JP5162451B2 - 実数ギブンズ(realgivens)回転を使用するdslイコライザにおけるqr分解 - Google Patents

実数ギブンズ(realgivens)回転を使用するdslイコライザにおけるqr分解 Download PDF

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Description

本発明は、概して、デジタル通信システムを管理するための方法、システム及び装置に関する。
[関連出願の相互参照]
本願は以下に関して米国特許法第119条(e)の元で優先権の利点を主張する。
その全体的な開示がすべての目的のためにその全体として参照することにより本書に組み込まれている、トーンロータ(TONAL ROTORS)と題される、2005年5月10日に出願された米国仮出願番号第60/679,621号(代理人整理番号第0101-p16p号)。
その全体的な開示がすべての目的のためにその全体として参照することにより本書に組み込まれている、DSLシステム(DSL SYSTEM)と題される、2005年7月10日に出願された米国仮出願番号第60/698,113号(代理人整理番号第0101-p28p号)。
デジタル加入者回線(DSL)技術は(ループ及び/または銅プラントと呼ばれている)既存の電話加入者回線上でのデジタル通信に潜在的に大きな帯域幅を与える。特に、DSLシステムは、加入者回線の各端部でのモデム(通常は、送信機と受信機両方の役割を果たすトランシーバ)のトレーニングと初期化の間に決定されるようにチャネル状態に適応できる各トーン(つまり副搬送波)に多くのビットを割り当てる離散マルチトーン(DMT)回線コードを使用することによって加入者回線の特性に適応できる。
ベクタリング技法を利用する通信システムでは、複数の回線の信号は共同で処理される。ジョイント信号処理は、送信機または受信機のどちらかで、または送信機と受信機の両方で行われてよい。信号ベクトルがユニタリ行列で乗算される行列演算を含むことはベクトル関連のジョイント信号処理にとって典型的である。信号ベクトル次元及び/またはユニタリ行列次元が大きいときには、この行列演算は高い処理費用を有する。
より低い処理費用及び容易に実現される行列演算を提供するシステム、方法及び技法は、技術の大きな前進に相当するであろう。また、コントローラモジュールと容易に統合できるシステム、方法及び技法は同様に、技術の大きな前進に相当するであろう。
[簡単な概要]
本発明の実施形態は、複素回転を実行するための実回転の最小数が3であり、該実回転を特徴付けるための角度の最小数が2である場合に複素回転が実回転のセットであることを認識した上で、複素回転のセットを活用して、通信回線ベクタリングの多様な送信機及び/または受信機において発生することがあるユニタリ「Q」行列を実現する。また、当業者によって理解されるように、回転の位数(order)は使用可能であるものから選ばれてよく、回転の順序が当業者に明らかになるが、該回転の位数も提供される。
本発明は、ベクトルDMT DSL及び銅伝送システム(おそらくまた、10Gbpsのイーサネット(登録商標)伝送システムのような)を特徴付ける、QRまたは他の高度な行列の因数分解における任意のユニタリ「Q」行列(例えば、John M.Cioffiによるデジタルデータ伝送(Digital Data Transmission)の第5章に説明されるようなMMSE−GDFE計算のように)の効率的な実現を支援する。Q行列のいわゆる「ギブンズ」実現の複雑な形式は、本発明においては、複素回転演算部を使用して実現される一連の複素回転という点で特徴付けられている。この複素回転演算部は、連続する複素回転体計算のセットのそれぞれのために、最低2つの実角度と、1対の整数添数を受け入れ、一方の実角度が二回使用され、他方の実角度が一回使用される最低三回の実回転の級数として複素回転を実現し、2つの複雑な出力(すなわち、添数が付けられた通信データを備えるデータベクトルからの二回の回転されたデータエントリ)を2つの複雑な入力(添数が付けられた通信データを備えるデータベクトルからの2つのオリジナルのデータエントリ)に提供する。連続回転ごとの添数−角度のセットは、複素回転演算部と配置されるか、DSL最適化装置等のコントローラ内に配置されるか、あるいはベクトル化されたチャネルのために指定された行列多重入出力(「MIMO」)伝達関数に対してQR因数分解を実行した任意の他の適切なデバイスまたは装置内に配置されてよい、複素回転計算部によって提供できる。
角度でゼロに十分に近いと見なされる(すべての角度で)回転は、計算の複雑度を取り除くために、複素回転演算部によって無視されてよく(あるいは複素回転計算部または複素回転計算部の動作を制御する任意のコントローラによって提供されない)、実現の設計者が実現の費用に対する実現された回転数を評価できるようにする。Q(またはQ)行列は、局所的な更新(すなわち、モデムまたは他の通信回線装置内で実行される更新)が通常複雑であり、計算上の誤差によって制限されていることを認識して、複素回転計算部(例えば、DSL最適化装置内で、またはDSLまたは他の通信システム内での他のコントローラ内で)によって更新できる。このようなケースでは、回転の全体的な位数は、複素回転計算部、コントローラ、及び/またはDSL最適化装置によってサービスを提供されている多様な回線によって費用が負担された状態で主として実現される検索手順によって最もよく決定できる。
本発明のさらなる詳細及び利点は、以下の詳細な説明と関連する図に示されている。
本発明は、類似する参照数表示が類似した構造要素を示す添付図面と併せて以下の詳細な説明によって容易に理解される。
本発明の以下の詳細な説明は本発明の1つまたは複数の実施形態を参照するが、このような実施形態に限定されていない。むしろ、詳細な説明は説明に役立つことだけを目的とする。本発明はこれらの制限された実施形態を超えて広がっているため、当業者は、図に関して本書に示されている詳細な説明が説明目的のために提供されていることを容易に理解する。
本発明の実施形態は、QR因数分解の計算、分散、及び実現、そしてさらに詳細には、例えばADSLとVDSL等の通信システムで使用されるようなQ及び/またはQのマトリックス乗算の効率的な実現を可能にする方法と装置を実現する。特に、本発明の実施形態は、ベクトル化されたDSLシステムの動作で有用である。本発明の実施形態が使用されてよい通信システムは、本開示を読んだ後に当業者によって理解されるように、ADSL回線、VDSL回線及び/または他の通信システム構成要素及び/または本発明が実用的である回線を含んでよい。
さらに詳細に後述されるように、本発明の1つまたは複数の実施形態による複素回転演算部(complex rotor computational unit)及び関連する方法の実現は、通信装置(例えば、DSLモデム)の一部である場合がある。このような実現は、ローカル装置(再び、例えばモデム)内または例えばコントローラ(例えば、DSL最適化装置、動的スペクトルマネージャ、またはスペクトル管理センタ内で、あるいはDSL最適化装置、動的スペクトルマネージャ、またはスペクトル管理センタとして)等の遠隔装置内の複素回転計算部(complex rotor calculation unit)によって制御されてよく、及び/または支援されてよい。コントローラ及び/または複素回転計算部はどこにでも配置できる。いくつかの実施形態では、コントローラ及び/または複素回転計算部はDSL CO内に常駐することがあり、他のケースでは、それらはCO外部に位置するサードパーティによって運用されてよい。本発明の実施形態と関連して使用できるコントローラ及び/または複素回転計算部の構造、プログラミング及び他の特殊な機能は、本開示を検討した後に当業者に明らかになる。
例えばDSL最適化装置、動的スペクトル管理センタ(DSMセンタ)、「スマート」モデム及び/またはコンピュータシステム等のコントローラは、本発明の多様な実施形態に関連して説明されるような操作データ及び/または性能パラメータ値を収集し、解析するために使用できる。コントローラ及び/または他の構成要素は、コンピュータによって実現される装置または装置の組み合わせである場合がある。いくつかの実施形態では、コントローラは、通信回線に結合されているモデムまたは他の通信装置から遠く離れた場所にある。他のケースでは、コントローラは、モデム、DSLAMまたは他の通信装置に直接的に接続されている装置として「ローカル」装置(つまり、通信回線またはそのようなローカル装置の一部に直接結合された装置)の一方または両方と配置されてよく、このようにして「スマート」モデムを作成する。用語「結合される」及び「接続される」等は、本書では2つの要素及び/または構成要素間の接続を説明するために使用され、適宜、直接的に、または例えば1つまたは複数の介在要素を介して、もしくは無線接続を介して間接的に結合されることを意味することが目的とされる。
本発明の実施形態の以下の例のいくつかは例示的な通信システムとしてベクタリングされるADSLシステム及び/またはVDSLシステムに関連して使用される。これらのDSLシステム内では、特定の規約、規則、プロトコル等が例示的なDSLシステムの動作、及びシステムのカスタマ(「ユーザ」とも呼ばれる)及び/または装置から入手できる情報及び/またはデータを説明するために使用されてよい。しかしながら、当業者によって理解されるように、本発明の実施形態は多様な通信システムに適用されてよく、本発明は特定のシステムに限定されていない。
