JP5163716B2 - 記録装置、光照射装置及び記録方法 - Google Patents
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Description
1.
光照射装置で光照射することによって、記録媒体に付着した光硬化型インクを硬化させて画像を記録する記録装置において、
前記光照射装置は複数の発光ピーク波長を有し、
前記光硬化型インクは複数の吸収ピーク波長を有し、
前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1は、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1より第1の所定量短波長側に存在しており、
前記光照射装置の第2の発光ピーク波長λr2は、前記光硬化型インクの第2の吸収ピーク波長λa2と等しいかまたは第2の所定量長波長側に存在することを特徴とする記録装置。
2.
前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1(nm)と、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1(nm)との差は、0<λa1−λr1≦20nmの範囲内にあり、かつ前記光照射装置の第2の発光ピーク波長λr2(nm)と、前記光硬化型インクの第2の吸収ピーク波長λa2(nm)との差は、−20≦λa2−λr2≦0nmの範囲内にあることを特徴とする1に記載の記録装置。
3.
前記複数の吸収ピーク波長のうち、前記第1の吸収ピーク波長λa1における吸光度が最も大きいことを特徴とする1または2に記載の記録装置。
4.
前記複数の吸収ピーク波長のうち、前記第2の吸収ピーク波長λa2における吸光度が最も大きいことを特徴とする1または2に記載の記録装置。
5.
前記複数の吸収ピーク波長のうち、前記第1の吸収ピーク波長λa1が最も長波長側に位置することを特徴とする1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
6.
前記複数の吸収ピーク波長のうち、前記第2の吸収ピーク波長λa2が最も長波長側に位置することを特徴とする1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
7.
前記光照射装置は、発光ダイオードを有することを特徴とする1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
8.
前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1、第2の発光ピーク波長λr2、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1、第2の吸収ピーク波長λa2はいずれも紫外線領域に存在することを特徴とする1〜7のいずれか1項に記載の記録装置。
9.
前記光照射装置は、前記第1の発光ピーク波長λr1及び前記第2の発光ピーク波長λr2が温度上昇と共に長波長側にシフトする特性を有し、
前記第1の所定量は、前記第1の発光ピーク波長λr1の長波長側へのシフトに伴って前記光硬化型インクの吸光度が増加するように設定され、
前記第2の所定量は、前記第2の発光ピーク波長λr2の長波長側へのシフトに伴って前記光硬化型インクの吸光度が減少するように設定されていることを特徴とする1〜8のいずれか1項に記載の記録装置。
10.
前記光照射装置は、前記第1の発光ピーク波長λr1を有する第1光源と、前記第2の発光ピーク波長λr2を有する第2光源と、を含み、
前記第1光源と前記第2光源の点灯・消灯を行う点灯制御手段を備え、
前記点灯制御手段は、前記第1光源と前記第2光源の光照射により記録媒体に付着した光硬化型インクを硬化させる際に、前記第1光源と前記第2光源の両方を点灯させた状態で所定時間経過後に、前記第2光源を消灯させ前記第1光源のみを点灯させることを特徴とする1〜9のいずれか1項に記載の記録装置。
11.
光照射することによって、記録媒体に付着した光硬化型インクを硬化させて画像を記録する記録装置に用いられる光照射装置において、
前記光照射装置は複数の発光ピーク波長を有し、
前記光硬化型インクは複数の吸収ピーク波長を有し、
前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1は、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1より第1の所定量短波長側に存在しており、
前記光照射装置の第2の発光ピーク波長λr2は、前記光硬化型インクの第2の吸収ピーク波長λa2と等しいかまたは第2の所定量長波長側に存在することを特徴とする光照射装置。
12.
