JP2006027236A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体に熱ダメージを与えることなく、記録媒体に付着させた紫外線硬化型インクを、付着厚等に拘わりなく、速やかに硬化させることのできる紫外線照射装置を提供する。
【解決手段】 記録媒体P上に付着させた紫外線硬化型インクに紫外線を照射する紫外線照射装置90において、紫外線を出射する複数の半導体発光素子94,95,96,97と、これらの半導体発光素子94,95,96,97相互を、その光軸を略平行にして行列状に支持する素子支持手段91とを備え、素子支持手段91上の半導体発光素子の行又は列を、波長帯の異なる2種以上の半導体発光素子を適宜順番で並べた構成とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、記録媒体上に付着させた紫外線硬化型インクに紫外線を照射する紫外線照射装置に関し、特に、前記記録媒体に熱ダメージを与えずに、前記記録媒体に付着させた紫外線硬化型インクの速やかな硬化処理を実現するための改良に関するものである。
近年、インクジェットプリンタ等で使用するインクとして、紫外線硬化型インクが注目されている。
紫外線硬化型インクが通常の水性インクや油性インクと異なる点は、記録媒体(例えば印刷用紙等)等に付着させた後、適量の紫外線を照射すれば速やかに硬化して、インク浸透性等の記録媒体の物性に左右されずに、安定した印刷品質を維持できる点である。
このような紫外線硬化型インクを使用するインクジェットプリンタでは、紫外線硬化型インクを微粒のインク滴として噴射して記録媒体に付着する記録ヘッドの周辺に、記録媒体上に付着させたインクに紫外線を照射する紫外線照射装置を装備することが必要となる。
従来の紫外線照射装置では、紫外線を出射する光源として、水銀ランプやメタルハライドランプ等の紫外線ランプを採用したものが各種提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、紫外線ランプの出射する光は、広範囲な波長域に渡る連続スペクトルで、波長域が異なる複数の紫外光の他に、可視光や赤外光が含まれ、連続スペクトル中の赤外光が記録媒体に熱ダメージを与えるという問題があった。
そして、有害な赤外光の除去のために、バンドパスフィルターを装備すると、装置構成が複雑化したり、コストアップを招くという問題があった。
更に、紫外線ランプは消費電力が大きく、紫外線照射装置の省エネルギー化が難しいという問題があった。
また、紫外線ランプ自体が大きいため、装置型の小型化や軽量化が難しいという問題もあった。
そこで、最近は、赤外光を含まず、特定波長域の紫外光のみの出射が可能で、消費電力が小さくて済む紫外線発光ダイオード(紫外線LED)等の半導体発光素子が開発されたことに伴い、これらの半導体発光素子を光源として採用することで、赤外光の含有に起因した記録媒体への熱ダメージの付与を解消する一方、省エネルギー化や小型・軽量化を図った紫外線照射装置が研究されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−1326号公報 特開2003−326691号公報
ところが、半導体発光素子は、従来より光源として使用されて来た紫外線ランプと比較すると、出射する紫外線の照射強度が小さく、そのために、記録媒体上に付着させた紫外線硬化型インクが完全に硬化するまでに、長時間の照射が必要となって、例えばインクジェットプリンタにおける印刷処理速度の向上を妨げるという問題があった。
また、有色のカラー紫外線硬化型インクには各色の色材(顔料または染料等)が含まれている。例えば、白色の紫外線硬化型インクには白色材として二酸化チタンが含まれている。この二酸化チタンは200〜375nmの波長の紫外線を吸収する物性を有している。
そのため、半導体発光素子の出射する紫外線の波長域が、インクに含まれている二酸化チタン等の色材の吸収波長域に重なっていると、半導体発光素子の照射した紫外線が二酸化チタン等の色材による吸収によって消費されて、インクの硬化への効力が半減し、更に、長時間の照射が必要となる。
従って、光源としては、二酸化チタン等の色材のような紫外線吸収物質の吸収波長と異なる波長域の半導体発光素子を採用することが望ましいが、半導体発光素子の場合は照射可能な波長帯が狭い範囲に限られているため、各種の紫外線吸収物質の吸収波長を避けた波長域で十分な紫外線照射強度を確保することが難しいというのが実情であった。
