JP5174782B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ワークフローアーキテクチャにおけるデータ結合に関し、いくつかの実施形態により説明する。本発明は、特に、ワークフローコンポーネントの文書結合の技術に関する。
従来、複数種類の処理ステップであるアクティビティ(例えば、スキャン、保存、送信の処理ステップ)を組み合わせて一連の処理を行う仕組みであるワークフローが構築されている。そして、ソフトウェアモジュールとして提供されるコンポーネントに基づいたワークフロー基盤におけるワークフローの構築では、ワークフローアクティビティ(例えば、データに対して何等かの処理を行う側(データ使用者)の第1のワークフローコンポーネントのアクティビティ)のプロパティは、別のワークフローアクティビティ(例えば、当該データを提供する側(データ提供者)の第2のワークフローコンポーネントのアクティビティ)のプロパティと密接な関係を持たせることができる。そのため、これら2つのプロパティを同じ値にして作成される。文書自動処理システム(ドキュメントオートメーションシステム)の中では、ファイルは、アクティビティを介して、互いに独立して処理されたり、複数の文書のグループとして、または、複数の文書を1セットとして処理される。
ここで、次のような作業が行われることを仮定する。すなわち、ある文書セットに含まれる全ての文書を、データ提供者として機能する単一のアクティビティから受け取る。そして、現在のアクティビティに従った処理が実行されると、処理が実行された出力文書が、データ使用者として機能する別の単一のアクティビティにより使用される。このような仮定に従えば、文書を含むワークフローアクティビティ(文書を処理対象とするアクティビティ、文書取扱いアクティビティ(document dealing activity))は、文書に対して設定された1または複数のプロパティとしての文書セットのプロパティを有することとなる。この文書セットのプロパティが、上述のアクティビティのプロパティとなる。一般的には、結合処理は、2以上のプログラム上の操作手続きの対象となるプログラミングオブジェクトや操作条件値を示すバリューアイテム(value item)を所定期間内で関連付ける処理である。そのため、上記のような仮定では、文書セットのプロパティを結合することにより、文書セットの全ての文書が同一に扱われるようになる。
あるワークフローコンポーネント、特に、文書に付属するアクティビティ(すなわち、入力された文書に対して、何等かの処理(例えば、参照、編集、データ検出など)を行い、処理後の文書を出力するアクティビティ)は、広範囲のタイプの文書(様々なタイプの文書)を共通に取り扱う。また別の文書に付属するアクティビティは、特定のタイプの文書のみを独占的に取り扱う。複数のワークフローコンポーネントで処理される文書タイプの相違は、プロパティが結合されるレベルでは現在では無視されており、当該相違は、文書自動処理システムの機能において不必要に複雑化、不便化させている。
米国特許出願公開第2005/0156125号明細書
図1Aは、従来のアーキテクテャ100を示す図である。アーキテクテャ100では、第1ワークフローは、第1ワークフローコンポーネント110と、第2ワークフローコンポーネント120とを含む。各コンポーネントは、第1文書と第2文章とを含む。そして、データ結合処理は、第1ワークフローコンポーネントの文書セットから、第2ワークフローコンポーネントの文書セットに対して行われる。つまり、この技術では、第2ワークフローコンポーネントのターゲットプロパティである「input document」を、第1ワークフローコンポーネントのソースプロパティである「output document」に結合する。この結合を示す擬似コードは、
input_document = bind(component=component1,property=output_document)
のように表される。なお、この擬似コードで「component1」は第1ワークフローコンポーネントを示している。
図1Bは、従来技術のフローチャート150を示す図である。ここでは、文書セットの結合処理において、第1ワークフローコンポーネントのプロパティ「input document」と、第2ワークフローコンポーネントのプロパティ「output document」とを関連付ける。文書セット内の各文書のフォーマットの違いのために、全ての文書セットを、特定の下流のアクティビティへの従来の結合のために利用することができない。さらに、従来の技術では、文書セット全体同士の結合が可能であるが、特定の下流のアクティビティを文書セットの一部のみと結合する方法を提供していない。
このように従来では、文書セット全体同士の結合のみが可能であったため、下流側のアクティビティは、上流側のアクティビティから受けた文書セットの中の全ての文書データを処理対象とすることとなり、場合によっては無駄な処理が発生していた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、入力される文書セットの中から必要な文書データのみを取り出して処理することができるようなワークフローシステムを提供することを目的とする。
本発明の情報処理装置は、第1アクティビティと第2アクティビティとを含み、当該第1および第2アクティビティの処理をこの順で実行するワークフロー処理部を備えた情報処理装置であって、上記ワークフロー処理部は、上記第1アクティビティを処理する第1処理部と、上記第2アクティビティを処理する第2処理部とを備え、上記第1処理部は、複数の出力文書データを含む第1文書セットを出力し、上記第2処理部は、複数の入力文書データを含む第2文書セットを処理対象として取得し、当該第2文書セットに対して所定の処理を行うものであり、上記ワークフロー処理部は、上記第1文書セットの中の一部の出力文書データと、上記第2文書セットの中の一部または全ての入力文書データとを関連付ける関連付け情報を生成する関連付け生成部を備え、上記第2処理部は、上記第1処理部から出力された第1文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の出力文書データを、上記第2文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の入力文書データとして取得し、上記