JP5170368B2 - 引出のダンパ装置及び収納家具 - Google Patents

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Description

本発明は、引出を押し込んだ際の衝撃を好適に緩和し得るようにした引出のダンパ装置及びこれを適用した収納家具に関するものである。
筐体に出し入れ可能に取り付けられる引出を収納動作に適切に誘導するものとして、例えば特許文献1〜3に示すような引き込み機構等が提案されている。
これらの引き込み機構は何れのものも、筐体側に反発力を蓄積した状態で引っ張りバネが掛止状態で待機させてあり、引出を押し込んだ際、所定位置でバネの掛止状態を解除して引っ張りバネにより引出に引き込み力を作用させるとともに、引き込み機構による引き込み時にダンパー機能が働くように構成して、所要の抵抗の下に引出を緩やかに閉止位置に誘導することができるようにしている。
そして、引出を引き出す際は、その引き出し動作を利用して再び引っ張りバネを伸張させ、所定の掛止状態にセットした上で引出が引き出されるようにしている。
実用新案登録第3125539号公報 実用新案登録第3122771号公報 特開2006−308044号公報
しかしながら、かかる引き込み機構は、引出を押し込んだ際に引出が閉止する直前で作用するため、重量のある引き出しが強く押し込まれると大きな衝撃が発生し、引出や筐体のみならず引き込み機構にも大きな悪影響が及ぶ。
これに対して、仮に大きな衝撃に対応すべく、単に上記の引き込み機構に備わるダンパー機能を強化するだけでは、バネによる適切な引き込み作用が損なわれることになる。これは、他の構造の引き込み機構においても同様に問題となるところである。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、引出の押し込み時に大きな衝撃音が発生しあるいは各部に好ましくないダメージが及ぶことを先ずもって解消し、これに伴い引出の重量に応じた適切な衝撃吸収を可能にするとともに、ひいては既存の引き込み機能と協働して引出の一層適切な閉止動作を実現し得るようにしたダンパ装置及びこれを適用した収納家具を新たに提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のダンパ装置は、引出又は筐体の一方に関連部を設けるとともに、他方に衝撃吸収機構を設け、引出を筐体に押し込んだ際、一時的に関連部が衝撃吸収機構に係り合って引出の運動に抵抗を与えるとともに、所定位置を通過後にその係り合い及び抵抗を解除するように構成したことを特徴とする。
このように構成すると、引出を勢い良く押し込んでも、関連部と衝撃吸収機構との係り合いによって衝撃が緩和されるため、衝撃音の発生やその衝撃により引出、筐体に悪影響が及ぶことを好適に解消することができる。また、所定位置を通過後には上記の係り合い及び抵抗を解除するので、衝撃吸収機構が作用する領域を閉止手前の一定の領域に制限して、引出が完全に閉止する動作の妨げになることも回避することができる。
配置上の自由度を確保するとともに、衝撃吸収機構に直接ダメージが及ばないようにするためには、関連部と衝撃吸収機構は、その間に介在させた中間体を介して所定の範囲で間接的に係り合い、所定位置を通過後に何れか一方が中間体との係り合いを解除するように構成しておくことが望ましい。
本発明のダンパ装置が引出の引き出し動作の妨げとならないようにするためには、引出を引き出す際に、関連部が中間体に係り合っても中間体と衝撃吸収機構とは係り合わず、所定位置を通過後にその係り合いを解除するように構成しておくことが適切である。
このような中間体の作用を的確に得るためには、中間体は、関連部と衝撃吸収機構とが予め定めた相対距離内にあるときにその相対距離に応じて姿勢変更可能であり、相対距離内にないときに衝撃吸収機構の入力端に接触若しくは近接した位置にオフセットされるように構成しておくことが望ましい。
具体的な実施の態様としては、中間体の一部に関連部が突き当たり、これ以降の中間体の姿勢変更に伴って該中間体が衝撃吸収機構の入力端を押圧し、その押圧反力を中間体を介して関連部に返す構造をなしているものが挙げられる。