多様なネットワーク管理要素はADSL及びVDSL物理層リソースの管理のために使用され、この場合要素は、集合的にまたは個別端でのどちらかでのADSLまたはVDSLのモデム対の中のパラメータまたは関数を指す。ネットワーク管理フレームワークは、それぞれがエージェントを含む、1つまたは複数の被管理ノードから成る。被管理ノードはルータ、ブリッジ、スイッチ、モデムまたはその他であり得る。多くの場合マネージャとも呼ばれている少なくとも1つのNMS(ネットワーク管理システム)が被管理ノードを監視、制御し、通常は一般的なPCまたは他のコンピュータに基づいている。ネットワーク管理プロトコルは、管理情報及びデータを交換するためにマネージャとエージェントによって使用される。管理情報の単位はオブジェクトである。関連するオブジェクトの集合体が管理情報ベース(MIB)として定義される。
図1は、多様なADSLシステムとVDSLシステムに適用され、当業者に周知であり、本発明の実施形態が実現できるG.997.1規格(G.ploam)による参照モデルシステムを示している。このモデルは、すべてが結合あり、及び結合なしで、G.991.1規格とG.991.2 SHDSL規格だけではなく、ADSL1(G.992.1)、ADSL−ライト(Lite)(G.992.2)、ADSL2(G.992.3)、ADSL2−ライト(Lite)(G.992.4)、ADSL2+(G.992.5)、VDSL1(G.993.1)及び他のG.993.x出現VDSL規格等のスプリッタ(splitters)を含むことがある、あるいは含まないことがある多様な規格を満たすADSLシステム及びVDSLシステムに適用される。これらの規格、その変形、及びG.997.1規格に関連するその使用は、すべて当業者に周知である。
G.997.1規格は、G.997.1に定められている明確な埋め込み操作チャネル(embedded operation channel)(EOC)、及びG.99x規格に定められているインジケータビットとEOCメッセージの使用に基づいてADSL伝送システムとVDSL伝送システムの物理層管理を規定している。さらに、G.997.1は構成、障害及び性能の管理のためのネットワーク管理要素コンテンツを規定する。これらの機能を実行する際に、システムは、アクセスノード(AN)で入手でき、ANから収集できる種々の操作データを活用する。DSLフォーラム(DSL Forum)のTR69報告書はMIB、及びどのようにしてそれがアクセスされる可能性があるのかも示している。図1では、カスタマの端末装置110が、ネットワーク終端装置(NT)120に結合されるホームネットワーク112に結合される。ADSLシステムのケースでは、NT120はATU−R122(ADSL規格及び/またはVDSL規格の1つによって定義されている、例えばトランシーバとも呼ばれることもあるモデム)または任意の他の適切なネットワーク終端モデム、トランシーバ、または他の通信装置を含む。VDSLシステムにおける遠隔装置はVTU−Rであろう。当業者によって理解され、本書に説明されているように、各モデムは、それが接続される通信システムと通信し、通信システムにおけるモデムの動作の結果として操作データを生成し得る。
NT120は、管理エンティティ(ME)124も含む。ME124は、任意の適用可能な規格及び/または他の基準によって必要とされるように実行できるマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、またはファームウェアもしくはハードウェアの中の回路状態マシーン等の任意の適切なハードウェア装置である場合がある。ME124は性能データを収集し、各MEによって維持されている情報のデータベースであり、SNMP(Simple Network Management Protocol)、管理者コンソール/プログラムに対して提供するためにネットワーク装置から情報を収集するために使用される管理プロトコル等のネットワーク管理プロトコルを介して、あるいはTL1コマンドを介してアクセスできるそのMIBに性能データを記憶する。TL1は電気通信ネットワーク要素間で応答及びコマンドをプログラミングするために使用される長く確立されているコマンド言語である。
システム内の各ATU−Rは、COまたは他の上り及び/または中心位置にあるATU−Cに結合される。VDSLシステムでは、システム内の各VTU−Rは、COまたは他の上り及び/または中心位置(例えば、ONU/LT、DSLAM、RT等の任意の回線終端装置)にあるVTU−Oに結合される。図1では、ATU−C142はCO146内のアクセスノード(AN)140に位置している。AN140は、当業者によって理解されるように、DSLAM、ONU/LT、RT等のDSLシステム構成要素であってよい。ME144は、同様にATU−C142に関する性能データのMIBを維持する。AN140は、当業者によって理解されるように、ブロードバンドネットワーク170または他のネットワークに結合されてよい。ATU−R122及びATU−C142は、ADSL(及びVDSL)の場合では通常、他の通信サービスも搬送する電話ツイストペアであるループ130によってともに結合される。
図1に示されているインタフェースのいくつかは操作データ及び/または性能データを決定し、収集するために使用できる。図1のインタフェースが別のADSL及び/またはVDSLシステムインタフェース方式と異なる範囲まで、システムは周知であり、差異が当業者に既知であり、明らかである。Qインタフェース155は、オペレータのNMS150とAN140内のME144の間にインタフェースを提供する。G.997.1規格に指定されているすべてのパラメータはQ−インタフェース155で適用する。ATU−R122からの遠端パラメータはUインタフェース上の2つのインタフェースのどちらかによって引き出すことができる一方で、ME144でサポートされている近端パラメータはATU−C142から引き出される。埋め込みチャネル132を使用して送信され、PMD層で提供されるインジケータビット及びEOCメッセージは、ME144で必要とされるATU−R122パラメータを生成するために使用できる。代わりに、OAM(動作、運営及び管理)チャネル及び適切なプロトコルは、ME144によって要求されるとATU−R122からパラメータを取り出すために使用できる。同様に、ATU−C142からの遠端パラメータは、Uインタフェース上の2つのインタフェースのどちらかによって引き出すことができる。PMD層で提供されるインジケータビットとEOCメッセージは、NT120のME124内の必要とされるATU−C142パラメータを生成するために使用できる。代わりに、OAMチャネル及び適切なプロトコルが、ME124によって要求されるとき、ATU−C142からパラメータを取り出すために使用できる。
U−インタフェース(本来、ループ130である)では2つの管理インタフェース、つまりATU−C142(U−Cインタフェース157)でのインタフェースと、ATU−R122(U−Rインタフェース158)でのインタフェースがある。インタフェース157はU−インタフェース130上で取り出すために、ATU−R122のための、ATU−C近端パラメータを提供する。同様に、インタフェース158は、U−インタフェース130上で取り出すためにATU−C142のATU−R近端パラメータを提供する。適用するパラメータは、使用されているトランシーバ規格に依存し得る(例えば、G.922.1またはG.922.2)。
G.997.1規格は、U−インタフェース全体でのオプションのOAM通信チャネルを指定する。このチャネルが実現される場合、ATU−CとATU−R対は、物理層OAMメッセージを運ぶためにそれを使用してよい。このようにして、このようなシステムのトランシーバ122、142はそれぞれのMIB内に維持されている多様な操作データと性能データを共用する。
1998年3月付けの、ADSLフォーラム(ADSL Forum)からの「ADSLネットワーク要素管理(ADSL Network Element Management)」と題されているDSLフォーラム技術報告書TR−005の中のADSL NMSに関するさらに多くの情報を検出できる。また、2004年5月付けの「CPE WAN管理プロトコル(CPE WAN Management Protocol)と題されるDSLフォーラム技術報告書TR−069。最後に、2004年5月付けの「LAN側DSL CPE構成仕様書(LAN−Side DSL CPE Configuration Specification)」と題されるDSLフォーラム技術報告書TR−064。これらの文書はCPE側管理のためのさまざまな状況に対処し、その中の情報は当業者にとって周知である。VDSLについてのさらに多くの情報は、すべてが当業者にとって既知である、複数のDSLフォーラムの進行中の作業中テキストだけではなく、ITU規格G.993.1(「VDSL1」と呼ばれることもある)、及び新生のITU規格G.993.2(「VDSL2」と呼ばれることもある)に掲載されている。例えば、追加情報は、VDSL1要素とVDSL2MIB要素のためのITU規格G.997.1の新生の改訂において、またはATIS北米草案動的スペクトル管理報告書(ATIS North American Draft Dynamic Spectrum Management Reprot)NIPP−NAI−2005−031においてだけではなく、「VDSLネットワーク要素管理(VDSL Network Element Management)」(2003年2月)と題されているDSLフォーラムの技術報告書TR−057(以前はWT−068v5)、及び「FS−VDSL EMSからNMSインタフェース機能要件(FS−VDSL EMS to NMS Interface Functional Requirements)」(2004年3月)でも入手できる。
