JPH1051415A - Ofdm信号受信装置 - Google Patents

Ofdm信号受信装置

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JPH1051415A
JPH1051415A JP8203381A JP20338196A JPH1051415A JP H1051415 A JPH1051415 A JP H1051415A JP 8203381 A JP8203381 A JP 8203381A JP 20338196 A JP20338196 A JP 20338196A JP H1051415 A JPH1051415 A JP H1051415A
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JP
Japan
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value
memory
amplitude
phase
ofdm signal
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Application number
JP8203381A
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English (en)
Inventor
Akihiro Furuta
暁広 古田
Hiromoto Furukawa
博基 古川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウエア規模を低減した安価なOFDM
信号受信装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 FFT演算器104からのディジタル出
力値のうち、実数部または虚数部の絶対値が所定の基準
値aを越えるものは該基準値aに振幅制限し、これによ
りビット数を減らしてからメモリ106、109に格納
することにより、メモリのサイズを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM変調され
た信号を受信し、復調を行うOFDM信号受信装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号の伝送方式として、直交
関数系を構成する多数の搬送波(サブキャリア)をDF
T(Discrete Fourier Transformation;離散フーリエ
変換)演算によって一括して変復調するOFDM(Orth
ogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数
分割多重)方式がある。近年の半導体技術の進歩によ
り、DFTなどの演算を高速に実行することが可能とな
ったために、様々な利点を持つOFDM方式が注目を集
めるようになってきた。
【0003】このOFDM方式は、サブキャリア間隔を
最小にできるために、周波数利用効率が高いという特長
がある。さらに、マルチパスに強く高品質な伝送が可能
であり、特にマルチパスの影響を受けやすい移動体通信
の伝送方式として注目されている。
【0004】OFDM信号受信装置の一般的な構成は、
例えば特開平7−95175号公報の図12に記載され
た通りである。この公報の図12に記載された内容のA
/D変換器以降の構成について、以下に図10を用いて
説明する。
【0005】図10において、A/D変換後の同相成分
(I)および直交成分(Q)のデータは、直列/並列変
換器102によって、サブキャリア数分のシンボルが並
列になったデータに変換され、一旦第1のメモリ(M
1)103に格納される。第1のメモリのデータは、F
FT(高速フーリエ変換)演算器104に入力され、そ
の演算結果は第2のメモリ(M2)106に格納され
る。後段で差動復調を行うため、この第2のメモリには
2シンボル分のデータが格納される。
【0006】さらにデータは、並列/直列変換器107
に入力され、同相成分(I)と直交成分(Q)の直列デ
ータに変換される。さらにデータは、差動復調器108
で復調された後、第3のメモリ(M3)109に格納さ
れる。そして、これより後段で、このデータに対する符
号判定などを行うことにより、所望のデータが得られ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、OFDMでは
数百以上のサブキャリアを利用する。例えばサブキャリ
ア数1536の方式が提案されており、この場合には2
048点の複素FFT演算を行う必要がある。従って、
データを一時的に格納しておくメモリが大量に要求され
る。こうした演算回路をLSI化し、安価に供給するた
めには、ハードウエア規模の削減が必要不可欠であり、
そのためにはメモリを最小化することが最も有効であ
る。
【0008】OFDMで符号間干渉を発生させないため
