JP5166515B2 - 通貨オプションのプレミアム演算装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

通貨オプションのプレミアム演算装置、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は通貨オプションのプレミアム演算装置、プログラム及び記録媒体に係り、特に、評価対象の通貨オプションのプレミアムを演算する通貨オプションのプレミアム演算装置、コンピュータを前記通貨オプションのプレミアム演算装置として機能させるための通貨オプションのプレミアム演算プログラム、及び、前記通貨オプションのプレミアム演算プログラムが記録された記録媒体に関する。
通貨オプションは、通貨を所定の行使期日又は行使期間内に所定の行使価格(ストライク・プライス)で購入(コールオプションの場合)又は売却(プットオプションの場合)できる権利である。例えば行使価格が1ドル100円であるドルコールオプションの保有者は、ドル円相場のスポットレートがドルの値上がりによって1ドル100円を超えたとしても、オプションの権利を行使することで1ドル100円の為替レートでドルを購入することができる。従って、1ドル100円より高いスポットレート(例えば1ドル105円)でドルを売却する一方で、オプションの権利を行使して1ドル100円の為替レートでドルを購入することによって為替差益を得ることができる。また、ドル円相場のスポットレートがドルの値下がりにより1ドル100円を下回った場合は、オプションの権利を行使することなくスポットレートでドルを購入することができる。
同様に、行使価格が1ドル100であるドルプットオプションの保有者は、ドル円相場のスポットレートがドルの値下がりによって1ドル100円を下回ったとしても、オプションの権利を行使し1ドル100円の為替レートでドルを売却することで為替差益を得ることができ、ドル円相場のスポットレートが1ドル100円を超えた場合は、オプションの権利を行使することなくスポットレートでドルを売却することができる。このように、通貨オプションは、為替差益を得る機会を確保しながら、為替レートの変動に伴う損失リスクをヘッジする機能を有しており、その対価として、通貨オプションの買い手は売り手に対してプレミアムを支払う必要がある。
通貨オプションの取引が市場で適正に行われるためには、通貨オプションのプレミアム(価格)を、通貨オプションのリスク引き受け手(通貨オプションの売り手)のリスクの大きさを反映した値となるように演算・決定する必要がある。通貨オプションのプレミアム演算方法としては現在、ブラック・ショールズ(Black=Sholes)モデルを通貨オプション用に修正したGarman=Korhalgenモデル、又は、これをベースにして更に修正を加えたフレームワーク(以下、GKモデルのフレームワークと称する)を用いることが一般的になっている。GKモデルのフレームワークでは、通貨オプションのプレミアムが、行使価格や為替レートのボラティリティ(予想変動率)等を変数として定式化されている。行使価格等は所与のパラメータであり、為替レートのボラティリティについても市場で提示されているので、GKモデルのフレームワークを用いることで通貨オプションのプレミアムを簡便に計算することができる。
しかし、ブラック・ショールズ・モデルやこれをベースとしているGKモデルでは、為替レート等の原資産価額の変動が正規分布で規定される確率分布に従うことを前提としているのに対し、現実の為替レート等の変動の確率分布は正規分布と相違している。このため、ブラック・ショールズ・モデルやGKモデルを用いて通貨オプションのプレミアムを求めたとしても、得られるプレミアムの値が実際の確率分布(リスク)に対して乖離し、訂正なプレミアムが得られないという問題がある。
上記問題を解決するため本願出願人は、特許文献1において、評価対象オプションと、該評価対象オプションと同一期間のATM(At The Money)プレインオプション、25デルタコール・プレインオプション及び25デルタプット・プレインオプションの3種類のプレインオプションについてベガ、ボルガ、バンナを計算し、上記3種類のプレインオプションを組み合わせたポートフォリオのベガ、ボルガ、バンナが評価対象オプションのベガ、ボルガ、バンナと一致するようにポートフォリオ構成比率を計算し、25デルタコール・プレインオプション及び25デルタプット・プレインオプションについて、ATMフラットボラティリティσATMから計算したプレミアムと、25デルタコール・プレインオプション及び25デルタプット・プレインオプションのボラティリティの市場値σC25P25から計算したプレミアムとの間の差額を計算し、上記構成比率を重みとする前記差額の重み付け和により、σATMから計算した評価対象オプションのプレミアムを補正する技術を提案している。
また、上記に関連して特許文献2には、期間に対するボラティリティの変化を示す時系列のボラティリティ曲線を作成すると共に、デルタ値に対するボラティリティを示すスマイル曲線を作成し、これらの時系列ボラティリティ曲線及びスマイル曲線から、基準となるボラティリティ曲面モデルを作成し、このボラティリティ曲面モデルにおいて、適正価格帯を設定し、調べるボラティリティの入力を受けて適正価格帯を設定した基準ボラティリティ曲面モデルにより、適正価格帯に入ったか否かを判断する技術が開示されている。
特開2002−230304号公報 特開2002−288436号公報
特許文献1に記載の技術では、各オプションのベガ、ボルガ、バンナを演算するために各オプションの行使価格を演算しており、25デルタコール・プレインオプション及び25デルタプット・プレインオプションの行使価格等の演算には、スポットレートでのボラティリティ(現時点でのボラティリティ)を用いている。但し、市場で取引されている通貨オプションのうち1年未満の短期間の通貨オプションについては、スポットレートを基準として取引が行われており、ボラティリティの市場値としてもスポットレート基準でのボラティリティが用いられているのに対し、1年以上の長期間の通貨オプションについては、通貨オプションの行使期日時点での為替レートであるフォワードレート(このフォワードレートは、期間中の運用益(=金利×金利期間)に基づいてスポットレートから一意に算出できる)を基準として取引が行われており、ボラティリティの市場値としてもフォワードレート基準でのボラティリティが用いられている。
このため、特許文献1に記載の技術では、評価対象の通貨オプションの期間が1年以上の長期間で、対応するボラティリティの市場値がフォワードレート基準でのボラティリティである場合、取得したボラティリティの市場値を金利及び金利期間に基づいてスポットレート基準でのボラティリティに換算した後に行使価格の演算等に用いている。しかしながら、評価対象の通貨オプションの期間が比較的長く、金利も比較的高い場合には、スポットレートとフォワードレートとの換算に用いるディスカウントファクタ(=金利及び金利期間:割引率)の値が0.5(50%)になることがあり、この場合、ATMプレインオプション、25デルタコール・プレインオプション及び25デルタプット・プレインオプションの行使価格が揃ってしまい(25÷0.5=50で25デルタの値が50デルタ(=ATM)の値と等しくなってしまう)、プレミアムが算出不能の状態に陥るという問題があった。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、評価対象の通貨オプションのプレミアムが算出不能の状態に陥ることを回避できる通貨オプションのプレミアム演算装置、通貨オプションのプレミアム演算プログラム及び記録媒体を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る通貨オプションのプレミアム演算装置は、評価対象の通貨オプションの行使期日・行使期間を特定可能な第1パラメータ及び前記評価対象の通貨オプションの行使価格又はデルタを表す第2パラメータを取得し、取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータを第1記憶手段に記憶させる第1取得手段と、前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期間と行使期間が同一のATMプレインオプションのボラティリティの市場値を表すATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつ前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期日における、スポットレート、金利及び期間から一意に定まる為替レートであるフォワードレートを基準とするデルタが所定値となるフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表すボラティリティ情報を取得し、取得した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を第2記憶手段に記憶させる第2取得手段と、前記第1記憶手段から前記第2パラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出し、前記第1記憶手段から読み出した前記第2パラメータが前記評価対象の通貨オプションのデルタを表している場合は、コンピュータの演算処理により、前記第2パラメータが表す前記評価対象の通貨オプションのデルタに基づいて前記評価対象の通貨オプションの行使価格を演算した後に、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションの行使価格を用いて前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを演算し、演算した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを第3記憶手段に記憶させる第1プレミアム演算手段と、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを用いて、前記評価対象の通貨オプションについて所定のリスクパラメータを演算し、演算した前記所定のリスクパラメータを第4記憶手段に記憶させるリスクパラメータ演算手段と、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティを用いて前記ATMプレインオプションの行使価格を演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算し、演算した各プレインオプションの行使価格を第5記憶手段に記憶させる行使価格演算手段と、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記ATMプレインオプションの行使価格を用いて前記ATMプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した各プレインオプションのプレミアムを第6記憶手段に各々記憶させる第2プレミアム演算手段と、前記第4記憶手段から前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、かつ前記第6記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報、前記第6記憶手段から読み出した前記各プレインオプションのプレミアムから求まる、前記各プレインオプションを組合わせたポートフォリオについての前記所定のリスクパラメータの値が、前記第4記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータの値と等しくなるときの、前記ポートフォリオにおける前記各プレインオプションの構成比率を演算し、演算した構成比率を第7記憶手段に記憶させる構成比率演算手段と、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した前記各プレインオプションのプレミアムを第8記憶手段に記憶させる第3プレミアム演算手段と、前記第6記憶手段及び前記第8記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを各々読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第6記憶手段から読み出したプレミアムと前記第8記憶手段から読み出したプレミアムとの偏差を前記各プレインオプション毎に演算し、演算した偏差を第9記憶手段に記憶させる偏差演算手段と、前記第9記憶手段から前記各プレインオプション毎の偏差を読み出すと共に、前記第7記憶手段から前記構成比率を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムに対する補正値として、前記第9記憶手段から読み出した前記各プレインオプション毎の偏差を、前記第7記憶手段から読み出した前記構成比率に応じて重み付けして加算した値を演算し、演算した補正値を第10記憶手段に記憶させる補正値演算手段と、前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出すと共に、前記第10記憶手段から前記補正値を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを、前記第10記憶手段から読み出した前記補正値によって補正し、補正後のプレミアムを第11記憶手段に記憶させる補正手段と、前記第11記憶手段から前記補正後のプレミアムを読み出し、読み出した前記補正後のプレミアムを、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムとして出力する出力手段と、を備えている。
