JP5174660B2 - Hivインヒビターとしての1’−[2’−3’−ジデオキシ−3’c−(ヒドロキシメチル)−ベータ−d−エリトロペントフラノシル]シトシン誘導体 - Google Patents
Hivインヒビターとしての1’−[2’−3’−ジデオキシ−3’c−(ヒドロキシメチル)−ベータ−d−エリトロペントフラノシル]シトシン誘導体 Download PDFInfo
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Description
AZTは、最初の広範に用いられる抗レトロウイルス薬であり、予想通り、最初に回避突然変異体を生み出した(Larderら、1989)。しかし、典型的な患者の分離株におけるHIVゲノム全体にわたる多数の突然変異を考慮すると、特定のTAMを有する組換えRT酵素を用いてインビトロ耐性表現型を作成することは不可能である。結果として、TAMsが耐性を授与するメカニズムを解明するのは容易ではない。TAM耐性の背後にあるメカニズムについての種々の仮説モデルおよび理論的予測が、ピロリン酸塩供与体による求核攻撃の関与において叙述されている(Boyerら、2002 and Meyerら、2002)。おそらくRT転座理論は、TAM関連耐性メカニズムを理解することにおいて1つの重要な段階である。しかし、このことは、RT転座前および転座後中間体が一過性で短命であり、実験的に容易に接近できないので、2002年の終わりまでは十分に理解されていなかった。
1)遊離の酵素EによるDNA基質の結合が、3'−プライマー末端をP部位(プライマー部位)に置く。
2)N部位(dNTP部位)に近いdNTPの結合が、「開(open)」三重複合体を形成する。
3)酵素コンホメーション変化によって、「閉(closed)」三重複合体が形成される。
4)3'−OHプライマー末端とdNTPのアルファリン酸との間のホスホジエステル結合の形成は、ピロリン酸塩(PPi)の放出をともない、N部位において転座前RT複合体を形成する。
5)次のdNTP結合およびDNA合成の継続のための必要条件である転座後複合体を形成することによるN部位からP部位へのプライマー末端の転座。
HIVなどのレトロウイルスは、急速な遺伝子多様化能力をもつ。これは、エネルギー的に非効率的プロセスであるが、微生物への明らかな適応利点を提供する。HIVによって用いられる複製機構は、多数の突然変異を発生し、特に変異性であり、微生物が選択圧下にある場合に、突然変異の蓄積をもたらす能力をもつ。
最初に記載されたTAMプライマーレスキュー突然変異は、一群の6種の薬物耐性表現型内でRT上のアミノ酸位置M41L、D67N、K70R、L210W、T215Y/FおよびK219Q/Eにおいて多様な順列置換を含んだ(LarderおよびKemp、1989、Schinaziら、2000)。初期のデータは、両方が未知の因子によって生じる、多重TAMプライマーレスキュー変異体の発生にいたる2つの別個の突然変異経路を指摘した。第1の経路は、コドン210におけるアミノ酸置換(210W)をもたらし、コドン41における突然変異(41L;98%以上)および215における突然変異(215Y;94%以上)ならびにコドン67における置換(67N)を優先的に伴った。第2の経路は、コドン219における突然変異(219K/E)を生み出し、コドン67における突然変異(67N)およびコドン70における突然変異(70R)を優先的に伴った(Yahiら、1999)。したがって、2つの表現型パターンがあった:(1)L210W、M41L、T215Y/F、±D67N(AZTおよびd4Tに対する高レベルのウイルス耐性を授与する)および(2)K219K/E、D67N、K70R(AZTおよびd4Tに対する中レベルのウイルス耐性を授与する)。
プライマーレスキューおよび区別的突然変異は、現行の治療方策が主因で、同じ遺伝子型において一緒に出現することが多い。M184V突然変異は、区別的突然変異体のファミリーを代表するものである。しかし、もしそれがM41L、D67N、K70R、L210W、T215Y/FおよびK219Q/Eなどのプライマーレスキュー関連突然変異体と併せて起こるならば、AZTおよび3TCに対する二重耐性において役割を演じる (Millerら、1998)。
1.おそらく、ATP結合部位か、またはその近くにおける結合によるATPの生産的な(P部位における)結合を妨害し、それによってDNA合成の正反応に影響を及ぼすことなく切除反応を遮断する抗ウイルス薬の使用。
2.現在のNRTIのボラノまたはチオ置換アルファリン酸塩変異体などの、DNA合成を遮断しうるが、どういうわけか切除に抵抗する化合物の使用。同様に、3TCによって誘発されたM184I/V突然変異体の乏しい切除能力が示唆するように、現在のNRTIの変異体を工作して、非切除可能なモードに伸長/終端したテンプレート/プライマーを再配置することができる。
