JP5170701B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
近年、エネルギ資源の枯渇の問題や大気中のCO2の増加のような地球環境問題等からクリーンなエネルギの開発が望まれており、特に、太陽電池を用いた太陽光発電が新しいエネルギ源として開発、実用化され、発展の道を歩んでいる。
太陽電池の種類には、化合物半導体を用いたものや有機材料を用いたものなどの様々なものがあるが、現在、シリコン結晶を用いた太陽電池が主流となっている。そして、現在、最も多く製造および販売されている太陽電池は、太陽光が入射する側の面(受光面)にn電極が形成されており、受光面と反対側の面(裏面)にp電極が形成されている構成の両面電極型太陽電池セルとなっている。
また、太陽電池の受光面には電極を形成せず、裏面のみにn電極およびp電極を形成した構成の裏面電極型太陽電池セルも提案されている(たとえば特許文献1参照)。
以下、図3(a)〜図3(n)の模式的断面図を参照して、従来の裏面電極型太陽電池セルの製造方法の一例について説明する。
まず、図3(a)に示すように、n型シリコン基板101を用意し、次に、図3(b)に示すように、n型シリコン基板101の表面の一部にSiO2膜102を形成する。ここで、SiO2膜102は、n型シリコン基板101の表面全面にCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりSiO2膜を形成した後にその一部をエッチングにより除去することによって形成することができる。
次に、図3(c)に示すように、n型シリコン基板101のSiO2膜102からの露出面上にボロンを含むボロンペースト103を塗布する。
次に、図3(d)に示すように、n型シリコン基板101を加熱することによってボロンペースト103からn型シリコン基板101にボロンを拡散させてボロン拡散層104を形成する。この際に、ボロン拡散層104上にボロンシリサイド層105が形成されるとともに、ボロンシリサイド層105上にボロンシリケートガラス層106が形成される(たとえば特許文献2の[0013]参照)。
次に、図3(e)に示すように、フッ酸を用いたエッチングによりn型シリコン基板101の表面からSiO2膜102およびボロンシリケートガラス層106を除去する。ここで、ボロンシリサイド層105はフッ酸によってエッチングされないためn型シリコン基板101の表面上に残ることになる(たとえば特許文献2の[0013]参照)。
次に、図3(f)に示すように、n型シリコン基板101を高温の酸素雰囲気に所定時間設置することによってボロンシリサイド層105をボロンシリケートガラス層106に変化させる(たとえば特許文献2の[0014]参照)。
次に、図3(g)に示すように、フッ酸を用いたエッチングによりn型シリコン基板101の表面からボロンシリケートガラス層106をエッチングにより除去することによってボロン拡散層104の表面を露出させる。
次に、図3(h)に示すように、n型シリコン基板101の表面のボロン拡散層104上にマスキングペースト107を塗布する。
次に、図3(i)に示すように、n型シリコン基板101のマスキングペースト107からの露出面にリンを含むリンペースト109を塗布した後にn型シリコン基板101を加熱することによってn型シリコン基板101にリンを拡散させてリン拡散層108を形成する。
次に、図3(j)に示すように、マスキングペースト107およびリンペースト109を除去することによって、n型シリコン基板101の表面にボロン拡散層104の表面およびリン拡散層108の表面をそれぞれ露出させる。
次に、図3(k)に示すように、n型シリコン基板101の受光面をテクスチャエッチングすることによってn型シリコン基板101の受光面にテクスチャ構造110を形成する。
次に、図3(l)に示すように、n型シリコン基板101の受光面のテクスチャ構造110上に反射防止膜112を形成するとともに、n型シリコン基板101の裏面にパッシベーション膜111を形成する。
次に、図3(m)に示すように、n型シリコン基板101の裏面のパッシベーション膜111の一部を除去して、n型シリコン基板101の裏面のリン拡散層108の一部を露出させるコンタクトホール113およびボロン拡散層104の一部を露出させるコンタクトホール114をそれぞれ形成する。
