JP5162203B2 - 主ケーブル防錆システム及び橋梁 - Google Patents

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Description

本発明は、吊橋、斜張橋等の橋梁における主ケーブルの素線の発錆を防止する主ケーブル防錆システム等に関する。
従来から、吊橋等の橋梁における主ケーブルの素線の発錆を防止するために種々の対策が採られており、近年、特許文献1に示すように、乾燥空気を利用して主ケーブルの素線の発錆を防止する主ケーブル防錆システムが開発されている。そして、先行技術に係る主ケーブル防錆システムの構成等について簡単に説明すると、次のようになる。
橋梁における一方の橋台の近傍には、乾燥空気を導入可能な導入口が設けられており、この導入口は、主ケーブルの一端側の素線間空隙に連通してある。また、橋梁における他方の橋台の近傍には、乾燥空気を排気可能な排気口が設けられており、この排気口は、主ケーブルの他端側の素線間空隙に連通してある。そして、導入口の近傍には、主ケーブルの素線間空隙(換言すれば、主ケーブルの内部)において導入口側から排気口側へ乾燥空気を送気する送気装置が配設されている。
従って、送気装置によって主ケーブルの内部において導入口側から排気口側へ乾燥空気を送気することにより、ケーブルの内部の水分又は水蒸気を除去して、主ケーブルの内部を低湿度に保つことができ、主ケーブルの素線の発錆を防止することができる。
特開平8−177012号公報
ところで、主ケーブルの内部をケーブル長手方向(主ケーブルの長手方向)の全領域に亘って低湿度に保つには、送気装置による乾燥空気の送気圧力を高く設定して、主ケーブルの内部に乾燥空気を満遍なく送気する必要がある。一方、送気装置による乾燥空気の送気圧力を高く設定すると、送気装置の消費電力が増えて、主ケーブル防錆システムの稼働コストの増大を招くことになる。つまり、先行技術に係る主ケーブル防錆システムにあっては、主ケーブル防錆システムの稼動コストの低減を図りつつ、主ケーブルの素線の発錆を十分に防止することは極めて困難であるという問題がある。
また、前述の主ケーブル防錆システムを既存の吊橋における主ケーブルの素線の発錆の防止に適用する場合には、防錆対策に用いられた防錆ペーストを主ケーブルから除去した上で、主ケーブルの素線間空隙において、乾燥空気を送気しなければならず、主ケーブル防錆システムの施工作業が煩雑化するという問題がある。
なお、主ケーブルの外周に防錆ペーストを塗布した上にラッピングワイヤを巻き付ける一般的な防錆対策を採る場合には、ラッピングワイヤに張力を付与する専用機械が必要になり、施工費用が高くなると共に、ラッピングワイヤを巻き付けた後に防錆塗装を施さなければならず、施工工程が増えるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の主ケーブル防錆システム等を提供することを目的とする。
本発明特徴は、橋梁における主ケーブルの素線の発錆を防止する主ケーブル防錆システムであって、前記主ケーブルの外側に設けられ、内面に乾燥通路が一端側から他端側にかけて形成され、前記主ケーブルを気密的に覆うケーブルカバーと、複数の前記乾燥通路に連通し、乾燥気体を導入可能な導入口と、前記導入口ケーブル長手方向へ離隔し、前記乾燥通路に連通し、乾燥気体を排気可能な排気口と、複数の前記乾燥通路内において前記導入口側から前記排気口側へ乾燥気体を送気する送気装置と、前記主ケーブルの外周部に前記ケーブル長手方向に沿って螺旋状に巻き付くように設けられ、複数の前記ケーブルカバーの内面に当接したワイヤロープと、を具備し、前記ケーブルカバーは、半割状の第1分割カバーと、この第1分割カバーに気密的に接合した半割状の第2分割カバーとを備え、前記ケーブルカバーにおける前記第1分割カバーと前記第2分割カバーのうちの少なくともいずれかの内面に前記乾燥通路が一端側から他端側にかけて形成されていることを要旨とする。
なお、特許請求の範囲及び明細書中において、乾燥気体とは、乾燥空気の他に、乾燥窒素ガス等の乾燥不活性ガスを含む意である。
本発明の特徴によると、前記送気装置によって複数の前記乾燥通路内において前記導入口側から前記排気口側へ乾燥気体を送気することにより、前述の一般的な防錆対策を採ることなく、湿った空気が前記主ケーブルの内部に侵入することを抑制しつつ、前記主ケーブルの内部を低湿度に保つことができる。