目的・用途に応じて適切なダンパー機能を構成するためには、関連部と中間体との位置関係、及び、中間体と衝撃吸収機構の入力端との位置関係の少なくとも一方を通じて、引出の運動に与える抵抗の大きさやその抵抗を発生させるタイミング等の調整が可能な構造をなしていることが好ましい。
引出を出し入れする際の見え掛かりの低下や可動部分に与える悪影響を極力回避するためには、衝撃吸収機構を中間体とともに筐体側に設け、関連部を引出側に設けておくことが好適である。
上記の調整を適切に行い得るようにするとともに、既存の引出と筐体の間にも容易に適用可能とするためには、少なくとも中間体及び衝撃吸収機構が、後付によって取り付け可能なパーツ構造をなしていることが望ましい。
引出を閉止位置に引き込むための引き込み機構を備えている場合には、関連部が所定位置を通過して衝撃吸収機構との係り合いを解除する前後若しくは当該係り合いを解除した以降に引き込み機構が働くように構成しておくことが好ましい。
特に、引き込み機構がダンパ機能を備え併せている場合には、本発明を適用することにより引き込み機構と協働して引出の出し入れ動作を一層的確に行わせることができる。勿論、このダンパ機能を本発明の衝撃吸収機構として利用する態様も可能である。
本発明に係る引出のダンパ装置は、以上説明した構成であるから、筐体と引出との間に適用して収納家具を構成した場合に極めて有用なものとなり得る。
本発明のダンパ装置は、以上説明した構成であるから、中間体や関連部、衝撃吸収機構の位置などを調整することで、引出の重量のいかんに拘わらず適切な衝撃吸収作用を通じて引出の押し込み時に大きな衝撃音が発生しあるいは各部に好ましくないダメージが及ぶことを解消し、これにより引出やレール機構、ひいてはこれを適用した収納家具等の使い勝手や信頼性、耐久性を有効に高めることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この実施形態に係る引出4のダンパ装置Aが適用される収納家具1を示している。この収納家具1は、筐体2にレール装置3を介して引出4を出し入れ可能に支持したものである。
筐体2には、左右の側壁21の内面21aに縦フレーム22を介してレール装置3が取り付けてあり、このレール装置3は、図1、図2及び図4等に示すように基端レール31、中間レール32及び先端レール33からなるサスペンションレール方式のもので、引出4を引き出す際に基端レール31から中間レール32が、また中間レール32から先端レール33がそれぞれ引き出されて、十分な引出量を確保できる構造のものであり、引出4はその側壁41がブラケット42を介して先端レール33に取り付けてある。なお、このレール装置3には、中間レール32と基端レール31の間に図1に簡単に示す引き込み機構34が備わっている。引き込み機構34自体は従来技術で述べたような既知のものであるため詳細は省略するが、例えば反発力を蓄積した状態で引っ張りバネ等を掛止状態で待機させておき、引出4を押し込んだ際に、所定位置で掛止状態が解除された引っ張りバネ等によって引出4に引き込み力を作用させるとともに、引き込み動作に伴いダンパー作用が生じるように構成されていて、所要の抵抗の下に引出4を緩やかに閉止位置に誘導できるものである。また、引出4を引き出す際は、引き出し動作を利用して再び引っ張りバネ等を伸張させ、所定の掛止状態にセットした上で引出4が引き出されるように構成してある。勿論、このような引き込み機構34としては、レールの後端部に傾斜や凹所を設けて引出4とともに移動する転動子をその傾斜や凹所に落とし込むようにしたものや、バネにより引出を引き込んで段差を乗り越えた位置に保持するようにしたものなど、種々のものを採用することができる。
そして、本実施形態は、引出4を押し込む際の衝撃を緩和するために、引出4側に図1〜図4に示すような関連部たる突起5を設け、筐体2側に衝撃吸収機構6及び中間体7を配置して、これらによりダンパ装置Aを構成している。そして、このダンパ装置Aによって、引出4を図2に矢印Xに示すように押し込む際に、突起5を中間体7を介し衝撃吸収機構6に作用させて衝撃を吸収した上で、図1の引き込み機構34を通じて引出4を閉止位置に誘導するようにしている。
