JP5171499B2 - シール構造及びこれを備えたクリーニング装置、画像形成装置 - Google Patents

シール構造及びこれを備えたクリーニング装置、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、複写機やプリンタに代表される画像形成装置の現像装置やクリーニング装置に適用可能なトナーのシール構造に関する。また、このシール構造を備えたクリーニング装置、画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体として感光体ドラムが広く用いられている。感光体ドラムを用いた一般的な画像形成動作は以下のようである。感光体ドラムの表面は帯電装置により所定電位で一様に帯電せしめられ、そこに露光装置のLED光等を照射することにより部分的に電位が光減衰して原稿画像の静電潜像が形成される。そして、この静電潜像を現像装置で現像することにより、感光体ドラム表面にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラムと転写部材とを接触、或いは近接させて構成した転写領域に用紙を挿通するときに、用紙に転写される。
上記のような画像形成動作の主要部である現像装置においては、一般的に、静電潜像の現像方法として、現像ローラの表面にトナーを付着させ、この現像ローラ表面から感光体ドラム表面へと、静電気力によりトナーを移動させるという手法が採用されている。
一方、トナー像を用紙に転写させた後には、微量のトナーが用紙に転写されずに感光体ドラム表面に付着したまま残留してしまうことがある。この感光体ドラム表面に付着した残留トナーは、次の新たな画像形成の障害となるので、そのクリーニングが必要となる。このような目的で用いられるクリーニング方法としては、感光体ドラム表面にクリーニングブレードを接触させて残留トナーを掻き取る方法や、感光体ドラム表面にクリーニングローラやクリーニングブラシなどを押し付けることにより、残留トナーを移動させて回収する方法、或いはこれらの方法を組み合わせたクリーニング方法が広く知られている。
これら現像装置及びクリーニング装置は、共通して、回転部材である感光体ドラムに対向するハウジングを備え、このハウジングに設けられた開口部を通して、現像ローラ或いはクリーニングローラが感光体ドラムに近接、または接触している。このような現像装置やクリーニング装置においては、画像形成装置内部の汚染防止や好適な画像品質の維持を目的として、トナーが、ハウジングの開口部から感光体ドラム側の外部に漏洩するのを防止するため、ハウジングの開口部縁部の箇所にシール構造を備えている。このようなシール構造を現像装置に用いた画像形成装置の一例を、特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された画像形成装置の現像装置では、ハウジング底面の箇所に底部シール部材(第1シール部材)が、現像ローラの軸線方向両端の箇所にサイドシール部材(第2シール部材)が配置されている。
特開平11−316500号公報(第4−5頁、図6)
特許文献1に記載された画像形成装置の現像装置では、底部シール部材の端部とサイドシール部材の端部とを圧接させることにより、底部シール部材とサイドシール部材との間のシール性を向上させ、この箇所からのトナーの漏洩を防止している。しかしながら、このシール構造は、底部シール部材とサイドシール部材との間で常時圧接力が作用しているので、経年変化により、各々のシール部材の圧接箇所が圧接した形のままに変形する恐れあることが懸念される。その結果、この圧接箇所においてトナーの漏洩が発生する可能性がある。
そこで、このような問題を解決する手段として、底部シール部材の端部とサイドシール部材の端部とが重なり合うように、各々のシール部材を配置する方法が考えられる。なお、2つのシール部材を重ねることで生じる段差からのトナーの漏洩を防止するため、各々のシール部材を感光体ドラムに強く押し当てる必要がある。しかしながら、このシール構造では、2つのシール部材の重畳部において、回転する感光体ドラムに圧接する作用が高くなる。これにより、2つのシール部材の重畳部において、磨耗が著しく、早い段階でこの部分のみが劣化したり、変形し易くなって切断したりする恐れがある。したがって、早期にトナーの漏洩が発生し始める可能性がある。