ここで、前記主ケーブルの内部でなく、前記主ケーブルの外側における複数の前記乾燥通路内において乾燥気体を送気するようにしているため、前記送気装置による乾燥気体の送気圧力を高く設定しなくても、前記主ケーブルの内部を前記ケーブル長手方向の全領域に亘って低湿度に保つことができる。また、同じ理由により、前記主ケーブル防錆システムを既存の吊橋における前記主ケーブルの前記素線の発錆の防止に適用する場合であっても、防錆対策に用いられた防錆ペーストを前記主ケーブルから除去する必要がない。
本発明によれば、前記送気装置による乾燥気体の送気圧力を高く設定しなくても、前記主ケーブルの内部を前記ケーブル長手方向の全領域に亘って低湿度に保つことができるため、前記送気装置の消費電力を減らして、前記主ケーブル防錆システムの稼動コストの低減を図りつつ、前記主ケーブルの前記素線の発錆を十分に防止することができる。
また、前記主ケーブル防錆システムを既存の吊橋における前記主ケーブルの前記素線の発錆の防止に適用する場合であっても、防錆対策に用いられた防錆ペーストを前記主ケーブルから除去する必要がないため、前記主ケーブル防錆システムの施工作業を簡略化することができ、前記主ケーブル防錆システムの利用価値を高めることができる。
本発明の実施形態について図1から図6を参照して説明する。
ここで、図1は、主ケーブル防錆システムを具備した吊橋の模式的な図、図2(a)は、主ケーブル防錆システムを具備した吊橋の一部を示す図、図2(b)は、図2(a)においてケーブルカバーを取付ける前の状態を示す図、図3は、図2(a)におけるIII-III線に沿った図、図4は、ワイヤロープを省略した主ケーブル防錆システムの一部の断面図、図5(a)は、図2(a)における矢視部Vを示す図、図5(b)は、図5(a)におけるVB-VB線に沿った図、図6(a)は、別態様の主ケーブル防錆システムを具備した吊橋の一部を示す図、図6(b)は、図6(a)におけるVIB-VIB線に沿った図である。なお、図1中、「F」は前方向、「R」は後方向をそれぞれ指している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る主ケーブル防錆システム1は、吊橋3における主ケーブル5の素線7(図3参照)の発錆を防止するシステムであって、新設の吊橋3における主ケーブル5の発錆防止のみならず、既存の吊橋における主ケーブル5の発錆防止にも適用することができる。まず、本発明の実施形態に係る主ケーブル防錆システム1の具体的な構成を説明する前に、吊橋3の一般的な構成について簡単に説明する。
前方の岸Sには、フロント橋台9が構築されており、後方の岸Sには、リア橋台11が構築されてあって、前方の岸Sと後方の岸Sの間には、フロント主塔13とリア主塔15がそれぞれ構築されている。また、フロント橋台9とリア橋台11の間には、前記主ケーブル5がフロント主塔13の塔頂サドル13s及びリア主塔15の塔頂サドル15sを介して張り渡すように架設されており、主ケーブル5は、多数の前記素線7を束ねて構成されている。
主ケーブル5には、複数のケーブルバンド17がケーブル長手方向(主ケーブル5の長手方向)に沿って間隔を置いて設けられており、各ケーブルバンド17には、複数のハンガーロープ19が垂下して設けられている。また、主ケーブル5には、前後方向へ延びた橋桁21が複数のハンガーロープ19を介して吊すように設けられている。
続いて、本発明の実施形態に係る主ケーブル防錆システム1の具体的な構成について説明する。
図1、図2(a)(b)、及び図3に示すように、主ケーブル5の外側には、主ケーブル5を気密的に覆う複数のケーブルカバー23がケーブル長手方向に列設されている。また、隣接関係にあるケーブルカバー23同士、隣接関係にあるケーブルカバー23とケーブルバンド17は、それぞれ気密的に接合されている。
各ケーブルカバー23は、半割状の第1分割カバー25と、この第1分割カバー25に気密的に接合した(気密的に接合可能な)半割状の第2分割カバー27とをそれぞれ備えている。また、各ケーブルカバー23における第1分割カバー25の内面には、カバー長手方向(ケーブルカバー23の長手方向)へ延びた第1乾燥通路25pが一端側から他端側にかけてそれぞれ形成されており、各ケーブルカバー23における第2分割カバー27の内面には、カバー長手方向へ延びた第2乾燥通路27pが一端側から他端側にかけてそれぞれ形成されている。なお、第1乾燥通路25pと第2乾燥通路27pは、ケーブルカバー23の軸心を基準に対称関係になっているが、対象関係に限るものでない。
