JP5163265B2 - 増幅回路 - Google Patents

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本発明は、増幅回路に関する。
低雑音増幅回路はアンテナで受信した微弱な信号を増幅し、後段に伝達する役割の増幅回路で、回路自身によって発生する雑音を可能な限り低レベルに抑制し、かつ信号を最大限増幅することを目的とする。
図5は、低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。入力信号ノードINには、アンテナを介して高周波数の入力信号が入力される。バイアス電圧ノードVG1及びVG2には、それぞれ独立のバイアス電圧が印加される。電源電位ノードVDDには、電源電位(電源電圧)が印加される。四分の一波長の伝送線路101は、入力信号ノードIN及びバイアス電圧ノードVG1間に接続される。第1の電界効果トランジスタTR1は、nチャネル電界効果トランジスタであり、ゲートが入力信号ノードINに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。第2の電界効果トランジスタTR2は、nチャネル電界効果トランジスタであり、ゲートがバイアス電圧ノードVG2に接続され、ソースが第1の電界効果トランジスタTR1のドレインに接続される。四分の一波長の伝送線路102は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び電源電位ノードVDD間に接続される。出力信号ノードOUTは、出力信号を出力するためのノードである。容量111は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び出力信号ノードOUT間に接続される。第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2には、バイアス電流i1が流れる。
増幅性能を向上させるために、2段の電界効果トランジスタTR1及びTR2を縦積みで構成し、第1の電界効果トランジスタTR1のソース接地増幅回路のゲートに入力信号ノードINを接続し、第2の電界効果トランジスタTR2のゲート接地増幅回路のドレインから増幅信号を出力する。この回路構成は、カスコード回路と呼ばれる。
また、下記の特許文献1には、高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子に入力された信号が供給される低雑音増幅器と、この低雑音増幅器の出力が供給される出力端子と、前記低雑音増幅器の電源端子へ駆動電圧を供給する電源回路と、この電源回路の出力が供給されて前記低雑音増幅器の故障を検出する検出回路と、この検出回路の出力が接続された制御部と、前記入力端子と前記出力端子との間に設けられたバイパス回路と、このバイパス回路を前記低雑音増幅器の入力側と出力側との間に選択的に挿入するために、前記制御部の出力に接続された切替回路とを備え、前記切替回路には、前記低雑音増幅器の入力側とグランドとの間および、前記低雑音増幅器の出力側とグランドとの間の双方に挿入されるとともに、前記高周波信号の波長に対してほぼ1/4の長さを有した線路と、これらの線路のそれぞれに接続されるとともに、その一方の端子側に前記グランドが接続された切替スイッチとを設け、前記バイパス回路はこれらの切替スイッチの他方の端子側同士の間に接続され、前記制御部は前記検出回路から前記低雑音増幅器が故障している旨の信号を得た場合に、前記切替スイッチを他方の端子側へ切り替える低雑音増幅装置が記載されている。
また、下記の特許文献2には、信号入力端子からの入力信号を受ける入力段トランジスタと、前記入力段トランジスタにカスコード接続された少なくとも2つのカスコードトランジスタと、前記カスコードトランジスタにより選択的に接続可能な少なくとも2つの異なる負荷回路と、前記カスコードトランジスタを制御することにより前記負荷回路への電流の分配比を変化させながら、前記入力段トランジスタに流れる電流を一定にする制御回路とを備え、前記の複数の負荷回路の虚数インピーダンス成分が入力信号帯域で無視できるほど小さいことを特徴とする増幅器が記載されている。
また、下記の特許文献3には、シングルエンド型の第1の単位アンプとシングルエンド型の第2の単位アンプとを並列に並べて略180度の位相差でかつ略等しい振幅で駆動するバランス型増幅回路であって、前記第1の単位アンプ中の最終段の半導体素子の出力端子を第1ノードとし、前記第2の単位アンプ中の最終段の半導体素子の出力端子を第2ノードとし、増幅回路全体としての単一出力端子を第3ノードとして、前記第1ノードと前記第3ノードとの間に接続された略−90度の位相回路と、前記第2ノードと前記第3ノードとの間に接続された略+90度の位相回路と、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に接続された略同じ大きさの第1のインダクタンス成分と第2のインダクタンス成分と、前記第1のインダクタンス成分と前記第2のインダクタンス成分の中間点に接続され、前記第1の単位アンプ中の最終段の半導体素子および前記第2の単位アンプ中の最終段の半導体素子に直流バイアスを供給するためのバイアス供給端子とを備えたことを特徴とするバランス型増幅回路が記載されている。