所定の処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置の制御方法は、第1アクティビティと第2アクティビティとを含み、当該第1および第2アクティビティの処理をこの順で実行するワークフロー処理部を備えた情報処理装置の制御方法であって、上記ワークフロー処理部は、上記第1アクティビティを処理する第1処理部と、上記第2アクティビティを処理する第2処理部とを備え、上記第1処理部は、複数の出力文書データを含む第1文書セットを出力し、上記第2処理部は、複数の入力文書データを含む第2文書セットを処理対象として取得し、当該第2文書セットに対して所定の処理を行うものであり、上記ワークフロー処理部が、上記第1文書セットの中の一部の出力文書データと、上記第2文書セットの中の一部の入力文書データとを関連付ける関連付け情報を生成するステップと、上記第2処理部が、上記第1処理部から出力された第1文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の出力文書データを、上記第2文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の入力文書データとして取得するステップとを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、第2処理部は、第1処理部から出力された第1文書セットの中の、関連付け情報で示される一部の出力文書データを、第2文書セットの中の、関連付け情報で示される一部の入力文書データとして取得することができる。そのため、第1処理部から出力される文書セット全体を取得する必要がない。つまり、第2処理部において必要なデータのみを取得することができる。このように、入力される文書セットの中から必要な文書データのみを取り出して処理することができるようなワークフローシステムを提供することができる。
なお、上記関連付け生成部は、上記第1文書セットの中の一つの出力文書データと、上記第2文書セットの中の一つの入力文書データとを関連付ける関連付け情報を生成してもよい。
もしくは、上記関連付け生成部は、上記第1文書セットの中の一部であり、複数の出力文書データからなる出力文書サブセットと、上記第2文書セットの中の一部であり、複数の入力文書データからなる入力文書サブセットとを関連付ける関連付け情報を生成してもよい。
さらに、上記関連付け生成部は、上記第1文書セットの中の一部であり、複数の出力文書データからなる出力文書サブセットと、上記第2文書セットの全体とを関連付ける関連付け情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、第1処理部および第2処理部の処理内容に応じて、第1文書セットおよび第2文書セット内の文書データ同士を適宜関連付けさせることができる。
なお、上記情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各部として動作させることにより情報処理装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明によれば、文書セット内の文書データ同士を結合することができるため、入力される文書セットの中から必要な文書データのみを取り出して処理することができるという効果を奏する。
図1Aは、従来のデータ結合の技術を示す図である。 図1Bは、従来のデータ結合のフローチャートである。 図2は、本発明の一実施形態に係るコンピュータ装置を示す機能ブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るデータ結合の技術を示す図である。 図4は、図3に示すデータ結合のフローチャートである。 図5は、本発明の別の実施形態に係るデータ結合の技術を示す図である。 図6は、図5に示すデータ結合のフローチャートである。 図7は、本発明のさらに別の実施形態に係るデータ結合の技術を示す図である。 図8は、図7に示すデータ結合のフローチャートである。 図9は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図1Aおよび図1Bに示した従来技術の域を超えて、本発明では、異なる文書に対するフロントエンドのスキャン処理は、文書のタイプごとに対応したいくつかのスキャンアクティビティに分割されてもよい。ここでは、各スキャンアクティビティは、特定のタイプの文書をスキャンすることができ、スキャンした特定タイプ(または特定フォーマット)の文書を、特定の下流のアクティビティに供給する。本発明の一実施形態では、複数の文書セット(例えば、スキャンされた文書のセット)を分類する処理を行うワークフロープロセスをサポートする。例えば、アクティビティが関連する文書セットか否かに分類したり、文書フォーマットタイプが異なるが、共通する主題または共通する起源を含む文書セットごとに分類する。文書セットの分類処理に加えてさらに、本発明の実施形態では、文書セット全体のレベル、および、文書セットに含まれる各要素(文書)のレベルでの結合関係(集合体)を構築してもよい。
以下、本発明の具体的な実施形態について説明する。
本発明の一実施形態は、図2に示されるように、コンピュータ装置を介して実行されるものである。典型的なコンピュータ装置200は、CPU(central processing unit)のようなプロセッサ210と、アドレス指定することでデータの書き込みおよび読み出しが可能なメモリ220と、ユーザインターフェイス230とを備える。これらの構成は、互いにデータバス240を介して通信可能であればよい。オペレーティングシステム250を介して、プロセッサ210は、本発明の典型的な実施形態に従ったワークフロー環境260のステップを実行するために構成される。
本発明の一実施形態によれば、ワークフローは、当該ワークフローの言語構成物であるコンポーネントを備える実行可能なプログラムである。従って、ワークフローのフレームワークは、ある問題領域に特有の独立した複数のワークフローコンポーネントからワークフローを構築するための基盤を提供する。そして、ワークフローのフレームワークは、ワークフローを実行するためのランタイムの環境と、その他の多くのサポートサービス(例えば、デザインタイム技術(design-time experience)、持続性(persistence)、および、セキュリティ)を提供する。典型的なオペレーティング環境は、Microsoft(登録商標) Workflow Foundation(登録商標)で構築された文書管理システムである。これにより、1以上の現実のワークフローが構築され、アプリケーションの所望の機能の一部または全てを実行可能な上述のフレームワードを使用しながら実行される。その結果生じるアプリケーションは、ランタイムを実行する環境を受け入れ、ユーザインターフェイスをサポートする。
