JP5171445B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、菌や臭いを抑制する空気清浄機能を備えた空気調和機に関する。
空気調和機の室内機は、室内空気を室内熱交換器に循環させて、加熱,冷却または除湿した調和空気を室内に吹出すことにより、室内環境を快適なものにする。室内熱交換器は、アルミニウム製の複数枚のフィンと、これらフィンにあけられた穴に挿入された銅製の冷媒管により形成されている。フィンとフィンの間隔は微小隙間となっており、この微小隙間を室内の空気が通過することで冷媒と空気の熱交換が行われる。この室内熱交換器の空気流下流には送風用の貫流ファンが設けられている。貫流ファンが回転すると、室内空気が室内機に設けられた空気吸込み口から室内機内に吸込まれ、室内熱交換器,貫流ファンを介して空気吹出し口から吹出される。
ここで、塵埃が含まれる室内空気を直接室内熱交換器に導入すると、フィンの先端やフィン間に塵埃が付着して空気の流れを阻害してしまう。このため、室内熱交換器の上流側には、空気中の塵埃を捕集するために集塵フィルタが設けられている。一般的な集塵フィルタは、樹脂繊維網とこの樹脂繊維網を支える樹脂枠とから構成される。
集塵フィルタには常に室内空気が循環しているので、室内空気中の塵埃が徐々に蓄積されていく。このため、適宜な時期に集塵フィルタを清掃する必要がある。蓄積された塵埃の中には、空気中を浮遊する菌やカビ胞子が含まれており、夏場の冷房運転や除湿運転時に室内機が高湿度環境になると、このような環境を好む菌やカビが生育し、菌類から悪臭が生じたり、カビ等の胞子が飛散するなどして、室内の環境を悪化させる。
また、塵埃の一部は、集塵フィルタの網目を通過し空気調和機の内部に入り込む。集塵フィルタを通過した菌やカビ胞子は空気調和機内の風路に面した壁に衝突し、跳ね返されて再び気流中に戻る。気流中に戻った塵埃は空気調和機の吹出し口から室内に吹出される。しかし、風路に面した壁に衝突した塵埃の一部は、静電気的な力,重力の作用,化学的な親和力などの影響で、跳ね返されずに壁に付着する。壁に付着した塵埃は、あるものは比較的短時間に気流などの影響で壁から剥離し、気流に乗って空気調和機の外に運び出されるが、あるものは比較的長時間壁に付着したままとなる。
このように、壁に付着してから長時間経つと、塵埃の種類によっては物理化学的に変化し付着力を増す。また、含まれるカビなどの菌類が成長し、その分泌物や菌糸などにより壁に強固に付着する。このようになると、付着した塵埃により壁面の凹凸が大きくなったり、また、分泌物の粘性などにより、空気中の塵埃が更に壁に付着し易くなる。塵埃が壁に付着すると、菌類から悪臭が生じたり、カビ等の胞子が飛散するなどして、室内の環境が悪化する。
集塵フィルタの清潔性向上や室内空気の清浄化、空気調和機内部のクリーン化を実現する技術として光触媒がある。光触媒では、触媒とカビや菌が接触し、酸化,還元反応をする際に光源が必要となる。しかしながら、空気調和機内部においては光源が少なく、LED等の光源が必要となる。そこで、光や水を必要としない電荷移動型触媒が開発されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
集塵フィルタの清潔性向上として、網戸やエアコンのフィルタに付着した異臭成分などを分解するために、金属網表面にスパッタリングによって酸化チタンを形成するものがある(例えば、特許文献3参照)。
また、室内空気の清浄化として、放電電極と、対向電極と、これらの電極間に高電圧を印加する超音波パルス高電圧印加手段と、水発生手段とを備え、無給水で、電極間に発生させた水と放電を利用し、ラジカルやイオン等を含んだ微細な水粒子を生成して、室内空気の脱臭や除菌を行うものがある(例えば、特許文献4参照)。特許文献4では、また、パルス状の高電圧を印加することにより、人体に有害なオゾンの発生を低減し、火花放電を抑制している。
空気調和機内部のクリーン性向上として、吸気口および吹出し口が形成された外箱と、外箱内に設置された送風手段及びイオン発生器と、外箱内で空気を循環させる空気循環手段とを備え、空気循環手段によって外箱内で空気を循環させながらイオン発生装置を稼働させて外箱内を浄化するものがある(例えば、特許文献5参照)。