3.NおよびP部位の両方における二座結合を提供するためのヌクレオチド四リン酸ベースインヒビターの使用。
を記載する。これらの化合物は、3'−ヒドロキシ官能基を保持するにもかかわらず、A62V、V75L、F77L、F116YおよびQ151M突然変異を有する典型的な区別的MDR株などのHIV−1に対する活性を示す。作用のメカニズムは、ヌクレオシドリン酸化キナーゼに対する親和性を介することが前提とされた。しかし、これらの化合物が、そのネオペンチルアルコール特性および近接するcis 4'置換基の厳しい立体障害によりDNA鎖ターミネーターとして機能することができ、3'−ヒドロキシの反応性が激しく減少されることも観察された。
において大規模な機構的研究を実施した。Chenは、RTが2つの連続した4'−アジドチミジン一リン酸ヌクレオチドを効率的に取り込み、鎖延長を終結させることを実証した。さらに、RTは、第一の4'−アジドチミジン一リン酸、続いて天然のdNTP、次いで、第二の4'−アジドチミジンヌクレオチドを取り込むこともでき、これも鎖終結をもたらした。これらのメカニズムの両方が、終結したDNAプライマー末端に存在する4'−アジドチミジン一リン酸塩をもたらしたが、これは現在のNRTIに非常によく似た阻害メカニズムであることに留意すべきである。細胞(すなわち、非ウイルス)ポリメラーゼαおよびβが、それぞれ、宿主DNAの新生鎖に単一の4'−アジドヌクレオチドを取り込むことができるが、第二のものはできないことも明らかであった。次いで、これらの細胞ポリメラーゼは、さらなる天然のdNTPによる宿主DNA鎖の延長を可能にし、そこで、NRTIヌクレオチドを宿主DNA遺伝子に永久に取り込んだ。細胞酵素による非天然ヌクレオチドの誤取り込みは、発ガンにおいて明らかな影響を有するので、これらの化合物は、ヒトにおいて追求されていない。同様に、高等生物における強い毒性によるとされるが、Kodamaの対応4'−C−エチニル化合物の医薬的開発は中止された。
で示される3'−C−ヒドロキシメチルヌクレオシドの広範なファミリーを記載し、CMVなどのヘルペスウイルスに優勢に対抗するが、レトロウイルスにも対抗するそれらの使用を提案している。WO92/06201は、同様の一連の化合物および適応も開示する。
本発明の第一の態様において、式(I):
[式中、
R1は独立して、H、−OR3、−NHR4;C1−C4アルキルである;
または、nが2である場合、隣接するR1と一緒になって、オレフィン結合を形成する;
R2は、Hである;
またはジェムR1がC1−C4アルキルである場合、R2はC1−C4アルキルであってもよい;
またはジェムR1が−OR3である場合、R2は−C(=O)OHまたはその医薬的に許容しうるエステルであってもよい;
R3は独立して、Hまたはその医薬的に許容しうるエステルである;
R4は独立して、Hまたはその医薬的に許容しうるアミドである;
R5は、H、−C(=O)R7またはアミド結合L−アミノ酸残基である;
R6は、Hである;
またはR5およびR6は一緒になって、イミン=CR8R8'を形成する;
R7は、C1−C6アルキル、C0−C3アルキルシクリルである;
R8およびR8'は独立して、H、C1−C6アルキル、C0−C3アルキルシクリルである;
またはR8がHであり、R8'が−NR9R9'である;
R9およびR9'は独立して、H、C1−C6アルキル、C0−C3アルキルシクリルである;
またはR9およびR9'はそれらが結合するN原子と一緒になって、飽和5または6員環を形成する;
nは、1、2または3である]
で示される新規な化合物およびその医薬的に許容しうる塩を提供する。
を有する。
この実施態様におけるR1:R2の好ましい異形として、H:H、H:OHまたはその医薬的に許容しうるエステル、およびMe:Meが挙げられる。この実施態様のさらに好ましい異形は、R5およびR6としてHを有する。
で示される化合物を作り出す。
この実施態様におけるR1a:R1b:R2a:R2bの好ましい異形として、
H:H:H:H;
H:H:H:OHまたはその医薬的に許容しうるエステル;
H:H:H:NH2またはその医薬的に許容しうるアミド;
H:OHまたはその医薬的に許容しうるエステル:H:H;
H:NH2またはその医薬的に許容しうるアミド:H:H;
Me:Me:H:H;
H:H:Me:Me;
H:OH:H:OH;
H:C=C:H;
が挙げられる。
この実施態様の特に好ましい変形は、R5およびR6としてHを有する。
で示される。
R1a:R2a:R2a:R2b:R1c:R2cの好ましい変形として、
H:H:H:H:H:H;
H:H:Me:Me:H:H;
H:H:OH:H:H:H;
H:H:OH:COOH:H:H;
H:H:H:H:H:NH2;
またはその医薬的に許容しうるエステルまたはアミド;