また、一般に、低い波長域の紫外線は、エネルギーが高く、照射されたインク表面を短時間で硬化させることができるが、その反面、インク膜の内奥への透過力が低いため、インク膜の内奥の紫外線硬化が遅れてしまう傾向がある。逆に、高い波長域の紫外線は、インク膜の内奥への透過力が高いため、インク膜の内奥の紫外線硬化に有効であるが、エネルギーが低いため、インクの硬化に時間がかかるという問題があった。
即ち、紫外線を出射する光源として、ピーク波長の低い半導体発光素子を使用した場合には、紫外線硬化型インクの付着厚が薄い場合は、短時間で効率よく硬化させることができるが、付着厚が厚い場合は、内奥部での紫外線硬化が遅れてしまうため、安定した硬化を得ることができないという問題が生じる。逆に、ピーク波長の高い半導体発光素子を使用した場合には、紫外線硬化型インクの付着厚が厚い場合でも、内奥部まで紫外線が到達して、安定して硬化させることができるが、硬化までの所要時間が長く、硬化処理の遅延を招くという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、紫外線を発光する光源として、記録媒体に熱ダメージを与えずに済む半導体発光素子を用いた紫外線照射装置であって、記録媒体に付着させた紫外線硬化型インクを、その付着厚やインク中の紫外線吸収物質による紫外線吸収作用に関係なく、速やかに硬化させることのできる紫外線照射装置を提供することである。
上記目的は下記構成により達成される。
(1)記録媒体上に付着させた紫外線硬化型インクに紫外線を照射する紫外線照射装置であって、
紫外線を出射する複数の半導体発光素子と、これらの半導体発光素子を支持する素子支持手段とを備え、
前記素子支持手段は、複数の半導体発光素子相互の照射域が略隣接状態に集合して広域の照射域を形成するように、複数個の半導体発光素子相互を、その光軸を略平行に揃えた状態で行列状に支持し、
前記素子支持手段によって支持された半導体発光素子の行又は列は、出射する紫外線の波長帯が異なる2種以上の半導体発光素子が適宜順番で並ぶ構成としたことを特徴とする紫外線照射装置。
(2)前記半導体発光素子が、紫外線発光ダイオードであることを特徴とする前記(1)の紫外線照射装置。
(3)前記半導体発光素子が、半導体レーザであることを特徴とする前記(1)の紫外線照射装置。
(4)前記複数の半導体発光素子を支持した素子支持手段が、紫外線硬化型インクを使用するインクジェットプリンタの記録ヘッドの近辺に装備されたことを特徴とする前記(1)〜(3)の紫外線照射装置。
上記(1)に記載の紫外線照射装置では、紫外線を発光する光源として、出射光の波長域が狭く、出射光中に赤外光を含むことのない半導体発光素子を使用しているため、紫外線の照射に際して記録媒体に熱ダメージを与えずに済む。
また、光源としての半導体発光素子は、従来の紫外線ランプと比較して、電力消費が少なく、且つ小型・軽量であるため、省エネルギー化を図れ、装置の小型軽量化を図ることもできる。
そして、素子支持手段上に行列状に配列された複数の半導体発光素子は、それぞれの半導体発光素子相互の照射域が略隣接状態に集合して広域の照射域を形成していて、記録媒体がこれらの照射域を通過する際に、単一の半導体発光素子による照射域を複数回通過することになって、単一の半導体発光素子よる1回のみの紫外線照射をする場合と比較すると、紫外線の照射光量(照射強度)の総和が複数倍になり、半導体発光素子一つ当たりの紫外線エネルギーは小さくても、記録媒体上の紫外線硬化型インクの付着面に対しては強い紫外線エネルギーを付与することができ、記録媒体に付着させた紫外線硬化型インクを速やかに硬化させることができる。
また、素子支持手段上に行列状に配置された半導体発光素子のそれぞれの行又は列は、出射する紫外線の波長帯が異なる2種以上の半導体発光素子が並べられており、紫外線照射装置全体では、照射する紫外線が波長の異なる複数の発光ピークを有した連続スペクトル的になり、記録媒体上に付着させたインクは、低い波長域の紫外線と、高い波長域の紫外線のそれぞれの照射を受ける。
即ち、透過力は弱いがエネルギーが高く、付着させたインクの表面を短時間で硬化可能な低い波長域の紫外線と、透過力は強くて付着させたインクの内奥部の硬化に有効な高い波長域の紫外線とがそれぞれ照射されることによって、記録媒体上に付着させたインクは、付着厚に関係なく、内外で良好に紫外線硬化を進行し、速やかに、安定した硬化を得ることができる。
