JP5163556B2 - 手ぶれ補正装置 - Google Patents

手ぶれ補正装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5163556B2
JP5163556B2 JP2009059358A JP2009059358A JP5163556B2 JP 5163556 B2 JP5163556 B2 JP 5163556B2 JP 2009059358 A JP2009059358 A JP 2009059358A JP 2009059358 A JP2009059358 A JP 2009059358A JP 5163556 B2 JP5163556 B2 JP 5163556B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable part
camera shake
position detection
movable
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009059358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010213167A (ja
Inventor
和彦 小林
秀弘 加藤
文生 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JVCKenwood Corp
Original Assignee
JVCKenwood Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JVCKenwood Corp filed Critical JVCKenwood Corp
Priority to JP2009059358A priority Critical patent/JP5163556B2/ja
Publication of JP2010213167A publication Critical patent/JP2010213167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5163556B2 publication Critical patent/JP5163556B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、手ぶれによって生じる撮影画像のブレを光学的に補正する手ぶれ補正装置に関する。
デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置においては、撮像装置本体を手で支えることにより被写体を撮像するため、手ぶれにより撮影画像のぶれが生じる。
手ぶれを補正する方法としては、撮影した複数の画像データから所定の演算をして手ぶれを補正する電子式手ぶれ補正と、プリズム、補正用レンズあるいは撮像素子等に可動部を設け、可動部を動かすことにより光軸を物理的に調整する光学式手ぶれ補正とが存在する。
光学式手ぶれ補正は、電子式手ぶれ補正と比較して、ノイズが少なく、動画のみならず静止画にも適用可能であるなどの利点があるが、光軸調整のための可動部の位置を検出する機構が必要であり装置が大型化するという問題点があった。この問題点を解決するため、光軸調整用光学部材である例えば補正用レンズの位置を検出する機構として小型化が容易なホール素子を用いる手ぶれ補正装置が、例えば下記特許文献1,2に記載されている。
特開2002−229090号公報 特開2007−121518号公報
上記特許文献1に記載の従来の手ぶれ補正装置においては、光軸調整用光学部材を含む可動部にマグネットを備え、マグネットからの磁束を検知して可動部の位置を検出するホール素子と、可動部の位置を調整する駆動コイルとを有している。そして、ホール素子により検出された可動部の位置を手ぶれ分移動させるために、駆動コイルに所定の電圧を印加して可動部の位置を調整する。
しかし、手ぶれ補正装置の小型化を図るためには、可動部の位置検出を行うホール素子と可動部の位置調整を行う駆動コイルを近接して配置しなければならない。その場合、駆動コイルが発する磁界もホール素子が検出してしまうので、この駆動コイルが発する磁界はマグネットからの磁束に対してクロストーク成分となる。よって、ホール素子は、マグネットからの磁束のみを検知することはできず、可動部の位置を正確に検出することができないという問題点がある。
上記特許文献2に記載の従来の手ぶれ補正装置においては、上記の問題点を解決するため、駆動コイルから発生すると予想される擬似クロストーク成分を算出し、ホール素子が検出した可動部の位置から、算出した擬似クロストーク成分を打ち消す補正をして、可動部の位置誤差を低減している。
