JP5174438B2 - 浄水器 - Google Patents

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Description

本発明は、浄水器に関するものである。
従来から、容器内部の上側に原水貯留部を設け、下側に浄水貯留部を設け、原水貯留部と浄水貯留部との間に、原水貯留部からの原水を浄化して浄水貯留部に流出するための浄水カートリッジを設けたポット型の浄水器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1に示された従来例では、図6に示すように、原水貯留部となるホッパー51’の底部と浄水カートリッジ1’の上部の外周部とをシール接続するために、浄水カートリッジ1’の外周部に、上方に開口した環状溝90を形成し、環状溝90の内周にシーリングリップ92、外周に外側環状カラー91をそれぞれ立設し、一方、ホッパー51’の底部に下方に開口した環状溝93を形成し、環状溝93の内周に内周シーリングリング95、外周に外側固定リング94をそれぞれ垂下させ、これら内周シーリングリング95と外側固定リング95と、浄水カートリッジ1’のシーリングリップ92とを圧嵌めしてシーリングするものである。
しかしながら、従来のシーリング構造では、シーリング部の構造が複雑となり、しかも環状溝90,93等が外周方向に突出しているため、異物を挟みこみやすい形状となっており、このため、異物によるシーリング破壊が生じやすくなり、この場合、十分なシーリング効果が得られなくなる。またシーリングが損なわれると、ホッパー51’から浄水カートリッジ1’内に供給されるべき水がその破壊された部分から外部に漏れ出てしまい、浄化剤の有効性が減少するという問題が生じる。
このため、ホッパー51’と浄水カートリッジ1’との間のシーリング効果を確保することはきわめて重要な課題となる。
特表2002−540927号公報
本発明は前記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、簡単な構造で、浄水器のカートリッジ装着部に対して浄水カートリッジのシーリング効果を容易に高めることができると共に、異物によるシーリング破壊が生じることもない浄水器を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に係る浄水器50は、原水を供給して一旦貯留させておく原水貯留部51と、原水貯留部51の底部に設けたカートリッジ装着部62に装着される浄水カートリッジ1と、原水貯留部51及び浄水カートリッジ1の下方に位置する浄水貯留部52とを備え、原水貯留部51内に貯留される原水が自重により浄水カートリッジ1を通過して浄水貯留部52内にまで流下する際に、浄水カートリッジ1内にて原水が浄化されるようにした浄水器50であって、前記浄水カートリッジ1は、原水貯留部51からの原水が流入する導水口17と、流入した原水を浄化する浄水部4と、浄化された浄水を浄水貯留部52内に流出させる吐出口9とを備えたカートリッジケーシング7の前記カートリッジ装着部62の側壁面と対向する面の外周に、弾性変形可能な凸部26を突設させ、前記カートリッジケーシング7の前記凸部26よりも上側に鍔部81を設けてなり、前記カートリッジ装着部62は、前記カートリッジケーシング7の前記凸部26と対向する面に、凹部80を設け、前記カートリッジ装着部62の上面に、前記鍔部81が当接することで前記浄水カートリッジ1の圧入深さを規制するための当接部82を設けてなり、前記凸部26付きカートリッジケーシング7を備えた浄水カートリッジ1をカートリッジ装着部62内に圧入により装着してなることを特徴としている。