一般的にワークフローコンポーネントは、再利用可能なソフトウェアモジュールとして提供される。そして、再利用可能なソフトウェアモジュールをワークフローコンポーネントとしてパッケージ化する。なお、このパッケージ化される各ワークフローコンポーネントは、ワークフロー作成者が柔軟にカスタマイズできるようにいくつかのプロパティ設定を提供することができるようになっている。また、ワークフローのフレームワークにおいて、ワークフローを構成するためのメカニズムを提供している。一般的には、情報の共用や、フロー制御を容易に管理できるようにするため、全てのワークフローコンポーネントを、ワークフローホストなどの同一マシン上で実行している。また、ワークフローコンポーネントは、作業を連携させるためのライブラリや、インターフェースと連動するプログラム言語によって実装できる。このようなライブラリやインターフェースの例としてはマイクロソフト(登録商標)社製の「WINDOWS(登録商標)WORKFLOW FOUNDATION」が挙げられる。
例えば、本発明のいくつかの実施形態は、次のような(a)〜(d)の順で使用される。ただし、この順に限定されるものではない。
(a)文書セットの各要素への結合のセットアップ
(b)全体として(つまり論理的データ入力として)の文書への結合のセットアップ
(c)個々の文書のレベルで、編集のためのデータ参照の確立
(d)単一の論理的データ入力として編集された文書の結合および分配(なお、論理的データ入力には編集されていない文書が含まれていてもよい)。
本発明の一実施形態は、次のような(a)〜(c)の処理を行う文書管理ワークフローシステムであってもよい。
(a)データソース(例えば、スキャナー、電子メール機能、FTPサイトおよび共有フォルダを有する複合機(MFP))から、入力された電子文書を取得する。
(b)入力された電子文書に対する所定の処理を行う。例えば、フォーマットの変更処理、スタンプ処理、OCR(optical character recognition)処理、データ抽出処理などの処理を行う。
(c)処理された文書および/または処理されていない文書をデータの送信先に送信する。送信先としては、例えば、MFPプリンタ、電子メール、データベース、Microsoft(登録商標) Office Share Point(登録商標)、共有フォルダなどである。デザインタイムにおいて、複数の文書を含む2つのセット間の結合が実施されてもよいし、もしくは、ある文書セットの単一の文書から、別の文書セットの単一の文書への結合が実施されてもよい。
文書セットまたは文書グループの個々の要素への結合のセットアップのための機能は、文書セットへの結合を構築して、完全な論理的データ入力とする機能を維持するとともに、個々の文書からのデータの参照や編集、編集された文書または編集されていない文書をまとめたり配布したりして単一の論理的データ入力とするプロセッシングワークフローの機能も含んでいる。このような文書セットの一例としては、(a)複合機のスキャナーによりスキャンされた1以上の画像データ、(b)データベースから取得された1以上のファイル、(c)典型的なワークフローにより取得された電子メールの添付データとしての文書を含むセットがある。そして、これら全てのファイルは一つにまとめられて、単一のデータとして、下流のワークフローのアクティビティに更なる処理が行われるために渡される。
いくつかの実施形態では、ワークフロー処理は、複合機からスキャンされた画像やデータベース、サーバ上のファイルのような複数のソースからのファイルまたはデータ要素をある規則に沿って一つにまとめて、単一の論理的データとする。そして、アクティビティが単一の論理的データの全てまたは一部のデータを処理することが可能か否かに拘わらず、データおよびファイルがアクティビティに送られる。
文書自動ワークフローの機能では、様々なデータソースからデータを集め、そのデータを単一の論理的データとして一つのデータセットにまとめ、それから、プロセスフローに従って、そのデータを様々なアクティビティ/コンポーネントに送る。ワークフローアクティビティとしては、文書セットの一部の文書または全ての文書からのデータの参照、データの編集、文書からのデータの引出、文書へのデータの寄稿などがある。また、入力文書の全てを統合したものを出力する場合や、編集されたデータまたは文書、または、編集されていないデータまたは文書のセットを出力する場合もある。
図3は、本発明に係る典型的なアーキテクテャの実施形態を示す図である。この実施形態では、異なるワークフローコンポーネントの文書を1対1で結合する。第1ワークフローは、第1ワークフローコンポーネント310と、第2ワークフローコンポーネント320とを備える。そして、それぞれのコンポーネント310・320は、文書_1および文書_2を含む。この例では、第1ワークフローコンポーネント310は、2つの文書(文書_1、文書_2)に対して、文書セットプロパティタイプの一つのプロパティとして「output document」を有している。一方、第2ワークフローコンポーネント320は、2つの文書(文書_1、文書_2)に対して、文書セットプロパティタイプの一つのプロパティとして「input document」を有している。
図4は、図3に示す実施形態において、ターゲット文書(入力文書)についての結合処理のフローチャートを示している。具体的には、第2ワークフローコンポーネントの「input document」プロパティ(つまり、文書_2のターゲットプロパティ)を有する要素である、文書_2として特定(選択)される文書を、第1ワークフローコンポーネントの「output document」プロパティ(つまり、文書_2のソースプロパティ)を有する要素である、文書_2として特定(選択)される文書と結合する。
この実施形態の擬似コードは、例えば、
input_document.document2 =
