JP3368862B2 - 回転子供給装置、回転子供給方法及びadslモデム - Google Patents

回転子供給装置、回転子供給方法及びadslモデム

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JP3368862B2 JP02557899A JP2557899A JP3368862B2 JP 3368862 B2 JP3368862 B2 JP 3368862B2 JP 02557899 A JP02557899 A JP 02557899A JP 2557899 A JP2557899 A JP 2557899A JP 3368862 B2 JP3368862 B2 JP 3368862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はDMT(Discrete M
ultitone)変調方式を採用するADSL(Asymmetric D
igital Subscriber Line:非対称型ディジタル加入者回
線)モデムに好適な回転子供給装置及び回転子供給方法
に関し、特に、装置の構成の簡素化を図った回転子供給
装置及び回転子供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、マルチメディア通信にADSL
(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称型ディ
ジタル加入者回線)の導入が検討されている。そして、
ADSLに使用されるADSLモデムには、例えばDM
T(Discrete Multitone)変調方式が採用されている。
DMT変調方式では、送信時の変調にフーリエ逆変換が
行われ、受信時の復調にフーリエ変換が行われる。ま
た、DMT変調方式を回路で実現する場合には、一般に
回転子を用いた高速フーリエ変換(FFT)及び回転子
を用いた高速フーリエ逆変換(IFFT)が採用され
る。図4は従来のADSLモデムを示すブロック図であ
る。
【0003】従来のADSLモデム11には、送信され
るデータが供給され高速フーリエ逆変換を行うIFFT
回路12が設けられている。そして、このIFFT回路
12に供給される送信用回転子Wt(xt)を記憶した送
信用回転子メモリ13が設けられている。また、受信さ
れたデータが供給され高速フーリエ変換を行うFFT回
路14が設けられており、このFFT回路14に供給さ
れる受信用回転子Wr(xr)を記憶した受信用回転子メ
モリ15が設けられている。
【0004】なお、回転子Wt(xt)及びWr(xr)は
下記数式1で表される。
【0005】
【数1】
【0006】但し、Nt及びNrは高速フーリエ変換又は
高速フーリエ逆変換におけるポイント数であって、AD
SL送受信におけるキャリア数に該当する整数値であ
り、jは虚数単位である。なお、整数xt及びxrは、夫
々0乃至(Nt−1)及び0乃至(Nr−1)の値をと
る。また、ポイント数Nt及びNrは、夫々段数rt及び
rを使用して下記数式2で表される。
【0007】
【数2】
【0008】このように、回転子Wt(xt)及びW
r(xr)には、三角関数が含まれているので、これを加
算回路等の回路を使用して求めることは困難である。こ
のため、従来、前述のようにN個の複素数を記憶可能な
メモリ13及び15が設けられ、これらのメモリ13及
び15に予め計算された回転子Wt(xt)及びW
r(xr)が夫々記憶され、必要に応じてメモリ13及び
15から回転子Wt(xt)及びW r(xr)が夫々読み出
されている。
【0009】そして、このような送信用回転子メモリ1
3が送信用回転子供給装置として機能し、受信用回転子
メモリ15が受信用回転子供給装置として機能してい
る。従って、送信用回転子メモリ13及び受信用回転子
メモリ15に、夫々アドレスx t及びxrを供給すると、
そのアドレスxt及びxrに相当する複素数の値が夫々回
転子Wt(xt)及びWr(xr)としてIFFT回路12
又はFFT回路14に供給されて、そこで高速フーリエ
逆変換又は高速フーリエ変換が行われる。
【0010】しかし、従来の回転供給装置として機能
しているメモリには、ポイント数と同数の複素数が記憶
可能であることが必要とされるため、その容量が極めて
大きいものとなるという欠点があった。
【0011】そこで、数式1に示す回転子の周期性を利
用してポイント数Nに対してメモリに記憶される複素数
をN/2程度まで低減したものも使用されていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DMT
変調方式を採用したADSLにおいては、上りの伝送速
度と下りの伝送速度とが相違しているため、伝送容量
