JP5173047B2 - 画面光演算装置またはその方法 - Google Patents

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この発明は、画像表示装置(以下、「モニタ」という。)の画面から照射される直線偏光光とモニタの表示画面において反射される周囲光を分離検出する検出装置に関し、特にモニタのバックライトを点灯したままの検出処理に関する。
モニタを構成する液晶パネルやバックライト等の経時劣化による輝度変化等により、ガンマ補正が求められている。
特許文献1には、スイングアームを用いた測光装置が開示されている。この測光装置は測光時に液晶表示装置正面に移動させ、測光が終われば測光装置を回転移動させ、ベゼルの中に格納する。得られた画面光に基づいて、ガンマ補正がなされる。
特開2007-193355号公報
上記特許文献1においては、計測部が画面の特定位置まで可動するように構成されている。したがって、かかる可動構造の分だけ構造が複雑となるという問題があった。また、特許文献1の装置は、反射光の影響を受けて正確なガンマ補正ができないという問題もあった。かかる反射光の影響を排除するには、スイングさせた後、モニタの画面から照射される直線偏光光(以下、「画面光」という。)と、モニタの表示画面において反射される周囲光(以下、「反射光」という。)との合計値を計測した後、モニタのバックライトを消して反射光のみを検出し、両者の差分をとれば、上記反射光の影響のない正確なガンマ補正が可能となる。
しかし、かかるやり方では、前記分離検出するために、使用環境下にて一旦バックライトを消す必要がある。
この発明は、上記問題を解決し、使用環境下ではモニタのバックライトを消すことなく、画面光を検出できる画面光演算装置またはその方法を提供することを目的とする。
(1)本発明にかかる画面光検出置においては、前記画面光検出用センサの前面に前記画面光の偏光方向と平行な偏光方向を有する偏光フィルタを設け、前記モニタの表示画面において反射される周囲光のうち、前記画面光の偏光方向と直交する偏光方向を有する反射光の前記画面光検出用センサへの入射を排除する。

したがって、前記画面光検出用センサへ入射する反射光のうちS波またはP波をカットできる。これにより、画面光の検出精度を高めることができる。反射光の量は、画面光が低輝度(低階調)か高輝度(高諧調)かに関わらず一定のため、この構成は、画面光が低輝度(低階調)のときに特に反射光の影響度を低減させ、画面光の検出精度を高めることができる。


(2)本発明にかかる画面光検出装置においては、前記モニタに対して、前記偏光フィルタが、前記モニタ表面において反射される反射光のうちS波をカットしP波を透過させる位置に設置されている。S波の反射率はP波の反射率よりも高いのは周知の事実であり、この構成により、反射率が高いS波をカットすることができるから、画面光の検出精度をより一層高めることができる。

(3)本発明にかかる画面光検出装置においては、前記画面光検出用センサおよび反射光検出用センサは、前記モニタ上の画像表示領域の前方領域内に位置させた状態と、この前方領域外に退避させた状態とを切り替え可能とするようスイング自在に前記モニタに取り付けられている。したがって、スイングアーム式の検出機構において、バックライトを点灯させたままで、画面光を検出することができる。

(4)本発明にかかるモニタは、前記(1)または(2)の画面光検出装置を組み込み、画面光検出用センサおよび反射光検出用センサは、前記モニタ上の画像表示領域の周辺の枠体内に、前記画像表示領域に対向するように配設される。これにより、画面光検出装置は、表示画面を隠すことなく、画面光を検出することができる。



なお、本明細書において「P波」とは、反射光のうち、電場ベクトルの振動面が、反射面の法線と入射光線とを含む平面である入射面内に含まれる偏光をいう。「S波」とはその振動面が、前記入射面と直交する偏光をいう。「画面光」とは、反射光を含まない概念である。「枠体」とは実施形態では、ベゼル107が該当する。「画像表示領域の前方領域」とは、画像表示領域をそのまま画面光の照射方向に平行移動させることにより定義される領域であり、たとえば、20インチの表示領域を有する場合には、当該20インチの前方領域となる。