上記の特許文献2の手ぶれ補正装置によれば、可動部の位置検出における誤差を低減する一定の効果が得られる。しかし、可動部の微小な動きで高周波成分が発生する場合には、クロストーク成分がマグネットからの磁界に対して相対的に大きくなり、可動部の位置検出精度が低下してしまうという問題点がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、小型化が容易で、かつ光軸調整用の可動部の位置検出において高周波成分が発生した場合でも、高精度な位置検出ができる手ぶれ補正装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、撮像装置(2)の手ぶれを補正する少なくとも1つの光学部材(12)を取り付けた可動部と、可動部の位置を検出する第1の位置検出素子(61)と、第1の位置検出素子から得られる可動部の現在位置を示す位置信号の高周波成分を除去して第1の位置検出信号を生成する低域通過フィルタ(63)と、可動部の位置を検出する第2の位置検出素子(64)と、第2の位置検出素子から得られる可動部の現在位置を示す位置信号の低周波成分を除去して第2の位置検出信号を生成する高域通過フィルタ(66)と、第1の位置検出信号と第2の位置検出信号とを加算して可動部の現在位置を示す第3の位置検出信号を算出する加算器(67)と、第3の位置検出信号に基づいて、手ぶれを補正するように可動部の位置を移動制御する制御部(17)とを有する手ぶれ補正装置(1)を提供する。
ここで、低域通過フィルタのカットオフ周波数の値と高域通過フィルタのカットオフ周波数の値とが同一であることが好ましい。
また、撮像装置の手ぶれを検出して手ぶれ量を算出する手ぶれ検出部(15)を有し、制御部は、手ぶれ量に基づいて可動部を移動させる目標位置を算出し、第3の位置検出信号から可動部の現在位置を算出し、目標位置と現在位置との差分を算出して、目標位置と現在位置との差分を可動部の移動量として可動部の位置を移動制御することが好ましい。
更に、可動部はマグネット(14A)と一体であり、第1の位置検出素子がホール素子であり、制御部は、マグネットに対向し前記ホール素子の近傍に取り付けられた駆動コイルに対して、可動部の移動量に相当する電流を供給して、可動部の位置を移動制御することが好ましい。
また、第2の位置検出素子は、光を射出する光源(64A)と光源より射出する光と同一波長の光を検出可能な受光部(64B)を有するフォトセンサであり、可動部は、可動部の移動可能な範囲内で、前記可動部の各々の位置によってフォトセンサの受光部で検出される光量が各々異なるように、フォトセンサの光源より射出された光を反射するリフレクタ(14D)を有することが好ましい。
本発明の手ぶれ補正装置によれば、小型化が可能であり、光軸調整用の可動部の位置検出において高周波成分が発生した場合でも、高精度な位置検出ができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 光学系の軸方向を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る手ぶれ補正装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る可動部を説明する平面図である。 本発明の実施の形態に係る位置検出部を説明する周波数特性図である。 本発明の実施の形態に係る位置検出部を説明する回路図である。
以下、本発明の手ぶれ補正装置について、添付図面を参照して説明する。図1に示す撮像装置2は、手ぶれ補正装置1、撮像レンズ11、撮像素子13、信号処理部31、表示部32及びメモリ33を有している。
撮像レンズ11は、少なくとも1つのレンズで構成され、被写体からの光を集光する。撮像レンズ11により集光された光は、手ぶれ補正装置1内の光軸調整用光学部材12を通過して、撮像素子13の受光面13Aにて受光される。なお、撮像装置2内の撮像レンズ11と光軸調整用光学部材12は順序が異なってもよい。すなわち、被写体からの光が光軸調整用光学部材12を通過し、その後撮像レンズ11により集光され、撮像素子13の受光面13Aにて受光される構成でもよい。
光軸調整用光学部材12としては、頂角プリズム、レンズ等を用いることができる。また、光軸調整用光学部材12は少なくとも1つ以上の部材で構成されているものである。撮像素子13としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いることができる。なお、光軸調整用光学部材12を省略し、撮像素子13自体を光軸調整に用いることも可能である。
撮像素子13は、受光した光を光電変換し、その結果得られるアナログ画像信号を信号処理部31に供給する。信号処理部31は、不図示のA/D変換器により、撮像素子13より供給されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。更に、そのデジタル画像信号に対して、色バランス調整、ガンマ補正などの所定の信号処理を施す。そして、信号処理部31は、デジタル画像信号を表示部32に供給し、そのデジタル画像信号に基づいて画像を表示するように表示部32を制御する。また、信号処理部31は、不図示のスイッチによりデジタル画像信号を記憶する指示を受けた場合、デジタル画像信号をメモリ33に供給し、画像データを記憶するようにメモリ33を制御する。
次に、手ぶれ補正装置1について説明する。手ぶれ補正装置1は、光軸調整用光学部材12、可動部14、手ぶれ検出部15、位置検出部16、制御部17、位置調整部18を有する。
