JP5172549B2 - 複極式電解槽及びこれに用いられるスペーサ - Google Patents

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Description

この発明は、電解質水溶液を電気分解して電解生成物質を生成する複極式電解槽及びこれに用いられるスペーサに関する。
近年、食品製造分野等においては、電解殺菌水を各種の殺菌、消毒等に用いることが広く行われている。この場合の電解殺菌水は、電解槽を用いて種々の溶液を電気分解して生成されるが、従来、この種の用途に用いる電解槽として、複数の電極板を直列に配置して使用する複極式(直列式)電解槽が知られている。この複極式電解槽は、一の電解槽内に並んでいる多数の電極板の内、一方の端にあるものを陽極とし、他端にあるものを陰極とし、電流を陽極から中間にある電極板を経由して陰極に向かって流れるようにし、一枚の電極板においてその両面が異なる極となるように構成されている。この複極式電解槽においては、隣接する電極板が短絡してしまわないよう各電極板の間に絶縁体のスペーサを配し、電極板間を独立した一つの室となるよう構成している。
従来、上記のような複極式電解槽として、特許文献1又は2に示されたものが提供されている。
図9は、特許文献1に記載された電解処理槽200の一部を省略した分解斜視図である。
この図に示す電解槽200は、液の導入管202を備えた止め板201Aと、排出管203を備えた止め板201Bとの間に、通液孔204を形成した電極205a、205b・・を配置し、更に、これらの電極205a、205b・・の間に、スペーサ206及びパッキング材207を配置したものである。
かかる電解処理層200は、電解処理される液が、導入管202から電解処理層の入口となる貫通孔204を通じてスペーサ206の内部に形成された処理層210に流入し、順次電極205a、205b・・の通液孔204を通りつつこれらの間を順次流れて、排出管203より排出される構成とされている。
図10は、特許文献2に示された複極式電解槽300の分解斜視図である。
この図に示す複極式電解槽300は、室枠上部301と、室枠下部302と、これら室枠上部301及び室枠下部302に収納される、端子303A及び303B、電極304、電極304を保持する一対のスペーサ305A、305B、液漏れ防止のOリング306とから概略構成されるものである。
電極304は、図11に示すように、溝306A、306Bが形成された一対のスペーサ305A、305Bに、その両側端部が溝306A、306Bに嵌合されるように形成されたものである。
この複極式電解槽300によると、室枠下部302の適所に設けられた被電解溶液の入口(不図示)から、被電解溶液が複極式電解槽300内に導入され、電極304、304間において電気分解され、電解生成物質が室枠上部301の適所に設けられた出口(不図示)から排出されるようになっている。
実開昭50−99253号公報 特開2002−186970号公報
図9に示す特許文献1に記載された発明は、電極205a等に通液孔204が形成されており、この電極205a等通液孔204の縁部を、処理を行う電解室水溶液中に露出させた構成となっている。
また、図10に示す特許文献2の発明は、室枠下部302の入口から被電解液を供給し、電極304の端部から電極304とスペーサ305A,305Bにより仕切られて形成された各電解室全体に液が充填されるようにするべく、電極304の底辺と室枠下部302の内側底面の間、及び、電極304上辺と室枠上部301の内側上面の間に隙間を設けている、すなわち、電極304の露出された端部が電解液の導入出部となっている。
ところが、電極板においては、孔の淵に電流が集中しやすくなるという性質上、図9、図10に示す電極板の隅や陵等の如く角張った箇所においては、電流密度が大きくなり、電極板全体に電気が均一に流れ難く、また電極の端部から電流が漏れやすくなって、電解処理の効率が低下しやすくなるという問題がある。