請求項1記載の発明では、評価対象の通貨オプションの行使期日・行使期間を特定可能な第1パラメータ及び評価対象の通貨オプションの行使価格又はデルタを表す第2パラメータが第1取得手段によって取得される。また、評価対象の通貨オプションと行使期間が同一のATMプレインオプションのボラティリティの市場値を表すATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつフォワードレート(スポットレート、金利及び期間から一意に定まる、評価対象の通貨オプションの行使期日における為替レート)を基準とするデルタが所定値となるフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表すボラティリティ情報が第2取得手段によって取得される。
なお、上記のフォワードデルタ・コールプレインオプションとしては、例えば請求項8に記載したように、フォワードレートを基準とするデルタが0.25となる25フォワードデルタ・コールプレインオプションが好適であり、フォワードデルタ・プットプレインオプションとしても、例えば請求項8に記載したように、フォワードレートを基準とするデルタが0.25となる25フォワードデルタ・プットプレインオプションが好適であるが、これに限られるものではなく、フォワードレートを基準とするデルタが0.25以外の値となる他のフォワードデルタ・プレインオプションを適用することも可能である。
また、第1プレミアム演算手段により、第2パラメータが評価対象の通貨オプションのデルタを表している場合は、第2パラメータが表す評価対象の通貨オプションのデルタに基づいて評価対象の通貨オプションの行使価格が演算された後に、ATMフラットボラティリティと、評価対象の通貨オプションの行使価格を用いて評価対象の通貨オプションのプレミアムが演算される。また、リスクパラメータ演算手段により、ATMフラットボラティリティと、評価対象の通貨オプションのプレミアムを用いて、評価対象の通貨オプションについて所定のリスクパラメータが演算される。なお、上記の所定のリスクパラメータとしては、例えば請求項6に記載したように、ボラティリティの変化に対するリスクを表すパラメータが好適であり、具体的には、例えば請求項7に記載したように、通貨オプションのプレミアムをボラティリティで1階微分したベガ、通貨オプションのプレミアムをボラティリティで2階微分したボルガ、前記ベガをスポットレートで1階微分したバンナの少なくとも1つを含むことができるが、これに限られるものではなく、他のパラメータを適用することも可能である。
更に、行使価格演算手段により、ATMフラットボラティリティを用いてATMプレインオプションの行使価格が演算されると共に、ボラティリティ情報が表すフォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いてフォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格が演算され、更に、ボラティリティ情報が表すフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いてフォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格が演算される。また、第2プレミアム演算手段により、ATMフラットボラティリティ及びATMプレインオプションの行使価格を用いてATMプレインオプションのプレミアムが演算されると共に、ボラティリティ情報が表すフォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティ及びフォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いてフォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムが演算され、更に、ボラティリティ情報が表すフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティ及びフォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いてフォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムが演算される。
また、構成比率演算手段により、ATMフラットボラティリティ及びボラティリティ情報、各プレインオプションのプレミアムから求まる、各プレインオプションを組合わせたポートフォリオについての所定のリスクパラメータの値が、評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータの値と等しくなるときの、前記ポートフォリオにおける各プレインオプションの構成比率が演算される。なお、構成比率演算手段は、より詳しくは、請求項5に記載したように、ATMフラットボラティリティ、ボラティリティ情報、各プレインオプションのプレミアムを用いて、ATMプレインオプション、フォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションの所定のリスクパラメータを各々演算した後に、演算した各プレインオプションの所定のリスクパラメータを用いて、前記ポートフォリオにおける各プレインオプションの構成比率の演算を行うように構成することができる。
更に、第3プレミアム演算手段により、ATMフラットボラティリティ及びフォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いてフォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムが演算されると共に、ATMフラットボラティリティ及びフォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いてフォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムが演算される。また、偏差演算手段により、第2プレミアム演算手段によって演算されたプレミアムと第3プレミアム演算手段によって演算されたプレミアムとの偏差が各プレインオプション毎に演算される。また、補正値演算手段により、評価対象の通貨オプションのプレミアムに対する補正値として、偏差演算手段によって演算された各プレインオプション毎の偏差を、構成比率演算手段によって演算された構成比率に応じて重み付けして加算した値が補正値として演算される。また、補正手段により、第1プレミアム演算手段によって演算された評価対象の通貨オプションのプレミアムが、補正値演算手段によって演算された補正値によって補正され、補正手段による補正を経たプレミアムが、出力手段により、評価対象の通貨オプションのプレミアムとして出力される。
このように、請求項1記載の発明では、フォワードデルタ・コールプレインオプションについて、フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いた場合のプレミアムと、ATMフラットボラティリティを用いた場合のプレミアムを各々演算してその偏差を演算すると共に、フォワードデルタ・プットプレインオプションについても、フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いた場合のプレミアムと、ATMフラットボラティリティを用いた場合のプレミアムを各々演算してその偏差を演算し、それぞれの偏差を、ATMプレインオプション、フォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションを組合わせたポートフォリオの所定のリスクパラメータの値が、評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータの値と等しくなるときの、前記ポートフォリオの各オプションの構成比率に応じて重み付けして加算することで補正値を演算し、ATMフラットボラティリティを用いて演算した評価対象の通貨オプションのプレミアムを前記補正値によって補正しているので、特許文献1に記載の技術と同様に、通貨オプションのプレミアムの演算に用いるモデル(例えばブラックショールズモデルやGKモデルのフレームワーク等)が前提としている確率分布の誤差を補正することができ、評価対象の通貨オプションのプレミアムとして、通貨オプションのリスク引き受け手のリスクの大きさを正確に反映した適正な値を得ることができる。
また、請求項1記載の発明では、補正値の演算等に用いるATMプレインオプション以外のオプションとして、評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつフォワードレートを基準とするデルタが所定値となるフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションを適用しており、第2取得手段は、上記のフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表すボラティリティ情報を取得し、行使価格演算手段は、フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いてフォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を演算すると共に、フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いてフォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算している。このため、評価対象の通貨オプションが、スポットレートを基準として取引が行われる1年未満の短期間の通貨オプションである場合はディスカウントファクタを用い、ボラティリティ等のパラメータを、特許文献1に記載の技術と逆にスポットレート基準での値からフォワードレート基準での値へ変換して用いる必要がある。
しかしながら、ディスカウントファクタは金利と金利期間の積であるのに対し、請求項1記載の発明において、パラメータをスポットレートを基準とする値からフォワードレートを基準とする値へ変換する必要が生ずる場合は、評価対象の通貨オプションの期間が短い場合であるので、金利期間も小さな値となり、ディスカウントファクタが0.5(50%)もの大きな値となることは生じ得ない。従って、請求項1記載の発明によれば、ATMプレインオプションの行使価格と、フォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格が揃ってしまうことを防止できるので、評価対象の通貨オプションのプレミアムが算出不能となる事態が生ずることを回避することができる。
なお、請求項1記載の発明において、例えば請求項2に記載したように、行使価格演算手段は、評価対象の通貨オプションで為替の対象とされる第1通貨及び第2通貨のうち、通貨オプションのプレミアムの支払における基準通貨での行使価格を演算し、第1〜第3プレミアム演算手段は前記基準通貨でのプレミアムを演算するように構成することが好ましい。一般に、ボラティリティの市場値は基準通貨を基準とする値となっており、上記のように、演算対象の行使価格やプレミアムにおける基準通貨をボラティリティの市場値における基準通貨と一致させることで、第2取得手段によるATMフラットボラティリティ及びボラティリティ情報の取得にあたり、基準通貨が相違しているためにボラティリティの換算を行う必要が無くなるので、評価対象の通貨オプションのプレミアムをより簡易に得ることができる。
また、請求項1記載の発明において、行使価格演算手段は、例えば請求項2に記載したように、標準正規分布の累積確率密度関数をN( )、フォワードレートを基準とするデルタ値をΔ、フォワードデルタ・プレインオプションのボラティリティをσ、前記フォワードデルタ・プレインオプションの行使期間をTとしたときに、コンピュータの演算処理により、以下の(1)式を満足する変数Dの値を探索して決定し、
Figure 0005166515
スポットレートをS、前記評価対象の通貨オプションで為替の対象とされる第1通貨及び第2通貨のうち通貨オプションのプレミアムの支払における基準通貨の金利をr、前記第1通貨及び前記第2通貨のうち非基準通貨の金利をr、金利期間をTとしたときに、コンピュータの演算処理により、前記決定した前記(1)式を満足する変数Dの値を以下の(2)式に代入し、
Figure 0005166515
行使価格Kを演算する処理を、フォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションについて各々行うことで、フォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算するように構成することができる。
また、請求項1記載の発明において、通貨オプションのプレミアム等の演算にはスポットレートや金利も用いられるが、これらの情報(特にスポットレート)は短い周期で変動していることを考慮すると、例えば請求項4に記載したように、通信回線を介して接続された他のコンピュータから、評価対象の通貨オプションで為替の対象とされる第1通貨及び第2通貨のスポットレート、第1通貨及び第2通貨の金利を各々取得し、取得したスポットレート、第1通貨及び第2通貨の金利を第12記憶手段に記憶させる第3取得手段を設け、第1〜第3プレミアム演算手段、リスクパラメータ演算手段、行使価格演算手段及び構成比率演算手段を、第12記憶手段からスポットレート及び金利を読み出し、第12記憶手段から読み出したスポットレート及び金利も用いて演算を各々行うように構成することが好ましい。
