JP5164760B2 - 多品種少量生産用の充填ライン設備 - Google Patents
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Description
[実施の形態1]
本発明に係る多品種少量用の充填ライン設備を図1〜図8に基づいて説明する。
(第1充填部)
第1充填部11は、第1充填機12と、入口コンベヤ41により入口タイミングスクリュ(ピッチ調整装置)42を介して供給された容器Bを、第1充填機12の容器保持部12aに受け渡す第1入口スターホイール14と、充填機12の容器保持部12aから送り出された容器Bを第1中間コンベヤ43に送り出す第1出口スターホイール17と、容器保持部12aから送り出された容器Bのうち、不良品容器を取り除く第1リジェクタ18とを具備している。
第2充填部21は、第2充填機22と、第1中間コンベヤ43により第1タイミングスクリュ(ピッチ調整装置)44を介して供給された容器Bを、第2充填機22の容器保持部22aに受け渡す第2入口スターホイール24と、第2充填機22の容器保持部22aから送り出された容器Bを第1内蓋キャッパ25に受け渡す第1中間スターホイール26と、第1内蓋キャッパ25から送り出された容器Bを第2中間コンベヤ45に送り出す第2出口スターホイール27と、第1内蓋キャッパ25から送り出された容器Bのうち、不良品容器を取り除く第2リジェクタ28とを具備している。
(第3充填部)
第3充填部31は、第3充填機32と、第2中間コンベヤ45により第2タイミングスクリュ(ピッチ調整装置)46を介して供給された容器Bを、第3充填機32の容器保持部32aに受け渡す第3入口スターホイール34と、第3充填機32の容器保持部32aから送り出された容器Bを第2内蓋キャッパ35に受け渡す第2中間スターホイール36と、第2内蓋キャッパ35から送り出された容器Bを第3中間コンベヤ47に送り出す第3出口スターホイール37と、第2内蓋キャッパ25から送り出された容器Bのうち、不良品容器を取り除く第3リジェクタ38とを具備している。
(外蓋キャッパ)
第3中間コンベヤ47から第3タイミングスクリュ48を介して供給された容器Bが、キャッパ入口スターホイール49から外蓋キャッパ52に供給され、外蓋キャッパ52により容器Bの口部に外蓋が装着されて、キャッパ出口スターホイール50を介して排出コンベヤ51に排出される。この外蓋キャッパ52は、駆動装置52mにより鉛直軸心周りに旋回自在な旋回テーブルの外周部に一定間隔ごとに容器Bを保持する容器保持部と、各容器保持部の上部にそれぞれ設けられて容器Bの口部に外蓋を装着する装着ヘッドが具備されている。外蓋キャッパ52の駆動装置52mにより連動機構を介してキャッパ入口スターホイール49とキャッパ出口スターホイール50がそれぞれ回転駆動される。
次に図3〜図7を参照して上記充填ライン設備における充填モードを説明する。
1)3液充填モード(全液充填モード)、図3(a)
第1充填機12の容器保持部12aにそれぞれの容器Bを導入して、すべての容器Bに第1液を所定量供給する。ついで、第1中間コンベヤ43により第1タイミングスクリュ44を介して送りピッチが調整された容器Bを、第2充填機22の容器保持部22aのうち、充填ヘッダー22bを有する容器保持部22aに送り込んで保持させる。そして、容器Bにそれぞれ第2液を所定量供給する。その後、第1内蓋キャッパ25では、容器Bに内蓋を装着しない。さらに第2中間コンベヤ45により第2タイミングスクリュ46を介して送りピッチが調整された容器Bを、第3充填機32の容器保持部32aのうち充填ヘッダー32bを有する容器保持部32aに送り込んで保持させる。そして容器Bにさらに第3液を供給して充填を終了する。そして第2内蓋キャッパ35により第1液+第2液+第3液入り容器B1に内蓋を装着する。さらに第3中間コンベヤ47により第3タイミングスクリュ48を介して容器B1を外蓋キャッパ52に送り、外蓋キャッパ52によりすべての容器B1に外蓋を装着する。これにより、第1液+第2液+第3液入り容器B1を連続して生産することができる。
第1充填機12の各容器保持部12aにそれぞれ容器Bを順次導入し、すべての容器Bに第1液をそれぞれ所定量供給する。ついで、第1中間コンベヤ43により第1タイミングスクリュ44を介して容器Bを第2充填部21に導入して、第2充填機22の各容器保持部22aにそれぞれ容器Bを保持させる。そして、充填ヘッダー22bから1個(前記所定個数)置きの容器Bに第2液を充填し、さらに第1内蓋キャッパ25により、これら第1液+第2液入り容器B2に内蓋を装着する。ついで、第2中間コンベヤ45により第2タイミングスクリュ46を介してすべての第1液入り容器Bと第1液+第2液入りB2を第3充填部31に導入し、第3充填機32の各容器保持部32aにそれぞれ容器B,B2が交互に保持される。そして充填ヘッダー32bから第1液入り容器Bに第3液を充填し、さらに第2内蓋キャッパ35によりこれら第1液+第3液入りの容器B3の口部に内蓋を装着する。そして第3中間コンベヤ47により第3タイミングスクリュ48を介して容器B2,B3を外蓋キャッパ52に送り、外蓋キャッパ52によりすべての容器B2,B3に外蓋を装着する。