そこで、特許文献2の発明については、かかる問題に対応し、電極304の上辺と底辺の端部を被覆し漏電を防止しているが、逆にその結果、電極304の面積を縮小させることになり、やはり電流効率を低下させるという問題があった。特に、電極板の端部を被覆する際、被覆幅は、電極板の大きさに関係なく一定の幅が必要になるため、電極板面積が小さくなるほど、電極板面積に占める被覆幅の面積は大きくなり、電気分解に利用できる有効面積の割合が小さくなる。つまり小型の電解槽になるほど被覆は不利になるという問題があった。結局、電解槽を効率良く小型化するためには端部を被覆しない電極板を採用することが好ましい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、電極板に孔を設けたり電極板の端部を露出するなど、電極板の淵の部分を電解室内の水溶液中に露出させることなく通液を図ることで電流の漏電を回避し、電流効率のよい複極式電解槽を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供している。
第1の発明は、通液した電解質水溶液を電気分解して電解生成物質を生成する複極式電解槽に用いられ、該複極式電解槽内部に、一方向に向けて並べて設けられた複数の電極板の間に配置される板状のスペーサであって、その厚み方向に貫通するよう電解室形成用の中空孔が形成されているとともに、この中空孔の内壁面に沿ってこの中空孔の厚み方向に凹み、前記電極板を嵌合可能な段部が形成され、前記電極板を嵌合させる段部から離間した下半部に板面間を貫通する電解質水溶液の導入孔が形成されるとともに、前記電極板を嵌合させる段部から離間した上半部に板面間を貫通する電解生成物質の導出孔が形成され、かつ、前記導入孔と前記中空孔との間に導入流路が形成されるとともに、前記導出孔と前記中空孔との間に導出流路が形成されていることを特徴とする。
第2の発明は、前記導入流路及び前記導出流路が、それぞれ前記スペーサの板面に形成された溝であることを特徴とする。
第3の発明は、前記導入流路及び前記導出流路が、前記導入孔と前記中空孔との間、前記導出孔と前記中空孔との間に、それぞれ複数形成されていること特徴とする。
第4の発明は、電極板と板状のスペーサとが交互に一方向に向け並べられてそれぞれ複数配置され、前記各電極間に形成された電解室に電解質水溶液を供給してこれを電気分解することにより電解生成物質を生成する複極式電解槽において、前記各スペーサには、厚み方向に貫通するよう中空孔が形成されているとともに、この中空孔の内壁面に沿ってこの中空孔の厚み方向に凹み、前記電極板を嵌合可能な段部が形成され、前記電極板を嵌合させる段部から離間した下半部に板面間を貫通する電解質水溶液の導入孔が形成されるとともに、前記電極板を嵌合させる段部から離間した上半部に板面間を貫通する電解生成物質の導出孔が形成され、かつ、前記導入孔と前記中空孔との間に導入流路が形成されるとともに、前記導出孔と前記中空孔との間に導出流路が形成されており、前記中空孔は、隣接するスペーサとの間に配置された一方及び他方の前記電極板により閉鎖されて電解室とされ、前記各スペーサの前記導入孔同士、及び前記導出孔同士が互いに連通するように構成されていることを特徴とする。
第5の発明は、前記導入流路及び前記導出流路が、それぞれ前記スペーサの板面に形成された溝とされ、その開放面が前記電極板及び/又は隣接するスペーサにより覆われて中空の流路とされていることを特徴とする。
第6の発明は、前記導入流路及び導出流路が、前記導入孔と前記中空孔との間、前記導出孔と中空孔との間に、それぞれ複数形成されていることを特徴とする。
第7の発明は、前記一方向の両端に位置する前記電極板に沿ってそれぞれ側板が設けられ、これら側板にそれぞれ前記電極の板面と略直交する方向の貫通孔を設けて、一方の側板の貫通孔を前記導出孔に連通させて電解質水溶液の供給孔とするとともに、他方の側板の貫通孔を前記導出孔と連通させて電解生成物質の取出孔としたことを特徴とする。