が挙げられる。
この実施態様の特に好ましい変形は、R5およびR6としてHを有する。
=CHN(CH3)2
=CHN(ipr)2
=CHN(pr)2
が挙げられる。
=CHN(CH2)4
=CHN(CH2)5
=CHN(CH2)6
=CHN(CH2CH2)2O
が挙げられる。
R5およびR6がHであるのが、現在のところ好ましい。
2−(4−アミノ−2−オキソ−2H−ピリミジン−1−イル)−オクタヒドロ−1,5,10−トリオキサシクロペンタ−シクロデセン−6,9−ジオン;または
2−(4−アミノ−2−オキソ−2H−ピリミジン−1−イル)−オクタヒドロ−1,5,11−トリオキサ−シクロペンタシクロウンデセン−6,10−ジオン;
という名称である式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩が挙げられる。これらの化合物は、インビボ加水分解において、コハク酸またはグルタル酸などの無毒の副生成物を放出する。
したがって、本発明のさらなる態様は、式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩の投与を含む、ヒトまたは動物におけるレトロウイルス感染の予防または治療方法を提供する。典型的に、投与は経口である。
本発明のもう1つの実施態様は、ATP依存性またはピロリン酸依存性切除メカニズムによって除去がもたらされるHIVプライマー/テンプレート複合体に取り込まれた鎖終結NRTIヌクレオチドを除去する能力があるHIVプライマーレスキュー突然変異体の出現および増殖を阻害する方法を提供する。方法は、HIVに感染した個体に、有効量の本発明化合物およびプライマーレスキュー突然変異体を誘発する少なくとも1つの鎖ターミネーターNRTIを同時または連続投与することを含む。
(a)M41、±D67、L210およびT215;
(b)D67、K70およびK219;
(c)T69S−XXまたは
(d)Δ67
ここで、XXは、いずれか2つの天然アミノ酸のRT配列への付加を表し、Δ67は、コドン67におけるアミノ酸欠失を表す。
任意に、上記の群は、E44、K70、V118、H208、R211K、L214、K219またはG333位置に少なくとも1つのさらなる突然変異をさらに含んでもよい。
上記の群は、Δ67、T69、E203、L210、D218、H221、D223またはL228位置に少なくとも1つのさらなる突然変異をさらにふくんでもよい。
一般に、しかし限定的ではないが、D67、K70およびK219からなる群は、D67N、K70RおよびK219QまたはK219Eを含む。
任意に、D67、K70およびK219からなる群は、M41、E44、V118、H208、L210、R211K、L214、T215またはG333位置に少なくとも1つのさらなる突然変異をさらに含んでもよい。
一般に、しかし限定的ではないが、T69S−XXからなる群は、M41、E44、D67、K70、V118、H208、L210、R211K、L214、T215、K219またはG333位置に少なくとも1つのさらなる突然変異をさらに含んでもよい。
任意に、T69S−XXからなる群は、Δ67、T69、E203、L210、D218、H221、D223またはL228位置に少なくとも1つのさらなる突然変異をさらに含んでもよい。
一般に、しかし限定的ではないが、Δ67からなる群は、M41、E44、D67、K70、V118、H208、L210、R211K、L214、T215、K219またはG333位置に少なくとも1つのさらなる突然変異をさらに含んでもよい。
任意に、逆転写酵素は、K65、L74、M184またはQ151位置に少なくとも1つの区別的突然変異を、特にK65R、L74VまたはM184VまたはQ151Mをさらに有してもよい。
典型的に、区別的突然変異体の群は、A62、V75、F77、Y115またはF116位置に少なくとも1つのさらなる突然変異と連結してもよい。
NRTIの持続性投与が、プライマー/テンプレート複合体の3'−末端からの取り込まれたNRTI一リン酸塩のATP依存性またはピロリン酸塩依存性切除を促進するHIVのRTプライマーレスキュー突然変異を誘発し、DNA合成の再開を許容する場合、本発明の第三の態様は、式(I)で示される化合物および少なくとも1つの鎖ターミネーターNRTIを含む単位投与剤形での医薬組成物を提供する。
特に好ましい実施態様として、NRTIが、ジドブジン、スタブジン、ジダノシン、ラミブジン、アバカビル、テノホビル、エムトリシタビンまたはそれらの組み合わせから選ばれる場合が挙げられる。
該活性剤を単独で投与することが可能であるが、医薬製剤の一部として投与するのが好ましい。このような製剤は、式(I)で示される化合物の活性剤とともに1つ以上の許容しうる担体/賦形剤を含み、任意に、他の治療成分を含む。担体は、製剤の他の成分と適合可能であるという意味で許容可能でなければならず、レシピエントとにとって有害であってはならない。