bind(component=component1,property=output_document.document2)
であってもよく、もしくは、アレイまたはベクトルを用いた、
input_document[2] =
bind(component=component1,property=output_document[2])
であってもよい。
図3および図4で示す実施形態について、さらに詳細に説明する。この実施形態では、第1ワークフローコンポーネント310と第2ワークフローコンポーネント320とがこの順で処理を実行する第1ワークフローが予めユーザ等により構築されている。そして、第1ワークフローコンポーネント310は、所定の処理を実行した後に、2つの文書(文書_1、文書_2、なお、ここでは文書データを単に文書という)を含む文書セットを出力する処理を行う。一方、第1ワークフローコンポーネント310の下流側のコンポーネントである第2ワークフローコンポーネント320は、2つの文書(文書_1、文書_2)を含む文書セットを入力データとして受け取り、当該2つの文書に対して所定の処理を行うものである。
そして、この実施形態では、第1ワークフローコンポーネント310が出力する予定である文書セットの中の一つであり、プロパティ「output_document[2]」が付けられている文書である文書_2と、第2ワークフローコンポーネント320の処理対象として受け取る予定である文書セットの中の一つであり、プロパティ「input_document[2]」が付けられている文書である文書_2とが関連付けされている(つまり、各コンポーネントの文書_2同士の結合関係が構築されている)。
このため、具体的には以下のような処理が実行される。すなわち、第1ワークフローコンポーネント310は、所定の処理を実行した後に、2つの文書を出力する。そして、当該2つの文書には、プロパティ「output_document[1]」が付与された文書_1と、プロパティ「output_document[2]」が付与された文書_2とが含まれる。なお、第1ワークフローコンポーネント310は、出力する2つの文書のうちどちらの文書にプロパティ「output_document[1]」を付与し、どちらの文書にプロパティ「output_document[2]」を付与するかを決定する基準を有しており、当該基準に従って2つの文書にプロパティを付与する。
一方、第2ワークフローコンポーネント320は、処理対象として2つの文書を受け取り、各文書に対して所定の処理を行うためのソフトウェアである。このとき、各文書に対して別々の処理が実行されてもよいし、同じ処理が実行されてもよい。各文書に対してどのような処理を実行するかについて予めプログラミングされている。そして、各文書を入れ違えて処理しないように、第2ワークフローコンポーネント320は、受け取る2つの文書に対してプロパティを付与する。すなわち、2つの文書の一方にプロパティ「input_document[1]」を付与し、他方にプロパティ「input_document[2]」を付与する。この付与は、上記の結合関係に基づいて行われる。上述したようにこの実施形態では、第1ワークフローコンポーネント310のプロパティ「output_document[2]」が付けられている文書_2と、第2ワークフローコンポーネント320のプロパティ「input_document[2]」が付けられている文書_2とが結合関係にある。そのため、この結合関係に従って、第2ワークフローコンポーネント320に従った処理を実行するプロセッサ210は、第1ワークフローコンポーネント310から出力されたプロパティ「output_document[2]」が付けられている文書_2に対して、プロパティ「input_document[2]」を付与する。そして、第2ワークフローコンポーネント320は、当該プロパティ「input_document[2]」が付与された文書_2に対して、当該プロパティに対応する処理を実行する。言い換えると、第2ワークフローコンポーネント320に従った処理を実行するプロセッサ210は、第1ワークフローコンポーネント310から出力されたプロパティ「output_document[2]」が付けられている文書_2を、プロパティ「input_document[2]」の入力文書として受け取り、受け取った文書_2に対して、プロパティ「input_document[2]」用に決定された処理を実行することとなる。
このように、この実施形態では、上流側のコンポーネントから出力される文書セットの中の一つの文書(要素)と、下流側のコンポーネントに入力される文書セットの中の一つの文書(要素)とを結合させることができる。その結果、下流側の第2ワークフローコンポーネント320は、上流側の第1ワークフローコンポーネント310から出力された文書セットの中のどの文書を処理対象として所定の処理を実行するかを容易に決定することができる。
例えば、第2ワークフローコンポーネント320が、ある特殊フォーマットの文書と別のフォーマットの文書との2つの文書を受け取り、特殊フォーマットの文書に対する第1処理と、別のフォーマットの文書に対する第2処理(第1処理とは異なる)とを行うアクティビティであるとする。一方、第1ワークフローコンポーネント310は、特殊フォーマットの文書と別のフォーマットの文書との2つの文書を出力するものとする。このとき、第1ワークフローコンポーネント310が特殊フォーマットの文書に対してプロパティ「output_document[2]」を付与し、第2ワークフローコンポーネント320における第1処理の処理対象となる文書に対してプロパティ「input_document[2]」が付与されるように設定しておく。これにより、第2ワークフローコンポーネント320に従って動作するプロセッサ210は、第1ワークフローコンポーネント310から出力された特殊フォーマットの文書に対して、第1処理を実行することができる。
図5は、別のアーキテクテャの実施形態を示す図である。この実施形態では、第1のワークフローコンポーネント510は、文書_1、文書_2、・・・、文書_5の5つの文書を出力文書として出力する。そして、第2ワークフローコンポーネント520のプロパティ「input document」の文書(ターゲットプロパティの文書)を、第1ワークフローコンポーネント510のサブセットであり、第1ワークフローコンポーネント510のプロパティ「output document」の文書(ソースプロパティの文書)である文書_1、文書_2および文書_3を含むサブセットと結合させる。当該結合処理のフローチャートは図6のように示される。
