JP5166319B2 - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械の油圧制御装置に係り、特に、多連型の油圧制御弁を効率的に作動するための油圧制御装置に関する。
図5は、従来のロードセンシング制御方式の油圧回路図である。同図において、油圧アクチュエータACT1、ACT2用に設けられたセンタークローズ型の複数の切換弁102、104にはそれぞれ圧力補償弁102a、104aが設けられており同各切換弁はメータインオリフィスMioを備えている。参照符号LSは各負荷圧の最高圧力を検出するロードセンシングラインであって、ポンプユニット100内のポンプ制御機構の弁100aに対し下側からバネkと同方向に弁スプールに作用し、上側からのポンプ吐出圧と対向している。
また、参照符号106はアンロード弁である。前記バネkのバネ力は所定のロードセンシング差圧に対応して設定されるものである。弁100aからの制御圧力cpが小さくなると斜板SBはポンプPMの吐出流量を増大させるよう作用する。したがって、各切換弁のメータインオリフィスMioに圧油が流れると圧力補償弁102a、104aの入り口側の圧力の大きい方がロードセンシング圧となり弁100aを絞るように作用し、前述したように、ポンプ流量を増加させる。
一般にロードセンシング制御方式と称される流量制御の多連弁は1つのポンプで複教のアクチェータを制御する油圧制御装置において、複数のアクチュエータの最高負荷圧力を検出し、ポンプの吐出圧力が検出圧力より一定の高い圧力となるように制御する方式である。このポンプ圧力に対する負荷圧力の差はロードセンシング差圧と称される。複数のアクチェータを作動させた場合に,最高負荷圧力に対して作動する圧力補償弁と呼ばれる切換弁が各アクチュエータに配置され、この切換弁は低負荷側のアクチェータを最高負荷圧力にまで昇圧させ、更に、ポンプ吐出圧力は複数のアクチュエータの最高負荷圧より高い圧力に制御されるので各アクチュエータに所定値の圧油供給が可能となり、一般的に複合操作性がよいとされている。
又、必要な圧油のみを供給することで、近年、省エネルギ性向上の制御方式として注目されている。しがしながら、前記ロードセンシング差圧は通常2MPa程度の圧力を必要とし、更に、メータイン側に圧力補償弁を有しているのでこの圧力補償弁の圧力損失とロードセンシング差圧との和がポンプ圧力に常時計上され、更なる省エネルギ性向上を目指す際に障害となっている。
一方、図6は従来のポジティブコントロール制御方式の油圧回路図である。同図において、ポジティブコントロール制御方式のポンプP1にはオープンセンタ型の複数の切換弁200が接続されている。各切換弁には操縦桿ユニット204〜操作圧信号が供給される。また、バルブシートSHTを介してもう一対の同様な回路すなわち、ポンプP2および複数の切換弁202が接続されている。図の右方にはポジティブコントロール制御方式の特性を示す。この特性図から分かるように、ポンプP1(P2)の吐出流量は操作圧信号に比例して増大する。
ポジティブコントロール制御方式は、ポジティブコントロールの制御機構を有する複数のポンプ、例えば2ポンプ、3ポンプとオープンセンタと呼ばれるコントロールバルブで構成され、当該コントロールバルブは複数のポンプを繋ぐポンプポートを有するケーシングが互いにバルブシートを介して合体構造となっており、各ケーシングは複数のポンプを合流することが可能であり、合流又は、単流すなわち、合流無しで使用することができる。
その場合、アクチェータヘの圧油はポンプの最大押しのけ容積で決定され、ロードセンシング制御方式の場合と異なり、所定値とはならない。しかし、アクチュエータヘの圧油はポンプに入力される操作圧信号のみで決定される閉ループ制御系であり、メータインオリフィスが不要となり、圧力損失低減を可能にする方式である。
