JP5166971B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
例えば燃料電池車両に備わる燃料電池システムには、燃料電池(Fuel Cell)のスタック(燃料電池スタック)を冷却するため、ラジエータと冷却配管を含んでなる冷却ラインが備わる。このような冷却ラインは、燃料電池スタックを経由する冷媒を冷却配管に通流させて、燃料電池スタックの放熱を冷媒でラジエータに運び、ラジエータで外気と熱交換して大気に放熱する。
そして、冷却ラインには冷媒を冷却配管に通流させる冷媒ポンプが備わり、冷媒ポンプを駆動することで冷媒は冷却配管を通流する。
このような冷却ラインは、冷却配管で燃料電池スタック、ラジエータ、冷媒ポンプなどを連結して構成される。このとき、冷却配管は、複数のゴム製の配管(以下、ゴム配管と称する場合がある)を連結して必要な長さに形成し、燃料電池スタック、ラジエータ、冷媒ポンプなどを連結する。そして冷却配管を構成するゴム配管は、連結部分においては連結部材を介して互いに連結される。
冷却配管を構成するゴム配管の連結部分に使用される連結部材は、例えば管状の部材であって、一端は、互いに連結される一方のゴム配管に嵌合するとともに、連結部材の他端は、他方のゴム配管に嵌合し、ゴム配管を互いに連結する。そして、連結部材とゴム配管は、例えば締結バンドで締め付けて固定される。
冷却配管は感電防止のため絶縁性能を有するゴムで形成されることから、冷却配管の一部である連結部材も絶縁性能を有する樹脂で形成される。樹脂は金属に比べて柔軟であり、例えば連結部材とゴム配管の嵌合部において連結部材が変形し、連結部分のシール性を長期間にわたって維持することが困難であるという問題がある。また、樹脂は金属より熱伝導率が低いことから、樹脂製の連結部材では放熱効果が期待できない。
さらに、樹脂製の連結部材は、成形時における反りなどの変形によって、生産効率が低下することから、成形時の変形を抑制して生産効率の向上が要求されている。
このような問題を解決するため、例えば特許文献1には、樹脂配管の端部を金属製の環状部材で補強して連結部分における変形を抑制し、連結部分のシール性を長期間にわたって維持する技術が開示されている。
特開2006−234129号公報(図2参照)
しかしながら、特許文献1に開示される樹脂配管は、連結部分の他は樹脂製であることから、特許文献1に開示される技術を連結部材の形成に適用しても、連結部材における放熱効果を向上することができない。
また、樹脂配管の成形時における変形への対応が考慮されていないことから、特許文献1に開示される技術を連結部材の形成に適用しても、連結部材の生産効率を向上することができない。
そこで、本発明は、放熱効果を向上し、且つ成形時の変形を抑制できる連結部材を備えて構成される燃料電池システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックを経由する冷媒を冷却するラジエータと、前記冷媒が通流する冷却配管が、少なくとも前記燃料電池スタックと前記ラジエータを連結してなる冷却ラインと、を含んだ燃料電池システムとした。そして、前記冷却配管は、複数のゴム配管が連結部材を介して互いに連結されてなり、前記連結部材は、管状の樹脂部の一端から他端の間の略全域にわたって、管状の金属部が同軸に挿入され、内周面には、前記金属部が露出していることを特徴とした。
この発明によると、冷却ラインの冷却配管を構成するゴム配管を連結する連結部材は、管状の樹脂部の一端から他端の間の略全域にわたって挿入されて備わる金属部で、樹脂部を補強することができる。また、連結部材を通流する冷媒を内周面に露出する金属部に接触させることができる。
また、本発明は、前記連結部材は、前記冷媒の流れに対して、前記ラジエータの上流、且つ前記燃料電池スタックの下流で、前記ゴム配管を互いに連結することを特徴とした。
この発明によると、燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックを経由し、且つラジエータで冷却される前の高温の冷媒を、金属部に接触させながら連結部材に通流できる。
また、本発明は、前記冷媒の流れに対して、前記ラジエータの上流、且つ前記燃料電池スタックの下流で前記冷却配管が分岐して、前記ラジエータを迂回するバイパス配管が形成される場合、前記連結部材は、前記ラジエータの上流、且つ前記パイパス配管の分岐点の下流で、前記ゴム配管を互いに連結することを特徴とした。
この発明によると、冷媒は、連結部材を通流することなく、バイパス配管を通流できる。
