JP5164763B2 - ベルト型濃縮機およびベルト型濃縮機のベルト洗浄方法 - Google Patents
ベルト型濃縮機およびベルト型濃縮機のベルト洗浄方法 Download PDFInfo
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電動機17の駆動により、ローラ14,15が回転するとともに無端ベルト16が一方向に回動する。濃縮対象汚泥12は、供給シュート11を流れ落ち、回動する無端ベルト16上に供給され、無端ベルト16によって搬送軌道19上を上流側から下流側へ搬送されながら重力濾過され、排出部13から排出される。この際、無端ベルト16を透過して滴下した濾液20は、上部の受け皿21で受けられ、その後、上部の受け皿21から貯留槽22内へ回収されて貯留される。
尚、上記の従来形式では、図9に示すように、濾液20をベルト洗浄液として利用し、無端ベルト16を洗浄しているが、無端ベルト16に固着した固着物を十分に除去することは困難であり、その固着物が成長するような場合には、より一層強力に無端ベルト16を洗浄する(洗浄力を向上させる)ために洗浄用の薬剤28を使用する必要があり、濃縮対象汚泥12の無端ベルト16上への供給を停止し、作業者等が薬剤28を貯留槽22内の濾液20に添加する。これにより、薬剤28が添加された濾液20は、ベルト洗浄液として、洗浄ノズル24から戻り軌道23上の無端ベルト16に噴射され、無端ベルト16が薬液洗浄される。
搬送軌道上の無端ベルトを透過した濾液を、貯留槽に貯留し、
貯留槽内の濾液を、無端ベルトを洗浄するベルト洗浄液として使用し、
無端ベルトの洗浄に使用された後のベルト洗浄液を、ベルト洗浄排液として、洗浄排液受け体で受け、
洗浄排液受け体に形成された流通部を閉じることによって、洗浄排液受け体で受けられたベルト洗浄排液を、洗浄排液受け体の下方に配置された貯留槽に流入させずに、無端ベルト上に供給される濃縮対象物に返送又はベルト型濃縮機の系外へ排出する第一のベルト洗浄工程と、
上記流通部を開くことによって、流通部を通ったベルト洗浄排液を、貯留槽に流入させ、ベルト洗浄液として循環させて無端ベルトを洗浄する第二のベルト洗浄工程とを有し、
上記流通部を開閉することによって、第一のベルト洗浄工程と第二のベルト洗浄工程とを切り替えて行なうとともに、第二のベルト洗浄工程においてベルト洗浄液中に薬剤を添加するものである。
搬送軌道上の無端ベルトを透過した濾液を回収して貯留する貯留槽と、
戻り軌道上の無端ベルトを洗浄するベルト洗浄手段と、
貯留槽内の濾液をベルト洗浄液としてベルト洗浄手段に供給する洗浄液供給手段と、
ベルト洗浄手段に供給されて無端ベルトの洗浄に使用されたベルト洗浄液をベルト洗浄排液として受ける洗浄排液受け体と、
ベルト洗浄排液を洗浄排液受け体から排出する洗浄排液排出部とを有し、
貯留槽は洗浄排液受け体の下方に配置され、
洗浄排液受け体は、ベルト洗浄排液を貯留槽へ流通させる流通部と、流通部を開閉する開閉手段とを有し、
ベルト洗浄液中に薬剤を添加する薬剤供給手段が設けられているものである。
これによると、ベルトの薬液洗浄工程時において、薬剤供給手段によって、貯留槽から洗浄液供給手段を経てベルト洗浄手段に至る経路に薬剤を供給することにより、循環経路を循環するベルト洗浄排液に薬剤が添加される。これにより、薬剤の添加されたベルト洗浄排液(薬液)が、循環経路を循環しながら、無端ベルトを薬液洗浄するベルト洗浄液として繰り返し利用される。
以下、上記構成における作用を説明する。
ベルトの薬液洗浄工程時において、薬剤供給弁60dが開かれ、薬剤供給ポンプ60cが駆動することにより、薬剤タンク60a内の薬剤52が、薬剤供給管路60bを流れて、貯留槽42内に所定量添加される。これにより、薬剤52が上記循環経路53を循環するベルト洗浄排液に添加され、薬剤52の添加されたベルト洗浄排液が、循環経路53を循環しながら、無端ベルト16を薬液洗浄するベルト洗浄液として繰り返し利用されるため、薬剤52の使用量を減らして薬液洗浄のコストを低減することができる。
上記第1および第2の実施の形態では、ベルトの通常洗浄工程時において、下部の受け皿45に受けられたベルト洗浄排液を洗浄排液排出管路46からベルト型濃縮機40の系外へ排出しているが、第3の実施の形態として、図5に示すように、洗浄排液排出管路46から分岐した返送管路47を汚泥供給管路27に接続し、下部の受け皿45に受けられたベルト洗浄排液を洗浄排液排出管路46から返送管路47に流して汚泥供給管路27へ返送してもよい。
