JP5164047B2 - アクチュエータ、アクチュエータの制御方法及びアクチュエータの制御プログラム - Google Patents

アクチュエータ、アクチュエータの制御方法及びアクチュエータの制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5164047B2
JP5164047B2 JP2010510179A JP2010510179A JP5164047B2 JP 5164047 B2 JP5164047 B2 JP 5164047B2 JP 2010510179 A JP2010510179 A JP 2010510179A JP 2010510179 A JP2010510179 A JP 2010510179A JP 5164047 B2 JP5164047 B2 JP 5164047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
piston
pressure
chambers
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010510179A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009133956A1 (ja
Inventor
聖 星野
ドン ガヤーン クリシャンタ ベラガラ
Original Assignee
国立大学法人 筑波大学
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 国立大学法人 筑波大学 filed Critical 国立大学法人 筑波大学
Priority to JP2010510179A priority Critical patent/JP5164047B2/ja
Publication of JPWO2009133956A1 publication Critical patent/JPWO2009133956A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5164047B2 publication Critical patent/JP5164047B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B21/00Common features of fluid actuator systems; Fluid-pressure actuator systems or details thereof, not covered by any other group of this subclass
    • F15B21/08Servomotor systems incorporating electrically operated control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2211/00Circuits for servomotor systems
    • F15B2211/30Directional control
    • F15B2211/305Directional control characterised by the type of valves
    • F15B2211/3056Assemblies of multiple valves
    • F15B2211/30565Assemblies of multiple valves having multiple valves for a single output member, e.g. for creating higher valve function by use of multiple valves like two 2/2-valves replacing a 5/3-valve
    • F15B2211/3057Assemblies of multiple valves having multiple valves for a single output member, e.g. for creating higher valve function by use of multiple valves like two 2/2-valves replacing a 5/3-valve having two valves, one for each port of a double-acting output member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2211/00Circuits for servomotor systems
    • F15B2211/60Circuit components or control therefor
    • F15B2211/63Electronic controllers
    • F15B2211/6303Electronic controllers using input signals
    • F15B2211/6336Electronic controllers using input signals representing a state of the output member, e.g. position, speed or acceleration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2211/00Circuits for servomotor systems
    • F15B2211/60Circuit components or control therefor
    • F15B2211/665Methods of control using electronic components
    • F15B2211/6656Closed loop control, i.e. control using feedback
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2211/00Circuits for servomotor systems
    • F15B2211/70Output members, e.g. hydraulic motors or cylinders or control therefor
    • F15B2211/705Output members, e.g. hydraulic motors or cylinders or control therefor characterised by the type of output members or actuators
    • F15B2211/7051Linear output members
    • F15B2211/7053Double-acting output members

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Servomotors (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

本発明は、エアシリンダなどの流体シリンダを用いたアクチュエータ、及びアクチュエータの制御方法、並びにアクチュエータの制御プログラムに関する。
特許文献1に示されるように、ロボットの関節を動かすためのアクチュエータとしては、従来からサーボモータ等の電動モータが用いられている。これはモータであれば、比較的手軽に入手できるためである。しかしながらモータは、ロボット全体が大型化する問題があり、また重量があるためにロボットの機械的強度の設計も重要になる。エアシリンダ等の流体シリンダは、モータと比較して、小形軽量であり、また構造が単純でメンテナンスも容易である等の利点があるため、ロボット用のアクチュエータとして有用なものと考えられている。
特許文献2には、本願の発明者が先に提案したアクチュエータについての記載がある。
特開2003−311667号公報 WO2005−45257号公報