ADSL内の同じ回線カードで終端することは、VDSLと比べて、同じバインダを共用する回線にとってあまり普通ではない。しかしながら、xDSLシステムの以下の説明は、同じバインダ回線の共通の終端が実行される可能性があるため(特に、ADSLとVDSLの両方を扱うより新しいDSLAMにおいて)、ADSLに拡張されてよい。多くのトランシーバ対が動作している、及び/または使用可能であるDSLプラントの典型的なトポロジでは、各加入者ループの一部がマルチペアバインダ(またはバンドル)の中の他のユーザのループと配置される。加入者宅内機器(CPE)の非常に近くの台座(pedestal)の後、ループは引込み線(drop wire)の形を取り、バンドルを出る。したがって、加入者ループは2つの異なる環境を行き来する。ループの一部はバインダの内部に位置してよく、そこではループは外部の電磁干渉から遮蔽されているが、漏話にさらされる。台座の後、この対がドロップ(drop)の大部分について他の対から遠いときには、引込み線は多くの場合漏話による影響を受けないが、引込み線が遮蔽されていないために、伝送が電磁干渉によってさらに大幅に害されることもある。多くのドロップは、それらの中に2本から8本のツイストペアを有し、家庭への複数のサービスまたはそれらの回線の結合(単一サービスの多重化及び逆多重化)の状況では、追加のかなりの漏話がドロップセグメントのこれらの回線間で発生することがある。
一般的で例示的なDSL配備のシナリオは図2に示されている。合計(L+M)人のユーザ291、292のすべての加入者ループは、少なくとも1つの共通バインダを通過する。各ユーザは専用回線を通して電話局(CO)210、220に接続される。しかしながら、各加入者ループは異なる環境と媒体を通過する可能性がある。図2では、L人のカスタマまたはユーザ291が、光ファイバ213と、一般的にはファイバツーザキャビネット(FTTCab)またはファイバツーザカーブと呼ばれるツイスト銅ペア217の組み合わせを使用してCO210に接続される。CO210内のトランシーバ211からの信号は、それらの信号をCO210および光ネットワーク装置(ONU)218内の光回線端末212及び光ネットワーク端末215によって変換させる。ONU218内のモデム216は、ONU218とユーザ291間の信号用のトランシーバとして動作する。
CO210、218、及びONU220等(他だけではなく)の場所で共同終端するユーザの回線は、ベクタリング等の調整された様式で操作されてよい。ベクタリング通信システム(例えば、ベクタリングされたADSLシステム及び/またはVDSLシステム)では、信号の調整と処理を達成できる。下り(downstream)ベクタリングは、複数の回線のDSLAMまたはLTからの送信信号が共通のクロック及びプロセッサと共同生成されるときに発生する。このような共通クロック付きのVDSLシステムでは、ユーザ間の漏話がトーンごとに別々に発生する。したがって、多くのユーザのための下りトーンのそれぞれは、共通ベクトル送信機によって独立に生成できる。同様に、共通クロックおよびプロセッサが複数の回線の信号を共同受信するために使用されるときに、上り(upstream)ベクタリングが発生する。このような共通クロックを備えたVDSLシステムでは、ユーザ間の漏話はトーンごとに別々に発生する。したがって、多くのユーザ向けの上りトーンのそれぞれは、共通ベクトル受信機によって独立に処理できる。
残りのM人のユーザ292のループ227は銅ツイストペアだけであり、ファイバーツーザイクチェンジ(Fiber to the Exchange)(FTTEx)と呼ばれるシナリオである。可能なとき、及び経済的に実現可能であるときにはいつでも、これが加入者ループの銅部分の長さを削減し、その結果として達成可能なレートを増やすので、FTTCabはFTTExよりも好ましい。FTTCabループの存在は、FTTExループに対して問題を引き起こすことがある。さらに、FTTCabは将来、ますます人気のトポロジになることが予想されている。この種のトポロジはかなりの漏話干渉につながり、多様なユーザの回線が、それらが動作する特定の環境に起因する、異なるデータ搬送機能と性能機能を有することを意味してよい。トポロジは、ファイバによって送られる「キャビネット」回線と交換回線が同じバインダ内で混合できるほどである。
図2で分かるように、CO220からユーザ292への回線は、CO210とユーザ291の間の回線によって使用されないバインダ222を共用する。さらに、別のバイダ240が、CO210とCO220及びそれらのそれぞれのユーザ291、292への/からのすべての回線に共通である。図2では、遠端漏話(FEXT:far end crosstalk)282と近端漏話(NEXT:near end crosstalk)281は、CO220で配置される回線227の内の少なくとも2つに影響を及ぼすとして描かれている。
当業者によって理解されるように、これらの文書に説明されている操作データ及び/またはパラメータの少なくとも一部は、本発明の実施形態に関連して使用できる。さらに、システム説明の少なくとも一部は同様に本発明の実施形態に適用できる。DSL NMSから入手できる多様なタイプの操作データ及び/または情報はそこで発見できる。他は当業者に既知である場合がある。
ベクタリングされたDMTチャネル(上りと下りの両方)は、以下の単純な行列(matrix)式によって同期され、デジタル二重化されたDLSシステムを特徴とする。
Figure 0005162451
この場合Hは、単一のトーンでの挿入損失と漏話を説明する複素行列であり、例えば擬似モード(phantom-mode)信号チャネル等の特殊なチャネルが使用されるときのHの非正方(non-square)バージョンを含む、使用される入力と出力の数に依存する。Hは、通常、差動専用ベクタリング(differential-only vectoring)の場合サイズU×Uである正方行列であり、擬似モード信号を用いる完全両側ベクタリング(two-side vectoring)では(2U−1)×(2U−1)となる場合がある。Hはトーンごとに異なる行列であってよく、通常は上り方向と下り方向で同じではない。表記を簡略化するために本開示では1つのHが使用されている。複素回転演算部は、どちらかの方向でそれぞれのこのようなトーンに単独で複素回転を適用する。下りの場合、Hは各トーンでの最悪の場合の雑音空間的自己相関行列の平方根の逆数の事前乗算によって改変されてよい。上りの場合、雑音白色化(noise-whitening)は決定フィードバック行列Rに対する補正の使用、あるいは各トーンでの雑音自己相関行列の平方根の逆数の事前乗算を含むいくつかの方法で処理できる。どちらの場合でも、行列「H」はQR因数分解のために特定でき、あるいはQ行列は特異値分解(例えば、両側ベクタリング)またはMMSE GDFE実現に対する近似に従う他の機構を通して生じてよい。本発明の実施形態は行列HのQR因数分解を典型的な形式の実現として使用するが、本発明は、Q行列がHのQR因数分解によって生成されることだけに限定されない。
下り伝送の場合、因数分解H=RQが使用され、この場合三角R行列がプリコーダ(「空間的に白色」雑音のある差動結合されるチャネルでのアイデンティティにささいに低下することもある)を定義し、QはQQ=QQ=Iとなるようなユニタリ行列である。Hが特異である場合、手順は未使用(エネルギーがゼロである)の入力次元(それらの次元のユーザは、それらがゼロにされる任意のトーンのためのベクタリングではアクティブではなく、したがってHの対応する列と行はゼロエネルギーを搬送する特定のトーンでのこのようなユーザについて排除できる)を排除し、そのトーンでのHのサイズを削減することによって生成できる。ベクタリングされたDMTシステムの入力は、Qによる行列乗算下り(逆高速フーリエ変換、IFFT、変調器の直前)によって特徴付けることができる。Qは同様に、本発明の実施形態による複素回転の級数(series)によって表される。データの伝送の前にプリコーディングが使用される場合、Q行列はプリコーディングの後で、データのIFFTへの配信の前に実現できる。
上り伝送の場合、因数分解H=QRが最も頻繁に使用され(Q行列を生成する他の方法も可能であるが)、この場合三角R行列がフィードバックセクション(「空間的に白色」雑音のある差動結合チャネルでのアイデンティティにささやかに低下することもある)を定義し、QはQQ=QQ=Iとなるようにユニタリ行列である。Hが特異である場合、手順は、未使用の(エネルギーがゼロである)入力次元(ゼロエネルギーを有するこのトーンでのそれらのユーザの場合にはHの行と列を排除する)を排除し、適切な位置でRを三角形にし、他の場所ではゼロにすることによって法則化できる。ベクタリングされたDMTシステムの入力は、Qによる行列乗算上り(高速フーリエ変換、FFT、復調器の直後)で特徴付けることができる。同様に、Qは本発明の実施形態による複素回転の級数によって表される。GDFEまたは類似する機能性が受信機で使用される場合には、Q行列はGDFEの直前で実現できる。