3)第1の2液充填モード(選択液充填モード)、図4(c)
まず、第2タイミングスクリュ46を取り外し、第2中間コンベヤ45の出口と第3中間コンベヤ47の入口との間に第3通過ガイド33を接続して、第3充填部31への容器Bの導入を停止する。
まず、第1タイミングスクリュ44を取り外し、第1中間コンベヤ43の出口と第2中間コンベヤ45の入口との間に第2通過ガイド23を接続して第2充填部21への容器Bの導入を停止する。
まず、入口タイミングスクリュ42を取り外し、入口コンベヤ41の出口と第1中間コンベヤ43の入口との間に第1通過ガイド13を接続して第1充填部11への容器Bの導入を停止する。
まず入口タイミングスクリュ42および第2タイミングスクリュ46を取り外し、入口コンベヤ41の出口と第1中間コンベヤ43の入口との間に第1通過ガイド13を接続して第1充填部11への容器Bの導入を停止するとともに、第2中間コンベヤ45の出口と第3中間コンベヤ47の入口との間に第3通過ガイド33を接続して第3充填部31への容器Bの導入を停止する。
まず入口タイミングスクリュ42および第2タイミングスクリュ44を取り外し、入口コンベヤ41の出口と第1中間コンベヤ43の入口との間に第1通過ガイド13を接続して第1充填部11への容器Bの導入を停止するとともに、第1中間コンベヤ43の出口と第2中間コンベヤ45の入口との間に第2通過ガイド23を接続して第2充填部21への容器Bの導入を停止する。
(他の1液充填モード)
第1充填部11に内蓋キャッパを有しないため、第1液の単独充填は説明しないが、第1充填部11で第1液を充填後、第2充填部21または第3充填部31の充填機を充填しないで通過させ、第1内蓋キャッパ25または第2内蓋キャッパ35により内蓋を装着することにより可能となる。
図8に示すように、この充填ライン設備の制御装置として、各充填モードにおいて容器の搬送速度や充填装置を制御する充填ラインコントローラ81が設けられており、各充填モード選択ボタン83により操作信号を充填コントローラ81に入力することにより、充填コントローラ81では、予め記憶された各充填モードに対応する容器の搬送速度や充填装置のデータを有するデータテーブル82のデータに基づいて、各駆動装置の指令値を求め、充填コントローラ81から第1充填指令部84A、第2充填指令部84B、第3充填指令部84C、外蓋キャッパ指令部84Dおよび搬送指令部84Eにそれぞれ操作信号を出力する。
第1充填機12は、すべての容器保持部12aに充填ヘッダー12bを設けて第1液をすべての容器Bに充填可能に構成され、第2充填機22を、1個(前記所定個数)ごとの容器保持部22aに設けられた充填ヘッダー22bから第2液を容器Bに充填可能に構成され、さらに第3充填機32は、1個(前記所定個数)置きの容器保持部32aに設けられた充填ヘッダー32bから第3液を容器Bに充填可能に構成したので、3液充填モードでは、第2,第3充填機22,32において、充填ヘッダー22b,32bを有する容器保持部22a,32aに容器Bを供給して、第1液+第2液+第3液入り容器B1を生産できる。また2液高速充填モードでは、第2充填機22ですべての容器保持部22aに容器Bを保持させて充填ヘッダー22bにより1個置きの半数の容器Bに第2液を充填し、第3充填機32で充填ヘッダー32bから残りの半数の容器Bに第3液を供給することで、第1液+第2液入り容器B2と、第1液+第3液入り容器B3とを交互に高速で生産することができる。また、第2,第3充填装置22,32の充填ヘッダー22b,32bや第1,第2内蓋キャッパー25,35の装着ヘッドの個数を削減できて設備コストを減少させることができる。
[実施の形態2]
本発明に係る充填ライン設備を図9〜図11に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一部材には、同一符号を付して説明を省略する。