記構成を採用することで、浄水カートリッジ1を浄水器50のカートリッジ装着部62に圧入する際にカートリッジケーシング7に設けた凸部26が弾性変形してカートリッジ装着部62の内面に圧接することでシーリング効果が得られると共に、凸部26を弾性変形(可逆変形)自在としたことで、カートリッジケーシング7やカートリッジ装着部62、原水貯留部51等の変形破損を防止でき、容易にシーリング効果を高めることができる。しかも凸部26はシーリング面積が小さいためにこのシーリング部分に異物を噛み込むおそれがなく、また仮りに凸部26よりも上側或いは下側のいずれかの隙間に異物が侵入した場合でも凸部26によるシーリングに影響を与えることがないため、異物によるシーリング破壊が生じることがない。これにより、カートリッジケーシング7から凸部26を突設させるだけの簡単な構造で、シーリング効果の高い浄水器50を得ることができる。
た、浄水カートリッジ1を圧入したときに凸部26が凹部80に嵌合することにより、凸部26によるシーリング効果が得られると同時に凹部80によって凸部26の変形が緩和され、凸部26によるシーリング効果能を長期に亘って持続できると共に、凸部26の上部から強い水圧がかかった場合でも、凸部26と凹部80の凹凸嵌合により浄水カートリッジ1のシーリング位置がずれるのを確実に防止でき、十分なシーリング効果を持続できるようになる。
た、浄水カートリッジ1を圧入する際に、カートリッジケーシング7の鍔部81とカートリッジ装着部62の当接部82との当接により浄水カートリッジ1を圧入する深さ位置が決まり、それ以上は圧入できなくなるため、無理な圧入による浄水カートリッジ1、カートリッジ装着部62、原水貯留部51等の変形破損の発生を防止できるようになる。
本発明にあっては、浄水器のカートリッジ装着部に対して浄水カートリッジのシーリング効果を容易に高めることができると共に、異物によるシーリング破壊が生じることもなく、結果、カートリッジケーシングから凸部を突設させるだけの簡単な構造で、高いシーリング効果を付与できる浄水器を提供できるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図2及び図3は、本実施形態の浄水器50全体の構成図である。
本実施形態の浄水器50は、いわゆるポット型浄水器50であり、容器内部に、原水を供給して一旦貯留させておく原水貯留部51と、原水貯留部51の底壁54aに設けたカートリッジ装着部62に装着される浄水カートリッジ1と、原水貯留部51及び浄水カートリッジ1の下方に位置する浄水貯留部52とで主体が構成されており、原水貯留部51内に貯留される原水が自重により浄水カートリッジ1を通過して浄水貯留部52内にまで流下する際に、浄水カートリッジ1内にて原水が浄化されるようになっている。
本例の浄水器50は、図2に示すように、上端が開口した有底筒型の外容器53と、外容器53の上端開口から挿入されて該外容器53内に配置される同じく上端が開口した有底筒型の内容器54とを具備している。内容器54は、外容器53の半分程度又はそれ以下の深さで形成してあり、外容器53の上半部に対して所定の隙間55を除く部分で隙間なく嵌合することで、内容器54内に上記の原水貯留部51を形成するとともに、内容器54の底壁54aと外容器53の底壁53aとの間に上記浄水貯留部52を形成するように設けている。上記隙間55は浄水貯留部52から上方に延設されるように形成され、浄水を注ぐ際の注ぎ路として機能する。
内容器54の上端開口には、上蓋部56を嵌め込み固定している。上蓋部56の中央には給水口57を開口させるとともに、該給水口57をその上方から塞ぐフラップ58を設けている。フラップ58の後端部には軸孔59を穿設しており、上蓋部56において給水口57よりも後方に設置される円柱状の軸60を上記軸孔59内に回動自在に嵌合させることで、フラップ58を給水口57に対して開閉自在としている。
なお、ここでの前後方向とは、注ぎ路を成す隙間55が位置する側を前方としたものである。したがって、隙間55の上端に形成される注ぎ口55aが給水口57の前方に位置し、給水口57を挟んで注ぎ口55aとは反対側に軸60が位置している。注ぎ口55aには、開閉自在な注ぎ蓋61を設けているが、設けない構造であってもよい。
