさらに備え、
    前記切削速度演算手段は、前記演算により求められた主軸回転数と前記最大限界主軸回転数とを比較し、低い回転数を制御用主軸回転数として出力する、
    請求項6に記載の歯車加工条件設定装置。
  8. 創成歯切り加工を行う歯車加工装置であって、
    先端にホブカッタが装着される主軸と、
    前記主軸をワーク歯車の軸方向に沿って移動させるための送り手段と、
    前記送り手段の送り量及び前記主軸の回転数を含む加工条件を設定するとともに加工を制御する数値制御部と、
    前記数値制御部に送り量及び主軸回転数の設定値を送る請求項1から7のいずれかに記載の歯車加工条件設定装置と、
    を備えた歯車加工装置。
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