しかしながらエアシリンダのような流体シリンダの適用を阻む最も大きな欠点としては、任意の位置においてピストンを動かしにくくする性能すなわち剛性を発揮させることが難しいという欠点がある。これはモータと異なり力発生の応答性が低いために、ピストンの位置を保つために外力へ抗する力をすばやく発生できないことが主な原因であると考えられている。これを解消するために、摩擦ブレーキやラッチなどを付加する方法が存在するが、それらを付加するのであれば、モータのみを使う方が合理的である。したがって、極力単純な機構でこの剛性を与える方法が必要である。しかしながら、従来はこの要求に応えることができる技術は提案されていない。
この問題点を解決するために、本願の発明者らは、先にバルブの開度が可変できる排出バルブ機構を備えたアクチュエータを提案した(特許文献2)。
この先に提案した排出バルブを備えて、エアシリンダ内の圧力を制御すれば、アクチュエータとして、所望の動作状態が得られる。
このようなエアシリンダを制御する手法としては、例えばPID制御が広く知られている。PID制御は、フィールドバック制御の一種であり、操作量を、現在値と目標値との偏差に比例した量、偏差の時間積分に比例した量及び偏差の変化量に比例した量の3つの要素で制御する手法である。PID制御の内のPは、偏差に比例した比例制御(Proportional制御)であり、Iは積分制御(Integral制御)であり、Dは微分制御(Differential制御)である。
PID制御は、エアシリンダの制御に限らず、各種制御状態を目標位置に近づける制御を行う際に、広く普及した制御方式である。
PID制御をエアシリンダの制御に適用して、シリンダ内の空気圧の制御で迅速にエアシリンダ内のピストンを動かした場合、高速なピストンの移動で、目標位置を通り過ぎることなく、正確にピストンを止めることは困難である。通常のPID制御で高速にシリンダを移動させる場合には、目標位置をある程度通り過ぎてから、その目標位置に戻すような制御が行われるのが一般的である。一度、目標位置を戻るだけで、目標位置に止まればまだ良いが、実際には目標位置を通り過ぎるオーバーシュートが何度か発生しながら、上下に振れる量が次第に小さくなって、最終的に目標位置に止まるような状態となっている。
エアシリンダの制御でこのようなオーバーシュートが生じると、例え目標位置の近傍までピストンが高速で移動したとしても、最終的に目標位置にシリンダが止まるまでには時間がかかることになり、好ましくない制御状態になってしまう。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、エアシリンダの如き流体アクチュエータの制御が、オーバーシュートを低減させつつ、かつ素早い応答を実現できるようにすることを目的とする。
本発明は、シリンダ室にスライド自在に配置されて、シリンダ室を第1チャンバと第2チャンバとに仕切るピストンと、第1及び第2チャンバ内の気体又は液体の流体の圧力を制御して、ピストンのスライド位置を制御するアクチュエータに適用される。
構成としては、流体圧源と第1及び第2のチャンバとの間に配置されて、第1及び第2のチャンバへの流体圧供給を無段階で調整する第1及び第2の制御バルブと、第1及び第2のチャンバ側から大気または低圧源側に向かう出方向に流体を流すことを許容する排出バルブとを備える。
そして、第1及び第2の制御バルブの少なくとも何れか一方の制御を行う制御手段として、第1の制御手段と第2の制御手段とを備える。
第1の制御装置は、ピストンの目標スライド位置と、ピストンの検出したスライド位置との偏差が小さくなるようにフィードバック制御を実行する。
第2の制御装置は、第1及び第2のチャンバへ共通に供給するバイアス圧力を、ピストンの目標スライド位置と、ピストンの検出したスライド位置との偏差が最小になるようにフィードバック制御を実行する。
本発明によると、第1の制御手段により、ピストンの目標スライド位置と、ピストンの検出したスライド位置との偏差に比例ゲインを乗算した値、偏差の時間積分に積分ゲインを乗算した値、偏差の変化量に微分ゲインを乗算した値を組み合わせた、いわゆるPID制御が行われる。そして、その第1の制御手段によるPID制御状態を補正するように、第2の制御手段により、第1及び第2のチャンバへ共通に供給されるバイアス圧力を増減させる処理が行われる。従って、いわゆるPID制御を基本とした目標位置に迅速に到達する制御が行われると共に、オーバーシュートをバイアス圧力の補正で取り除くことができ、目標位置へ迅速に動かすことが可能となる。
本発明の実施の形態によるエアシリンダの制御状態の基本構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態による制御構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態によるPIDコントローラの例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるバイアスコントローラの例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態による圧力変化状態の例を示す特性図である。 本発明の第1の実施の形態による制御状態の例を示す特性図である。 本発明の第1の実施の形態による発生圧力から見た制御状態の例を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態による制御構成例を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態による制御構成例を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態による制御構成例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態の例を、添付図面を参照して説明する。
本実施の形態においては、アクチュエータとして構成されたエアシリンダに適用したものである。
図1は、本実施の形態のエアシリンダとそのエアシリンダに圧縮空気を送る構成例を示したものである。
図1に示すように、エアシリンダ10は、シリンダ10内をスライド可能にピストン13が配置された復動型エアシリンダである。そのスライド可能なピストン13により、シリンダ10の内部が、第1チャンバ11と第2チャンバ12とに区切られる構成としてある。
ピストン13には、ピストン棒14が取り付けてあり、本例の場合にはこのピストン棒14により何らかの駆動を行うものとする。ここでは、エアシリンダ10からのピストン棒14の突出長Dにより、その駆動状態が決まる。
第1チャンバ11には、流体圧源からの流体圧供給を無段階に調整できる第1の制御バルブ41と、第1の排出バルブ42が取り付けてあり、第2チャンバ12には、流体圧源からの流体圧供給を無段階に調整できる第2の制御バルブ43と、第2の排出バルブ44が取り付けてある。第1及び第2の排出バルブ42及び44は、排出流量を制御するバルブである。第1及び第2の制御バルブ41及び43の入力側には、図示しない流体圧源としてのエアコンプレッサを接続して、そのエアコンプレッサからの圧縮空気が各チャンバ11,12内に供給される。この第1,第2の制御バルブ41,43と第1,第2の排出バルブ42,44を備えることで、それぞれのチャンバ11,12内の空気の圧力が制御されることになる。本実施の形態でのその制御処理については後述する。
次に、図1に示した制御バルブと排出バルブとで、エアシリンダ10内の圧力が制御される状態について説明する。
まず、本発明の実施の形態の制御処理を説明する前に、図1に示した如き構成の復動型エアシリンダ10で、第1,第2の排出バルブ42,44を使用した一般的な制御処理について説明すると、第1,第2の排出バルブ42,44には、絞りが一定のもの、機械的に絞りを調整するもの、手動で排気量を調節するものの3種類がある。スピードコントローラとも称される手動で排気量を調節する排出バルブにはつまみが付いており、つまみを回転することで空気の流路を狭くしたり広くしたりする。流路を狭くすると、シリンダ10から排出される空気の流量は少なくなる。その結果、シリンダ内のピストン13が進む速度が遅くなる。空気の流出量とシリンダの速度のあいだには、下記の関係が成り立つ。