には、各サブキャリアは直交関数系を構成している必要
がある。FFT部の演算は、この直交性を崩さないよう
に線形演算でなければならない。FFTの演算は、ハー
ドウエア規模や演算処理時間を少なくするために、固定
小数点演算で実行されるが、その場合には丸め誤差とク
リッピングが演算の線形性を阻害する。
【0009】丸め誤差の影響を少なく抑えるためには、
入力データの振幅が大きいことが望ましい。しかし、入
力データの語長が小さくダイナミックレンジが十分でな
い場合、散発的に大きな振幅が発生すると、その時の入
力データがクリップされる。丸め誤差やクリッピングが
多く発生すると、FFT演算の線形性は保たれない。こ
の場合、サブキャリア間の直交性が崩れ、符号間干渉に
よりビット誤り率が悪化する。従ってFFT演算を行う
には、例えば入力データは8bit以上、内部演算は12bit
といったある程度のダイナミックレンジが必要である。
【0010】以上のように、従来のOFDM信号受信装
置では、各演算部の前後で、こうした語長の長い大量の
データをメモリに一時保存するために、ハードウエア規
模が大きくなってしまうという課題があった。
【0011】本発明は上記課題に鑑み、ハードウエア規
模を低減した安価なOFDM信号受信装置を得ることを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発
明は、各搬送波が差動QPSK変調されたOFDM信号
を受信し、復調を行うOFDM信号復調装置において、
各搬送波の伝送シンボルを抽出するフーリエ変換演算手
段と、前記フーリエ変換演算手段からの複素ディジタル
出力値のうち、実数部または虚数部の絶対値が所定の値
aを越えるものを値aに制限する振幅制限手段と、前記
振幅制限手段からのディジタル出力値を一時的に記憶す
るメモリと、前記メモリに記憶された値を読み出し、差
動復調を行う差動復調手段と、を具備することを特徴と
する。
【0013】本願の請求項2記載の発明は、フーリエ変
換演算手段からの複素ディジタル出力値の、実数部の絶
対値と虚数部の絶対値のうちの小さくない方で、所定の
値aを越えるものの値をpとする時、振幅制限手段は、
aとpの比(a/p)を求める除算手段と、前記実数部
と前記虚数部のうち所定値aを越えない方に、前記(a
/p)を乗ずる乗算手段と、を具備することを特徴とす
る。
【0014】本願の請求項3記載の発明は、除算手段
は、aとpの比(a/p)を予め計算した結果が格納さ
れたメモリと、入力pから、前記メモリに格納されたa
とpの比(a/p)を読み出す読み出し手段と、を具備
することを特徴とする。
【0015】本願の請求項4記載の発明は、各搬送波が
差動多位相PSK変調されたOFDM信号を受信し、復
調を行うOFDM信号復調装置において、各搬送波の伝
送シンボルを抽出するフーリエ変換演算手段と、前記フ
ーリエ変換演算手段からの複素ディジタル出力値をもと
に振幅値と位相値を算出するデータ変換手段と、前記デ
ータ変換手段で求められた前記振幅値の絶対値が、所定
の値aを越えるものを値aに制限する振幅制限手段と、
前記データ変換手段で求められた前記位相値、および前
記振幅制限手段によって振幅制限された振幅値を一時的
に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された値を読み
出し、差動復調を行う差動復調手段と、を具備すること
を特徴とする。
【0016】本願の請求項5記載の発明は、差動復調手
段は、メモリに記憶された値を読み出す読み出し手段
と、シンボルの振幅値と、前記シンボルの直前のシンボ
ルの振幅値の積を求める乗算手段と、シンボルの位相値
と、前記シンボルの直前のシンボルの位相値の差を求め
る減算手段と、前記乗算手段で求められた振幅値の積、
および前記減算手段で求められた位相差を複素数に変換
する第2のデータ変換手段と、を具備することを特徴と
する。
【0017】本願の請求項6記載の発明は、各搬送波が
差動多位相PSK変調されたOFDM信号を受信し、復
調を行うOFDM信号復調装置において、各搬送波の伝
送シンボルを抽出するフーリエ変換演算手段と、前記フ
ーリエ変換演算手段からの複素ディジタル出力値をもと
に位相値を算出するデータ変換手段と、前記データ変換
手段で求められた前記位相値を一時的に記憶するメモリ
と、前記メモリに記憶された値を読み出す読み出し手段
と、シンボルの前記位相値と、前記シンボルの直前のシ
ンボルの前記位相値の差を求める減算手段と、を具備す
ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)まず、本発明の第1の実施形態につい
て、図1および図2を用いて説明する。図1は、第1の
実施形態におけるOFDM信号受信装置の構成を示すブ
ロック図である。なお、従来例で述べた構成と同一の機
能を有する要素については、同一の符号を付している。
また、本実施形態は、各搬送波が差動QPSK変調され
たOFDM信号を受信し、復調を行うOFDM信号復調