そして、この2つのシール部材の重畳部における問題を解決するため、2つのシール部材の間の段差を解消できるよう、一方のシール部材に切削加工を施したり、一方のシール部材を厚さが異なる2個の部品で構成したり、シール部材をハウジングに貼付するための粘着テープを厚さが異なる2種類用意したりすることが考えられる。しかしながら、これらの方法では、部品の製造工程や部品点数が増加してコストアップが生じる恐れがあり、対策として望ましいものではない。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、回転部材と対向する、トナーが収容されたハウジングの開口部の箇所に設けられ、その開口部から回転部材側のハウジング外部にトナーが漏洩するのを防止するシール構造において、低コストで実施可能な、より簡便な構成でシール部材の損耗を抑制して、トナーの漏洩を確実に防止することが可能なシール構造を提供することを目的とする。また、このようなシール構造を備えることにより、クリーニング性能の向上が図られた信頼性の高い像担持体のクリーニング装置と、好適な画像品質を維持し続けることが可能な高性能な画像形成装置とを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、回転部材と対向する、トナーが収容されたハウジングの開口部の箇所に設けられ、その開口部から回転部材側のハウジング外部にトナーが漏洩するのを防止するシール構造において、前記回転部材表面と前記開口部縁部との間を塞ぐために開口部縁部に設けられ、互いに一部が重なり合う第1シール部材及び第2シール部材を備えるとともに、ハウジングの、これら第1シール部材及び第2シール部材が重なり合う重畳部に対応する箇所に窪みを備えることとした。
また、上記構成のシール構造において、前記第1シール部材または前記第2シール部材のいずれか一方であって、前記重畳部にて一方のシール部材とハウジングとの間に挟まれた他方のシール部材は、前記窪みに対応する箇所にスリットを備えることとした。
また本発明では、上記シール構造を、回転部材である像担持体のクリーニング装置の、像担持体との間に備えることとした。
また本発明では、上記シール構造を画像形成装置に備えることとした。
本発明の構成によれば、回転部材と対向する、トナーが収容されたハウジングの開口部の箇所に設けられ、その開口部から回転部材側のハウジング外部にトナーが漏洩するのを防止するシール構造において、前記回転部材表面と前記開口部縁部との間を塞ぐために開口部縁部に設けられ、互いに一部が重なり合う第1シール部材及び第2シール部材を備えるとともに、ハウジングの、これら第1シール部材及び第2シール部材が重なり合う重畳部に対応する箇所に窪みを備えることとしたので、その重畳部においてのみ高くなりがちな回転部材と各シール部材との接触圧力を低減させることができる。これにより、回転部材と各シール部材との接触領域全域において、接触圧力の均一化を図り、シール性を高めることが可能である。そして、ハウジングの窪みは、合成樹脂でできたハウジングの樹脂成形時に形成できる。これにより、シール部材に対して、切削加工を施したり、2部品で構成したり、貼付するための粘着テープを2種類用意したりすることを防止することが可能である。したがって、低コストで実施可能な、より簡便な構成でシール部材の損耗を抑制して、トナーの漏洩を確実に防止することが可能なシール構造を提供することができる。
また、前記第1シール部材または前記第2シール部材のいずれか一方であって、前記重畳部にて一方のシール部材とハウジングとの間に挟まれた他方のシール部材は、前記窪みに対応する箇所にスリットを備えることとしたので、その重畳部における回転部材と各シール部材との接触圧力をさらに好適に調節することが可能である。これにより、2つのシール部材の重畳部における損耗を効果的に抑制することができ、この箇所におけるシール性の向上を図ることが可能である。したがって、トナーの漏洩防止に対する効果を一層高めることができる。
また本発明では、上記シール構造を、回転部材である像担持体のクリーニング装置の、像担持体との間に備えることとしたので、低コストで実施可能な、より簡便な構成でシール部材の損耗を抑制して、シール構造の箇所からのトナーの漏洩を確実に防止することが可能な、クリーニング性能の向上が図られた信頼性の高いクリーニング装置を得ることができる。