原水貯留部51の底面はその最下部51aに向けて緩やかに下り傾斜に形成しており、浄水カートリッジ1は、上記原水貯留部51の最下部51aから更に下方に凹設されるカートリッジ装着部62内に上方から圧入により装着される。カートリッジ装着部62の底部中央は開口させており、カートリッジ装着部62及びこれの底部の開口を介して(つまりカートリッジ装着部62内に装着される浄水カートリッジ1を介して)、原水貯留部51とこれの下方に位置する浄水貯留部52とが連通する構造である。
浄水カートリッジ1は、内部に充填してある吸着剤(図示せず)の吸着作用によって原水を浄化する上流側の吸着浄水部と、内部に充填してある濾過体(図示せず)の濾過作用によって吸着浄水部を通過した原水を更に浄化する下流側の濾過浄水部とを有しており、この吸着浄水部と濾過浄水部とで、原水貯留部51内の原水を流下させながら順次浄化したうえで浄水貯留部52内に吐出する浄水部を構成している。更に、この浄水カートリッジ1内の浄水部の上方には、内部に充填してあるミネラル剤(図示せず)のミネラル成分を浄水部内を流れる原水の主流中に添加していくミネラル添加部5を形成している。
浄水カートリッジ1の下半部に形成される浄水部は、上下端の開口した円筒状の濾過容器6内に中空糸膜等である濾過体を充填し、上端が開口した有底筒状を成すとともにその底部7aの中央から一段低い段部8を延設したカートリッジケーシング7の該段部8内に上記濾過容器6の下端部を嵌合させ、更に、内側の濾過容器6の周壁と外側のカートリッジケーシング7の周壁との間に活性炭等である粒状の吸着剤を充填させることで形成される。上記段部8の底壁中央には、段部8に嵌合される濾過容器6の下端開口に対して上下に所定空間を介して対向する吐出口9を開口させている。段部8の周壁の下端にはリブ状の係止突部10を内方に突出させており、この係止突部10が濾過容器6の下端面に当たることで、段部8内に嵌合される濾過容器6の下端と吐出口9との間の上記所定空間を規定する。
濾過容器6の下端部の外周面の溝部にはOリング11を嵌め込んでおり、このOリング11を介して濾過容器6の下端部と段部8とを密着させている。また、段部8の周壁には水平方向を長手方向とするスリット状の空気抜き孔12を濾過容器6の下端と同一高さとなるように複数設けており、濾過容器6の下端とカートリッジケーシング7の段部8との間に溜まった空気が側方の空気抜き孔12を通じて浄水貯留部52側に抜ける構造にしている。
また、濾過容器6の周壁から成る隔壁13には、この隔壁13を介して水平方向に並設される中央の濾過浄水部とこれを囲む外周側の吸着浄水部とを連通させる連通孔14を、複数設けている。この連通孔14は、水平方向を長手方向としてスリット状に形成されるもので、濾過容器6が段部8内に嵌合された状態で吸着浄水部の下端部と同一高さになるように設けている。図示例では、吸着浄水部の下端と同一高さに一列と、吸着浄水部の下端から僅かに上方の高さに一列の、上下二列の連通孔14を設けている。各連通孔14の幅は、吸着浄水部内に充填する吸着剤の径よりも小さく設けている。
浄水カートリッジ1の上半部に形成されるミネラル添加部5は、上端が開口した有底筒状を成すとともにその外底面中央には上方にんだ凹段部15aを設けてあるミネラル容器15の該凹段部15a内に濾過容器6の上端部を嵌合係止させ、該嵌合係止により濾過容器6上に載置されるミネラル容器15内にカルシウム剤等である粒状のミネラル剤を充填させ、更に、このミネラル容器15の上方から、下端が開口したキャップ状の上カバー16を被せ、該上カバー16の下端開口縁をカートリッジケーシング7の上端開口縁と係合させることで形成される。ここで、ミネラル容器15の上端開口縁は上カバー16の内周面に密着し、ミネラル容器15と上カバー16とで囲まれる空間がミネラル添加部5となる。