装置の場合について説明する。
【0019】図1において、A/D変換後の同相成分
(I)および直交成分(Q)のデータは、直列/並列変
換器102によって、サブキャリア数分のシンボルが並
列になったデータに変換され、一旦第1のメモリ(M
1)103に格納される。第1のメモリ103のデータ
は、FFT演算器104に入力される。
【0020】FFT演算器104によるFFT演算の結
果は、振幅制限回路105に入力される。ここで、実数
部または虚数部の絶対値が、予め定められた基準値aを
越えるものは、aに振幅制限された後に、第2のメモリ
106に格納される。この後段で差動復調を行うため、
この第2のメモリ106には2シンボル分のデータが格
納される。これ以降の構成は図10に示した従来例と同
様である。
【0021】上記した「発明が解決しようとする課題」
の項でも述べたように、FFT演算を行うには、例えば
入力データは8bit、内部演算は12bit程度の演算語長が
必要である。FFTの演算は、入力値に対して加算や乗
算を複数回行うため、FFTの段数が多くなると誤差が
累積する。語長が十分でない場合には、丸め誤差やクリ
ッピングによる誤差が累積し、FFT演算の線形性を著
しく阻害する。
【0022】一方、本実施形態による、PSK(Phase
Shift Keying;位相偏移変調)の差動復調は、あるキャ
リアにおける現シンボルの直前のシンボルの値xが(数
1)、現シンボルの値yが(数2)のように表される場
合、(数3)に表されるように、xの複素共役とyとの
積をとることによって求められる。2つの複素数の積を
とるだけの演算であるため、FFT演算のように誤差が
累積する性質を持たない。
【0023】
【数1】
【0024】
【数2】
【0025】
【数3】
【0026】情報は(数3)における位相項、即ちシン
ボル間の位相差によって表される。振幅制限によって、
AやBの値が変化した場合でも、位相(αやβ)が変化
しなければ、正しく差動復調が行われる。
【0027】(π/4)シフト差動QPSK変調の場
合、FFT後の信号点配置は図2のようになり、信号に
ノイズが含まれない時は、I軸、Q軸上および45°、13
5°の線上に信号点が現れる。この場合は、図2に示す
ように振幅制限を受けても位相が変化することはない。
【0028】また、入力データを畳み込み符号化しビタ
ビ復号を行う場合には、データの信頼性を表す情報とし
て振幅値(AとBの積)が使用される。しかし、この値
が所定値以上であれば、データは十分信頼できるものと
見なされるため、差動復調部の前段で振幅制限を行って
も問題はない。
【0029】従って、FFT演算器104の出力を振幅
制限回路105で振幅制限することにより、ビット数を
減らしてからメモリに格納すれば、第2のメモリ106
および第3のメモリ109のサイズを低減することが可
能となる。
【0030】なお、本実施形態においては高速演算が可
能なFFT演算器(高速フーリエ変換器)を用いたが、
これに代えてDFT演算器(離散フーリエ変換器)でも
同様に実現できる。これについては、以下に述べる第2
〜第5の実施形態においても全く同様なことが言える。
【0031】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、FFT演算の出力を振幅制限し、ビット数を減らし
てからメモリに格納することにより、メモリのサイズを
低減し、ハードウエア規模の小さい安価なOFDM信号
受信装置が得られる。
【0032】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施形態について、図3から図5を用いて説明する。な
お、本実施形態の構成は第1の実施形態(図1)と同様
であり、振幅制限回路の内部構成以外は同一であるの
で、その説明を省略する。振幅制御回路105は、徐算
回路、乗算回路を有して構成されている。また、本実施
形態は、各搬送波が差動QPSK変調されたOFDM信
号を受信し、復調を行うOFDM信号復調装置の場合に
ついて説明する。
【0033】OFDM信号にノイズが含まれる場合、F
FT後の信号点配置は図2の場合とは異なり、I軸、Q
軸上および45°、135°の線上から外れた所にも信号点
が現れる。この場合に第1の実施形態のような振幅制限
を行うと、図4に示すように信号点の位相が変化してし
まう。これにより、ノイズ混入時のビット誤り率はさら
に悪化することになる。
【0034】しかしながら、本実施形態の振幅制限方法
によれば、図5に示すように、振幅制限の前後で信号点
の位相が変化することはない。従って、振幅制限によっ
てビット誤り率が悪化することはない。これを以下に説
明する。
【0035】図3は振幅制限回路105における処理の
流れを示すフローチャートである。FFT演算器104
の、あるサブキャリアに関する出力の実数部をx、虚数
部をyとする。振幅制限回路104は、xとyの値が入
力されると、まずxの絶対値|x|と、yの絶対値|y|の
大小比較を行う。