この実施形態の擬似コードは、例えば、
input_document_set =
bind(component=component1,property=output_document.subset(document1, document2, document3))
であってもよく、もしくは、アレイまたはベクトルを用いた、
input_document_set =
bind(component=component1,property=output_document.subset(1,3))
であってもよい。
図5および図6で示す実施形態について、さらに詳細に説明する。この実施形態では、図3および図4で示す実施形態とは異なり、一方のコンポーネントの文書セット全体と、他方のコンポーネントの文書セットの中の要素である文書との結合関係を構築させている。
この実施形態では、第1ワークフローコンポーネント510は、所定の処理を実行した後に、5つの文書データ(文書_1〜文書_5)を含む文書セットを出力する処理を行う。一方、下流側の第2ワークフローコンポーネント520は、3つの文書データ(文書_1〜文書_3)を含む文書セットを入力データとして受け取り、当該3つの文書データに対して所定の処理を行うものである。
そして、この実施形態では、第1ワークフローコンポーネント510が出力する予定である文書セットの中の、プロパティ「output_document[1]」「output_document[2]」「output_document[3]」が付けられている文書データである文書_1〜文書_3と、第2ワークフローコンポーネント520の処理対象として受け取る予定である文書セット全体とが結合(関連付け)されている。
このため、第2ワークフローコンポーネント520に従ったプロセッサ210は、第1ワークフローコンポーネント510が出力する5つの文書データのうち、プロパティ「input_document[1]」「output_document[2]」「output_document[3]」が付けられている文書_1〜文書_3からなる文書サブセットを、処理対象の文書セット全体として受け取り、当該3つの文書データに対して、所定の処理を実行することとなる。
このように、この実施形態では、上流側のコンポーネントから出力される文書セットの中の複数の文書(要素)からなる文書サブセットと、下流側のコンポーネントに入力される文書セット全体とを結合させることができる。その結果、下流側の第2ワークフローコンポーネント520は、上流側の第1ワークフローコンポーネント510から出力された文書セットの中のどの文書を処理対象として所定の処理を実行するかを容易に決定することができる。
例えば、第1ワークフローコンポーネント510が、5つの文書データを順番に作成し、作成した5つの文書データを出力するソフトウェアとする。そして、作成順に「output_document[1]」〜「output_document[5]」のプロパティを文書データに付与するものとする。そして、第2ワークフローコンポーネント520に対して、第1ワークフローコンポーネント510によって1番目〜3番目に作成された文書データのみに対して同一の処理を行わせたいものとする。この場合、第2ワークフローコンポーネント520は、第1ワークフローコンポーネント510から出力される5つの文書データの中から処理対象となる3つの文書データを特定する必要がある。しかしながら、上記の構成によれば、第2ワークフローコンポーネント520は、容易に処理対象となる文書を特定することができる。
図7は、さらに別のアーキテクテャの実施形態を示す図である。この実施形態では、異なるワークフローコンポーネントの文書のサブセット同士を結合する。第1のワークフローコンポーネント710は、文書_1、文書_2、・・・、文書_5の5つの文書を出力文書として出力する。そして、第2ワークフローコンポーネント520のプロパティ「input document subset」の文書(ターゲットプロパティの文書)を、第1ワークフローコンポーネント510のサブセットであり、第1ワークフローコンポーネント510のプロパティ「output document」の文書(ソースプロパティの文書)である文書_1、文書_2および文書_3を含むサブセットと結合させる。当該結合処理のフローチャートは図8のように示される。
この実施形態の擬似コードは、例えば、
input_document_set[1] =
bind(component=component1,property= output_document.subset(document1,3))
および
input_document[2]=
bind(component=component1,property=output_document.[4])
である。
図7および図8で示す実施形態について、さらに詳細に説明する。この実施形態では、図3・4で示す実施形態および図5・6で示す実施形態とは異なり、一方のコンポーネントの文書セットの中の複数の文書からなる文書サブセットと、他方のコンポーネントの文書セットの中の複数の文書からなる文書サブセットとの結合関係を構築させている。さらに、この実施形態では、図3・4の実施形態と同様に、文書を1対1で結合する。
この実施形態でも、第1ワークフローコンポーネント710は、所定の処理を実行した後に、5つの文書データ(文書_1〜文書_5)を含む文書セットを出力する処理を行う。一方、下流側の第2ワークフローコンポーネント520は、4つの文書データ(文書_1〜文書_4)を含む文書セットを入力データとして受け取り、当該4つの文書データに対して所定の処理を行うものである。
そして、この実施形態では、第1ワークフローコンポーネント510が出力する予定である文書セットの中の、プロパティ「output_document[1]」「output_document[2]」「output_document[3]」が付けられている文書データである文書_1〜文書_3と、第2ワークフローコンポーネント520の処理対象として受け取る予定である文書セットの中の文書サブセット(プロパティ「input_document[1]」「input_document[2]」「input_document[3]」が付与される文書_1〜文書_3)とが結合(関連付け)されている。さらに、第1ワークフローコンポーネント710が出力する予定である、プロパティ「output_document[4]」が付与された文書_4と、第2ワークフローコンポーネント720の処理対象として受け取る予定である文書セットの中の一つであり、プロパティ「input_document[4]」が付けられている文書である文書_4とが結合(関連付け)されている。