(キャリア数に相当)が相違している。このため、DM
T変調方式を採用したADSLモデムを回路で実現する
場合には、送信用と受信用とで異なる回転子が必要とさ
れ、従来は送信用及び受信用のメモリが別個に必要とさ
れていた。従って、前述のように高速フーリエ逆変換の
ポイント数Ntを、高速フーリエ変換のポイント数をNr
とした場合、少なくともNtワード記憶可能なメモリと
rワード記憶可能なメモリとが必要なことになってい
た。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、記憶装置の容量の低減により装置の構成を
簡素化することができる回転子供給装置、回転子供給方
法及びADSLモデムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転子供給
装置は、ADSLモデムに設けられ段数に応じた数の回
転子を用いて高速フーリエ変換を行う高速フーリエ変換
器に前記高速フーリエ変換で使用される回転子を供給す
ると共に、前記ADSLモデムに設けられ前記高速フー
リエ変換の段数とは異なる段数に応じた数の回転子を用
いて高速フーリエ逆変換を行う高速フーリエ逆変換器に
前記高速フーリエ逆変換で使用される回転子を供給する
回転子供給装置において、前記高速フーリエ変換又は前
記高速フーリエ逆変換の段数である第1の段数rに応じ
たrビットの回転子の第1のアドレスと、前記第1の段
数rと、前記高速フーリエ変換と前記高速フーリエ逆変
換のうちで最大の段数sとを入力とし、前記第1のアド
レスの下位に(s−r)個の0を追加配置することによ
って、前記第1のアドレスのビット数を前記第1の段数
rから前記最大の段数sに拡張した第2のアドレスを出
力とするビット幅変換装置と、2s−n個の基本回転子
データを格納し、前記第2のアドレスの下位(s−n)
ビットから構成される第3のアドレスが入力されたとき
に、前記第3のアドレスに対応した基本回転子データを
出力する記憶装置と、前記第2のアドレスの上位nビッ
トから構成される第4のアドレス及び前記基本回転子デ
ータを入力とし、前記第4のアドレスに応じて前記基本
回転子データを演算した回転子を出力とする演算装置
と、を含むことを特徴とする。
【0015】本発明においては、回転子の周期性に着目
し(s−n)ビットから構成される第3のアドレスを入
力とし、前記第3のアドレスに対応した基本回転子デー
タを出力とする記憶装置を1個使用して高速フーリエ変
換器及び高速フーリエ逆変換器の両方に回転子を供給す
ることができるので、記憶装置の容量を著しく低減する
ことが可能である。従って、装置全体を簡素化すること
ができる。
【0016】
【0017】更に、前記nが2であることが望ましい。
【0018】更にまた、前記基本回転子データは複素数
であり、前記演算装置は、前記第4のアドレスに応じて
前記複素数の実部と虚部の入れ替え並びに前記実部及び
前記虚部の符号反転を行うものであってもよい。
【0019】本発明に係る回転子供給方法は、ADSL
モデムに設けられ段数に応じた数の回転子を用いて高速
フーリエ変換を行う高速フーリエ変換器に前記高速フー
リエ変換で使用される回転子を供給すると共に、前記A
DSLモデムに設けられ前記高速フーリエ変換の段数と
は異なる段数に応じた数の回転子を用いて高速フーリエ
逆変換を行う高速フーリエ逆変換器に前記高速フーリエ
逆変換で使用される回転子を供給する回転子供給方法に
おいて、前記高速フーリエ変換又は前記高速フーリエ逆
換の段数である第1の段数rに応じたrビットの回転
子の第1のアドレスと、前記第1の段数rと、前記高速
フーリエ変換と前記高速フーリエ逆変換のうちで最大の
段数sとから前記第1のアドレスの下位に(s−r)個
の0を追加配置することによって、前記第1のアドレス
のビット数を前記第1の段数rから前記最大の段数sに
拡張した第2のアドレスを生成する工程と、2s−n
の基本回転子データを格納した記憶装置から、前記第2
のアドレスの下位(s−n)ビットから構成される第3
のアドレスから前記第3のアドレスに対応した基本回転
子データを読み出す工程と、前記第2のアドレスの上位
nビットから構成される第4のアドレスに応じて前記基
本回転子データを演算して回転子を生成する工程と、を
含むことを特徴とする。
【0020】本発明においては、前述の回転子供給装置
の発明と同様に、回転子の周期性に着目し(s−n)ビ
ットから構成される第3のアドレスを入力とし、前記第
3のアドレスに対応した基本回転子データを出力とする
記憶装置を1個使用して高速フーリエ変換器及び高速フ
ーリエ逆変換器の双方に回転子を供給することができる
ので、記憶装置の容量を著しく低減し、装置全体を簡素
化することができる。
【0021】