次に、図3(n)に示すように、n型シリコン基板101の裏面のコンタクトホール113を通してリン拡散層108に接するn電極115を形成するとともに、n型シリコン基板101の裏面のコンタクトホール114を通してボロン拡散層104に接するp電極116を形成する。以上により、従来の裏面電極型太陽電池セルが作製される。
特開2006−156646号公報 特開2002−299268号公報
しかしながら、図3(a)〜図3(n)に示される従来の裏面電極型太陽電池セルの製造方法においては、ボロン拡散層104の形成の際に生じたボロンシリサイド層105(図3(e)参照)を高温の酸素雰囲気に所定時間設置することによってボロンシリケートガラス層106とした(図3(f)参照)後に、フッ酸によりボロンシリケートガラス層106をエッチングにより除去する必要があった(図3(g)参照)ため、工数が多く、効率的に裏面電極型太陽電池セルを製造することができないという問題があった。
また、裏面電極型太陽電池セルだけでなく、上述したような受光面と裏面にp電極およびn電極がそれぞれ設けられた両面電極型太陽電池セルや、たとえばトランジスタのような電子デバイスなどの半導体装置についても共通する問題である。
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、製造工程を簡略化することによって効率的に半導体装置を製造することが可能な半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明は、シリコン基板にボロンを拡散させることによってシリコン基板にp型不純物拡散領域を形成する工程と、p型不純物拡散領域の形成の際に生じたp型不純物拡散領域上のボロンシリサイド層上に酸化シリコンおよび酸化シリコン前駆体の少なくとも一方からなる拡散抑制マスクを設置する工程と、p型不純物拡散領域を形成する工程と拡散抑制マスクを設置する工程との間にp型不純物拡散領域の形成の際にボロンシリサイド層上に生じたボロンシリケートガラス層を除去する工程と、拡散抑制マスクが設置されたシリコン基板にn型不純物を拡散させることによってシリコン基板にn型不純物拡散領域を形成する工程と、n型不純物拡散領域の形成の際に生じたボロンシリケートガラス層を除去する工程とを含む半導体装置の製造方法である。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、拡散抑制マスクは、気相法およびマスキングペーストの塗布の少なくとも一方を用いてボロンシリサイド層上に設置されることが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、p型不純物拡散領域は、ボロンを含むp型不純物拡散剤が塗布されたシリコン基板を加熱することによって形成されることが好ましい。
本発明によれば、製造工程を簡略化することによって効率的に半導体装置を製造することが可能となる。
(a)〜(l)は、本発明の半導体装置の一例である裏面電極型太陽電池セルの製造方法の一例について図解する模式的な断面図である。 図1(a)〜図1(l)のようにして製造された裏面電極型太陽電池セルの裏面の一例の模式的な平面図である。 (a)〜(n)は、従来の裏面電極型太陽電池セルの製造方法の一例について図解する模式的な断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
以下、図1(a)〜図1(l)の模式的断面図を参照して、本発明の半導体装置の一例である裏面電極型太陽電池セルの製造方法の一例について説明する。
まず、図1(a)に示すように、n型またはp型の導電型を有するシリコン基板1を用意する。ここで、シリコン基板1の大きさおよび形状は特に限定されないが、たとえば厚さを100μm以上300μm以下とし、1辺の長さを100mm以上150mm以下とした四角形状の表面を有するものとすることができる。
また、シリコン基板1は、たとえばインゴットからスライスされることにより生じたスライスダメージを除去することによって得られたものであってもよい。ここで、スライスダメージの除去は、たとえば、スライス後のシリコン基板1の表面をフッ酸と硝酸との混酸または水酸化ナトリウムなどのアルカリ水溶液などでエッチングすることなどによって行なうことができる。
次に、図1(b)に示すように、シリコン基板1の裏面となる表面の一部に第1の拡散抑制マスク2を形成する。