一般にポジティブコントロール制御方式では各スプールの操作信号を機械式ではシャトル弁、電気式では圧力センサを用いて検出し、その操作圧信号をプラス方向に増加させた場合プラス方向に圧油を増加させ供給するものである。
また、特許文献1の図1には、ロードセンシング機能を有する切換弁から構成される第一切換弁群に接続されたアクチュエータと、ロードセンシング機能を有しない切換弁から構成される第二切換弁群に接続されたアクチュエータとを、共通の可変容量ポンプで駆動し、第一切換弁群内の切換弁と第二切換弁群内の切換弁とを同時操作した場合にも確実なアクチュエータの同時操作が出来るとともに、第二切換弁群の切換弁はその必要に応じてオープンセンタ型又はクローズドセンタ型の切換弁を使用することにより非常に操作性に優れ、運転者の感覚に一致した油圧制御装置が開示されている。
ロードセンシング制御方式の複合操作性を維持しつつも、メータイン側の圧力補償弁の圧力損失および、ロードセンシング圧力とポンプ吐出圧力との差すなわち、ロードセンシング差圧の存在は省エネルギ性向上の視点からはマイナス要因であることに鑑み、本発明による油圧制御装置では、このマイナス要因を可及的に少なくせんとするものである。
したがって、本発明の目的は、ポジティブコントロール制御方式の御御機構を有するポンプとセンタークローズと称されるロードセンシング制御用のコントロールバルブにて油圧制御装置を構成し、メータイン側に圧力補償弁を配置し、さらに圧力補償弁の圧力損失とロードセンシング差圧を低減させ、省エネルギ性向上を実現し、良好な操作性が得られる建設機械の油圧制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明による建設機械の油圧制御装置は、建設機械の各油圧アクチュエータへ圧油を供給するポジティブ制御式のポンプユニットと、前記ポンプユニットと各油圧アクチュエータの間に配置され、圧力補償弁にそれぞれ結合されたセンタークローズ型の複数の切換弁と、前記圧力補償弁とは別に設けられ、前記複数の切換弁の単独操作および複合操作に応答して開動作および閉動作される単一のバイパス通路開閉弁と、前記単独操作時には、前記ポンプユニットからの圧油が前記バイパス通路開閉弁を経由して前記切換弁からアクチュエータへ流れ、前記複合操作時には、前記ポンプユニットからの圧油が前記圧力補償弁を経由して前記切換弁からアクチュエータへ流れるように設けたバイパス路と、からなることを特徴とする。
その場合、前記複数の切換弁は第1および第2のグループに区分けして配置されており、前記ポンプユニットはそれぞれのグループを分担する第1および第2のポンプユニットからなり、前記第1および第2グループ内で1つまたは各グループで1つの切換弁が操作された場合に当該グループを分担する各ポンプユニットからの圧油が前記バイパス通路開閉弁を経由して前記各切換弁からアクチュエータへ流れ、前記第1および第2グループのいずれか一方の複数の切換弁が複合操作された場合は前記各ポンプユニットからの圧油が前記圧力補償弁を経由して前記切換弁からアクチュエータへ流れるように設けたバイパス路を設けることができる。
またその場合、前記ポンプユニットは少なくとも2つのポンプユニットからなり、それぞれのポンプユニットからの圧油を合流させる合流弁を備えて構成することができる。
請求項1記載の本発明によれば、建設機械の各油圧アクチュエータへ圧油を供給するポジティブ制御式のポンプユニットと、前記ポンプユニットと各油圧アクチュエータの間に配置され、圧力補償弁にそれぞれ結合されたセンタークローズ型の複数の切換弁と、前記圧力補償弁とは別に設けられ、前記複数の切換弁の単独操作および複合操作に応答して開動作および閉動作される単一のバイパス通路開閉弁と、前記単独操作時には、前記ポンプユニットからの圧油が前記バイパス通路開閉弁を経由して前記切換弁からアクチュエータへ流れ、前記複合操作時には、前記ポンプユニットからの圧油が前記圧力補償弁を経由して前記切換弁からアクチュエータへ流れるように設けたバイパス路と、を備えて構成されているので、ロードセンシング差圧を与える必要がなく、また、単独操作の際には、バイパス通路開閉弁の作用により圧力補償弁の圧力損失を発生させない。また複合操作時にはバイパス通路開閉弁に代わり圧力補償弁を作用させて、ロードセンシング制御的な作用を行わせることが可能である。