また、本発明は、前記ラジエータには、当該ラジエータに向けて冷却風を送風する冷却ファンが備わり、前記連結部材は、前記冷却風の流れに対して前記冷却ファンの下流で、前記ゴム配管を互いに連結することを特徴とした。
この発明によると、ラジエータに備わる冷却ファンが送風する冷却風で連結部材を冷却できる。
本発明によれば、放熱効果を向上し、且つ成形時の変形を抑制できる連結部材を備えて構成される燃料電池システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、適宜図を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る連結部材が備わる燃料電池システムの構成を示す図である。図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10のアノードに対して水素(燃料ガス、反応ガス)を給排するアノード系と、燃料電池スタック10のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)を給排するカソード系と、燃料電池スタック10を経由する冷媒を冷却する冷却ライン6と、を備えている。
アノード系は、水素タンク21から配管21aを介して、水素が燃料電池スタック10のアノード流路11に供給され、アノードオフガスが配管21bを介して排出される系である。
また、カソード系は、コンプレッサ31が酸素を含む空気を配管31aを介してカソード流路12に供給し、カソードオフガスが配管31bを介して排出される系である。
燃料電池スタック10は、複数(例えば200〜400枚)の固体高分子型の単セルが積層されることで構成されたスタックであり、複数の単セルは電気的に直列で接続されている。単セルは、MEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)と、これを挟み2枚の導電性を有するアノードセパレータおよびカソードセパレータと、を備えている。
MEAは、1価の陽イオン交換膜(例えばパーフルオロスルホン酸型)からなる電解質膜(固体高分子膜)と、これを挟むアノードおよびカソードとを備えている。アノードおよびカソードは、カーボンペーパ等の導電性を有する多孔質体から主に構成されると共に、アノードおよびカソードにおける電極反応を生じさせるための触媒(Pt、Ru等)を含んでいる。
アノードセパレータには、各MEAのアノードに対して水素を給排するため単セルの積層方向に延びる貫通孔(内部マニホールドと称される)や、単セルの面方向に延びる溝が形成されており、これら貫通孔および溝がアノード流路11(燃料ガス流路)として機能している。
カソードセパレータには、各MEAのカソードに対して空気を給排するため単セルの積層方向に延びる貫通孔(内部マニホールドと称される)や、単セルの面方向に延びる溝が形成されており、これら貫通孔および溝がカソード流路12(酸化剤ガス流路)として機能している。
このようなアノード流路11を介して各アノードに水素が供給されると、後記式(1)の電極反応が起こり、また、カソード流路12を介して各カソードに空気が供給されると、後記式(2)の電極反応が起こり、各単セルで電位差(OCV(Open Circuit Voltage)、開回路電圧)が発生するようになっている。そして、燃料電池スタック10と図示しない走行モータ等の外部回路とが電気的に接続されて電流が取り出されると、燃料電池スタック10が発電するようになっている。
2H→4H+4e …(1)
+4H+4e→2HO …(2)
このようにして燃料電池スタック10が発電すると、カソードで生成した水(水蒸気)の一部は、電解質膜を透過し、アノードに移動する。したがって、カソードから排出されるカソードオフガス、およびアノードから排出されるアノードオフガスは、いずれも多湿となる。
また、燃料電池システム1には、燃料電池スタック10を経由する冷媒を冷却する冷却ライン6が備わる。冷却ライン6は、燃料電池スタック10とラジエータ63との間を冷媒が循環可能に、冷却配管63aで接続した系であり、冷媒を循環させる冷媒ポンプ61を備える。
ラジエータ63は、燃料電池スタック10の放熱を、冷却配管63aを通流する冷媒を介して外気と熱交換して大気に放出する機能を有する。
また、ラジエータ63には冷却ファン66が備わり、ラジエータ63に向けて冷却風を送風する構成であってもよい。この構成によって、冷却配管63aを通流する冷媒は、ラジエータ63で効率よく熱交換され冷却される。