特許第3514702号 特許第4024251号 特開平9−75633号公報 特開2006−110403号公報 特開2006−250447号公報
特許文献3においては、集塵フィルタを構成する金属製網の線材に直接酸化チタンをスパッタリングしており、付着した埃を取り去る際、網の段差に埃が引っかかり拭き残りが発生する。また、拭き残した塵埃に含まれる菌やカビ胞子が繁殖し、室内の環境が悪化する可能性もある。
特許文献4では、脱臭や除菌に有効なOHラジカルやイオンを発生させるために4〜7kVの高電圧を必要とするため、オゾンが発生する。オゾンは脱臭や除菌に有効な物質とされ、空気清浄装置への応用もされている。しかし、高濃度のオゾンは人体に有害であり、オゾン濃度暴露と生理作用として、0.1ppmで鼻やのどに刺激を感じ、更に高濃度になれば、強い毒性を出現させる。このため、殆どの国は、作業環境におけるオゾンの許容濃度を0.05ppm又は0.1ppm程度としている(日本でのオゾンの許容濃度は産業衛生学会許容濃度委員会が定めており、0.1ppmである。)。このため、人体に有害なオゾンの発生をできる限り抑制する必要がある。
また、特許文献5でも同様にオゾン発生の問題が生じる。また、空気調和機を密閉し、空気調和機内部にイオンを循環させる方式であることから、室内空気は循環されないため、室内空気を積極的に清浄化するものではない。
本発明は、フィルタに付着した埃や汚れが落ちやすく、さらに、付着した埃からの菌の繁殖を抑制する空気調和機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る空気調和機は、熱交換器と、熱交換器の上流に配置されたフィルタと、フィルタを通過した空気を熱交換器で熱交換するように送風する送風ファンと、を備え、このフィルタは、フォトエッチング加工によりメッシュが形成された第1金属板と、電荷移動型触媒が室内空気通過方向上流側及び下流側の両面に塗布された抗菌脱臭樹脂と、フォトエッチング加工によりメッシュが形成された第2金属板と、を備え、第1金属板及び第2金属板により室内空気通過方向上流側及び下流側から抗菌脱臭樹脂を挟み込む

本発明によれば、フィルタに付着した埃や汚れが落ちやすく、さらに、付着した埃からの菌の繁殖を抑制する空気調和機を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
本発明における空気調和機の実施例を図1−図13を用いて説明する。
本実施例では、熱交換器の上流に配置されたフィルタは、フォトエッチング加工によりメッシュが形成された金属板と、この金属板の通過空気下流側に配置され、電荷移動型触媒が塗布された抗菌脱臭樹脂と、を備える。これにより、フィルタに付着した埃や汚れが落ちやすく、さらに、付着した埃からの菌の繁殖を抑制する空気調和機を提供することができる。
まず、本実施例における空気調和機1の全体構成を図1−図3を用いて説明する。図1は本実施例の空気調和機1の構成図、図2は図1の室内機2の側断面図、図3は室内機2の斜視図である。図1において、空気調和機1は、室内機2と室外機3とを接続配管5で繋いで構成され、室内を空気調和する。室内機2の筐体9には、送風のための貫流ファン14,フィルタ15a,15b,15c,15d,熱交換器16,露受皿17,上下風向板18,左右風向板19等の基本的な内部構造体が取付けられる。そして、筐体9の内側に取付けられた貫流ファン14等の基本的な内部構造体は、化粧枠8を取付けることにより室内機2内に内包される。化粧枠8の前面には前面パネル7が取付けられている。前面パネル7の下方には運転状況を表示する表示部11と、別体のリモコン12からの赤外線の操作信号を受ける受光部10とが配置されている。
図2において、送風ファン14を作動することにより空気は白抜き矢印のように流れ、通過する空気中の塵埃はフィルタ15a,15b,15c,15dに捕集される。送風ファン14は、室内空気を空気吸込み口6から吸込んで空気吹出し口13から吹出すように室内機2内の中央に配置されている。熱交換器16は送風ファン14の吸込側に配置され、略逆V字状に形成されている。