どちらかの行列のための回転の級数は、本来、行列Hを取り、エントリごとに進行し、各行(上り)で、または各列(下り)でエントリのいくつかをゼロにする集合である。この手順で生成される同じ回転の級数は受信機(上り)または送信機(下り)で発生する。この級数がトーンごとに、及び下りと上りとで異なってよいことは言うまでもない。
複素回転は、より大きなサイズの行列ですべての追加のパススルー(pass-through)のゼロと1なしに、ここで2×2として示されているベクトル内での2回の複素数入力時に演算によって要約される。
回転を実現するために使用されるユニタリ行列は以下を満たす。
Figure 0005162451
それは、4自由度の一般的な形式では以下のように書くことができる。
Figure 0005162451
右上の位置にあるエントリをゼロにするための1つの複素事後乗算(complex post-multiply)(下り)回転は以下の通りである。
Figure 0005162451
第1の項が実数であるためには、以下の通りである。
Figure 0005162451
Figure 0005162451
そして、第2の項がゼロとなるには、以下の通りである。
Figure 0005162451
したがって、
Figure 0005162451
しかし、θ=θとすることによってもう1自由度があるため、本発明の実施形態は以下を使用する。
Figure 0005162451
ここでは、ejφとejψは、反復される実回転(入力としていくつかの複素数の実数部と虚数部を別々に有する2つの二次元実ベクトルの)と見なすこともできる。したがって、基本的には、複素回転は3つの実角度(以下の式のための実角度と、φ=−arg(α)とψ=−arg(β)のそれぞれに1つの実角度)で特徴付けられる。
Figure 0005162451
したがって、数学的な回転は以下のように書き直すことができる。
Figure 0005162451
Figure 0005162451
Figure 0005162451
図3に示されているユニット320のような本発明の1つまたは複数の実施形態による複素回転演算部は、ユニット320のバッファ330内のデータベクトルから2つのオリジナルのデータエントリeとeを受け入れ、以下の2次元複素ベクトルを生成するであろう。
Figure 0005162451
その入力時、複素回転演算部は、第1の実角度(DSL最適化装置の一部であってよい複素回転計算部310によってφとして指定され)も受け入れ、ルックアップテーブルから余弦(cosine)と正弦(sine)とを引き出す。次に、複素回転演算部は、第1の実回転(以下の行列として実現されている)を前記2次元ベクトルの実数部に、そして再び第2の実回転(再び以下の行列として実現される)をその同じ2次元ベクトルの虚数部に、別々に適用する。
Figure 0005162451
結果として生じる2つの実ベクトル出力は式(11)に見られるように、以下の中間複素ベクトルの実数部と虚数部(上部要素と下部要素の両方における)として扱われる。当業者によって理解されるように、前記の行列を使用する第1の回転と第2の回転は、任意の順序で、あるいは同時に実現可能であり、順序は重要ではない。
Figure 0005162451
第3の実回転と第4の実回転(DSL最適化装置の一部であってよい複素回転計算部によってφとψで指定され)は、次にそれぞれ、第1の回転と第2の回転(再び、同じ正弦と余弦のルックアップテーブルを使用して)の結果として生じる以下の複素出力の上部(角度φ分の回転)エントリと下部エントリ(角度ψ分の回転)内の個々の複素数eとeのそれぞれに適用される。
Figure 0005162451
当業者によって理解されるように、前記の行列を使用する第1の回転と第2の回転のように、第3の回転と第4の回転は任意の順序で、あるいは同時に実現できる。順序は重要ではない。これらの第3の回転と第4の回転は、式(12)に見られるように、以下の式を生じさせ、この場合fはバッファ330のデータベクトルからの第1のオリジナルのデータエントリの完全に回転された「バージョン」であり、回転されたデータエントリfがバッファ330のそのデータベクトルの中のeを置換する。同様に、回転されたデータエントリfがオリジナルのデーアエントリeを置換する。
Figure 0005162451
式(5)と(6)の要件を排除することにより、複素回転をさらに簡略化することが可能である。回転後に結果として生じるベクトルの第1の項が実数であることが必要とされない場合には、複素回転は3回の実回転だけで実行することができ、2つの角度だけで特徴付けることができる。本発明の実施形態は、以下の式を使用してよい。
Figure 0005162451
この場合、ej(ψ−φ)も反復される実回転と見なすことができる。その結果、複素回転は、本質的に2つの実角度(以下の式のための実角度と、ψ−φ=arg(α)−arg(β)に等しい実角度)で特徴付けられる。
Figure 0005162451
したがって、複素回転演算部は、上りの処理の中でYのベクトル要素のために最低2つの角度と2つの添数(index)を使用する。下りの処理では、最低2つの角度と2つの添数が、Xにつながる中間送信機ベクトルのベクトル要素で使用される。
まさに事後乗算されたQのような前記回転が下り方向に適用するように、類似する手順及び回転が上り方向を特徴付け、それは、それがHの事後乗算に相当するため代わりに行単位で動作する。R行列が上り下部三角形と下り上部三角形と見なされると、行列Qは、たとえ下りについて右側で適用され、上りについて左側で適用されても、厳密に同じように定義される。
Q行列を実現するための回転の順序は、それを三角形にするためにHの中のエントリをゼロにするのに必要な順序に従う。角度がゼロに近いエントリは省略できる。順序は「三角化する(triangularizing)」複素ギブンズ回転が最初に発生した下りHの列(あるいは上りHの行)に対応する2つの添数で指定されてよい。本発明の実施形態と使用できる1つの順序は、常に(すべてのトーンで)最大のデータレートの設定されたユーザを下りのために最初に、上りのために最後に配置し、次に相応してデータレートの順序で続くことである。
以下の説明はベクタリングされたDMTシステムの各トーンに個別に当てはまる。したがって、複素回転演算部は、指定される2つの添数に対応するベクトルDMTエンコーダ出力からその第1の入力(下り)を受け入れることができる。次に、複素回転演算部は前述されたように実角度で特徴付けられる一連の実回転を適用し、出力を同じ添数が付いた位置(本質的に2つのエンコーダ出力を更新する)に格納する。それから複素回転演算部は、角度と添数の次のセットを受け入れる準備が完了する。一連の角度と対応するユーザ/回線添数の組は、ユニタリ行列を特徴付ける回転のセットが完了するまで続行する。各トーンは異なる添数セットと角度を有してよいため、複素回転演算部はトーンごとに再利用できる(あるいはすべてのトーンに「Q」行列を実現するために共用されるいくつかの複素回転演算部があってよい)。それ以外の場合、複素回転演算部が十分に高速である場合には、それはすべてのトーンに連続して使用できる。したがって高速実現は、使用可能であるどのような回転能力でも、最大限に活用できるであろう。IFFT(下り)とFFT(上り)もそれぞれ一連の複素回転であるため、IFFTによって使用される同じ演算装置が複素回転演算部によっても使用され、1台または少数どちらかの高速複素回転装置が付いたさらにコンパクトな設計を達成できるであろう。
加えて、複素回転演算部は、Q行列の特性を利用してよい行列とベクトルを乗算するための技法を使用してよい。Q行列が0に等しい、あるいは0に十分に近いそのいくつかの要素を有することが観察されると、それは「疎」行列として表されてよい。したがって、当業者には周知である疎行列−密ベクトル乗算技法を利用することによって計算の節約が実現されてよい。
Q行列がすでに検出されている(例えば、すべてが複素数のケースに適用される、ギブンズ回転、ハウスホルダー変換、またはグラム・シュミット分解によって)と仮定すると、Q行列は0に等しいまたは(十分に)0に近いその要素のいくつかを有してよい。したがって、受け入れられるベクトルxが「密」のままであるが、Qは疎行列として表すことができ、すべてのその要素が非ゼロであることを意味する。
xによるQの行列−ベクトル乗算を実行するための演算の数はほぼLであり、この場合Lはベクトルxの要素数である。実際にはQのわずかな要素だけがゼロ以外である場合に、この数は大幅に削減できる。
[例]
Qを、L個のセットを含むデータ構造で表現させる。各セットは疎行列Qの1列に相当する。各セットは多くの対(col、val)を含み、この場合colは既定の行でのゼロ以外の要素の列を明示し、valはこのゼロ以外の要素の値に一致する。
y=Qxをベクトル出力とすると、yの特定の行の値の計算は以下のように書くことができる。
Figure 0005162451
行に対応するセット内の対(col、val)ごとに、以下のように書くことができる。
Figure 0005162451