冷媒は、例えば冷却水であり、以下、冷却水を冷媒として使用する場合に基づいて説明する。
冷却ライン6を構成する冷却配管63aは、例えばゴム配管が互いに連結されて構成されている。
さらに、冷却配管63aには、冷却水がラジエータ63を迂回するためのバイパス配管63bが形成される。
バイパス配管63bは、冷却水の流れに対して、ラジエータ63の上流、且つ燃料電池スタック10の下流における分岐点Pで冷却配管63aが分岐して形成され、ラジエータ63の下流で、冷却配管63aにサーモスタット弁63cを介して連結される。
サーモスタット弁63cは、冷却配管63aを通流する冷却水の温度によって動作する弁であって、冷却水の温度が所定値より低いときに、図示しない弁体が冷却配管63aを遮断するとともに、バイパス配管63bと冷却配管63aとを連通する。このことによって、冷却水はパイパス配管63bを通流してラジエータ63を迂回する。
一方、冷却水の温度が所定値以上のとき、図示しない弁体が冷却配管63aを開通するとともに、バイパス配管63bと冷却配管63aとを遮断する。このことによって、冷却水はラジエータ63を経由して冷却配管63aを通流する。
なお、サーモスタット弁63cは公知の技術を使用することができ、詳細な説明は省略する。
また、冷却ライン6には、サーモスタット弁63cの下流にイオン交換器65が備わる。イオン交換器65は、冷却配管63aを通流する冷却水に含まれるイオンやその他の不純物を除去する。
図2の(a)は、冷却配管を構成するゴム配管の連結部分を示す概略図、(b)は、連結部材の断面図である。図1に示すように、冷却ライン6は、冷却配管63aで連結される燃料電池スタック10とラジエータ63とを含んで冷却水の循環系を形成している。冷却配管63aは、例えば複数のゴム配管が互いに連結されて必要な長さに形成され、冷却水の流路を形成する。冷却配管63aは、例えば図2の(a)に示す連結部材60を介して、ゴム配管630が互いに連結されてなる。
本実施形態においては、図2の(b)に示すように、ゴム配管630を互いに連結する連結部材60を、金属部60bと樹脂部60aとで構成し、外周面601は、金属部60bを樹脂部60aで被覆するように構成した。
そして、本実施形態に係る連結部材60の内周面602は、金属部60bが樹脂部60aで被覆されず、金属部60bが露出する構成とした。
このように、例えば円筒など管状の樹脂部60aに、断面形状が樹脂部60aと略等しい管状の金属部60bを挿入し、連結部材60を構成する。
なお、図2の(b)には、連結部材60の断面形状を円形として図示したがこれには限定されず、連結部材60の断面形状は、ゴム配管630の断面形状に対応した形状であればよい。
また、金属部60bの厚みは、例えばゴム配管630の連結部に要求される強度などに基づいて、適宜設定すればよい。そして、樹脂部60aの厚みは、例えば連結部材60がゴム配管630の端部に嵌入できる径となるように、適宜設定すればよい。
樹脂部60aの両端部には、金属部60bの厚みに対応した凸部60a1、60a1が内周面602に沿って形成される。そして、金属部60bは両端部に形成される凸部60a1、60a1の間に嵌まり込むように備わり、連結部材60が形成される。この構成によって、金属部60bは樹脂部60aの端部から落下することがない。
このように連結部材60を形成することで、一端から他端まで金属部60bが備わり、外周面601が樹脂部60aで被覆された連結部材60が構成される。
従来、ゴム配管630を互いに連結する連結部材60は、電気的な絶縁性能を有する樹脂などを素材として形成される。これは以下の理由による。
冷却水を長期間にわたって使用すると、例えば燃料電池スタック10(図1参照)の筐体などから溶出するイオンや、その他の不純物が冷却水に混入する。冷却水は、燃料電池スタック10の図示しない電極に接触することから、イオンの濃度が高くなると冷却水が導体となって、冷却水に電流が通電する。
通常、冷却水に含まれるイオンは、燃料電池システム1(図1参照)に備わるイオン交換器65(図1参照)で除去される。
しかしながら、仮にイオン交換器65に不具合が発生し、冷却水にイオンが残留すると、前記のように冷却水に電流が通電する。このように冷却水を通電する電流を外部と絶縁し、例えば運転者が誤って連結部材60に接触したときの感電を防止するため、連結部材60は、樹脂など電気的な絶縁性能を有する素材で形成される。
