JP4479792B2 - 浄水カートリッジ及びこれを備えた浄水器 - Google Patents

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Description

本発明は、浄水カートリッジ及びこれを備えた浄水器に関するものである。
従来から、カートリッジ容器28内に粒状の吸着剤を充填して成る吸着浄水部2を備え、原水をその自重にて吸着浄水部2に通して吸着剤の吸着作用によって原水を浄化可能にする浄水カートリッジ1は、たとえば特許文献1のように知られている。この浄水カートリッジ1においては、図5のように、吸着浄水部2の上部を覆うようにシート材30を固定して配置し、このシート材30によって粒状の吸着剤が吸着浄水部2から漏れ出ないようにしてある。なお、このシート材30には吸着剤が通過できないほどの微細な孔が多数設けられていて、通気性・通水性を備え、原水をシート材30に通過させて吸着浄水部2に流下可能にしてある。
ところで、原水が吸着浄水部2を浸していく際に吸着剤の微細な粒間隙間に空気が残るなど、吸着浄水部2にはしばしば空気が残留するのであるが、この残留した空気が浮き上がるとシート材30の下面に気泡状に溜まり、吸着浄水部2への原水の導入を妨げ、浄水カートリッジ1の流量低下を招くといった問題がある。
なお、特許文献1では、この問題に対処するべく、シート材30を吸着剤に略ぴったりに接触せしめてシート材30の下面に空気溜まりの発生スペースを作らないようにしているが、吸着浄水部2を原水が通過する際に吸着剤を押し流すなどによって、シート材30と吸着剤との接触状態が次第に損なわれてしまって空気溜まりの発生は不可避であり、浄水カートリッジ1の流量低下の問題を解決するまでには至っていない。
特開平10−76253号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、粒状の吸着剤の吸着浄水部からの逃げを抑制するためのシート材の下面に空気が溜まることを回避して浄水カートリッジの流量低下を回避できる浄水カートリッジ、及びこれを用いた浄水器を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る浄水カートリッジ1にあっては、カートリッジ容器28内に充填してある粒状の吸着剤の吸着作用によって原水を浄化する吸着浄水部2を備え、浄水器50の上部の原水貯留部と下部の浄水貯留部との間に装着されて原水を吸着浄水部2に自重で通過させる浄水カートリッジ1であって、上記カートリッジ容器28内に変形可能なシート材30を吸着浄水部2の上端を覆うように配置し、シート材30の端縁をその一部を残してカートリッジ容器28に固定すると共に、上記一部のシート材30の非固定端縁部31で吸着浄水部2の上部に連通する連通路40を開閉自在にして成り、上記シート材30の非固定端縁部31の上方へのめくれ変形を規制して連通路40の閉状態を確保する規制部35を備えたことを特徴とする。
これによると、原水が自重で吸着浄水部2に流れる際には原水はシート材30の非固定端縁部31を下方に押し流して変形させて開状態にした連通路40を経て吸着浄水部2に流れるのであるが、このときには吸着浄水部2に残留して浮き上がった空気は開状態の連通路40を経て吸着浄水部2から抜けるようになり、つまりシート材30の下面に空気が溜まることを回避でき、浄水カートリッジ1の流量低下を回避できるのである。そして、浄水カートリッジ1の未通水時などに、シート材30の非固定端縁部31が上方にめくれ上がって連通路40を開状態にしてしまうことを、規制部35によって防止することができ、開状態の連通路40から粒状の吸着剤がこぼれ出ることを防止することができる。