【0036】(数4)が成立する場合(即ち、xの絶対
値|x|の方が大きい場合)には、さらに|x|と所定の基
準値aとの大小比較を行う。ここで(数5)が成立しな
い場合、この振幅制限回路105は、実数部はx、虚数
部はyをそのまま出力する。(数5)が成り立つ場合
は、まず除算手段(図示せず)によってa/xの値を求
め、さらに乗算手段(図示せず)によってyにa/xの
値を乗じる。そして、実数部はa、虚数部は(y・a)
/xを出力する。
【0037】(数4)が成立しない場合には、図3に示
すように、(数4)が成立する場合とは、xとyとを入
れ換えたような処理を行い、実数部は(x・a)/y、
虚数部はaを出力する。
【0038】
【数4】
【0039】
【数5】
【0040】また、a/xやa/yの演算において、x
やyが取り得る値は限られた整数値である。そこで、こ
の演算結果を予めROMに格納しておき、読み出すよう
にすれば、演算の高速化が図られる。
【0041】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、FFT演算の出力を振幅制限し、ビット数を減らし
てからメモリに格納することにより、メモリのサイズを
低減し、ハードウエア規模の小さい安価なOFDM信号
受信装置が得られる。また、OFDM信号にノイズが含
まれる場合においても、信号点の位相を変えることなく
復調でき、ビット誤り率が悪化することもない。
【0042】(実施の形態3)次に、本発明の第3の実
施形態について、図6および図7を用いて説明する。図
6は、第3の実施形態におけるOFDM信号受信装置の
構成を示すブロック図である。本実施形態は第2の実施
形態の構成と基本的には同様の構成を有している。ま
た、本実施形態は、各搬送波が差動QPSK変調された
OFDM信号を受信し、復調を行うOFDM信号復調装
置の場合について説明する。
【0043】図6において、A/D変換後の同相成分
(I)および直交成分(Q)のデータは、直列/並列変
換器202によって、サブキャリア数分のシンボルが並
列になったデータに変換され、一旦第1のメモリ(M
1)203に格納される。第1のメモリ203のデータ
は、FFT演算器204に入力される。
【0044】FFT演算器204によるFFT演算の結
果は、振幅・位相変換器205に入力される。ここで、
FFT演算器204の、あるサブキャリアに関する出力
をx+jyとすると(但しjは虚数単位)、振幅・位相
変換器205はxとyの値から、(数6)(数7)に従
い、複素数の絶対値rと位相θを算出する。
【0045】
【数6】
【0046】
【数7】
【0047】算出されたこれらの値は振幅制限回路20
6に入力される。ここで、絶対値rが予め定められた基
準値aを越えるものはaに振幅制限され、この値は位相
データθと共に、第2のメモリ(M2)207に格納さ
れる。この後段で差動復調を行うため、この第2のメモ
リ207には2シンボル分のデータが格納される。
【0048】さらにこれらのデータは、並列/直列変換
器208に入力され、直列データに変換される。これら
の直列データは、同相成分(I)と直交成分(Q)に変
換されたのち、差動復調器209で復調されて、第3の
メモリ(M3)210に格納される。このデータは後段
で符号判定などが行われ、所望のデータが得られる。
【0049】以上の説明より明らかなように、本実施形
態の振幅制限の方法によれば、図7に示すように、振幅
制限の前後で信号点の位相は変化しない。従って、第2
の実施形態と同様に、振幅制限によってビット誤り率が
悪化することはない。かつ、振幅データはその値が制限
されているために、このデータを格納する第2、第3の
メモリのビット数を低減することができる。
【0050】なお、本実施形態では、各搬送波が差動Q
PSK変調されている場合について説明したが、各搬送
波が多位相QPSK変調された場合にも、本実施形態を
適用することができる。
【0051】(実施の形態4)次に、本発明の第4の実
施形態について、図8を用いて説明する。本実施形態は
第3の実施形態の構成と基本的には同様の構成を有して
おり、差動復調器209の内部構成が異なる。その他の
構成については、第3の実施形態の構成・動作と同じで
あるので、重複する点については説明を省略する。
【0052】図8は、本実施形態における差動復調器と
その周辺の構成を示す要部ブロック図である。以下に
は、この点についてのみ説明する。また、本実施形態
は、各搬送波が差動QPSK変調されたOFDM信号を
受信し、復調を行うOFDM信号復調装置の場合につい
て説明する。
【0053】図8において、第2のメモリ(M2)20
7に格納されたあるサブキャリアの振幅・位相データを
r1、θ1とし、その直前のシンボルにおけるサブキャ
リアの振幅・位相データをr2、θ2とする。
【0054】差動復調器209にそれぞれ入力されたr
1、θ1、r2、θ2のデータのうち、乗算器21には
r1、r2が入力され、積(r1・r2)が求められ