本発明の複極式電解槽のスペーサによると、電極板に通液のための孔を設けることがないため、孔の端部に電気が偏ったり、その結果電極板外に漏電したりするということがなく、電気分解が電極全体で均一に行われやすくなり、電流効率を向上できるという効果が得られる。
また、上記の効果と同時に、電極板に孔を設けないことによって、電気分解のための面積をより多く確保できることになり、電流効率をより高められるという効果が得られる。
またさらに、本発明の複極式電解槽のスペーサによると、電極板の端部を通液のための導入出部とすることがないため、電極板の周端部を露出させることがなくなり、電極板の端部への電気の偏りを回避し、かつ、漏電を防止して、電流効率を向上できるという効果が得られる。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1、図2は、本発明による複極式電解槽の一実施形態を示す図であって、図1は複極式電解槽1を一方向から見た分解斜視図、図2は複極式電解槽1を図1と逆方向から見た分解斜視図である。
これらの図に示すように、複極式電解槽1は、ケーシング2内に複数の電極板3、複数のスペーサ4を配して構成されたものである。
ケーシング2は、側板5A、5Bと胴体6とからなるものであり、これらは塩化ビニル樹脂、カーボネイト樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂により形成されたものである。
側板5A、5Bは、所定の厚みを有する外観矩形の板状体であり、それぞれその中央部に厚み方向に貫通する電極棒挿入孔7が形成され、側板5Aの下部には、厚み方向に貫通する電解質水溶液供給用の供給孔8が形成され、側板5Bの上部には、厚み方向に貫通する電解生成物取出し用の取出孔9が形成されている。
図3は、組み立てられた状態の複極式電解槽1の縦断面図である。また、図4は、組み立てられた状態の複極式電解槽1の横段面図である。図3、図4の断面は、いずれも図1、図2における電極棒挿入孔7の中心における断面を示している。図3に示すように、側板5A、5Bには、それぞれ対向する内面に係合段部11が形成され、外面中央部に凹部12が形成されている。また、前述した供給孔8は大径部8aと小径部8bとからなっており、取出孔9は大径部9aと小径部9bとからなっている。
また、側板5Aの内面中央部には、電極板3を嵌合させるための段部13が形成されている。
胴体6は、円筒状に形成されたものであって、その一端部側に側板5Aが固定され、他端部側に側板5Bが固定されるようになっている。
電極板3は、チタン合金等の金属製の板体であり、図1、図2に示すように矩形(正方形)に形成されたものである。
各電極板3、3・・は、所定寸法を隔てて対向して配置された側板5A、5B間に、それぞれ板面を側板5A、5B間方向の一方向に向けて並べて配置されており、各電極板3、3・・のうち、両端に配置される電極板3には、その中央部に金属製の電極棒21が固定されている。
電極棒21は、一端部に頭部22が形成され、他端部外面に雄螺子部23が形成されたものであり、頭部22が電極板3の中央部に固定されている。
スペーサ4は、塩化ビニル樹脂、カーボネイト樹脂等の合成樹脂により形成された板状の部材であり、円筒状の胴体6内に収まるように円形に形成されたものである。
各スペーサ4、4・・は、各電極板3、3・・間に位置するように、すなわち、各電極板3、3・・と交互に位置するように配置され、それぞれ板面を側板5A、5B間方向の一方向に向けて並べて配置されている。
図5(a)〜(c)、図6(a)、(b)は、スペーサ4の構成を示している。
これらの図に示すようにスペーサ4は、円形の板状体の中央部に、その板面間方向(厚み方向)に貫通する中空孔24が形成されたものである。中空孔24は、その輪郭が矩形(正方形)であり、前述した電極板3より各辺の寸法がやや小寸法となるように形成されたものである。
このスペーサ4の一方向の板面4aには、中空孔24の内壁面に沿って、その厚み方向に凹む段部25が形成されている。すなわち、段部25は、中空孔24の各辺に沿う一定の幅寸法をもって、スペーサ4の厚み方向に凹むように形成されたものであり、前記各辺に沿う4つの凹部25a〜25dからなっている。