また、出射する紫外線の波長帯が異なる2種以上の半導体発光素子の内、少なくとも一種は、記録媒体に付着させる紫外線硬化型インク中の紫外線吸収物質による吸収波長と異なる波長帯のものに選定しておけば、照射した紫外線の一部は紫外線吸収物質による吸収を受けずに、インクの硬化に有効に寄与し、インク中の紫外線吸収物質による紫外線吸収作用に拘わらず、記録媒体に付着させたインクを速やかに硬化させることもできる。
従って、記録媒体に付着させた紫外線硬化型インクを、その付着厚やインク中の紫外線吸収物質による紫外線吸収作用に関係なく、速やかに硬化させることができる。
なお、上記(1)に記載の紫外線照射装置における半導体発光素子としては、(2)に示した紫外線発光ダイオードや、(3)に示した半導体レーザが有用である。
また、上記(4)に記載の紫外線照射装置では、インクジェットプリンタの記録ヘッドによって記録媒体上に付着させた紫外線硬化型インクに対して、インクが硬化するまでの所要時間を短縮して、印刷処理速度の向上を図ることができる。
以下、本発明に係る紫外線照射装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る紫外線照射装置を搭載したインクジェットプリンタ20の一実施例の主要な構成を示す概略斜視図である。
このプリンタ20は、記録媒体である印刷用紙Pを副走査方向SSに送る紙送りモータ30と、プラテン40と、紫外線硬化型インクを微少粒径にして印刷用紙Pに噴射して付着させる記録ヘッドとしての印刷ヘッド52と、この印刷ヘッド52を搭載したキャリッジ50と、キャリッジ50を主走査方向MSに移動させるキャリッジモータ60と、印刷ヘッド52によって紫外線硬化型インクを付着させた印刷用紙P上のインク付着面に紫外線を照射する紫外線照射装置90とを備えている。
キャリッジ50は、キャリッジモータ60に駆動される牽引ベルト62によって牽引され、ガイドレール64に沿って移動する。キャリッジ50には、印刷ヘッド52の他に、印刷ヘッド52に供給される黒色インクを収容したブラックインク容器としてのブラックカートリッジ54と、印刷ヘッド52に供給されるカラーインクを収容したカラーインク容器としてのカラーインクカートリッジ56とが搭載されている。
各カートリッジ54,56に収容されているインク組成物は、所謂紫外線硬化型インクである。
キャリッジ50のホームポジション(図1の右側の位置)には、停止時に印刷ヘッド52のノズル面を密閉するためのキャッピング装置80が設けられている。印刷ジョブが終了してキャリッジ50がこのキャッピング装置80の上まで到達すると、図示しない機構によってキャッピング装置80が自動的に上昇して、印刷ヘッド52のノズル面を密閉する。このキャッピングにより、ノズル内のインクの乾燥が防止される。
紫外線照射装置90は、図1及び図2に示すように、紫外線を出射する複数の半導体発光素子94,95,96,97と、これらの半導体発光素子94,95,96,97を支持する素子支持手段91と、素子支持手段91をプリンタ20の筐体に固定するブラケット92,93と、各半導体発光素子94,95,96,97の発光及び消灯を制御する紫外線照射装置駆動回路160(図3参照)とを備えている。
素子支持手段91は、プリンタ20における印刷用紙Pの副走査方向SSに沿って所定の幅寸法W(図2参照)を有すると共に、主走査方向MSに沿って所定の長さ寸法L(図1参照)を有した平板状構造材である。長さ寸法Lは、プリンタ20において取り扱う最大用紙の幅寸法よりも大きく設定されている。
この素子支持手段91は、4種の半導体発光素子94,95,96,97を行列状に取り付ける取り付け面を印刷用紙Pの表面に対向させて、ブラケット92,93によって、プリンタ20の筐体に固定されている。
また、素子支持手段91の装備位置は、印刷ヘッド52から前方(副走査方向SS)へ一定距離だけ離れた位置になっている。
ブラケット92,93は、素子支持手段91の端部をプリンタ20の筐体にねじ止め、又は凹凸嵌合によって固定する。
本実施の形態の場合、素子支持手段91は、図2に示すように、複数の半導体発光素子94,95,96,97相互の照射域94b,95b,96b,97bが略隣接状態に集合して広域の照射域を形成するように、複数個の半導体発光素子94,95,96,97相互を、その光軸94a,95a,96a,97aを略平行に揃えた状態で行列状に支持している。
本実施の形態における複数個の半導体発光素子94,95,96,97の行列は、主走査方向MSに沿って並ぶ配列が「行」で、略副走査方向SSに沿って並ぶ配列が「列」(図2では、線分C1,C2,C3…に沿う配列)で、4行多列の配列になっている。