記録媒体に光硬化型インクを付着させる工程と、この記録媒体に光照射装置で光照射することによりインクを硬化させて画像を記録する工程と、を有する記録方法において、
前記光照射装置は複数の発光ピーク波長を有し、
前記光硬化型インクは複数の吸収ピーク波長を有し、
前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1は、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1より第1の所定量短波長側に存在しており、
前記光照射装置の第2の発光ピーク波長λr2は、前記光硬化型インクの第2の吸収ピーク波長λa2と等しいかまたは第2の所定量長波長側に存在することを特徴とする記録方法。
図1は、本発明の記録装置の一例である、第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の模式図である。
図3は、第2の実施形態に係るインクジェット記録装置の模式図である。第1の実施形態と同一あるいは同等の部材には同一の符号を付している。
図4は、第3の実施形態に係るインクジェット記録装置の模式図である。第1の実施形態と同一あるいは同等の部材には同一の符号を付している。
光源としては、365nmに第2の発光ピーク波長λr2を持つ第2の発光ダイオード31bと、395nmに第1の発光ピーク波長λr1を持つ第1の発光ダイオード31aを用いて同時点灯させた。それぞれの波長での照度が250mW/cm2になるように設定した。
○:良い、または実用的な範囲内である
×:悪い、または実用的でない
で判定した。
比較例1において、光源として、395nmに第1の発光ピーク波長λr1を持つ第1の発光ダイオード31aに代えて、385nmに第1の発光ピーク波長λr1を持つ第1の発光ダイオード31aを用いて、比較例1と同様に評価を行った。
比較例1において、一般的な光増感剤として、ジエトキシアントラセン(以下、DEA)を使用し、図7に示すような、385nmに最も吸光度が大きい第1の吸収ピーク波長λa1と、405nmに第2の吸収ピーク波長λa2と、365nmに第3の吸収ピーク波長λa3の3つの吸収ピーク波長が紫外線域に存在する黒色の紫外線硬化型インクを用い、光源としては、405nmに発光ピーク波長λr2を持つ第2の発光ダイオード31bと、385nmに発光ピーク波長λr1を持つ第1の発光ダイオード31aを用いて同時点灯させ、比較例1と同様に評価を行った。
比較例2において、光源として、385nmに第1の発光ピーク波長λr1を持つ第1の発光ダイオード31aに代えて、375nmに第1の発光ピーク波長λr1を持つ第1の発光ダイオード31aを用いて同時点灯させて、比較例2と同様に評価を行った。
実施例2において、点灯制御手段により第2の発光ダイオード31bのオンオフの切り換えを制御した。具体的には、第1の発光ダイオード31aに対して一定の電力を供給しながら同時に点灯させて60分間連続点灯させる一方、第2の発光ダイオード31bに対して10分間点灯させた後は消灯させる制御を行って評価した。
3 光照射装置
31 発光ダイオード
32 取付台
Claims (12)
- 光照射装置で光照射することによって、記録媒体に付着した光硬化型インクを硬化させて画像を記録する記録装置において、
前記光照射装置は複数の発光ピーク波長を有し、
前記光硬化型インクは複数の吸収ピーク波長を有し、
前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1は、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1より第1の所定量短波長側に存在しており、
前記光照射装置の第2の発光ピーク波長λr2は、前記光硬化型インクの第2の吸収ピーク波長λa2と等しいかまたは第2の所定量長波長側に存在することを特徴とする記録装置。 - 前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1(nm)と、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1(nm)との差は、0<λa1−λr1≦20nmの範囲内にあり、かつ前記光照射装置の第2の発光ピーク波長λr2(nm)と、前記光硬化型インクの第2の吸収ピーク波長λa2(nm)との差は、−20≦λa2−λr2≦0nmの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記複数の吸収ピーク波長のうち、前記第1の吸収ピーク波長λa1における吸光度が最も大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
- 前記複数の吸収ピーク波長のうち、前記第2の吸収ピーク波長λa2における吸光度が最も大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
- 前記複数の吸収ピーク波長のうち、前記第1の吸収ピーク波長λa1が最も長波長側に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記複数の吸収ピーク波長のうち、前記第2の吸収ピーク波長λa2が最も長波長側に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記光照射装置は、発光ダイオードを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1、第2の発光ピーク波長λr2、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1、第2の吸収ピーク波長λa2はいずれも紫外線領域に存在することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記光照射装置は、前記第1の発光ピーク波長λr1及び前記第2の発光ピーク波長λr2が温度上昇と共に長波長側にシフトする特性を有し、
前記第1の所定量は、前記第1の発光ピーク波長λr1の長波長側へのシフトに伴って前記光硬化型インクの吸光度が増加するように設定され、
前記第2の所定量は、前記第2の発光ピーク波長λr2の長波長側へのシフトに伴って前記光硬化型インクの吸光度が減少するように設定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記光照射装置は、前記第1の発光ピーク波長λr1を有する第1光源と、前記第2の発光ピーク波長λr2を有する第2光源と、を含み、
前記第1光源と前記第2光源の点灯・消灯を行う点灯制御手段を備え、
前記点灯制御手段は、前記第1光源と前記第2光源の光照射により記録媒体に付着した光硬化型インクを硬化させる際に、前記第1光源と前記第2光源の両方を点灯させた状態で所定時間経過後に、前記第2光源を消灯させ前記第1光源のみを点灯させることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録装置。 - 光照射することによって、記録媒体に付着した光硬化型インクを硬化させて画像を記録する記録装置に用いられる光照射装置において、
前記光照射装置は複数の発光ピーク波長を有し、
前記光硬化型インクは複数の吸収ピーク波長を有し、
前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1は、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1より第1の所定量短波長側に存在しており、
前記光照射装置の第2の発光ピーク波長λr2は、前記光硬化型インクの第2の吸収ピーク波長λa2と等しいかまたは第2の所定量長波長側に存在することを特徴とする光照射装置。 - 記録媒体に光硬化型インクを付着させる工程と、この記録媒体に光照射装置で光照射することによりインクを硬化させて画像を記録する工程と、を有する記録方法において、
前記光照射装置は複数の発光ピーク波長を有し、
前記光硬化型インクは複数の吸収ピーク波長を有し、
前記光照射装置の第1の発光ピーク波長λr1は、前記光硬化型インクの第1の吸収ピーク波長λa1より第1の所定量短波長側に存在しており、
前記光照射装置の第2の発光ピーク波長λr2は、前記光硬化型インクの第2の吸収ピーク波長λa2と等しいかまたは第2の所定量長波長側に存在することを特徴とする記録方法。
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