次に、本発明における第4の実施の形態について、図6を参照して説明する。尚、先に説明した従来のものおよび上記第1〜第3の実施の形態のものと同じ構成を有する部材については、同一の符号を付記して、詳細な説明を省略する。
ベルトの通常洗浄工程(第一のベルト洗浄工程)時においては、濃縮対象汚泥12(濃縮対象物の一例)を供給シュート11から回動する無端ベルト16上に供給することにより、濃縮対象汚泥12が無端ベルト16によって搬送軌道19上を搬送されながら脱水される。この際、第1および第3の切替弁79a,79cを共に開き、第2の切替弁79bを閉じて、洗浄液供給手段74の供給管路74aと洗浄排液排出手段78の洗浄排液排出管路78aとを共に開に切り替え、洗浄排液供給手段77の洗浄排液供給管路77aを閉に切り替えておく。
ベルトの薬液洗浄工程時において、薬剤供給弁60dが開かれ、薬剤供給ポンプ60cが駆動することにより、薬剤タンク60a内の薬剤52が、薬剤供給管路60bを流れて、他方の貯留槽76内に所定量添加される。これにより、薬剤52が上記循環経路81を循環するベルト洗浄排液に添加され、薬剤52の添加されたベルト洗浄排液が、循環経路81を循環しながら、無端ベルト16を薬液洗浄するベルト洗浄液として繰り返し利用されるため、薬剤52の使用量を減らして薬液洗浄のコストを低減することができる。
16 無端ベルト
19 搬送軌道
20 濾液
23 戻り軌道
40 ベルト型濃縮機
42 貯留槽
43 洗浄ノズル(ベルト洗浄手段)
44 洗浄液供給手段
45 下部の受け皿(洗浄排液受け体)
46 洗浄排液排出管路(洗浄排液排出部)
48 開口部(流通部)
49 開閉板(開閉手段)
52 薬剤
53 循環経路
60 薬剤供給手段
70 ベルト型濃縮機
72 一方の貯留槽
73 洗浄ノズル(ベルト洗浄手段)
74 洗浄液供給手段
76 他方の貯留槽
77 洗浄排液供給手段
79 切替手段
81 循環経路
Claims (3)
- 透水性を有する回動自在な無端ベルトを備え、無端ベルト上に供給された濃縮対象物が無端ベルトにより搬送軌道上を搬送されながら脱水されるベルト型濃縮機のベルト洗浄方法であって、
搬送軌道上の無端ベルトを透過した濾液を、貯留槽に貯留し、
貯留槽内の濾液を、無端ベルトを洗浄するベルト洗浄液として使用し、
無端ベルトの洗浄に使用された後のベルト洗浄液を、ベルト洗浄排液として、洗浄排液受け体で受け、
洗浄排液受け体に形成された流通部を閉じることによって、洗浄排液受け体で受けられたベルト洗浄排液を、洗浄排液受け体の下方に配置された貯留槽に流入させずに、無端ベルト上に供給される濃縮対象物に返送又はベルト型濃縮機の系外へ排出する第一のベルト洗浄工程と、
上記流通部を開くことによって、流通部を通ったベルト洗浄排液を、貯留槽に流入させ、ベルト洗浄液として循環させて無端ベルトを洗浄する第二のベルト洗浄工程とを有し、
上記流通部を開閉することによって、第一のベルト洗浄工程と第二のベルト洗浄工程とを切り替えて行なうとともに、第二のベルト洗浄工程においてベルト洗浄液中に薬剤を添加することを特徴とするベルト型濃縮機のベルト洗浄方法。 - 透水性を有する回動自在な無端ベルトを備え、無端ベルト上に供給された濃縮対象物が無端ベルトにより搬送軌道上を搬送されながら脱水されるベルト型濃縮機であって、
搬送軌道上の無端ベルトを透過した濾液を回収して貯留する貯留槽と、
戻り軌道上の無端ベルトを洗浄するベルト洗浄手段と、
貯留槽内の濾液をベルト洗浄液としてベルト洗浄手段に供給する洗浄液供給手段と、
ベルト洗浄手段に供給されて無端ベルトの洗浄に使用されたベルト洗浄液をベルト洗浄排液として受ける洗浄排液受け体と、
ベルト洗浄排液を洗浄排液受け体から排出する洗浄排液排出部とを有し、
貯留槽は洗浄排液受け体の下方に配置され、
洗浄排液受け体は、ベルト洗浄排液を貯留槽へ流通させる流通部と、流通部を開閉する開閉手段とを有し、
ベルト洗浄液中に薬剤を添加する薬剤供給手段が設けられていることを特徴とするベルト型濃縮機。 - 薬剤供給手段は貯留槽から洗浄液供給手段を経てベルト洗浄手段に至る経路に薬剤を供給することを特徴とする請求項2に記載のベルト型濃縮機。
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