Figure 0005164047
ここで,Vはピストンの移動速度[cm/s]、Qは空気の流出量[cm/min]、Aはシリンダの断面積[cm]である。
(1)式から、空気の流出量が大きくなれば、すなわちスピードコントローラの排気開度が大きくなれば、ピストンの移動速度が速くなることが分かる。
ここで、図1に示したシリンダにおいて、図中に示したように、Fは発生力、F1とF2は各チャンバ内での発生力、P1とP2は各チャンバ内での空気圧、Dは変位としたとき、以下の2つの式が成り立つ。
Figure 0005164047
Figure 0005164047
すなわち、排気開度が開放の復動型エアシリンダでは受動剛性∂F/∂D=0となるため、任意の位置においてピストンを動かしにくくする性能、すなわち剛性を発揮しようとすれば、排気流路を細かく変化させ、入出する空気の流量抵抗(ダンパ効果)の制御によって受動的な抗力を生じさせなければならない。
いま、希望するピストン移動速度の大小と、剛性の大小の、合計4条件について、推進側と抵抗側の2つのチャンバ内で必要となる目標の空気圧を考えてみると、目標圧力が高い場合は高剛性を得ようとしているし、反対に、目標圧力が低い場合は低剛性を得ようとしている傾向になる。すなわち、高剛性を得ようと思ったら、推進側,抵抗側ともに目標圧力を高くしてやれば良い。つまり目標圧力の高さに応じて排気開度を絞ってやれば良い。このことから、目標圧力と排出バルブ開度が相対的に逆比例の関係になるようにバルブ開度を設定すれば良いことになる。
本実施の形態においては、以上述べた理論的考察に基いて、図1に示した第1,第2の制御バルブ41,43と第1,第2の排出バルブ42,44によるピストン棒14の突出長Dの制御を行う。
図1に示した第1,第2の制御バルブ41,43と第1,第2の排出バルブ42,44による構成では、高い圧力の空気を大量にエアシリンダへ流入させ、ピストンを高速に運動できるようにするため、空気の流入のみを自由とする第1,第2の制御バルブ41,43を備える。この供気用の第1,第2の制御バルブ41,43と排気用の第1,第2の排出バルブ42,44との組み合わせにより、共通バイアス圧力制御が可能な構成としてある。
次に、ピストン棒14の突出長Dの制御系について説明する。
エアシリンダの制御系としては、背景技術の欄で説明したPID制御の他に、そのPID制御の拡張であるI−PD制御(比例・微分先行型PID制御)などが知られている。I−PD制御は、次式のモデルにより表現される。
Figure 0005164047
(4)式において、u(t)は操作量、y(t)は制御量(現在値)、e(t)は偏差、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、Kdは微分ゲインである。I−PD制御においては、積分項のみを偏差に作用させ、比例項と微分項は制御量に作用させる。これにより、目標値がステップ状に与えられた際の微分成分による不必要な操作量の変動を抑えることができ、また良い収束を得ることができる。反面、積分項の影響が強いため、空気圧式アクチュエータの利点である速い追従性が出にくくなる。ある実験例では、立ち上がり時間、すなわち最終値の10%から90%まで変化するのに掛かる時間が1秒以上かかってしまうことがある。
ここで本実施の形態においては、立ち上がり時間が短いPID制御を利用して、さらにそのPID制御を行う際の問題点を解決するようにしたものである。
PID制御は、複雑な制御方式なしに外乱抑止と目標値追従が可能であり、実装が容易で、現場調整も容易であるため、産業界における機械装置の90%以上にPID制御が採用されている。
PID制御は、次式のモデルにより表現される。
Figure 0005164047
ここで、u(t)は操作量、e(t)は偏差、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、Kdは微分ゲインである。ところがエアシリンダを用いてPID制御を行う場合、とくにエアシリンダ自身が速い応答性を持つため、高速に位置制御を行おうとすると、応答速度が速ければ速いほど、大きなオーバーシュートが発生してしまう。また、制御すべき自由度が増えるに従って、さらにその制御性が悪くなるので、PID制御を用いて多自由度の高速で正確な制御は困難である。
ここで本実施の形態においては、図1に示したエアシリンダとそのエアシリンダに圧縮空気を送る空気圧の制御装置を構成して、2つのチャンバ11,12に与えられる圧力を制御して、PID制御により生じるオーバーシュートを改善して、正確な位置制御と素早い応答性を実現するものである。
以下、本実施の形態での制御状態に説明すると、2つのチャンバへの目標圧力PLとPRであるが、推進側および抵抗側の2つチャンバ11,12内の圧力差をP’とすると、2つチャンバに加えられる等しい圧力Pbias(バイアス圧力)も制御することができる。バイアス圧力は次式のように表現される。
Figure 0005164047
ただし、P’=P−P,P≧Pである。
このバイアス圧力制御も用いて、正確な位置制御と素早い応答性を実現するものである。
図2は、本実施の形態の制御構成例を示した図である。
図2の構成例は、第1チャンバ11側を推進側とし、第2チャンバ12側を抵抗側とした場合の例、即ち図2でピストン13が右側に動かす場合の例である。ピストンの動く方向が逆の場合には、第1チャンバ11側への接続と第2チャンバ側への接続は、逆になる。
エアシリンダ10の各チャンバ11,12内の空気の圧力は、既に図1に示した第1,第2の制御バルブ41,43と第1,第2の排出バルブ42,44を備えて制御される。各チャンバ11,12内の空気の圧力は、第1,第2の制御バルブ41,43で制御されることになるが、その制御を行う制御手段として、バイアス圧力を付与する制御を行うバイアスコントローラ24(第1の制御手段)と、PID制御を行うPIDコントローラ23(第2の制御手段)とを設ける構成としてある。
それぞれのコントローラ23,24は、ターゲット生成部21から与えられたピストンの目標位置のデータと、ピストン位置検出部22が検出した実際のピストン位置のデータとが供給される。
そして、双方のコントローラ23,24で得られる圧力値を合計した圧力値となるように、第1チャンバ11側の第1の制御バルブ41からの流体圧供給量を制御する。
第2チャンバ12側では、バイアスコントローラ24で得られる圧力値で、第2の制御バルブ43を制御する。
図3は、PIDコントローラ23の構成例を示した図である。
PIDコントローラ23は、PID制御を行うためのものであり、前述のPID制御の圧力算出式である(5)式に基いて、付与する圧力が決まる。
その構成としては、ターゲット値入力部51に、ターゲット生成部21からターゲット値(ピストンの目標位置)が得られ、検出値入力部52に、ピストン位置検出部22が検出したピストン位置の検出値が得られ、両値の差分が減算器54で検出される。
そして、減算器54で検出された差分の値を、積分器55で積分し、その積分値を積分ゲイン乗算器56で積分ゲインKiを乗算する。
また、減算器54で検出された差分の値を、比例ゲイン乗算器57に供給して、比例ゲインKpを乗算する。
さらに、減算器54で検出された差分の値を、微分器58で微分し、その微分値を微分ゲイン乗算器59に供給して、微分ゲインKdを乗算する。
積分ゲイン乗算器56の出力と、比例ゲイン乗算器57の出力と、微分ゲイン乗算器59の出力とは、それぞれ加算器60に供給して加算し、1系統の制御値として、その制御値を制御値出力部53から出力させる。
図4は、バイアスコントローラ24の構成例を示した図である。
バイアスコントローラ24は、ターゲット値入力部61に、ターゲット生成部21からターゲット値(ピストンの目標位置)が得られ、検出値入力部62に、ピストン位置検出部22が検出したピストン位置の検出値が得られ、両値の差分が減算器70で検出される。
そして、減算器70で検出された差分の値を、微分器65で微分し、その微分値を微分ゲイン乗算器66に供給して、微分ゲインKdを乗算する。