上カバー16の周壁であってミネラル容器15の側方に位置する部分には、小径の導水口17を全周に亘って多数開口させており、これら導水口17を通じて浄水カートリッジ1内に原水が導入される構造である。また、上カバー16の頂部であって濾過容器6内の濾過浄水部の真上に位置する部分には、濾過部側排気口18を上下方向に貫通形成している。ミネラル容器15の上方にんだ凹段部15aの底面中央部からは、ミネラル容器15のミネラル剤を収容する部分を抜けて上方に伸びる細長パイプ状の空気抜き路19が延設されている。空気抜き路19の上端開口は、上カバー16の濾過部側排気口18に連通接続させる。つまり、ミネラル容器15の凹段部15aに接続される濾過容器6内の濾過浄水部は、この空気抜き路19及び濾過部側排気口18を通じて上方の原水貯留部51に連通接続される構造である。
また、ミネラル容器15の外周壁には、スリット状のミネラル溶出孔20を多数穿設している。このミネラル溶出孔20は、ミネラル容器15内の空間であるミネラル添加部5とカートリッジケーシング7内の空間である吸着浄水部とを連通接続させる流路を成すものである。更に、ミネラル容器15の周壁の上端縁には、下方に凹設した切り欠き21が周方向に間隔を空けて複数設けてあり、ミネラル容器15の上端開口縁が上カバー16の内面に密着したときに、各切り欠き21が、下方のミネラル溶出孔20とは別にミネラル添加部5と吸着浄水部を連通させる空気導入孔22を成すようにしている。
さらに、上カバー16の頂部であって濾過部側排気口18を囲む部分には、周方向に等間隔を隔てて複数の排気口23を濾過部側排気口18とは別に上下方向に穿設している。この排気口23は、ミネラル添加部5内に生じる気泡をカートリッジ外に排出させるものであり、且つ、吸着浄水部内に生じる気泡をカートリッジ外に吐出させる吸着部側排気口24を兼用したものである。上カバー16の頂部であって各排気口23を囲む部分からは、排気口23の周方向に等間隔を隔てて複数の突起部25を内方に(即ち下方に)延設しており、ミネラル添加部5内に充填されるミネラル剤が各排気口23に詰まることを防止している。
ここで本発明においては、浄水カートリッジ1を浄水器50に装着する際、浄水カードリッジ1の浄水部が形成される下半部を、原水貯留部51から下方に凹設される上記カートリッジ装着部62内に嵌め込み、浄水カートリッジ1のミネラル添加部5を形成する上半部を原水貯留部51の最下部51aよりも上方に位置させるのであるが、このときカートリッジ装着部62の底部中央の開口を通じて、カートリッジケーシング7の段部8の吐出口9や該段部8内に位置する濾過容器6の下端部が下方の浄水貯留部52側に突出する。
カートリッジケーシング7は、図1に示すように、カートリッジ装着部62内に若干の隙間をもって収容可能な大きさ及び形状をなしていると共に、カートリッジケーシング7におけるカートリッジ装着部62の側壁面と対向する面の外周には、弾性変形可能なシーリング用の凸部26が突設されている。この凸部26は、カートリッジケーシング7の周壁全周に亘って一体に突設されるものであり、この凸部26をカートリッジ装着部62の内周面に弾接させることで、カートリッジケーシング7の周壁とカートリッジ装着部62とを密着させるようにしている。なお、凸部26の外径寸法は、カートリッジ装着部62への非装着状態では、カートリッジ装着部62の内径よりも若干大きく設定されており、カートリッジ装着部62への装着状態では、凸部26が弾性変形してカートリッジ装着部62に圧接することで、凸部26によるシーリング効果が発揮されるようになっている。
なお図1の例では、凸部26は、カートリッジケーシング7の一部を外方に向けて凸形状に肉盛り形成されていると共に、凸部26の頂点近傍に凹溝26aが凹設され、この凹溝26a内にOリングを嵌め込み可能としている。なお図1の例では、Oリングを省略しているが、Oリングを凹溝26aに嵌め込む構造であってもよく、この場合、カートリッジケーシング7を凸形状に肉盛り形成せず、Oリングを凸部26として機能させることが可能となる。
また本例では、カートリッジケーシング7の底側の段部8の外周面の溝部にはOリング27を嵌め込んでおり、このOリング27を介して段部8とカートリッジ装着部62とを密着させている。
