JP5165488B2 - 等速自在継手の内側継手部材 - Google Patents
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Description
等速自在継手は固定式としゅう動式に大別でき、前者の例としてバーフィールド型やアンダーカット・フリー型などがあり、後者の例としてはダブルオフセット型やトリポード型などがある。
そこで、この発明の目的は、内側継手部材の形状や寸法を変更することなく強度を向上させることにある。
すなわち、この発明は、駆動軸または従動軸と接続する外側継手部材と、従動軸または駆動軸と接続する内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部材との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達要素を具備した等速自在継手の内側継手部材であって、
前記トルク伝達要素は、前記外側継手部材と前記内側継手部材の間に介在するケージによって同一平面に保持された複数のボールであり、
前記内側継手部材は前記従動軸または前記駆動軸と接続するためのスプライン孔と、前記ボールが転動するボール溝と、前記ケージと接触する外周面を有し、
鍛造により成形した後、調質を施し、前記スプライン孔と前記ボール溝と前記外周面に高周波焼入れにより表面硬化処理を施してあることを特徴とする。
また、この発明は、駆動軸または従動軸と接続する外側継手部材と、従動軸または駆動軸と接続する内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部材との間に介在してトルク伝達するトルク伝達要素を具備した等速自在継手の内側継手部材であって、
前記等速自在継手はトルク伝達要素としてローラを使用するものであり、前記内側継手部材は前記ローラを回転自在に支持するトラニオン・ジャーナルを有するトリポードであり、
鍛造により成形した後、調質を施し、前記トリポードのボス部のスプライン孔とトラニオン・ジャーナルの根元部から外周面にかけて高周波焼入れにより表面硬化処理を施してあることを特徴とする。
高周波焼入れの前に調質を行うことで、非焼入れ部の硬度が上がり、かつ、組織が微細化するため、形状を変えることなく強度を向上させることができる。
まず、ボールタイプの等速自在継手の例としてダブルオフセット型等速自在継手について述べる。ダブルオフセット型等速自在継手は、図1に示すように、外側継手部材としての外輪10と、内側継手部材としての内輪20と、トルク伝達要素としての複数のボール30と、ケージ40とを主要な構成要素としている。
分の中心O2は、軸方向に等距離だけ、継手の角度中心Oをはさんで反対向きにオフセッ
トさせてある。したがって、外輪10の回転軸線と内輪20の回転軸線が角度(作動角θ)をなした状態でトルクを伝達するとき、ケージ40は、作動角θを二等分する平面にボール30を配向せしめる役割を果たす。
横断面を示す。これらの図では、ハッチングが省略してあり、梨地部分は表面硬化層を表している。すなわち、トリポード120のボス部122のスプライン孔124と、トラニオン・ジャーナル126の根元部から外周面にかけて、表面硬化層が形成してある。トラニオン・ジャーナル126の外周面は針状ころ132が転動する軌道面となる。根元部は針状ころ132の端部を支えるインナ・ワッシャ134が着座する部分である。
12 マウス部
14 内周面
16 ボール溝
18 ステム部
20 内輪(内側継手部材)
22 スプライン孔
24 外周面
26 ボール溝
30 ボール(トルク伝達要素)
40 ケージ
42 ポケット
110 外輪(外側継手部材)
12 マウス部
14 トラック溝
16 ローラ案内面
18 ステム部
120 トリポード(内側継手部材)
122 ボス
124 スプライン孔
126 トラニオン・ジャーナル
128 環状溝
130 ローラ(トルク伝達要素)
132 針状ころ
134 インナ・ワッシャ
136 アウタ・ワッシャ
138 サークリップ
Claims (6)
- 駆動軸または従動軸と接続する外側継手部材と、従動軸または駆動軸と接続する内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部材との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達要素を具備した等速自在継手の内側継手部材であって、
前記トルク伝達要素は、前記外側継手部材と前記内側継手部材の間に介在するケージによって同一平面に保持された複数のボールであり、
前記内側継手部材は前記従動軸または前記駆動軸と接続するためのスプライン孔と、前記ボールが転動するボール溝と、前記ケージと接触する外周面を有し、
鍛造により成形した後、調質を施し、前記スプライン孔と前記ボール溝と前記外周面に高周波焼入れにより表面硬化処理を施してある等速自在継手の内側継手部材。 - 駆動軸または従動軸と接続する外側継手部材と、従動軸または駆動軸と接続する内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部材との間に介在してトルク伝達するトルク伝達要素を具備した等速自在継手の内側継手部材であって、
前記等速自在継手はトルク伝達要素としてローラを使用するものであり、前記内側継手部材は前記ローラを回転自在に支持するトラニオン・ジャーナルを有するトリポードであり、
鍛造により成形した後、調質を施し、前記トリポードのボス部のスプライン孔とトラニオン・ジャーナルの根元部から外周面にかけて高周波焼入れにより表面硬化処理を施してある等速自在継手の内側継手部材。 - 前記調質は400〜600℃の高温焼もどしである請求項1または2の等速自在継手の内側継手部材。
- 炭素0.4〜0.6wt%を含む炭素鋼で製造された請求項1または2の等速自在継手の内側継手部材。
- コア部の硬度がHV250以上である請求項1または2の等速自在継手の内側継手部材。
- コア部の組織がトルースタイトまたはソルバイトである請求項1または2の等速自在継手の内側継手部材。
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