フロント橋台9とフロント主塔13との間(区間A)における複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27p、フロント主塔13と吊橋3の中央部の間(区間B)における複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pは、それぞれ連通してある。また、吊橋3の中央部とリア主塔15の間(区間C)における複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27p、リア主塔15とリア橋台11の間(区間D)における複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pは、それぞれ連通してある。
図5(a)(b)に示すように、ケーブルバンド17を挟む関係にある第1分割カバー25同士の一方には、第1バイパス管29の一端部が第1乾燥通路25pに連通するように接続されており、第1分割カバー25同士の他方には、第1バイパス管29の他端部が第1乾燥通路25pに連通するように接続されている。同様に、ケーブルバンド17を挟む関係にある第2分割カバー27同士の一方には、第2バイパス管31の一端部が第2乾燥通路27pに連通するように接続されており、第2分割カバー27同士の他方には、第2バイパス管31の他端部が第2乾燥通路27pに連通するように接続されている。なお、第1バイパス管29及び第2バイパス管31の途中には、流通状態と遮断状態に切り換え可能なバルブが配設されるようにしても構わない。
図2(a)及び図3に示すように、各第1乾燥通路25p及び各第2乾燥通路27pは、主ケーブル5の軸心と略同じ高さにそれぞれ位置している。ここで、各第1乾燥通路25p及び第2各乾燥通路27pが主ケーブル5の軸心と略同じ高さにそれぞれ位置する代わりに、図6(a)(b)に示すように、各第1乾燥通路25pが主ケーブル5の上側にそれぞれ位置し、各第2乾燥通路27pが主ケーブル5の下側にそれぞれ位置するようにしても構わない。
図2(b)及び図3に示すように、主ケーブル5の外周部には、ワイヤロープ33がケーブル長手方向に沿って螺旋状に巻き付くように設けられており、ワイヤロープ33は、複数のケーブルカバー23の内面(第1分割カバー25の内面及び第2分割カバー27の内面)に当接している。また、ワイヤロープ33は、表面に、亜鉛めっき等の防錆処理が施されている。なお、図4に示すように、主ケーブル防錆システム1の構成からワイヤロープ33を省略しても構わない。
図1に示すように、フロント橋台9の近傍には、乾燥空気(乾燥気体の一例)を導入可能な導入口35が設けられており、この導入口35は、区間Aにおける複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pに連通してある。また、フロント主塔13の塔頂サドル13sの前側近傍には、乾燥空気を排気可能な排気口37が設けられており、この排気口37は、導入口35にケーブル長手方向に離隔してあって、区間Aにおける複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pに連通してある。
導入口35の近傍には、乾燥空気を生成するフロント乾燥装置39が配設されており、このフロント乾燥装置39の近傍には、区間Aにおける複数の第1乾燥通路25p内及び複数の第2乾燥通路27p内において導入口35側から排気口37側へ乾燥空気を送気するフロント送気装置41が配設されている。なお、排気口37の近傍には、排気口37から排気される乾燥空気の排気流量を測定する区間A用の流量測定装置(図示省略)が配設されている。
橋桁21の中央部の適宜位置には、乾燥空気を導入可能な導入口43が設けられており、この導入口43は、区間Bにおける複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pに連通してある。また、フロント主塔13の塔頂サドル13sの後側近傍には、乾燥空気を排気可能な排気口45が設けられており、この排気口45は、導入口43にケーブル長手方向に離隔してあって、区間Bにおける複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pに連通してある。