請求項2記載の本発明による建設機械の油圧制御装置によれば、前記複数の切換弁は第1および第2のグループに区分けして配置されており、前記ポンプユニットはそれぞれのグループを分担する第1および第2のポンプユニットからなり、前記第1および第2グループ内で1つまたは各グループで1つの切換弁が操作された場合に当該グループを分担する各ポンプユニットからの圧油が前記バイパス通路開閉弁を経由して前記各切換弁からアクチュエータへ流れ、前記第1および第2グループのいずれか一方の複数の切換弁が複合操作された場合は前記各ポンプユニットからの圧油が前記圧力補償弁を経由して前記切換弁からアクチュエータへ流れるように設けたバイパス路と、を備えて構成されているので、請求項1の効果に加えさらに、前記それぞれのグループごとに単独操作される場合、圧力補償弁を経由することなく、単一のバイパス通路開閉弁を通って圧油を供給可能である。
請求項3記載の本発明による建設機械の油圧制御装置によれば、前記ポンプユニットは少なくとも2つのポンプユニットからなり、それぞれのポンプユニットからの圧油を合流させる合流弁を備えているので、請求項1または2の効果に加えさらに、切換弁を介して与えられる油圧アクチュエータへの供給圧油を必要十分な量供給可能であり、複合操作時の圧油の供給不足を回避可能である。
本発明の実施例の油圧回路図である。 図1における単独操作時の作用を説明する関係部分の油圧回路図である。 図1における複合操作時の作用を説明する関係部分の油圧回路図である。 本発明の実施例における切換弁とバイパス通路開閉弁の内部構造の軸方向要部断面図である。 従来の一般的なロードセンシング制御式の油圧回路図である。 従来の一般的なポジティブ制御式の油圧回路図である。
以下、本発明の好適な実施例について、図1乃至4を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例の油圧回路図である。同図において、参照符号10は回路中央部のラインL1、L2を導通させる合流弁であって、同合流弁10の左側(以下本発明では第1のグループと称する)には、ポンプP1、アンロード弁12、1つ以上のセンタークローズ型切換弁14、16および圧力補償弁14a、16aが設けられている。同様にして、合流弁10の右側(以下本発明では第2のグループと称する)には、ポンプP2、アンロード弁22、1つ以上のセンタークローズ型切換弁18、20および圧力補償弁18a、20aがそれぞれ設けられている。ポンプP1、P2はポジティブ制御方式の可変容量型ポンプである。参照符号24は、バイパス通路開閉弁であって、図2、3で後述されるように、第1のグループの切換弁を単独操作する場合および、または第2のグループの切換弁を単独操作する場合に図示の導通状態となるようバイパス30を介して制御されるものである。
鎖線DLは上記の各弁が多連弁として形成されるときの外部との境界を表すもので油圧回路内の圧油信号の取り出し部および各弁への操作信号(a、b等)および各油圧アクチュエータとの圧油の給排ポート(AP、BP等)を兼ねて示す。
参照符号pp1はポンプポートPT1の圧力を検出する圧油信号である。同様に、pp2はポンプポートPT2の圧力を検出する圧油信号である。参照符号pls1、pls2は、それぞれ第1のグループ、第2のグループ内のロードセンシングラインLSの圧力を検出する圧油信号である。参照符号Tはタンクポートライン、参照符号Yおよびdrは合流弁10のON、OFF切換信号およびドレンポートである。参照符号Xはバイパス通路開閉弁24の導通を阻止する切換信号である。参照符号Zは第1、および第2のグループ内のロードセンシングラインLSの最高圧力をリリーフ弁を介してタンクラインにリリーフする場合のリリーフ設定圧信号である。