【0022】更に、前記nが2であることが望ましい。
【0023】更にまた、前記基本回転子データは複素数
であり、前記回転子を生成する工程は、前記第4のアド
レスに応じて前記複素数の実部と虚部の入れ替え並びに
前記実部及び前記虚部の符号反転を行う工程であっても
よい。
【0024】本発明に係るADSLモデムは、受信部の
DMT復調に使われる高速フーリエ変換器と、送信部の
DMT変調に使われる高速フーリエ逆変換器と、段数に
応じた数の回転子を用いて高速フーリエ変換を行う前記
高速フーリエ変換器に前記高速フーリエ変換で使用され
る回転子を供給すると共に、段数に応じた数の回転子を
用いて高速フーリエ逆変換を行う前記高速フーリエ逆変
換器に前記高速フーリエ逆変換で使用される回転子を供
給する回転子供給装置と、を備え、前記高速フーリエ変
換と前記高速フーリエ逆変換とで段数の異なるADSL
モデムにおいて、前記回転子供給装置は、前記高速フー
リエ変換又は前記高速フーリエ逆変換の段数である第1
の段数rに応じたrビットの回転子の第1のアドレス
と、前記第1の段数rと、前記高速フーリエ変換と前記
高速フーリエ逆変換のうちで最大の段数sとを入力と
し、前記第1のアドレスの下位に(s−r)個の0を追
加配置することによって、前記第1のアドレスのビット
数を前記第1の段数rから前記最大の段数sに拡張した
第2のアドレスを出力とするビット幅変換装置と、2
s−n個の基本回転子データを格納し、前記第2のアド
レスの下位(s−n)ビットから構成される第3のアド
レスが入力されたときに、前記第3のアドレスに対応し
た基本回転子データを出力する記憶装置と、前記第2の
アドレスの上位nビットから構成される第4のアドレス
及び前記基本回転子データを入力とし、前記第4のアド
レスに応じて前記基本回転子データを演算した回転子を
出力とする演算装置と、を含むことを特徴とする。
【0025】本発明においては、前述のような記憶装置
の容量の低減により、装置全体を簡素化することが可能
である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る回転
子供給装置について、添付の図面を参照して具体的に説
明する。図1は本発明の第1の実施例に係る回転子供給
装置を示すブロック図である。
【0027】第1の実施例は、段数に応じた数の回転子
を用いて高速フーリエ逆変換を行うIFFT回路4及び
高速フーリエ変換を行うFFT回路5の双方に回転子W
(x)を供給する装置である。なお、IFFT回路4及
びFFT回路5中の最大の段数はsである。
【0028】第1の実施例には、IFFT回路4又はF
FT回路5に供給すべき回転子W(x)を選択する回転
子アドレスx、高速フーリエ逆変換又は高速フーリエ変
換の段数r及び最大の段数sが入力されるビット幅変換
装置1が設けられている。段数rは、回転子アドレスx
のビット数に相当する値であり、回転子アドレスxは、
0乃至(2r−1)の整数値をとり得る。また、ビット
幅変換装置1においては、段数rが最大段数sよりも小
さい場合、上位rビットに回転子アドレスxが配置さ
れ、下位(s−r)ビットに全て0が追加配置されるこ
とにより、ビット数がsであるビット列yが生成され
る。即ち、回転子アドレスxのビット幅が変換される。
例えば、最大の段数sが6である場合に、段数rが3で
「011」の回転データxが入力されたときには、ビッ
ト列yは、「011000」となる。
【0029】また、第1の実施例には、容量が2s-2
ードであり2s-2個の回転子が記憶される記憶装置2が
設けられている。記憶装置2には、sビット回転子の第
2のアドレスyの下位(s−2)ビットからなる第3の
アドレスRAが入力される。そして、第3のアドレスR
Aに該当する複素数である基本回転子データW1が出力
される。例えば、前述のようにビット列yが「0110
00」である場合には、第3のアドレスRAは、「10
00」となる。
【0030】更に、第1の実施例には、ビット列yの上
位2ビットからなる第4のアドレスCに応じて記憶装置
2から出力された基本回転子データW1を演算すること
により、回転子Wを算出するという機能を備えた演算装
置3が設けられている。そして、回転子WがIFFT回
路4又はFFT回路5に供給される。例えば、前述のよ
うにビット列yが「011000」である場合には、第
のアドレスCは、その上位2ビットの「01」とな
る。
【0031】次に、上述のように構成された第1の実施
例の動作について説明する。図2はビット幅変換装置1
の動作を示すフローチャートであり、図3は演算装置3
の動作を示すフローチャートである。
【0032】先ず、図2に示すように、ビット幅変換装
置1に回転子のアドレスx、段数r及び最大段数sを入
力する(ステップS1)。