このため、第2ワークフローコンポーネント720に従ったプロセッサ210は、第1ワークフローコンポーネント710が出力する5つの文書データのうち、プロパティ「input_document[1]」「output_document[2]」「output_document[3]」が付けられている文書_1〜文書_3からなる文書サブセットを、処理対象の文書サブセット(文書_1〜文書_3)として受け取り、当該3つの文書データに対して、所定の処理を実行することとなる。
一方、第2ワークフローコンポーネント720に従ったプロセッサ210は、第1ワークフローコンポーネント710が出力する5つの文書データのうち、プロパティ「input_document[4]」が付けられている文書_4を、別の処理対象として受け取り、当該処理対象に対応する所定の処理を実行することとなる。
これにより、下流側の第2ワークフローコンポーネント720は、上流側の第1ワークフローコンポーネント510から出力された文書セットの中のどの文書を処理対象として所定の処理を実行するかを容易に決定することができる。
この実施形態は、第2ワークフローコンポーネント720における、文書サブセット(文書_1〜文書_3)に対して実行する処理と、文書_4に対して実行する処理とが異なる場合に有効である。例えば、文書_1〜文書_3に対して、文書_4に記載の特定文字を検索するというようなアクティビティである。このような場合、文書_4に対しては特定文字を抽出する処理を行い、文書_1〜文書_3に対しては特定文字を検索する処理を行い、異なる処理を行うこととなる。このような場合でも、この実施形態であれば、第2ワークフローコンポーネント720は、特定文字を抽出するための処理対象である文書_4と、検索対象となる文書_1〜文書_3とを容易に認識することができる。
上記の説明によれば、本発明により、第1文書セットの第1の要素を特定するステップと、第2文書セットの第1の要素を特定するステップと、上記第1文書セットおよび第2文書セットの上記第1の要素同士の結合関係(集合体)を構築するステップとによってワークフローを実行するためのシステム、方法およびコンピュータ読み出し可能な記録媒体が提供されることが理解できる。また、当業者なら、本明細書にて記載したモジュールおよび機能をさらに細分したり、組み合わせたり、あるいは本実施の形態の技術範囲において変更したりすることができることは理解できるであろう。加えて、いくつかの本発明のバリエーションでは、その詳細や他の変形例が示され、記述されているが、これらの記述は本発明の技術思想の範囲においてなされるものであり、これらの開示に基づく技術であることは当業者にとって容易に明らかであろう。例えば、明細書にて記述したフローチャートの一例や処理を、本発明の技術範囲において修正または変形することができる。また、本発明の技術思想の範囲で、実施形態の特別な特徴および態様の様々な組み合わせ、または小結合が検討される。開示された実施形態の様々な特徴および態様は、開示された発明の変形モードを形成するために、互いに結合したり、置き換えたりすることができることは理解できよう。このように、ここで開示した本発明の目的は、上述した実施形態によって限定されるものではない。
図9は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置900の内部構成を示す図である。情報処理装置900は、ワークフロー処理部910と、記憶部920と、ユーザインターフェイス930とを備える。なお、記憶部920およびユーザインターフェイス930は、それぞれ図2に示すメモリ220およびユーザインターフェイス230と同じ構成である。また、ワークフロー処理部910は、図2に示すプロセッサにより構成される。
ワークフロー処理部910は、記憶部920に格納されるプログラムに従って処理を実行するものである。
ここで、記憶部920は、複数のコンポーネント(アプリケーションソフトウェア)を記憶している。そして、当該複数のコンポーネントの中には、第1ワークフローコンポーネントと、第2ワークフローコンポーネントとが含まれるものとする。
そして、図示しないワークフロー構築部が、ユーザ入力に従って、第1ワークフローコンポーネントと第2ワークフローコンポーネントとを含み、この順でコンポーネントを動作させるワークフローを構築したものとする。ワークフロー処理部910は、このようにして構築されたワークフローを実行するものである。
ワークフロー処理部910は、第1コンポーネント部(第1処理部)911と、第2コンポーネント部(第2処理部)912と、結合関係設定部(関連付け生成部)913とを備えている。
第1コンポーネント部911は、記憶部920に格納されている第1ワークフローコンポーネントに従った処理を実行するものである。第1コンポーネント部911は、入力された文書データに対して処理を施し、複数の文書データからなる文書セットを出力する。このとき、第1コンポーネント部911は、出力する文書セットに含まれる各要素(文書データ)に対して、他の要素と区別するためのプロパティを付与する。
プロパティの付与は、第1ワークフローコンポーネントに従って実行されてもよいし、結合関係設定部913に従って実行されてもよい。例えば、第1コンポーネント部911は、2つの文書データを出力する場合において、特定のフォーマットの一方の文書データに対してプロパティ「output_document[2]」を付与し、他方の文書データに対してプロパティ「output_document[1]」を付与してもよい。
第2コンポーネント部912は、記憶部920に格納されている第2ワークフローコンポーネントに従った処理を実行するものである。第2コンポーネント部912は、複数の文書データからなる文書セットを受け取り、当該文書セットを処理対象として所定の処理を施すものである。そして、処理結果である文書データを下流のアクティビティに送る。このとき、第2コンポーネント部912は、処理対象となる文書セットに含まれる各要素(文書データ)に対して、他の要素と区別するためのプロパティを付与する。そして、第2コンポーネント部912は、プロパティに従って各文書データの処理を行う。