空気調和機1は、室内空気を熱交換器16に循環させて、加熱,冷却または除湿した調和空気を室内に吹出すことにより、室内環境を快適なものにする。このとき、循環空気中の塵埃を除去するフィルタ15a,15b,15c,15dを熱交換器16の吸込み側に配置しているので、大半の塵埃はフィルタ15a,15b,15c,15dにより捕集される。しかし、空気中の塵埃の一部はフィルタ15a,15b,15c,15dの網目を通って空気調和機1の内部に入り込む。空気調和機1の内部に入り込んだ塵埃は、空気調和機1内の風路に面した内壁に衝突し、再び気流中に戻る。気流中に戻った塵埃は空気調和機1の吹出し口から室内に吹出される。このため、循環空気経路に除菌,脱臭装置がない場合は、悪臭や菌をそのまま室内空間で循環することになる。
また、空気調和機1の内部に入り込んだ塵埃は、静電気的な力,重力の作用,化学的な親和力などの影響で室内機2の内壁に付着する。壁に付着した塵埃は、あるものは比較的短時間に気流などの影響で壁から剥離し、気流に乗って空気調和機の外に運び出されるが、あるものは比較的長時間壁に付着したままとなる。このように、壁に付着してから長時間経つと、塵埃の種類によっては物理化学的に変化し付着力を増す。また、含まれるカビなどの菌類が成長し、その分泌物や菌糸などにより壁に強固に付着する。このようになると、付着した塵埃により壁面の凹凸が大きくなったり、また、分泌物の粘性などにより、空気中の塵埃が更に壁に付着し易くなる。塵埃が壁に付着すると、菌類から悪臭が生じたり、カビ等の胞子が飛散するなどして、室内の環境が悪化する。
従って、循環空気経路の最上流、つまりフィルタ15a,15b,15c,15dに除菌機能を持たせ、フィルタを通過するときに空気に含まれる悪臭,菌を分解,除去すれば、室内機2内部を清潔に保つことができ、室内空気も清浄化することができる。
図4は除菌,脱臭機能を持たせた除菌脱臭フィルタ40の構成図、図5は除菌脱臭フィルタの断面図である。除菌脱臭フィルタ40は、金属板20aにフォトエッチング加工を施してメッシュを形成し、通過空気の下流に電荷移動型触媒28を塗布した抗菌脱臭樹脂21を配して集塵捕集部とし、樹脂枠26成型時にインサート成型により塵埃捕集部を一体成型したものである。吸引した室内空気は図示矢印のように金属板20aを通過後、電荷移動型触媒28を塗布した抗菌脱臭樹脂21の表面に接触して通過する。室内空気が電荷移動型触媒28を塗布した抗菌脱臭樹脂21の表面に接触することで、光源の少ない空気調和機内部においても、電荷移動型触媒による酸化,還元反応により、抗菌,脱臭効率を高めることができる。
図6は除菌脱臭フィルタ40の脱臭試験結果である。試験方法は、40Lボックス内に250mm×40mmの除菌脱臭フィルタ40を設置し、アンモニアガスを充填し、40Lボックス内濃度15ppmを初期とし、30分経過後のアンモニアガス残存濃度を検知管により測定し、40Lボックス内のアンモニア残存率を算出した。自然減衰のアンモニア残存率82%に対し、除菌脱臭フィルタ40のアンモニア残存率は57%であり、この結果から、除菌脱臭フィルタ40が脱臭効果を有することがわかる。
図7は除菌脱臭フィルタ40の除菌試験結果である。電荷移動型触媒28を塗布した樹脂板(縦5cm,横5cm)の抗菌試験結果を示している。電荷移動型触媒を塗布した樹脂板は、抗菌活性値が2.0以上(大腸菌で6.3,黄色ブドウ球菌で5.0)であり、抗菌効果があることがわかる。また、除菌脱臭フィルタは、電荷移動型触媒28を塗布した抗菌脱臭樹脂21で除菌脱臭をおこなうものであり、オゾンなどの発生がなく、人体への影響がない安全なフィルタである。
図8は除菌脱臭フィルタ40の他の形状を示す図である。2枚の金属板20a,20bの間に電荷移動型触媒28を室内空気通過方向上流側及び下流側の両面に塗布し、抗菌脱臭樹脂21を挟み込む構造とする。これにより、通過空気が図示矢印のように流れ、抗菌脱臭樹脂21と通過空気の接触面積が増加し、除菌,脱臭効果をさらに高めることができる。
図9は除菌脱臭フィルタ40を室内機に搭載した斜視図である。室内機2は、4枚のフィルタを備えるが、少なくともその1枚を除菌脱臭フィルタ40とすることでエアコン内部を清潔に保ち、室内空気を清浄化することができる。また、図示しないが、吸気全面部の2枚を1枚化または吸気上面部の2枚を1枚化して除菌脱臭フィルタ40として搭載してもよい。