同様に、橋桁21の中央部の適宜位置には、乾燥空気を導入可能な導入口47が設けられており、この導入口47は、区間Cにおける複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pに連通してある。また、リア主塔15の塔頂サドル15sの前側近傍には、乾燥空気を排気可能な排気口49が設けられており、この排気口49は、導入口47にケーブル長手方向に離隔してあって、区間Cにおける複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pに連通してある。
橋桁21の中央部の適宜位置には、乾燥空気を生成するセンター乾燥装置51が配設されており、橋桁21におけるセンター乾燥装置51の近傍には、区間Bにおける複数の第1乾燥通路25p内及び複数の第2乾燥通路27p内において導入口43側から排気口45側へ、区間Cにおける複数の第1乾燥通路25p内及び複数の第2乾燥通路27p内において導入口47側から排気口49側へ乾燥空気をそれぞれ送気するセンター送気装置53が配設されている。なお、排気口45の近傍には、排気口45から排気される乾燥空気の排気流量を測定する区間B用の流量測定装置(図示省略)が配設されており、排気口49の近傍には、排気口49から排気される乾燥空気の排気流量を測定する区間C用の流量測定装置(図示省略)が配設されている。
リア橋台11の近傍には、乾燥空気を導入可能な導入口55が設けられており、この導入口55は、区間Dにおける複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pに連通してある。また、リア主塔15の塔頂サドル15sの後側近傍には、乾燥空気を排気可能な排気口57が設けられており、この排気口57は、導入口55にケーブル長手方向に離隔してあって、区間Dにおける複数の第1乾燥通路25p及び複数の第2乾燥通路27pに連通してある。
導入口55の近傍には、乾燥空気を生成するリア乾燥装置59が配設されており、このリア乾燥装置59の近傍には、区間Dにおける複数の第1乾燥通路25p内及び複数の第2乾燥通路27p内において導入口55側から排気口57側へ乾燥空気を送気するリア送気装置61が配設されている。なお、排気口57の近傍には、排気口57から排気される乾燥空気の排気流量を測定する区間D用の流量測定装置(図示省略)が配設されている。
続いて、本発明の実施形態に係る主ケーブル防錆方法について、本発明の実施形態の作用を含めて説明する。
フロント乾燥装置39によって乾燥空気を生成しつつ、フロント送気装置41によって区間Aにおける複数の第1乾燥通路25p内及び複数の第2乾燥通路27p内において導入口35側から排気口37側へ乾燥空気を送気する。また、センター乾燥装置51によって乾燥空気を生成しつつ、センター送気装置53によって区間Bにおける複数の第1乾燥通路25p内及び複数の第2乾燥通路27p内において導入口43側から排気口45側へ、区間Cにおける複数の第1乾燥通路25p内及び複数の第2乾燥通路27p内において導入口47側から排気口49側へ乾燥空気をそれぞれ送気する。更に、リア乾燥装置59によって乾燥空気を生成しつつ、リア送気装置61によって区間Dにおける複数の第1乾燥通路25p内及び複数の第2乾燥通路27p内において導入口55側から排気口57側へ乾燥空気を送気する。これにより、前述の一般的な防錆対策を採ることなく、湿った空気が主ケーブル5の内部に侵入することを抑制しつつ、主ケーブル5の内部の水分又は水蒸気を第1乾燥通路25p側及び第2乾燥通路27p側へ吸い出して、主ケーブル5の内部を低湿度に保つことができる。なお、区間A用の流量測定装置、区間B用の流量測定装置、区間C用の流量測定装置、及び区間D用の流量測定装置によって所定の排気流量が測定されていることを条件として、乾燥装置39,51,59及び送気装置41,53,61の運転を適宜に中断しても構わない。
ここで、主ケーブル5の内部でなく、主ケーブル5の外側における複数の第1乾燥通路25p内及び複数の第2乾燥通路27p内において乾燥空気を送気するようにしているため、送気装置41,53,61による乾燥気体の送気圧力を高く設定しなくても、第1乾燥通路25p内及び第2乾燥通路27p内の圧力が外気圧よりも高くなるようにしておくだけで、主ケーブル5の内部をケーブル長手方向の全領域に亘って低湿度に保つことができる。特に、主ケーブル5の外周部に複数のケーブルカバー23の内面に当接したワイヤロープ33がケーブル長手方向に沿って螺旋状に巻き付くように設けられているため、ケーブルカバー23の内面と主ケーブル5の外周部の間に環状の間隙を形成して、主ケーブル5の外周部を囲むように乾燥空気を送気することができる。