本発明化合物は、反応工程式1:
に概略されるように、Svansson L.ら、in J.Org.Chem(1991)Vol 56:2993−2997と類似の手順で製造される別個に保護されたビス−4,5−ヒドロキシメチルテトラヒドロフラン誘導体から典型的に合成される。
1)ホルミル、トリフルオロアセチル、フタリルおよびp−トルエンスルホニルなどのアシル基;2)ベンジルオキシカルボニル(CbzまたはZ)および置換ベンジルオキシカルボニルおよび9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)などの芳香族カルバメート基;3)tertブチルオキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニルおよびアリルオキシカルボニルなどの脂肪族カルバメート基;4)シクロペンチルオキシカルボニルおよびアダマンチルオキシカルボニルなどの環式アルキルカルバメート基;5)トリフェニルメチルおよびベンジルなどのアルキル基;6)トリメチルシリルなどのトリアルキルシリル;および7)フェニルチオカルボニルおよびジチアサクシノイルなどのチオール含有基。当然のことながら、アミノ保護基は、その脱保護条件が区別的ヒドロキシル保護基の除去順序と調和するように選択される。別法として、Rs2は、R5およびR6について定義されるアミドおよびイミドのシントンである。多くの場合、4−アミノ官能基は、保護基を全く必要とせず、したがって、Rs2はHである。
本発明方法および化合物の種々の実施態様を、一例にすぎないが、以下の実施例および図面を参照して説明する。
窒素下、ジオキサン(25 ml)中の上記反応工程式4で製造した0.75 g(1 mmol)の4−アミノ−1−{5−(tert−ブチル−シラニルオキシメチル)−4−[(4−メトキシフェニル)−ジフェニル−メトキシメチル]−テトラヒドロフラン−2−イル}−1H−ピリミジン−2−オンの溶液に、ジオキサン(2ml)中のジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.44 g、2 mmol)の溶液を加える。反応混合物を室温にて48時間撹拌する。反応混合物をシリカゲルで蒸発し、溶離液として酢酸エチル/ヘキサン 2:1を用いるシリカゲルカラムで残渣を精製して、0.42 g(49%)の上記生成物を得る。
テトラヒドロフラン(10 ml)中の上記化合物(0.33 g、0.4 mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(1 ml)中のTBAF(0.19 g、0.6 mmol)の溶液を加える。反応混合物を室温にて3時間撹拌する。反応混合物をシリカゲルで蒸発し、溶離液として酢酸エチル/ヘキサン 2:1を用いるシリカゲルカラムで残渣を精製する。適当なフラクションを蒸発して、0.20 g(80%)の(1−{5−ヒドロキシメチル−4−[(4−メトキシフェニル−ジフェニル−メトキシメチル]−テトラヒドロフラン−2−イル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリミジン−4−イル]−カルバミン酸tert.−ブチルエステルを得る。
ジクロロメタン(20 ml)中の上記化合物(200 mg、0.33 mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(98 mg、0.8 mmol)の溶液に、コハク酸無水物(80 mg、0.8 mmol)を加える。反応混合物を室温にて一夜撹拌し、その後、ジクロロメタンおよび飽和塩化アンモニウムの混合物に反応混合物を加える。有機相を水で洗浄し、乾燥する。溶媒を蒸発して、222 mg(94%)の上記化合物を得る。
酢酸(10 ml)および水(5 ml)中の上記化合物(222 mg、0.31 mmol)の溶液を室温にて3時間撹拌する。LC/MSが、M+1イオン442により出発物質が所望の脱保護化合物に完全に変換したことを示す。反応混合物を蒸発乾固し、アセトニトリル/水 1:1.5で溶離するC−8逆相カラムで残渣を精製して、100 mg(73%)の上記所望化合物を得る。
ジクロロメタン(65 ml)およびDMF(2 ml)中の上記化合物(74 mg、0.168 mmol)、HOBT(27 mg、0.2 mmol)およびトリエチルアミン(0.14 ml、1 mmol)の溶液に、EDAC(39 mg、0.2 mmol)を加える。反応混合物を室温にて48時間撹拌した後、反応混合物にジクロロメタン(100 ml)および水性クエン酸(100 ml)を注ぐ。有機相を炭酸水素ナトリウム溶液および食塩水で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発して得た残渣を、溶離液として酢酸エチルを用いるシリカゲルカラムで精製して、22 mg(31%)の上記化合物を得る。