また本発明では、上記シール構造を画像形成装置に備えることとしたので、画像形成装置の各所に設けられたトナー漏洩防止のためのシール構造に関して、低コストで実施可能な、より簡便な構成でシール部材の損耗を抑制して、シール構造の箇所からのトナーの漏洩を確実に防止することができ、好適な画像品質を維持し続けることが可能な高性能な画像形成装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図12に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係るシール構造を備えた画像形成装置について、図1及び図2を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の一例であるプリンタの概略構造を示す模型的垂直断面左側面図、図2は図1に示す中間転写ベルト周辺の垂直断面部分拡大図である。このプリンタは、中間転写ベルトを用いてトナー像を用紙に転写するカラー印刷タイプのものである。図1において右方がプリンタの正面側、左方が背面側である。
図1に示すように、プリンタ1の本体2の内部下方には、給紙カセット3が備えられている。給紙カセット3は、その内部に、印刷前のカットペーパー等の用紙Pを積載して収容している。給紙カセット3の用紙搬送方向下流部上方には、給紙カセット3用の給紙装置4が配置されている。この給紙装置4により、用紙Pは図1において給紙カセット3の右上方に向けて、1枚ずつ分離されて送り出される。なお、給紙カセット3は、本体2の正面側、すなわち図1において右方に、水平にスライド移動させて引き出し/収納が自在である。
本体2の内部であって、給紙カセット3の前方には、給紙用用紙搬送部5が備えられている。給紙用用紙搬送部5は、本体2の正面に沿って略垂直に形設されている。そして、給紙用用紙搬送部5は、給紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の正面に沿ってほぼ垂直上方に二次転写部40まで搬送する。
プリンタ1の本体2の正面中央部には、手差し給紙トレイ6が備えられている。手差し給紙トレイ6は、下端に設けられた、横方向に略水平に延びる支軸を中心として、垂直面内で回転可能になっている。手差し給紙トレイ6は、その支軸を中心として上端を本体2前方方向、すなわち図1において右方に開閉自在であり、開放し、展開することにより、その上面に用紙Pなどを載置することが可能な形態になる。
手差し給紙トレイ6は、給紙カセット3に入っていないサイズの用紙や、厚紙、OHPシートのように1枚ずつ手で載置して、装置内に送り込みたいものを取り扱いことができる。手差し給紙トレイ6の用紙搬送方向下流部上方には、手差し給紙トレイ6用の給紙装置7が配置されている。この給紙装置7により、用紙Pは図1において手差し給紙トレイ6の左方、すなわち下流の給紙用用紙搬送部5に向けて送り出される。手差し給紙トレイ6は、使用しないとき、図1に示すように閉鎖状態にされている。
給紙用用紙搬送部5の下流には、レジストローラ8、画像形成部20、及び二次転写部40が配置されている。給紙カセット3及び手差し給紙トレイ6から送り出された用紙Pは、給紙用用紙搬送部5を通りレジストローラ8に到達する。レジストローラ8は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部20で形成されるトナー像とのタイミングを計り、用紙Pを二次転写部40へと送り出す。
一方、プリンタ1は、外部コンピュータ(図示せず)から文字や図形、模様などの原稿画像データの信号を受信する。この画像データの情報は、給紙カセット3の上方に配置された露光手段であるレーザ照射部9に送られる。レーザ照射部9により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが、画像形成部20に向かって照射される。
図1及び図2に示すように、レーザ照射部9の上方には計4台の画像形成部20が、さらにそれら各画像形成部20の上方には中間転写体を無端ベルトの形で用いた中間転写ベルト10が備えられている。中間転写ベルト10は、複数のローラに巻き掛けられて支持され、図示しない駆動装置により図1において時計方向に回転する。
4台の画像形成部20は、図1及び図2に示すように、中間転写ベルト10の回転方向に沿って、回転方向上流側から下流側に向けて一列にして配置された所謂タンデム方式である。4台の画像形成部20とは、上流側から順に、マゼンタ用の画像形成部20M、シアン用の画像形成部20C、イエロー用の画像形成部20Y、及びブラック用の画像形成部20Bである。これらの画像形成部20には、各色に対応する現像剤供給容器11及び搬送手段(図示せず)により、現像剤(トナー)が補給される。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「M」「C」「Y」「B」の識別記号は省略するものとする。