【0033】すると、ビット幅変換装置1は、上位rビ
ットに回転子アドレスxを配置し、残りの下位(s−
r)ビットに全て0を追加配置することにより、ビット
幅がsのビット列yを生成する(ステップS2)。
【0034】そして、ビット幅変換装置1は、ビット列
yを出力する(ステップS3)。
【0035】なお、図2には示していないが、回転子の
アドレスxのビット数が最大段数sと等しい場合には、
回転子のアドレスxをそのままビット列yとして出力す
る。
【0036】次いで、ビット列yのうち下位(s−2)
ビットからなる第3のアドレスRAが記憶装置2に入力
される。
【0037】すると、記憶装置2は、第3のアドレスR
Aに該当する複素数を基本回転子データW1として出力
する。
【0038】その後、図3に示すように、ビット列yの
上位2ビットからなる第4のアドレスC及び基本回転子
データW1が演算装置3に入力される(ステップS1
1)。
【0039】すると、演算装置3は、基本回転子データ
W1の実部をWr1、虚部をWi1と定義する(ステッ
プS12)。
【0040】更に、実際の回転子Wの実部をWr、虚部
をWiと定義する(ステップS13)。
【0041】次いで、第4のアドレスCの2ビットが
「00」であるかを判断する(ステップS14)。
【0042】この結果、第4のアドレスCの2ビットが
「00」である場合、回転子Wを基本回転子データW1
と同一のものとし(ステップS15)、この回転子Wを
出力する(ステップS21)。
【0043】一方、第4のアドレスCの2ビットが「0
0」ではない場合、第4のアドレスCの2ビットが「0
1」であるかを判断する(ステップS16)。
【0044】この結果、第4のアドレスCの2ビットが
「01」である場合、実部WrをWi1、虚部Wiを−
Wr1とし(ステップS17)、この回転子Wを出力す
る(ステップS21)。即ち、基本回転子データW1の
実部の符号を反転し、更に実部と虚部とを入れ替えたも
のを回転子Wとして出力する。
【0045】一方、第4のアドレスCの2ビットが「0
1」ではない場合、第4のアドレスCの2ビットが「1
0」であるかを判断する(ステップS18)。
【0046】この結果、第4のアドレスCの2ビットが
「10」である場合、実部Wrを−Wr1、虚部Wiを
−Wi1とし(ステップS19)、この回転子Wを出力
する(ステップS21)。即ち、基本回転子データW1
の実部及び虚部の両方の符号を反転したものを回転子W
として出力する。
【0047】一方、第4のアドレスCの2ビットが「1
0」ではない場合、即ち、第4のアドレスCの2ビット
が「11」である場合、実部Wrを−Wi1、虚部Wi
をWr1とし(ステップS20)、この回転子Wを出力
する(ステップS21)。即ち、基本回転子データW1
の虚部の符号を反転し、更に実部と虚部とを入れ替えた
ものを回転子Wとして出力する。
【0048】このように、第1の実施例によれば、回転
子が正弦関数及び余弦関数の三角関数から構成され、最
大の段数sの場合に供給される回転子には、段数s以下
の場合に供給される全ての回転子の要素が含まれている
ことに着目し、その周期性を利用している。即ち、横軸
に実部をとり、縦軸に虚部をとったときに、あるひとつ
の象現にプロットとされる回転子が分かれば、他の3象
現にプロットされる回転子は前記ひとつの象現にプロッ
トとされる回転子の写像として容易に求められることを
利用している。このため、記憶装置2の容量が最大の段
数sに対して2 s-2ワードであっても、必要な回転子を
全て供給することができる。また、ビット幅変換装置1
により、入力された回転子のアドレスxに所定のビット
幅の変換を行っているので、段数がs以下であれば、ど
のような回転子のアドレスxについてもそれに相当する
回転子を供給することができる。従って、1個の記憶装
置2のみでIFFT回路4及びFFT回路5のいずれに
も回転子を供給することができる。
【0049】例えば、高速フーリエ逆変換の段数が4、
高速フーリエ変換の段数が6である場合、図4に示す従
来の構成では、24ワード分の容量が送信用回転子メモ
リ13に必要とされ、26ワード分の容量が受信用回転
子メモリ15に必要とされるが、本実施例においては、
6-2ワード分の容量が記憶装置2に備えられていれば
よい。このように、記憶装置の容量の著しい低減が可能
である。
【0050】但し、本実施例には、ビット幅変換装置1
及び演算回路3が必要となるが、これらは、図2又は3
に示す動作を行うものであるので、その構成は簡易なも
のとなる。従って、これらの回路の付加による装置の複
雑化は、前述の記憶容量の低減効果と比して極めて小さ
いものといえる。
【0051】なお、前述の第1の実施例においては、第
4のアドレスCをビット列yの上位2ビットとしたが、