このスペーサ4の段部25内には、図3に示すように前述した電極板3が嵌合されるようになっている。
したがって、段部25は、中空孔24の各辺に沿う矩形の形状となっているが、この矩形形状の各辺外側の寸法は、電極板3の各辺より僅かに大きい寸法となっており、この段部25内に電極板3がしっくりと嵌合し、電極板3がスペーサ4の板面に沿う方向に徒に動かないようになっている。
また、段部25の前記厚み方向の深さは、電極板3の厚みと略同一寸法とされており、電極板3が嵌合されたときに、電極板3の板面とスペーサ4の板面とが面一状態となるようになっている。
スペーサ4には、図5(a)〜(c)に示すように、その一方の板面4a側に中空孔24左右両側方に位置させて嵌合凸部26、26が形成されており、他方の板面4b側に嵌合凸部26、26と対応する部分に位置するように嵌合凹部27、27が形成されている。これら嵌合凸部26、嵌合凹部27は、隣接するスペーサ4,4同士を結合させるものであり、隣接するスペーサ4、4において、一方のスペーサ4の嵌合凹部27、27に他方のスペーサ4の嵌合凸部26、26を嵌合させることによって、各スペーサ4、4が連結・結合されるようになっている。
なお、図4において、複数のスペーサ4、4・・のうち、側板5Bに一番近いスペーサ4の嵌合凸部26は側板5Bに形成された嵌合凹部32に嵌合されるようになっており、側板5Aに一番近いスペーサ4の嵌合凹部27には側板5Aに形成された嵌合凸部33が嵌合されるようになっている。
嵌合凸部26は、スペーサ4の板面4aから突出する円柱状の部分であり、その先端周縁部は面取りが施されている。嵌合凹部27は、嵌合凸部26がしっくりと嵌り合うように板面4bに形成された断面円形の穴である。
また、このスペーサ4には、中空孔24の下辺の下方であって、同下辺の左右方向中央部に対応する位置に電解質水溶液を供給するための導入孔28が形成されており、同中空孔24の上辺の上方であって、同上辺の左右方向の中央部に対応する位置に電解生成物質を取り出すための導出孔29が形成されている。
導入孔28は、スペーサ4の板面間方向に貫通する孔である。この導入孔28と中空孔24との間は、板面4bに形成された導入流路30によって結ばれており、後述するように導入孔28に導入された電解質水溶液が導入流路30を通って中空孔24内に導かれるようになっている。
導入流路30は、図5(a)〜(c)及び図6(a)、(b)に示すように、板面4bに形成された溝であり、導入孔28から中空孔24へ向けて上方へ延びる溝30aと、導入孔28から中空孔24の下辺に沿って左右両側方に延び、途中から折れ曲がって中空孔24へ向けて上方へ伸びる溝30b、30cとからなっている。
導出孔29は、導入孔28と同様に、スペーサ4の板面間方向に貫通する孔である。この導出孔29と中空孔24との間も板面4bに形成された導出流路31によって結ばれており、後述するように導出流路31に導かれた電解生成物質が導出孔29内に進行することができるようになっている。
導出流路31も、導入流路30と同様の構成であり、導出孔29から中空孔24へ向けて下方へ延びる溝31aと導出孔29から中空孔24の上辺に沿って左右方向に延び、途中から折れ曲がって中空孔24へ向けて下方へ延びる溝31b、31cとからなっている。
また、スペーサ4には、中空孔24の左右両側辺の両側方であって、同両側辺の上下方向中央部に対応する位置に液面調整孔41、41が形成されている。
液面調整孔41も、上述した導入孔28、導出孔29と同様にスペーサ4の板面間方向に貫通する孔である。この液面調整孔41と中空孔24との間も板面4bに形成された調整流路42によって結ばれている。
調整流路42も、導入流路30、導出流路31と同様の構成であり、液面調整孔41から中空孔24へ向けて側方へ延びる溝42aと、液面調整孔から中空孔24の左右両側辺に沿って上下方向に延び、途中から折れ曲がって中空孔24へ向けて側方へ延びる溝42b、42cとからなっている。