ここで、第1の拡散抑制マスク2は、たとえば、シリコン基板1の表面全面にCVD法などの気相法によりたとえばSiO2などの酸化シリコン膜を形成した後にその一部をエッチングにより除去することなどによって形成することができる。また、第2の拡散抑制マスク7は、たとえば、酸化シリコン前駆体となる後述のマスキングペーストを印刷した後に乾燥することによっても形成することができる。
また、第1の拡散抑制マスク2は、たとえば、酸化シリコン前駆体となるマスキングペーストを印刷した後に乾燥することによっても形成することができる。マスキングペーストの印刷方法としては、たとえばインクジェット塗布、スクリーン印刷、凸版印刷、凹版印刷または平版印刷などの印刷方法を用いることができる。
また、酸化シリコン前駆体となるマスキングペーストとしては、たとえば、シラン化合物を含むものなどを用いることができる。
ここで、シラン化合物としては、たとえば、以下の一般式(1)で表わされるシラン化合物を用いることができる。
1 nSi(OR24-n …(1)
なお、上記の一般式(1)において、R1は、メチル基、エチル基またはフェニル基を示す。また、上記の一般式(1)において、R2は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などの炭素数1〜4の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を示す。また、上記の一般式(1)において、nは0〜4の整数を示す。
上記の一般式(1)で表わされるシラン化合物としては、たとえば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、それらの塩(テトラエチルオルトケイ酸塩など)などを単独でまたは2種以上を併用して用いることができる。
また、マスキングペーストは、溶媒および増粘剤などを含んでいてもよく、塗布方法に最適な粘度に調整されていることが好ましい。
ここで、溶媒としては、たとえばイソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールなどのアルコール;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル;2,2−ブトキシエチルアセテート、プロピレンカーボネートなどのエステル;N−メチル−2−ピロリドンなどのケトン;または水などの少なくとも1種を用いることができる。
また、増粘剤としては、必要に応じてたとえばエチルセルロースやナトリウムカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;ナイロン6などのポリアミド樹脂;またはポリビニルピロリドンなどのビニル基が重合したポリマーなどの少なくとも1種を用いることができる。
次に、図1(c)に示すように、シリコン基板1の裏面となる表面における第1の拡散抑制マスク2からの露出面上にボロンを含むp型不純物拡散剤3を塗布する。
ここで、p型不純物拡散剤3としては、たとえば、酸化ホウ素、ホウ酸、有機ホウ素化合物またはホウ素−アルミニウム化合物などの少なくとも1種のボロン源を含むものを単独でまたは2種以上を併用して用いることができる。
また、p型不純物拡散剤3は、ボロン源以外の成分として、たとえば、溶媒および増粘剤などを含んでいてもよく、塗布方法に最適な粘度に調整されていることが好ましい。
ここで、溶媒としては、たとえばイソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールなどのアルコール;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル;2,2−ブトキシエチルアセテート、プロピレンカーボネートなどのエステル;N−メチル−2−ピロリドンなどのケトン;または水などの少なくとも1種を用いることができる。
また、増粘剤としては、必要に応じてたとえばエチルセルロースやナトリウムカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;ナイロン6などのポリアミド樹脂;またはポリビニルピロリドンなどのビニル基が重合したポリマーなどの少なくとも1種を用いることができる。
さらに、p型不純物拡散剤3は、上記以外にも、たとえば、酸、消泡剤、接着調整剤、湿潤剤、レベリング剤、シキソトロピー剤などを含んでいてもよい。