る。また、減算器22にはθ1、θ2が入力され、位相
差(θ2−θ1)が求められる。さらにこれらは、振幅
・位相逆変換器23に入力され、これらのr1・r2を
振幅値、(θ2−θ1)を位相値として、上述した振幅
・位相変換とは逆の変換処理を行なって、差動復調後の
同相成分(I)と、直交成分(Q)のデータが得られ
る。
【0055】第1の実施形態では、差動復調時に2つの
複素数の積を計算することによって、シンボル間の位相
差を計算していた。本実施形態では、振幅・位相変換器
205からの位相データから、減算器22によって位相
差を求めているため、差動復調器209では乗算を行な
う必要がなく、よって、回路の簡略化を図ることができ
る。
【0056】(実施の形態5)最後に、本発明の第5の
実施形態について、図9を用いて説明する。図9は、本
実施形態におけるOFDM信号受信装置の構成を示すブ
ロック図である。なお、本実施形態は、各搬送波が差動
QPSK変調されたOFDM信号を受信し、復調を行う
OFDM信号復調装置の場合について説明する。
【0057】図9において、A/D変換後の同相成分
(I)および直交成分(Q)のデータは、直列/並列変
換器302によって、サブキャリア数分のシンボルが並
列になったデータに変換され、一旦第1のメモリ(M
1)303に格納される。この第1のメモリ303のデ
ータは、FFT演算器304に入力される。
【0058】FFT演算器204によるFFT演算の結
果は、位相算出器305に入力される。この位相算出器
305では、第3の実施形態で説明したのと同様の算出
方法にて位相値が算出され、この算出された位相値は第
2のメモリ(M2)306に格納される。ここで、第2
のメモリ306に格納されてあるサブキャリアの位相デ
ータをθ1とし、その直前のシンボルにおける位相デー
タをθ2とする。これらのデータは第2のメモリ306
から出力され、並列/直列変換器307にて直列データ
に変換されて、減算器308にはθ1、θ2が入力さ
れ、シンボル間の位相差(θ2−θ1)が求められる。
符号判定器309はこの位相差から所望のデータを得
る。
【0059】PSKの差動復調では、情報はシンボル間
の位相差によって表されるため、振幅値は必ずしも必要
でない。本実施形態では、FFT演算の結果から位相デ
ータのみを抽出し、さらに直接減算器308によって位
相差を求め、この位相差から直接データを得ている。従
って、本実施形態は第4の実施形態に比較して回路が簡
略になるとともに、振幅値データを格納するメモリが不
要となるため、メモリのサイズを大幅に低減することが
可能となる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明のOFDM信号受
信装置は、FFT演算の出力を振幅制限し、ビット数を
減らしてからメモリに格納することにより、メモリのサ
イズを低減し、ハードウエア規模の小さい安価なOFD
M信号受信装置を得ることができる。
【0061】また、信号点の位相を変えることなく、振
幅のみを制限して復調することにより、OFDM信号に
ノイズが含まれる場合においても、ビット誤り率が悪化
することがない。
【0062】また、差動復調手段を、振幅・位相変換手
段からの位相データから、減算手段によって位相差を求
めるよう構成することにより、差動復調手段では乗算を
行なう必要がなく、よって、回路の簡略化を図ることが
できる。
【0063】さらに、FFT演算の結果から、振幅デー
タを抽出することなく位相データのみを抽出し、直接減
算手段によって位相差を求め、この位相差から直接デー
タを得ることにより、回路が簡略になるとともに、振幅
値データを格納するメモリが不要となるため、メモリの
サイズを大幅に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるOFDM信号
受信装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態における振幅制限前後
の信号点配置を示す図
【図3】本発明の第2の実施形態におけるOFDM信号
受信装置の振幅制限回路における処理の流れを示すフロ
ーチャート
【図4】本発明の第1の実施形態における振幅制限前後
の信号点配置を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態における振幅制限前後
の信号点配置を示す図
【図6】本発明の第3の実施形態におけるOFDM信号
受信装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第3の実施形態における振幅制限前後
の信号点配置を示す図
【図8】本発明の第4の実施形態におけるOFDM信号
受信装置の差動復調器とその周辺の構成を示す要部ブロ
ック図
【図9】本発明の第5の実施形態におけるOFDM信号
受信装置の構成を示すブロック図
【図10】従来のOFDM信号受信装置のA/D変換器
以降の構成を示す要部ブロック図
【符号の説明】