このようにして、疎行列の場合、演算数は大幅に削減できる。このような方法はベクタリングされる送信機またはベクタリングされる受信機におけるMIMO処理で簡単に適用できる。
各トーンは図3(やはり、すべてによって共用される単一の装置である場合がある)に示されているもののようなトーン複素回転演算部を使用できる。入力ベクトルは当初ベクトルレジスタに記憶されてよい。高速2次元回転は連続して数回実行され、毎回、連続回転のたびに改変される要素iとjに作用する。回転角度(またはその同等物)も複素回転計算部によって指定されてよい。最高l(l−1)/2回のこのような連続複素回転(あるいはしたがって添数の関連対のある角度のl(l−1)セット)がある場合があり、この場合lxlは正方Q行列のサイズであり、他の信号伝達技法が使用される(例えば、擬似モード信号または結合された通信)かどうかに応じて変化してよい。再び、複素回転は、最低2つの実角度で指定される、一連の最低3回の実回転である。したがって、複素回転演算部は、ありとあらゆるトーンにおそらく同じ装置で実現される高速装置である場合がある。したがって、4000Hzシンボルにつき最高N・l(l−1)/2回の複素回転演算が実行できるであろう。複素回転演算部を実現する可能性のある、例えばモデム等の装置のチップ設計者がモデムの計算能力により課される回転数に対する制限を、その能力(そしておそらくより少ない性能利得を生じさせる)を超えるのを避けるために伝達できるケースもある。
本発明の1つまたは複数の実施形態を描くシステム300は図3に示されている。システム300は、角度及び添数を複素回転演算部320に与える複素回転計算部310を含む。複素回転計算部310は、複素回転演算部320(例えば、同じモデムまたはCPE内の)と同じ装置(例えば、モデム)の中で、または例えば別個のコントローラ、DSL最適化装置等の遠隔位置でのどちらかで複素回転演算部320に与えられる多様な値を計算してよい。
複素回転演算部320は、回転データの前のデータのための入力322を含む。入力322によって提供されるデータは、バッファ、データベース、または必要とされる機能のための他の適切な装置である場合があるベクトルモジュール330内で記憶、更新できるベクトルである。モジュール330は、各トーンのl次元(おそらくプリコードされる)信号ベクトル、及び添数のセットを複素回転計算部310から受信すると、添数に対応するデータを回転子演算モジュール340に供給する。
回転子演算モジュール340(例えば、コンピュータ、プロセッサ、ICまたはこのような装置に基づいた他の装置)は適切な回転を、複素回転計算部310によって提供される角度を使用してベクトルモジュール330によって指定される添数付きデータに適用する。モジュール340は、任意の適切な方法で、及び/または回転子演算モジュール340の一部であってよい、あるいはモジュール340と別個であってよい、例えばルックアップテーブル345等の任意の適切なソースから正弦値と余弦値を計算し、及び/または取得してよい。この計算には量の任意の同等なセットが使用されてよい―例えば、量sinφ(つねに0≦φ≦90°であるため、cosφは以下となる)、cosφ、sinφ、cosψ、及びsinψ。
Figure 0005162451
2つの添数が使用される場合、回転子演算モジュール340はUベクトルデータの2−D回転を実行する。回転されたデータ(例えば、各トーンの回転されたシンボルベクトルデータ)は次にベクトルモジュール330に送り返され、再び記憶される(例えば、データの添数に従って)。
複素回転演算部320がデータ回転を完了すると、ベクトルモジュール330はl次元の複素回転シンボルベクトルを含む。当業者によって理解されるように、複素回転計算部310、複素回転演算部320、及びそれらの多様な構成要素は、コンピュータまたはプロセッサ、あるいはこのような装置に基づいた他の装置で実現されてよい。さらに、回転子演算モジュール340は下り伝送のためにIFFTを実行する、及び/または上り伝送のためにFFTを実行するシステム300内の同じユニットであってよい。モジュール340は、他の演算を実行するように構成されてもよい。例えば、モジュール340は、すべての角度がゼロに近いデータに相当するエントリをゼロにし、その後計算リソースを節約するためにゼロにされたエントリを削除するように構成されてよい。同様に、モジュール340はその機能(例えば、回転の順序)をモジュール340、複素回転演算部320、及び/またはこれらが既定数の小さな回転を削除することによって実現される任意の装置の計算能力に合わせることができるであろう。当業者によって理解されるように、回転の角度と添数が得られるH行列は正方である必要はない(例えば、擬似モード信号が実現されるケース)。非正方行列のQR因数分解は、三角R行列が追加のゼロにされた要素を有しているが、それ以外の場合当業者にとっては分かりやすいという点で何らかの調整を必要とする。つまり、K×N行列の場合、K>NまたはK<Nである、QR因数分解の2つの状況がある。前者のケースでは、早期回転が、上部の残りのN行で通常のN×NのQR因数分解を進める前に、Hの下部K−N行を回転し、一連の(K−N)N回の複素回転のある上部N行にする。K<Nという後者のケースでは、QR因数分解はHの第1のK個の列だけに集中し、プロセスは、H人のユーザの順序付けが、第1のK個の列が線形に独立しているように選択される限り、N−K個の残りの列で必ずや全ゼロを生じさせる。
図4Aに示されている本発明の一実施形態に従って、複素回転計算部410は、例えばユーザ及び/または一人または複数のシステムオペレータまたはプロバイダをシステムのその使用で支援するコントローラ400(例えば、DSL最適化装置)等のDSLシステムに結合されている独立したエンティティの一部であってよい。(コントローラ、またはDSL最適化装置はDSMサーバ、動的スペクトルマネージャ、動的スペクトル管理センタ、DSMセンタ、スペクトル維持センタ、またはSMCと呼ばれてもよい)。いくつかの実施形態では、コントローラ400は独立したエンティティであり得るが、他の実施形態ではコントローラ400はCOまたは他の場所から多くのDSL回線を操作するILECまたはCLECである場合がある。図4Aの破線446から見られるように、コントローラ400はCO146の中にあってよい、あるいは外部にあり、CO146またはシステムの中で活動している任意の企業から独立していてよい。さらに、コントローラ400は、DSLまたは複数のCO内の他の回線装置に結合されてよく、及び/またはDSLまたは複数のCO内の他の回線装置を制御してよい。
複素回転計算部410は、収集手段420(図6に概して示されているタイプのコンピュータ、プロセッサ、コンピュータモジュール等、あるいはこのような別の装置に基づいた装置である場合がある)と、解析手段440(やはり図6に概して示されているタイプのコンピュータ、プロセッサ、コンピュータモジュール等、あるいはこのような別の装置に基づいた装置である場合がある)を含む。図4Aで分かるように、収集手段420は、NMS150、AN140にあるME144、及び/またはME144によって維持されているMIB148に結合されてよい。データはブロードバンドネットワーク170(例えばTCP/IPプロトコルまたは他のプロトコル、あるいは既定のDSLシステム内の通常の内部データ通信の外の手段)を通して収集されてもよい。これらの接続の1つまたは複数により、複素回転計算部はDSLシステム等の通信システムから操作データを収集できる。データは一度にまたは経時的に収集されてよい。場合によっては、収集手段420はオンデマンドで、あるいは任意の他の周期的ではない基準で(例えば、DSLAMまたは他の構成要素がコンプライアンス制御装置にデータを送信するたびに)データを収集することができるが、それは周期的に収集し、このようにして複素回転計算部410が所望される場合にその情報、行列及びチャネル情報等を更新できるようにする。手段420によって収集されるデータは、分析、及び必要とされる行列、角度、添数等の計算のために解析手段440に提供される。
図4Aの例示的なシステムでは、解析手段440はコントローラ400内の信号発生手段450(やはり図6に概して示されているコンピュータ、プロセッサ、コンピュータモジュール等、あるいはこのような別の装置に基づいた装置である場合がある)に結合されている。この信号発生器450は命令信号を生成し、モデムに、及び/または本発明の実施形態を実現する複素回転演算部(複数の場合がある)を含む通信システム(例えば、DSLトランシーバ、及び/またはシステム内の他の装置、構成要素等)の他の構成要素に送信するように構成されている。これらの命令は、複素回転と角度を実現するために使用される操作情報、及びそれらの回転等を実現するために使用される本発明のいくつかの実施形態の添数を含んでよい。命令は、以前に供給された情報を更新するために周期的に生成されてよく、あるいは複素回転を実現し、そうするための情報を必要とするモデム等からの要求に応えて送信されてよい。
本発明の実施形態は、データベース、ライブラリ、または収集されたデータ及び複素回転、角度、添数等の過去の実現例に関するデータの他の集合体を活用できる。参照データのこの集合体は、例えば図4Aのコントローラ400の中のライブラリ448として記憶され、解析手段440及び/または収集手段420によって使用されてよい。