また、p型不純物拡散剤3の塗布方法としては、たとえば、スピンコート、スプレー塗布、ディスペンサを用いた塗布、インクジェット塗布、スクリーン印刷、凸版印刷、凹版印刷または平版印刷などを用いることができる。
次に、図1(d)に示すように、シリコン基板1の裏面となる表面の一部にボロンを含むp型不純物拡散剤3を設置した状態でシリコン基板1を加熱することによって、シリコン基板1にp型不純物拡散剤3からボロンを拡散させてp型不純物拡散領域4を形成する。また、このp型不純物拡散領域4の形成時に、シリコン基板1とp型不純物拡散剤3とが反応することなどによって、p型不純物拡散領域4上にボロンシリサイド層5が形成されるとともに、ボロンシリサイド層5上にボロンシリケートガラス層6が形成される。
ここで、シリコン基板1の加熱方法としては、たとえば、酸素を含む窒素雰囲気中でシリコン基板1を800〜1000℃で10〜120分加熱する方法などが挙げられる。
なお、「ボロンシリケートガラス層」はシリコン基板へのボロン拡散時にシリコン基板とボロンと雰囲気中等に存在する酸素が反応して形成された層のことであり、「ボロンシリサイド層」はボロンシリケートガラス層とシリコン基板との間に形成されるシリコンとボロンとの化合物層のことである。
次に、図1(e)に示すように、シリコン基板1の裏面となる表面から第1の拡散抑制マスク2およびボロンシリケートガラス層6を除去してボロンシリサイド層5の表面を露出させる。
ここで、第1の拡散抑制マスク2およびボロンシリケートガラス層6の除去は、たとえば、フッ酸を用いたエッチングにより行なうことができる。
次に、図1(f)に示すように、シリコン基板1の裏面のボロンシリサイド層5の表面上に第2の拡散抑制マスク7を形成する。
ここで、第2の拡散抑制マスク7は、たとえば、シリコン基板1の表面全面にCVD法などの気相法によりたとえばSiO2などの酸化シリコン膜を形成した後にその一部をエッチングにより除去することなどによって形成することができる。
また、第2の拡散抑制マスク7は、たとえば、酸化シリコン前駆体となるマスキングペーストを印刷した後に乾燥することによっても形成することができる。なお、マスキングペーストの印刷方法および成分などの説明は、上記と同様であるため、ここではその説明は省略する。
次に、図1(g)に示すように、シリコン基板1の第2の拡散抑制マスク7からの露出面にリンなどのn型不純物を含むn型不純物拡散剤9を塗布した後にシリコン基板1を加熱することによってシリコン基板1にn型不純物を拡散させてn型不純物拡散層8を形成する。このn型不純物拡散層8の形成時に、ボロンシリサイド層5は第2の拡散抑制マスク7(酸化シリコンまたは酸化シリコン前駆体)と反応して消失し、ボロンシリサイド層5と第2の拡散抑制マスク7との反応生成物としてボロンシリケートガラス層6が生成する。
ここで、シリコン基板1の加熱方法としては、たとえば、酸素を含む窒素雰囲気中でシリコン基板1を800〜1000℃で10〜120分加熱する方法などが挙げられる。
また、n型不純物拡散剤9としては、たとえば、リン酸塩、酸化リン、五酸化二リン、リン酸または有機リン化合物などの少なくとも1種のn型不純物源を含むものを単独でまたは2種以上を併用して用いることができる。
また、n型不純物拡散剤9は、n型不純物源以外の成分として、たとえば、溶媒および増粘剤などを含んでいてもよく、塗布方法に最適な粘度に調整されていることが好ましい。
ここで、溶媒としては、たとえばイソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールなどのアルコール;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル;2,2−ブトキシエチルアセテート、プロピレンカーボネートなどのエステル;N−メチル−2−ピロリドンなどのケトン;または水などの少なくとも1種を用いることができる。
また、増粘剤としては、必要に応じてたとえばエチルセルロースやナトリウムカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;ナイロン6などのポリアミド樹脂;またはポリビニルピロリドンなどのビニル基が重合したポリマーなどの少なくとも1種を用いることができる。