そして、例えば連結部材60を樹脂で形成した場合、図2の(a)に示すように、ゴム配管630の外側から締結バンド64で締め付けると、樹脂は剛性が低い素材であることから、例えばゴムなどの樹脂からなるゴム配管630の変形に伴って、連結部材60が断面方向に縮径するように変形し、ゴム配管630の内周面630aと連結部材60の外周面601に間隙が生じる場合がある。
また、燃料電池システム1(図1参照)の駆動で発生する熱や振動によって、連結部材60が変形し、ゴム配管630の内周面630aと連結部材60の外周面601に間隙が生じる場合がある。そして、ゴム配管630の内周面630aと連結部材60の外周面601に間隙が生じると、冷却配管63aを通流する冷却水が漏洩する虞がある。
これに対し、本実施形態においては、図2の(b)に示すように、ゴム配管630(図2の(a)参照)を互いに連結する連結部材60を、金属部60bと樹脂部60aとで構成し、外周面601は、金属部60bを樹脂部60aで被覆するように構成した。
図2の(a)に示すように、本実施形態に係る連結部材60の端部をゴム配管630に嵌入し、ゴム配管630の外側から締結バンド64で締め付けても、金属部60bは樹脂部60aより剛性が高いことから、樹脂部60aのみで形成される場合より、連結部材60の変形を極めて少なくできる。したがって、連結部材60の外周面601とゴム配管630の内周面630aとの間に間隙が生じることを抑制でき、ゴム配管630と連結部材60の連結部分におけるシール性を維持できる。
さらに、図2の(b)に示すように、連結部材60の一端から他端まで、略全域にわたって金属部60bが備わることから、例えば連結部材60の端部近傍のみに金属部60bが備わる構成より剛性が高く、締結バンド64(図2の(a)参照)の締結力を高めても連結部材60が変形することがない。したがって、ゴム配管630(図2の(a)参照)と連結部材60を確実に連結することができ、ゴム配管630と連結部材60の連結部分におけるシール性を高めることができる。
また、金属部60bは熱や振動による変形も極めて少ないことから、燃料電池システム1(図1参照)の駆動で発生する熱や振動による変形も抑制することができる。したがって、燃料電池システム1の駆動で発生する熱や振動によるシール性の劣化を軽減でき、ゴム配管630(図2の(a)参照)と連結部材60の連結部分におけるシール性を長期間にわたって維持できる。
このように、本実施形態に係る連結部材60は、ゴム配管630の内周面630a(図2の(a)参照)と連結部材60の外周面601の間に間隙が生じることを抑制することで、ゴム配管630と連結部材60の連結部分におけるシール性を維持でき、冷却配管63a(図1参照)を通流する冷却水の漏洩を抑制できるという優れた効果を奏する。
さらに、連結部材60は、外周面601が樹脂部60aで被覆されることから、連結部材60を通流する冷却水が電流を通電していても、樹脂部60aが電流を絶縁することから、例えば運転者が連結部材60に接触しても感電することはない。
また、本実施形態に係る連結部材60は、図2の(b)に示すように、内周面602の金属部60bが樹脂部60aで被覆されず、連結部材60の内周面602に金属部60bが露出しているので、下記のような効果を奏することができる。
例えば、冷却水の流れに対して、ラジエータ63(図1参照)の上流、且つ燃料電池スタック10(図1参照)の下流において、ゴム配管630(図2の(a)参照)を連結部材60を介して互いに連結する場合、連結部材60を通流する冷却水は、燃料電池スタック10の放熱を取り込んだ高温の冷却水である。
このような高温の冷却水が連結部材60を通流するとき、冷却水は連結部材60の内周面602に露出している金属部60bに接触しながら連結部材60を通流する。
金属部60bは樹脂部60aに比べて熱伝導率が高いことから、金属部60bは、冷却水に取り込まれた熱を効率よく放熱できる。すなわち、冷却水は金属部60bとの間で熱交換をして、温度が低下する。
そして、ラジエータ63(図1参照)に導入するのに先行して冷却水の温度が低下することから、ラジエータ63での冷却効率を向上できるという優れた効果を奏する。
また、連結部材60は、燃料電池システム1(図1参照)のバイパス配管63b(図1参照)には使用しない構成としてもよい。
バイパス配管63bは、温度の低い冷却水を通流して、ラジエータ63(図1参照)における冷却を抑制するための配管である。したがって、冷却効果を少なくする構成が好適である。
前記したように、本実施形態に係る連結部材60は冷却効果を奏することから、連結部材60をバイパス配管63bに使用しないことで、バイパス配管63bにおける冷却水の冷却を抑制できる。