また、本発明にかかる画面光検出装置は、実施形態では、図4に示す画面光検出用センサ85が該当する。

検出装置100の取り付け位置を示す図である。図1Aは、要部断面図であり、図1Bは、液晶パネル前方からみた図である。 検出装置100における画面光と照射光の偏光関係を説明するための図である。 検出装置100におけるセンサの検出光である。 本実施の形態に係るモニタの構成を示すブロック図である。 他の実施形態を示す図である。 他の実施形態を示す図である。
以下、本発明における実施形態について、図面を参照して説明する。
(1.第1実施形態)
検出装置100は、図1Aに示すように、液晶パネル108の周囲を覆うベゼル107内に、検出器105が液晶パネル108と所定角度で対向するように設置されている。検出器105と液晶パネル108の間には偏光フィルタ103が設けられている。偏光フィルタ103は、検出器105の前面に位置し、検出器105に密着してもよいし、離れていてもよい。冷陰極管101の照射光が液晶パネル108を透過した透過光111および、液晶パネル108で反射された反射光のうち、偏光フィルタ103を透過した光は、検出器105で検出される。
検出器105、および偏光フィルタ103について、図2を用いて説明する。なお、検出器105は、実際には、図1Aにおいて液晶パネル108に対してブリュースタ角θbを構成するように設置されている。ただし、図2では偏光方向の関係を理解しやすくするために、約90度で表記している。
検出器105は、画面光検出用センサである画面光センサ85および反射光検出用センサである反射光センサ95を有する。画面光センサ85と反射光センサ95は、互いに隣接し、かつ、両センサの受光面は同一平面を構成するが、このような位置関係に限定されるものではなく、両センサが平行に設置される場合、すなわち、画面光センサ85の受光面を含む平面と反射光センサ95の受光面を含む平面とが平行な場合でもよい。また、両センサが同一平面または平行な位置関係であれば、両センサは、必ずしも、互いに隣接していなくてもよい。
受光面を含む平面が同一でなく、平行で離れている場合には、その距離が大きいほど、両センサが受光する光量の差は大きくなる。したがって、その差は5mm以下であることが望ましい。なお、このように同一平面でなく平行に設置する場合には、必要に応じ、受光量の差の分だけ補正するようにすればよい。隣接しない場合も同様である。
2つの画面光センサ85および反射光センサ95に加えて、2つの第1偏光フィルタ93,第2偏光フィルタ83により、後述するように液晶パネル108から照射される画面光と、周囲光が液晶パネル108で反射された反射光とを分離して検出することができる。
図2に示すように、第1偏光フィルタ93は、受光面が受光する反射光のうち液晶パネル108で反射されたS波が透過する偏光方向を有する。なお、検出器105は、受光面に所定方向からの反射光が入射されるようにベゼル内に格納させている。ここで、第2偏光フィルタ83は第1偏光フィルタ93と直交する偏光方向を有する。そして、液晶パネル108からは、第1の方向に直線偏光された画面光が照射されるが、この画面光が第2偏光フィルタ83を透過する位置(図2では、液晶パネル108の上下方向のいずれか)に両センサが設置されている。
各センサが検出する光について、図3Aを用いて説明する。
まず、反射光センサ95について説明する。周囲光は液晶パネル108で反射される。この反射光のうち、S波は第1偏光フィルタ93を透過する。第1偏光フィルタ93は、液晶パネル108で反射されたS波が透過する偏光方向を有するからである。これに対して、P波はS波と偏光方向が直交する。したがって、P波は、第1偏光フィルタ93によりカットされる。
一方、液晶パネル108を透過した画面光は、第1偏光フィルタ93にてカットされるので、反射光センサ95では検出されない。カットされる理由は、下記の通りである。後述するように第2偏光フィルタ83の偏光方向と第1偏光フィルタ93の偏光方向は直交する。第2偏光フィルタ83の偏光方向は液晶パネル108からの照射光の偏光方向と同じである。よって、液晶パネル108からの画面光の偏光方向と第1偏光フィルタ93の偏光方向は直交するからである。