また、上記シート材30に通水性を備えたことも好ましい。これによると、原水が自重で吸着浄水部2に流れる際には、原水は、シート材30の非固定端縁部31を下方に押し流して変形させて開状態にした連通路40に加えて、シート材30自体を通って吸着浄水部2に流れ至るようにできるのであり、浄水カートリッジ1に良好な流量性能を備えることができる。また、シート材30の真下の吸着浄水部2の部位にも隈なく原水を通すことができて原水浄化に偏り無く吸着浄水部2の吸着剤を使用できる。
本発明にあっては、粒状の吸着剤の吸着浄水部からのこぼれを抑制するためのシート材の下面に空気が溜まることが回避でき、浄水カートリッジの流量低下を回避できる、という利点を有する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図2及び3には、本発明の実施形態における一例の浄水器50を示している。
本例の浄水器50はいわゆるポット型浄水器50であって、水道水等の原水を供給して一旦貯留させておく原水貯留部51と、原水貯留部51の底部に装着される浄水カートリッジ1と、原水貯留部51及び浄水カートリッジ1の下方に位置する浄水貯留部52とで主体を成し、原水貯留部51内に貯留される原水が自重により浄水カートリッジ1を通過して浄水貯留部52内にまで流下する際に、浄水カートリッジ1内にて原水が浄化されるようになっている。
浄水器50は、上端が開口した有底筒型の外容器53と、外容器53の上端開口から挿入されて該外容器53内に配置される同じく上端が開口した有底筒型の内容器54とを具備している。内容器54は、外容器53の半分程度又はそれ以下の深さで形成してあり、外容器53の上半部に対して所定の隙間55を除く部分で隙間なく嵌合することで、内容器54内に上記の原水貯留部51を形成するとともに、内容器54の底壁54aと外容器53の底壁53aとの間に上記浄水貯留部52を形成するように設けている。上記隙間55は浄水貯留部52から上方に延設されるように形成され、浄水を注ぐ際の注ぎ路として機能する。
内容器54の上端開口には、上蓋部56を嵌め込み固定している。上蓋部56の中央には給水口57を開口させるとともに、該給水口57をその上方から塞ぐフラップ58を設けている。フラップ58の後端部には軸孔59を穿設しており、上蓋部56において給水口57よりも後方に設置される円柱状の軸60を上記軸孔59内に回動自在に嵌合させることで、フラップ58を給水口57に対して開閉自在としている。
なお、ここでの前後方向とは、注ぎ路を成す隙間55が位置する側を前方としたものである。したがって、隙間55の上端に形成される注ぎ口55aが給水口57の前方に位置し、給水口57を挟んで注ぎ口55aとは反対側に軸60が位置している。注ぎ口55aには、開閉自在な注ぎ蓋61を設けているが、設けない構造であってもよい。
原水貯留部51の底面はその最下部51aに向けて緩やかに下り傾斜に形成しており、浄水カートリッジ1は、上記原水貯留部51の最下部51aから更に下方に凹設される装着凹段部62内に上方から嵌め込んで装着される。装着凹段部62の底部中央は開口させており、装着凹段部62及びこれの底部の開口を介して(つまり装着凹段部62内に装着される浄水カートリッジ1を介して)、原水貯留部51とこれの下方に位置する浄水貯留部52とが連通する構造である。
浄水カートリッジ1は、カートリッジ容器28内に浄水部4を収容して構成される。浄水部4は、粒状の吸着剤(図示せず)の吸着作用によって原水を浄化する上流側の吸着浄水部2と、濾過体(図示せず)の濾過作用によって吸着浄水部2を通過した原水を更に浄化する下流側の濾過浄水部3とで構成されている。つまり、浄水部4にはカートリッジ容器28の上部に設けた原水導入口17から原水貯留部51内の原水が導入され、浄水部4を構成する吸着浄水部2と濾過浄水部3とを順に流下させながら順次浄化して浄水を生成し、該浄水はカートリッジ容器28の下端部に設けた浄水吐出口9から浄水貯留部52内に吐出される。なお、本例の浄水カートリッジ1内の浄水部4の上方には、内部に充填してあるミネラル剤(図示せず)のミネラル成分を浄水部4内を流れる原水の主流中に添加していくミネラル添加部5が設けられている。