また、減算器70で検出された差分の値を、比例ゲイン乗算器64に供給して、比例ゲインKpを乗算する。
微分ゲイン乗算器66の出力と、比例ゲイン乗算器64の出力とは、それぞれ加算器67に供給する。
また、バイアスコントローラ24は、固定バイアス設定部69を備える。この固定バイアス設定部69では、基準バイアス圧力の値を設定する。固定バイアス設定部69で設定された基準バイアス圧力値についても、加算器67に供給する。
加算器67では、基準バイアス圧力値に、比例ゲイン乗算器64の出力値を加算すると共に、微分ゲイン乗算器66の出力を減算する。
その加算器67の出力を、最大バイアス設定部68に供給して、ピストンに接続されたエアコンプレッサが供給可能な最大バイアス圧力以下に制限された圧力の制御値に調整し、その調整された制御値を、制御値出力部63から出力させる。
そして、図3の制御値出力部53から出力される制御値と、図4の制御値出力部63から出力される制御値とを加算した制御値(圧力値)となるように、図1の排出制御バルブ42又は44の制御が行われる。
各コントローラ23,24での制御状態について説明すると、PIDコントローラ23は、PID制御を行うためのものであり、ピストンの検出したスライド位置との距離差に、比例ゲインと積分ゲインと微分ゲインとを個別に乗算した値を加算し、その加算値で制御する処理が行われる。即ち、前述のPID制御の圧力算出式である(5)式に基いて、付与する圧力が決まる。
一方、バイアス圧力制御は、次式により表される。
Figure 0005164047
ここで、Pbiasはバイアス圧力、Pstandardは基準バイアス圧力、xtargetは目標位置、xtは現在位置、K1はバイアス圧力の比例ゲイン、K2はバイアス圧力の微分ゲインである。
本実施の形態では、バイアス圧力については、PID制御とは異なり、積分ゲインを使用しなかった。これは、積分ゲインを使うとすぐにエアコンプレッサの供給圧力の限界を超える、積分値のリセットが必要、3種類のパラメータ調整が必要という問題があり、また積分ゲインを採用しても応答の顕著な改善が見られないからである。
本実施の形態では、固定バイアス設定部69で設定される基準バイアス圧力Pstandard=2気圧とした。基準バイアス圧力は、エアコンプレッサが供給可能な空気圧力の上限のなかで、なるべく大きなダイナミックレンジのバイアス圧力を利用できる値が望ましい。ただし、それほど厳密に設定する必要はない。
それぞれの制御ゲイン推定を行う際には、実際に制御対象を動かしてみた挙動や値から最適なものを決定する手法と、理論的に推定値を導き出す手法とがある。前者では制御対象の動きが予想しにくいため、ロボットアームなどに大きな負荷が掛かる恐れがある。しかし、非線形性が大きく、モデリングが容易ではない新しい機械装置では、後者のような理論的に推定値を求める手法が必ずしも使えるとは限らない。
そこで、例えば、PIDコントローラ23内の制御ゲインは後者の手法により、バイアスコントローラ24内の制御ゲインは前者の手法により、2段階で決定する手法を適用する。その手法について、ステップ1〜4として以下に示す。
ステップ1:PIDコントローラにおける比例ゲインKp、積分ゲインKi、微分ゲインKdを推定する。このときには、たとえば北森の手法として文献(S.Shin and T.Kitamori,“Model reference learning control for discrete-time nonlinear systems,”Adaptive Systems in Control and Signal Processing 1989, PergamonPress, pp.101-106, 1990)などに記述された処理で推定する。その際、PID制御のステップ入力に対して、オーバーシュートが現れるような、なるべく応答性の速いゲイン値を選択する。
ステップ2:バイアスコントローラでのバイアス圧力の比例ゲインK1=1、微分ゲインK2=0.01に初期値設定する。ただし、次のステップからK1を徐々に増やしていくので、1よりも小さな値から始めても良い。一方、K2はK1の100分の1程度に初期値設定する。
ステップ3:バイアスコントローラでの比例ゲインK1を徐々に増やしていき、オーバーシュートの大きさが変化しなくなる程度にまでK1を大きくする。
ステップ4:振動の様子を観察しながら、バイアスコントローラでの微分ゲインK2を増減させる。微分ゲインK2を大きくすれば振動し続け、収束しなくなる。反対に、微分ゲインK2を小さくすると、振動はしないが応答がほぼ比例ゲインK1で決まるようになる。すなわち、応答の素早さが出なくなってくる。速い応答性を得るためには多少は振動させる必要があるので、微分ゲインK2は多少大きめにする。
このように制御されるエアシリンダの負荷のダイナミクスは、次式のような運動方程式により表すことができる。
Figure 0005164047
ここで、mは負荷、A1はロッド内側の断面積、A2はロッド側の断面積、P1はロッド内側の圧力、P2はロッド側の圧力、Pbiasはバイアス圧力、Kvは可動部分の粘性摩擦係数、Krはクーロン摩擦力である。
次に、制御バルブ、あるいは制御バルブと排出バルブの組み合わせの、物理的な特性を考える。前述の(8)式右辺において、発生力となる圧力の差分による力A1(P1+Pbias)―A2((P2+Pbias)が時間t=0の時に発生すると想定されている。しかし実際は、その圧力を制御している制御バルブの性能上、圧力応答に時間が掛かってしまう。すなわち、(8)式で想定しているように瞬時に目標に達しない。その時間の遅れは、ある測定結果では、例えば150ms程度かかってしまう。エアシリンダを高速に制御するためには、この時間遅延を考慮に入れる必要が出てくる。
制御バルブに圧力を供給する側、すなわちエアコンプレッサの圧力が不変だと考えると、制御バルブからの空気の流量速度Miは、制御バルブの開度を制御バルブに指令する電圧viに比例する。ここで、i=1,2であり、推進側か抵抗側かを表す。
そして、チャンバ内の圧力変化dPi/dtは次式のように表すことができる。
Figure 0005164047
ここで、k1iは比例定数、i=1,2である。また、電圧vは目標とする圧力と現在の圧力との差分にも比例することから、次式も成り立つ。
Figure 0005164047
ここで、Ptarget iはi番目のチャンバの目標圧力、Pcurrent iはi番目のチャンバの現在の圧力、k2iは比例定数である。
(9)式と(10)式を整理すると、次式を導くことができる。
Figure 0005164047
ここで、Kiは比例定数である。
そこで、(11)式における比例定数Kiを求めるため、バイアス圧力を1から4気圧まで変えた時の立ち上がり速度を測定したものが、図5である。ここで、2つのチャンバ内の圧力差(P′=P1−P2)はすべて0.5気圧としてある。図5の縦軸の立ち上がり速度とは、最終値の10%から90%までの圧力を、その変化に要した時間で割った値である。図5から得られた結果は、直線回帰式で近似して差し支えないため、(11)式は次式のように書き換えることが可能となる。
Figure 0005164047
この(12)式に基づいて、最小自乗法を当てはめた結果、α=8.103、β=0.279が得られた。これをもって制御バルブの物理的な特性とすることで、良好な結果が得られる。
本実施の形態の処理で、エアシリンダと空気圧制御装置と制御弁から構成されるシステムを構築して、シミュレーションした例について、図6及び図7を参照して説明する。ここではモデルとして、負荷のダイナミックスを示す(8)式と制御バルブの物理的な特性を示す(11)式を用いた。負荷は200gで、エアシリンダの可動範囲は0〜10cmのものと設定した。
図6は、ピストン位置の目標値を5cmとした時の、本実施の形態によるPIDコントローラとバイアスコントローラを併用した場合のステップ応答の特性Daと、従来例に相当するPIDコントローラのみのステップ応答の特性Dbとを示す。
PIDコントローラのみの時はオーバーシュートが約20%であったのに対して、PIDントローラとバイアスントローラを併用した場合では、オーバーシュートが4%まで大幅に抑えられている。