本発明のいくつかの実施形態では、複素回転計算部410は、例えばPC、ワークステーション等のコンピュータ内で実現されてよい。収集手段420及び解析手段440は、当業者によって理解されるように、ソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、あるいは両方の組み合わせであってよい。多数のモデムと連動するとき、収集されるデータの量を管理するためにデータベースが導入、使用されてよい。
本発明の別の実施形態は図4Bに示されている。DSL最適化装置465は、そのどちらかまたは両方が電話会社構内495にあってよい、DSLAM485または他のDSLシステム構成要素上で、及び/またはDSLAM485または他のDSLシステム構成要素に関連して動作する。DSL最適化装置465は、DSL最適化装置465のために、及びDSL最適化装置465に対して、操作データを収集し、アセンブルし、調整し、操作し、供給することができるデータモジュール480を含む。モジュール480は例えばPC等のコンピュータである場合があり、あるいは例えばプロセッサまたはIC等のこのようなコンピュータの一部であり、ソフトウェア、ハードウェアまたは両方で実現される。モジュール480からのデータは、分析(例えば、複素回転等を実現するために必要とされる角度、添数及び/または他の情報の計算)のためにDSMサーバ470(例えば、コンピュータまたはICまたはこのような装置内のデータ解析モジュール)に供給される。モジュール470はモジュール480のために使用されるのと同じコンピュータの一部であってよく、及び/または該コンピュータで実現されてよく、あるいは別個の装置であってよい。情報は電話会社データベース475から入手可能であってもよい。
パラメータセレクタ490は、プロファイル(例えば、DSLAMまたは他の上り装置内の複素回転演算部に角度と添数を送信する)を実現するために命令及び/または信号発生器として使用されてよい。ユニット490は、本発明の実施形態に従って通信システム構成要素及びユーザのための他のオペレーティングモード命令を生成してもよい。当業者によって理解されるように、複素回転演算部で、及び複素回転演算部によって使用される情報は、解析モジュール470の制御下で、あるいは他の適切な方法で選択され、送信されてよい。ユニット490からの情報を使用する複素回転はDSLAM485及び/または他の適切なDSLシステム構成要素装置で実現される。このような装置は、加入者宅装置499等のDSL装置に結合される。データはユーザ499のための通信回線491、492で送信される。当業者によって理解されるように、本発明の実施形態を使用しながらも相違点は達成できるが、図4Bのシステムは図4Aのシステムに類似した方法で動作できる。
図5Aは、DSLAMまたは他の上り装置で見られるタイプのベクタリングされるDSL送信機501との関連での本発明の一実施形態を描いている。当業者によって理解されるように、他の処理だけではなく、U本の回線のためのスクランブリングとFECコーディング504も含むことがあるU本の回線のペイロードデータ502は、フレーマ503に提供される。データは、インパルス雑音が問題である回線内のインタリーバ505に送信されてよい。各ユーザのデータは、複素数のU個のデータストリームを出力するエンコーダ506で符号化される。マルチユーザプリコーダ507は、送信されるデータをプリコーディングするためにいくつかの送信機に含まれてよい。プリコーディングの後に、データは、例えば図3に描かれているもの等の複素回転演算部520に送信される。ユニット520は、装置501の一部である場合がある、あるいは装置501(例えば、コントローラ500の一部)とは別個である場合がある複素回転計算部510に結合されてよい。複素回転の実現後、回転されたデータは、522での伝送の前に逆高速フーリエ変換(IFFT)部521に送信される。IFFT部521は、既定のユーザからの十分なデータがプリコードされ、ユニット520に送信されると適切なフーリエ変換を実行できるように、各ユーザのデータを蓄積する。
図5Bは、受信機540がFFT部544と受信機のデコーダ548の間に複素回転演算部510も実現することを描いている。場合によっては、GDFE545が使用される可能性があり、複素回転演算部520の出力を受け入れるであろう。再び、複素回転演算部520は、コントローラ500または受信機540の内部又は外部の他の装置に結合される可能性がある。このコントローラ500が、前述されたように複素回転演算部520に角度と添数を供給する。
本発明の1つまたは複数の実施形態による方法600が図6に示されている。複素回転演算部は、610でユーザデータベクトルを受信する。受信したベクトルから回転される2つのデータエントリを識別する、添数と角度のセットが620で受信される。630で、添数付きデータが回転子演算モジュールに送信され、その後選択されたベクトル要素の2×2回転が640で実行される。決定650では、既定のトーンのための回転が完了しているかどうかに関して行われる評価がある。完了していない場合には、620で次の角度と添数が次の回転のために提供される。トーンのデータが回転された場合、660で、回転されたデータベクトルが送信機のIFFTに、あるいは受信機のGDFEまたはデコーダに送信される。670ですべてのトーンが完了していると決定されると、680で次のDMTシンボルが処理できる。それ以外の場合、610で対象DMTシンボルのための次のユーザデータベクトルが受け取られ、プロセスが続行する。
一般的には、本発明の実施形態は、単一のコンピュータ、複数のコンピュータ、及び/またはコンピュータ(そのどれか及びすべてが、本書で「コンピュータ」及び/または「コンピュータシステム」と交換可能に呼ばれてよい)の組み合わせであってよい、1つまたは複数のコンピュータシステムに記憶されている、あるいは1つまたは複数のコンピュータシステムを通して転送されるデータを関与させる多様なプロセスを利用する。本発明の実施形態は、ハードウェア装置またはこれらの動作を実行するための他の装置にも関する。この装置は必要とされる目的のために特別に構築されてよく、あるいはそれは汎用コンピュータ及び/またはコンピュータに格納されているコンピュータプログラム及び/またはデータ構造によって選択的に活性化または再構成されるコンピュータシステムであってよい。本書に提示されているプロセスは、任意の特定のコンピュータまたは他の装置に本質的に関連していない。特に、多様な汎用機械が本書の教示に従って作成されるプログラムとともに使用されてよく、あるいは必要とされる方法ステップを実行するためにより特殊化した装置を構築することがさらに便利な場合がある。種々のこれらの機械のための特定の構造は、以下に示される説明に基づき当業者に明らかとなる。
前述されているように本発明の実施形態は、コンピュータシステムに記憶されているデータを関与させる多様なプロセスステップを利用する。これらのステップは物理量の物理的な操作を必要とするステップである。必ずではないが、通常、これらの量は、記憶、転送、結合、比較、及びそれ以外の場合操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形を取る。おもに共通使用の理由から、これらの信号をビット、ビットストリーム、データ信号、制御信号、値、要素、変数、文字、データ構造等と呼ぶことが便利な場合もある。しかしながら、これらの用語及び類似した用語のすべてが適切な物理量に関連付けられなければならず、これらの量に適用される単に便利なラベルに過ぎないことが記憶されるべきである。
さらに、実行される操作は多くの場合、識別する、適合する、または比較する等の用語で言及される。本発明の一部を形成する、本書に説明されている動作のどれかにおいて、これらの動作は機械動作である。本発明の実施形態の動作を実行するために有用な機械は、汎用デジタルコンピュータまたは他の類似した装置を含む。いずれにせよ、コンピュータを操作する際の操作の方法と、計算自体の方法の区別が念頭に置かれなければならない。本発明の実施形態は、他の所望される物理信号を発生させるために電気信号または他の物理信号を処理する際にコンピュータを操作するための方法ステップに関する。
本発明の実施形態は、これらの動作を実行するための装置にも関する。この装置は、必要とされる目的のために特別に構築されてよく、あるいはそれはコンピュータに記憶されているコンピュータプログラムによって選択的に活性化または再構成される汎用コンピュータであってよい。本書に提示されているプロセスは、本質的に任意の特定のコンピュータまたは他の装置に関連していない。特に、多様な汎用機械が、本書の教示に従って作成されるプログラムとともに使用されてよく、あるいは必要とされる方法ステップを実行するためにさらに特殊化された装置を構築することがさらに便利な場合がある。種々のこれらの機械のための必要とされる構造は前述された説明から明らかである。