さらに本例では、図1に示すように、カートリッジケーシング7の凸部26よりも上側には鍔部81が設けられており、カートリッジ装着部62の上面には前記鍔部81が当接する当接部82が設けられており、鍔部81が当接部82に当接することで浄水カートリッジ1の圧入深さを規制できるようになっている。
なお図1の実施形態では、上カバー16は上面をフラットにしているが、図2のように上方に突出させることで、つまみとして使用可能となる。
次に、上記構成から成る浄水カートリッジ1を備えた本例の浄水器50を用いて浄水を得ようとする場合を説明すると、以下の手順による。即ち、まず上蓋部56のフラップ58を上方に回動させて給水口57を開き、給水口57を通じて水道水等の原水を原水貯留部51内に供給する。供給された原水は原水貯留部51内に一旦貯留されるとともに、上カバー16の多数の導水口17を通じて浄水カートリッジ1内に導入され、吸着浄水部2及びこれに連通する濾過浄水部3やミネラル添加部5内にまで原水が充填される。
ここで、原水が自重により浄水カートリッジ1内を通って浄水貯留部52にまで流下していく主流路は、導水口17から流下した後に吸着浄水部2内に一旦溜まって吸着剤の吸着作用により浄化された後に、吸着浄水部2の下端部と連通する連通孔14を通って濾過浄水部3内に導入され、濾過浄水部3内に充填される濾過体の濾過作用により更に濁り成分を濾過して浄化された後に、浄水カートリッジ1の最下端に開口される吐出口9を通じて下方の浄水貯留部52内に順次流下していく流路である。この主流路を通過する過程で、吸着作用及び濾過作用による浄水が行われる。
そして、この主流路に対してミネラル添加部5からは、該ミネラル添加部5内に充填された原水にミネラル剤のミネラル成分が溶出して得られた高ミネラル水が、ミネラル溶出孔20を通じて順次供給されていく。つまり、浄水カートリッジ1内を通過する原水には、吸着作用及び濾過作用による浄水が行われるとともに、ミネラル成分が添加されるものである。
なお、浄水カートリッジ1内全体に原水が充填されて浄水が行われる際に、吸着浄水部2内や濾過浄水部3内に気泡が滞留していると通水性能が低下するとともに浄水の水質も不安定化する。しかし、上記構成の浄水カートリッジ1によれば、吸着浄水部2内に生じる気泡はミネラル溶出孔20や空気導入孔22を通じて上方のミネラル添加部5内にまで浮上したうえで、ミネラル添加部5内に生じる気泡と共に排気口23から原水貯留部51側に排出される。また、濾過浄水部3内に生じる気泡は濾過容器6内の上方にまで浮上したうえで、該濾過容器6と連通接続される空気抜き路19を通じて濾過部側排気口18に運ばれ、原水貯留部51側に排出される。
なお、原水貯留部51内において浄水カートリッジ1の濾過部側排気口18よりも上方にまで原水が貯留されている場合であっても、この空気抜き路19の上端部には空気溜りが常時生じて原水の流入を阻止する。したがって、空気抜き路19を通じて原水貯留部51内の原水が直接濾過浄水部3内に流入することは防止されるようになっている。
しかして、上記構成の浄水カートリッジ1はカートリッジ装着部62に圧入されていると共に、カートリッジケーシング7から突出させた凸部26が弾性変形してカートリッジ装着部62の内面に圧接しているのでシーリング効果が得られる。しかも凸部26を弾性変形(可逆変形)自在としたことで、浄水カートリッジ1やカートリッジ装着部62、原水貯留部51等の変形破損の発生を防止でき、確実にシーリング効果を高めることができる。また、凸部26の頂点近傍がカートリッジ装着部62に圧接することにより、凸部26によるシール面積を小さくできるので、シール部分に異物を噛み込むおそれがなく、しかも凸部26よりも上側或いは下側のいずれかの隙間に異物が侵入した場合でも凸部26によるシーリングに影響を与えることがないため、異物によるシーリング破壊が生じなくなる。この結果、カートリッジケーシング7から凸部26を突設させるだけの簡単な構造で、シーリング効果の高い浄水カートリッジ1を得ることができる。