図7は、本実施の形態によるPIDコントローラとバイアスコントローラを併用した場合の発生力の時間変化の特性Paと、従来例に相当するPIDコントローラのみの時間変化の特性Pbを示す。PIDコントローラのみの特性と比較すると判るように、本実施の形態による特性Paの場合には、不必要な力を発生させていない傾向が認められ、これが、PID制御だけの場合と同程度の速い立ち上がりを実現していながら、非常に少ないオーバーシュートに抑えることができる要因と推測される。
以上の説明から判るように、本実施の形態によると、PID制御だけを行う場合と同程度の素早い立ち上がり時間を実現しながら、大幅にオーバーシュートが抑制できる効果を有する。
エアシリンダは、モータと比較した場合、構造が単純、保守が容易、小形軽量、大きな力を発生するなど多くの利点を持つ。しかし、空気という圧縮性を有する流体を使用するため、正確な速度制御や位置制御が容易ではない。また、負荷に影響されやすい、すなわち任意の位置においてピストンを動かしにくくする性能すなわち剛性を発揮することが困難であるなどの問題点を持っているが、本実施の形態の処理構成によりこれらの問題が解決されるエアシリンダが構成される。
次に、本発明の第2の実施の形態を、図8を参照して説明する。この図8において、第1の実施の形態で説明した図1〜図7に対応する部分には、同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施の形態における基本的な制御状態については、上述した第1の実施の形態で説明したように、PID制御とバイアス圧力制御との双方を行うようにしたものであり、その具体的な制御手法についても、各数式を説明した例と同じである。
そして、本実施の形態においては、エアシリンダ10内のピストンを駆動する際に、1組のPIDコントローラ23とバイアスコントローラ24とを制御手段として設けて制御する点は、図2の例と同様であるが、PIDコントローラ23とバイアスコントローラ24の出力は、推進側のチャンバ(図8の例では第1のチャンバ11側)の圧力の制御だけを行い、抵抗側のチャンバは、一定圧力とするようにしたものである。
即ち、図8に示すように、PIDコントローラ23とバイアスコントローラ24の出力に基づいて、推進側のチャンバ11内の圧力を制御する。また、一定圧力付与部27の出力により、抵抗側のチャンバ12内の圧力を制御する。一定圧力付与部27で与えられる一定の圧力値は、少なくともバイアスコントローラ24で付与されるバイアス圧力に近い圧力となるようにしてある。例えば、一定圧力付与部27で与えられる一定の圧力値として、後述するバイアスコントローラ24内の固定バイアス設定部69で設定される基準バイアス圧力としてある。
このようにして、推進側でPID制御とバイアス圧力制御、抵抗側でバイアス圧力制御を行う。
この図8に示した構成としたことでも、良好な制御が可能となる。
次に、本発明の第3の実施の形態を、図9を参照して説明する。この図9においても、第1の実施の形態で説明した図1〜図7に対応する部分には、同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施の形態における基本的な制御状態については、上述した第1の実施の形態で説明したように、PID制御とバイアス圧力制御との双方を行うようにしたものであり、その具体的な制御手法についても、各数式を説明した例と同じである。
そして、エアシリンダ10内のピストンを駆動する際に、上述した第1の実施の形態では、図2に示したように、推進側のチャンバ11だけを、PID制御とバイアス圧力制御との双方を行うようにして、抵抗側のチャンバ12については、一定のバイアス圧力に相当するものを与えるようにしたが、本実施の形態の場合には、図9に示すように、推進側および抵抗側の双方で、それぞれの最適なゲイン値に従い、PID制御とバイアス圧力制御を行う制御手段を設けたものである。
即ち、図9に示すように、推進側のチャンバ11内の圧力を制御する制御手段として、PIDコントローラ33とバイアスコントローラ34とを設ける。また、抵抗側のチャンバ12内の圧力を制御する制御手段として、PIDコントローラ35とバイアスコントローラ36とを設ける。それぞれのコントローラ33,34,35,36には、ターゲット生成部31が生成させた目標位置と、ピストン位置検出部32が検出したピストン位置とを供給する。
このようにして、推進側と抵抗側のそれぞれで、PID制御とバイアス圧力制御とを行う。PIDコントローラ33,35は、それぞれ図3に示した如き構成で、比例ゲインと積分ゲインと微分ゲインとを個別に乗算した値を加算し、その加算値で制御する。バイアスコントローラ34,36は、それぞれ図4に示した如き構成で、比例ゲインと微分ゲインと個別に乗算した値を、基準バイアス圧力に加算又は減算してバイアス圧力を算出し、その算出値で制御する。
なお、ピストンの動く方向が逆になると、推進側のコントローラ33,34が抵抗側のコントローラとなり、抵抗側のコントローラ35,36が推進側のコントローラとなる。
この図9に示した構成としたことでも、良好な制御が可能となる。
次に、本発明の第4の実施の形態を、図10を参照して説明する。この図10においても、第1の実施の形態で説明した図1〜図7に対応する部分には、同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施の形態における基本的な制御状態については、上述した第1の実施の形態で説明したように、PID制御とバイアス圧力制御との双方を行うようにしたものであり、その具体的な制御手法についても、各数式を説明した例と同じである。
そして、エアシリンダ10内のピストンを駆動する際に、上述した第1の実施の形態では、図2に示したように、推進側のチャンバ11と抵抗側のチャンバ12とで、バイアスコントローラを共通のものとしたが、本実施の形態の場合には、図10に示すように、推進側および抵抗側の双方で、それぞれ個別にバイアスコントローラ34,36を設ける構成の制御手段としたものである。
即ち、図10に示すように、推進側のチャンバ11内の圧力を制御する制御手段として、PIDコントローラ33とバイアスコントローラ34とを設ける。また、抵抗側のチャンバ12内の圧力を制御する制御手段として、バイアスコントローラ36を設ける。それぞれのコントローラ33,34,36には、ターゲット生成部31が生成させた目標位置と、ピストン位置検出部32が検出したピストン位置とを供給する。
このようにして、推進側でPID制御とバイアス圧力制御とを行い、抵抗側でバイアス圧力制御を行う。PIDコントローラ33は、図3に示した如き構成で、比例ゲインと積分ゲインと微分ゲインとを個別に乗算した値を加算し、その加算値で制御する。バイアスコントローラ34,36は、それぞれ図4に示した如き構成で、比例ゲインと微分ゲインと個別に乗算した値を、基準バイアス圧力に加算又は減算してバイアス圧力を算出し、その算出値で制御する。
なお、ピストンの動く方向が逆になると、推進側のコントローラ33,34が抵抗側のコントローラとなり、抵抗側のコントローラ36が推進側のコントローラとなる。
この図10に示したように、一方のチャンバの制御をPID制御とバイアス圧力制御とで行い、他方のチャンバの制御をバイアス圧力制御で行う構成としたことでも、良好な制御が可能となる。
なお、上述した各実施の形態では、シリンダ内の流体として空気を使用したエアシリンダを例にして説明したが、その他の流体のシリンダ内の圧力を制御して、同様の制御を行う構成としてもよい。また、各特性として示した値は、好適な一例を示したものであり、説明した値に限定されるものではない。
また、上述した各実施の形態では、シリンダ内の流体の制御を行う専用の制御手段としてコントローラを構成させた例について説明したが、各コントローラは例えば各バルブの制御指令を発するコンピュータ装置とし、そのコンピュータ装置に、各実施の形態で説明したそれぞれの制御処理に相当する処理ステップを実行するプログラム(ソフトウェア)を実装して、同様の構成が実現されるようにしてもよい。その場合のプログラムについては、各種媒体を介して配布するか、あるいは何らかの伝送路を経由してダウンロードさせるようにしてもよい。