ダンパ装置Aについてさらに具体的に説明すると、突起5は、この実施形態では引出4の側壁41の外面に取り付けたL字金具状のもので、水平片51を引出4の側壁41から筐体2の側壁21の内面21aに向かって延び出させている。
一方、図1に示す縦フレーム22,22間には、筐体2の側壁21の内面21aに一部コ字形をなすブラケット60が取り付けてあり、衝撃吸収機構6はこのブラケット60上に構成されているもので、図2〜図4等に示すように、円弧状をなす対向壁61、61間にスリーブ62を固定し、そのスリーブ62のうち引出4が引き出される側の端部に入力端となる軸部63を突没可能に嵌合させたリニアダンパ方式の樹脂ユニットからなる。内部にはバネが設けてあり、軸部63は通常、バネにより所定の突出位置に保持されていて、押し込まれることによってダンパー作用を生じるようにしたものである。ダンパー部分にはオイルダンパー式を始め適宜方式のものを用いることができる。
他方、中間体7は、この実施形態ではL字金具状のもので、衝撃吸収機構6に隣接させて筐体2の側壁21に平行な面71を水平軸70を介して前記ブラケット60に揺動可能に取り付けている。そして、自重により垂下した際、側壁21と直交する面すなわち引出4の出し入れ方向と直交する立面72を衝撃吸収機構6の入力端である前記軸部63に接触する部位に位置づけている。
すなわち、引出4を出し入れすると、引出4に付帯して設けた関連部たる前記突起5が移動し、移動方向は前記中間体7の垂下方向と交叉する方向、すなわち前記立面72と直交する方向であって、その立面72の下端側の一定領域と干渉して、中間体7を振り子状に揺動させながら、その下を通過することができる関係をなしている。
なお、図4に示すように、これら衝撃吸収機構6、中間体7及び突起5は、引出4を出し入れ可能に支持するレール装置3の厚み寸法d内に構成されている。
ここで、このダンパ装置Aの挙動について、図5及び図6に基づいて説明する。中間体7は図5(a)に示すように水平軸70回りに自重により垂下して、その立面72の下端部を突起5の移動軌跡上に位置づけるとともに、立面72の上方を衝撃干渉機構6の軸部63に接触したオフセット位置に位置づけている。引出4を押し込むと、ある程度閉まった位置から突起5が中間体7の立面72の下端部に突き当たり、更に押し込むと同図中矢印及び想像線で示すように中間体7が水平軸70回りに揺動して姿勢変更するとともに、これに伴い衝撃吸収機構6の軸部63が立面72の上方部により押し込まれて、その反力を立面72及び突起5を介して図2の引出4に返す。これにより、引出4の過大な押し込み力に対して制動がかけられる。中間体7の立面72の下端が突起5の水平部51の高さまで持ち上げられると、突起5の水平部51は立面72の下端側に潜り込み、そこから図5(b)に矢印で示すように水平部51の幅寸法に相当する移動量の間は突起5と立面72は摺動するだけで中間体7の姿勢は変わらない。水平部51が立面72の下端を完全に通過すると、同図(c)に示すように突起5と立面72の係り合いは解除され、衝撃吸収機構6が内在するバネにより軸部63を当初の突出位置に復帰させ、これにより中間体7は同図中矢印に示すように立面72を介し押し戻されて、自重により垂下して軸部63に接触した状態にオフセットされる。図1に示した引き込み機構34は、突起5が所定位置を通過して衝撃吸収機構6との係り合いを解除する前後若しくは当該係り合いを解除した以降に引き込み動作を開始するように設定してある。このため、ダンパ装置Aの作用から開放された引出4は、引き込み機構34によって閉止位置に誘導される。
引出4を引き出す際は、突起5は再び中間体7の立面72に係り合うが、これにより中間体7が揺動する方向は図6(d)に矢印で示すように引出4の押し込み時とは逆に衝撃吸収機構6の軸部63から立面72が離反する方向であり、突起5は立面72を所定高さまで持ち上げてその下端側に潜り込み、そこを通過する。突起5が立面72の下端側を完全に通過し、その係り合いを解除すると、同図(e)に示すように中間体7は再び同図中矢印で示すように上述したオフセット位置に戻る。