また、行列を形成する4種の半導体発光素子94,95,96,97は、出射する紫外線の波長帯が異なる紫外線発光ダイオードである。
本実施の形態の場合、4種の半導体発光素子94,95,96,97には、紫外線硬化型インクの硬化特性を考慮して、ピーク波長が320nmのもの、365nmのもの、380nmのもの、420nmのものを採用している。
ピーク波長が380nm及び420nmの半導体発光素子96,97は、白色インク等に色材として含有される二酸化チタンの吸収波長200〜375nmに該当せず、色材として二酸化チタンを含有する白色インクの硬化に有効である。
ピーク波長が320nmの半導体発光素子94は、比較的に波長帯が低いため、波長帯の高い紫外線と比較して吸収されやすく、印刷用紙P上に付着させたインク膜の表面付近を短時間で硬化するのに有効である。
以上の半導体発光素子94,95,96,97に使用する紫外線発光ダイオードは、出射する紫外線の拡散を防いで単位照射面積当たりの照射強度を高めるために、紫外線出射部に集光用のレンズが装備されたメタルパッケージのものが好ましく、例えば、日亜化学社製の型名:NSHU590B等のLEDが好適である。
本実施の形態の場合、素子支持手段91によって支持された半導体発光素子の行及び列は、何れも、図2に示すように、出射する紫外線の波長帯が異なる4種の半導体発光素子94,95,96,97が順番に規則的に並ぶ構成となっている。
次に、図3を参照しつつ、プリンタ20の電気的な構成について説明する。図3は、プリンタ20の電気的な構成を示すブロック図である。
プリンタ20は、主制御回路102と、CPU104と、主制御回路102およびCPU104にバスを介して接続された各種のメモリ(ROM110、RAM112、EEPROM114)とを備えている。
主制御回路102には、パーソナルコンピュータなどの外部装置との間で信号の送受信を行うインターフェース回路120と、紙送りモータ駆動回路130と、ヘッド駆動回路140と、CRモータ駆動回路150と、紫外線照射装置90の動作を制御する紫外線照射装置駆動回路160が接続されている。
紙送りモータ30は、紙送りモータ駆動回路130によって駆動されて紙送りローラ34を回転させ、これによって印刷用紙Pを副走査方向に移動させる。紙送りモータ30にはロータリエンコーダ32が設けられており、ロータリエンコーダ32の出力信号は主制御回路102に入力されている。
キャリッジ50の底面には、複数のノズル(図示せず)を有する印刷ヘッド52が設けられている。各ノズルは、ヘッド駆動回路140によって駆動されて、紙、布、フィルム等の記録媒体に向けて、各カートリッジ54,56から供給される紫外線硬化型インクのインク滴を吐出する。
キャリッジモータ60は、CRモータ駆動回路150によって駆動される。このプリンタ20は、キャリッジ50の主走査方向に沿った位置と速度を検出するためのリニアエンコーダ70を備えている。このリニアエンコーダ70は、主走査方向に平行に設けられた直線状の符号板72と、キャリッジ50に設けられたフォトセンサ74とによって構成されている。リニアエンコーダ70の出力信号は、主制御回路102に入力されている。
紫外線照射装置駆動回路160は、主制御回路102から送出される制御信号に基づいて、装備している各半導体発光素子94,95,96,97の発光及び消灯を制御する。
具体的には、印刷ヘッド52が駆動されて印刷が開始される時、或いは、印刷動作が開始されて、印刷用紙P上の紫外線硬化型インクの付着面が紫外線照射装置90による紫外線照射域に到達する時に、素子支持手段91上に装備した全半導体発光素子94,95,96,97を発光状態にし、印刷用紙P上の紫外線硬化型インクの付着面が紫外線照射装置90による紫外線照射域を通過し終わるまで、各半導体発光素子94,95,96,97の発光状態を維持する。
但し、紫外線照射装置駆動回路160は、予め紫外線硬化型インク中の紫外線吸収物質による吸収波長が判別している場合、その吸収波長に該当しない波長帯の半導体発光素子のみを選択的に発光させるような発光制御をすることも可能である。
なお、主制御回路102は、4つの駆動回路130、140、150、160に制御信号をそれぞれ供給する機能を有しており、また、インターフェース回路120で受信した各種の印刷コマンドの解読や、印刷データの調整に関する制御、各種のセンサの監視などを実行する機能も有している。一方、CPU104は、主制御回路102を補助するための各種の機能を有しており、例えば各種のメモリの制御などを実行する。