前記アンロード弁12、22には、それぞれポンプポートPT1の圧力pp1、ポンプポートPT2の圧力とロードセンシングラインLSの圧力pls1、pls2が与えられている。また、各圧力補償弁14a、16a等には、ロードセンシングラインLSのprが絞りを介して上方から与えられ、下方からは最初に切換弁を通過したときの当該切換弁出口側の圧力が供給されている。
図2は、建設機械の油圧アクチュエータを単独操作する場合を説明する回路図であって、同図では、例えば油圧アクチュエータとしてブームシリンダCYL用の切換弁14のみを操作している状態を示す。同図において、ポンプユニットPU1は、ポジティブ制御式の可変ポンプP1とその斜板傾転角制御用のシリンダSBおよびポンプ信号発生弁PSVから構成されている。
ポンプ信号発生弁PSVには上方から圧油信号pls1およびバネsの力が与えられ、下方からはポンプ吐出圧pp1が与えられている。参照符号40は複数の操縦桿ユニットを模式的に示す。同ユニット40から切換弁14への操作信号aがポンプ信号発生弁PSVに与えられている。ポンプP1からの圧油はラインL3とL6に分岐されており、太い矢視(イ)で示すように、ラインL6からの圧油は、バイパス通路開閉弁24への信号XがOFFの場合、図示のように導通状態となっているので矢視(ロ)のようにバイパス30からラインL4、矢視(ハ)の如くシリンダCYLへ供給される。一方、ラインL3からの圧油はメータインオリフィスMioを通って減圧され、圧力補償弁14aに流れようとするが、バイパス30上の点cの圧力がラインL5の点dの圧力よりも高いので、結局その流れはほとんど生じない。
したがって、バイパス30を介し、切換弁14を通る圧油がシリンダCYLへ供給されるようになっている。このことは、圧力補償弁14aでの圧力損失が実質的に回避できることを意味している。また、検出される圧力pls1は、メータインオリフィスMioにも圧油がほとんど流れないためその圧力降下分も少なく、したがって、圧力pp1と検出される圧力pls1との差は小さいので、ポンプ信号発生弁PSVのバネsのばね力も通常のロードセンシング制御式の場合(図5のバネk)より小さくても、図示の操作状態が保持され、操作信号aがそのままシリンダSBに供給することが可能である。
図3は、複合操作の例を示す。説明を簡単にするため、同図の参照符号L3〜L6、矢視(ハ)、(ニ)、(ホ)、点c、d、バイパス30は図2と共通にしてある。また、複合操作として2つの切換弁14と16を同時に操作する場合として例示されている。操縦桿ユニット40からは、破線で示すように、切換弁14、16に対し操作圧信号a1、a2がそれぞれ与えられる。シャトル弁40aからは、信号a1とa2の各圧力のうち大きいほうが選択されポンプ信号発生弁PSVに与えられる。
一方、バイパス通路開閉弁24の操作信号Xは、複合操作であることからONとされており、図示のように、ラインL6とバイパス30はブロックされている。したがって、ポンプP1からの圧油は、切換弁14において、従来のロードセンシングと同様、メータインオリフィスMioを通り、矢視(ホ)で示すように、圧力補償弁14aを通り、さらに、点dからチェック弁を介して点cに到りさらにラインL4〜切換弁14に戻って矢視(ハ)のようにシリンダCVL1へ与えられる。なお、切換弁16に対しても、同様な圧油の経路により、シリンダCYL2へ圧油が供給される。
なお、ポンプ信号発生弁PSVは動作中の状態を示すため3つの切換え位置が示される。
複合操作時には油圧アクチュエータからの要求流量は一般にポンプ供給流量よりも多くなるのでロードセンシング差圧は単独操作の場合よりも低くなり、その分だけ圧力損失を低減することが可能となる。
図4は、切換弁14とバイパス通路開閉弁24との接続関係をそれらの内部構造として示す。同図において、切換弁14の弁本体内には圧力補償弁14aが組み込まれており、ロードセンシング圧LSが図示のチェック弁CHVのすぐ左方の横穴から中心部後方に到る。