請求項9記載の発明に係る通貨オプションのプレミアム演算プログラムは、第1記憶手段〜第11記憶手段を備えたコンピュータを、評価対象の通貨オプションの行使期日・行使期間を特定可能な第1パラメータ及び前記評価対象の通貨オプションの行使価格又はデルタを表す第2パラメータを取得し、取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータを前記第1記憶手段に記憶させる第1取得手段、前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期間と行使期間が同一のATMプレインオプションのボラティリティの市場値を表すATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつ前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期日における、スポットレート、金利及び期間から一意に定まる為替レートであるフォワードレートを基準とするデルタが所定値となるフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表すボラティリティ情報を取得し、取得した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を前記第2記憶手段に記憶させる第2取得手段、前記第1記憶手段から前記第2パラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出し、前記第1記憶手段から読み出した前記第2パラメータが前記評価対象の通貨オプションのデルタを表している場合は、コンピュータの演算処理により、前記第2パラメータが表す前記評価対象の通貨オプションのデルタに基づいて前記評価対象の通貨オプションの行使価格を演算した後に、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションの行使価格を用いて前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを演算し、演算した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを前記第3記憶手段に記憶させる第1プレミアム演算手段、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを用いて、前記評価対象の通貨オプションについて所定のリスクパラメータを演算し、演算した前記所定のリスクパラメータを前記第4記憶手段に記憶させるリスクパラメータ演算手段、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティを用いて前記ATMプレインオプションの行使価格を演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算し、演算した各プレインオプションの行使価格を前記第5記憶手段に記憶させる行使価格演算手段、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記ATMプレインオプションの行使価格を用いて前記ATMプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した各プレインオプションのプレミアムを前記第6記憶手段に各々記憶させる第2プレミアム演算手段、前記第4記憶手段から前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、かつ前記第6記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報、前記第6記憶手段から読み出した前記各プレインオプションのプレミアムから求まる、前記各プレインオプションを組合わせたポートフォリオについての前記所定のリスクパラメータの値が、前記第4記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータの値と等しくなるときの、前記ポートフォリオにおける前記各プレインオプションの構成比率を演算し、演算した構成比率を前記第7記憶手段に記憶させる構成比率演算手段、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した前記各プレインオプションのプレミアムを前記第8記憶手段に記憶させる第3プレミアム演算手段、前記第6記憶手段及び前記第8記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを各々読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第6記憶手段から読み出したプレミアムと前記第8記憶手段から読み出したプレミアムとの偏差を前記各プレインオプション毎に演算し、演算した偏差を前記第9記憶手段に記憶させる偏差演算手段、前記第9記憶手段から前記各プレインオプション毎の偏差を読み出すと共に、前記第7記憶手段から前記構成比率を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムに対する補正値として、前記第9記憶手段から読み出した前記各プレインオプション毎の偏差を、前記第7記憶手段から読み出した前記構成比率に応じて重み付けして加算した値を演算し、演算した補正値を前記第10記憶手段に記憶させる補正値演算手段、前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出すと共に、前記第10記憶手段から前記補正値を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを、前記第10記憶手段から読み出した前記補正値によって補正し、補正後のプレミアムを前記第11記憶手段に記憶させる補正手段、及び、前記第11記憶手段から前記補正後のプレミアムを読み出し、読み出した前記補正後のプレミアムを、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムとして出力する出力手段として機能させる。
請求項9記載の発明に係る通貨オプションのプレミアム演算プログラムは、第1記憶手段〜第11記憶手段を備えたコンピュータを、上記の第1取得手段、第2取得手段、第1プレミアム演算手段、リスクパラメータ演算手段、行使価格演算手段、第2プレミアム演算手段、構成比率演算手段、第3プレミアム演算手段、偏差演算手段、補正値演算手段、補正手段、及び、出力手段として機能させるためのプログラムであるので、上記のコンピュータが請求項9記載の発明に係る通貨オプションのプレミアム演算プログラムを実行することで、コンピュータが請求項1に記載の通貨オプションのプレミアム演算装置として機能することになり、請求項1記載の発明と同様に、評価対象の通貨オプションのプレミアムが算出不能の状態に陥ることを回避することができる。
請求項10記載の発明に係る記録媒体は、第1記憶手段〜第11記憶手段を備えたコンピュータを、評価対象の通貨オプションの行使期日・行使期間を特定可能な第1パラメータ及び前記評価対象の通貨オプションの行使価格又はデルタを表す第2パラメータを取得し、取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータを前記第1記憶手段に記憶させる第1取得手段、前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期間と行使期間が同一のATMプレインオプションのボラティリティの市場値を表すATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつ前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期日における、スポットレート、金利及び期間から一意に定まる為替レートであるフォワードレートを基準とするデルタが所定値となるフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表すボラティリティ情報を取得し、取得した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を前記第2記憶手段に記憶させる第2取得手段、前記第1記憶手段から前記第2パラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出し、前記第1記憶手段から読み出した前記第2パラメータが前記評価対象の通貨オプションのデルタを表している場合は、コンピュータの演算処理により、前記第2パラメータが表す前記評価対象の通貨オプションのデルタに基づいて前記評価対象の通貨オプションの行使価格を演算した後に、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションの行使価格を用いて前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを演算し、演算した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを前記第3記憶手段に記憶させる第1プレミアム演算手段、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを用いて、前記評価対象の通貨オプションについて所定のリスクパラメータを演算し、演算した前記所定のリスクパラメータを前記第4記憶手段に記憶させるリスクパラメータ演算手段、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティを用いて前記ATMプレインオプションの行使価格を演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算し、演算した各プレインオプションの行使価格を前記第5記憶手段に記憶させる行使価格演算手段、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記ATMプレインオプションの行使価格を用いて前記ATMプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した各プレインオプションのプレミアムを前記第6記憶手段に各々記憶させる第2プレミアム演算手段、前記第4記憶手段から前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、かつ前記第6記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報、前記第6記憶手段から読み出した前記各プレインオプションのプレミアムから求まる、前記各プレインオプションを組合わせたポートフォリオについての前記所定のリスクパラメータの値が、前記第4記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータの値と等しくなるときの、前記ポートフォリオにおける前記各プレインオプションの構成比率を演算し、演算した構成比率を前記第7記憶手段に記憶させる構成比率演算手段、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した前記各プレインオプションのプレミアムを前記第8記憶手段に記憶させる第3プレミアム演算手段、前記第6記憶手段及び前記第8記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを各々読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第6記憶手段から読み出したプレミアムと前記第8記憶手段から読み出したプレミアムとの偏差を前記各プレインオプション毎に演算し、演算した偏差を前記第9記憶手段に記憶させる偏差演算手段、前記第9記憶手段から前記各プレインオプション毎の偏差を読み出すと共に、前記第7記憶手段から前記構成比率を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムに対する補正値として、前記第9記憶手段から読み出した前記各プレインオプション毎の偏差を、前記第7記憶手段から読み出した前記構成比率に応じて重み付けして加算した値を演算し、演算した補正値を前記第10記憶手段に記憶させる補正値演算手段、前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出すと共に、前記第10記憶手段から前記補正値を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを、前記第10記憶手段から読み出した前記補正値によって補正し、補正後のプレミアムを前記第11記憶手段に記憶させる補正手段、及び、前記第11記憶手段から前記補正後のプレミアムを読み出し、読み出した前記補正後のプレミアムを、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムとして出力する出力手段として機能させる通貨オプションのプレミアム演算プログラムが記録されている。
請求項10記載の発明に係る記録媒体は、請求項9記載の発明に係る通貨オプションのプレミアム演算プログラム、すなわち、第1記憶手段〜第11記憶手段を備えたコンピュータを、上記の第1取得手段、第2取得手段、第1プレミアム演算手段、リスクパラメータ演算手段、行使価格演算手段、第2プレミアム演算手段、構成比率演算手段、第3プレミアム演算手段、偏差演算手段、補正値演算手段、補正手段、及び、出力手段として機能させるためのプログラムが記録されているので、上記のコンピュータが記録媒体から上記の通貨オプションのプレミアム演算プログラムを読み出して実行することで、上記コンピュータが請求項1に記載の通貨オプションのプレミアム演算装置として機能することになり、請求項1記載の発明と同様に、評価対象の通貨オプションのプレミアムが算出不能の状態に陥ることを回避することができる。