各画像形成部20では、それぞれの感光体ドラム21表面に対して、露光手段であるレーザ照射部9によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、各画像形成部20の上方に備えられた一次転写部30で、中間転写ベルト10表面に一次転写される。そして、中間転写ベルト10の回転とともに、所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が中間転写ベルト10に転写されることにより、中間転写ベルト10表面にはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト10が用紙搬送路に懸かる箇所には、二次転写ローラ41を備えた二次転写部40が配置されている。中間転写ベルト10表面に一旦担持されたカラートナー像は、給紙用用紙搬送部5及びレジストローラ8によって同期をとって送られてきた用紙Pに、中間転写ベルト10と二次転写ローラ41とが圧接して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写後、中間転写ベルト10表面に残留するトナーなどの付着物は、中間転写ベルト10に対してマゼンタ用の画像形成部20Mの回転方向上流側に設けられた中間転写ベルト10用のクリーニング装置12によってクリーニングされ、回収される。
二次転写部40の上方には、定着装置13が備えられている。二次転写部40にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着装置13へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着装置13の上方には、分岐部14が備えられている。定着装置13から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合、分岐部14からプリンタ1の上面に設けられた用紙排出部15に排出される。
分岐部14から用紙排出部15に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部16としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部16において、定着装置13から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、分岐部14、定着装置13の正面側、及び二次転写部40の正面側を通って下方に送られ、再度給紙用用紙搬送部5を経て二次転写部40へと送られる。
続いて、プリンタ1の画像形成部20と中間転写ベルト10との周辺の詳細な構成について、図2に加えて、図3を用いて説明する。図3は、画像形成部周辺を示す垂直断面部分拡大左側面図である。なお、4色の各画像形成部20は構造が共通するので、前述のように「M」「C」「Y」「B」の識別記号は省略するものとする。
図3に示すように、画像形成部20には、その中心に像担持体である感光体ドラム21が備えられている。そして、感光体ドラム21の近傍には、その回転方向に沿って順に、帯電装置50、現像装置60、ドラム用のクリーニング装置70、及び除電装置(図示せず)が配置されている。一次転写部30は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、現像装置60とクリーニング装置70との間に設けられている。
感光体ドラム21は、プリンタ1内の用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向、すなわち図3の紙面奥行き方向に延び、その軸線方向を水平にして配置されている。感光体ドラム21は、アルミニウム等により構成される導電性ローラ状基体の外側に、真空蒸着等によって無機光導電性材料であるアモルファスシリコンの感光層を設けた無機感光体のドラムである。感光体ドラム21は、図示しない駆動装置によって、その周速度が用紙搬送速度(例えば150mm/s)とほぼ同じになるように回転せしめられている。
帯電装置50は、コロナ放電帯電器を用いたスコロトロン帯電装置である。また、同じくコロナ放電帯電器を用いたコロトロン帯電装置や、ローラまたはブラシ等を用いた接触帯電装置であっても構わない。この帯電装置50により、感光体ドラム21の表面が所定の極性及び電位(例えばプラス350V)で一様に帯電せしめられる。
現像装置60は、そのハウジング61の内部に、現像ローラ62と、供給スクリュー63とを備えている。現像ローラ62は、現像方式が接触、或いは非接触であって、感光体ドラム21の近傍に設けられている。現像ローラ62には、感光体ドラム21の帯電極性と同極性のバイアスが印加される。この現像ローラ62により、現像剤であるトナーが帯電せしめられるとともに、感光体ドラム21の表面の静電潜像に移動せしめられ、静電潜像が現像される。