また、n型不純物拡散剤9は、n型不純物源以外の成分として、たとえば、溶媒、増粘剤、酸、消泡剤、接着調整剤、湿潤剤、レベリング剤、シキソトロピー剤などを含んでいてもよい。
次に、図1(h)に示すように、ボロンシリケートガラス層6およびn型不純物拡散剤9を除去することによって、シリコン基板1の裏面となる表面にp型不純物拡散領域4の表面およびn型不純物拡散領域8の表面をそれぞれ露出させる。ここで、ボロンシリケートガラス層6およびn型不純物拡散剤9は、たとえば、フッ酸を用いたエッチングにより除去することができる。
次に、図1(i)に示すように、シリコン基板1の裏面とは反対側の受光面となる表面にテクスチャ構造10を形成する。
ここで、テクスチャ構造10は、たとえば、シリコン基板1の受光面となる表面をテクスチャエッチングすることにより形成することができる。ここで、テクスチャエッチングは、たとえば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液にイソプロピルアルコールを添加した液をたとえば70℃以上80℃以下に加熱したエッチング液を用いてシリコン基板1の受光面となる表面をエッチングすることによって行なうことができる。
次に、図1(j)に示すように、シリコン基板1の受光面となる表面に形成されたテクスチャ構造10上に反射防止膜12を形成するとともに、シリコン基板1の裏面となる表面にパッシベーション膜11を形成する。ここで、パッシベーション膜11としては、たとえば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、または酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層体などを用いることができる。また、反射防止膜12としてはたとえば窒化シリコン膜などを用いることができる。
次に、図1(k)に示すように、シリコン基板1の裏面となる表面のパッシベーション膜11の一部を除去して、シリコン基板1の裏面となる表面のn型不純物拡散領域8の一部を露出させるコンタクトホール13およびp型不純物拡散領域4の一部を露出させるコンタクトホール14をそれぞれ形成する。
次に、図1(l)に示すように、シリコン基板1の裏面側のコンタクトホール13を通してn型不純物拡散領域8に接するn電極15を形成するとともに、シリコン基板1の裏面側のコンタクトホール14を通してp型不純物拡散領域4に接するp電極16を形成する。なお、n電極15およびp電極16としては、たとえば、銀などの金属からなる電極を用いることができる。以上により、本発明の半導体装置の一例である裏面電極型太陽電池セルが作製される。
図2に、上記のようにして製造された裏面電極型太陽電池セルの裏面の一例の模式的な平面図を示す。
ここで、図2に示すように、上記のようにして製造された裏面電極型太陽電池のシリコン基板1の裏面には、櫛形状のn電極15と、櫛形状のp電極16とが形成されており、n電極15とp電極16とは互いに向かい合って櫛歯を1本ずつ噛み合わせるようにして配置されている。また、シリコン基板1の裏面には、円状の2つのアライメントマーク17がシリコン基板1の裏面の対角にそれぞれ配置されている。なお、n電極15およびp電極16の形状はそれぞれ上記の形状に限定されるものではないことは言うまでもない。
以上のように、本発明においては、n型不純物拡散領域8の形成の際に用いられる第2の拡散抑制マスク7を利用してボロンシリサイド層5をボロンシリケートガラス層6に変化させる。
したがって、本発明においては、図3(a)〜図3(n)に示される従来の裏面電極型太陽電池セルの製造方法のように、ボロンシリサイド層を高温の酸素雰囲気に所定時間設置することによってボロンシリケートガラス層に変化させる工程が必要なくなり、製造工程を簡略化することができるため、効率的に裏面電極型太陽電池セルを製造することが可能となる。
すなわち、図3(a)〜図3(n)に示される従来の裏面電極型太陽電池セルの製造方法においては、(1)ボロンシリサイド層をボロンシリケートガラス層に変化、(2)ボロンシリケートガラス層のエッチングによる除去、(3)n型不純物拡散領域形成用拡散抑制マスクの形成、(4)n型不純物拡散領域の形成、(5)n型不純物拡散領域形成用拡散抑制マスクの除去という工程を経る必要がある。