詳しくは、浄水カートリッジ1の下半部に形成される浄水部4は、上下端の開口した円筒状の濾過容器6内に中空糸膜等である濾過体を充填して濾過浄水部3が形成され、上端が開口した有底筒状を成すとともにその底部7bの中央から一段低い段部8を延設した吸着容器7の該段部8内に、上記濾過容器6の下端部をその外周面に設けたOリング11を介して嵌合させ、更に、内側の濾過容器6の周壁と外側の吸着容器7の周壁との間に活性炭等である粒状の吸着剤を充填させることで吸着浄水部2が形成されている。吸着浄水部2の上端には、充填した粒状の吸着剤が吸着容器7と濾過容器6との間から上方へ逃げないように、吸着浄水部2を覆うようにして可撓性を有したシート材30が配置されている。なお、カートリッジ容器28は、浄水カートリッジ1の外殻を成す上記吸着容器7や後述の上カバー16、また上記外殻内に収めて装着される上記濾過容器6や後述のミネラル容器15によって構成される。
上記段部8の底壁中央には、段部8に嵌合される濾過容器6の下端開口に対して上下に所定空間を介して対向する浄水吐出口9を開口させている。段部8の周壁の下端にはリブ状の係止突部10を内方に突出させており、この係止突部10が濾過容器6の下端面に当たることで、段部8内に嵌合される濾過容器6の下端と浄水吐出口9との間の上記所定空間を規定する。また、段部8の周壁には水平方向を長手方向とするスリット状の空気抜き孔12を濾過容器6の下端と同一高さとなるように複数設けており、濾過容器6の下端と吸着容器7の段部8との間に溜まった空気が側方の空気抜き孔12を通じて浄水貯留部52側に抜ける構造にしている。
また、濾過容器6の周壁から成る隔壁13には、この隔壁13を介して水平方向に並設される中央の濾過浄水部3とこれを囲む外周側の吸着浄水部2とを連通させる連通孔14を、複数設けている。この連通孔14は、水平方向を長手方向としてスリット状に形成されるもので、濾過容器6が段部8内に嵌合された状態で吸着浄水部2の下端部と同一高さになるように設けている。図示例では、吸着浄水部2の下端と同一高さに一列と、吸着浄水部2の下端から僅かに上方の高さに一列の、上下二列の連通孔14を設けている。各連通孔14の幅は、吸着浄水部2内に充填する吸着剤の径よりも小さく設けている。
浄水カートリッジ1の上半部に形成されるミネラル添加部5は、上端が開口した有底筒状を成すとともにその外底面中央には上方に経込んだ凹段部15aを設けてあるミネラル容器15の該凹段部15a内に濾過容器6の上端部を嵌合係止させ、該嵌合係止により濾過容器6上に載置されるミネラル容器15内にカルシウム剤等である粒状のミネラル剤を充填させ、更に、このミネラル容器15の上方から、下端が開口したキャップ状の上カバー16を被せ、該上カバー16の下端開口縁16aを吸着容器7の上端開口縁7aと係合させることで形成される。ここで、ミネラル容器15の上端開口縁は上カバー16の内周面に密着し、ミネラル容器15と上カバー16とで囲まれる空間がミネラル添加部5となる。
上カバー16の周壁であってミネラル容器15の側方に位置する部分には、小径の原水導入口17を全周に亘って多数開口させており、これら原水導入口17を通じて浄水カートリッジ1内に原水が導入される構造である。また、上カバー16の頂部であって濾過容器6内の濾過浄水部3の真上に位置する部分には、濾過部側排気口18を上下方向に貫通形成している。ミネラル容器15の上方に経込んだ凹段部15aの底面中央部からは、ミネラル容器15のミネラル剤を収容する部分を抜けて上方に伸びる細長パイプ状の空気抜き路19が延設されている。空気抜き路19の上端開口は、上カバー16の濾過部側排気口18に連通接続させる。つまり、ミネラル容器15の凹段部15aに接続される濾過容器6内の濾過浄水部3は、この空気抜き路19及び濾過部側排気口18を通じて上方の原水貯留部51に連通接続される構造である。