光軸調整用光学部材12は、可動部14と一体になっている。可動部14は、位置調整部18の移動制御により、撮像レンズ11の光軸に対して後述するヨーイング方向に移動する。可動部14を移動させることにより、撮像レンズ11の光軸に対して光軸調整用光学部材12の位置関係が変化するため、撮像レンズ11を通った光の光軸を移動することができる。
図2は撮像レンズ11、光軸調整用光学部材12よりなる光学系の軸方向を示す説明図である。図2に示すz軸は、手ぶれがないときの基準光軸であり、z軸に垂直な一方向をx軸とし、x軸及びz軸に垂直な方向をy軸とする。ここで、前述のヨーイング方向はy軸周りの方向を示す。なお、可動部14の位置検出と移動調整は、ヨーイング方向のみとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、x軸周りの方向であるピッチング方向やz軸周りの方向であるローリング方向についても、可動部14の位置検出と移動調整を行う構成としてもよい。
手ぶれ検出部15は、撮像装置2あるいは撮像レンズ11等の光学部品の振動である手ぶれを検出し、手ぶれ量を示す位置信号Aを制御部17に供給する。位置検出部16は、光軸調整用光学部材12と一体である可動部14の位置を検出し、可動部14の現在位置を示す位置検出信号S2を制御部17に供給する。
制御部17は、手ぶれ検出部15より供給される位置信号Aに基づいて可動部14が位置するべき目標位置を算出する。また、制御部17は、位置検出部16より供給される位置検出信号S2に基づいて現在位置を算出する。そして、制御部17は、可動部14の目標位置と現在位置の差分をとり、可動部14を移動制御するための移動量を算出する。更に、制御部17は、算出した移動量を示す移動制御信号Bを位置調整部18に供給する。位置調整部18は、制御部17より供給される移動制御信号Bに基づいて可動部14を移動制御する。
次に、手ぶれ補正装置1の詳細な構成について説明する。図3は実施形態に係る手ぶれ補正装置の全体構成を示すブロック図である。手ぶれ検出部15は、角速度センサ51、A/D変換器52、積分器53及びゲイン増幅器54を有している。角速度センサ51は、撮像装置2または撮像レンズ11等の光学部品のヨーイング方向の振動、すなわち手ぶれを示す角速度を検出し、検出された角速度情報を示すアナログ角速度信号をA/D変換器52に供給する。
本実施形態では、可動部14の位置検出及び移動調整と同様に、角速度センサ51はヨーイング方向の振動を検出するものとして説明するが、ピッチング方向やローリング方向の振動による手ぶれを検出可能なものとしてもよい。その場合、1つの角速度センサで2方向あるいは3方向の振動を検出する構成でもよく、複数の角速度センサにより2方向あるいは3方向の振動を検出する構成でもよい。
A/D変換器52は、角速度センサ51より供給されるアナログ角速度信号をデジタル角速度信号に変換して、積分器53に供給する。積分器53は、デジタル角速度信号を積分演算して角度情報に変換し、角度情報を示す角度信号をゲイン増幅器54に供給する。ゲイン増幅器54は、積分器53より供給される角度信号に所定のゲインを乗算することにより利得制御して位置信号Aを生成し、位置信号Aを制御部17に供給する。この位置信号Aが撮像装置2または撮像レンズ11等の光学部品のヨーイング方向の手ぶれ量に相当する。
次に、可動部14の詳細な構成について説明する。図4は、可動部14を説明する平面図である。可動部14は、マグネット14A、ロータ14B、ロータ回転軸14C、リフレクタ14D及び可動部支持部材14Eを有している。マグネット14Aは、ロータ14Bに取り付けられている。そして、可動部14は、駆動コイル74からの駆動力によって、ロータ14Bの中心に位置するロータ回転軸14Cを中心として回動方向θで回動制御される。ここで、可動部14は、例えば回動制御されるものとしたが、上述の位置調整部18による移動制御の一形態であることはいうまでもない。
リフレクタ14Dは、ロータ14Bに搭載され、後述するフォトセンサ64の光源64Aから射出される赤外光を反射する曲面状の反射板である。なお、リフレクタ14Dは、上述の反射板に限定されることなく、スリットや回折格子に置き換えることも可能である。可動部支持部材14Eは、ロータ14Bを支持する部材である。
ここで、可動部14の位置検出をホール素子61のみによって行う場合の問題点について説明する。手ぶれ補正装置1を小型化するためには、ホール素子61に対して駆動コイル74を近接して配置する必要がある。しかし、ホール素子61のみでは、可動部14の微小な動きによる高周波成分に対して、可動部14の位置検出精度が低下する。その理由は、可動部14のマグネット14Aの動きが微小になると、マグネット14Aからの磁界は弱くなるが、駆動コイル74からの磁界はほぼ変化しないため、相対的に駆動コイル74からの磁界が大きくなることによる。
可動部14の微小な動きによる高周波成分に対して位置検出精度を高めるためには、ホール素子61とは別の原理に基づく素子を設けることが必要があり、例えばフォトセンサ64を用いることが望ましい。一方、可動部14の緩やかな動きによって発生する低周波成分に対しては、フォトセンサ64よりもホール素子61を用いる方が、高い検出精度で可動部14の位置を検出することができる。