また、下記の特許文献4には、ゲート電極に交流振幅が入力される第1のトランジスタと前記第1のトランジスタのドレイン電極に第2のトランジスタのソース電極が接続され、前記第1のトランジスタのソース電極に前記交流振幅に対する接地電位が接続され、前記第2のトランジスタのゲート電極に前記交流振幅に対する接地電位が接続され、前記第2のトランジスタのドレイン電極に負荷が接続されるとともに、前記交流振幅に係る出力が取り出されるカスコード接続型増幅器において、さらに第1のインピーダンス素子および第2のインピーダンス素子およびインピーダンス制御回路を有し、前記第1のインピーダンス素子の第1の端子が前記第1のトランジスタのドレインに接続され、前記第1のインピーダンス素子の第2の端子が第2のインピーダンス素子の第1の端子に接続され、前記第2のインピーダンス素子の第2の端子が前記交流振幅に対して接地電位に接続され、前記第2のインピーダンス素子の少なくともひとつの端子で構成される第3の端子が前記インピーダンス制御回路に接続され、前記インピーダンス制御回路は、外部入力端子を有し、前記外部入力端子から入力される情報を元に作成された制御信号を前記第3の端子に供給することを特徴とする可変利得増幅回路が記載されている。
特開2007−166256号公報 特開2007−189569号公報 特開2005−143089号公報 特開2007−235525号公報
増幅回路自身で発生する雑音成分には、トランジスタにバイアス電圧を印加した場合に流れるバイアス電流とバイアス電圧の積で表される電力によって発生する熱雑音がある。この熱雑音発生を抑制するためにはこの電流又は電圧を低減すると効果があるが、あまり抑制しすぎる場合にはトランジスタの増幅性能も低下し、増幅回路としての役割を果たさなくなる。
図6は、1個の電界効果トランジスタの増幅率601及び雑音特性602の実測結果例を示すグラフである。雑音特性602はバイアス電流が8mAの点で最小となるが、増幅率601はバイアス電流が22mAの点で最大となっている。カスコード構成の低雑音増幅回路においても同じ問題が存在し、回路に印加する電流の増減によって雑音抑制と増幅性能(利得)低下はトレードオフの関係があり、その両方の性能を向上するのは困難である。
本発明の目的は、増幅率及び雑音特性の両方の性能を良好にすることができる増幅回路を提供することである。
本発明の一観点によれば、入力信号が入力される入力信号ノードと、ゲートに前記入力信号ノードが接続される第1のnチャネル電界効果トランジスタと、前記第1のnチャネル電界効果トランジスタに直列に接続され、ゲートに第1のバイアス電圧ノードが接続される第2のnチャネル電界効果トランジスタと、前記第1のnチャネル電界効果トランジスタ及び前記第2のnチャネル電界効果トランジスタの相互接続点と基準電位ノードとの間に電流を流すための電流パスと、前記第1のnチャネル電界効果トランジスタ及び前記第2のnチャネル電界効果トランジスタの相互接続点と前記基準電位ノードとの間にドレイン及びソースが接続される第3のnチャネル電界効果トランジスタと、前記第2のnチャネル電界効果トランジスタのドレイン及び前記第3のnチャネル電界効果トランジスタのゲート間に接続される第1の容量と、出力信号を出力する出力信号ノードと、前記第3のnチャネル電界効果トランジスタのドレイン及び前記出力信号ノード間に接続される第2の容量とを有することを特徴とする増幅回路が提供される。
第2の電界効果トランジスタに流れるバイアス電流よりも第1の電界効果トランジスタに流れるバイアス電流を小さくするができるので、増幅率を大幅に減少することなく、雑音特性を向上させることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。低雑音増幅回路は、例えば無線通信装置等に使用される。入力信号ノードINには、アンテナを介して高周波数の入力信号(RF信号)が入力される。バイアス電圧ノードVG1、VG2及びVG3には、それぞれ独立のバイアス電圧が印加される。電源電位ノードVDDには、電源電位(電源電圧)が印加される。四分の一波長の伝送線路101は、入力信号ノードIN及びバイアス電圧ノードVG1間に接続される。第1の電界効果トランジスタTR1は、nチャネル電界効果トランジスタであり、ゲートが入力信号ノードINに接続され、ソースが基準電位ノード(グランド電位ノード)に接続される。第2の電界効果トランジスタTR2は、nチャネル電界効果トランジスタであり、ゲートがバイアス電圧ノードVG2に接続され、ソースが第1の電界効果トランジスタTR1のドレインに接続される。四分の一波長の伝送線路102は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び電源電位ノードVDD間に接続される。出力信号ノードOUTは、出力信号を出力するためのノードである。容量111は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び出力信号ノードOUT間に接続される。第3の電界効果トランジスタTR3は、ゲートがバイアス電圧ノードVG3に接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。四分の一波長の伝送線路103は、第1の電界効果トランジスタTR1のドレイン及び第2の電界効果トランジスタTR2のソースの相互接続点と第3の電界効果トランジスタTR3のドレインとの間に接続される。容量112は、第3の電界効果トランジスタTR3のドレインと基準電位ノードとの間に接続される。第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2を縦続接続することにより、カスコード回路が構成される。
第2の電界効果トランジスタTR2には、電源電位ノードVDDからバイアス電流i1が流れる。第1の電界効果トランジスタTR1には、第2の電界効果トランジスタTR2からバイアス電流i2が流れる。伝送線路103には、第2の電界効果トランジスタTR2から電流i3が流れる。電流i1は電流i2及びi3に分流するので、i1=i2+i3が成立する。電流i3は、第3の電界効果トランジスタTR3を介して基準電位ノードに流れる。伝送線路103及び第3の電界効果トランジスタTR3は、電流i3の電流パスを構成する。
第3の電界効果トランジスタTR3のドレインは、容量112を介して基準電位に接続されているので、交流的にはグランドである。伝送線路101〜103の線路長を入力信号ノードINの入力信号の波長に対して四分の一波長にすることにより、高周波数の入力信号にとっては伝送線路101〜103以降がオープン状態となって見えない状態になる。これにより、電流i3を流すための第3の電界効果トランジスタTR3は、入力信号にとっては存在しないものと同じことになる。なお、四分の一波長の伝送線路101〜103は、インダクタ(スパイラルインダクタ)で代用しても、同じ効果が得られる。
第1の電界効果トランジスタTR1のゲートに入力信号ノードINが接続されるため、第2の電界効果トランジスタTR2よりも第1の電界効果トランジスタTR1の方が雑音特性の影響が大きい。そのため、雑音特性602(図6)をよくするために第1の電界効果トランジスタTR1のバイアス電流i2を小さくする。また、第2の電界効果トランジスタTR2は増幅率601(図6)を大きくするためにバイアス電流i1を大きくする。そのバイアス電流i1及びi2の差分の電流i3を伝送線路103及び第3の電界効果トランジスタTR3の電流パスに分流する。
電流i1及びi2の大きさは、バイアス電圧ノードVG1及びVG2のバイアス電圧を調整することにより、又は電界効果トランジスタTR1及びTR2のサイズを調整することにより、設定することができる。
例えば、第1の電界効果トランジスタTR1に流れるバイアス電流i2を8mAにすることにより、雑音特性602を向上させることができる。また、第2の電界効果トランジスタTR2に流れるバイアス電流i1を22mAにすることにより、増幅率601を大きくすることができる。この場合、伝送線路103に流れる電流i3はi1−i2=14mAである。これにより、雑音特性及び増幅率の両方の性能を向上させた低雑音増幅回路を提供することができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態による低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。第1の実施形態では3個の電界効果トランジスタTR1〜TR3がnチャネル電界効果トランジスタである例を説明したが、本実施形態では3個の電界効果トランジスタTR1〜TR3がpチャネル電界効果トランジスタである例を説明する。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
四分の一波長の伝送線路101は、入力信号ノードIN及びバイアス電圧ノードVG1間に接続される。第1の電界効果トランジスタTR1は、pチャネル電界効果トランジスタであり、ゲートが入力信号ノードINに接続され、ソースが電源電位ノードVDDに接続される。第2の電界効果トランジスタTR2は、pチャネル電界効果トランジスタであり、ゲートがバイアス電圧ノードVG2に接続され、ソースが第1の電界効果トランジスタTR1のドレインに接続される。四分の一波長の伝送線路102は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び基準電位ノード間に接続される。容量111は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び出力信号ノードOUT間に接続される。第3の電界効果トランジスタTR3は、ゲートがバイアス電圧ノードVG3に接続され、ソースが電源電位ノードVDDに接続される。四分の一波長の伝送線路103は、第1の電界効果トランジスタTR1のドレイン及び第2の電界効果トランジスタTR2のソースの相互接続点と第3の電界効果トランジスタTR3のドレインとの間に接続される。容量112は、第3の電界効果トランジスタTR3のドレインと基準電位ノードとの間に接続される。第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2を縦続接続することにより、カスコード回路が構成される。
第1の電界効果トランジスタTR1には、電源電位ノードVDDからバイアス電流i2が流れる。伝送線路103には、第3の電界効果トランジスタTR3を介して電源電位ノードVDDから電流i3が流れる。第2の電界効果トランジスタTR2には、第1の電界効果トランジスタTR1及び伝送線路103からバイアス電流i1が流れる。電流i1は電流i2及びi3が合流した電流であるので、i1=i2+i3が成立する。伝送線路103及び第3の電界効果トランジスタTR3は、電流i3の電流パスを構成する。
伝送線路101〜103の線路長を入力信号ノードINの入力信号の波長に対して四分の一波長にすることにより、高周波数の入力信号にとっては伝送線路101〜103以降がオープン状態となって見えない状態になる。これにより、電流i3を流すための第3の電界効果トランジスタTR3は、入力信号にとっては存在しないものと同じことになる。四分の一波長の伝送線路101〜103は、インダクタ(スパイラルインダクタ)で代用しても、同じ効果が得られる。
第1の電界効果トランジスタTR1のゲートに入力信号ノードINが接続されるため、第2の電界効果トランジスタTR2よりも第1の電界効果トランジスタTR1の方が雑音特性の影響が大きい。そのため、雑音特性602(図6)をよくするために第1の電界効果トランジスタTR1のバイアス電流i2を小さくする。また、第2の電界効果トランジスタTR2は増幅率601(図6)を大きくするためにバイアス電流i1を大きくする。そのバイアス電流i1及びi2の差分の電流i3を伝送線路103及び第3の電界効果トランジスタTR3の電流パスから合流する。
例えば、第1の電界効果トランジスタTR1に流れるバイアス電流i2を8mAにすることにより、雑音特性602を向上させることができる。また、第2の電界効果トランジスタTR2に流れるバイアス電流i1を22mAにすることにより、増幅率601を大きくすることができる。この場合、伝送線路103に流れる電流i3はi1−i2=14mAである。これにより、雑音特性及び増幅率の両方の性能を向上させた低雑音増幅回路を提供することができる。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態による低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。本実施形態(図3)は、第1の実施形態(図1)に対して、伝送線路104,105及び容量113を追加したものである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
四分の一波長の伝送線路104は、伝送線路103及び容量112の相互接続点と第3の電界効果トランジスタTR3のドレインとの間に接続される。すなわち、伝送線路103及び104は、第1の電界効果トランジスタTR1のドレイン及び第2の電界効果トランジスタTR2のソースの相互接続点と第3の電界効果トランジスタTR3のドレインとの間に直列に接続される。容量113は、第3の電界効果トランジスタTR3のドレインと出力信号ノードOUTとの間に接続される。容量111は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレインと第3の電界効果トランジスタTR3のゲートとの間に接続される。四分の一波長の伝送線路105は、第3の電界効果トランジスタTR3のゲートとバイアス電圧ノードVG3との間に接続される。
本実施形態は、第1の実施形態と同様に、電界効果トランジスタTR1及びTR2を縦に2段接続したカスコード型の低雑音増幅回路において、雑音特性602(図6)をよくするために第1の電界効果トランジスタTR1のバイアス電流i2を小さくする。第2の電界効果トランジスタTR2は、増幅率601(図6)を大きくするためにバイアス電流i1を大きくする。バイアス電流i1及びi2の差分の電流i3を伝送線路103に分流する。また、この分流電流i3を入力信号(RF信号)にとって見えないようにするため、四分の一波長の伝送線路103及び104を用いて第3の電界効果トランジスタTR3のドレインに接続し、ソース接地型トランジスタTR3のバイアス電流として再利用する。第3の電界効果トランジスタTR3は増幅動作するため、低雑音増幅回路の総増幅率は上昇する。この低雑音増幅回路において、電界効果トランジスタTR1及びTR2から分流する回路を入力信号(RF信号)にとって見えないようにするため、四分の一波長の伝送線路103及び104で分流する。なお、伝送線路101〜105は、インダクタに置き換えてもよい。
本実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態は、第1の実施形態に対して、第3の電界効果トランジスタTR3であるソース接地型増幅回路が追加されている。第3の電界効果トランジスタTR3は、電流i3をバイアス電流として用いて増幅を行う。これにより、本実施形態は、第1の実施形態に比べて、増幅率を大きくすることができる。
(第4の実施形態)
図4は、本発明の第4の実施形態による低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。第3の実施形態では3個の電界効果トランジスタTR1〜TR3がnチャネル電界効果トランジスタである例を説明したが、本実施形態では3個の電界効果トランジスタTR1〜TR3がpチャネル電界効果トランジスタである例を説明する。本実施形態(図4)は、第2の実施形態(図2)に対して、伝送線路104,105及び容量113を追加したものである。以下、本実施形態が第2の実施形態と異なる点を説明する。
四分の一波長の伝送線路104は、伝送線路103及び容量112の相互接続点と第3の電界効果トランジスタTR3のドレインとの間に接続される。すなわち、伝送線路103及び104は、第1の電界効果トランジスタTR1のドレイン及び第2の電界効果トランジスタTR2のソースの相互接続点と第3の電界効果トランジスタTR3のドレインとの間に直列に接続される。容量113は、第3の電界効果トランジスタTR3のドレインと出力信号ノードOUTとの間に接続される。容量111は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレインと第3の電界効果トランジスタTR3のゲートとの間に接続される。四分の一波長の伝送線路105は、第3の電界効果トランジスタTR3のゲートとバイアス電圧ノードVG3との間に接続される。なお、伝送線路101〜105は、インダクタに置き換えてもよい。本実施形態の動作及び効果は、第3の実施形態のものと同様である。
以上のように、第1〜第4の実施形態では、カスコード型の低雑音増幅回路において、雑音特性602(図6)をよくするために第1の電界効果トランジスタTR1のバイアス電流i2を小さくし、増幅率601(図6)を大きくするために第2の電界効果トランジスタTR2のバイアス電流i1を大きくする。その電流i1及びi2の差分の電流i3を別回路に分流する。ただし、第1及び第2の実施形態のように、その差分の電流i3を基準電位ノードに流し出すだけでは電力効率が低下する。
そこで、第3及び第4の実施形態では、その差分の電流i3をソース接地型トランジスタTR3のバイアス電流として再利用する。ソース接地型トランジスタTR3は増幅動作するため、低雑音増幅回路の総増幅率は大きくなる。低雑音増幅回路において、電界効果トランジスタTR1及びTR2から分流する回路を入力信号(RF信号)にとって見えないようにするため、四分の一波長の伝送線路103(又はインダクタ)で分流する。また、第3の電界効果トランジスタTR3へバイアス電流を流すために、同じく入力信号(RF信号)にとって見えないように、伝送線路104(又はインダクタ)を第3の電界効果トランジスタTR3のドレインに接続する。
第1〜第4の実施形態では、最も熱雑音の影響が大きくなる第1の電界効果トランジスタTR1のバイアス電流i2を小さくする。また、熱雑音の影響は受けにくいが、増幅率を増加させるために、第2の電界効果トランジスタTR2のバイアス電流i1を大きくする。電流i1及びi2の差分の電流i3は分流回路に流すことで調整する。また、第3及び第4の実施形態では、この分流回路に流れた電流i3をさらに後段に配置したソース接地型増幅回路のトランジスタTR3のバイアス電流として用いることにより、電力の有効利用も図られる。
第1〜第4の実施形態によれば、カスコード回路の増幅率を大幅に減少することなく回路の雑音特性を向上することが可能である。さらに、第3及び第4の実施形態では、バイアス電流を後段のソース接地型トランジスタTR3で再利用することにより電力利用効率の向上が可能となる。
第1〜第4の実施形態の低雑音増幅回路は、入力信号が入力される入力信号ノードINと、ゲートに入力信号ノードINが接続される第1の電界効果トランジスタTR1と、第1の電界効果トランジスタTR1に直列に接続され、ゲートに第1のバイアス電圧ノードVG2が接続される第2の電界効果トランジスタTR2と、第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2の相互接続点と第1の電位ノードとの間に電流を流すための電流パスとを有する。なお、第3の電界効果トランジスタTR3は、抵抗に置き換えてもよい。
第3の実施形態では、第1及び第2の電界効果トランジスタTR1,TR2はnチャネル電界効果トランジスタである。前記第1の電位ノードは基準電位ノードである。さらに、第3の実施形態は、第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2の相互接続点と前記第1の電位ノードとの間にドレイン及びソースが接続されるnチャネル電界効果トランジスタである第3の電界効果トランジスタTR3と、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び第3の電界効果トランジスタTR3のゲート間に接続される第1の容量111と、出力信号を出力する出力信号ノードOUTと、第3の電界効果トランジスタTR3のドレイン及び出力信号ノードOUT間に接続される第2の容量113とを有する。
第4の実施形態では、第1及び第2の電界効果トランジスタTR1,TR2はpチャネル電界効果トランジスタである。前記第1の電位ノードは電源電位ノードである。さらに、第4の実施形態は、第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2の相互接続点と前記第1の電位ノードとの間にドレイン及びソースが接続されるpチャネル電界効果トランジスタである第3の電界効果トランジスタTR3と、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び第3の電界効果トランジスタTR3のゲート間に接続される第1の容量111と、出力信号を出力する出力信号ノードOUTと、第3の電界効果トランジスタTR3のドレイン及び出力信号ノードOUT間に接続される第2の容量113とを有する。
第1の実施形態では、第1及び第2の電界効果トランジスタTR1,TR2はnチャネル電界効果トランジスタである。前記第1の電位ノードは基準電位ノードである。さらに、第1の実施形態は、第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2の相互接続点と前記第1の電位ノードとの間にドレイン及びソースが接続され、ゲートが第2のバイアス電圧ノードVG3に接続されるnチャネル電界効果トランジスタである第3の電界効果トランジスタTR3と、出力信号を出力する出力信号ノードOUTと、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び出力信号ノードOUT間に接続される第1の容量111を有する。
第2の実施形態では、第1及び第2の電界効果トランジスタTR1,TR2はpチャネル電界効果トランジスタである。前記第1の電位ノードは電源電位ノードである。さらに、第2の実施形態は、第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2の相互接続点と前記第1の電位ノードとの間にドレイン及びソースが接続され、ゲートが第2のバイアス電圧ノードVG3に接続されるpチャネル電界効果トランジスタである第3の電界効果トランジスタTR3と、出力信号を出力する出力信号ノードOUTと、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び出力信号ノードOUT間に接続される第1の容量111とを有する。
第1〜第4の実施形態では、第3の電界効果トランジスタTR3は、第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2の相互接続点と前記第1の電位ノードとの間にドレイン及びソースが接続される。
第3及び第4の実施形態では、第1の容量111は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び第3の電界効果トランジスタTR3のゲート間に接続される。第2の容量113は、第3の電界効果トランジスタTR3のドレイン及び出力信号ノードOUT間に接続される。第1の伝送線路103及び第2の伝送線路104は、第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2の相互接続点と第3の電界効果トランジスタTR3のドレインとの間に直列に接続される四分の一波長の伝送線路である。第3の容量112は、第1の伝送線路103及び第2の伝送線路104の相互接続点と基準電位ノードとの間に接続される。
第1及び第2の実施形態では、第3の電界効果トランジスタTR3のゲートは第2のバイアス電圧ノードVG3に接続される。第1の容量111は、第2の電界効果トランジスタTR2のドレイン及び出力信号ノードOUT間に接続される。第1の伝送線路103は、第1の電界効果トランジスタTR1及び第2の電界効果トランジスタTR2の相互接続点と第3の電界効果トランジスタTR3のドレインとの間に接続される四分の一波長の伝送線路である。第2の容量112は、第3の電界効果トランジスタTR3のドレインと基準電位ノードとの間に接続される。
以上のように、第1〜第4の実施形態によれば、第2の電界効果トランジスタTR2に流れるバイアス電流i1よりも第1の電界効果トランジスタTR1に流れるバイアス電流i2を小さくするができるので、増幅率を大幅に減少することなく、雑音特性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態による低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態による低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態による低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態による低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。 低雑音増幅回路の構成例を示す回路図である。 1個の電界効果トランジスタの増幅率及び雑音特性の実測結果例を示すグラフである。
符号の説明
101〜105 伝送線路
111〜113 容量
601 増幅率
602 雑音特性
TR1〜TR3 電界効果トランジスタ
IN 入力信号ノード
OUT 出力信号ノード
VG1〜VG3 バイアス電圧ノード

Claims (2)

  1. 入力信号が入力される入力信号ノードと、
    ゲートに前記入力信号ノードが接続される第1のnチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第1のnチャネル電界効果トランジスタに直列に接続され、ゲートに第1のバイアス電圧ノードが接続される第2のnチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第1のnチャネル電界効果トランジスタ及び前記第2のnチャネル電界効果トランジスタの相互接続点と基準電位ノードとの間に電流を流すための電流パスと、
    前記第1のnチャネル電界効果トランジスタ及び前記第2のnチャネル電界効果トランジスタの相互接続点と前記基準電位ノードとの間にドレイン及びソースが接続される第3のnチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第2のnチャネル電界効果トランジスタのドレイン及び前記第3のnチャネル電界効果トランジスタのゲート間に接続される第1の容量と、
    出力信号を出力する出力信号ノードと、
    前記第3のnチャネル電界効果トランジスタのドレイン及び前記出力信号ノード間に接続される第2の容量と
    を有することを特徴とする増幅回路。
  2. 入力信号が入力される入力信号ノードと、
    ゲートに前記入力信号ノードが接続される第1のpチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第1のpチャネル電界効果トランジスタに直列に接続され、ゲートに第1のバイアス電圧ノードが接続される第2のpチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第1のpチャネル電界効果トランジスタ及び前記第2のpチャネル電界効果トランジスタの相互接続点と電源電位ノードとの間に電流を流すための電流パスと、
    前記第1のpチャネル電界効果トランジスタ及び前記第2のpチャネル電界効果トランジスタの相互接続点と前記電源電位ノードとの間にドレイン及びソースが接続される第3のpチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第2のpチャネル電界効果トランジスタのドレイン及び前記第3のpチャネル電界効果トランジスタのゲート間に接続される第1の容量と、
    出力信号を出力する出力信号ノードと、
    前記第3のpチャネル電界効果トランジスタのドレイン及び前記出力信号ノード間に接続される第2の容量と
    を有することを特徴とする増幅回路。
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