上記の構成要素からなる複極式電解槽1は、図1〜図3に示すように、ケーシング2内に電極板3、スペーサ4を配置して組み立てられている。
すなわち、胴体6を中に挟んで側板5A、5Bが対向して配置され、胴体6の内部に電極板3とスペーサ4とが交互に配置され、図3に示すように側板5Aに一番近い電極板3に固定された電極棒21が側板5Aの電極棒挿入孔7に挿通され、側板5Bに一番近い電極板3に固定された電極棒21が側板5Bの電極棒挿入孔7に挿通され、各電極棒21の雄螺子部23にワッシャ43、スプリングワッシャ44を介在させた状態でナット45が緊締されることにより、側板5A、胴体6、側板5B、スペーサ4、4・・が強固に固定されている。
この場合、胴体6の両端部は、側板5A、5Bの段部11、11に嵌合している。また、各スペーサ4の嵌合凸部26は、隣接するスペーサ4の嵌合凹部27に嵌合しており、側板5Bに一番近いスペーサ4の嵌合凸部26は、側板5Bの嵌合凹部32に嵌合され、側板5Aに一番近いスペーサ4の嵌合凹部27には側板5Aの嵌合凸部33が嵌合している。各スペーサ4は、上記の嵌合凸部26、嵌合凹部27の嵌合により互いにその板面が密に接している。
また、各電極板3は、スペーサ4の段部25内に嵌合しており、上記のように隣接するスペーサ4同士の板面が密に接していることから、各電極板3の周辺部分が隣接するスペーサ4によって自己が嵌合する段部25内に移動不能に保持される。
なお、側板5Aに一番近い電極板3は、側板5Aの段部13内に嵌合している。
上記の構成において、図3に示すように、各スペーサ4の導入孔28は互いに連通しており、各スペーサ4の導出孔29も互いに連通している。また、各導入孔28は側板5Aの供給孔8と連通しており、各導出孔29は、側板5Bの取出孔9と連通している。
また、各スペーサ4の中空孔24は、隣接する2枚の電極板3、3によって覆われることになるが、この内部が電解質水溶液を電気分解する電解室Cとなる。
また、各スペーサ4の導入流路30及び導出流路31は、それぞれ電極板3、隣接するスペーサ4によって当該スペーサ4の板面側が覆われるが、導入孔28と中空孔24内とを、及び導出孔29と中空孔24内とをそれぞれ連通する流体通路となる。
また、図4に示すように、各スペーサ4の調整流路42は、それぞれ電極板3、隣接するスペーサ4によって当該スペーサ4の板面側が覆われるが、液面調整孔41と中空孔24内とを連通する流体通路となり、各スペーサ4の中空孔24内が互いに連通する構造となる。
次に、上記の複極式電解槽1での電解生成物質の生成について、図3、図4を参照して説明する。
まず、供給孔8に電解質水溶液を供給する。電解質水溶液は、互いに連通する各スペーサ4の導入孔28内に流入し、各スペーサ4の導入流路30を通って電解室C内に流入する。電解室C内において電解質水溶液が所定の量に達したとき、陰陽各極とされた電極21、21間に通電すると、電解室C内において電解質水溶液が電気分解され、この電解室C内で気体と液体の混濁した状態の、若しくは、主として気体となった電解生成物質が生成される。電解生成物質は、電解室C内から各スペーサ4の導出流路31を通って導出孔29内に至り、各スペーサ4の導出孔29から取出孔9を経て取り出される。
上記の動作において、供給孔8から導入孔28に供給された電解質水溶液は、導入流路30を通って電解室C内に供給されることになるが、導入流路30が3つの溝30a、30b、30cから構成されているので、流路断面が十分に確保されることによって電解質水溶液が電解室C内にスムーズに供給される。
また、電解室C内で生成された電解生成物質は、導出流路31を通って導出孔29に送り出されるが、この場合も導入流路31が3つの溝31a、31b、31cによって構成されているので、上記と同様に電解生成物質の通過がスムーズに行われる。