ジクロロメタン(2 ml)中の上記化合物(22 mg、0.052 mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2 ml)を加える。反応混合物を室温にて1時間撹拌し、蒸発乾固する。トルエンで2回共蒸発して、注意深く乾燥した後、12.7 mgの標記化合物をビス−トリフルオロ酢酸塩で得る。LC/MSにより、324(M+1)および647(2M+1)の特徴的イオンをもつ構造が確認され、HPLCによる精製は、254 nmにて90%以上である。
ジクロロメタン(20 ml)中の(1−{5−ヒドロキシメチル−4−[(4−メトキシフェニル−ジフェニル−メトキシメチル]−テトラヒドロフラン−2−イル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリミジン−4−イル]−カルバミン酸tert.−ブチルエステル[98 mg、0.4 mmol、実施例1に記載]および4−メチルアミノピリジン(98 mg、0.8 mmol)の溶液に、N−Boc−(S)−asp無水物[172 mg、0.8 mmol(prepared as described in J.Med. Chem. 1971、pp 24−30)]を加える。反応混合物を室温にて一夜撹拌した後、反応混合物に酢酸エチル(150 ml)および飽和塩化アンモニウム(100 ml)を注ぐ。有機相を水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発して、371 mgの粗上記生成物を得、精製することなく次のステップに用いる。
酢酸(10 ml)および水(5 ml)中の上記化合物(330 mg、0.40 mmol)の溶液を室温にて一夜撹拌する。反応混合物を蒸発乾固し、溶離液としてアセトニトリル/水 1:1.5で用入りするC−8逆相カラムで残渣を精製して、72 mg(32%)の所望化合物を得る。LC/MSにより、557(M+1)の分子イオンをもつ構造が確認される。
ジクロロメタン(50 ml)およびDMF(1 ml)中の上記化合物(72 mg、0.13 mmol)、HOBT(20 mg、0.16 mmol)およびトリエチルアミン(0.07 ml、0.5 mmol)の溶液に、EDAC(31 mg、0.16 mmol)を加える。反応混合物を室温にて24時間撹拌した後、反応混合物にジクロロメタン(100 ml)を注ぎ、有機相をクエン酸溶液、炭酸水素ナトリウム溶液および食塩水で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発して残渣を得、溶離液として酢酸エチルを用いるシリカゲルカラムで精製して、26 mg(37%)の上記化合物を得る。LC/MSにより、正確なM+1イオン539およびM−1イオン537が得られる。
ジクロロメタン(2 ml)中の上記化合物(26 mg、0.05 mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2 ml)を加える。反応混合物を室温にて2時間撹拌し、蒸発乾固する。トルエンで2回共蒸発して、注意深く乾燥した後、24 mgの標記化合物をビス−トリフルオロ酢酸塩で得る。LC/MSにより、339(M+1)、677(2M+1)および337(M−1)の特徴的イオンをもつ構造が確認される。
ジクロロメタン(80 ml)中の(1−{5−ヒドロキシメチル−4−[(4−メトキシフェニル−ジフェニル−メトキシメチル]−テトラヒドロフラン−2−イル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリミジン−4−イル]−カルバミン酸tert.−ブチルエステル[730 mg、1.19 mmol、実施例1に記載]および4−メチルアミノピリジン(350 mg、2.86 mmol)の溶液に、グルタル酸無水物(327 mg、2.86 mmol)を加える。反応混合物を室温にて一夜撹拌した後、反応混合物にジクロロメタンを注ぐ。有機相を希塩化アンモニウム溶液、希クエン酸溶液、水および食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発して、819 mg(95%)の粗上記生成物を得、精製することなく次のステップに用いる。
酢酸(50 ml)および水(25 ml)中の上記化合物(1.09 g、1.5 mmol)の溶液を室温にて2.5時間撹拌する。反応混合物を蒸発乾固し、溶離液としてEtOAc/MeOH 9:1で溶離するシリカゲルカラムで残渣を精製して、435 mg(64%)の所望化合物を得る。