以上に説明した紫外線照射装置90では、紫外線を発光する光源として、出射光の波長域が狭く、出射光中に赤外光を含むことのない半導体発光素子94,95,96,97を使用しているため、紫外線の照射に際して記録媒体である印刷用紙Pに熱ダメージを与えずに済む。
また、光源としての半導体発光素子94,95,96,97は、従来の紫外線ランプと比較して、電力消費が少なく、且つ小型・軽量であるため、省エネルギー化を図れ、装置の小型軽量化を図ることもできる。
そして、素子支持手段91上に行列状に配列された複数の半導体発光素子94,95,96,97は、それぞれの半導体発光素子相互の照射域94b,95b,96b,97bが略隣接状態に集合して広域の照射域を形成していて、記録媒体である印刷用紙Pがこれらの照射域を通過する際に、単一の半導体発光素子による照射域を4回通過することになって、単一の半導体発光素子による1回のみの紫外線照射をする場合と比較すると、紫外線の照射光量(照射強度)の総和が約4倍になり、半導体発光素子一つ当たりの紫外線エネルギーは小さくても、記録媒体上の紫外線硬化型インクの付着面に対しては強い紫外線エネルギーを付与することができ、記録媒体に付着させた紫外線硬化型インクを速やかに硬化させることができる。
また、素子支持手段91上に行列状に配置された半導体発光素子のそれぞれの行又は列は、出射する紫外線の波長帯が異なる4種以上の半導体発光素子94,95,96,97が並べられており、紫外線照射装置90全体では、照射する紫外線が波長の異なる複数の発光ピークを有した連続スペクトル的になり、記録媒体である印刷用紙P上に付着させたインクは、低い波長域の紫外線と、高い波長域の紫外線のそれぞれの照射を受ける。
即ち、透過力は弱いがエネルギーが高く、付着させたインクの表面を短時間で硬化可能な低い波長域の紫外線と、透過力は強くて付着させたインクの内奥部の硬化に有効な高い波長域の紫外線とがそれぞれ照射されることによって、記録媒体である印刷用紙P上に付着させたインクは、付着厚に関係なく、内外で良好に紫外線硬化を進行し、速やかに、安定した硬化を得ることができる。
また、出射する紫外線の波長帯が異なる4種以上の半導体発光素子の内、少なくとも一種は、記録媒体である印刷用紙Pに付着させる紫外線硬化型インク中の紫外線吸収物質による吸収波長と異なる波長帯のものに選定されているため、照射した紫外線の一部は紫外線吸収物質による吸収を受けずに、インクの硬化に有効に寄与し、インク中の紫外線吸収物質による紫外線吸収作用に拘わらず、記録媒体である印刷用紙Pに付着させたインクを速やかに硬化させることもできる。
従って、記録媒体である印刷用紙Pに付着させた紫外線硬化型インクを、その付着厚やインク中の紫外線吸収物質による紫外線吸収作用に関係なく、速やかに硬化させることができる。
そして、印刷ヘッド52の近辺に紫外線照射装置90を装備した上記プリンタ20では、インクが硬化するまでの所要時間を短縮して、印刷処理速度の向上を図ることができる。
なお、紫外線を出射する光源として使用する半導体発光素子は、上記実施の形態で示した紫外線発光ダイオードに限らない。レーザ光を発光する素子等も利用可能である。
また、本発明の紫外線照射装置を装備する機器は、インクジェットプリンタに限らない。紫外線硬化型インクの付着を行う各種の機器に搭載可能である。
また、本発明の紫外線照射装置によって紫外線を照射する記録媒体の材質も、紙、フィルム、布、金属薄板等の各種のものが考えられる。
また、素子支持手段91によって行列状に半導体発光素子を装備する際の行及び列の数量や、異種の波長帯の組合せ方等は、上記実施の形態に限らない。
例えば、素子支持手段91に装備する半導体発光素子の行列は、図4及び図5に示すように、2行多列の配列にしてもよく、また、図6に示すように3行多列の配列にしても良く、図示はしていないが5行以上の配列形態にしても良い。
更に、波長帯の異なる半導体発光素子相互の配列順も、図4に示すように、同一行の半導体発光素子は同一波長帯の半導体発光素子に統一し、行毎に波長帯を変える配列形態や、図5及び図6に示すように、同一行でも異種の波長帯が交互に並ぶような配列形態にするなど、各種の配列を採用することができる。
また、紫外線硬化型インクの紫外線吸収特性や、インクの付着厚等によっては、特定の波長帯の半導体発光素子の装備比率を他の波長帯の半導体発光素子の装備比率よりも増大させた形態にしておくことで、更に高い硬化性能を発揮させることもできる。