以上説明したように本発明は、評価対象の通貨オプションと行使期間が同一のATMプレインオプションのボラティリティの市場値を表すATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつフォワードレートを基準とするデルタが所定値となるフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表すボラティリティ情報を取得し、ボラティリティ情報が表すフォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いてフォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を演算すると共に、ボラティリティ情報が表すフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いてフォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算し、当該行使価格を用いて、フォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムや、評価対象の通貨オプションのプレミアムに対する補正値等の演算を行っているので、評価対象の通貨オプションのプレミアムが算出不能の状態に陥ることを回避できる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係るコンピュータ10が示されている。コンピュータ10は、CPU10A、ROMやRAM等から成るメモリ10B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部10C、通信制御部10Dを各々備えている。またコンピュータ10には、各種の周辺機器として、CRTやLCD等から成るディスプレイ12、キーボード14、マウス16が各々接続されている。また、コンピュータ10の通信制御部10Dは、通信回線を介して為替情報提供システム20と接続されている。為替情報提供システム20は為替相場における各種パラメータ(例えばスポットレートや金利、ボラティリティ等)の現在の市場値を為替情報として外部へ配信するシステムであり、単一のコンピュータ、又は、LAN等のネットワークを介して互いに接続された複数台のコンピュータから構成されている。
コンピュータ10の記憶部10Cには、為替情報提供システム20から取得した為替情報を登録するための為替情報テーブルが設けられており、後述するプレミアム演算処理を行うためのプレミアム演算プログラムと、スポットレートでのボラティリティをフォワードレートでのボラティリティへ換算する機能を備えたボラティリティ換算プログラムもインストールされている。プレミアム演算プログラムは本発明に係る通貨オプションのプレミアム演算プログラムに対応しており、コンピュータ10はCPU10Aがプレミアム演算プログラムを実行することで本発明に係る通貨オプションのプレミアム演算装置として機能し、メモリ10Bは本発明に係る第1記憶手段〜第11記憶手段として用いられ、記憶部12Cは請求項4に記載の第12記憶手段として用いられる。なお、コンピュータ10は請求項9,10に記載のコンピュータに対応しており、例えばパーソナル・コンピュータ(PC)で構成することができるが、請求項9,10に記載のコンピュータはPCに限られるものではなく、例えばワークステーションや汎用のホストコンピュータ等であってもよい。
次に本実施形態の作用として、利用者によってキーボード14やマウス16が操作され、評価対象の通貨オプションについてプレミアムの演算が指示されると、CPU10Aによりプレミアム演算プログラムが実行されることで、コンピュータ10によって実現されるプレミアム演算処理について、図2を参照して説明する。
プレミアム演算処理では、まずステップ50において、評価対象の通貨オプションを規定する各種情報の入力を要請するメッセージをディスプレイ12に表示させることで、評価対象の通貨オプションに関する上記各情報を利用者に入力させる。次のステップ52では上記各情報が入力されたか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ52を繰り返す。ディスプレイ12に上記メッセージが表示されたことを認識すると、利用者はキーボード14等を操作し、評価対象の通貨オプションを規定する情報として、評価対象の通貨オプションの種別(例えばプレインオプション/リバースノックアウトオプション等のオプションの種類と、コール/プットの何れであるか等)を表す情報や、評価対象の通貨オプションで為替の対象とする第1通貨及び第2通貨の種類(例えばUSドルや日本円等)を表す情報、評価対象の通貨オプションの行使期間T(通貨オプションの評価日(本日)から通貨オプションの行使期日に至る期間)等を入力すると共に、評価対象の通貨オプションのデルタ値(スポットレートの変化に対するオプション価値の変化率=オプションプレミアムの為替スポットレートでの1階微分値)Δ、又は、評価対象の通貨オプションの行使価格Kも入力する。また、評価対象の通貨オプションがノックアウトオプションであれば、利用者によってノックアウト価格Kも入力される。
利用者によってキーボード14等が操作されることで上記各情報が入力されると、ステップ52の判定が肯定されてステップ54へ移行し、利用者によって入力された行使期間Tに基づいて、評価対象の通貨オプションの行使期日を演算すると共に、評価対象の通貨オプションの金利期間T(資金の受渡日(通常は評価日の2営業日後)から為替の受渡日(通常は通貨オプションの行使期日の2営業日後)に至る期間)を演算し、演算した金利期間Tを、利用者によって入力された各情報と共にメモリ10Bに記憶させる。なお、以下では、評価対象の通貨オプションの種類としてリバースノックアウトオプションが指定され、評価対象の通貨オプションのプレミアムとしてリバースノックアウトオプションのプレミアムを演算する場合を説明するが、本発明において、評価対象の通貨オプションはリバースノックアウトオプションに限られるものではなく、他のエキゾチックオプションでもよいし、プレインオプションでもよい。
次のステップ56では、第1通貨及び第2通貨の種類をメモリ10Bから読み出して為替情報提供システム20へ送信することで、第1通貨と第2通貨との現在のスポットレートS、第1通貨の現在の金利r、第2通貨の現在の金利rを為替情報提供システム20に問い合わせ、為替情報提供システム20から受信したスポットレートS、金利r,rを記憶部10Cに設けられた為替情報テーブルに格納する。
本実施形態に係るプレミアム演算処理では、詳細は後述するが、通貨オプション市場で取引されているプレインオプションの情報に基づいて評価対象の通貨オプションのプレミアムを演算している。本実施形態では、上記のプレインオプションとして、市場での流動性が高いATMプレインオプション、25デルタコール・プレインオプション及び25デルタプット・プレインオプションの3種類のプレインオプションを用いている。ここで、ATMプレインオプションとは、コール・プットのデルタ値が等しい行使価格となるオプションである。また、25デルタコールオプションは、図5に示すように、デルタが25%になる点に行使価格が設定されたコールオプションであり、25デルタプットオプションは、図6に示すように、デルタが25%になる点に行使価格が設定されたプットオプションである。これらのプレインオプションは、ボラティリティをクオートして取引が行われ、ボラティリティ及び取引時の諸変数(スポットレートや金利等)からGKモデルを用いて計算されたプレミアム金額が受払いされる。すなわち、これらプレインオプションのボラティリティの値は市場から入手可能である。
このため、次のステップ58では、評価対象の通貨オプションの行使期間Tをメモリ10Bから読み出してディスプレイ12に表示させると共に、表示した行使期間Tと同一の行使期間(評価対象の通貨オプションと行使期間が同一)のATMフラットボラティリティσATM、25デルタのリスクリバーサルのボラティリティΔσRR、及び、25デルタのバタフライのボラティリティΔσBFの入力を要請するメッセージをディスプレイ12に表示させることで、上記各情報を利用者に入力させる。なお、本実施形態に係るプレミアム演算処理では、プレミアム支払通貨として第1通貨(第1/第2通貨がUSドル/日本円であれば第1通貨はUSドル)を、基準レートとしてフォワードレートを各々適用して評価対象の通貨オプションのプレミアムを演算しており、上記のステップ58では、より詳しくは、第1通貨支払で基準レートがフォワードレートの通貨オプションのボラティリティを利用者に入力させる。次のステップ60では上記各情報が入力されたか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ60を繰り返す。
上記のメッセージがディスプレイ12に表示されると、利用者は、ディスプレイ12に表示された評価対象の通貨オプションの行使期間Tと同一の行使期間のATMフラットボラティリティσATM、25デルタのリスクリバーサルのボラティリティΔσRR、及び、25デルタのバタフライのボラティリティΔσBFの市場値を入手し(これらの市場値は為替情報提供システム20からオンラインで入手することも可能である)、入手した市場値をキーボード14を介して入力する操作を行う。但し、市場で取引されている通貨オプションのうち1年以上の長期間の通貨オプションは、フォワードレートを基準として取引が行われ(例えば「25デルタのオプション」はフォワードレート基準でデルタ値が25(=0.25)となるオプション(以下、このオプションを「25フォワードデルタ」のオプションと称する)を指している)、対応するボラティリティの市場値が第1通貨支払かつフォワードレート基準でのボラティリティであるのに対し、1年未満の短期間の通貨オプションは、スポットレートを基準として取引が行われ(例えば「25デルタのオプション」はスポットレート基準でデルタ値が25(=0.25)となるオプション(以下、このオプションを「25スポットデルタ」のオプションと称する)を指している)、対応するボラティリティの市場値が第1通貨支払ではあるもののスポットレート基準でのボラティリティである。
このため、本実施形態ではスポットレート基準のボラティリティをフォワードレート基準のボラティリティへ換算する機能を備えたボラティリティ換算プログラムがコンピュータ10の記憶部10Cにインストールされており、評価対象の通貨オプションの行使期間Tが、市場での取引がスポットレートを基準として行われる比較的短い期間(例えば1年未満)であり、入手したボラティリティの市場値がスポットレート基準の値であった場合、利用者は、ボラティリティ換算プログラムをCPU10Aによって実行させ、入手したスポットレート基準のボラティリティをキーボード14を介して入力することで、スポットレート基準のボラティリティをボラティリティ換算プログラムによってフォワードレート基準のボラティリティへ換算させる。そして、換算後のフォワードレート基準のボラティリティをキーボード14を介して入力することで、第1通貨支払かつフォワードレート基準でのボラティリティσATM,ΔσRR,ΔσBFをプレミアム演算処理(図2)へ受け渡す。
上記のようにしてボラティリティの市場値(第1通貨支払かつフォワードレート基準でのボラティリティσATM,ΔσRR,ΔσBF)が利用者によって入力されると、ステップ60の判定が肯定されてステップ62へ移行する。ここで、25デルタに関して入手可能なボラティリティの市場値は、25デルタコールプレインオプションのボラティリティと25デルタプットプレインオプションのボラティリティとの偏差である25デルタのリスクリバーサルのボラティリティΔσRRと、25デルタコールプレインオプションと25デルタプットプレインオプションのボラティリティの平均値とATMプレインオプションのボラティリティの偏差である25デルタのバタフライのボラティリティΔσBFであるので、ステップ62では入力された各情報を用いて次の(3),(4)式の演算を行うことで、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσC25及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティσP25を各々算出する。
σC25=σATM+ΔσBF+ΔσRR/2 …(3)
σP25=σATM+ΔσBF−ΔσRR/2 …(4)
そして、算出した25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσC25及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティσP25を、利用者によって入力されたATMプレインオプションのボラティリティと共にメモリ10Bに記憶させる。
なお、上記ではボラティリティの市場値を利用者に入力させているが、これに限られるものではなく、為替情報提供システム20からボラティリティの一覧を取得し、取得した一覧から、評価対象の通貨オプションと行使期間が同一の各プレインオプションのボラティリティを抽出するようにしてもよいし、評価対象の通貨オプションの行使期間Tを為替情報提供システム20へ通知すると共に、行使期間が通知した行使期間Tと同一の各プレインオプションのボラティリティを為替情報提供システム20へ問い合わせ、該当するボラティリティを為替情報提供システム20から受信するようにしてもよい。これらの態様において、取得したボラティリティの市場値がスポットレート基準の値であった場合は、ボラティリティ換算プログラムを自動的に起動し、スポットレート基準のボラティリティをフォワードレート基準のボラティリティへ自動的に換算させて上記 (3),(4)式の演算を行うことが望ましい。
次のステップ64では、スポットレートS、金利r,rを為替情報テーブルから読み出すと共に、評価対象の通貨オプションのデルタΔ又は行使価格K、行使期間T、金利期間T、ATMフラットボラティリティσATMをメモリ10Bから読み出し、読み出した各情報を用いて評価対象の通貨オプションのプレミアムPを演算し、演算したプレミアムPをメモリ10Bに記憶させる。GKモデルのフレームワークにおいて、リバースノックアウトオプションのプレミアムPは、コールオプションかプットオプションかに拘わらず次の(5)式で表される。
Figure 0005166515
但し、(5)式におけるd1〜d8,ξは次の(6)式で表される。