これを上位3ビット以上としてもよい。この場合、第3
のアドレスRAのビット数は、それに伴って減少する。
このため、記憶装置の容量は、第4のアドレスのビット
数をcとした場合、2s-cワードで済むことになり、第
4のアドレスCのビット数が高いほど記憶装置の容量は
小さくてよい。但し、これに伴って、演算装置での演算
が複雑化するため、その回路構成も複雑なものとなる。
【0052】一方、第4のアドレスCのビット数が1で
ある場合には、前述の実施例よりも記憶装置の容量低減
効果は小さいが、従来のものと比して送受信のための記
憶装置を1個とすることによる回路の簡素化の効果は得
られる。
【0053】そして、記憶装置の容量低減効果及び演算
装置の複雑化の双方を考慮すると、前述の実施例のよう
に、第4のアドレスCのビット数は2であることが望ま
しい。
【0054】図5は本発明の第2の実施例に係るADS
Lモデムを示すブロック図である。第2の実施例は本発
明に係る回転子供給装置をADSLモデムに適用した場
合の実施例である。
【0055】第1の実施例と第2の実施例とで異なる点
は、演算装置3により回転子Wr(xr)を供給された
FFT回路5がADSLモデム21内でDMT変調され
た受信データを復調する一方で、演算装置3により回転
子Wt(xt)を供給されたIFFT回路4がADSL
モデム21内で送信データをDMT変調していることで
ある。
【0056】第2の実施例においても、第1の実施例と
同様に、ADSLモデムの回路構成を簡素化することが
可能である。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
少なくとも2s-n種類の基本回転子データが記憶されて
いる記憶装置を1個使用して高速フーリエ変換器及び高
速フーリエ逆変換器の双方に回転子を供給することがで
きる。このため、記憶装置の容量を著しく低減すること
ができ、回転子供給装置及びADSLモデム装置を簡素
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る回転子供給装置を示すブ
ロック図である。
【図2】ビット幅変換装置1の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】演算装置3の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】従来のADSLモデムを示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例に係るADSLモデムを
示すブロック図である。
【符号の説明】
1;ビット幅変換装置 2;記憶装置 3;演算装置 4、12;IFFT回路 5、14;FFT回路 11、21;ADSLモデム 13;送信用回転子メモリ 15;受信用回転子メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/00 - 17/18 H04J 1/00 - 1/20 H04J 4/00 - 15/00 H04B 13/00 H04L 5/00 - 5/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ADSLモデムに設けられ段数に応じた
    数の回転子を用いて高速フーリエ変換を行う高速フーリ
    エ変換器に前記高速フーリエ変換で使用される回転子を
    供給すると共に、前記ADSLモデムに設けられ前記高
    速フーリエ変換の段数とは異なる段数に応じた数の回転
    子を用いて高速フーリエ逆変換を行う高速フーリエ逆変
    換器に前記高速フーリエ逆変換で使用される回転子を供
    給する回転子供給装置において、 前記高速フーリエ変換又は前記高速フーリエ逆変換の
    数である第1の段数rに応じたrビットの回転子の第1
    のアドレスと、前記第1の段数rと、前記高速フーリエ
    換と前記高速フーリエ逆変換のうちで最大の段数sと
    を入力とし、前記第1のアドレスの下位に(s−r)個
    の0を追加配置することによって、前記第1のアドレス
    のビット数を前記第1の段数rから前記最大の段数sに
    拡張した第2のアドレスを出力とするビット幅変換装置
    と、 2s−n個の基本回転子データを格納し、前記第2のア
    ドレスの下位(s−n)ビットから構成される第3のア
    ドレスが入力されたときに、前記第3のアドレスに対応
    した基本回転子データを出力する記憶装置と、 前記第2のアドレスの上位nビットから構成される第4
    のアドレス及び前記基本回転子データを入力とし、前記
    第4のアドレスに応じて前記基本回転子データを演算し