そこで、本実施形態では、位置検出部16に、ホール素子61とフォトセンサ64を設けて、高周波成分に対する可動部14の位置検出精度を向上させる構成としている。
最初に、ホール素子61による可動部14の位置検出について説明する。図3において、ホール素子61は、マグネット14Aの磁界から生じる電磁力を受けて、ホール効果によるホール電圧を発生し、ホールアンプ62に供給する。可動部14の位置によってマグネット14Aからの電磁力に差が生じ、ホール電圧と可動部の位置が1対1で対応する関係なので、ホール素子61は可動部14の位置検出が可能である。
ホールアンプ62は、ホール素子61より供給されるホール電圧を増幅し、増幅後の電圧信号を位置検出信号P1としてLPF(低域通過フィルタ:Low Pass Filter)63に供給する。LPF63は、ホールアンプ62より供給される位置検出信号P1の低周波成分のみを通過させ、位置検出信号P2として加算器67に供給する。なお、LPF63のカットオフ周波数をfcとする。
次に、フォトセンサ64による位置検出について説明する。図4に示すように、フォトセンサ64は、光源64Aと受光部64Bを備える。そして、フォトセンサ64の光源64Aは、赤外光を射出する光源である。また、フォトセンサ64の受光部64Bは、光源64Aから射出される赤外光と略同一の波長の光を受光するとその光量に応じて電流を出力する。フォトセンサ64の光源64Aから射出された赤外光は、可動部14のリフレクタ14Dによって反射され、反射光の一部が受光部64Bに到達する。
例えば、リフレクタ14Dは曲面状の反射板である。リフレクタ14Dで反射されて受光部64Bに到達する光量は、可動部14の移動可能な範囲内において、可動部14の位置によって異なるように、リフレクタ14Dの曲面が形成される。よって、受光部64に到達する光量と可動部14の位置関係が1対1で対応するので、フォトセンサ64は可動部14の位置検出が可能である。
図3において、フォトセンサ64は、受光部64Bで検出した光量を電流に変換してフォトアンプ65に供給する。なお、光源64Aは赤外光を射出する光源に限定されることなく、例えば可視光を射出する光源でもよく、受光部64Bも1つに限定されることなく、例えばラインセンサを用いてもよい。
フォトアンプ65は、フォトセンサ64より光電変換されて供給される電流を電圧に変換して増幅し、増幅した後の電圧信号を位置検出信号Q1としてHPF(高域通過フィルタ:High Pass Filter)66に供給する。
HPF66は、フォトアンプ65より供給される位置検出信号Q1の高周波成分のみを通過させ、位置検出信号Q2として加算器67に供給する。ここで、HPF66のカットオフ周波数をfc’とする。HPF66のカットオフ周波数fc’は、LPF63のカットオフ周波数fcと同一とするのが望ましく、本実施形態ではカットオフ周波数fc’とfcを同一とする。ただし、カットオフ周波数fc’とfcの同一とは、カットオフ周波数fc’とfcが必ずしも完全に一致することを指すだけでなく、カットオフ周波数fc’とfcの差が所定の範囲内にあり実質的に同一とみなせることを含むものである。加算器67は、ホール素子61側から供給される位置検出信号P2とフォトセンサ64側から供給される位置検出信号Q2を加算する。
図5は、加算器67に対する入力前及び出力後の電圧利得を説明する図である。図5(A)は、フォトアンプ65より供給される位置検出信号Q1の高周波成分のみを通過させるHPF66での電圧利得を示している。また、図5(B)は、ホールアンプ61より供給される位置検出信号P1の低周波成分のみを通過させるLPF63での電圧利得を示している。
加算器67では、図5(A)に示す電圧利得を有するHPF66からの位置検出信号Q2と、図5(B)に示す電圧利得を有するLPF63からの位置検出信号P2が加算される。図5(C)は、加算器67での電圧利得を示している。図5(C)に示すように、HPF66のカットオフ周波数fc’とLPF63のカットオフ周波数fcは同一であるため、加算器67での電圧利得は周波数によらず一定となる。そして、加算器67は、周波数によらず一定の電圧利得となる位置検出信号S1を出力する。
ホール素子61側及びフォトセンサ64側からの位置検出信号Q2,P2を加算して得られる位置検出信号S1と可動部14の位置とは、1対1で対応する関係となる。制御部17は、予め不図示のメモリに記憶されている位置検出信号S1と可動部14の位置関係とを照合することにより、可動部14の現在位置を特定できる。
図6は、LPF63,HPF66及び加算器67の具体的な回路図を示す。図6に示すように、例えば、LPF63のキャパシタをC1,抵抗値をR1、HPF66のキャパシタをC2,抵抗値をR2とする。なお、LPF63のカットオフ周波数fcは、fc=1/(2・π・C1・R1)で表される。そこで、C1=1[μF]、R1=18[kΩ]とするとfc=8.8[Hz]となる。また、HPF66のカットオフ周波数fc’は、fc’=1/(2・π・C2・R2)で表される。そして、LPF63のカットオフ周波数fcとHPF66のカットオフ周波数fc’が同一のとき、C2=1[μF]、R2=18[kΩ]となる。