Figure 0005166515
ここで、上記の(5),(6)式において、Kは行使価格、Kはオプションの権利が消滅するノックアウト価格、N( )は標準正規分布の累積確率密度関数であり、行使価格Kとして評価対象の通貨オプションの行使価格Kを、ボラティリティσとしてATMフラットボラティリティσATMを各々用いて上記(5),(6)式の演算を行うことで、リバースノックアウトオプションである評価対象の通貨オプションのプレミアムPを算出することができる。なお、評価対象の通貨オプションを規定する情報として評価対象の通貨オプションの行使価格Kが利用者によって入力された場合は、入力された行使価格Kを(5),(6)式における行使価格Kとしてそのまま用いればよいが、行使価格Kに代えて評価対象の通貨オプションのデルタ値Δが入力された場合には、入力されたデルタ値Δを所定の演算式に代入して評価対象の通貨オプションの行使価格Kを算出した後に(5),(6)式へ代入することで、評価対象の通貨オプションのプレミアムPを算出することができる。
評価対象の通貨オプションのデルタ値Δから行使価格Kの算出は、具体的には、例えば後出の (9)式又は(11)式におけるデルタ値"0.25"に代えて評価対象の通貨オプションのデルタ値Δを代入して変数dを演算した後、算出された変数dを後出の(10)式又は(12)式に代入して行使価格Kを演算することで実現できる。
次のステップ66では、為替情報テーブルからスポットレートSを読み出すと共に、ステップ64で演算した評価対象の通貨オプションのプレミアムPと、ATMフラットボラティリティσATMをメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を次の(7)式に各々代入することで、評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータとして、評価対象の通貨オプションのベガV、ボルガVσ、バンナVsを各々演算し、演算したベガV、ボルガVσ、バンナVsをメモリ10Bに各々記憶させる。
Figure 0005166515
次のステップ68では、ATMプレインオプション、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を各々演算する行使価格演算処理を行う。
この行使価格演算処理について、図3を参照して説明すると、まずステップ100では、為替情報テーブルからスポットレートSを読み出すと共に、金利期間T、行使期間T、ATMフラットボラティリティσATMをメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を次の(8)式に各々代入することで、第1通貨支払でのATMプレインオプションの行使価格KATMを演算し、演算したATMプレインオプションの行使価格KATMをメモリ10Bに記憶させる。
Figure 0005166515
次のステップ102、104では25フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を算出する。すなわち、まずステップ102では、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσC25及び行使期間Tをメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を次の(9)式に各々代入し、ボラティリティσC25及び行使期間Tを代入した(9)式を満足する変数Dを求める。
Figure 0005166515
なお、(9)式におけるN( )は標準正規分布の累積確率密度関数であり、(9)式中の"0.25"はフォワードデルタの値を表している。(9)式を満足する変数Dの値は直接算出することができないため、ステップ102では、(9)式を満足しているか否かを判定することを変数Dの値を変化させながら繰り返すことで、(9)式を満足する変数Dの値を探索する。以下、変数Dの値を探索する処理の一例について、図4を参照して説明する。
図4に示す解探索処理では、ステップ120〜ステップ138で変数Dの値の絞り込みを行った後、ステップ142〜ステップ152でニュートン法を適用して変数Dの解を探索している。すなわち、まずステップ120において、変数Dに予め定められた初期値Dinitを代入する。なお、初期値Dinitとしては、例えば"10"程度の値を用いることができる。ステップ122では変数Dを演算式((9)式)に代入し、演算式の右辺の値Xを演算する。次のステップ124では、ステップ122の演算によって得られた値Xの絶対値が0に十分近い値か否か判定する。図4の例では|X|が1×10-12よりも小さいか否かを判定しており、判定が肯定された場合は変数Dの値の絞り込みを終了してステップ142へ移行するが、判定が否定された場合はステップ126でカウンタiに1を代入する。
次のステップ128では、カウンタiと変動幅wの積に初期値Dinitを加算した値を変数Dに代入する(D←Dinit+i×w)ことで、変数Dの値を変動幅wだけ変更する。なお、変動幅wとしては、例えば"1"程度の値を用いることができる。ステップ130では、ステップ128で値を変更した変数Dを演算式((9)式)に代入し、演算式の右辺の値Xを演算する。次のステップ132では、ステップ130の演算によって得られた値Xの絶対値が0に十分近い値か否か判定する。図4の例では|X|が1×10-12よりも小さいか否かを判定しており、判定が肯定された場合は変数Dの値の絞り込みを終了してステップ142へ移行するが、判定が否定された場合はステップ134へ移行し、値Xと1つ前の値Xi−1の符号が相違しているか否か判定する。この判定が肯定された場合、変数Dの解は、現在のiに対応する値と(i−1)に対応する値の間に存在していると判断できるので、変数Dの値の絞り込みを終了してステップ142へ移行する。
また、ステップ134の判定が否定された場合はステップ136へ移行し、カウンタiの値が30になったか否か判定する。この判定が否定された場合は、ステップ138でカウンタiの値を1だけインクリメントした後にステップ128に戻る。これにより、ステップ132、134、136の何れかの判定が肯定される迄ステップ128〜ステップ138が繰り返される。カウンタiの値が30になる迄の間ステップ132、134の判定が何れも肯定されなかった場合は、ステップ136の判定が肯定されてステップ140へ移行し、変数Dの解無しを出力して処理を終了する。この場合の変数Dの解の探索は、別の手法(例えば二分法等)を適用して行うことができる。なお、ステップ128〜ステップ138のループ回数の上限値としては、上記の"30"以外の値を適用してもよいことは言うまでもない。
一方、ステップ124,132,134の何れかの判定が肯定された場合には、まずステップ142でカウンタjに1を代入する。またステップ144では、現在の変数Dを演算式((9)式)に代入し、演算式の右辺の値Xを演算する。次のステップ146では、ステップ144の演算によって得られた値Xの絶対値が0に十分近い値(|X|<1×10-12)か否か判定する。先のステップ124又はステップ132の判定が肯定されていた場合はこの判定が肯定されるが、この場合は変数Dの現在の値が変数Dの解であると判断できるので、ステップ154で現在の変数Dの値を解として出力し(メモリ10Bに記憶させ)、処理を終了する。一方、ステップ146の判定が否定された場合はステップ148へ移行し、カウンタjの値が20になったか否か判定する。この判定が否定された場合はステップ150へ移行し、次の(10)式に従って変数Dの値を更新する。
←D−X/F'(D) …(10)
但し、(10)式におけるF'(D)は次の(11)式で表せる。
Figure 0005166515
なお、このときの変数Dの値の探索は、25フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格の算出が目的であるので、上記(11)式におけるボラティティσとしては、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσC25を用いることができる。
次のステップ152ではカウンタjの値を1だけインクリメントしてステップ144に戻る。これにより、ステップ146、148の何れかの判定が肯定される迄ステップ144〜ステップ152が繰り返される。カウンタjの値が20になる迄の間ステップ146の判定が肯定されなかった場合は、ステップ148の判定が肯定されてステップ140へ移行し、変数Dの解無しを出力して処理を終了する。なお、ステップ144〜ステップ152のループ回数の上限値としても、上記の"20"以外の値を適用してもよいことは言うまでもない。また、当初はステップ146の判定が否定されたものの、その後ステップ148の判定が肯定される前にステップ146の判定が肯定された場合は、ステップ154で現在の変数Dの値を解として出力し(メモリ10Bに記憶させ)、処理を終了する。以上の処理を行うことで、(9)式を満足する変数Dの値を得ることができる。
行使価格演算処理(図3)では、続いてステップ104において、スポットレートS、金利r,rを為替情報テーブルから各々読み出すと共に、金利期間T、行使期間T、変数D、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσC25をメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を次の(12)式に各々代入することで、第1通貨支払の25フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格KC25を演算し、演算した第1通貨支払の25フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格KC25をメモリ10Bに記憶させる。
Figure 0005166515
続いてステップ106、108では25フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を算出する。すなわち、ステップ106では25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσP25及び行使期間Tをメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を次の(13)式に各々代入し、ボラティリティσP25及び行使期間Tを代入した(13)式を満足する変数Dを求める。
Figure 0005166515
なお、(13)式におけるN( )は標準正規分布の累積確率密度関数であり、(13)式中の"0.25"もフォワードデルタの値を表している。(13)式を満足する変数Dの値も直接算出することができないため、ステップ106においても、前述の解探索処理(図4)を行う(但し、先の(11)式におけるボラティティσとしては、25フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティσP25を用いる)ことで、上記の(13)式を満足する変数Dの値を探索する。
そしてステップ108では、スポットレートS、金利r,rを為替情報テーブルから各々読み出すと共に、金利期間T、行使期間T、変数D、25デルタのプットプレインオプションのボラティリティσP25をメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を次の(14)式に各々代入することで、第1通貨支払の25フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格KP25を演算し、演算した第1通貨支払の25フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格KP25をメモリ10Bに記憶させる。
Figure 0005166515
以上の行使価格演算処理によってATMプレインオプション、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を各々演算すると、プレムアム演算処理(図2)のステップ70へ移行する。
ステップ70では、スポットレートS、金利r,rを為替情報テーブルから各々読み出すと共に、金利期間T、ATMプレインオプション、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格KATM,KC25,KP25、ATMフラットボラティリティσATM、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティσC25P25をメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を、演算対象のオプションがコールオプションであれば(15)式に、演算対象のオプションがプットオプションであれば(16)式に代入して、ATMプレインオプション、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムPATM,PC25,PP25を各々演算し、演算したプレミアムPATM,PC25,PP25をメモリ10Bに各々記憶させる。
Figure 0005166515
なお、ステップ70の演算において、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムPC25の演算時には、ボラティティとして、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσC25が用いられ、25フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムPP25の演算時には、ボラティティとして、25フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティσP25が用いられる。