一方、本発明においては、(1)ボロンシリサイド層上へのn型不純物拡散領域の形成用の拡散抑制マスクの形成、(2)n型不純物拡散領域の形成、(3)n型不純物拡散領域形成用拡散抑制マスクの除去という工程で済むために、裏面電極型太陽電池セルの製造工程の簡略化が可能となる。
なお、上記においては、ボロンを含むp型不純物拡散剤3が塗布されたシリコン基板1を加熱することによってボロンを塗布拡散してp型不純物拡散領域4を形成したが、たとえば、BBr3のようなボロンを含むガスを用いてボロンを気相拡散させることによってp型不純物拡散領域4を形成してもよい。
また、上記においては、リンなどのn型不純物を含むn型不純物拡散剤9が塗布されたシリコン基板1を加熱することによってリンなどのn型不純物を塗布拡散してn型不純物拡散領域8を形成したが、たとえばPOCl3のようなリンなどのn型不純物を含むガスを用いてリンなどのn型不純物を気相拡散させることによってn型不純物拡散領域8を形成してもよい。
なお、本発明の裏面電極型太陽電池セルの概念には、シリコン基板の一方の表面(裏面)のみにp型用電極およびn型用電極の双方が形成された構成の裏面電極型太陽電池セルだけでなく、MWT(Metal Wrap Through)セル(シリコン基板に設けられた貫通孔に電極の一部を配置した構成の太陽電池セル)などのいわゆるバックコンタクト型太陽電池セル(シリコンの受光面と反対側の裏面から電流を取り出す構造の太陽電池セル)も含まれる。
また、本発明は、裏面電極型太陽電池セルの製造方法に限定されるものではなく、シリコン基板の受光面と裏面にそれぞれ電極を形成して製造された両面電極型太陽電池セルなどのあらゆる構成の太陽電池セルを含む半導体装置の製造に適用することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は太陽電池セルなどの半導体装置の製造、特に裏面電極型太陽電池セルの製造に好適に利用できる可能性がある。
1 シリコン基板、2 第1の拡散抑制マスク、3 p型不純物拡散剤、4 p型不純物拡散領域、5 ボロンシリサイド層、6 ボロンシリケートガラス層、7 第2の拡散抑制マスク、8 n型不純物拡散層、9 n型不純物拡散剤、10 テクスチャ構造、11 パッシベーション膜、12 反射防止膜、13,14 コンタクトホール、15 n電極、16 p電極、17 アライメントマーク、101 n型シリコン基板、102 SiO2膜、103 ボロンペースト、104 ボロン拡散層、105 ボロンシリサイド層、106 ボロンシリケートガラス層、107 マスキングペースト、108 リン拡散層、109 リンペースト、110 テクスチャ構造、111 パッシベーション膜、112 反射防止膜、113,114 コンタクトホール、115 n電極、116 p電極。

Claims (3)

  1. シリコン基板にボロンを拡散させることによって前記シリコン基板にp型不純物拡散領域を形成する工程と、
    前記p型不純物拡散領域の形成の際に生じた前記p型不純物拡散領域上のボロンシリサイド層上に酸化シリコンおよび酸化シリコン前駆体の少なくとも一方からなる拡散抑制マスクを設置する工程と、
    前記p型不純物拡散領域を形成する工程と前記拡散抑制マスクを設置する工程との間に前記p型不純物拡散領域の形成の際に前記ボロンシリサイド層上に生じたボロンシリケートガラス層を除去する工程と、
    前記拡散抑制マスクが設置された前記シリコン基板にn型不純物を拡散させることによって前記シリコン基板にn型不純物拡散領域を形成する工程と、
    前記n型不純物拡散領域の形成の際に前記ボロンシリサイド層と前記拡散抑制マスクとの反応により生じたボロンシリケートガラス層を除去する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。
  2. 前記拡散抑制マスクは、気相法およびマスキングペーストの塗布の少なくとも一方を用いて前記ボロンシリサイド層上に設置されることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記p型不純物拡散領域は、ボロンを含むp型不純物拡散剤が塗布された前記シリコン基板を加熱することによって形成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
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