また、ミネラル容器15の外周壁には、スリット状のミネラル溶出孔20を多数穿設している。このミネラル溶出孔20は、ミネラル容器15内の空間であるミネラル添加部5と吸着容器7内の空間である吸着浄水部2とを連通接続させる流路を成すものである。更に、ミネラル容器15の周壁の上端縁には、下方に凹設した切り欠き21が周方向に間隔を空けて複数設けてあり、ミネラル容器15の上端開口縁が上カバー16の内面に密着したときに、各切り欠き21が、下方のミネラル溶出孔20とは別にミネラル添加部5と吸着浄水部2を連通させる空気導入孔22を成すようにしている。ミネラル溶出孔20や空気導入孔22の幅は、充填されるミネラル剤の径よりも小さく設けている。
ここで、上カバー16の頂部であって濾過部側排気口18を囲む部分には、周方向に等間隔を隔てて複数の排気口23を濾過部側排気口18とは別に上下方向に穿設している。この排気口23は、ミネラル添加部5内に生じる気泡をカートリッジ外に排出させるものであり、且つ、吸着浄水部2内に生じる気泡をカートリッジ外に排出させる吸着部側排気口24を兼用したものである。上カバー16の頂部であって各排気口23を囲む部分からは、排気口23の周方向に等間隔を隔てて複数の突起部25を内方に(即ち下方に)延設しており、ミネラル添加部5内に充填されるミネラル剤が各排気口23に詰まることを防止している。
上記構成の浄水カートリッジ1を浄水器50に装着する際、浄水カートリッジ1の浄水部4が形成される下半部を、原水貯留部51から下方に凹設される上記装着凹段部62内に嵌め込み、浄水カートリッジ1のミネラル添加部5を形成する上半部を原水貯留部51の最下部51aよりも上方に位置させるのであるが、このとき装着凹段部62の底部中央の開口を通じて、吸着容器7の段部8の浄水吐出口9や該段部8内に位置する濾過容器6の下端部が下方の浄水貯留部52側に突出する。
吸着容器7の周壁には、外側方に向けて凸状に形成される弾性変形可能な凸部26が全周に亘って一体に形成されており、この凸部26を全周に亘って装着凹段部62の内周面に弾接させることで、吸着容器7の周壁と装着凹段部62とを密着させている。また、吸着容器7の段部8の外周面の溝部にはOリング27を嵌め込んでおり、このOリング27を介して段部8と装着凹段部62とを密着させている。
そして、上記構成から成る浄水カートリッジ1を備えた本例の浄水器50を用いて浄水を得ようとする場合は、以下の手順による。即ち、まず上蓋部56のフラップ58を上方に回動させて給水口57を開き、給水口57を通じて水道水等の原水を原水貯留部51内に供給する。供給された原水は原水貯留部51内に一旦貯留されるとともに、上カバー16の多数の原水導入口17を通じて浄水カートリッジ1内に導入され、吸着浄水部2およびこれに連通する濾過浄水部3やミネラル添加部5内にまで原水が充填される。
ここで、原水が自重により浄水カートリッジ1内を通って浄水貯留部52にまで流下していく主流路は、原水導入口17から流下した後に吸着浄水部2内に一旦溜まって吸着剤の吸着作用により浄化された後に、吸着浄水部2の下端部と連通する連通孔14を通って濾過浄水部3内に導入され、濾過浄水部3内に充填される濾過体の濾過作用により更に濁り成分を濾過して浄化された後に、浄水カートリッジ1の最下端に開口される浄水吐出口9を通じて下方の浄水貯留部52内に順次流下していく流路である。この主流路を通過する過程で、吸着作用及び濾過作用による浄水が行われる。
そして、この主流路に対してミネラル添加部5からは、該ミネラル添加部5内に充填された原水にミネラル剤のミネラル成分が溶出して得られた高ミネラル水が、ミネラル溶出孔20を通じて順次供給されていく。つまり、浄水カートリッジ1内を通過する原水には、吸着作用及び濾過作用による浄水が行われるとともに、ミネラル成分が添加されるものである。