つぎに、画面光センサ85について説明する。第2偏光フィルタ83の偏光方向は液晶パネル108を透過する画面光の偏光方向と同じであるので、液晶パネル108からの画面光は第2偏光フィルタ83を透過する。これに対して、液晶パネル108で反射された反射光のうち、S波は第2偏光フィルタ83でカットされる。なぜなら、第2偏光フィルタ83の偏光方向はS波を透過させる第1偏光フィルタ93の偏光方向と直交するからである。また、検出器105の受光面は液晶パネル108に対してブリュースタ角を構成するように設置されているので、画面光センサ85はP波を受光しない。
検出器105の受光面が液晶パネル108に対してブリュースタ角を構成するように設置するとは、図1Aに示すように、ブリュースタ角の角度で液晶パネル108上の測定ポイント123に入射した周囲光が、測定ポイント123で反射し、当該反射光を、検出器105の中心において検出面に対して入射角90度で受光するように、検出器105を設置することをいう。
測定ポイント123は、図1Bに示すように、液晶パネル108の表示面上であって、ガンマ補正のための画面光測定用画像を表示するための画面光測定用画像表示領域124内の任意の位置に設定される。
なお、画面光測定用画像表示領域124は、検出器105による測光の精度が確保できる広さで設定される。画面光測定用画像表示領域124は、検出器105による測光が可能な領域であれば、液晶パネル108の表示面上の何れの領域においても設定可能であり、図1Bに示すような液晶パネル108の表示面上の右側に設定される場合に限られるものではない。
以上説明したように、本実施形態においては、反射光センサ95の受光面には、液晶パネル108で反射されたS波が透過する偏光方向の第1偏光フィルタ93が設けられており、画面光センサ85の受光面には、第1偏光フィルタ93と直交する偏光方向を有する第2偏光フィルタ83が位置しており、両センサの受光面は、第2偏光フィルタ83が、第1の方向に直線偏光された画面光が透過する位置に設置されている。また、画面光センサ85の受光面が液晶パネル108の反射面に対して、ブリュースタ角を構成している。これにより、図3Aに示すように、画面光センサ85は画面光を、反射光センサ95はS波を検出する。
本実施形態においては、画面光センサ85の受光面を液晶パネル108に対してブリュースタ角に設置することにより、画面光センサ85が受光するP波をカットするようにしている。しかしながら、現実には、取り付け角度のブレ、または、反射映りこみ防止を目的とした表示面処理による散乱光等により、ブリュースタ角を構成するようにセンサをセットしたとしても、P波をすべてカットすることができないことがわかった。この理由については明らかではないが、発明者は、取り付け角度のブレ、または、反射映りこみ防止を目的とした表示面処理による散乱光等によるものであると推定した。
すなわち、画面光センサ85は、かかる漏れP波を検出することとなる。したがって、画面光センサ85には一部P波も検出することとなるので、ガンマ補正の精度が低下する。
この問題は、以下の方法により、解決することが可能である。
すなわち、前記漏れP波の値が、反射光センサが検出するS波の検出値(輝度値)と一定の相関関係がある点に着目し、工場出荷時において、両者の関係を予め計測しておくことにより、画面光センサ85の検出値から、前記漏れP波を取り除いた画面光の検出値(輝度値)を取得することができる。前記相関関係については、例えば、工場出荷時において、液晶パネル108のバックライトを消した状態で、反射光の強度を順次変更して、両者の値を予め反射光センサ95および画面光センサ85により計測して画面光抽出演算ルックアップテーブル(以下画面光抽出演算LUTという)に、両者の相関関係を記憶しておけばよい。
なお、かかる関係は、参照テーブル形式でもよいし、近似計算式を記憶しておき、その都度計算するようにしてもよい。
これにより画面光センサが検出する漏れP波の検出値を取り除いた画面光のみの検出値(輝度値)を得ることができる。
このように反射光を除いた画面光の値が分かれば、従来の手法を用いて、ガンマ補正が可能であり、かつ、当該ガンマ補正の精度を高めることができる。