例えば、記録媒体に厚く付着させた紫外線硬化型インクの硬化が主な目的となる場合等では、素子支持手段91での各種の半導体発光素子の装備数は、高い波長域の半導体発光素子の方が低い波長域の半導体発光素子よりも多数になる装備形態としておくことで、付着されたインクの内奥部への紫外線透過が増えて、内部での硬化不良の発生を確実に防止できるようになる。
また、本発明の紫外線照射装置によって、硬化させることができる紫外線硬化型インクとしては、特に限定されず、例えば、特開平3−216379号公報、特開平5−186725号公報、特公平5−54667号公報、特開平6−200204号公報、特開平7−224241号公報、特開平8−48922号公報、特開平8−218016号公報、特開平10−7956号公報、特開平10−250052号公報、特開平10−324836号公報、特開2000−44857号公報、特開2000−119574号公報、特開2000−158793号公報、特開2000−186242号公報、特開2000−186243号公報、特開2000−336295号公報、特表2000−504778号公報、特表2001−512777号公報、特開2001−220526号公報、特開2002−80767号公報、特開2003−191593号公報、特開2003−191594号公報、特開2003−313476号公報、特開2004−27154号公報、米国特許第5623001号明細書等の公知公用のもの等が挙げられる。
本発明に係る紫外線照射装置を搭載したインクジェットプリンタの一実施の形態の主要な構成を示す概略斜視図である。 図1に示した紫外線照射装置の拡大斜視図である。 図1に示したインクジェットプリンタにおける電気的な構成を示すブロック図である。 本発明に係る紫外線照射装置の素子支持手段上での半導体発光素子の配列の第2の実施の形態の説明図である。 本発明に係る紫外線照射装置の素子支持手段上での半導体発光素子の配列の第3の実施の形態の説明図である。 本発明に係る紫外線照射装置の素子支持手段上での半導体発光素子の配列の第4の実施の形態の説明図である。
符号の説明
20:インクジェットプリンタ、30:紙送りモータ、32:ロータリエンコーダ、34:紙送りローラ、40:プラテン、50:キャリッジ、52:印刷ヘッド(記録ヘッド)、54:ブラックカートリッジ、56:カラーインクカートリッジ、60:キャリッジモータ、62:牽引ベルト、64:ガイドレール、70:リニアエンコーダ、72:符号板、74:フォトセンサ、80:キャッピング装置、90:紫外線照射装置、91:素子支持手段、92:ブラケット、93:ブラケット、94:半導体発光素子、94a:光軸、94b:照射域、95:半導体発光素子、95a:光軸、95b:照射域、96:半導体発光素子、96a:光軸、96b:照射域、97:半導体発光素子、97a:光軸、97b:照射域、102:主制御回路、104:CPU、110:ROM、112:RAM、114:EEPROM、120:インターフェース回路、130:紙送りモータ駆動回路、140:ヘッド駆動回路、150:CRモータ駆動回路、160:紫外線照射装置駆動回路、P:印刷用紙(記録媒体)、SS:副走査方向、MS:主走査方向

Claims (4)

  1. 記録媒体上に付着させた紫外線硬化型インクに紫外線を照射する紫外線照射装置であって、
    紫外線を出射する複数の半導体発光素子と、これらの半導体発光素子を支持する素子支持手段とを備え、
    前記素子支持手段は、複数の半導体発光素子相互の照射域が略隣接状態に集合して広域の照射域を形成するように、複数個の半導体発光素子相互を、その光軸を略平行に揃えた状態で行列状に支持し、
    前記素子支持手段によって支持された半導体発光素子の行又は列は、出射する紫外線の波長帯が異なる2種以上の半導体発光素子が適宜順番で並ぶ構成としたことを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 前記半導体発光素子が、紫外線発光ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. 前記半導体発光素子が、半導体レーザであることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
  4. 前記複数の半導体発光素子を支持した素子支持手段が、紫外線硬化型インクを使用するインクジェットプリンタの記録ヘッドの近辺に装備されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
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