10…エアシリンダ、11…第1チャンバ、12…第2チャンバ、13…ピストン、14…ピストン棒、21…ターゲット生成部、22…ピストン位置検出部、23…PIDコントローラ、24…バイアスコントローラ、25,26…符号変換部、27…一定圧力付与部、31…ターゲット生成部、32…ピストン位置検出部、33…PIDコントローラ、34…バイアスコントローラ、35…PIDコントローラ、36…バイアスコントローラ、41…第1の制御バルブ、42…第1の排出バルブ、43…第2の制御バルブ、44…第2の排出バルブ、51…ターゲット値入力部、52…検出値入力部、53…制御値出力部、54…減算器、55…積分器、56…積分ゲイン乗算器、57…比例ゲイン乗算器、58…微分器、59…微分ゲイン乗算器、60…加算器、61…ターゲット値入力部、62…検出値入力部、63…制御値出力部、64…比例ゲイン乗算器、65…微分器、66…微分ゲイン乗算器、67…加算器、68…最大バイアス設定部、69…固定バイアス設定部、70…減算器

Claims (10)

  1. シリンダ室にスライド自在に配置されて、前記シリンダ室を第1チャンバと第2チャンバとに仕切るピストンを備えて、前記第1及び第2チャンバ内の気体又は液体の流体に共通するバイアス圧力を変化させて、前記ピストンに生じる前記バイアス圧力による剛性を変化させつつ、前記第1及び第2チャンバ内の気体又は液体の流体の圧力を制御して、前記ピストンのスライド位置を制御するアクチュエータであり、
    流体圧源と前記第1及び第2のチャンバとの間に配置されて、前記第1及び第2のチャンバへの流体圧供給を、無段階で調整する第1及び第2の制御バルブと、
    前記第1及び第2のチャンバ側から大気または低圧源側に向かう出方向に前記流体を流すことを許容する第1及び第2の排出バルブとを備え、
    前記第1及び第2の制御バルブの少なくとも何れか一方の制御を行う制御手段として、
    前記ピストンの目標スライド位置と、前記ピストンの検出したスライド位置との偏差が小さくなるようにフィードバック制御を実行する第1の制御手段と、
    前記第1及び第2のチャンバへ共通に供給するバイアス圧力を、前記ピストンの目標スライド位置と、前記ピストンの検出したスライド位置との偏差が最小になるようにフィードバック制御を実行する第2の制御手段とを備えるアクチュエータ。
  2. 前記第2の制御手段では、前記ピストンの目標スライド位置と、前記ピストンの検出したスライド位置との偏差が小さくなるように、微分先行型PD制御による制御手段を備えた請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記目標スライド位置が前記第1及び第2の制御手段に与えられたとき、
    前記第1の制御手段では、オーバーシュートが現われる応答性の早いゲインを設定し、
    前記第2の制御手段では、前記フィードバック制御を実行する際の比例ゲインを、初期値から徐々に増やして前記オーバーシュートを打ち消すと共に、前記フィードバック制御を実行する際の微分ゲインの増減で調整する請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記第2の制御手段で設定される前記微分ゲインの初期値は、前記第2の制御手段で設定される前記比例ゲインの初期値の約1/100とした請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記第1及び第2の制御バルブの何れか一方で、前記第1の制御手段による制御を行い、前記第1及び第2の制御バルブの両方で、前記第2の制御手段による制御を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記第1及び第2の制御バルブの何れか一方で、前記第1の制御手段による制御と、前記第2の制御手段による制御とを行い、他方の制御バルブで、所定の圧力をチャンバ内に与える制御を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  7. 前記第1及び第2の制御バルブの何れか一方で、前記第1の制御手段による制御を行い、
    前記第2の制御バルブの制御を実行する際には、それぞれ別々に設定した、前記フィードバック制御用のゲインを用いて制御を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記第1の制御手段と前記第2の制御手段を、前記第1の制御バルブ制御用と、前記第2の制御バルブ制御用にそれぞれ別々に設定した、前記フィードバック制御用のゲインを用いて制御を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  9. シリンダ室にスライド自在に配置されて、前記シリンダ室を第1チャンバと第2チャンバとに仕切るピストンを備えて、前記第1及び第2チャンバ内の気体又は液体の流体に共通するバイアス圧力を変化させて、前記ピストンに生じる前記バイアス圧力による剛性を変化させつつ、前記第1及び第2チャンバ内の気体又は液体の流体の圧力を制御して、前記ピストンのスライド位置を制御するアクチュエータの制御方法であり、
    流体圧源と前記第1及び第2のチャンバとの間に配置されて、前記第1及び第2のチャンバへの流体圧供給を、無段階で調整する第1及び第2の制御バルブと、前記第1及び第2のチャンバ側から大気または低圧源側に向かう出方向に前記流体を流すことを許容する第1及び第2の排出バルブとを備えたアクチュエータの制御方法において、
    前記第1及び第2の制御バルブの少なくとも何れか一方の制御として、
    前記ピストンの目標スライド位置と、前記ピストンの検出したスライド位置との偏差が小さくなるようにフィードバック制御を実行する第1の制御処理と、
    前記第1及び第2のチャンバへ共通に供給するバイアス圧力を、前記ピストンの目標スライド位置と、前記ピストンの検出したスライド位置との偏差が最小になるようにフィードバック制御を実行する第2の制御処理とを行うアクチュエータの制御方法。
  10. シリンダ室にスライド自在に配置されて、前記シリンダ室を第1チャンバと第2チャンバとに仕切るピストンを備えて、前記第1及び第2チャンバ内の気体又は液体の流体に共通するバイアス圧力を変化させて、前記ピストンに生じる前記バイアス圧力による剛性を変化させつつ、前記第1及び第2チャンバ内の気体又は液体の流体の圧力を制御して、前記ピストンのスライド位置を制御するアクチュエータの制御プログラムであり、
    流体圧源と前記第1及び第2のチャンバとの間に配置されて、前記第1及び第2のチャンバへの流体圧供給を、無段階で調整する第1及び第2の制御バルブと、前記第1及び第2のチャンバ側から大気または低圧源側に向かう出方向に前記流体を流すことを許容する第1及び第2の排出バルブとを備えたアクチュエータの制御プログラムにおいて、
    前記第1及び第2の制御バルブの少なくとも何れか一方の制御として、
    前記ピストンの目標スライド位置と、前記ピストンの検出したスライド位置との偏差が小さくなるようにフィードバック制御を実行する第1の制御処理を行うステップと、
    前記第1及び第2のチャンバへ共通に供給するバイアス圧力を、前記ピストンの目標スライド位置と、前記ピストンの検出したスライド位置との偏差が最小になるようにフィードバック制御を実行する第2の制御処理を行うステップとを備えるアクチュエータの制御プログラム。
JP2010510179A 2008-05-02 2009-05-07 アクチュエータ、アクチュエータの制御方法及びアクチュエータの制御プログラム Expired - Fee Related JP5164047B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010510179A JP5164047B2 (ja) 2008-05-02 2009-05-07 アクチュエータ、アクチュエータの制御方法及びアクチュエータの制御プログラム

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008120785 2008-05-02