加えて、本発明の実施形態はさらに、多様なコンピュータによって実現される動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ可読媒体に関する。媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計され、構築されたものでよく、あるいはそれらはコンピュータソフトウェア技術の当業者に周知であり、彼らが利用できる種類であってよい。コンピュータ可読媒体の例は、ハードディスク、フレキシブルディスク及び磁気テープ等の磁気媒体、CD−ROMディスク等の光媒体、フロプティカルディスクのような磁気光学媒体、及び読み取り専用メモリ装置(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)等のプログラム命令を記憶し、実行するように特別に構成されるハードウェア装置を含むが、これらに限定されない。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるような機械コードと、インタプリタを使用してコンピュータによって実行されてよいさらに高水準の符号を含むファイルの両方を含む。
図7は、本発明の一実施形態または複数の実施形態に従ってユーザ及び/またはコントローラによって使用できる典型的なコンピュータシステムを描く。コンピュータシステム700は、一次記憶706(通常は、ランダムアクセスメモリ、つまりRAM)、一次記憶704(通常は、読み取り専用メモリ、つまりROM)を含む記憶装置に結合される任意の数のプロセッサ702(中央演算処理装置、つまりCPUとも呼ばれる)を含む。当該技術で周知のように、一次記憶704はデータと命令をCPUに一方向に転送するために働き、一次記憶706は通常、双方向でデータと命令を転送するために使用される。これらの一次記憶装置の両方とも、前述されたコンピュータ可読媒体の任意の適切なものを含んでよい。また、大容量記憶装置708は双方向でCPU702に結合され、追加のデータ記憶容量を提供し、前述されたコンピュータ可読媒体のいずれかを含んでよい。大容量記憶装置708はプログラム、データ等を記憶するために使用されてよく、通常、一次記憶より低速であるハードディスク等の二次記憶媒体である。大容量記憶装置708の中に保持される情報が、適宜、仮想記憶としての一次記憶706の一部として標準的な様式で組み込まれてよいことが理解される。CD−ROM714等の特定の大容量記憶装置は、CPUに一方向でデータを渡してもよい。
CPU702は、ビデオモニタ、トラックボール、マウス、キーボード、マイク、タッチセンサ式ディスプレイ、変換器カード読取装置、磁気テープ読取装置または紙テープ読取装置、タブレット、スタイラス、音声認識装置または手書き文字認識装置、あるいは言うまでもなく他のコンピュータ等の周知の入力装置等の1台または複数の入力/出力装置を含むインタフェース710にも結合される。最後に、CPU702は任意に、概して712で示されるように、ネットワーク接続を使用してコンピュータまたは電気通信ネットワークに結合されてよい。このようなネットワーク接続を用いると、CPUが、前述された方法ステップを実行する過程で、ネットワークから情報を受信し、またはネットワークに情報を出力する可能性があることが考えられる。前述された装置及び材料は、コンピュータハードウェア技術とソフトウェア技術の当業者によく知られるようになる。前述されたハードウェア要素は、本発明の動作を実行するための複数のソフトウェアモジュールを定義してよい。例えば、コードワード構成コントローラを実行するための命令は、大容量記憶装置708または714に記憶され、一次記憶706と連動してCPU702で実行されてよい。好適実施形態では、コントローラはソフトウェアサブモジュールに分割される。
本発明の多くの特長及び利点は、文書による説明から明らかであり、したがって添付の請求項は、本発明のすべてのこのような特長及び利点をカバーすることを目的とする。さらに、多数の変型及び変更がすぐに当業者に思い浮かぶので、本発明は図解され、説明されるような正確な構成及び動作に限定されない。したがって、説明された実施形態は制限的ではなく、例示的として解釈されなければならず、本発明は本書に示される詳細に限定されるのではなく、現在または将来において予測できるか否かに関係なく、以下の請求項及び同等物のそれらの完全範囲によって明示されなければならない。
参照モデルDSLシステムの概略ブロック図である。 一般的で例示的なDSL配備を描く概略図である。 本発明のいくつかの実施形態に関連して使用された複素回転計算部に結合された複素回転演算部の概略図である。 本発明の1つまたは複数の実施形態を実現するコントローラ及び通信システムである。 本発明の1つまたは複数の実施形態を実現するDSL最適化装置及び通信システムである。 本発明の1つまたは複数の実施形態を実現するDSL送信機である。 本発明の1つまたは複数の実施形態を実現するDSL受信機である。 本発明の一実施形態による方法の流れ図である。 本発明の実施形態を実現するために適切な典型的なコンピュータシステムまたは集積回路システムのブロック図である。

Claims (23)

  1. 添数付きのデジタル加入者回線(以下、「DSL」)データを処理するための方法であって、
    (1)ユーザデータベクトルを受信することと、
    (2)前記受信したユーザデータベクトルから、回転されるデータエントリを識別するための添数と角度のセットを受信することと、
    (3)選択されたベクトル要素の2×2複素回転を算出することであって、前記2×2複素回転は、
    第1の角度と、第2の角度と、第1の添数と、第2の添数とを、前記添数と角度のセットから取得することと、
    前記第1の添数に基づいて前記添数付きDSLデータから第1のオリジナルデータエントリを取得することと、
    前記第2の添数に基づいて前記添数付きDSLデータから第2のオリジナルデータエントリを取得することと、
    前記第1のオリジナルデータエントリと前記第2のオリジナルデータエントリの複素回転を、
    第1の実角度を用いた第1の実回転を、前記第1および第2のオリジナルデータエントリに適用して、第1の複素出力を生成し、
    第1の実角度を用いた第2の実回転を、前記第1および第2のオリジナルデータエントリの虚数部に適用して、第2の複素出力を生成し、
    第2の実角度を用いた第3の実回転を、前記第1の複素出力に適用して、第1の回転されたデータエントリを生成し、
    第3の実角度を用いた第4の実回転を、前記第2の複素出力に適用して、第2の回転されたデータエントリを生成し、
    前記添数付きDSLデータ内の前記第1のオリジナルデータエントリを、前記第1の回転されたデータエントリで置換し、
    前記添数付きDSLデータ内の前記第2のオリジナルデータエントリを、前記第2の回転されたデータエントリで置換して算出することと、
    (4)前記添数付きDSLデータの複数のトーンの1つにおいて、前記2×2複素回転が完了するまで、前記(2)から(3)を繰り返すことと、
    (5)前記添数付きDSLデータの複数のトーンの各々について、前記(1)から(4)を繰り返すことと、
    を備える方法。
  2. 前記2×2複素回転を算出することが、DSLデータの送信の前にQ行列を乗算することと、DSLデータの受信後にQ行列を乗算すること、または
    Figure 0005162451
    演算するために必要なステップを実行すること、の少なくとも1つを備える請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の回転されたデータエントリと第2の回転されたデータエントリを生成することが、
    上部位置に前記第1のオリジナルデータエントリと、下部位置に前記第2のオリジナルデータエントリとを備える2次元オリジナル列ベクトル(以下、「2D−OCV」)を生成し、前記第1および第2のオリジナルデータエントリの各々は、実数部と虚数部とを有する複素数を備えることと、
    前記第1の角度を使用して第1の実回転を前記2D−OCVの前記実数部に適用し、上部位置と下部位置とを備える2次元中間列ベクトル(以下、「2D−ICV」)を生成し、前記2D−ICVの上部位置は第1の中間データエントリの実数部を含み、前記2D−ICVの下部位置は第2の中間データエントリの実数部を含み、
    前記第1の角度を使用して第2の実回転を前記2D−OCVの前記虚数部に適用し、上部位置と下部位置とを備える第2の2D−ICVを生成し、前記第2の2D−ICVの上部位置は第1の中間データエントリの虚数部を含み、前記第2の2D−ICVの下部位置は第2の中間データエントリの虚数部を含み、
    前記第1の回転されたデータエントリを生成するために、前記第1の中間データエントリを選択することと、
    前記第2の回転されたデータエントリを生成するために、前記第2の角度を使用して第3の実回転を前記第2の中間データエントリに適用することと、
    を備える請求項1に記載の方法。
  4. 前記添数付きDSLデータがベクトルDSL離散マルチトーン(DMT)エンコーダ内のデータからなる請求項1に記載の方法。
  5. ルックアップテーブルから前記第1の角度の正弦と余弦を抽出することによって、前記第1の角度の正弦と余弦を決定することと、
    前記ルックアップテーブルから前記第2の角度の正弦と余弦を抽出することによって、前記第2の角度の正弦と余弦を決定することと、をさらに備える、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記2×2複素回転を算出することは、H行列を三角形にするために前記H行列内のエントリをゼロにする順番で前記複素回転を算出することを備え、前記H行列は、添数付きのDSLデータの単一トーンでの挿入損失と漏話を示す複素行列である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記2×2複素回転を算出することは、前記複素回転を前記H行列の列上で実行すること、あるいは前記複素回転を前記H行列の行上で実行することを備える、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1の角度、前記第2の角度、前記第1の添数、及び前記第2の添数が、複素回転計算部から取得される請求項1に記載の方法。