図4に、上記検出装置100を組み込んだモニタの構成ブロック図を示す。 例えばガンマ補正は以下のような手法で行うことが可能である。ガンマ補正用LUT143には、パソコン160からの入力階調信号を液晶パネル108への出力階調信号に変換するための「入力信号」対「出力信号」の対応テーブルが記憶されている。制御部141aは、ガンマ補正の指示が与えられると、画像処理部141bに対して所定の入力階調信号のガンマ補正用のテストデータを液晶パネル108の表示面上の画面光測定用画像表示領域124(図1B参照)に表示させる命令を与える。
画面光センサ85および反射光センサ95は、画面光測定用画像表示領域124(図1B参照)からの画面光および当該領域における反射光を検出する。制御部141aは、両センサ85,95の検出値(輝度値)に基づき、画面光抽出演算LUT142を参照して、反射光を除いた画面光の値(輝度値)を演算する。さらに制御部141aは、前記テストデータの階調を変化させる命令を画像処理部141bに与え、複数の階調で画面光の測定を行い、「入力階調信号」対「画面光(輝度)」の相関を得る。制御部141aは、得られた相関に基づき、所望のガンマ特性となるようにガンマ補正用LUT143を書き換える。
このように、ガンマ補正用LUT143が書き換えられることにより、パソコン160から与えられた入力画像データを、正確にガンマ補正した表示が可能となる。なお、この実施形態においては、画面光センサ85は反射光のうち漏れP波しか受光しない。したがって、ダイナミックレンジが小さいセンサを用いても画面光の検出が可能となる。特に、画面光に対して反射光の値が大きい場合に、精度の高い検出が可能となる。
また、モニタのバックライトを点灯したまま計測しても、反射光と画面光とを分離検出できる。
この発明は、画面光を検出するセンサと反射光を検出するセンサとを同一平面上に設置し、両センサに、同一方向からの光を入射させ、反射光を検出するセンサの検出値を参照して、画面光を検出するセンサの検出値から反射光の値を取り除く。なお、画面光を検出するセンサと反射光を検出するセンサとを平行に設置する場合であれば、両センサに、厳密には、同一方向からの光が入射されなくても、ガンマ補正の精度を向上させることができる程度に、反射光を検出するセンサの検出値を参照して、画面光を検出するセンサの検出値から反射光の値を取り除くことが可能である。これにより、画面光を検出するセンサを正確にブリュースタ角に取り付けなくとも、反射光を含まない画面光を検出することができる。
また、バックライトを消すことなく、反射光を分離検出することにより、反射光の輝度に応じて、表示画面の輝度、とりわけ低階調(黒レベル)の輝度を調節することを可能にする。
(2.第2実施形態)
上記実施形態においては、2つのセンサと2つの偏光フィルタを用いたが、図5に示すように、画面光センサ85用の偏光フィルタを省略するようにしてもよい。
この場合、画面光センサ85は図3Bに示すように、画面光に加えて反射光のうちS波とさらに前記漏れP波も受光する。
この場合も、画面光センサ85の検出値と反射光センサ95の検出値との相関関係を、画面光抽出演算LUT142に記憶させておけばよい。
この実施形態では画面光センサ85は反射光をも受光する。しかし、第2偏光フィルタが不要となるので、その分、製造コストを削減することができる。
なお、上記第1、第2実施形態において、画面光センサ85が反射面とブリュースタ角を構成しないように設置してもよい。この場合、画面光センサ85はP波を受光するが、その分を含めて、画面光抽出演算LUT142における補正値を決めておけばよい。
(3.第3実施形態)
上記各実施形態においては、検出器を上部のベゼル内に設けた場合について説明したが、下側に設けてもよい。また、表示画面の偏光方向が縦方向ではなく、横方向(水平)である場合、検出器の設置位置を左右方向のいずれかにしてもよい。すなわち、偏光方向に合わせて設置位置を決定すればよい。