次に、除菌脱臭フィルタ40の上流側の金属板20aに付着した塵埃の除去について説明する。図10は従来のフィルタの断面図、図11は本実施例の図9におけるA−A断面図、図12は本実施の図9におけるB−B断面図である。除菌脱臭フィルタ40,フィルタ15a,15b,15cは、空気調和機の正面の吸込み口と上面の吸込み口の全面を塞ぐように熱交換器16の吸込み側に取付けられる。除菌脱臭フィルタ40,フィルタ15a,15b,15c,15dに埃が付着し、空気の流れの抵抗となり、熱交換される空気流量が低下する。その結果、熱交換器16の熱交換性能が低下し、冷凍サイクルの能力が低下してしまう。また、堆積した塵埃中に含まれる菌などが繁殖し、室内空気を悪化させる。更に、除菌脱臭フィルタ40は通過する空気の上流側に埃が付着すると除菌,脱臭能力が低下するため、付着した埃の除去が必要である。このため、可動式ブラシ25を電解除菌フィルタ40,フィルタ15a,15b,15c、の塵埃付着面に往復させて塵埃を拭き取り、定期的な自動清掃を行う。
ここで、従来のフィルタは、樹脂繊維網27aおよび27bを縦横に編み込んでメッシュを形成することにより塵埃捕集部23としている。樹脂枠26成型時に塵埃捕集部23をインサート成型してフィルタとなる。樹脂繊維網27a,27bはPP,PET,ABS等樹脂が露出した表面である。このフィルタを構成する樹脂繊維網27a,27bは、溶解した樹脂をノズルから射出し冷却硬化することにより成型される。このため、樹脂が露出した網表面は、平滑に見えても細孔が多数存在する。これらの細孔に空気中を浮遊する粉塵やタバコの煙等が付着し、細孔に入り込むため、フィルタを定期的に洗浄しても細孔に入ってしまった粉塵等の汚れは容易には落とすことができない。
また、縦横に編み込んだ樹脂繊維網27a,27bは交点部に段差ができ、その段差に空気中の塵埃が引っかかり、可動式ブラシ25を往復させて塵埃を掃き寄せても塵埃が残る。残った塵埃には、空気中を浮遊する菌やカビ胞子が含まれており、夏場の冷房運転や除湿運転時に室内機が高湿度環境になると、高湿度環境を好む菌やカビが生育する。菌やカビが生育すると、菌類から悪臭が生じたりカビ等の胞子が飛散するなどして、室内の環境が悪化する。このような清潔志向や安全志向はますます高まっており、その中でも抗菌機能をもつ抗菌加工製品の市場は年々拡大している。近年では住宅の高気密化に伴い湿気の増大や換気不足などの原因によって、細菌が繁殖しやすい生活環境となってきており、快適で衛生的な生活環境を実現するため、空気調和機による抗菌ニーズが増加している。
本実施例では、除菌脱臭フィルタ40の金属板20aとフィルタ15a,15c,15dの塵埃捕集部23は、金属板にフォトエッチング加工により穴明け加工し、メッシュを形成したものとする。金属板をフォトエッチング加工によりメッシュを形成することで、段差がなくなり、平滑化されるため、可動式ブラシ25の往復で塵埃が残ることがなくなる。また、塵埃が残ることがなくなることで、フィルタ菌やカビ胞子の数も減り、除菌脱臭フィルタ40,フィルタ15a,15c,15dを清潔に保つことができる。
また、図12は金属板20aの他の形状を示しており、図12に示すように、メッシュを構成するステンレス線の室内空気通過方向の上流側をR面取り加工することもできる。ステンレス線をR面取加工することにより、塵埃を掃き寄せる際にも、ステンレス線のエッジに塵埃が引っかかり難くなるため、除菌脱臭フィルタ40,フィルタ15a,15b,15c,15dの清潔性を向上させることができる。R面取り加工には電解研磨による方法やブラシ研磨などの方法がある。
また、金属板20a,20bをステンレスにすることで金属イオン溶出による抗菌効果を得ることができる。図13はJISZ2801の規定に基づくステンレス金属板の抗菌性能評価結果である。この結果によれば、黄色ブドウ球菌及び大腸菌の抗菌活性値である基準値2.0以上を満たし、菌の繁殖を抑制する効果が得られることが分かった。これにより、ステンレス板にフォトエッチング加工を施してメッシュを形成したものを金属板20a,20bとすることで、除菌脱臭フィルタ40,フィルタ15a,15c,15dを清潔に保つことができる。