21 乗算器 22 減算器 23 位相・振幅逆変換器 101 A/D変換器 102 直列/並列変換器 103 第1のメモリ 104 FFT演算器 105 振幅制限回路 106 第2のメモリ 107 並列/直列変換器 108 差動復調器 109 第3のメモリ 201 A/D変換器 202 直列/並列変換器 203 第1のメモリ 204 FFT演算器 205 振幅・位相変換器 206 振幅制限回路 207 第2のメモリ 208 並列/直列変換器 209 差動復調器 210 第3のメモリ 301 A/D変換器 302 直列/並列変換器 303 第1のメモリ 304 FFT演算器 305 位相算出器 306 第2のメモリ 307 並列/直列変換器 308 減算器 309 符号判定器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各搬送波が差動QPSK変調されたOF
    DM信号を受信し、復調を行うOFDM信号復調装置に
    おいて、 各搬送波の伝送シンボルを抽出するフーリエ変換演算手
    段と、 前記フーリエ変換演算手段からの複素ディジタル出力値
    のうち、実数部または虚数部の絶対値が所定の値aを越
    えるものを値aに制限する振幅制限手段と、 前記振幅制限手段からのディジタル出力値を一時的に記
    憶するメモリと、 前記メモリに記憶された値を読み出し、差動復調を行う
    差動復調手段と、 を具備することを特徴とするOFDM信号受信装置。
  2. 【請求項2】 フーリエ変換演算手段からの複素ディジ
    タル出力値の、実数部の絶対値と虚数部の絶対値のうち
    の小さくない方で、所定の値aを越えるものの値をpと
    する時、 振幅制限手段は、 aとpの比(a/p)を求める除算手段と、 前記実数部と前記虚数部のうち所定値aを越えない方
    に、前記(a/p)を乗ずる乗算手段と、 を具備することを特徴とする請求項1記載のOFDM信
    号受信装置。
  3. 【請求項3】 除算手段は、 aとpの比(a/p)を予め計算した結果が格納された
    メモリと、 入力pから、前記メモリに格納されたaとpの比(a/
    p)を読み出す読み出し手段と、 を具備することを特徴とする請求項2記載のOFDM信
    号受信装置。
  4. 【請求項4】 各搬送波が差動多位相PSK変調された
    OFDM信号を受信し、復調を行うOFDM信号復調装
    置において、 各搬送波の伝送シンボルを抽出するフーリエ変換演算手
    段と、 前記フーリエ変換演算手段からの複素ディジタル出力値
    をもとに振幅値と位相値を算出するデータ変換手段と、 前記データ変換手段で求められた前記振幅値の絶対値
    が、所定の値aを越えるものを値aに制限する振幅制限
    手段と、 前記データ変換手段で求められた前記位相値、および前
    記振幅制限手段によって振幅制限された振幅値を一時的
    に記憶するメモリと、 前記メモリに記憶された値を読み出し、差動復調を行う
    差動復調手段と、 を具備することを特徴とするOFDM信号受信装置。
  5. 【請求項5】 差動復調手段は、 メモリに記憶された値を読み出す読み出し手段と、 シンボルの振幅値と、前記シンボルの直前のシンボルの
    振幅値の積を求める乗算手段と、 シンボルの位相値と、前記シンボルの直前のシンボルの
    位相値の差を求める減算手段と、 前記乗算手段で求められた振幅値の積、および前記減算
    手段で求められた位相差を複素数に変換する第2のデー
    タ変換手段と、 を具備することを特徴とする請求項4記載のOFDM信
    号受信装置。
  6. 【請求項6】 各搬送波が差動多位相PSK変調された
    OFDM信号を受信し、復調を行うOFDM信号復調装
    置において、 各搬送波の伝送シンボルを抽出するフーリエ変換演算手
    段と、 前記フーリエ変換演算手段からの複素ディジタル出力値
    をもとに位相値を算出するデータ変換手段と、 前記データ変換手段で求められた前記位相値を一時的に
    記憶するメモリと、 前記メモリに記憶された値を読み出す読み出し手段と、 シンボルの前記位相値と、前記シンボルの直前のシンボ
    ルの前記位相値の差を求める減算手段と、 を具備することを特徴とするOFDM信号受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111626A (ja) * 2000-07-24 2002-04-12 Sharp Corp Ofdm復調装置
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JP5587487B1 (ja) * 2013-11-25 2014-09-10 日本電信電話株式会社 受信装置および受信方法

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