さらに、特許文献1に示すようなスイングアーム式の検出機構に適用することもできる。スイングアーム式への適用は、液晶パネル108の偏光方向が斜めであるために、ベゼルの隅に検出器を設けざるを得ない場合に、特にその優位性を発揮するが、液晶パネル108の偏光方向が縦方向や横方向(水平)の場合にも適用可能である。図6に適用例を示す。スイングアーム171内に、画面光センサ85、反射光センサ95、さらに第1偏光フィルタ93,第2偏光フィルタ83が設けられている。このように、スイングアーム171に取り付けることにより、検出時には、検出器をモニタ上の画像表示領域の前方領域内に位置させた状態とし、また、非検出時には、前記前方領域外に退避させた状態とすることができる。
かかるスイングアーム式に適用した場合、従来のスイングアーム式の装置と比べると、以下のような効果がある。第1偏光フィルタ93が反射光のうちS波を透過させる偏光方向を有する場合、第1偏光フィルタ93は画面光を透過させず、反射光のうちS波だけを透過させる。また、第2偏光フィルタ83は第1偏光フィルタ93と偏光方向が直交するので、反射光のうちS波を透過させず、画面光および反射光のうちP波だけを透過させる。したがって、反射光センサ95と画面光センサ85の検出値に基づいて画面光のみの値を求めることにより、画面光の検出精度を高めることが可能となる。
かかる関係は、第1偏光フィルタ93が反射光のうちP波を透過させる偏光方向を有する場合、第2偏光フィルタ83が反射光のうちS波を透過させ、同様に、反射光センサ95と画面光センサ85の検出値に基づいて画面光のみの値を求めることができる。 なお、画面光の検出精度は、やや低下するが、スイングアーム171内に、反射光センサ95と第1偏光フィルタ93を設けずに、画面光センサ85と第2偏光フィルタ83のみを設ける実施形態も可能である。この場合は、第2偏光フィルタ83が反射光の一部(S波またはP波)を透過させないため、画面光の検出精度を高めることができる。
(4.他の実施形態)
上記第1実施形態においては、反射光センサ95でS波を受光し、画面光センサ85では漏れP波を受光する場合について説明したが、偏光方向を90度変えて、反射光センサ95でP波を、画面光センサ85で画面光およびS波を受光するようにしてもよい。具体的には、両センサの取り付け位置を図2のように上方向ではなく、左右に設置し、両フィルタの偏光方向を90度変えればよい。
第2実施形態についても同様である。
上記各実施形態では、周囲光を筐体の一部に設けたセンサで計測するのではなく、表示画面における反射光で計測している。表示画面で実際反射される反射光によって周囲光の照度を決定することにより、精度の高いガンマ補正をすることができる。
なお、ガンマ補正処理はハードウェアでも、ソフトウェア+CPUによって実現してもよい。
上記実施形態においては、バックライトとして冷陰極管を採用した場合について説明した。しかし、バックライトの種類については問わない。たとえば、ホワイトLEDは紫外線により劣化する。RGBのLEDについても同様である。
さらに、表示面から直線偏光光を照射するモニタであれば、液晶モニタ以外にも適用することができる。
また、本実施形態においては、ガンマ補正に用いる場合について説明したが、画面光、およびまたは反射光から調整するものであれば、どのようなものでも適用できる。
(5.他の発明としての開示)
本件明細書に開示した装置または方法の一部を、下記に述べる装置または方法として把握することもできる。
5.1)簡易ガンマ補正用画面光演算装置
図2に示す実施形態から、第2偏光フィルタ83および画面光センサ85に注目して、画面光だけを検出する発明として把握してもよい。具体的には、画面光センサ85はP波を受光しないように、その受光面をブリュースタ角に設置するとともに、S波を受光しない方向に偏光フィルタを設置する。これにより、1つのセンサで、画面光を検出することができる。
この場合、漏れP波が混在するが、それほど反射光の強度が強くない環境下では、簡易な構成で精度の高いガンマ補正が可能となる。
5.2)反射光検出装置
また、図2に示す実施形態から、第1偏光フィルタ93および反射光センサ95に注目して、S波だけを検出する発明と把握してもよい。この場合、画面光を考慮することはできないが、反射光に基づいた輝度の調整が可能である。R成分、G成分、およびB成分を分離検出できるセンサを用いることにより、輝度の調整だけではなく、表示画像の色度の調整も可能である。