ところで、本例の浄水カートリッジ1には、粒状の吸着剤の吸着浄水部2からの逃げを抑制するためのシート材30の下面に空気が溜まることを回避し、浄水カートリッジ1の流量低下を回避する工夫が施されている。つまり、図1のように、吸着浄水部2の上端を覆うシート材30には中空で変形可能なシート材を用い、このシート材30の端縁をその一部を残してカートリッジ容器28に固定すると共に、上記一部のシート材30の非固定端縁部31で吸着浄水部2の上部に連通する連通路40を開閉自在にしてある。
詳しくは、本例のシート材30は、中央が中空部となった円形帯状の平板形状に形成されており、吸着容器7の内面の上端部とこれに対向する濾過容器6の周壁の外面との間を塞ぐように配置されている。そして、この吸着容器7の内面の上端部に対向する濾過容器6の周壁の外面部位には突起状のシート固定部34が周面に亙って突設されており、シート材30の内端縁部32がこのシート固定部34に固定されている。一方、シート材30の外端縁部33は非固定の自由状態とされており、上記非固定端縁部31を構成する。
ここで、浄水カートリッジ1に通水がされて原水が自重で吸着浄水部2に流れる際には、原水はその水頭圧にてシート材30の非固定端縁部31を下方に押し流して変形させ、このシート材30の非固定端縁部31と吸着容器7との間に隙間状の連通路40を形成させる(つまり開状態の連通路40が形成される)こととなり、この連通路40を経て吸着浄水部2に流れるようになる(図中実線矢印)。このときには吸着浄水部2に残留して浮き上がった空気は、開状態の連通路40を経て吸着浄水部2から上方に抜けるようになり、原水導入口17、または空気導入孔22やミネラル溶出孔20を経て排気口23から、浄水カートリッジ1外に抜けるようになる(図中点線矢印)。つまり、吸着浄水部2の上部に連通する開状態の連通路40を介して、原水の吸着浄水部2への流れ込みと空気の吸着浄水部2からの排出が同時に且つスムーズに行われることになり、シート材30の下面に吸着浄水部2に残留した空気が溜まることが回避されるのであって、浄水カートリッジ1の流量低下が回避されると共に、低い圧力でも流量を確保できて安定したろ過性能が実現されている。
また詳しくは、シート材30は、フェルト、不織布、スポンジ等の発泡体シートを好適に用いることができ、撓み変形可能ではあるが、その自重によっても平板形状から変形しない程度の自己保形性(弾性)を有している。したがって、浄水カートリッジ1が未通水の場合には、シート材30は略平板状の形状(図中破線で示すシート材30)を保持して、吸着容器7の内面の上端部とこれに対向する濾過容器6の周壁外面との間を遮蔽した状態になる(つまり連通路40が閉状態になる)ために、吸着浄水部2の粒状の吸着剤は吸着浄水部2の上方へこぼれ出ることがないようにしている。
更に本例では、上記シート材30の非固定端縁部31の上方へのめくれ変形を規制して閉状態の連通路40を確保する規制部35を備えている。本例の規制部35は、吸着容器7の上端開口縁7aと係合される上カバー16の下端開口縁16aの内径を、吸着容器7の上端開口縁7aの内径よりも小さく形成することで形成される段部29にて構成される。この段部29は平板形状にあるシート材30の非固定端縁部31の真上に位置している。したがって、本例では、浄水カートリッジ1の未通水時などに、シート材30の非固定端縁部31が上方にめくれ上がって連通路40を開状態にしてしまうことを、シート材30の自己保形性(弾性)に加えて、規制部35によっても防止することがなされており、吸着浄水部2から粒状の吸着剤がこぼれ出ることが効果的に防止されている。更に言うと、この規制部35によると、吸着浄水部2に流れる原水の乱れなどにて不意に連通路40に逆流が生じた場合などに、逆流の押し上げによってシート材30の非固定端縁部31が上方にめくれ上がるように変形することも防止できるのであり、逆流と共に粒状の吸着剤が吸着浄水部2から上方にこぼれる事態も有効に防止されている。