現像装置60は、現像剤として、磁性キャリアと非磁性トナーとを混合してなる二成分系トナーを使用するが、磁性或いは非磁性の一成分系トナーを使用するタイプのものであっても構わない。トナーは、現像剤供給容器11(図1参照)に収容され、現像装置60の箇所まで図示しない搬送手段により搬送されて、供給スクリュー63によりハウジング61の内部に補給される。
一次転写部30には、中間転写ベルト10を介して感光体ドラム21に接触する一次転写ローラ31が設けられている。一次転写ローラ31は、金属軸に所定の厚さでEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)発泡体を設けたローラである。一次転写ローラ31は、駆動装置を有することなく、中間転写ベルト10に接触することによって、中間転写ベルト10の回転に従って回転する。また、一次転写ローラ31には、必要に応じて、感光体ドラム21やトナーの帯電極性とは異なる極性の一次転写バイアスが印加される。
なお、中間転写ベルト10は、図2に示すように、複数のローラに巻き掛けられ、支持されている。中間転写ベルト10は、基材表面に弾性層を積層して設けた弾性無端ベルトである。この中間転写ベルト10の基材にはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)樹脂を使用し、その表面には弾性層としてNBRゴム(二トリルゴム)を設けている。さらにその弾性層をPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)でコーティングすることにより、離型層を形成している。
クリーニング装置70は、図3に示すように、感光体ドラム21の回転方向に沿って、一次転写ニップ部のさらに下流側に配置されている。クリーニング装置70は、そのハウジング71の内部に、クリーニングブレード72及びトナー排出スクリュー73を備えている。クリーニングブレード72は、感光体ドラム21に圧接し、中間転写ベルト10へのトナー像の一次転写後、感光体ドラム21表面に残留したトナーなどの付着物を掻き取るように除去してクリーニングする。感光体ドラム21表面から除去されたトナーは、ハウジング71内に一旦回収され、トナー排出スクリュー73により、クリーニング装置70の外部の図示しない廃棄トナー回収容器に排出される。
除電装置(図示せず)は、LED(発光ダイオード)を備え、このLEDが発する除電光を感光体ドラム21に照射することにより、その表面の帯電電荷を除去し、次回の画像形成動作時における帯電工程のための準備を整える。なお、LEDの代わりに、EL(エレクトロルミネッセンス)光源、蛍光灯などを用いることもできる。
このような構成のプリンタ1において、本発明のシール構造は、感光体ドラム21表面をクリーニングするクリーニング装置70に対して備えられ、回転部材である感光体ドラム21表面から除去し、回収したトナーが、感光体ドラム21側のハウジング71外部に漏洩するのを防止している。
以下、その本発明のシール構造の詳細について、図3に加えて、図4〜図12を用いて説明する。図4はクリーニング装置の背面側から見た斜視図、図5は図4のクリーニング装置の部分拡大斜視図、図6はサイドシール部材の斜視図、図7は図5と同様のクリーニング装置の部分拡大斜視図にして、サイドシール部材を取り外した状態を示すもの、図8は画像形成部の背面図、図9は図8のIX−IX線における画像形成部の垂直断面部分拡大左
側面図、図10は図8のX−X線における画像形成部の垂直断面部分拡大左側面図、図1
1は図10に示すクリーニング装置の垂直断面部分拡大左側面図、図12は図11のXII
−XII線におけるクリーニング装置の水平断面部分拡大上面図である。なお、図8〜図1
0では、画像形成部20の現像装置60の描画を省略している。
図3〜図5に示すように、クリーニング装置70は、回転部材である感光体ドラム21と対向する箇所に開口部74を備えている。開口部74は、感光体ドラム21の軸線方向に長く延びる略長方形形状をなしている。そして、クリーニング装置70は、クリーニングブレード72を用いて感光体ドラム21表面から掻き取ったトナーを、この開口部74を通してハウジング71内に回収する。
開口部74の箇所には、シール構造80が設けられている。シール構造80は、第1シール部材である上部シール部材81と、第2シール部材であるサイドシール部材82とを備えている。シール構造80は、開口部74から感光体ドラム21側のハウジング71外部に、回収したトナーが漏洩するのを防止している。そして、上部シール部材81及びサイドシール部材82は、感光体ドラム21表面と開口部74縁部との間を塞ぐため、開口部74縁部の箇所に各々設けられている。