また、この複極式電解槽1においては、各電極板3がスペーサ4の段部25内に嵌合しており(側板5Aに一番近い電極板3のみ側板5Aの段部13内に嵌合されている)、更に各電極板3の段部25から露出する周縁部が隣接するスペーサ4に覆われている。一方、この複極式電解槽1においては、電極板3を段部25内に嵌合することによって電極板3に固定用等の孔を設けていない。したがって、電極板3の周縁部が上記のように覆われることによって電解室C内に露出することがなく、電極板3に孔等も設けていないので、各電極板3からの電流が均一に流れることになり、電気分解が効率よく行われることになる。すなわち、電極板の淵部に電流が集中して漏れ電流が生じる不都合が防止され、電力の有効利用が図れて効率のよい電気分解が行われるのである。
また、上記の動作において、電解室C内には電解生成物質として気体成分が発生し、かつ各電解室Cの電気分解条件が僅かずつ異なることがあるため、各電解室C内における電解質水溶液の液面水位が異なってしまうことが考えられる。
しかしながら、この複極式電解槽1においては、図4に示すように各電解室Cがスペーサ4に設けられた調整流路42、液面調整孔41によって互いに連通する構成とされている。したがって、各電解室Cの液面水位が変化しようとしても各電解室C間において電解質水溶液が流通し、常に各電解室C内における液面水位が均一に保たれやすくなる。
したがって、この点においても各電解室C内における電気分解の条件が均一化され、効率のよい電気分解がなされる。
以上に説明したように、本発明による複極式電解槽及びこれに用いられるスペーサによると、電極板に通液のための孔を設けることがないため、孔の端部に電気が偏ったり、その結果電極板外に漏電したりするということがなく、電気分解が電極全体で均一に行われやすくなり、電流効率を向上できるという効果が得られる。
また、上記の効果と同時に、電極板に孔を設けないことによって、電気分解のための面積をより多く確保できることになり、電流効率をより高められるという効果が得られる。
またさらに、本発明の複極式電解槽及びスペーサによると、電極板の端部を通液のための導入出部とすることがないため、電極板の周端部を露出させることがなくなり、電極板の端部への電気の偏りを回避し、かつ、漏電を防止して、電流効率を向上できるという効果が得られる。
次に、以上に説明した実施形態の作用効果の検証試験について説明する。
この試験に供する装置の概略構成は、図7に示すように、水源51と、この水源51から水を流す主配管52と、主配管52に設けられた電磁弁53及び定流量弁54と、複極式電解槽1、55とが設けられている。塩酸容器56には塩酸Dが貯留されており、定量ポンプ57を介して塩酸Dが複極式電解槽1、55に注入される。複極式電解槽55の出口配管52aは、前記主配管52に合流し、主配管52の末端は出口58に至る。
ここで、実施例として、前記実施形態で示した貫通孔を有しない電極板3を備えた本願発明による複極式電解槽1(電極板3に孔なし。有効面積は、縦4.5cm×横4.5cm=20.25cm。)を採用し、比較例として前記実施形態で示した複極式電解槽において、電極板3において電解液の導入孔と導出孔が形成された従来型の複極式電解槽55(電極板3の導入孔と導出孔の径は各々約0.35cmで、孔面積は各々0.096cm。有効面積は、縦4.5cm×横4.5cm=20.25cmから前記の孔面積0.096cm×2を差し引いて、20.058cm。)を採用した。
以上の構成を備えた各装置により、次の手順で電解殺菌水を製造した。即ち、塩酸容器56に21質量%濃度の塩酸Dを貯留し、また水源51より主配管52に水を流した。同時に前記塩酸Dを電解槽1、55に通液した。そして、複極式電解槽1、55に電圧18V、電流0.8Aで通電し、前記塩酸Dを電気分解し水と混合させて出口58より電解殺菌水を得た。なお、電解殺菌水の生成量は毎分4リットルであり、塩酸Dの量は、通電した電流値を監視しながら電流値が0.8Aに維持されるように塩酸Dの通液量を制御した。