DMF(120 ml)中の上記化合物(395 mg、0.87 mmol)、HOBT(235 mg、1.74 mmol)およびDMAP(213 mg、1.74 mmol)の溶液に、EDAC(334 mg、1.74 mmol)を加える。反応混合物を室温にて48時間撹拌した後、溶媒を蒸発する。反応残渣にジクロロメタンを加ええ、希塩化アンモニウム溶液、希クエン溶液、水および食塩水で洗浄し、蒸発して、350 mgの粗生成物を得る。LC/MSは、438(M+1)、496(M+酢酸エステル)、875(2M+1)および436(M−1)におけるイオンの所望生成物を示す。アセトニトリル/水 1:1およびアセトニトリル/水 1:1.25で溶離するC−8逆相カラムで2回精製し、蒸発し、凍結乾燥した後、220 nMにてHPLCで測定された純度約50%の標記化合物31 mgを得る。
ジクロロメタン(2 ml)中の上記化合物(31 mg)の溶液に、±0 ℃にてトリフルオロ酢酸(2 ml)を加える。反応混合物を±0 ℃にて2時間、次いで室温にてさらに2時間撹拌する。その後、反応混合物を蒸発乾固し、最後にトルエンで共蒸発して、粗生成物を得、アセトニトリル/水 1:2で溶離するC−8逆相カラムで精製する。TFAを加えた後、適当なフラクションを蒸発し、31 mgの標記化合物をトリフルオロ酢酸塩で得る。LC/MSにより、338(M+1)、396(M+酢酸エステル)および675(2M+1)の特徴的イオンをもつ構造が確認され、220 nMにおける純度は約70%である。
ラット薬物動態
実施例1の化合物をMQグレードの水に3 mg/mlで溶解し、二匹のラットに経口投与する。用量は15 mg/kgであり、血漿サンプルを0、15および30分、1、2、4および6 時間の時点で採取する。血漿中の回収(代謝産物2',3'−ジデオキシ−3'−C−ヒドロキシメチル−β−D−エリスロペントフラノシルシトシンとして)を、質量分析で測定し、ナトリウムアダクトm/z 264(M+Na)+として検出する。
図1に示すように、本発明化合物は、約4 μMの用量にて、ピーク濃度で代謝産物2',3'−ジデオキシ−3'−C−ヒドロキシメチル−β−D−エリスロペントフラノシルシトシンの実質的血漿濃度を提供する。ラットをHIVに感染させることはできないので、本実施例でこの製剤の抗レトロウイルス活性を直接測定することはできないが、代謝産物2',3'−ジデオキシ−3'−C−ヒドロキシメチル−β−D−エリスロペントフラノシルシトシンのED50が、ヒトH9細胞において、典型的に、約0.01μMであることが留意される。したがって、このことは、ピーク血漿濃度が、ED50の数百倍であることを意味する。AUCおよびクリアランスなどの他の医薬的パラメーターは、QDまたはBID投与においてED50をはるかに上回る24時間トラフ濃度を達成するのに調和する。
透過性
この実施例は、ヒト胃腸管の細胞を通るインヒビターの輸送を測定する。アッセイは、40〜60の間の継代数をもつ公知のCaco−2細胞を用いる。
一般に、すべての化合物を、2−4ウエルで試験する。バソラテラルおよびアピカルウエルは、それぞれ1.5 mLおよび0.4 mLの輸送緩衝液を(TB)含み、被検物質の標準濃度は、10 μMである。さらに、すべての試験溶液および緩衝液は、1% DMSOを含む。実験の前に、10%血清を含む培養培地で30分間輸送プレートをプレコートして、プラスチック材料への非特異的結合を回避する。フィルターサポート上での培養の21〜28日後、細胞は、透過性実験の準備ができる。
輸送プレート番号1は、3列の4ウエルをそれぞれ含む。列1は「洗浄」、列2は「30分」および列3は「60分」と表示される。輸送プレート番号2は、3列の4ウエルをそれぞれ含み、列4は「90分」、列5は「120分」と表示され、残りの列は割当なしである。
0.5 mLの輸送緩衝液(HBSS、25 mM MES、pH 6.5)をインサートに加え、ポリマーリミックスシェーカーにて、細胞単層を輸送緩衝液系中で37℃にて30分間平衡化する。緩衝液系に平衡化された後、EVOMチョップスティック装置によって、経上皮電気抵抗(TEER)値を測定する。TEER値は通常、400〜1000Ωである(使用した継代数によって変わる)。
〜2分後および実験終了時にアピカル溶液から25 μLのサンプルを採取する。これらのサンプルは、実験の開始および終了からのドナーサンプルを意味する。
予定の時点毎にバソラテラル(レシーバー)ウエルから300 μLを採取し、実験の終了時にTEERのポスト値を測定する。すべての集めたサンプルに、アセトニトリルを加えて、サンプル中の最終濃度50%にする。HPLCまたはLC−MSによって分析するまで、集めたサンプルを−20℃にて保管する。