また、凸部26はカートリッジケーシング7の補強も兼ねるようになり、カートリッジケーシング7に剛性を持たせる働きもするものであり、また凸部26はカートリッジ装着部62に圧接しているだけなので、浄水カートリッジ1の取り外しの操作が簡単にでき、浄化剤の交換の必要が生じた場合には簡単に交換可能となる。
さらに本例では、浄水カートリッジ1を圧入する際に、カートリッジケーシング7の鍔部81がカートリッジ装着部62の上面に設けた当接部82に当接することにより、浄水カートリッジ1を圧入する深さ位置が決まり、それ以上は圧入できなくなる構造となっているため、無理な圧入による浄水カートリッジ1やカートリッジ装着部62、原水貯留部51等の変形破損の発生をなくすことができる。特に、カートリッジ装着部62の底部62aに浄水カートリッジ1の底部7aに接触させるようにした場合において、浄水カートリッジ1とカートリッジ装着部62のそれぞれの底部7a,62aの変形破損を確実に防止できる利点もある。
図4、図5は、カートリッジ装着部62におけるカートリッジケーシング7の凸部26と対向する面に、凹部80を設けた場合の一例を示している。他の構成は図2の実施形態と同様であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。本例では、浄水カートリッジ1を圧入したときに凸部26が凹部80に嵌合することにより、凸部26によるシーリング効果が得られると共に、凹部80によって凸部26の変形が緩和され、凸部26によるシーリング効果能を長期に亘って持続できる利点がある。そのうえ、凸部26の上部から強い水圧がかかった場合でも、凸部26と凹部80の凹凸嵌合により浄水カートリッジ1とカートリッジ装着部62とのシーリング位置がずれるのを確実に防止でき、十分なシーリング効果を持続できるものである。
本発明の一実施形態のカートリッジケーシングに凸部を突設させた浄水カートリッジを説明する側面断面図である。 同上の浄水カートリッジを備えた浄水器の側面断面図である。 同上の浄水器の分解斜視図である。 本発明の他の実施形態のカートリッジケーシングに凸部を突設させ、カートリッジ装着部に凹部を設けた場合の側面断面図である。 図4の浄水カートリッジを備えた浄水器の側面断面図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
1 浄水カートリッジ
4 浄水部
7 カートリッジケーシング
9 吐出口
17 導水口
26 凸部
50 浄水器
51 原水貯留部
52 浄水貯留部
62 カートリッジ装着部
80 凹部
81 鍔部
82 当接部

Claims (1)

  1. 原水を供給して一旦貯留させておく原水貯留部と、原水貯留部の底部に設けたカートリッジ装着部に装着される浄水カートリッジと、原水貯留部及び浄水カートリッジの下方に位置する浄水貯留部とを備え、原水貯留部内に貯留される原水が自重により浄水カートリッジを通過して浄水貯留部内にまで流下する際に、浄水カートリッジ内にて原水が浄化されるようにした浄水器であって、
    前記浄水カートリッジは、
    原水貯留部からの原水が流入する導水口と、流入した原水を浄化する浄水部と、浄化された浄水を浄水貯留部内に流出させる吐出口とを備えたカートリッジケーシングの前記カートリッジ装着部の側壁面と対向する面の外周に、弾性変形可能な凸部を突設させ、前記カートリッジケーシングの前記凸部よりも上側に鍔部を設けてなり、
    前記カートリッジ装着部は、
    前記カートリッジケーシングの前記凸部と対向する面に、凹部を設け、前記カートリッジ装着部の上面に、前記鍔部が当接することで前記浄水カートリッジの圧入深さを規制するための当接部を設けてなり、
    前記凸部付きカートリッジケーシングを備えた前記浄水カートリッジを前記カートリッジ装着部内に圧入により装着してなることを特徴とする浄水器
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