また、同じ理由により、主ケーブル防錆システム1を既存の吊橋における主ケーブルの素線の発錆の防止に適用する場合であっても、防錆対策に用いられた防錆ペーストを主ケーブルから除去する必要がない。
以上の如き、本発明の実施形態によれば、送気装置41,53,61による乾燥気体の送気圧力を高く設定しなくても、主ケーブル5の内部の湿度を十分に下げて、主ケーブル5の内部をケーブル長手方向の全領域に亘って低湿度に保つことができるため、送気装置41,53,61の消費電力を減らして、主ケーブル防錆システム1の稼動コストの低減を図りつつ、主ケーブル5の素線7の発錆を十分に防止することができる。特に、主ケーブル5の外周部を囲むように乾燥空気を送気することができるため、主ケーブル5の内部を効率よく低湿度に保って、主ケーブル5の素線7の発錆をより十分に防止することができる。
また、主ケーブル防錆システム1を既存の吊橋における主ケーブルの素線の発錆の防止に適用する場合であっても、防錆対策に用いられた防錆ペーストを主ケーブルから除去する必要がないため、主ケーブル防錆システム1の施工作業を簡略化することができ、主ケーブル防錆システム1の利用価値を高めることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、例えば本発明の実施形態に係る主ケーブル防錆システム1を斜張橋における主ケーブルの防錆に適用したり、第1乾燥通路25pと第2乾燥通路27pのいずれかの通路を省略したりする等、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
主ケーブル防錆システムを具備した吊橋の模式的な図である。 図2(a)は、主ケーブル防錆システムを具備した吊橋の一部を示す図、図2(b)は、図2(a)においてケーブルカバーを取付ける前の状態を示す図である。 図2(a)におけるIII-III線に沿った図である。 ワイヤロープを省略した主ケーブル防錆システムの一部の断面図である。 図5(a)は、図2(a)における矢視部Vを示す図、図5(b)は、図5(a)におけるVB-VB線に沿った図である。 図6(a)は、別態様の主ケーブル防錆システムを具備した吊橋の一部を示す図、図6(b)は、図6(a)におけるVIB-VIB線に沿った図である。
符号の説明
1 主ケーブル防錆システム
3 吊橋
5 主ケーブル
7 素線
17 ケーブルバンド
23 ケーブルカバー
25 第1分割カバー
25p 第1乾燥通路
27 第2分割カバー
27p 第2乾燥通路
29 第1バイパス管
31 第2バイパス管
33 ワイヤロープ
35 導入口
37 排気口
39 フロント乾燥装置
41 フロント送気装置
43 導入口
45 排気口
47 導入口
49 排気口
51 センター乾燥装置
53 センター送気装置
55 導入口
57 排気口
59 リア乾燥装置
61 リア送気装置

Claims (3)

  1. 橋梁における主ケーブルの素線の発錆を防止する主ケーブル防錆システムであって、
    前記主ケーブルの外側に設けられ、内面に乾燥通路が一端側から他端側にかけて形成され、前記主ケーブルを気密的に覆うケーブルカバーと、
    複数の前記乾燥通路に連通し、乾燥気体を導入可能な導入口と、
    前記導入口ケーブル長手方向へ離隔し、前記乾燥通路に連通し、乾燥気体を排気可能な排気口と、
    複数の前記乾燥通路内において前記導入口側から前記排気口側へ乾燥気体を送気する送気装置と、
    前記主ケーブルの外周部に前記ケーブル長手方向に沿って螺旋状に巻き付くように設けられ、複数の前記ケーブルカバーの内面に当接したワイヤロープと、を具備し、
    前記ケーブルカバーは、半割状の第1分割カバーと、この第1分割カバーに気密的に接合した半割状の第2分割カバーとを備え、前記ケーブルカバーにおける前記第1分割カバーと前記第2分割カバーのうちの少なくともいずれかの内面に前記乾燥通路が一端側から他端側にかけて形成されていることを特徴とする主ケーブル防錆システム。
  2. ケーブルバンドを挟む関係にある前記ケーブルカバー同士の一方にバイパス管の一端部が前記乾燥通路に連通するように接続され、前記ケーブルカバー同士の他方に前記バイパス管の他端部が前記乾燥通路に連通するように接続されていることを特徴とする請求項1記載の主ケーブル防錆システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の主ケーブル防錆システムを具備したことを特徴とする橋梁。
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