一般に、すべての化合物を、2−4ウエルで試験する。バソラテラルおよびアピカルウエルは、それぞれ1.55 mLおよび0.4 mLの輸送緩衝液を(TB)含み、被検物質の標準濃度は、10 μMである。さらに、すべての試験溶液および緩衝液は、1% DMSOを含む。実験の前に、10%血清を含む培養培地で30分間輸送プレートをプレコートして、プラスチック材料への非特異的結合を回避する。
フィルターサポート上での培養の21〜28日後、細胞は、透過性実験の準備ができる。アピカルウエルから培養培地を除去し、すでに列1〜5において1.5 mLの輸送緩衝液(HBSS、25 mM HEPES、pH 7.4)で調製されているインサートの入っていない新たなプレート(輸送プレート)の洗浄列(番号1)へインサートを移す。
0.5 mLの輸送緩衝液(HBSS、25 mM MES、pH 6.5)を列番号1中のインサートに加え、ポリマーリミックスシェーカーにて、細胞単層を輸送緩衝液系中で37℃にて30分間平衡化する。緩衝液系に平衡化された後、EVOMチョップスティック装置によって、TEER値を測定する。
すべての集めたサンプルに、アセトニトリルを加えて、サンプル中の最終濃度50%にする。HPLCまたはLC−MSによって分析するまで、集めたサンプルを−20℃にて保管する。
吸収された累積フラクションFAcum対時間の決定
FAcumを式:
から計算する。直線関係が得られるべきである。
透過係数(Papp、cm/s)の決定を式:
から計算する。
PhenoSense HIVアッセイにおけるTAMプライマーレスキュー−関連耐性HIVに対する活性
典型的なTAMプライマーレスキュー突然変異耐性遺伝子型をもつ患者の血漿サンプルからのHIV−1単離株における血漿代謝産物2',3'−ジデオキシ−3'−C−ヒドロキシメチル−β−D−エリスロペントフラノシルシトシンとして測定される本発明化合物の感受性は、市販のPhenoSense HIVアッセイ(Petropoulos、CJら、(2000)Antimicrob.Agents Chemother.44:920−928に記載され、ViroLogics、Incによって行われた)によって決定される。アッセイは、患者の血漿からのHIV pol遺伝子のプロテアーゼ(PR)−RTセグメントを増幅し、NL4−3分子クローン由来の修飾HIV−1ベクター内に増幅産物を挿入することによって行う。
第1表は、HIVに耐性があり、AZTを含む抗レトロウイルス療法中に典型的に出現する特徴的なTAM遺伝子型をもつ実験に用いたプライマーレスキュー関連TAM突然変異体の主要群をまとめたものである。
第1表:プライマーレスキュー関連TAM患者単離株20および21における特徴的遺伝子型
第2表は、ごく一般的に用いられる抗レトロウイルス療法であるAZT+3TC(コンビビル)によって典型的に選ばれる、遺伝的背景M184V(区別的突然変異体)をもつプライマーレスキュー関連突然変異体HIVの概要を示す。
第2表:TAM−プライマーレスキュー関連患者単離株19における遺伝子型変化
抗ウイルス薬による継続的チャレンジは、MDRの出現をもたらす。RTのフィンガー領域におけるアミノ酸68と70の間の6塩基対の挿入をもつT69S突然変異は、種々の形態のTAMとの組み合わせにおいて見られることが多く、プライマーレスキュー活性の増進に寄与する。TAMと組み合わせての一群のMDR(アミノ酸挿入の異なる形態をもつ)は、第3表に概要を示すように選ばれた。
第3表:プライマーレスキュー関連患者単離株31、32および35における遺伝子型変化
患者単離株32および35において、AZTに対するウイルス感受性には明らかな(500−1000倍の)低下が観察され、一方、本発明化合物では、それぞれ2.79および4.29倍の変化しか示さなかったことに留意されたい。このことは、従来のNRTIによって代表される必須のDNA鎖ターミネーターと比べて、異なる阻害メカニズムを提示している本発明化合物と一致する。
単離株4は、R211SおよびK219Eにおける突然変異からなる非必須TAM背景においてK65R+M184V遺伝子型をもつさらなる区別的突然変異体を表す。この単離株は、アバカビル、3TCおよび新たに承認されたヌクレオシドFTCに対して典型的な交差耐性を引き起こすが、AZTおよびd4Tなどのチミジンアナログに対するその感受性は保有する。この単離株は、典型的なプライマーレスキュー突然変異を有さないが、FC値が3.88であることによって示されるように、本発明化合物はなお、このウイルス表現型を阻害する。この値は、チミジンアナログであるAZT(FC=1.11)およびd4T(FC=0.71)に匹敵し、一方、有意な耐性が、3TC(FC>200)、FTC(FC>40)に対して、およびある程度ABC(FC>9.0)に対して見出された。この実験データは、本発明化合物が、「プライマーレスキュー」突然変異体に対する独特の特性を有するのみならず、区別的ファミリーからのHIV突然変異体を阻害することもできることを実証する。したがって、これは、3TCおよびFTCならびに4'−C−エチニル化合物の可能性のあるメカニズムによって採用された阻害メカニズムと対照的である。触媒領域内のコドンT165Rにおけるもう1つのアミノ酸変化とともにM184Vは、4−C−エチニル ヌクレオシドに対する交差耐性に寄与する(Kodama 2002)。