同図では、切換弁14の主スプールsprは、左側端部の圧油操作部に操作信号aが入力された状態であり、出力ポートAPから油圧アクチュエータ(図示せず)へ圧油が供給される場合を想定している。戻り側のポートBPへ戻された圧油はリリーフ弁RFを介してタンクラインTLへ戻される。なお、同図ではこのリリーフ弁RFは説明の便宜のため主スプールsprと同一面上に記載されているが、実際には、紙面垂直方向の所定位置に設けられており、同様なリリーフ弁(図示せず)はポートAP側にも設けられている。参照符号14bは主スプールsprを中立位置に保持する。参照符号PTa、PTbは圧油ポートであり、各f1〜f8は圧油の流路である。
一方、下方のバイパス通路開閉弁24にはアンロード弁12が組み込まれており、ポンプP1からの圧油ポートPT1が設けられている。バイパス通路開閉弁24の主スプール24aは、図示の状態では圧油信号Xは与えられておらず、OFFであり、バネ24bにより中立位置にある。図示の状態は第2図におけるバイパス通路開閉弁24の導通状態に対応している。
この状態で、ポンプP1からの圧油は流路f9を通ってそれぞれf10、f11に到り、さらにそれぞれポンプポートPTである各ライン30(バイパス30)、31を介して前記ポートPTa、PTbに到る。バイパス30を経た圧油はポートPTaから流路f1、f2、f3を通り、さらにf4からポートAPに到る。一方、ライン31からポートPTbの圧油はメータインオリフィスMioでの切り欠きによる流路抵抗を経て流路f5から圧力補償弁14a内に入り流路f6、f7を通って流路f3に到ろうとするが、前記流路抵抗のため、バイパス30からの圧油の流路f2からf3への流れの方が優先され、ほとんど流れない。したがって、実際にはポートAPからの圧油はバイパス30を通る圧油となる。
一方、複合操作(図3に対応)によりバイパス通路開閉弁24の主スプール24aに圧油信号Xが与えられると、主スプール24aは破線LXで示した位置まで左行する。この場合は、ポートPT1から流路f9への圧油はバイパス30には与えられず、流路f11からポートPTbにのみ与えられる。したがって、この圧油はメータインオリフィスMioでの切り欠きによる流路抵抗を経て流路f5から圧力補償弁14a内に入り流路f6、f7を通って流路f3に到り、さらに流路f4からポートAPに到る。
本発明においては、ポジティブコントロール制御機構を有するポンプを複数(本実施例では2個のポンプ)とクローズドセンタと称されるロードセンシング制御用の切換弁にて構成され、各スプールの操作信号を機械的ではシャトル弁、電気式では圧力センサを用いて検出し、複数のポンプをつなぐポンプポートと、互いのポンプを合流可能とした合流弁を有し、ロードセンシング圧力とポンプ圧力によって作動するポンプ信号発生弁と中立すなわち、操作しない時に圧油をタンクポートに戻すアンロード弁を備え、最高負荷圧力に応じて作動する圧力補償弁が各油圧アクチュエータに配置され、この圧力補償弁は、低負荷側のアクチェータを最高負荷圧力にまで昇圧させることを可能とし、当該圧力補償弁の圧力損失を低減するために、ポンプポートとシリンダポートをバイパスする通路を設け、さらにパイパス通路開閉弁を配設し、この通路を圧油信号によって開閉可能に構成したものである。
また、各切換弁すなわち、油圧アクチュエータの単独操作の場合は、当該切換弁の主スプールの操作信号はスプール端に作用しスプールを作動させ、その信号圧力をポンプ信号発生弁に作用させる。当該信号発生弁においては、ロードセンシング圧力とポンプ圧力が作用し、ポンプ圧力とロードセンシング圧力の差、すなわち、ロードセンシング差圧に対しバネ力が対抗している。このバネ力がロードセンシング差圧を決定する。
ポンプポートとシリンダポート間には通常のロードセンシング制御方式とは異なりパイパス通路が設けられているので、ロードセンシング差圧が発生しない。