プロパティの付与は、第2ワークフローコンポーネントに従って実行されてもよいし、結合関係設定部913に従って実行されてもよい。例えば、第2コンポーネント部912は、2つの文書データからなる文書セットを受け取り、一方の文書データに対してプロパティ「input_document[2]」を付与し、当該プロパティが付与された文書データに対して、他方の文書データとは異なる処理を施してもよい。
結合関係設定部913は、第1コンポーネント部911から出力される文書セットの中の要素と、第2コンポーネント部912に入力される文書セットの中の要素との結合関係を設定し、設定した結合関係を示す情報を生成するものである。
例えば、図3,4に示されるように、結合関係設定部913は、第1コンポーネント部911から出力される文書セットの中のプロパティ「output_document[2]」が付与された文書データと、第2コンポーネント部912に入力される文書セットの中のプロパティ「input_document[2]」が付与される文書データとの結合関係を示す情報を生成する。これにより、第1コンポーネント部911から出力されたプロパティ「output_document[2]」の文書データが、第2コンポーネント部912において、プロパティ「input_document[2]」が付与される文書データとなる。その結果、第2コンポーネント部912は、プロパティ「output_document[2]」の文書データに対して、プロパティ「input_document[2]」に対応する処理を施すこととなる。
なお、結合関係設定部913は、結合関係の設定をランタイムで設定してもよい。そして、結合関係設定部913は、スキャンワークフローアクティビティやget-from-folderワークフローアクティビティの結果に応じて、結合関係を示す情報を生成してもよい。
例えば、第1コンポーネント部911がget-from-folderワークフローアクティビティに従った処理であり、特定のフォーマットの文書データが格納されている第1フォルダから文書データを取得して出力する処理と、別のフォーマットの文書データが格納されている第2フォルダから文書データを取得して出力する処理を行うとともに、第2コンポーネント部912が当該特定のフォーマットの文書データに対して特定の処理を行う場合、結合関係設定部913は、以下のようにして結合関係を設定すればよい。すなわち、結合関係設定部913は、第1フォルダから取得した文書データのプロパティを「output_document[2]」とする。一方、結合関係設定部913は、第2コンポーネント部912において上記の特定の処理を実行する処理対象の文書データのプロパティを「input_document[2]」とする。そして、結合関係設定部913は、「output_document[2]」と「input_document[2]」との結合関係を設定すればよい。この場合、結合関係設定部913は、第1コンポーネント部911および第2コンポーネント部912の処理内容を確認することで結合関係を設定することができる。
もしくは、第2コンポーネント912が特定のフォーマットの文書データに対してのみ特定の処理を実行する場合、結合関係設定部913は、第1コンポーネント部911から出力される各文書データが当該特定のフォーマットを有するか否かを判定する。そして、当該特定のフォーマットを有する場合には、結合関係設定部913は、当該文書データに対してプロパティ「output_document[2]」を設定し、第2コンポーネント部912において上記の特定の処理を実行する処理対象の文書データのプロパティを「input_document[2]」としてもよい。そして、結合関係設定部913は、「output_document[2]」と「input_document[2]」との結合関係を設定すればよい。
なお、結合関係設定部913は、ユーザ入力に従って結合関係を設定してもよい。
なお、本発明は、以下のようにも表現できる。
本発明に係るコンピュータ装置は、プロセスユニットと、アドレス指定により読み出しおよび書き込みが可能なメモリとを備え、上記プロセスユニットは、第1文書セットから要素を選択する指示と、第2文書セットから要素を選択する指示と、上記第1文書セットの要素と上記第2文書セットの要素との結合関係を構築する指示とを実行するように構成されていることを特徴とする。
上記のコンピュータ装置において、上記第1文書セットの要素は文書データ要素であり、上記第2文書セットの要素は文書データ要素であることが好ましい。
本発明に係る装置で実行可能なワークフロー処理方法は、第1文書セットから要素を選択するステップと、第2文書セットから要素を選択するステップと、上記第1文書セットの要素と上記第2文書セットの要素との結合関係を構築するステップと、上記第2文書セットの要素と結合された第1文書セットの要素を有する第2文書セットを含むワークフローコンポーネントを出力するステップとを含む。
上記の方法において、上記第1文書セットの要素は文書データ要素であり、上記第2文書セットの要素は文書データ要素であることが好ましい。
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータに対して、第1文書セットから要素を選択する指示と、第2文書セットから要素を選択する指示と、上記第1文書セットの要素と上記第2文書セットの要素との結合関係を構築する指示とを実行するようなコンピュータ読み取り可能な指示が格納された記録媒体である。
上記の記録媒体において、上記第1文書セットの要素は文書データ要素であり、上記第2文書セットの要素は文書データ要素であることが好ましい。
最後に、情報処理装置900の各ブロック、特にワークフロー処理部910は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、情報処理装置900は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである情報処理装置900の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記情報処理装置900に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、情報処理装置900を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、文書データを処理対象とするワークフローを実行する情報処理装置において利用することができる。