    た回転子を出力とする演算装置と、 を含むことを特徴とする回転子供給装置。
  2. 【請求項2】 前記nが2であることを特徴とする請求
    項1に記載の回転子供給装置。
  3. 【請求項3】 前記基本回転子データは複素数であり、
    前記演算装置は、前記第4のアドレスに応じて前記複素
    数の実部と虚部の入れ替え並びに前記実部及び前記虚部
    の符号反転を行うものであることを特徴とする請求項2
    に記載の回転子供給装置。
  4. 【請求項4】 ADSLモデムに設けられ段数に応じた
    数の回転子を用いて高速フーリエ変換を行う高速フーリ
    エ変換器に前記高速フーリエ変換で使用される回転子を
    供給すると共に、前記ADSLモデムに設けられ前記高
    速フーリエ変 換の段数とは異なる段数に応じた数の回転
    子を用いて高速フーリエ逆変換を行う高速フーリエ逆変
    換器に前記高速フーリエ逆変換で使用される回転子を供
    給する回転子供給方法において、 前記高速フーリエ変換又は前記高速フーリエ逆変換の
    数である第1の段数rに応じたrビットの回転子の第1
    のアドレスと、前記第1の段数rと、前記高速フーリエ
    換と前記高速フーリエ逆変換のうちで最大の段数sと
    から前記第1のアドレスの下位に(s−r)個の0を追
    加配置することによって、前記第1のアドレスのビット
    数を前記第1の段数rから前記最大の段数sに拡張した
    第2のアドレスを生成する工程と、 2s−n個の基本回転子データを格納した記憶装置か
    ら、前記第2のアドレスの下位(s−n)ビットから構
    成される第3のアドレスから前記第3のアドレスに対応
    した基本回転子データを読み出す工程と、 前記第2のアドレスの上位nビットから構成される第4
    のアドレスに応じて前記基本回転子データを演算して回
    転子を生成する工程と、 を含むことを特徴とする回転子供給方法。
  5. 【請求項5】 前記nが2であることを特徴とする請求
    項4に記載の回転子供給方法。
  6. 【請求項6】 前記基本回転子データは複素数であり、
    前記回転子を生成する工程は、前記第4のアドレスに応
    じて前記複素数の実部と虚部の入れ替え並びに前記実部
    及び前記虚部の符号反転を行う工程であることを特徴と
    する請求項5に記載の回転子供給方法。
  7. 【請求項7】 受信部のDMT復調に使われる高速フー
    リエ変換器と、 送信部のDMT変調に使われる高速フーリエ逆変換器
    と、 段数に応じた数の回転子を用いて高速フーリエ変換を行
    う前記高速フーリエ変換器に前記高速フーリエ変換で使
    用される回転子を供給すると共に、段数に応じた数の回
    転子を用いて高速フーリエ逆変換を行う前記高速フーリ
    エ逆変換器に前記高速フーリエ逆変換で使用される回転
    子を供給する回転子供給装置と、 を備え、 前記高速フーリエ変換と前記高速フーリエ逆変換とで段
    数の異なるADSLモデムにおいて、前記回転子供給装
    置は、 前記高速フーリエ変換又は前記高速フーリエ逆変換の
    数である第1の段数rに応じたrビットの回転子の第1
    のアドレスと、前記第1の段数rと、前記高速フーリエ
    換と前記高速フーリエ逆変換のうちで最大の段数sと
    を入力とし、前記第1のアドレスの下位に(s−r)個
    の0を追加配置することによって、前記第1のアドレス
    のビット数を前記第1の段数rから前記最大の段数sに
    拡張した第2のアドレスを出力とするビット幅変換装置
    と、 2s−n個の基本回転子データを格納し、前記第2のア
    ドレスの下位(s−n)ビットから構成される第3のア
    ドレスが入力されたときに、前記第3のアドレスに対応
    した基本回転子データを出力する記憶装置と、 前記第2のアドレスの上位nビットから構成される第4
    のアドレス及び前記基本回転子データを入力とし、前記
    第4のアドレスに応じて前記基本回転子データを演算し
    た回転子を出力とする演算装置と、 を含むことを特徴とするADSLモデム。
  8. 【請求項8】 前記nが2であることを特徴とする請求
    項7に記載のADSLモデム。
  9. 【請求項9】 前記基本回転子データは複素数であり、
    前記演算装置は、前記第4のアドレスに応じて前記複素
    数の実部と虚部の入れ替え並びに前記実部及び前記虚部
    の符号反転を行うものであることを特徴とする請求項8
    に記載のADSLモデム。
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