  9. デジタル加入者回線(以下、「DSL」)システムであって、
    複素回転演算部を有するDSL装置と、
    前記複素回転演算部に通信的に接続される複素回転計算部を備えるコントローラと、
    を備え、
    前記複素回転計算部は、
    ユーザデータベクトルを受信する手段と、
    前記受信したユーザデータベクトルから、回転されるデータエントリを識別するための添数と角度のセットを受信する手段と、
    選択されたベクトル要素の2×2複素回転を算出する手段と、を備え、
    前記2×2複素回転を算出する手段は、
    第1の角度と、第2の角度と、第1の添数と、第2の添数とを、前記添数と角度のセットから取得することと、
    前記第1の添数に基づいて前記添数付きDSLデータから第1のオリジナルデータエントリを取得することと、
    前記第2の添数に基づいて前記添数付きDSLデータから第2のオリジナルデータエントリを取得することと、
    前記第1のオリジナルデータエントリと前記第2のオリジナルデータエントリの複素回転を、
    第1の実角度を用いた第1の実回転を、前記第1および第2のオリジナルデータエントリに適用して、第1の複素出力を生成し、
    第1の実角度を用いた第2の実回転を、前記第1および第2のオリジナルデータエントリの虚数部に適用して、第2の複素出力を生成し、
    第2の実角度を用いた第3の実回転を、前記第1の複素出力に適用して、第1の回転されたデータエントリを生成し、
    第3の実角度を用いた第4の実回転を、前記第2の複素出力に適用して、第2の回転されたデータエントリを生成し、
    前記添数付きDSLデータ内の前記第1のオリジナルデータエントリを、前記第1の回転されたデータエントリで置換し、
    前記添数付きDSLデータ内の前記第2のオリジナルデータエントリを、前記第2の回転されたデータエントリで置換し、
    前記ユーザデータベクトルを受信する手段、前記添数と角度のセットを受信する手段および前記2×2複素回転を算出する手段は、前記添数付きDSLデータの複数のトーンの各々について繰り返し行う
    DSLシステム。
  10. 前記複素回転計算部が、前記複素回転演算部に連続複素回転計算のセットのそれぞれのための複数の実角度と1対の整数添数を与え、前記複素回転演算部が一連の実回転として各複素回転を実現し、複素出力を生成する、請求項9に記載のDSLシステム。
  11. 前記複素回転演算部が、各複素回転を、上りの送信のデータ、または下りの送信のデータ、または両方に適用する、請求項9に記載のDSLシステム。
  12. 前記複素回転演算部が、下りシステムでの逆高速フーリエ変換(IFFT)機能または上りシステムでの高速フーリエ変換(FFT)機能、、または両方を実行する、請求項9に記載のDSLシステム。
  13. 前記複素回転計算部が、前記複素回転演算部の演算能力に基づいて、前記複素回転演算部による使用にはあまりにも小さい値を含む、1つまたは複数の前記複素回転を削除する、請求項9に記載のDSLシステム。
  14. 前記DSL装置が前記コントローラを備える請求項9に記載のDSLシステム。
  15. 前記コントローラは、前記DSL装置とは別のDSL最適化装置の一部である請求項9に記載のDSLシステム。
  16. 前記DSL装置は、
    デジタル加入者回線アクセス多重通信装置(DSLAM)、
    回線端末(LT)装置、
    遠隔端末(RT)装置、または
    モデム、
    の1つを備える請求項9に記載のDSLシステム。
  17. 前記DSLデータを複素回転演算部に提供することと、
    前記複素回転演算部に、前記添数と角度のセットを提供することと
    を備える、請求項2に記載の方法
  18. 前記DSLデータが、
    ベクタリングされるDSLシステム内で使用されるデータ、
    DSLシステム内で下りで送信される符号化されたユーザデータ、および
    DSLシステム内の受信機で処理される受信データ
    の少なくとも1つを含む請求項17に記載の方法。
  19. 前記複素回転が、前記複素回転演算部によって実現される一連の複素回転を有するギブンズ手段を備えるQ行列を実現する請求項17に記載の方法。
  20. 前記DSLデータに関する複数のトーンのそれぞれについて、前記DSLデータの一部を複素回転演算部提供することと、
    前記複素回転演算部に、前記添数と角度のセットを提供することと、
    を備える、請求項3に記載の方法
  21. 前記複素回転演算部で、所定のゼロの範囲にある非ゼロ実角度値を有する複数の実角度の各々を無視するステップ、
    をさらに備える請求項20に記載の方法。
  22. デジタル加入者回線(以下、「DSL」)データを処理するプログラムであって、
    コンピュータに、
    (1)ユーザデータベクトルを受信することと、
    (2)前記受信したユーザデータベクトルから、回転されるデータエントリを識別するための添数と角度のセットを受信することと、
    (3)選択されたベクトル要素の2×2複素回転を算出することであって、前記2×2複素回転は、
    第1の角度と、第2の角度と、第1の添数と、第2の添数とを、前記添数と角度のセットから取得することと、
    前記第1の添数に基づいて前記添数付きDSLデータから第1のオリジナルデータエントリを取得することと、
    前記第2の添数に基づいて前記添数付きDSLデータから第2のオリジナルデータエントリを取得することと、
    前記第1のオリジナルデータエントリと前記第2のオリジナルデータエントリの複素回転を、
    第1の実角度を用いた第1の実回転を、前記第1および第2のオリジナルデータエントリに適用して、第1の複素出力を生成し、
    第1の実角度を用いた第2の実回転を、前記第1および第2のオリジナルデータエントリの虚数部に適用して、第2の複素出力を生成し、
    第2の実角度を用いた第3の実回転を、前記第1の複素出力に適用して、第1の回転されたデータエントリを生成し、
    第3の実角度を用いた第4の実回転を、前記第2の複素出力に適用して、第2の回転されたデータエントリを生成し、
    前記添数付きDSLデータ内の前記第1のオリジナルデータエントリを、前記第1の回転されたデータエントリで置換し、
    前記添数付きDSLデータ内の前記第2のオリジナルデータエントリを、前記第2の回転されたデータエントリで置換して演算することと、
    (4)前記添数付きDSLデータの複数のトーンの1つにおいて、前記2×2複素回転が完了するまで、前記(2)から(3)を繰り返すことと、
    (5)前記添数付きDSLデータの複数のトーンの各々について、前記(1)から(4)を繰り返すこと
    を実行させるためのプログラム
  23. デジタル加入者回線(以下、「DSL」)データを処理するコンピュータ装置であって、
    ユーザデータベクトルを受信する手段と、
    前記受信したユーザデータベクトルから、回転されるデータエントリを識別するための添数と角度のセットを受信する手段と、
    選択されたベクトル要素の2×2複素回転を算出する手段と、を備え、
    前記2×2複素回転を算出する手段は、
    第1の角度と、第2の角度と、第1の添数と、第2の添数とを、前記添数と角度のセットから取得することと、
    前記第1の添数に基づいて前記添数付きDSLデータから第1のオリジナルデータエントリを取得することと、
    前記第2の添数に基づいて前記添数付きDSLデータから第2のオリジナルデータエントリを取得することと、
    前記第1のオリジナルデータエントリと前記第2のオリジナルデータエントリの複素回転を、
    第1の実角度を用いた第1の実回転を、前記第1および第2のオリジナルデータエントリに適用して、第1の複素出力を生成し、
    第1の実角度を用いた第2の実回転を、前記第1および第2のオリジナルデータエントリの虚数部に適用して、第2の複素出力を生成し、
    第2の実角度を用いた第3の実回転を、前記第1の複素出力に適用して、第1の回転されたデータエントリを生成し、
    第3の実角度を用いた第4の実回転を、前記第2の複素出力に適用して、第2の回転されたデータエントリを生成し、
    前記添数付きDSLデータ内の前記第1のオリジナルデータエントリを、前記第1の回転されたデータエントリで置換し、
    前記添数付きDSLデータ内の前記第2のオリジナルデータエントリを、前記第2の回転されたデータエントリで置換し、
    前記ユーザデータベクトルを受信する手段、前記添数と角度のセットを受信する手段および前記2×2複素回転を算出する手段は、前記添数付きDSLデータの複数のトーンの各々について繰り返し行う
    コンピュータ装置。
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