かかる衝撃吸収機構6と中間体7との位置関係については、図7(a)に示すように、前者の軸部63を後者の立面72のうち水平軸70に近い部位に位置づけるほど(図中上方にいくほど)立面72の下端側に突起5が作用した際にてこの作用で軸部63が押し込まれ易くなり、逆に水平軸70から遠い部位に位置づけるほど(図中下方にいくほど)立面72の下端側に突起5が作用した際に軸部63が押し込まれ難くなる。すなわち、中間体7に対する衝撃吸収機構6の相対的な上下位置に応じてダンパ作用の大きさが調節可能なものである。また、中間体7と関連部である突起5との位置関係については、図7(b)に示すように、後者の水平片51を前者の立面72のうち水平軸70に近い部位に位置づけるほど(図中上方にいくほど)トルクアームが短くなって軸部63を押し込み難くなり、逆に水平軸70から遠い部位に位置づけるほど(図中下方にいくほど)トルクアームが長くなって軸部63を押し込み易くなる。すなわち、中間体7に対する突起5の相対的な上下位置に応じてダンパ作用の大きさが調節可能なものである。これらは、軸部63の押し込み量や、突起5と立面72とが係り合う距離にも影響が及ぶため、これらを総合して相対的な位置関係が規定される。また、突起5を引出4の側壁41に対して、奥行方向のどの位置に設けるかによって、引出4を押し込んだ際にダンパ装置Aが作動するタイミングを調節することも可能なものとなっている。
そして、この実施形態では、図2等に示すように関連部である突起5、中間体7及び衝撃吸収機構6が、後付によって取り付け可能な金具や樹脂ユニット等のパーツ構造からなっており、適宜位置を選択して取り付けができ、また既存の収納装置にも後付けが可能なものとなっている。
以上のようにして、本実施形態のダンパ装置は、引出4に関連部である突起5を設けるとともに、筐体2に衝撃吸収機構6を設け、引出4を筐体2に押し込んだ際、一時的に突起5が衝撃吸収機構6に係り合って引出4の運動に抵抗を与えるとともに、所定位置を通過後にその係り合いを解除するように構成したので、引出4を勢い良く押し込んでも、関連部である突起5と衝撃吸収機構6との係り合いによって衝撃が緩和されて、衝撃音の発生やその衝撃により引出4や筐体2に悪影響が及ぶことを好適に解消することができる。また、突起5が所定位置を通過後には衝撃吸収機構6との係り合いを解除するので、衝撃吸収機構6が作用する領域を閉止手前の一定の領域に制限して、引出4が完全に閉止する動作の妨げになることも有効に回避することが可能となる。
また、関連部である突起5と衝撃吸収機構6とは、その間に介在させた中間体7を介して所定の範囲で間接的に係り合うとともに、所定位置を通過後に突起5が中間体7との係り合いを解除するように構成してあり、このように中間体7を介在させることで、突起5及び衝撃吸収機構6の配置に自由度が得られ、突起5と衝撃吸収機構6との係り合い方も自在に設定することができる。また、衝撃を一旦中間体7が受けた上で衝撃吸収機構6に作用させるので、衝撃吸収機構6に直接衝撃が及ぶことがなく、衝撃吸収機構6を保護して信頼性や耐久性も有効に向上させることができる。一方、所定位置を通過後には、突起5と中間体7との係り合いを解除するため、閉止時の引出4の動作を妨げないという基本コンセプトを有効に担保することができる。
一方、引出4を引き出す際は、関連部である突起5が中間体7に係り合っても中間体7と衝撃吸収機構6とは係り合わず、所定位置を通過後にその係り合いを解除するように構成しており、引出4を引き出す際は衝撃吸収機構6を作動させないので、引出4に対して実質的な負荷を受けずにスムーズな操作を確保できるものとなる。また、所定位置を通過後には係り合いを解除するので、再び押し込む際に突起5を中間体6に係り合わせる状態に適切に復帰させることができる。
その際、中間体7は、関連部である突起5と衝撃吸収機構6とが予め定めた相対距離内(図5(a)における突起5の実線位置と想像線位置との間)にあるときにその相対距離に応じて姿勢変更可能なものであり、相対距離内にないときに(それ以外の位置)で衝撃吸収機構6の入力端である軸部63に接触若しくは近接した位置にオフセットされ、或いは衝撃吸収機構6から離れるようにしているので、突起5と衝撃吸収機構6との係り合い状態を一定の領域に亘って有効に担保できるとともに、引出4を押し込む際に所定位置から突起5と衝撃吸収機構6との係り合いを即座に開始させて無駄のない作動を実現することができる。