続いてステップ70では、スポットレートSを為替情報テーブルから各々読み出すと共に、ATMプレインオプション、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムPATM,PC25,PP25、ボラティリティσATMC25P25をメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を先の(7)式に各々代入することで、ATMプレインオプションのベガVATM、ボルガVσATM、バンナVsATM、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのベガVC25、ボルガVσC25、バンナVsC25、25フォワードデルタ・プットプレインオプションのベガVP25、ボルガVσP25、バンナVsP25を各々演算し、演算したベガVATM,VC25,VP25、ボルガVσATM,VσC25,VσP25、バンナVsATM,VsC25,VsP25をメモリ10Bに各々記憶させる。
次のステップ74では、先のステップ66で演算した評価対象の通貨オプションのベガV、ボルガVσ、バンナVsをメモリ10Bから読み出すと共に、ステップ70で演算したATMプレインオプション、25フォワードデルタ・コールプレインオプション、25フォワードデルタ・プットプレインオプションのベガVATM,VC25,VP25、ボルガVσATM,VσC25,VσP25、バンナVsATM,VsC25,VsP25をメモリ10Bから読み出し、ATMプレインオプション、25フォワードデルタ・コールプレインオプション、25フォワードデルタ・プットプレインオプションを組合わせたポートフォリオのベガ、ボルガ、バンナが、評価対象の通貨オプションのベガV、ボルガVσ、バンナVsと等しくなる(次の(17)式に示す関係を満足する)ときの、各プレインオプションの構成比率(金額比率)AATM,AC25,AP25を演算し、演算した構成比率AATM,AC25,AP25をメモリ10Bに記憶させる。
Figure 0005166515
なお、上記の(17)式の関係を満足する構成比率AATM,AC25,AP25は、メモリから読み出した各データを次の(18)式に各々代入して演算することで求めることができる。
Figure 0005166515
次のステップ76では、スポットレートS、金利r,rを為替情報テーブルから各々読み出すと共に、金利期間T、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格KC25,KP25、ATMフラットボラティリティσATMをメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を、25フォワードデルタ・コールプレインオプションについては先の(15)式に、25フォワードデルタ・プットプレインオプションについては(16)式に代入することで、ボラティリティσとしてATMフラットボラティリティσATMを用いたときの25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムP'C25,P'P25を各々演算し、演算したプレミアムP'C25,P'P25をメモリ10Bに各々記憶させる。
これにより、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションについては、ボラティリティσとして25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσC25、25フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティσP25を用いて演算したプレミアムPC25,PP25と、ボラティリティσとしてATMフラットボラティリティσATMを用いて演算したプレミアムP'C25,P'P25がメモリ10Bに各々記憶されることになる。
ステップ78では、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムPC25,P'C25と、25フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムPP25,P'P25をメモリ10Bから各々読み出し、25フォワードデルタ・コールプレインオプションの2種類のプレミアムを次の(19)式に代入してその偏差(差額)ZetaC25を演算すると共に、25フォワードデルタ・プットプレインオプションの2種類のプレミアムを次の(20)式に代入してその偏差(差額)ZetaP25を演算し、演算した偏差ZetaC25,ZetaP25をメモリ10Bに記憶させる。
ZetaC25=PC25−P'C25 …(19)
ZetaP25=PP25−P'P25 …(20)
またステップ80では、ステップ78で演算した偏差ZetaC25,ZetaP25及び先のステップ74で演算した構成比率AC25,AP25をメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を次の(21)式に各々代入して補正値Zetaを演算し、演算した補正値Zetaをメモリ10Bに記憶させる。
Zeta=AC25・ZetaC25+AP25・ZetaP25 …(21)
ところでノックアウトオプションでは、スポットレートSがオプションの権利が消滅するノックアウト価格Kに近づくに従ってオプションの権利消滅の確率が高くなり、そのプレミアムはオプションの権利消滅の確率が高くなるに従って低下する。次のステップ82では、スポットレートSのノックアウト価格Kへの到達確率に応じて補正値Zetaを更に補正することを目的として、スポットレートSのノックアウト価格Kへの到達確率を表すGap到達率Rを演算する。Gap到達率Rは、ノックアウト価格Kへが設定されていないプレインオプション等では一律に0(%)になるが、評価対象の通貨オプションがリバースノックアウトオプション等である場合は、デジタルタッチオプション(Digital Touch Option)のプレミアムを演算することで求めることができる。
デジタルタッチオプションとは、図7に示すように、オプション行使期日前にスポットレートSが一度でも行使価格K以上(又は以下)となった場合に、予め定められたリベートZを受取ることができるオプションである。なお、デジタルタッチオプションのうち、図7(A)に示すようにスポットレートSが行使価格K以上になるとリベートZを受取ることができるものをコールオプション、スポットレートSが行使価格K以下になるとリベートZを受取ることができるものをプットオプションという。デジタルタッチオプションのプレミアムは、スポットレートSの行使価格Kへの到達確率を反映したものとなり、図7に破線で示すように、スポットレートSが行使価格Kに近くなる従ってリベートZに近づき、行使価格K以上又は以下になるとリベートZに一致する。すなわち、デジタルタッチオプションの単位リベート額当りのプレミアムは、スポットレートSの行使価格Kへの到達確率を表していると見なすことができるので、評価対象のオプションのノックアウト価格Kに等しい行使価格Kを有するデジタルタッチオプションのプレミアムを用いてGap到達率Rを求めることができる。
GKモデルのフレームワークにおいて、コールのデジタルタッチオプションのプレミアムは次の(22)式で、プットのデジタルタッチオプションのプレミアムは次の(23)式で各々表される。
Figure 0005166515
但し、
Figure 0005166515
である。
上記のように、コールのデジタルタッチオプションは、行使期日前に行使価格K以上になるとリベートZを受取ることができるものであるので、リベートZが「1」であるコールのデジタルタッチオプションのプレミアムは、スポットレートSが行使期日前に行使価格K以上になる確率を表している。そして、コールのリバースノックアウトオプション又はプットのOTMノックアウトオプションは、スポットレートSがノックアウト価格K以上になるとオプションの権利が消滅する。このため、評価対象のオプションがコールのリバースノックアウトオプション又はプットのOTMノックアウトオプションである場合は、スポットレートS、金利r,rを為替情報テーブルから各々読み出すと共に、金利期間T、オプション期間T、評価対象の通貨オプションの行使価格K、ATMフラットボラティリティσATMをメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を(22),(24)式に各々代入すると共にZに1を代入し、金利期間T及びオプション期間Tが評価対象の通貨オプションと同一で、かつリベートZが「1」のコールのデジタルタッチオプションのプレミアムPを演算し、演算したプレミアムPをGap到達率Rとしてメモリ10Bに記憶させる。
一方、プットのデジタルタッチオプションは、行使期日前に行使価格K以下になるとリベートZを受取ることができるものであるので、リベートZが「1」であるプットのデジタルタッチオプションのプレミアムは、スポットレートSが行使期日前に行使価格K以下になる確率を表している。そして、プットのリバースノックアウトオプション又はコールのOTMノックアウトオプションは、スポットレートSがノックアウト価格K以下になるとオプションの権利が消滅する。このため、評価対象オプションがプットのリバースノックアウトオプション又はコールのOTMノックアウトオプションである場合は、スポットレートS、金利r,rを為替情報テーブルから各々読み出すと共に、金利期間T、オプション期間T、評価対象の通貨オプションの行使価格K、ATMフラットボラティリティσATMをメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を(23),(24)式に各々代入すると共にZに1を代入し、金利期間T及びオプション期間Tが評価対象の通貨オプションと同一で、かつリベートZが「1」のプットのデジタルタッチオプションのプレミアムPを演算し、演算したプレミアムPをGap到達率Rとしてメモリ10Bに記憶させる。
次のステップ84では、先のステップ80で演算した補正値Zeta、ステップ82で演算したGAP到達率Rをメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を次の(25)式に代入して補正値Zetaの補正演算を行い、補正後の補正値Zetaをメモリ10Bに記憶させる。
Zeta=(1−R)・Zeta …(25)
上記の(25)式における(1−R)は評価対象の通貨オプションが行使期日まで生存している(権利が消滅していない)確率を表しており、ノックアウト価格Kが設定されていないプレーンオプション等ではGAP到達率R=0(%)であるので、(1−R)=1となり、上記の補正演算に拘わらず補正値Zetaの値は変化しないが、ノックアウト価格Kが設定されているノックアウトオプションやノックインオプション等のバリア系オプションでは、GAP到達率R>0(%)であるので、(1−R)<1となり、評価対象の通貨オプションが行使期日まで生存している確率が小さくなるに従って、上記の補正演算後の補正値Zetaの値は小さくなる。
次のステップ86では、先のステップ80で演算した評価対象の通貨オプションのプレミアムP、ステップ84の補正演算を経た補正値Zetaをメモリ10Bから各々読み出し、読み出した各情報を次の(26)式に代入して演算することで、評価対象の通貨オプションのプレミアムPを補正値Zetaによって補正し、補正後のプレミアムPをメモリ10Bに記憶させる。
=P+Zeta …(26)
そしてステップ88では、ステップ84の補正演算を経たプレミアムPをメモリ10Bから読み出し、読み出したプレミアムPを評価対象の通貨オプションのプレミアムとして出力し(例えばディスプレイ12に表示させ)、プレミアム演算処理を終了する。
このように、本実施形態では、25フォワードデルタ・コールプレインオプションについて、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσC25を用いた場合のプレミアムPC25と、ATMフラットボラティリティσATMを用いた場合のプレミアムP'C25を各々演算してその偏差ZetaC25を演算すると共に、25フォワードデルタ・プットプレインオプションについても、25フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティσP25を用いた場合のプレミアムPP25と、ATMフラットボラティリティσATMを用いた場合のプレミアムP'P25を各々演算してその偏差ZetaP25を演算し、それぞれの偏差を、ATMプレインオプション、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションを組合わせたポートフォリオのベガV、ボルガVσ、バンナVsが、評価対象の通貨オプションのベガV、ボルガVσ、バンナVsと等しくなるときの、前記ポートフォリオの各プレインオプションの構成比率に応じて重み付けして加算することで補正値Zetaを演算し、ATMフラットボラティリティσATMを用いて演算した評価対象の通貨オプションのプレミアムPを補正値Zetaによって補正しているので、通貨オプションのプレミアムの演算に用いたモデル(GKモデルのフレームワーク)が前提としている確率分布の誤差を補正することができ、評価対象の通貨オプションのプレミアムとして、通貨オプションのリスク引き受け手のリスクの大きさを正確に反映した適正な値を得ることができる。