また、S波ではなくP波を検出するようにしてもよい。すなわち、反射光センサで、反射光のうちS波またはP波を受光し、この受光した値から、反射光全体を予測するようにすればよい。
この場合、下記のような発明として把握することができる。
第1の方向に直線偏光された画面光を照射するモニタに対して、前記モニタの表示画面と所定角度で対向するように設置されており、前記モニタの表示画面において反射される周囲光を検出する第1のセンサ、
前記第1のセンサの受光面に位置する前記画面光の偏光方向と直交する偏光方向を有する第1偏光フィルタ、
前記第1のセンサの検出値に基づいて、前記モニタの表示画面において反射される周囲光の総量を演算する演算手段、
を備えたこと、
を特徴とする反射光検出装置。
なお、かかる反射光検出装置として実施する場合には、画面光測定用画像表示領域124の設定は不要であり、測定ポイント123は、検出器105による測光が可能な位置であれば、液晶パネル108の表示面上の任意の位置に設定することができる。
5.3)PWMのオン・オフに同期させて計測する画面光演算装置
また、上記実施形態においては、バックライトを消すことなく、画面光を検出するために、少なくとも、PWM制御における1サイクル(オン時間+オフ時間)を超える時間にて計測をしたが、かかるPWM制御におけるオン時間およびオフ時間の計測値の差を利用することにより、積極的な消灯状態とすることなく、画面光のみを得ることができる。これは、オン時間には、画面光と反射光(反射光のうち、全部、またはその一部S波、P波、または漏れP波の組み合わせ)の値が検出される。一方、オフ時間にはオン時間から、画面光を除いた値が検出される。したがって、オフ時間の計測値とオン時間の計測値の差分を演算すれば、画面光を得ることができる。
この場合、下記のような発明として把握することができる。
第1の方向に直線偏光された画面光を照射し、かつ、バックライトをPWM制御するバックライト制御手段を有するモニタに取り付ける画面光演算装置において、
前記モニタの表示画面と所定角度で対向するように設置されており、前記画面光を検出する第1のセンサ、
前記バックライトのオン時間およびオフ時間における前記第1のセンサの検出値をそれぞれ取得し、両者の差分を演算する演算手段、
を備えたことを特徴とする画面光演算装置。
この場合、前記第1のセンサの前に、前記画面の偏光方向と平行な偏光方向を有する偏光フィルタを設けるようにしてもよい。さらに、ブリュースタ角を構成するように、前記第1のセンサの受光面を前記モニタの表示画面に対して設置するようにしてもよい。

Claims (4)

  1. 第1の方向に直線偏光された画面光を照射するモニタに対して、前記モニタの表示画面と所定角度で対向するように設置されており、前記画面光を検出する画面光検出用センサ、
    を備えた画面光検出装置であって、
    前記画面光検出用センサの前面に前記画面光の偏光方向と平行な偏光方向を有する偏光フィルタを設け、前記モニタの表示画面において反射される周囲光のうち、前記画面光の偏光方向と直交する偏光方向を有する反射光の前記画面光検出用センサへの入射を排除すること、
    を特徴とする画面光検出装置。
  2. 請求項1の画面光検出装置において、
    前記モニタに対して、前記偏光フィルタが、前記モニタ表面において反射される反射光のうちS波をカットしP波を透過させる位置に設置されていること、
    を特徴とする画面光検出装置。
  3. 請求項1または請求項2の画面光検出装置において、
    前記画面光検出用センサは、前記モニタ上の画像表示領域の前方領域内に位置させた状態と、この前方領域外に退避させた状態とを切り替え可能とするようスイング自在に前記モニタに取り付けられていること、
    を特徴とする画面光検出装置。
  4. 請求項1または請求項2の画面光検出装置が組み込まれるモニタであって、
    前記画面光検出用センサは、前記モニタ上の画像表示領域の周辺の枠体内に、前記画像表示領域に対向するように配設されていること、
    を特徴とするモニタ。
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