また、連結部材60を、冷却ファン66(図1参照)が送風する冷却風の流路上、且つ冷却風の流れに対して冷却ファン66より下流になる位置に配設する構成としてもよい。
図3は、連結部材が、冷却風の流路上に備わることを示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る燃料電池システム1(図1参照)を燃料電池車両100に搭載する場合、燃料電池車両100の前方にラジエータ63を配設し、さらに、ラジエータ63の後方に冷却ファン66を備えて、前方からラジエータ63に向けて冷却風を送風する構成が考えられる。
なお、冷却ファン66はラジエータ63の前方に備わる構成であってもよい。
さらに、冷却水の流れに対して、ラジエータ63の上流になる冷却配管63aが、冷却ファン66の後方を通るような配置とする。そして、連結部材60は、ラジエータ63の上流になる冷却配管63aを形成するゴム配管630(図2の(a)参照)を、冷却ファン66の後方で互いに連結する。
すなわち、連結部材60は、冷却ファン66が送風する冷却風の流れに対して冷却ファン66の下流に配設され、ゴム配管630を互いに連結する。
前記したように、本実施形態に係る連結部材60は、内部を通流する冷却水を内周面602(図2の(b)参照)に露出する金属部60b(図2の(b)参照)に接触させることで、冷却水の温度を低下させる効果を有する。
図3に示すように、冷却風の流路上に連結部材60を配設することで、連結部材60を冷却風で冷却できることから、内部を通流する冷却水の温度を低下させる効果を向上できる。
とくに、冷却水の流れに対してラジエータ63の上流になる冷却配管63aを冷却風の流路上に配置し、そこに連結部材60を配設することで、ラジエータ63の上流で冷却水の温度を低下させることができ、ラジエータ63における冷却水の冷却効率を向上できる。
また、連結部材60をバイパス配管63bに使用する場合であっても、例えば、冷却水がバイパス配管63bを通流するときには、冷却ファン66の動作を停止し、ラジエータ63に冷却風を送風しない構成とすることで、連結部材60からの放熱を抑制できる。
なお、図2の(b)に示すように、本実施形態において、金属部60bは、連結部材60の内周面602に露出し、連結部材60を流れる冷却水と接触することから、冷却水による金属部60bの腐食が考えられる。そこで、金属部60bを、例えばステンレスなど耐食性の高い素材で形成することで、冷却水による腐食を抑えることができる。
本実施形態に係る連結部材60の形成方法は限定するものではないが、例えば連結部材60の樹脂部60aを成形する金型に、あらかじめ金属部60bをインサートしておくインサート成形で連結部材60を形成できる。
または、管状の樹脂部60aに、管状の金属部60bを圧入して形成してもよい。
このように、管状の樹脂部60aに、管状の金属部60bを圧入して連結部材60を形成する場合、例えば図2の(b)に示す凸部60a1、60a1を形成しなくてもよい。
さらに、例えば金属部60bと樹脂部60aの間を接着剤等で接着するように構成してもよい。金属部60bと樹脂部60aの間を接着剤等で接着することで、金属部60bが樹脂部60aの端部から落下することなく、連結部材60を形成できる。
また、例えば金属部60bを被覆する樹脂部60aに少なくとも1つの放熱孔を設けてもよい。図4は樹脂部に形成する放熱孔の一例を示す図である。図4に示すように、例えば金属部60bを被覆する樹脂部60aに複数の放熱孔60a2を形成し、放熱孔60a2においては、金属部60bが連結部材60の外周面601に露出するように構成する。
図4に示すように、樹脂部60aに複数の放熱孔60a2を形成することで、金属部60bに伝熱される冷却水の熱は、放熱孔60a2を介して大気に放熱される。したがって、連結部材60を通流する冷却水は、金属部60bを介して連結部材60の周囲の大気と熱交換することができ、効率よく冷却される。
このように構成される連結部材60を、ラジエータ63(図1参照)の上流の側に使用すると、冷却水は、ラジエータ63に導入されるのに先行して温度が低下することから、ラジエータ63での冷却効率を向上できる。
樹脂部60aは、例えば運転者が誤って連結部材60に接触したときに、直接金属部60bに触れることがないように金属部60bを被覆するものであるから、1つの放熱孔60a2の開口面積を、例えば指先の大きさより充分に小さくすることで、運転者が金属部60bに触れることを防止できる。
そして、このような放熱孔60a2を樹脂部60aに複数形成することで、連結部材60の金属部60bからの放熱性を高めることができ、連結部材60を通流する冷却水を、金属部60bを介して効率よく冷却できる。