200 コンピュータ装置
210 プロセッサ
220 メモリ
230 ユーザインターフェイス
240 データバス
250 オペレーティングシステム
260 ワークフロー環境
310 第1ワークフローコンポーネント
310・320 コンポーネント
320 第2ワークフローコンポーネント
510 第1のワークフローコンポーネント
510 第1ワークフローコンポーネント
520 第2ワークフローコンポーネント
710 第1のワークフローコンポーネント
710 第1ワークフローコンポーネント
720 第2ワークフローコンポーネント
900 情報処理装置
910 ワークフロー処理部
911 第1コンポーネント部(第1処理部)
912 第2コンポーネント部(第2処理部)
913 結合関係設定部(関連付け生成部)
920 記憶部
930 ユーザインターフェイス

Claims (4)

  1. 第1アクティビティと第2アクティビティとを含み、当該第1および第2アクティビティの処理をこの順で実行するワークフロー処理部を備えた情報処理装置であって、
    上記ワークフロー処理部は、上記第1アクティビティを処理する第1処理部と、上記第2アクティビティを処理する第2処理部とを備え、
    上記第1処理部は、スキャンにより得られた複数の出力文書データを取得し、当該複数の出力文書データを含む第1文書セットを出力し、
    上記第2処理部は、複数の入力文書データを含む第2文書セットを処理対象として取得し、当該第2文書セットに対して所定の処理を行うものであり、
    上記ワークフロー処理部は、上記第1文書セットの中の一部である特定のフォーマットを有する出力文書データからなる第1出力文書サブセット、および上記第1文書セットに含まれる出力文書データのうち上記第1出力文書サブセットに含まれる出力文書データとは異なる出力文書データからなる第2出力文書サブセットと、上記第2文書セットの中の一部の入力文書データである第1入力文書サブセット、および上記第2文書セットに含まれる入力文書データのうち上記第1入力文書サブセットに含まれる入力文書データとは異なる入力文書データからなる第2入力文書サブセットとを関連付ける関連付け情報を生成する関連付け生成部を備え、
    上記第2処理部は、上記第1処理部から出力された第1文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の出力文書データである第1出力文書サブセットを、上記第2文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の入力文書データである第1入力文書サブセットとして取得し、上記第1処理部から出力された第1文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の出力文書データである第2出力文書サブセットを、上記第2文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の入力文書データである第2入力文書サブセットとして取得し、上記第2入力文書サブセットに含まれる入力文書データから特定文字を抽出し、上記第1入力文書サブセットに含まれる入力文書データに含まれる上記特定文字を検索する処理を行うことを特徴とする情報処理装置。
  2. 第1アクティビティと第2アクティビティとを含み、当該第1および第2アクティビティの処理をこの順で実行するワークフロー処理部を備えた情報処理装置の制御方法であって、
    上記ワークフロー処理部は、上記第1アクティビティを処理する第1処理部と、上記第2アクティビティを処理する第2処理部とを備え、
    上記第1処理部は、スキャンにより得られた複数の出力文書データを取得し、当該複数の出力文書データを含む第1文書セットを出力し、
    上記第2処理部は、複数の入力文書データを含む第2文書セットを処理対象として取得し、当該第2文書セットに対して所定の処理を行うものであり、
    上記ワークフロー処理部が、上記第1文書セットの中の一部である特定のフォーマットを有する出力文書データからなる第1出力文書サブセット、および上記第1文書セットに含まれる出力文書データのうち上記第1出力文書サブセットに含まれる出力文書データとは異なる出力文書データからなる第2出力文書サブセットと、上記第2文書セットの中の一部の入力文書データである第1入力文書サブセット、および上記第2文書セットに含まれる入力文書データのうち上記第1入力文書サブセットに含まれる入力文書データとは異なる入力文書データからなる第2入力文書サブセットとを関連付ける関連付け情報を生成するステップと、
    上記第2処理部が、上記第1処理部から出力された第1文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の出力文書データである第1出力文書サブセットを、上記第2文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の入力文書データである第1入力文書サブセットとして取得し、上記第1処理部から出力された第1文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の出力文書データである第2出力文書サブセットを、上記第2文書セットの中の、上記関連付け情報で示される一部の入力文書データである第2入力文書サブセットとして取得し、上記第2入力文書サブセットに含まれる入力文書データから特定文字を抽出し、上記第1入力文書サブセットに含まれる入力文書データに含まれる上記特定文字を検索するステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  3. 請求項1に記載の情報処理装置を動作させるプログラムであって、コンピュータを上記各部として機能させるためのプログラム。
  4. 請求項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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