また、本実施形態では、補正値Zetaの演算等に用いるATMプレインオプション以外のオプションとして、評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつフォワードレートを基準とするデルタが0.25となる25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションを適用し、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表す25デルタのリスクリバーサルのボラティリティΔσRR及び25デルタのバタフライのボラティリティΔσBFを取得し、25フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティσC25を用いて25フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格KC25を演算すると共に、25フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティσP25を用いて25フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格KP25を演算しているので、ATMプレインオプションの行使価格KATMと、25フォワードデルタ・コールプレインオプション及び25フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格KC25,KP25が揃ってしまうことを防止することができ、評価対象の通貨オプションのプレミアムが算出不能となる事態が生ずることを回避することができる。
なお、上記では評価対象の通貨オプションのプレミアムに対する補正値の演算に用いるプレインオプションとして、流動性の高い25フォワードデルタ・プレインオプション及びATMプレインオプションを適用した態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、流動性が確保されていれば、例えば10フォワードデルタ・プレインオプション等、フォワードレートを基準とするデルタが他の値のフォワードデルタ・コールプレインオプションを用いることも可能である。
また、上記では本発明に係る所定のリスクパラメータ(より詳しくはボラティリティの変化に対するリスクを表すパラメータ)として、ベガ、ボルガ及びバンナを用いる態様を説明したが、これに限定されるものではなく、上記のベガ、ボルガ及びバンナの中から1個又は2個のパラメータを選択して用いてもよいし、別のリスクパラメータ(例えばボラティリティ以外の指標の変化に対するリスクを表すパラメータ)を用いてもよいし、ベガ、ボルガ及びバンナ(又はこれらの中から選択した1個又は2個のパラメータ)に、前記別のリスクパラメータを加えて用いるようにしてもよい。
また、上記では本発明に係る通貨オプションのプレミアム演算プログラムがコンピュータ10の記憶部10Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係る通貨オプションのプレミアム演算プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。この態様は請求項10記載の発明に対応している。
本実施形態に係るコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 プレミアム演算処理の内容を示すフローチャートである。 行使価格演算処理の内容を示すフローチャートである。 解探索処理の内容を示すフローチャートである。 25デルタコールプレインオプションを説明するための線図である。 25デルタプットプレインオプションを説明するための線図である。 デジタルタッチオプションを説明するための線図である。
符号の説明
10 コンピュータ
10B メモリ
10C 記憶部
12 ディスプレイ
14 キーボード
20 為替情報提供システム

Claims (10)

  1. 評価対象の通貨オプションの行使期日・行使期間を特定可能な第1パラメータ及び前記評価対象の通貨オプションの行使価格又はデルタを表す第2パラメータを取得し、取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータを第1記憶手段に記憶させる第1取得手段と、
    前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期間と行使期間が同一のATMプレインオプションのボラティリティの市場値を表すATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつ前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期日における、スポットレート、金利及び期間から一意に定まる為替レートであるフォワードレートを基準とするデルタが所定値となるフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表すボラティリティ情報を取得し、取得した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を第2記憶手段に記憶させる第2取得手段と、
    前記第1記憶手段から前記第2パラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出し、前記第1記憶手段から読み出した前記第2パラメータが前記評価対象の通貨オプションのデルタを表している場合は、コンピュータの演算処理により、前記第2パラメータが表す前記評価対象の通貨オプションのデルタに基づいて前記評価対象の通貨オプションの行使価格を演算した後に、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションの行使価格を用いて前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを演算し、演算した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを第3記憶手段に記憶させる第1プレミアム演算手段と、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを用いて、前記評価対象の通貨オプションについて所定のリスクパラメータを演算し、演算した前記所定のリスクパラメータを第4記憶手段に記憶させるリスクパラメータ演算手段と、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティを用いて前記ATMプレインオプションの行使価格を演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算し、演算した各プレインオプションの行使価格を第5記憶手段に記憶させる行使価格演算手段と、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記ATMプレインオプションの行使価格を用いて前記ATMプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した各プレインオプションのプレミアムを第6記憶手段に各々記憶させる第2プレミアム演算手段と、
    前記第4記憶手段から前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、かつ前記第6記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報、前記第6記憶手段から読み出した前記各プレインオプションのプレミアムから求まる、前記各プレインオプションを組合わせたポートフォリオについての前記所定のリスクパラメータの値が、前記第4記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータの値と等しくなるときの、前記ポートフォリオにおける前記各プレインオプションの構成比率を演算し、演算した構成比率を第7記憶手段に記憶させる構成比率演算手段と、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した前記各プレインオプションのプレミアムを第8記憶手段に記憶させる第3プレミアム演算手段と、
    前記第6記憶手段及び前記第8記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを各々読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第6記憶手段から読み出したプレミアムと前記第8記憶手段から読み出したプレミアムとの偏差を前記各プレインオプション毎に演算し、演算した偏差を第9記憶手段に記憶させる偏差演算手段と、
    前記第9記憶手段から前記各プレインオプション毎の偏差を読み出すと共に、前記第7記憶手段から前記構成比率を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムに対する補正値として、前記第9記憶手段から読み出した前記各プレインオプション毎の偏差を、前記第7記憶手段から読み出した前記構成比率に応じて重み付けして加算した値を演算し、演算した補正値を第10記憶手段に記憶させる補正値演算手段と、
    前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出すと共に、前記第10記憶手段から前記補正値を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを、前記第10記憶手段から読み出した前記補正値によって補正し、補正後のプレミアムを第11記憶手段に記憶させる補正手段と、
    前記第11記憶手段から前記補正後のプレミアムを読み出し、読み出した前記補正後のプレミアムを、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムとして出力する出力手段と、
    を備えた通貨オプションのプレミアム演算装置。
  2. 前記行使価格演算手段は、前記評価対象の通貨オプションで為替の対象とされる第1通貨及び第2通貨のうち、通貨オプションのプレミアムの支払における基準通貨での行使価格を演算し、前記第1〜第3プレミアム演算手段は前記基準通貨でのプレミアムを演算する請求項1記載の通貨オプションのプレミアム演算装置。
  3. 前記行使価格演算手段は、標準正規分布の累積確率密度関数をN( )、フォワードレートを基準とするデルタ値をΔ、フォワードデルタ・プレインオプションのボラティリティをσ、前記フォワードデルタ・プレインオプションの行使期間をTとしたときに、コンピュータの演算処理により、以下の(1)式を満足する変数Dの値を探索して決定し、
    Figure 0005166515
    スポットレートをS、前記評価対象の通貨オプションで為替の対象とされる第1通貨及び第2通貨のうち通貨オプションのプレミアムの支払における基準通貨の金利をr、前記第1通貨及び前記第2通貨のうち非基準通貨の金利をr、金利期間をTとしたときに、コンピュータの演算処理により、前記決定した前記(1)式を満足する変数Dの値を以下の(2)式に代入し、
    Figure 0005166515
    行使価格Kを演算する処理を、前記フォワードデルタ・コールプレインオプション及び前記フォワードデルタ・プットプレインオプションについて各々行うことで、前記フォワードデルタ・コールプレインオプション及び前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算する請求項1記載の通貨オプションのプレミアム演算装置。
  4. 通信回線を介して接続された他のコンピュータから、前記評価対象の通貨オプションで為替の対象とされる第1通貨及び第2通貨のスポットレート、前記第1通貨及び前記第2通貨の金利を各々取得し、取得した前記スポットレート、前記第1通貨及び前記第2通貨の金利を第12記憶手段に記憶させる第3取得手段を更に備え、
    前記第1〜第3プレミアム演算手段、前記リスクパラメータ演算手段、前記行使価格演算手段及び前記構成比率演算手段は、前記第12記憶手段から前記スポットレート及び前記金利を読み出し、前記第12記憶手段から読み出した前記スポットレート及び前記金利も用いて前記演算を各々行う請求項1記載の通貨オプションのプレミアム演算装置。
  5. 前記構成比率演算手段は、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報、前記第6記憶手段から読み出した前記各プレインオプションのプレミアムを用いて、前記ATMプレインオプション、前記フォワードデルタ・コールプレインオプション及び前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの前記所定のリスクパラメータを各々演算した後に、演算した前記各プレインオプションの前記所定のリスクパラメータを用いて、前記ポートフォリオにおける前記各プレインオプションの構成比率の演算を行う請求項1記載の通貨オプションのプレミアム演算装置。
  6. 前記所定のリスクパラメータは、ボラティリティの変化に対するリスクを表すパラメータである請求項1記載の通貨オプションのプレミアム演算装置。
  7. 前記所定のリスクパラメータは、通貨オプションのプレミアムをボラティリティで1階微分したベガ、前記プレミアムをボラティリティで2階微分したボルガ、前記ベガをスポットレートで1階微分したバンナの少なくとも1つを含む請求項6記載の通貨オプションのプレミアム演算装置。
  8. 前記フォワードデルタ・コールプレインオプションは、前記フォワードレートを基準とするデルタが0.25となる25フォワードデルタ・コールプレインオプションであり、前記フォワードデルタ・プットプレインオプションは、前記フォワードレートを基準とするデルタが0.25となる25フォワードデルタ・プットプレインオプションである請求項1記載の通貨オプションのプレミアム演算装置。
  9. 第1記憶手段〜第11記憶手段を備えたコンピュータを、
    評価対象の通貨オプションの行使期日・行使期間を特定可能な第1パラメータ及び前記評価対象の通貨オプションの行使価格又はデルタを表す第2パラメータを取得し、取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータを前記第1記憶手段に記憶させる第1取得手段、