第4充填部71は、ロータリ式の第4充填機72と、第3中間コンベヤ47により第3タイミングスクリュ(ピッチ調整装置)48を介して供給された容器Bを、第4充填機72の容器保持部72aに受け渡す第4入口スターホイール74と、第4充填機72の容器保持部72aから送り出された容器Bを第3内蓋キャッパ75に受け渡す第3中間スターホイール76と、第3内蓋キャッパ75から送り出された容器Bを第4中間コンベヤ79に送り出す第4出口スターホイール77と、第3内蓋キャッパ25から送り出された容器Bのうち、不良品容器を取り除く第4リジェクタ78とを具備しており、外蓋キャッパ52には、第4中間コンベヤ79から第4タイミングスクリュ80を介して容器Bを供給するように構成されている。
・4液充填モード(全液充填モード):第1〜第4充填部11,21,31,71をそれぞれ使用して、第1液+第2液+第3液+第4液入りの容器B7を生産することができる。
第4充填指令部84Fから第4充填機72および第2内蓋キャッパ75の各駆動装置72m,75mにそれぞれ指令信号が出力されて、容器Bの搬送速度、充填速度が制御される。また第4充填機72の駆動装置72mにより、第4入口スターホイール74と第3中間スターホイール76とがそれぞれ連動されて回転駆動され、さらに第3内蓋キャッパ75の駆動装置75mにより第4出口スターホイール77が連動されて回転駆動される。
12 第1充填機
12a 容器保持部
12b 充填ヘッダー
12c 旋回テーブル
13 第1通過ガイド(バイパス手段)
21 第2充填部
22 第2充填機
22a 容器保持部
22b 充填ヘッダー
22c 旋回テーブル
23 第2通過ガイド(バイパス手段)
31 第3充填部
32 第3充填機
32a 容器保持部
32b 充填ヘッダー
32c 旋回テーブル
33 第3通過ガイド(バイパス手段)
41 入口コンベヤ
42 入口タイミングスクリュ(ピッチ調整装置)
43 第1中間コンベヤ
44 第1タイミングスクリュ(ピッチ調整装置)
45 第2中間コンベヤ
46 第2タイミングスクリュ(ピッチ調整装置)
47 第3中間コンベヤ
48 第3タイミングスクリュ
52 外蓋キャッパ
71 第4充填部
72 第4充填機
72a 容器保持部
72b 充填ヘッダー
73 第4通過ガイド
75 第3内蓋キャッパ
78 第4エジェクタ
79 第4中間コンベヤ
80 第4タイミングスクリュ
81 充填ラインコントローラ
82 充填モード選択ボタン
83 データテーブル
84A 第1充填指令部
84B 第2充填指令部
84C 第3充填指令部
84D 外蓋キャッパ指令部
84E 搬送指令部
84F 第5充填指令部
Claims (3)
- 複数の充填機を直列に接続して単数または複数種の液を容器に充填可能な多品種少量生産用の充填ライン設備であって、
ロータリ式の上流端充填機を有する上流端充填部と、上流端充填部の下流側に順次直列に接続されてそれぞれロータリ式の下流側充填機を有する複数基の下流側充填部とを具備し、
上流端充填機は、旋回テーブルの外周部に一定間隔ごとに配置された容器保持部のすべてに、主液を容器に供給する充填ヘッダーを有し、
各下流側充填機は、旋回テーブルの外周部に一定間隔ごとに配置された容器保持部のうち、下流側充填部の設置基数から1基を減算した所定個数ごとの容器保持部に、副液を容器に供給する充填ヘッダーを有し、
少なくとも、
上流端充填機で主液が供給された容器を下流側充填部に導入して下流側充填機のすべての容器保持部に保持させ、充填ヘッダーから前記所定個数ごとの容器に副液を供給し、さらに容器をその下流側の下流側充填部に導入して下流側充填機のすべての容器保持部に保持させ、充填ヘッダーから副液が供給されていない容器に副液を供給して、すべての容器に主液と副液を充填する2液高速充填モードと、
上流端充填部および下流側充填部で、充填ヘッダーを有する容器保持部にのみ容器を導入して保持させ、各充填ヘッダーから容器にそれぞれ主液および副液を供給する全液充填モードと、
を具備した
ことを特徴とする多品種少量生産用の充填ライン設備。 - 上流端充填部および下流側充填部のうちの選択された充填部で、充填ヘッダーを有する容器保持部にのみ容器を導入して保持させ、充填ヘッダーから容器に主液および副液の少なくとも1液を供給する選択液充填モードを具備し、
当該選択液充填モード時に、選択されない充填部の入口と出口とを接続して容器を通過させるバイパス手段を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の多品種少量生産用の充填ライン設備。 - 少なくとも各下流側充填部に、容器に内蓋を装着する内蓋キャッパを有し、
下流端の下流側充填部の出口に外蓋キャッパを有する具備した
ことを特徴とする請求項1または2記載の多品種少量生産用の充填ライン設備。
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