具体的には、中間体7の一部に関連部である突起5が突き当たり、これ以降の中間体7の姿勢変更に伴って該中間体7が衝撃吸収機構6の入力端である軸部63を押圧し、その押圧反力を中間体7を介して突起5に返す構造であるので、図に示すような簡素な構造ながら、本発明の作用効果を有効に実現することができる。
さらに、図7に基づいて説明したように、関連部である突起5と中間体7との位置関係や、中間体7と衝撃吸収機構6の入力端である軸部63との位置関係などを通じて、引出4の運動に与える抵抗の大きさやその抵抗を発生させるタイミング等の調整が可能な構造をなすため、引出4の重量や大きさなどを始め、目的・用途に応じて適切なダンパー機能を構成することができる。
組込みの態様としては、図4に基づいて説明したように、引出4を出し入れ可能に支持するレール装置3の厚み寸法内に衝撃吸収機構6、中間体7及び関連部たる突起5を配置しているので、引出4と筐体2との間のデッドスペースを有効利用して機構部品を適切に組み込むことが可能となる。このような効果は、図1に示す縦フレーム22やブラケット60を省略してレール装置3や衝撃吸収機構6、中間体7などを筐体2の側壁21の内面21aに直付けした場合にも全く同様に奏されるものとなる。
また、衝撃吸収機構6を中間体7とともに筐体2側に設け、関連部である突起5を引出4側に設けて、目立ち易い構造である上に可動部分を含む衝撃吸収機構6や中間体7を筐体2の内部の見え難い部位に位置づけ、コンパクトに構成できて可動部分を含まない突起5のみを引出4側に設けているので、引出4を出し入れする際の見え掛かりの低下や可動部分に与える悪影響を極力回避することができる。
そして、中間体7や衝撃吸収機構6、更には突起5を、後付によって取り付け可能なパーツ構造にしているため、上記の位置調整を適切に行え、既存の引出と筐体との間にも事後的に適用可能な有用な構造のダンパ装置Aとして提供することができる。
以上に加えて、引出4を出し入れ可能に支持する上記レール装置3が、当該引出4を閉止位置に引き込むための引き込み機構34を備えており、関連部である突起5が所定位置を通過して衝撃吸収機構6との係り合いを解除する前後若しくは当該係り合いを解除した以降に引き込み機構34が働くように構成して、本発明のダンパ装置Aが予め大きな衝撃を緩和するようにしているので、強く押し込んでも引き込み機構34を適切に作動させることができ、引き込み機構34にダメージが及ぶことを有効に回避して、閉止時の衝撃緩和とともに、適切な閉止状態を実現することが可能となる。
さらに、上記引き込み機構34はダンパ機能を備え併せているが、ダンパ機能付の引き込み機構34のみの場合、大きな衝撃に備えてダンパ機能を強くすると引き込み機能が弱くなり、逆に小さな衝撃を想定してダンパ機能を弱くすると大きな衝撃に耐えられなくなるという不都合があるのに対して、本実施形態のようなダンパ装置Aを併設すれば、ダンパ機能付きの引き込み機構34に一律のものを用い、本発明のダンパ装置A側で目的・用途に応じた適切な衝撃吸収機能を設定することができるので、種々の事情により的確に対応することが可能となる。
本実施形態のダンパ装置Aは、以上説明した構成であるから、収納家具1の筐体2と引出4との間に適用することによって、収納家具1の適切な機能及び適正な使い勝手を得るとともに、信頼性及び耐久性を有効に向上させることが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、引出4側に関連部である突起5を設け、筐体2側に衝撃吸収機構6や中間体7を設けたが、本発明の基本的な作用効果を得る上では、逆に、筐体2側に関連部である突起5を設け、引出4側に衝撃吸収機構6や中間体7を設けることも可能である。
また、衝撃吸収機構として、図8(a)に示すようなロータリダンパ方式の衝撃吸収機構106を採用することもできる。この衝撃吸収機構106は、内部にねじりバネを内蔵して入力端163が所定位置にオフセットされた状態にあるもので、例えば引出4側に上記と同様の関連部たる突起5を設けるとともに、筐体2側にこの衝撃吸収機構106を設け、引出4を筐体2に押し込んだ際、図8(b)に示すように一時的に突起105が衝撃吸収機構106に係り合って引出の運動に抵抗を与えるとともに、所定位置を通過後にその係り合いを解除して、入力端163が同図(a)のオフセット位置に復帰するようにしたものである。このようにしても、基本的に上記実施形態と同等の効果が奏されるものとなる。この場合、入力端163自体が姿勢変更するため、中間体を介さずに突起105と入力端163を所定範囲内でのみ係り合わせることが可能となっている。