    前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期間と行使期間が同一のATMプレインオプションのボラティリティの市場値を表すATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつ前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期日における、スポットレート、金利及び期間から一意に定まる為替レートであるフォワードレートを基準とするデルタが所定値となるフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表すボラティリティ情報を取得し、取得した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を前記第2記憶手段に記憶させる第2取得手段、
    前記第1記憶手段から前記第2パラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出し、前記第1記憶手段から読み出した前記第2パラメータが前記評価対象の通貨オプションのデルタを表している場合は、コンピュータの演算処理により、前記第2パラメータが表す前記評価対象の通貨オプションのデルタに基づいて前記評価対象の通貨オプションの行使価格を演算した後に、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションの行使価格を用いて前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを演算し、演算した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを前記第3記憶手段に記憶させる第1プレミアム演算手段、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを用いて、前記評価対象の通貨オプションについて所定のリスクパラメータを演算し、演算した前記所定のリスクパラメータを前記第4記憶手段に記憶させるリスクパラメータ演算手段、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティを用いて前記ATMプレインオプションの行使価格を演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算し、演算した各プレインオプションの行使価格を前記第5記憶手段に記憶させる行使価格演算手段、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記ATMプレインオプションの行使価格を用いて前記ATMプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した各プレインオプションのプレミアムを前記第6記憶手段に各々記憶させる第2プレミアム演算手段、
    前記第4記憶手段から前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、かつ前記第6記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報、前記第6記憶手段から読み出した前記各プレインオプションのプレミアムから求まる、前記各プレインオプションを組合わせたポートフォリオについての前記所定のリスクパラメータの値が、前記第4記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータの値と等しくなるときの、前記ポートフォリオにおける前記各プレインオプションの構成比率を演算し、演算した構成比率を前記第7記憶手段に記憶させる構成比率演算手段、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した前記各プレインオプションのプレミアムを前記第8記憶手段に記憶させる第3プレミアム演算手段、
    前記第6記憶手段及び前記第8記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを各々読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第6記憶手段から読み出したプレミアムと前記第8記憶手段から読み出したプレミアムとの偏差を前記各プレインオプション毎に演算し、演算した偏差を前記第9記憶手段に記憶させる偏差演算手段、
    前記第9記憶手段から前記各プレインオプション毎の偏差を読み出すと共に、前記第7記憶手段から前記構成比率を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムに対する補正値として、前記第9記憶手段から読み出した前記各プレインオプション毎の偏差を、前記第7記憶手段から読み出した前記構成比率に応じて重み付けして加算した値を演算し、演算した補正値を前記第10記憶手段に記憶させる補正値演算手段、
    前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出すと共に、前記第10記憶手段から前記補正値を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを、前記第10記憶手段から読み出した前記補正値によって補正し、補正後のプレミアムを前記第11記憶手段に記憶させる補正手段、
    及び、前記第11記憶手段から前記補正後のプレミアムを読み出し、読み出した前記補正後のプレミアムを、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムとして出力する出力手段
    として機能させる通貨オプションのプレミアム演算プログラム。
  10. 第1記憶手段〜第11記憶手段を備えたコンピュータを、
    評価対象の通貨オプションの行使期日・行使期間を特定可能な第1パラメータ及び前記評価対象の通貨オプションの行使価格又はデルタを表す第2パラメータを取得し、取得した前記第1パラメータ及び前記第2パラメータを前記第1記憶手段に記憶させる第1取得手段、
    前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期間と行使期間が同一のATMプレインオプションのボラティリティの市場値を表すATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションと行使期間が同一で、かつ前記第1パラメータから特定できる前記評価対象の通貨オプションの行使期日における、スポットレート、金利及び期間から一意に定まる為替レートであるフォワードレートを基準とするデルタが所定値となるフォワードデルタ・コールプレインオプション及びフォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティの市場値を表すボラティリティ情報を取得し、取得した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を前記第2記憶手段に記憶させる第2取得手段、
    前記第1記憶手段から前記第2パラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出し、前記第1記憶手段から読み出した前記第2パラメータが前記評価対象の通貨オプションのデルタを表している場合は、コンピュータの演算処理により、前記第2パラメータが表す前記評価対象の通貨オプションのデルタに基づいて前記評価対象の通貨オプションの行使価格を演算した後に、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記評価対象の通貨オプションの行使価格を用いて前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを演算し、演算した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを前記第3記憶手段に記憶させる第1プレミアム演算手段、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティと、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを用いて、前記評価対象の通貨オプションについて所定のリスクパラメータを演算し、演算した前記所定のリスクパラメータを前記第4記憶手段に記憶させるリスクパラメータ演算手段、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティを用いて前記ATMプレインオプションの行使価格を演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出した前記ボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティを用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を演算し、演算した各プレインオプションの行使価格を前記第5記憶手段に記憶させる行使価格演算手段、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記ATMプレインオプションの行使価格を用いて前記ATMプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算し、更に、前記第2記憶手段から読み出したボラティリティ情報が表す前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した各プレインオプションのプレミアムを前記第6記憶手段に各々記憶させる第2プレミアム演算手段、
    前記第4記憶手段から前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータを読み出すと共に、前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報を読み出し、かつ前記第6記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記ボラティリティ情報、前記第6記憶手段から読み出した前記各プレインオプションのプレミアムから求まる、前記各プレインオプションを組合わせたポートフォリオについての前記所定のリスクパラメータの値が、前記第4記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションの所定のリスクパラメータの値と等しくなるときの、前記ポートフォリオにおける前記各プレインオプションの構成比率を演算し、演算した構成比率を前記第7記憶手段に記憶させる構成比率演算手段、
    前記第2記憶手段から前記ATMフラットボラティリティを読み出すと共に、前記第5記憶手段から前記各プレインオプションの行使価格を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・コールプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・コールプレインオプションのプレミアムを演算すると共に、前記第2記憶手段から読み出した前記ATMフラットボラティリティ及び前記第5記憶手段から読み出した前記フォワードデルタ・プットプレインオプションの行使価格を用いて前記フォワードデルタ・プットプレインオプションのプレミアムを演算し、演算した前記各プレインオプションのプレミアムを前記第8記憶手段に記憶させる第3プレミアム演算手段、
    前記第6記憶手段及び前記第8記憶手段から前記各プレインオプションのプレミアムを各々読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第6記憶手段から読み出したプレミアムと前記第8記憶手段から読み出したプレミアムとの偏差を前記各プレインオプション毎に演算し、演算した偏差を前記第9記憶手段に記憶させる偏差演算手段、
    前記第9記憶手段から前記各プレインオプション毎の偏差を読み出すと共に、前記第7記憶手段から前記構成比率を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムに対する補正値として、前記第9記憶手段から読み出した前記各プレインオプション毎の偏差を、前記第7記憶手段から読み出した前記構成比率に応じて重み付けして加算した値を演算し、演算した補正値を前記第10記憶手段に記憶させる補正値演算手段、
    前記第3記憶手段から前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを読み出すと共に、前記第10記憶手段から前記補正値を読み出し、コンピュータの演算処理により、前記第3記憶手段から読み出した前記評価対象の通貨オプションのプレミアムを、前記第10記憶手段から読み出した前記補正値によって補正し、補正後のプレミアムを前記第11記憶手段に記憶させる補正手段、
    及び、前記第11記憶手段から前記補正後のプレミアムを読み出し、読み出した前記補正後のプレミアムを、前記評価対象の通貨オプションのプレミアムとして出力する出力手段
    として機能させる通貨オプションのプレミアム演算プログラムが記録された記録媒体。
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JP2002230304A (ja) * 2000-12-01 2002-08-16 Bank Of Tokyo-Mitsubishi Ltd 通貨オプションのプレミアム計算方法、通貨オプションのプレミアム計算システム、通貨オプションのプレミアムをコンピュータに計算させるためのプログラム、このプログラムを記録した記録媒体

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