PBMCにおけるプライマーレスキュー−関連耐性HIVに対する2',3'−ジデオキシ−3−C−ヒドロキシメチル−シトシンの活性
さらなるTAMプライマーレスキュー関連耐性HIV単離株に対する本発明化合物の抗ウイルスパフォーマンスをPBMC培養物においてアッセイした。HIV−1の単離株を作成し、感染患者のPBMCとPHA−刺激ドナーPBMCの共培養によって高力価にする(ACTG HIV Laboratoriesのためのウイルス学マニュアル)。無細胞上清を回収し、配列し、薬物感受性アッセイのために−70℃にてアリコートで保管する。
第4表:8個の患者単離株におけるTAMプライマーレスキュー関連遺伝子型
文脈上他の意味に解すべき場合を除き、明細書および請求の範囲を通して、語句「含む(comprise)」および「含む(comprises)」や「含んでいる」などの変形は、述べられた完全体、段階、完全体のグループまたは段階のグループの包含を意味し、いずれかの他の完全体、段階、完全体のグループまたは段階のグループの排除を意味しないことが理解されるであろう。
Claims (20)
- 式(I):
[式中、
R1は独立して、H、−OR3、−NHR4;C1−C4アルキルである;
または、nが2である場合、隣接するR1と一緒になって、オレフィン結合を形成する;
R2は、Hである;
またはジェムR1がC1−C4アルキルである場合、R2はC1−C4アルキルであってもよい;
またはジェムR1が−OR3である場合、R2は−C(=O)OHまたはその医薬的に許容しうるエステルであってもよい;
R3は独立して、Hまたはその医薬的に許容しうるエステルである;
R4は独立して、Hまたはその医薬的に許容しうるアミドである;
R5は、Hである;
R6は、Hである;
nは、1、2または3である]
で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩。 - nが1である請求項1に記載の化合物。
- R1がH、OHまたはその医薬的に許容しうるエステルである請求項2に記載の化合物。
- nが2である請求項1に記載の化合物。
- 第1のR1がH;および第2のR1が−OHもしくは−NH2、またはその医薬的に許容しうるエステルもしくはアミドである請求項4に記載の化合物。
- 2−(4−アミノ−2−オキソ−2H−ピリミジン−1−イル)−オクタヒドロ−1,5,10−トリオキサシクロペンタ−シクロデセン−6,9−ジオンの名称である請求項4に記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩。
- nが3である請求項1に記載の化合物。
- 2−(4−アミノ−2−オキソ−2H−ピリミジン−1−イル)−オクタヒドロ−1,5,11−トリオキサ−シクロペンタシクロウンデセン−6,10−ジオンの名称である請求項8に記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩。
- 請求項1〜9のいずれか1つに記載の化合物および医薬的に許容しうる担体または賦形剤を含む医薬組成物。
- 医薬として用いるための請求項1〜9のいずれか1つに記載の化合物。
- HIVの治療または予防に用いるための請求項11に記載の化合物。
- HIVが多剤耐性HIVである請求項12に記載の化合物。
- 多剤耐性HIVの逆転写酵素が、ATPまたはピロリン酸塩媒介性切除によって、絶対的鎖終結ヌクレオシドまたはヌクレオチドリン酸が新生DNA鎖から切除されるのを可能にする、少なくとも1つの突然変異を有する請求項13に記載の化合物。
- 逆転写酵素が、少なくとも1つの以下の遺伝子型パターン:
(a)M41、±D67、L210およびT215;
(b)D67、K70およびK219;
(c)T69S−XXまたは
(d)Δ67(67における欠失)。
を有する請求項14に記載の化合物。 - 逆転写酵素が、少なくとも3つの突然変異を有する請求項15に記載の化合物。
- 安全かつ有効量の請求項1〜9のいずれか1つに記載の化合物を含む、HIV感染の治療または予防用医薬組成物。
- HIVが多剤耐性HIVである請求項17に記載の医薬組成物。
- HIV感染の治療または予防のための医薬の製造における請求項1〜9のいずれか1つに記載の化合物の使用。
- HIVが多剤耐性HIVである請求項19に記載の使用。
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