さらに、関連部は、上記実施形態のようなL字状の突起以外にも、衝撃吸収機構に直接又は中間体を介して係り合うことができれば、どのような形態のものであってもよい。また、本発明の基本的効果を奏する上では、関連部は引出の側壁等に折曲や切り起こし等によって一体的に設けたものであってもよい。
さらにまた、本発明の基本的作用効果を得る上では引き込み機構は必須要件ではないし、引き込み機構が設けられる場合にも引き込み機構にダンパは必須のものではない。ダンパが備わる場合には、このダンパを本発明の衝撃吸収機構として利用して、直接又は中間体を介して関連部を係り合わせるようにしてもよい。
その他、中間体の形態なども、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るダンパ装置を適用した収納家具を引出を想像線にして示す斜視図。 図1の要部を破断して示す拡大斜視図。 図1の模式的な側面図。 図3におけるIV−IV線拡大断面図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態における関連部と中間体、中間体と衝撃吸収機構の関係を説明するための図。 本発明の変形例を示す図。
符号の説明
A…ダンパ装置
1…収納装置
2…筐体
3…レール装置
4…引出
5…関連部(突起)
6…衝撃吸収機構
7…中間体
63…入力端(軸部)

Claims (11)

  1. 引出又は筐体の一方に関連部を設けるとともに、他方に衝撃吸収機構を設け、引出を筐体に押し込んだ際、一時的に関連部が衝撃吸収機構に係り合って引出の運動に抵抗を与えるとともに、所定位置を通過後にその係り合い及び抵抗を解除するように構成したことを特徴とする引出のダンパ装置。
  2. 関連部と衝撃吸収機構は、その間に介在させた中間体を介して所定の範囲で間接的に係り合い、所定位置を通過後に何れか一方が中間体との係り合いを解除するように構成してある請求項1記載の引出のダンパ装置。
  3. 引出を引き出す際は、関連部が中間体に係り合っても中間体と衝撃吸収機構とは係り合わず、所定位置を通過後にその係り合いを解除するように構成してある請求項1記載の引出のダンパ装置。
  4. 中間体は、関連部と衝撃吸収機構とが予め定めた相対距離内にあるときにその相対距離に応じて姿勢変更可能なものであり、相対距離内にないときに衝撃吸収機構の入力端に接触若しくは近接した位置にオフセットされる請求項2又は3記載の引出のダンパ装置。
  5. 中間体の一部に関連部が突き当たり、これ以降の中間体の姿勢変更に伴って該中間体が衝撃吸収機構の入力端を押圧し、その押圧反力を中間体を介して関連部に返す構造をなす請求項2〜4記載の引出のダンパ装置。
  6. 関連部と中間体との位置関係、及び、中間体と衝撃吸収機構の入力端との位置関係の少なくとも一方を通じて、引出の運動に与える抵抗の大きさやその抵抗を発生させるタイミング等の調整が可能な構造をなす請求項2〜5記載の引出のダンパ装置。
  7. 衝撃吸収機構が中間体とともに筐体側に設けられ、関連部が引出側に設けられる請求項2〜6記載の引出のダンパ装置。
  8. 少なくとも中間体及び衝撃吸収機構が、後付によって取り付け可能なパーツ構造からなる請求項2〜7記載の引出のダンパ装置。
  9. 引出を閉止位置に引き込むための引き込み機構を備えており、関連部が所定位置を通過して衝撃吸収機構との係り合いを解除する前後若しくは当該係り合いを解除した以降に引き込み機構が働くように構成している請求項1〜8記載の引出のダンパ装置。
  10. 引き込み機構がダンパ機能を備え併せる請求項9記載の引出のダンパ装置。
  11. 請求項1〜10に係る引出のダンパ装置を、筐体と引出との間に適用したことを特徴とする収納家具。
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