その結果は、実施例では、有効塩素濃度が25.5ppm、電流効率が64%である一方、比較例では、有効塩素濃度が17.3ppm、電流効率が44%であった。すなわち、本願発明による実施例では、電流効率を大幅に向上させ、同じ電流値で約1.5倍の有効塩素濃度の電解殺菌水を製造することが可能になった。さらに、電流効率が向上したことにより、図8のグラフに示されているように、電解槽の発熱を押えることができることが確認された。
なお、電流効率とは、(i)測定された有効塩素濃度を(ii)理論上の有効塩素濃度で除して得られた値に100を掛けることで得られる。これは、電気分解に使われた全電流のうち何%が塩酸の生成に寄与しているかを表す数値である。ただし、前記(i)測定された有効塩素濃度は、官報第3378号(平成14年6月10日)「次亜塩素酸水の成分規格」に示された測定方法によって測定したものであり、また(ii)理論上の有効塩素濃度は、ファラデーの法則から理論的に算出したものである。この(ii)理論上の有効塩素濃度は、ファラデーの第一法則として「析出(電気分解)された物質の量は、流れた電気量に比例する。」、第二法則として「電気化学当量は化学当量と等しく、同じものである。」とあることに基づいて、次の計算式により算出する。
有効塩素濃度(ppm)=22×N×i/W
ここにNは複極式電解槽のセル構成(セル数)、iは電流値(アンペア)、Wは電解殺菌水の製造量(リットル/分)である。なお本実施例、比較例ではセル数は9セルであった。
なお、中空孔24の形状は、矩形(正方形)に限定されるものではなく、多角形又は円形とすることができる。
また、上記実施形態においては、嵌合凸部26をスペーサ4の板面4a上で中空孔24の左右両側方に形成させ、これに対応するように嵌合凹部27を板面4bに形成させることとしているが、これに加えて例えば、嵌合凸部26と嵌合凹部27を板面4a、4bのそれぞれに、中空孔24の上辺の上方及び下辺の下方であって、導入孔28及び導出孔29の外方にも形成させる、すなわち、90度間隔でスペーサの上下左右に形成してもよい。この場合、スペーサ4同士の結合において上下左右の向きを確認し又は考慮しないで良くなり、結合を簡便にすることができる。なお、嵌合凸部26及び嵌合凹部27の形成位置は適宜変更しても良い。
また、上記の実施の形態においては、導入流路、導出流路、及び調整流路のそれぞれを電極板及び隣接するスペーサで覆うように構成したが、この構成に代えて、当該各流路を電極板のみ、または隣接するスペーサのみで覆う様に構成してもよい。
またさらに、液面調整孔41は、上記実施形態においては中空孔24の左右両側辺の両側方であって、同両側辺の上下方向中央部の位置に形成させているがこれ限定されるものではなく、同両側方の上半部及び下半部にそれぞれ形成させることで、電解質水溶液の液面調整の均一化を調整することも可能である。また、上記実施形態において、調整流路42が、一の液面調整孔41に対して3つの溝42a〜42cを有しているが、液面調整孔41の位置又は個数及び電流効率等を考慮して、例えば調整流路42を1つの溝42aのみとするとか、2つの溝42b及び42cとする等、適宜増減させることも可能である。
また、ケーシング2について、電解槽の小型化、軽量化、原料コスト削減のためには、胴体6を用いる代わりに、スペーサ4の外周部をテープ等で密着固定させることも可能である。
本発明による複極式電解槽の一実施形態を示す図であって、複極式電解槽1を一方向から見た分解斜視図である。 本発明による複極式電解槽の一実施形態を示す図であって、複極式電解槽1を図1と逆方向から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態として示した複極式電解槽の縦断面図である。 本発明の一実施形態として示した複極式電解槽の横断面図である。 (a)本発明の一実施形態として示したスペーサの正面図である。 (b)本発明の一実施形態として示したスペーサの側面図である。 (c)本発明の一実施形態として示したスペーサの背面図である。 (a)本発明の一実施形態として示したスペーサを背面方向から見た斜視図である。 (b)本発明の一実施形態として示したスペーサを正面方向から見た斜視図である。 電解殺菌水製造装置の概略を示す図である。 本発明による一実施形態の複極式電解槽による試験結果を示すグラフである。 従来の電解槽の一部を省略した分解斜視図である。 従来の電解槽を示した分解斜視図である。 従来の電解槽の電極対を示す平面図である。