上部シール部材81は、開口部74の上縁部、すなわち感光体ドラム21回転方向上流側の箇所に配置されている。上部シール部材81は、ウレタンなどの弾性を有するシート状部材で構成され、感光体ドラム21軸線方向に長く延びる長方形形状をなしている。上部シール部材81は、開口部74の上縁部に両面テープなどの粘着部材により貼付されている。感光体ドラム21表面は、上部シール部材81の下部の箇所に接触している。
サイドシール部材82は、開口部74の、感光体ドラム21軸線方向両端側の縁部に各々配置されている。サイドシール部材82は、図6に示すように、主体となる厚手のスポンジ82aの表面に薄手のフェルト82bが貼付された、弾性を有するやや縦長のブロック形状をなしている。また、サイドシール部材82の上部には、フェルト82b表面からサイドシール部材82裏面まで貫通するスリット82cが形設されている。そして、サイドシール部材82は、開口部74の縁部に両面テープなどの粘着部材により貼付されている。感光体ドラム21表面は、サイドシール部材82のフェルト82b表面の箇所に接触している。
なお、上部シール部材81及びサイドシール部材82を、各々ハウジング71の開口部74縁部に取り付けるときには、図5に示すように、上部シール部材81のドラム軸線方向端部の箇所がサイドシール部材82上部の表面に重なり合う重畳部83を形成するように配置する。
また、開口部74の下縁部、すなわち感光体ドラム21回転方向下流側の箇所には、図3〜図5に示すように、先に説明したクリーニングブレード72が設けられ、このクリーニングブレード72が感光体ドラム21表面に残留したトナーなどの付着物を掻き取っている。
そして、シール構造80は、図7に示すように、サイドシール部材82を取り外したハウジング71の箇所に、窪み84を備えている。窪み84は、サイドシール部材82を取り外したハウジング71の端面71aに対して、感光体ドラム21表面の法線方向外側に相当する方向に窪んだ形にして設けられている。
また、窪み84は、図7〜図10に示すように、サイドシール部材82のドラム軸線方向端部側より、その軸線方向に沿って内側の箇所に配置されている。さらに、窪み84は、図11及び図12に示すように、上部シール部材81とサイドシール部材82との重畳部83に対応する箇所に配置されている。
そして、図12に示すように、サイドシール部材82のスリット82cは、窪み84に対応する箇所にあって、窪み84の端部84aの形状に沿うように形成され、窪み84の端部84aの位置に揃えて配置されている。
上記のように、回転部材である感光体ドラム21と対向する、トナーが収容されたクリーニング装置70のハウジング71の開口部74の箇所に設けられ、その開口部74から感光体ドラム21側のハウジング71外部にトナーが漏洩するのを防止するシール構造80において、感光体ドラム21表面と開口部74縁部との間を塞ぐために開口部74縁部に設けられ、互いに一部が重なり合う第1シール部材である上部シール部材81及び第2シール部材であるサイドシール部材82を備えるとともに、ハウジング71の、上部シール部材81とサイドシール部材82とが重なり合う重畳部83に対応する箇所に窪み84を備えているので、その重畳部83においてのみ高くなりがちな感光体ドラム21と各シール部材との接触圧力を低減させることができる。これにより、感光体ドラム21と各シール部材との接触領域全域において、接触圧力の均一化を図り、シール性を高めることが可能である。そして、ハウジング71の窪み84は、合成樹脂でできたハウジング71の樹脂成形時に形成できる。これにより、シール部材に対して、切削加工を施したり、2部品で構成したり、貼付するための粘着テープを2種類用意したりすることを防止することが可能である。したがって、低コストで実施可能な、より簡便な構成でシール部材の損耗を抑制して、トナーの漏洩を確実に防止することが可能なシール構造80を提供することができる。
そして、重畳部83にて、上部シール部材81とハウジング71との間に挟まれたサイドシール部材82は、窪み84に対応する箇所にスリット82cを備えているので、その重畳部83における感光体ドラム21と各シール部材との接触圧力をさらに好適に調節することが可能である。これにより、2つのシール部材の重畳部83における損耗を効果的に抑制することができ、この箇所におけるシール性の向上を図ることが可能である。したがって、トナーの漏洩防止に対する効果を一層高めることができる。