空気調和機用フィルタには、前述の掃除性,清潔性の問題のほかに、意匠性の問題もある。空気調和機の室内機2は、停止状態の意匠性は、前面パネル7表面の光沢塗装などでデザイン性向上が図られている。しかしながら、動作時の意匠性は考慮されておらず、動作時に前面パネル7が開いた状態では樹脂製のフィルタが露出し、デザイン性が低下する。しかし、前面パネル7が開いた状態のとき、つまり運転時に、ステンレス板にフォトエッチング加工を施した除菌脱臭フィルタ40,フィルタ15a,15c,15dが見えれば、金属による光沢で高級感を得ることができ、運転時の意匠性の問題を解決することができる。
なお、本実施例においては、除菌脱臭フィルタ40,フィルタ15a,15b,15c,15dに付着した塵埃を自動で清掃するフィルタ自動掃除機構付空気調和機について説明したが、自動掃除機構の付いていない空気調和機用フィルタにも適用することができる。この場合、従来は、フィルタを空気調和機室内機から取り出し、掃除機などを使用して埃を除去した後、スポンジなどに洗剤をつけ、吸引しきれなかった埃や汚れを洗い落としていた。しかしながら、前述の通り、ステンレス板材にフォトエッチング加工を施してメッシュを形成した空気調和機用フィルタを用いることで、段差がなくなり、平滑化されるため、ハンドモップなどで拭取るだけで塵埃を除去することができる。したがって、フィルタ自動掃除機構付空気調和機と同様に、清潔性,抗菌性を有し高級感のあるフィルタを提供することができる。
本実施例では、熱交換器の上流に配置されたフィルタは、フォトエッチング加工によりメッシュが形成された金属板と、この金属板の室内空気通過方向下流に配置され、電荷移動型触媒が塗布された抗菌脱臭樹脂と、を備える。これにより、フィルタに付着した埃や汚れが落ちやすく、さらに、付着した埃からの菌の繁殖を抑制する空気調和機を提供することができる。また、意匠性が高く高級感のある空気調和機を提供することができる。
空気調和機の構成図。 室内機の側断面図。 室内機の斜視図。 除菌脱臭フィルタの構成図。 除菌脱臭フィルタの断面図。 除菌脱臭フィルタの脱臭試験結果。 除菌脱臭フィルタの除菌試験結果。 除菌脱臭フィルタの他の形状を示す図。 除菌脱臭フィルタを搭載した室内機の斜視図。 従来のフィルタの断面図。 図9のA−A断面図。 図9のB−B断面図。 ステンレス金属板の抗菌性能評価結果。
符号の説明
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
5 接続配管
6 空気吸込み口
7 前面パネル
8 化粧枠
9 筐体
10 受光部
11 表示部
12 リモコン
13 空気吹出し口
15a,15b,15c,15d フィルタ
16 熱交換器
17 露受皿
18 上下風向板
19 左右風向板
20a,20b 金属板
21 抗菌脱臭樹脂
23 塵埃捕集部
25 可動式ブラシ
26 樹脂枠
27a,27b 樹脂繊維網
28 電荷移動型触媒
40 除菌脱臭フィルタ

Claims (5)

  1. 熱交換器と、前記熱交換器の上流に配置されたフィルタと、前記フィルタを通過した空気を前記熱交換器で熱交換するように送風する送風ファンと、を備える空気調和機において、
    前記フィルタは、フォトエッチング加工によりメッシュが形成された第1金属板と、電荷移動型触媒が室内空気通過方向上流側及び下流側の両面に塗布された抗菌脱臭樹脂と、フォトエッチング加工によりメッシュが形成された第2金属板と、を備え
    前記第1金属板及び前記第2金属板により室内空気通過方向上流側及び下流側から前記抗菌脱臭樹脂を挟み込むことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1において、前記第1金属板の前記メッシュを構成するステンレス線の室内空気通過方向上流側をR面取加工したことを特徴とする空気調和機用フィルタ。
  3. 請求項1又は2において、前記第1金属板としてステンレス材を用いたことを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記第2金属板としてステンレス材を用いたことを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項3又は4において、前記ステンレス材はSUS410,430,301,304,305,316Lの少なくとも何れかであることを特徴とする空気調和機。
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