JP2008120785 2008-05-02
JP2008204612 2008-08-07
JP2008204612 2008-08-07
PCT/JP2009/058619 WO2009133956A1 (ja) 2008-05-02 2009-05-07 アクチュエータ、アクチュエータの制御方法及びアクチュエータの制御プログラム
JP2010510179A JP5164047B2 (ja) 2008-05-02 2009-05-07 アクチュエータ、アクチュエータの制御方法及びアクチュエータの制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009133956A1 JPWO2009133956A1 (ja) 2011-09-01
JP5164047B2 true JP5164047B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=41255168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010510179A Expired - Fee Related JP5164047B2 (ja) 2008-05-02 2009-05-07 アクチュエータ、アクチュエータの制御方法及びアクチュエータの制御プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8146481B2 (ja)
JP (1) JP5164047B2 (ja)
WO (1) WO2009133956A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020180137A1 (ko) * 2019-03-06 2020-09-10 신경순 공압 실린더 시스템 및 이를 포함하는 차단 밸브

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2966790B1 (fr) * 2010-11-03 2012-12-21 Egi Systeme de commande d’un pied stabilisateur, dispositif de stabilisation et vehicule comprenant un dispositif de stabilisation
JP2013125380A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Univ Of Tsukuba アクチュエータ、アクチュエータの制御方法及びプログラム
CN102518611A (zh) * 2011-12-21 2012-06-27 上汽通用五菱汽车股份有限公司 气缸的速度调节装置
JP5993313B2 (ja) * 2013-01-18 2016-09-14 株式会社アルバック 姿勢制御装置
DE102015101032A1 (de) * 2015-01-26 2016-07-28 Amazonen-Werke H. Dreyer Gmbh & Co. Kg Landwirtschaftliche Maschine und Regelungsverfahren
RU2605513C1 (ru) * 2015-06-30 2016-12-20 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Иркутский государственный университет путей сообщения" (ФГБОУ ВО ИрГУПС) Способ создания адаптивного торможения поршня в пневмоцилиндре
KR20180069187A (ko) * 2016-12-14 2018-06-25 삼성전자주식회사 본딩 장치의 추정 힘 보정 방법
IT201800007477A1 (it) * 2018-07-24 2020-01-24 Apparecchiatura per lo stoccaggio di un campione di respiro umano e relativo procedimento di stoccaggio di un campione di respiro umano
DE102019201043A1 (de) * 2019-01-28 2020-07-30 Sms Group Gmbh Steuerung hydraulischer Stellzylinder in Walzgerüsten
DE102019204496A1 (de) * 2019-03-29 2020-10-01 Festo Se & Co. Kg System und Verfahren
IT201900020156A1 (it) * 2019-10-31 2021-05-01 Fondazione St Italiano Tecnologia Metodo per il controllo della forza di un dispositivo di azionamento pneumatico
DE102020123331A1 (de) 2020-09-07 2022-03-10 Rheinisch-Westfälische Technische Hochschule (RWTH) Aachen, Körperschaft des öffentlichen Rechts Gasbetriebenes Antriebssystem und Verfahren zum Betrieb
CN116277332B (zh) * 2022-09-09 2024-02-09 广东豪德数控装备股份有限公司 板材齐头装置及其气路系统和控制方法、封边机

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5457959A (en) * 1993-06-01 1995-10-17 Mannesmann Aktiengesellschaft Pressure-operated positioning tool or gripping and clamping tool and process for operating same
JPH0819873A (ja) * 1994-07-04 1996-01-23 Nissan Motor Co Ltd 抵抗溶接装置および抵抗溶接方法
JPH09303307A (ja) * 1996-05-20 1997-11-25 Keyence Corp 流体圧シリンダの制御装置
JP2000199502A (ja) * 1998-11-05 2000-07-18 Smc Corp アクチュエ―タ制御回路
JP2006057724A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Smc Corp エアシリンダの制御方法及び装置
JP2006220243A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Riken Seiki Kk 液圧アクチュエーター制御方法及びその装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6305264B1 (en) 1998-11-05 2001-10-23 Smc Kabushiki Kaisha Actuator control circuit
AU767094B2 (en) * 1999-10-27 2003-10-30 Tol-O-Matic Inc. Precision servo control system for a pneumatic actuator
JP3851137B2 (ja) * 2001-10-26 2006-11-29 Smc株式会社 加圧シリンダの高速駆動方法及びその装置
US6662705B2 (en) * 2001-12-10 2003-12-16 Caterpillar Inc Electro-hydraulic valve control system and method