また本発明では、上記シール構造80を、感光体ドラム21のクリーニング装置70の、感光体ドラム21との間に備えたので、低コストで実施可能な、より簡便な構成でシール部材の損耗を抑制して、シール構造80の箇所からのトナーの漏洩を確実に防止することが可能な、クリーニング性能の向上が図られた信頼性の高いクリーニング装置70を得ることができる。
また本発明では、上記シール構造80をプリンタ1に備えたので、プリンタ1に設けられたトナー漏洩防止のためのシール構造80に関して、低コストで実施可能な、より簡便な構成でシール部材の損耗を抑制して、シール構造80の箇所からのトナーの漏洩を確実に防止することができ、好適な画像品質を維持し続けることが可能な高性能なプリンタ1を得ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、プリンタ1は、上記実施形態では複数色を重ね合わせて画像形成すること可能なタンデム方式のカラー印刷用画像形成装置であるが、このような機種に限定されるわけではなく、ロータリーラック方式のカラー印刷用画像形成装置、或いはブラックトナーのみを使用したモノクロ印刷用の画像形成装置であっても構わない。
また、上記実施形態では、本発明のシール構造を感光体ドラム21用のクリーニング装置70に対して適用した形態を、一例として掲げたが、他の装置に対して適用することも可能である。感光体ドラム21用のクリーニング装置70のほかの例としては、現像装置60や、中間転写ベルト10用のクリーニング装置12に対しても、本発明のシール構造を適用することができる。
本発明は、回転部材と対向する、トナーが収容されたハウジングの開口部の箇所に設けられ、その開口部から回転部材側のハウジング外部にトナーが漏洩するのを防止するシール構造において利用可能である。
本発明の実施形態に係るシール構造を備えたプリンタの模型的垂直断面左側面図である。 図1に示す中間転写ベルト周辺の垂直断面部分拡大図である。 図2に示す画像形成部周辺の垂直断面部分拡大左側面図である。 図3に示すクリーニング装置の背面側から見た斜視図である。 図4に示すクリーニング装置の部分拡大斜視図である。 図5に示すサイドシール部材の斜視図である。 図5と同様のクリーニング装置の部分拡大斜視図にして、サイドシール部材を取り外した状態を示すものである。 図3に示す画像形成部の背面図である。 図8のIX−IX線における画像形成部の垂直断面部分拡大左側面図である。 図8のX−X線における画像形成部の垂直断面部分拡大左側面図である。 図10に示すクリーニング装置の垂直断面部分拡大左側面図である。 図11のXII−XII線におけるクリーニング装置の水平断面部分拡大上面図である。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
20 画像形成部
21 感光体ドラム(回転部材、像担持体)
70 クリーニング装置
71 ハウジング
71a 端面
72 クリーニングブレード
74 開口部
80 シール構造
81 上部シール部材(第1シール部材)
82 サイドシール部材(第2シール部材)
82c スリット
83 重畳部
84 窪み

Claims (4)

  1. 回転部材と対向する、トナーが収容されたハウジングの開口部の箇所に設けられ、その開口部から回転部材側のハウジング外部にトナーが漏洩するのを防止するシール構造において、
    前記回転部材表面と前記開口部縁部との間を塞ぐために開口部縁部に設けられ、互いに一部が重なり合う第1シール部材及び第2シール部材と、
    前記ハウジングの、前記第1シール部材及び前記第2シール部材が重なり合う重畳部に対応する箇所に設けた窪みと、を備え
    前記重畳部の前記回転部材軸線方向端部が前記窪みの端部より前記回転部材軸線方向外側に存在することを特徴とするシール構造。
  2. 前記第1シール部材または前記第2シール部材のいずれか一方であって、前記重畳部にて一方のシール部材とハウジングとの間に挟まれた他方のシール部材は、前記窪みに対応する箇所にスリットを備えることを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシール構造を、回転部材である像担持体との間に備えたことを特徴とする像担持体のクリーニング装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のシール構造を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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