その場合、前記信号発生弁に作用するロードセンシング差圧は前記バネ力以下となり、前記信号発生弁は開位置を保持し、該信号発生弁の出力信号すなわち、ポンプヘの入力信号はスプール操作信号がそのまま入力され、ポンプは特性に沿った圧油を油圧アクチュエータに供給するものである。
以上本発明の好適な実施例について図1乃至4を参照して説明したが、本発明はこれら図面に示したものに限定されない。当業者であれば、これら図面に開示された好適実施例を種々変形することができる。例えば、合流弁を省略すること、ポンプユニットを2つ以上とすること、或はポンプユニットを1つに限定すること、また、2つのポンプユニットにそれぞれ配置される切換弁が、建設機械の油圧アクチュエータの中で頻繁にペアで使用されるもの、例えば走行用モータとバケットの対、旋回モータとブームシリンダの対などのような場合、これら2つの油圧アクチュエータに対応するそれぞれの切換弁が2つのポンプユニットに対応する第1、第2のグループにそれぞれ配置される切換弁として設けられ、これらはそれぞれ単独操作として扱われるようにすること、などは本発明の技術的思想の範囲である。
10 合流弁
12、22 アンロード弁
14、16、18、20 切換弁
14a、16a、18a、20a 圧力補償弁
14b、24b バネ
24 バイパス通路開閉弁
24a スプール
30 バイパス
31 ライン
40 操縦桿ユニット
AP、BP ポート
f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7、f8、f9、f10、f11 流路
L1、L2、L3、L4、L5、L6 ライン
LS ロードセンシングライン
Mio メータインオリフィス
PSV ポンプ信号発生弁
PT1、PT2 ポンプポート
PU1 ポンプユニット
spr 主スプール
X 圧油信号
特開2002−295405号公報

Claims (3)

  1. 建設機械の各油圧アクチュエータへ圧油を供給するポジティブ制御式のポンプユニットと、
    前記ポンプユニットと各油圧アクチュエータの間に配置され、圧力補償弁にそれぞれ結合されたセンタークローズ型の複数の切換弁と、
    前記圧力補償弁とは別に設けられ、前記複数の切換弁の単独操作および複合操作に応答して開動作および閉動作される単一のバイパス通路開閉弁と、
    前記単独操作時には、前記ポンプユニットからの圧油が前記バイパス通路開閉弁を経由して前記切換弁からアクチュエータへ流れ、前記複合操作時には、前記ポンプユニットからの圧油が前記圧力補償弁を経由して前記切換弁からアクチュエータへ流れるように設けたバイパス路と、
    からなることを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  2. 前記複数の切換弁は第1および第2のグループに区分けして配置されており、前記ポンプユニットはそれぞれのグループを分担する第1および第2のポンプユニットからなり、前記第1および第2グループ内で1つまたは各グループで1つの切換弁が操作された場合に当該グループを分担する各ポンプユニットからの圧油が前記バイパス通路開閉弁を経由して前記各切換弁からアクチュエータへ流れ、前記第1および第2グループのいずれか一方の複数の切換弁が複合操作された場合は前記各ポンプユニットからの圧油が前記圧力補償弁を経由して前記切換弁からアクチュエータへ流れるように設けたバイパス路と、からなる請求項1に記載された建設機械の油圧制御装置。
  3. 前記ポンプユニットは少なくとも2つのポンプユニットからなり、それぞれのポンプユニットからの圧油を合流させる合流弁を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載された建設機械の油圧制御装置。
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