以上説明してきたように、可動部14の位置検出としてホール素子61とフォトセンサ64を設け、ホール素子61からの位置検出信号P1の低周波成分を抽出した位置検出信号P1と、フォトセンサ64からの位置検出信号Q1の高周波成分を抽出した位置検出信号Q2を加算することで、安定した電圧利得を有する位置検出信号S1が得られる。
図3において、加算器67で出力される位置検出信号S1は、A/D変換器68に供給される。A/D変換器68は、加算器67より供給されるアナログ信号である位置検出信号S1をデジタル信号である位置検出信号S2に変換し、制御部17に供給する。
制御部17は、ゲイン増幅器54からの位置信号Aと、A/D変換器68からの位置検出信号S2を受ける。そして、制御部17は、位置検出信号S2から可動部14の現在位置を算出する。そして、制御部17は、ゲイン増幅器54からの位置信号Aに基づく目標位置と現在位置との差分を算出し、可動部17が移動すべき移動量を求める。更に、制御部17は、その移動量に相当するデジタル移動制御信号Bを位相補償部71に供給する。
位相補償部71は、可動部14の移動時に発振することを防ぐため、制御部17より供給されるデジタル移動制御信号Bの位相とゲインを所定範囲に調整し、調整後のデジタル移動制御信号BをD/A変換器72に供給する。D/A変換器72は、位相補償部121より供給される調整後のデジタル移動制御信号をアナログ移動制御信号に変換し、駆動ドライバ73に供給する。
駆動ドライバ73は、D/A変換器72より供給されるアナログ移動制御信号に基づいて駆動コイル74に供給する電流を決定し、決定された電流を駆動コイル74に供給する。
駆動コイル74に駆動ドライバ73より供給される電流と、マグネット14Aの磁界との相互作用により駆動力が発生する。可動部14は、その駆動力で図4に示す回動方向θに回動する。すなわち、駆動ドライバ73より制御される駆動力によって、可動部14の位置は制御される。そして、上述の可動部14の位置検出、手ぶれ量検出及び可動部の位置制御が、周期的に繰り返し行われる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 手ぶれ補正装置
2 撮像装置
12 光軸調整用光学部材(頂角プリズム)
14 可動部
14A マグネット
14D リフレクタ
15 手ぶれ検出部
17 制御部
61 第1の位置検出素子(ホール素子)
63 低域通過フィルタ
64 第2の位置検出素子(フォトセンサ)
64A 光源
64B 受光部
66 高域通過フィルタ
67 加算器

Claims (5)

  1. 撮像装置の手ぶれを補正する少なくとも1つの光学部材を取り付けた可動部と、
    前記可動部の位置を検出する第1の位置検出素子と、
    前記第1の位置検出素子から得られる前記可動部の現在位置を示す位置信号の高周波成分を除去して第1の位置検出信号を生成する低域通過フィルタと、
    前記可動部の位置を検出する第2の位置検出素子と、
    前記第2の位置検出素子から得られる前記可動部の現在位置を示す位置信号の低周波成分を除去して第2の位置検出信号を生成する高域通過フィルタと、
    前記第1の位置検出信号と前記第2の位置検出信号とを加算して前記可動部の現在位置を示す第3の位置検出信号を算出する加算器と、
    前記第3の位置検出信号に基づいて、前記手ぶれを補正するように可動部の位置を移動制御する制御部と
    を有することを特徴とする手ぶれ補正装置。
  2. 前記低域通過フィルタのカットオフ周波数の値と前記高域通過フィルタのカットオフ周波数の値とが実質的に同一であることを特徴とする請求項1記載の手ぶれ補正装置。
  3. 前記撮像装置の手ぶれを検出して手ぶれ量を算出する手ぶれ検出部を有し、
    前記制御部は、前記手ぶれ量に基づいて前記可動部を移動させる目標位置を算出し、前記第3の位置検出信号から前記可動部の現在位置を算出し、前記目標位置から前記現在位置との差分を算出して、前記目標位置と現在位置との差分を前記可動部の移動量として前記可動部の位置を移動制御することを特徴とする請求項1または2記載の手ぶれ補正装置。
  4. 前記可動部はマグネットと一体であり、前記第1の位置検出素子がホール素子であり、前記制御部は、前記マグネットに対向し前記ホール素子の近傍に取り付けられた駆動コイルに対して、前記可動部の移動量に相当する電流を供給して、前記可動部の位置を移動制御することを特徴とする請求項3記載の手ぶれ補正装置。
  5. 前記第2の位置検出素子は、光を射出する光源と前記光源より射出する光と同一波長の光を検出可能な受光部を有するフォトセンサであり、前記可動部は、前記可動部の移動可能な範囲内で、前記可動部の各々の位置によって前記フォトセンサの受光部で検出される光量が各々異なるように、前記フォトセンサの光源より射出された光を反射するリフレクタを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の手ぶれ補正装置。