JP2003311667A (ja) 2002-04-19 2003-11-05 Osaka Industrial Promotion Organization ロボットアーム、及びロボットアーム操作システム
JP3825737B2 (ja) * 2002-10-24 2006-09-27 住友重機械工業株式会社 精密位置決め装置及びこれを用いた加工機
JP4200284B2 (ja) * 2003-03-20 2008-12-24 Smc株式会社 加圧シリンダの高速駆動方法及びそのシステム
JP4741950B2 (ja) 2003-11-07 2011-08-10 独立行政法人科学技術振興機構 流体シリンダを用いたアクチュエータ及びその制御方法並びにチョークバルブ装置
JP4539964B2 (ja) 2004-07-21 2010-09-08 大日本スクリーン製造株式会社 画像の領域分割
US7516687B2 (en) * 2004-08-18 2009-04-14 Riten Industries, Inc. Live center sealing method and system
CN101203681A (zh) * 2005-03-31 2008-06-18 独立行政法人科学技术振兴机构 使用流体缸的促动器及其控制方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5457959A (en) * 1993-06-01 1995-10-17 Mannesmann Aktiengesellschaft Pressure-operated positioning tool or gripping and clamping tool and process for operating same
JPH0819873A (ja) * 1994-07-04 1996-01-23 Nissan Motor Co Ltd 抵抗溶接装置および抵抗溶接方法
JPH09303307A (ja) * 1996-05-20 1997-11-25 Keyence Corp 流体圧シリンダの制御装置
JP2000199502A (ja) * 1998-11-05 2000-07-18 Smc Corp アクチュエ―タ制御回路
JP2006057724A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Smc Corp エアシリンダの制御方法及び装置
JP2006220243A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Riken Seiki Kk 液圧アクチュエーター制御方法及びその装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020180137A1 (ko) * 2019-03-06 2020-09-10 신경순 공압 실린더 시스템 및 이를 포함하는 차단 밸브

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009133956A1 (ja) 2009-11-05
US8146481B2 (en) 2012-04-03
US20110120296A1 (en) 2011-05-26
JPWO2009133956A1 (ja) 2011-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5164047B2 (ja) アクチュエータ、アクチュエータの制御方法及びアクチュエータの制御プログラム
CA2454938C (en) Servo-valve control device and servo-valve control system with abnormality detection
Rahmat et al. Review on modeling and controller design in pneumatic actuator control system
CN108071568B (zh) 用于运行斜盘构造方式的轴向柱塞机的方法
Jouppila et al. Sliding mode control of a pneumatic muscle actuator system with a PWM strategy
JP2009530737A (ja) 性能を最適化した圧力制御システム
Rouzbeh et al. Design, implementation and control of an improved hybrid pneumatic-electric actuator for robot arms
Carneiro et al. A high-accuracy trajectory following controller for pneumatic devices
CN110703609B (zh) 一种电机伺服系统智能运动控制方法
Aly Model reference PID control of an electro-hydraulic drive
Cheng et al. Dynamic impact of hydraulic systems using pressure feedback for active damping
JP6010354B2 (ja) ポジショナ
Salim et al. Position control of pneumatic actuator using an enhancement of NPID controller based on the characteristic of rate variation nonlinear gain
Lu et al. Hybrid sliding mode position control for a piston air motor ball screw table
Padovani Adding Active Damping to Energy-Efficient Electro-Hydraulic Systems for Robotic Manipulators—Comparing Pressure and Acceleration Feedback
Helian et al. Adaptive robust control of a pump control hydraulic system
Zhou et al. High precise fuzzy control for piezoelectric direct drive electro-hydraulic servo valve
JP2011085984A (ja) バルブ制御装置およびバルブ制御方法
Lao et al. Adaptive Sliding Mode Control of an Electro-Hydraulic Actuator with a Kalman Extended State Observer
CN111052001B (zh) 控制装置
Guo et al. Adaptive robust control of variable displacement pumps
CN111552228A (zh) 驱动系统、轨迹规划单元和方法
Carneiro et al. VSC approach angle based boundary layer thickness: a new variation law and its stability proof
JPH0819873A (ja) 抵抗溶接装置および抵抗溶接方法
Li et al. Motion Control of an Independent Metering System With Polynomial Approximations for Valve Flow Nonlinearity

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5164047

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees