JP5162972B2 - レンジ位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機のレンジ位置を検出するレンジ位置検出装置に関する。
自動車などの変速機のレンジ位置を検出するレンジ位置検出装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、複数の接点を持つインヒビタスイッチを用い、このインヒビタスイッチの複数の接点のオン/オフの組み合わせパターンがシフトレバーの位置に応じて変化することを利用して、レンジ位置を検出するようにしているものが一般的である。
特許文献1に記載のレンジ位置検出装置では、インヒビタスイッチの3つの接点のオン/オフの組み合わせにより、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジの4つのレンジ位置と、各レンジ位置の間の中間状態位置を識別できるようにしている。
特表2005−240992号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載のものをはじめ、インヒビタスイッチを用いた従来のレンジ位置検出装置では、インヒビタスイッチの複数の接点の何れかに断線等の故障が生じた場合に、複数の接点のオン/オフの組み合わせパターンが実際のレンジ位置とは異なるレンジ位置のパターンと一致して、レンジ位置が誤って検出されてしまう場合があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消すべく創案されたものであって、断線等に起因するレンジ位置の誤検出を有効に抑制し、シフトレバーの位置に応じたレンジ位置を高精度に検出することができるレンジ位置検出装置を提供することを目的としている。
本発明に係るレンジ位置検出装置は、第1のスイッチと第2のスイッチの2つのスイッチを用いて4つのレンジ位置の判定を行う。第1のスイッチは、シフトレバーの位置に応じて相反する信号を出力する第1及び第2の2つの出力端子を有している。また、第2のスイッチも、シフトレバーの位置に応じて相反する信号を出力する第3及び第4の出力端子を有しており、第1のスイッチに隣接して設けられている。第1及び第2のスイッチは、シフトレバーが当接することで操作される操作子をそれぞれ有し、 第1のスイッチは、操作子が操作されていないときと操作されたときとで、第1の出力端子からの信号と第2の出力端子からの信号とが反転し、第2のスイッチは、操作子が操作されていないときと操作されたときとで、第3の出力端子からの信号と第4の出力端子からの信号とが反転する。
判定手段は、第1乃至第4の出力端子からの信号の組み合わせに基づいて、第1及び第2のスイッチの双方の操作子が操作されない第1レンジと、第1及び第2のスイッチの双方の操作子が操作される第2レンジと、第1のスイッチの操作子が操作されて第2のスイッチの操作子が操作されない第3レンジと、第1のスイッチの操作子が操作されず第2のスイッチの操作子が操作される第4レンジの4つのレンジ位置を判定する。
本発明によれば、相反する信号を出力する第1及び第2の出力端子と、相反する信号を出力する第3及び第4の出力端子との4つの出力端子からの信号の組み合わせに基づいて、4つのレンジ位置を判定するようにしているので、何れか1つの出力端子に断線などの故障が発生した場合でも、レンジ位置を正しく検出することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態のレンジ位置検出装置の概要を示す簡易回路図である。本実施形態のレンジ位置検出装置は、自動車に搭載されるマニュアルモード付き自動変速機のレンジ位置を検出するものであり、特に、第1及び第2の2つのマイクロスイッチ1,2を用いて、マニュアルモード付き自動変速機の4つのレンジ位置、具体的には、ドライブレンジ(以下、Dレンジという。)、マニュアルレンジ(以下、Mレンジという。)、マニュアルシフトアップレンジ(以下、M+レンジという。)、マニュアルシフトダウンレンジ(以下、M−レンジという。)の4つのレンジ位置を判定できるように構成されている。
第1及び第2の2つのマイクロスイッチ1,2は互いに並列に回路に組み込まれ、それぞれ2つずつの出力端子11,12,21,22が、自動変速機の動作を制御するコントロールユニット3の入力ポートに接続されている。また、第1及び第2の2つのマイクロスイッチ1,2の入力端子13,23は、電源(またはGND)に接続されている。
第1のマイクロスイッチ1の2つの出力端子(以下、第1の出力端子11、第2の出力端子12という。)は、自動変速機のシフトレバーの位置に応じて入力端子13と選択的に導通されるようになっており、いずれかの端子に断線などの故障が発生しない限り、常に相反する信号を出力する。同様に、第2のマイクロスイッチ2の2つの出力端子(以下、第3の出力端子21、第4の出力端子22という。)も、自動変速機のシフトレバーの位置に応じて入力端子23と選択的に導通されるようになっており、いずれかの端子に断線などの故障が発生しない限り、常に相反する信号を出力する。コントロールユニット3は、シフトレバーの位置に応じて決まるこれら第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせに基づいて、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定し(判定手段)、判定結果に応じて変速機の変速段の切り替え動作を制御する。
図2は、第1のマイクロスイッチ1の内部構造を模式的に示す断面図である。第1のマイクロスイッチ1には、シフトレバーが当接することで押圧操作されるアクチュエータ(操作子)15が設けられている。また、第1のマイクロスイッチ1の内部には2つの固定接点16a,16bと1つの可動接点16cとが設けられており、固定接点16aが第1の出力端子11に、固定接点16bが第2の出力端子12に、可動接点16cが入力端子13にそれぞれ電気的に接続されている。
この図2に示す構造の第1のマイクロスイッチ1では、シフトレバーがアクチュエータ15に当接していないときは、図2(a)に示すように、可動接点16cが固定接点16aに接触し、第1の出力端子11が入力端子13と導通した状態とされる。ここで、入力端子13と導通している出力端子からの信号をON信号とすると、図2(a)に示す状態では、第1の出力端子11からはON信号が出力され、第2の出力端子12からはOFF信号が出力される。一方、シフトレバーがアクチュエータ15に当接してアクチュエータ15が押圧操作されると、図2(b)に示すように、可動接点16cが固定接点16c側に移動して固定接点16cと接触し、第2の出力端子12が入力端子13と導通した状態とされる。この図2(b)に示す状態では、第1の出力端子11からはOFF信号が出力され、第2の出力端子12からはON信号が出力される。
以上のように、第1のマイクロスイッチ1は、シフトレバーがアクチュエータ15に当接しているか否かにより、第1及び第2の出力端子11,12からON信号またはOFF信号を出力するが、これら第1の出力端子11からの信号と第2の出力端子12からの信号は、一方がON信号であれば他方がOFF信号となる関係にある。また、第2のマイクロスイッチ2も、図2に示した第1のマイクロスイッチ1と同様の内部構造を有しており、シフトレバーがアクチュエータ15に当接しているか否かにより、第3及び第4の出力端子21,22からON信号またはOFF信号を出力する。これら第2のマイクロスイッチ2の第3の出力端子21からの信号と第4の出力端子22からの信号も、一方がON信号であれば他方がOFF信号となる関係にある。
図3乃至図6は、第1及び第2のマイクロスイッチ1,2の具体的な設置例を示す図であり、図3は第1及び第2のマイクロスイッチ1,2が設置されたシフトレバー装置30の側面図、図4は第1及び第2のマイクロスイッチ1,2が設置されたシフトレバー装置30の上面図、図5は第1及び第2のマイクロスイッチ1,2の設置位置近傍を拡大して示す斜視図、図6は第1及び第2のマクロスイッチ1,2の取付け構造を説明する分解斜視図である。
シフトレバー装置30は、図3及び図4に示すように、装置本体31に対して、自動車の運転者が操作するシフトレバー32が軸支された構造となっている。装置本体31の上面には、図4に示すように、シフトレバー32の操作を案内するプレート33が設置されている。このプレート33に、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ(Dレンジ)、セカンドレンジ、ファーストレンジの切り替えを案内するためのオート変速案内溝33aと、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの切り替えを案内するマニュアル変速案内溝33bとが平行に設けられている。これらオート変速案内溝33aとマニュアル変速案内溝33bとは、オート変速案内溝33aのDレンジに対応した位置とマニュアル変速案内溝33bのMレンジに対応した位置とで相互に連通している。
装置本体31のプレート33が設置された位置における一方の側壁部には、図3、図5及び図6に示すように、当該側壁部の一部を切り欠いて形成された開口部34が設けられており、この開口部34の下端に沿って支持台35が取り付けられている。支持台35は、載置面上に4本のピンが立設された構造を有し、シフトレバー32がMレンジに位置するときの当該シフトレバー32の軸線に対して、載置面が垂直となるように、装置本体31の側壁部に固着されている。
第1及び第2のマイクロスイッチ1,2は、2つずつ設けられた取付用貫通孔に支持台35の2本のピンをそれぞれ挿通させることで、互いに隣接した状態で、支持台35の載置面上に位置決めされて支持される。このとき、支持台35の載置面は、Mレンジに位置するシフトレバー32の軸線に対して垂直とされているので、第1及び第2のマイクロスイッチ1,2は、Mレンジに位置するシフトレバー32の軸線に対して垂直な面内で並ぶように、互いに隣接して設置される。また、第1及び第2のマイクロスイッチ1,2それぞれに設けられたアクチュエータ15は、作用点となる部分を互いに近づけた状態で、側壁部に設けられた開口部34から装置本体31の内部に挿入され、シフトレバー32の軸と対向する。なお、支持台35上に位置決め支持された第1及び第2のマイクロスイッチ1,2は、支持台35のピン上端にブッシュナット36が嵌装されることで、脱落が防止されている。
第1及び第2のマイクロスイッチ1,2がシフトレバー装置30に対して以上のように設置されることで、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22から出力される信号の組み合わせは、シフトレバー32がDレンジに位置するときと、Mレンジに位置するときと、M+レンジに移動したときと、M−レンジに移動したときとで、4つのパターンで変化する。すなわち、シフトレバー32がDレンジに位置するときは、図7(a)に示すように、シフトレバー32は第1のマイクロスイッチ1のアクチュエータ15にも第2のマイクロスイッチ2のアクチュエータ15にも当接しない。このため、第1のマイクロスイッチ1では、第1の出力端子11が入力端子13と導通し、第1の出力端子からはON信号、第2の出力端子12からはOFF信号が出力される。また、第2のマイクロスイッチ2では、第3の出力端子21が入力端子23と導通し、第3の出力端子からはON信号、第4の出力端子12からはOFF信号が出力される。この結果、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせは、端子番号順に、ON、OFF、ON、OFFとなる。
シフトレバー32がMレンジに位置するときは、図7(b)に示すように、シフトレバー32が第1のマイクロスイッチ1のアクチュエータ15と第2のマイクロスイッチ2のアクチュエータ15との双方に当接する。このため、第1のマイクロスイッチ1では、第2の出力端子12が入力端子13と導通し、第1の出力端子からはOFF信号、第2の出力端子12からはON信号が出力される。また、第2のマイクロスイッチ2では、第4の出力端子22が入力端子23と導通し、第3の出力端子からはOFF信号、第4の出力端子12からはON信号が出力される。この結果、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせは、端子番号順に、OFF、ON、OFF、ONとなる。
シフトレバー32がM+レンジになると、図7(c)に示すように、シフトレバー32が第1のマイクロスイッチ1のアクチュエータ15にのみ当接し、第2のマイクロスイッチ2のアクチュエータ15には当接しない。このため、第1のマイクロスイッチ1では、第2の出力端子12が入力端子13と導通し、第1の出力端子からはOFF信号、第2の出力端子12からはON信号が出力される。また、第2のマイクロスイッチ2では、第3の出力端子21が入力端子23と導通し、第3の出力端子からはON信号、第4の出力端子12からはOFF信号が出力される。この結果、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせは、端子番号順に、OFF、ON、ON、OFFとなる。
シフトレバー32がM−レンジになると、図7(d)に示すように、シフトレバー32が第1のマイクロスイッチ1のアクチュエータ15には当接せず、第2のマイクロスイッチ2のアクチュエータ15のみに当接する。このため、第1のマイクロスイッチ1では、第1の出力端子11が入力端子13と導通し、第1の出力端子からはON信号、第2の出力端子12からはOFF信号が出力される。また、第2のマイクロスイッチ2では、第4の出力端子22が入力端子23と導通し、第3の出力端子からはOFF信号、第4の出力端子12からはON信号が出力される。この結果、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせは、端子番号順に、ON、OFF、OFF、ONとなる。
本実施形態のレンジ位置検出装置では、コントロールユニット3が、以上のようなレンジ位置と第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせとの関係を示す、図8のような正常時判定マップを記憶している。そして、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22のいずれかに断線などの故障が発生していない正常時においては、コントロールユニット3が、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせを正常時判定マップと照合することにより、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定する。なお、図8に示すマップでは、ON信号を○、OFF信号を×として表記している。
なお、以上説明したレンジ位置と第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせは一例であり、第1及び第2のマイクロスイッチ1,2の内部構造や端子配列の順序、相互の位置関係によっては、レンジ位置に対応する信号の組み合わせは様々なパターンをとりうる。ただし、いずれのパターンにおいても、第1の出力端子11からの信号と第2の出力端子12からの信号とが相反する信号となり、第3の出力端子21からの信号と第4の出力端子22からの信号とが相反する信号となる。レンジ位置と第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせがどのような対応関係にあっても、その対応関係を示す正常時判定マップをコントロールユニット3に記憶させておけば、コントロールユニット3は記憶している正常時判定マップを参照することで、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定可能となる。
ここで、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22のいずれかに断線が発生した場合を考える。
上述したように、第1のマイクロスイッチ1の第1の出力端子11と第2の出力端子12は、入力端子13と選択的に導通される構造となっているため、正常時であれば、常に、一方の出力端子からはON信号が出力され、他方の出力端子からはOFF信号が出力される。ここで、例えばON信号を出力していた出力端子が断線すると、第1の出力端子11から出力される信号と第2の出力端子12から出力される信号の双方がOFF信号となる。同様に、第2のマイクロスイッチ1の第3の出力端子21と第4の出力端子22は、入力端子23と選択的に導通される構造となっているため、正常時であれば、常に、一方の出力端子からはON信号が出力され、他方の出力端子からはOFF信号が出力される。ここで、例えばON信号を出力していた端子が断線すると、第3の出力端子21から出力される信号と第4の出力端子22から出力される信号の双方がOFF信号となる。つまり、第1の出力端子11と第2の出力端子12の双方からOFF信号が出力されている状態、或いは第3の出力端子21と第4の出力端子22の双方からOFF信号が出力されている状態を検知することで、いずれかの端子に断線が発生していることを検知することができる。
本実施形態のレンジ位置検出装置では、コントロールユニット3の一機能として、例えば以上のような手法により第1乃至第4の出力端子11,12,21,22の断線を検知する機能を持たせている(端子故障検知手段)。すなわち、コントロールユニット3は、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22からの信号を常にモニタリングしており、第1の出力端子11と第2の出力端子12の双方からOFF信号が出力されたとき、或いは第3の出力端子21と第4の出力端子22の双方からOFF信号が出力されたときに、いずれかの端子が断線したと判定する。また、コントロールユニット3は、出力端子の断線を検知したときには、断線を検知する直前まで継続されていたレンジ位置に対応する信号の組み合わせと、断線を検知した直後の信号の組み合わせとを比較して、出力信号がON信号からOFF信号に切り替わった端子を特定して、この端子を断線が発生した端子と判断する。なお、コントロールユニット3による故障検知の手法や故障した端子の特定方法は、以上の例に特に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
コントロールユニット3は、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22のいずれかに断線等の故障が発生した場合への対応として、上述した正常時判定マップ(図8参照)のほかに、図9(a)乃至図9(d)に示すような故障時判定マップを記憶している。この故障時判定マップは、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22のうちで、断線等の故障が発生した出力端子を除く3つの出力端子からの信号の組み合わせから、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定するためのマップであり、故障が発生した出力端子に合わせて4つのマップがそれぞれ設定されている。図9(a)乃至図9(d)に示す例では、図9(a)が第1の出力端子11に対応した故障時判定マップであり、図9(b)が第2の出力端子12に対応した故障時判定マップであり、図9(c)が第3の出力端子21に対応した故障時判定マップであり、図9(d)が第4の出力端子22に対応した故障時判定マップである。なお、これら図9(a)乃至図9(d)に示す故障時判定マップにおいても、図8に示した正常時判定マップと同様に、ON信号を○、OFF信号を×として表記している。
コントロールユニット3は、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22のいずれかに断線等の故障が発生したことを検知したときは、図9(a)乃至図9(d)に示す4つのマップの中から、故障が発生した出力端子に対応する故障時判定マップを選択して、その後は、故障が発生した出力端子を除く3つの出力端子からの信号の組み合わせをこの故障時判定マップと照合することで、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定する。
具体的に説明すると、例えば、第1のマイクロスイッチ1の第1の出力端子11に故障が発生した場合、コントロールユニット3は、図9(a)に示す故障時判定マップを選択する。そして、修理工場などで故障の修復が行われるまでの間は、第2の出力端子12からの信号と、第3の出力端子21からの信号と、第4の出力端子22からの信号との組み合わせを図9(a)に示す故障時判定マップと照合することによって、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定する。
また、例えば、第1のマイクロスイッチ1の第2の出力端子12に故障が発生した場合、コントロールユニット3は、図9(b)に示す故障時判定マップを選択する。そして、修理工場などで故障の修復が行われるまでの間は、第1の出力端子11からの信号と、第3の出力端子21からの信号と、第4の出力端子22からの信号との組み合わせを図9(b)に示す故障時判定マップと照合することによって、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定する。
また、例えば、第2のマイクロスイッチ2の第3の出力端子21に故障が発生した場合、コントロールユニット3は、図9(c)に示す故障時判定マップを選択する。そして、修理工場などで故障の修復が行われるまでの間は、第1の出力端子11からの信号と、第2の出力端子12からの信号と、第4の出力端子22からの信号との組み合わせを図9(c)に示す故障時判定マップと照合することによって、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定する。
また、例えば、第2のマイクロスイッチ2の第4の出力端子22に故障が発生した場合、コントロールユニット3は、図9(d)に示す故障時判定マップを選択する。そして、修理工場などで故障の修復が行われるまでの間は、第1の出力端子11からの信号と、第2の出力端子12からの信号と、第3の出力端子21からの信号との組み合わせを図9(d)に示す故障時判定マップと照合することによって、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定する。
図9(a)乃至図9(d)に示す故障時判定マップからも分かるように、第1乃至第4の出力端子11,12,21,22のいずれかに断線等の故障が発生した場合であっても、残りの3つの出力端子からの信号の組み合わせは、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置ごとにそれぞれ異なったパターンとなる。したがって、1つの出力端子に断線等の故障が生じた場合であっても、コントロールユニット3は、残りの3つの出力端子からの信号の組み合わせを故障時判定マップと照合することによって、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を正確に判定することができる。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態のレンジ位置検出装置によれば、相反する信号を出力する第1の出力端子11及び第2の出力端子12を有する第1のマイクロスイッチ1と、相反する信号を出力する第3の出力端子21及び第4の出力端子22を有する第2のマイクロスイッチ2とを用い、これら4つの出力端子11,12,21,22からの信号の組み合わせに基づいて、Dレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定するようにしているので、スイッチ2個という比較的安価で、レイアウトスペースをとらないような構成で、何れか1つの出力端子に断線などの故障が発生した場合でも、レンジ位置を正しく検出することができる。
また、本実施形態のレンジ位置検出装置は、2つのマイクロスイッチ1,2を隣接させて設置するのみで4つのレンジ位置を検出できるので、構成を極めて簡素にしながら4つのレンジ位置を正確に検出することができ、省スペース化やコストの低減も実現できる。
なお、以上は本発明の一実施形態を例示したものであり、本発明の技術的範囲は、以上の実施形態の説明で開示した内容に限定されるものではなく、これらの開示から容易に導き得る様々な代替技術も含まれることは勿論である。例えば、上述したレンジ位置検出装置は、マニュアルモード付き自動変速機におけるDレンジ、Mレンジ、M+レンジ、M−レンジの4つのレンジ位置を判定するように構成されているが、リバースレンジやニュートラルレンジ、セカンドレンジ、ファーストレンジなど、他のレンジ位置を判定する構成とされていてもよい。この場合、例えば、各レンジ位置の並びに対応させて第1及び第2のマイクロスイッチ1,2のアクチュエータ15の形状などを設定することで、1つのレンジ位置ではシフトレバーが第1及び第2のマイクロスイッチ1,2の双方のアクチュエータ15に接触せず、1つのレンジ位置ではシフトレバーが第1及び第2のマイクロスイッチ1,2の双方のアクチュエータ15に接触し、1つのレンジ位置ではシフトレバーが第1のマイクロスイッチ1のアクチュエータ15のみに接触し、1つのレンジ位置ではシフトレバーが第2のマイクロスイッチ2のアクチュエータ15のみに接触するようにすれば、上述したレンジ位置検出装置と同様の手法で4つのレンジ位置を検出することができる。
また、以上の実施形態では自動車用の変速機のシフト位置を検出する装置に本発明を適用した例について説明したが、本発明は、以上の実施形態で説明した例に限らず、例えば作業用機械の変速機など、他の変速機のシフト位置を検出する装置に対しても有効に適用可能である。
本発明を適用したレンジ位置検出装置の概要を示す簡易回路図である。 マイクロスイッチの内部構造を模式的に示す断面図であり、(a)はアクチュエータが押圧されていない状態の断面図、(b)はアクチュエータが押圧された状態の断面図である。 第1及び第2のマイクロスイッチが設置されたシフトレバー装置の側面図である。 第1及び第2のマイクロスイッチが設置されたシフトレバー装置の上面図である。 第1及び第2のマイクロスイッチの設置位置近傍を拡大して示す斜視図である。 第1及び第2のマクロスイッチの取付け構造を説明する分解斜視図である。 シフトレバーの位置と第1及び第2のマイクロスイッチの動作との関係を説明する図であり、(a)はシフトレバーがDレンジに位置している状態を模式的に示す図、(b)はシフトレバーがMレンジに位置している状態を模式的に示す図、(c)はシフトレバーがM+レンジに位置している状態を模式的に示す図、(d)はシフトレバーがM−に位置している状態を模式的に示す図である。 正常時判定マップの一例を示す図である。 故障時判定マップの一例を示す図であり、(a)は第1の出力端子の故障に対応した故障時判定マップを示す図、(b)は第2の出力端子の故障に対応した故障時判定マップを示す図、(c)は第3の出力端子の故障に対応した故障時判定マップを示す図、(d)は第4の出力端子の故障に対応した故障時判定マップを示す図である。
符号の説明
1 第1のマイクロスイッチ
2 第2のマイクロスイッチ
3 コントロールユニット(判定手段、端子故障検知手段)
11 第1の出力端子
12 第2の出力端子
15 アクチュエータ(操作子)
21 第3の出力端子
22 第4の出力端子
32 シフトレバー

Claims (3)

  1. シフトレバーの操作により選択されたレンジ位置に応じて複数レンジで変速段を切り替える自動変速が行われるドライブモードと手動変速可能なマニュアルモードとを有する変速機の前記レンジ位置を検出するレンジ位置検出装置において、 前記シフトレバーの位置に応じて相反する信号を出力する第1及び第2の2つの出力端子を有する第1のスイッチと、 前記第1のスイッチに隣接して設けられ、前記シフトレバーの位置に応じて相反する信号を出力する第3及び第4の2つの出力端子を有する第2のスイッチとを有し、
    前記第1及び第2のスイッチは、前記シフトレバーが当接することで操作される操作子をそれぞれ有し、 前記第1のスイッチは、前記操作子が操作されていないときと操作されたときとで、前記第1の出力端子からの信号と前記第2の出力端子からの信号とが反転し、 前記第2のスイッチは、前記操作子が操作されていないときと操作されたときとで、前記第3の出力端子からの信号と前記第4の出力端子からの信号とが反転し、
    前記第1乃至第4の出力端子からの信号の組み合わせに基づいて、前記第1及び第2のスイッチの双方の操作子が操作されない第1レンジと、前記第1及び第2のスイッチの双方の操作子が操作される第2レンジと、前記第1のスイッチの操作子が操作されて前記第2のスイッチの操作子が操作されない第3レンジと、前記第1のスイッチの操作子が操作されず前記第2のスイッチの操作子が操作される第4レンジの4つのレンジ位置を判定する判定手段を有し、
    前記第1レンジはドライブレンジ、前記第2レンジはマニュアルレンジ、前記第3レンジはマニュアルシフトアップレンジ、前記第4レンジはマニュアルシフトダウンレンジであることを特徴とするレンジ位置検出装置
  2. 前記第1のスイッチと前記第2のスイッチは、前記シフトレバーがマニュアルレンジに位置するときの当該シフトレバーの軸線に対して垂直な面内で並ぶように、互いに隣接して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンジ位置検出装置。
  3. 前記第1乃至第4の出力端子の何れかに故障が発生したことを検知する端子故障検知手段をさらに備え、 前記判定手段は、前記端子故障検知手
    段で故障が検知されていない間は、前記第1乃至第4の出力端子からの信号の組み合わせを正常時判定マップと照合して4つのレンジ位置を判定するとともに、前記端子故障検知手段で故障が検知されたときは、前記第1乃至第4の出力端子のうち、故障が発生した端子を除く3つの出力端子からの信号の組み合わせを故障時判定マップと照合して4つのレンジ位置を判定すること を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のレンジ位置検出装置。
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