符号の説明
1 複極式電解槽
3 電極板
4 スペーサ
4a、4b 板面
5A、5B 側板
8 供給孔
9 取出孔
24 中空孔
25 段部
26 嵌合凸部
27 嵌合凹部
28 導入孔
29 導出孔
30 導入流路
31 導出流路
C 電解室

Claims (7)

  1. 通液した電解質水溶液を電気分解して電解生成物質を生成する複極式電解槽に用いられ、該複極式電解槽内部に、一方向に向けて並べて設けられた複数の電極板の間に配置される板状のスペーサであって、
    その厚み方向に貫通するよう電解室形成用の中空孔が形成されているとともに、この中空孔の内壁面に沿ってこの中空孔の厚み方向に凹み、前記電極板を嵌合可能な段部が形成され、
    前記電極板を嵌合させる段部から離間した下半部に板面間を貫通する電解質水溶液の導入孔が形成されるとともに、前記電極板を嵌合させる段部から離間した上半部に板面間を貫通する電解生成物質の導出孔が形成され、かつ、
    前記導入孔と前記中空孔との間に導入流路が形成されるとともに、前記導出孔と前記中空孔との間に導出流路が形成されていることを特徴とする複極式電解槽用スペーサ。
  2. 前記導入流路及び前記導出流路は、それぞれ前記スペーサの板面に形成され溝であることを特徴とする請求項1に記載の複極式電解槽用スペーサ。
  3. 前記導入流路及び前記導出流路は、前記導入孔と前記中空孔との間、前記導出孔と前記中空孔との間に、それぞれ複数形成されていること特徴とする請求項1又は2に記載の複極式電解槽用スペーサ。
  4. 電極板と板状のスペーサとが交互に一方向に向け並べられてそれぞれ複数配置され、前記各電極間に形成された電解室に電解質水溶液を供給してこれを電気分解することにより電解生成物質を生成する複極式電解槽において、
    前記各スペーサには、厚み方向に貫通するよう中空孔が形成されているとともに、この中空孔の内壁面に沿ってこの中空孔の厚み方向に凹み、前記電極板を嵌合可能な段部が形成され、
    前記電極板を嵌合させる段部から離間した下半部に板面間を貫通する電解質水溶液の導入孔が形成されるとともに前記電極板を嵌合させる段部から離間した上半部に板面間を貫通する電解生成物質の導出孔が形成され、かつ、
    前記導入孔と前記中空孔との間に導入流路が形成されるとともに、前記導出孔と前記中空孔との間に導出流路が形成されており、
    前記中空孔は、隣接するスペーサとの間に配置された一方及び他方の前記電極板により閉鎖されて電解室とされ、
    前記各スペーサの前記導入孔同士、及び前記導出孔同士が互いに連通するように構成されていることを特徴とする複極式電解槽。
  5. 前記導入流路及び前記導出流路は、それぞれ前記スペーサの板面に形成された溝とされ、その開放面が前記電極板及び/又は隣接するスペーサにより覆われて中空の流路とされていることを特徴とする請求項4に記載の複極式電解槽。
  6. 前記導入流路及び導出流路は、前記導入孔と前記中空孔との間、前記導出孔と中空孔との間に、それぞれ複数形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の複極式電解槽。
  7. 前記一方向の両端に位置する前記電極板に沿ってそれぞれ側板が設けられ、
    これら側板にそれぞれ前記電極の板面と略直交する方向の貫通孔を設けて、
    一方の側板の貫通孔を前記導出孔に連通させて電解質水溶液の供給孔とするとともに、
    他方の側板の貫通孔を前記導出孔と連通させて電解生成物質の取出孔としたことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の複極式電解槽。
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