JP2009059358A 2009-03-12 2009-03-12 手ぶれ補正装置 Active JP5163556B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059358A JP5163556B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 手ぶれ補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059358A JP5163556B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 手ぶれ補正装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010213167A JP2010213167A (ja) 2010-09-24
JP5163556B2 true JP5163556B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=42972857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009059358A Active JP5163556B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 手ぶれ補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5163556B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11174514A (ja) * 1997-12-16 1999-07-02 Canon Inc 補正手段用位置制御装置
JP4487246B2 (ja) * 2004-05-11 2010-06-23 フジノン株式会社 像振れ補正装置
JP3952207B2 (ja) * 2004-12-15 2007-08-01 株式会社タムロン アクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット及びカメラ
JP4739911B2 (ja) * 2005-10-26 2011-08-03 パナソニック株式会社 像ぶれ補正装置及びそれを備えた撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010213167A (ja) 2010-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105814484B (zh) 抖动校正装置及其调整方法、抖动校正电路、抖动校正方法、以及照相机模块及其光学元件的位置控制方法
US7962022B2 (en) Photographic apparatus with mechanism to perform inclination correction
JP5089999B2 (ja) 位置検出回路及びその応用装置
JP5242151B2 (ja) 振動補正制御回路及びそれを備えた撮像装置
TWI385473B (zh) 防振控制電路
US7760448B2 (en) Image stabilization control circuit
JP2017195516A (ja) カメラシステム、及びカメラ本体
JP5237621B2 (ja) 撮像装置の防振制御回路
TWI381189B (zh) 防振控制電路
JP2009192966A (ja) 撮像装置
KR20180076307A (ko) 카메라의 상 흔들림을 보정하도록 구성된 액츄에이터의 구동량을 교정하기 위한 방법
US8089519B2 (en) Photographic apparatus
JP5237622B2 (ja) 振動補正制御回路及びそれを備えた撮像装置
US10313590B2 (en) Drive device and method for controlling the drive device
JP2012103497A (ja) レンズ制御装置及びこれを用いた撮像装置
US8023810B2 (en) Photographic apparatus
JP5163556B2 (ja) 手ぶれ補正装置
KR101329741B1 (ko) 손떨림 보정 제어 방법 및 손떨림 보정 제어 장치
JP5521624B2 (ja) ブレ補正機能付き撮像装置
JP4363072B2 (ja) ブレ補正装置
JP5123606B2 (ja) 防振制御回路
JP2013178320A (ja) 手ぶれ抑制機能付きカメラモジュールおよびその製造方法、電子情報機器
JP2006165784A (ja) 撮像装置
JP2009042544A (ja) 防振制御回路
JP2006259567A (ja) 像振れ補正装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20111012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5163556

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150