なお、図4に示すように放熱孔60a2を形成する場合、樹脂部60aの両端部に形成される凸部60a1、60a1と金属部60bの両端部との間を例えばシールドするなど水密構造にすることで、冷却水が放熱孔60a2を介して漏洩することを防止できる。
また、図4に示す放熱孔60a2の形状は限定するものではなく、開口面が例えば円形であってもよく、他の形状であってもよい。さらに、放熱孔60a2は規則正しく配置されなくてもよい。
また、連結部材60の端部近傍の、ゴム配管630(図2の(a)参照)との連結部になる位置を避けて放熱孔60a2を形成することで、ゴム配管630との間にシール性を保つことができる。
以上のように、本実施形態に係る連結部材は、金属部で内周面を形成し、外周面は、金属部を樹脂部で被覆して形成した。
そして、連結部材の内周面は、金属部が樹脂部で被覆されず、金属部が露出する構成とした。
このように連結部材を形成したことで、例えば締結バンドでゴム配管と共に連結部材を締め付ける場合であっても、連結部材の変形を抑制することができ、ゴム配管と連結部材の連結部分におけるシール性を維持できるという優れた効果を奏する。
また、連結部材の内周面に金属部を露出した構成により、連結部材を通流する冷却水を冷却することができ、例えばラジエータの冷却効率を向上できるという優れた効果を奏する。
特に、冷却ラインにおけるラジエータの上流、且つバイパス配管の分岐点の下流に、本実施形態に係る連結部材を備えると、顕著な冷却効果を奏することができる。
さらに、本実施形態に係る連結部材は、一端から他端の間の略全域にわたって金属部が備わることから、長手方向に反る変形の発生を抑制できる。このことによって、例えば、連結部材の生産時において、反りによる変形の発生が抑制され、連結部材の生産時における、変形による不良率を低減できる。したがって、連結部材の生産効率を向上できるという優れた効果を奏する。
本実施形態に係る連結部材が備わる燃料電池システムの構成を示す図である。 (a)は、冷却配管を構成するゴム配管の連結部分を示す概略図、(b)は、連結部材の断面図である。 連結部材が、冷却風の流路上に備わることを示す図である。 樹脂部に形成する放熱孔の一例を示す図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
6 冷却ライン
10 燃料電池スタック
60 連結部材
60a 樹脂部
60b 金属部
63 ラジエータ
63a 冷却配管
63b パイパス配管
66 冷却ファン
630 ゴム配管
P 分岐点

Claims (4)

  1. 燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックを経由する冷媒を冷却するラジエータと、
    前記冷媒が通流する冷却配管が、少なくとも前記燃料電池スタックと前記ラジエータを連結してなる冷却ラインと、を含んだ燃料電池システムであって、
    前記冷却配管は、複数のゴム配管が連結部材を介して互いに連結されてなり、
    前記連結部材は、
    管状の樹脂部の一端から他端の間の略全域にわたって、管状の金属部が同軸に挿入され、内周面には、前記金属部が露出していることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記連結部材は、
    前記冷媒の流れに対して、前記ラジエータの上流、且つ前記燃料電池スタックの下流で、前記ゴム配管を互いに連結することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記冷媒の流れに対して、前記ラジエータの上流、且つ前記燃料電池スタックの下流で前記冷却配管が分岐して、前記ラジエータを迂回するバイパス配管が形成される場合、
    前記連結部材は、前記ラジエータの上流、且つ前記パイパス配管の分岐点の下流で、前記ゴム配管を互いに連結することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記ラジエータには、当該ラジエータに向けて冷却風を送風する冷却ファンが備わり、
    前記連結部材は、前記冷却風の流れに対して前記冷却ファンの下流で、前記ゴム配管を互いに連結することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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