図4には浄水カートリッジ1の他例を示す。この例の浄水カートリッジ1も図2及び3の浄水器50に用いることができるものであり、先例とはシート材30のカートリッジ容器28への固定構造において異なるのみである。したがって、先例と同様部位には同符号を付して説明を省き、異なる部位についてのみ説明するものとする。
本例のシート材30はその外端縁部33が、係合する吸着容器7の上端開口縁7aと上カバー16の下端開口縁16aとの間に挟持されたことで、カートリッジ容器28に固定されている。つまり、吸着容器7の上端開口縁7aと上カバー16の下端開口縁16aがシート固定部34を構成している。シート材30の内端縁部32は非固定の自由状態とされていて上記非固定端縁部31を構成するのであり、浄水カートリッジ1の通水時に原水にて押し流して変形されると、非固定端縁部31と濾過容器6との間に隙間状の連通路40が形成されるようになる。なお、平板状にあるシート材30の非固定端縁部31の上方位置にはミネラル容器15の底面が位置していて規制部35を構成している。
この例においても先例同様の作用効果を奏し得る。加えてこの例では、元々のカートリッジ容器28に有する吸着容器7の上端開口縁7aと上カバー16の下端開口縁16aとをシート材30のシート固定部34として用いており、つまり、先例のようにシート材30の固定のためだけに用いる突起状のシート固定部34のような部位を新たにカートリッジ容器28に形成する必要がなく、浄水カートリッジ1に元々有る構成を利用して簡単な構成を確保できるという利点も有している。
また、上記実施形態ではシート材30に非通水性のシートを用いた例を示したが、上記シート材30に通水性を備えることが好ましい。これによると、原水が自重で吸着浄水部2に流れる際には、原水は、シート材30の非固定端縁部31を下方に押し流して変形させて開状態にした連通路40に加えて、シート材30自体を通って吸着浄水部2に流れ至るようにできるのであり、浄水カートリッジ1の流量性能を向上できると共に、シート材30の真下の吸着浄水部2の部位にも隈なく原水を通すことができて、原水浄化に偏り無く吸着浄水部2の吸着剤を使用できる利点も有する。
本発明の実施の形態の例の浄水カートリッジの側断面図である。 同上の浄水カートリッジを備えた浄水器の側断面図である。 同上の浄水器の分解斜視図である。 本発明の実施の形態の他例の浄水カートリッジの側断面図である。 従来技術の例の浄水カートリッジの側断面図である。
符号の説明
1 浄水カートリッジ
2 吸着浄水部
3 濾過浄水部
4 浄水部
5 ミネラル添加部
6 濾過容器
7 吸着容器
28 カートリッジ容器
30 シート材
31 非固定端縁部
34 シート固定部
35 規制部
40 連通路
50 浄水器

Claims (3)

  1. カートリッジ容器内に充填してある粒状の吸着剤の吸着作用によって原水を浄化する吸着浄水部を備え、浄水器の上部の原水貯留部と下部の浄水貯留部との間に装着されて原水を吸着浄水部に自重で通過させる浄水カートリッジであって、上記カートリッジ容器内に変形可能なシート材を吸着浄水部の上端を覆うように配置し、シート材の端縁をその一部を残してカートリッジ容器に固定すると共に、上記一部のシート材の非固定端縁部で吸着浄水部の上部に連通する連通路を開閉自在にして成り、上記シート材の非固定端縁部の上方へのめくれ変形を規制して連通路の閉状態を確保する規制部を備えたことを特徴とする浄水カートリッジ。
  2. 上記シート材に通水性を備えたことを特徴とする請求項1記載の浄水カートリッジ。
  3. 請求項1又は2に記載の浄水カートリッジを具備することを特徴とする浄水器。
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