JP3173956B2 - ケーブルの防錆方法および装置 - Google Patents

ケーブルの防錆方法および装置

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JP3173956B2
JP3173956B2 JP33492794A JP33492794A JP3173956B2 JP 3173956 B2 JP3173956 B2 JP 3173956B2 JP 33492794 A JP33492794 A JP 33492794A JP 33492794 A JP33492794 A JP 33492794A JP 3173956 B2 JP3173956 B2 JP 3173956B2
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井上  徹
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本州四国連絡橋公団
株式会社ブリッジ・エンジニアリング
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メインケーブルにハン
ガーロープを介して橋桁を吊るしてなる橋梁において、
メインケーブルを構成する素線の腐食を防止するための
ケーブルの防錆方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、長大な橋梁10が建設されてきて
いる。これは、図7に示すように、海峡や河川の両岸に
橋台15を設け、これらの間に複数の主塔11を建て、
橋台15のスプレーサドル23、主塔11の塔頂サドル
24を介してメインケーブル12を張り渡し、このメイ
ンケーブル12の両端部を両橋台15の定着部25間に
固着し、このメインケーブル12から一定間隔で吊り下
げたハンガーロープ13により橋桁14を支持してなる
ものである。
【0003】前記メインケーブル12の構造は、橋梁1
0の長さや橋桁14の重量などにもよるが、例えば現在
世界最長大の明石海峡大橋のメインケーブル12は、図
6に示すように、直径約5mmの素線16を127本束
ねて正6角形に収束して1本のストランド17を形成
し、このストランド17を271本束ねて直径約1m4
0cmの円形とした構成となっている。このメインケー
ブル12は、両橋台15間に張り渡し固着した後、橋台
15内部以外の雨水にさらされる部分には、メインケー
ブル被覆体21を被覆して防錆の処理を施している。
【0004】このメインケーブル被覆体21は、まず、
メインケーブル12の外周にペースト18を一定厚さで
塗布し、その上に直径4mm程度のラッピングワイヤ1
9を直交する方向に密接してラッピングし、さらにその
外周に塗膜20を塗布したものである。橋台15の内部
のメインケーブル12は、スプレーサドル23と定着部
25との間がストランド17のままであり、これらスト
ランド17には防錆処理が施されていない。なお、橋台
15の内部は、締め切られた構造となっている場合に
は、ストランド17を構成する素線16の防錆のために
除湿機を設置する場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】メインケーブル12
は、両橋台15間にかけ渡し固着し、さらに一定間隔で
ハンガーロープ13を吊り下げるためのケーブルバンド
58を嵌めたりするなどの取付け作業が終了してから、
図6に示したメインケーブル被覆体21による防錆処理
が施され、さらにケーブルバンド58などの取付け部分
には、パテなどを詰めこんでいる。
【0006】以上のように従来の防錆処理方法は、メイ
ンケーブル12の外周にメインケーブル被覆体21を形
成してメインケーブル12の素線間空隙部22に外部か
ら雨水が浸入するのを防止していた。特に、メインケー
ブル12は、一旦建設した後は、部分的な交換や補修が
不可能であり、長期間のより完全な防錆処理をしなけれ
ばならない。しかし、メインケーブル12は、極めて長
くて太いため、広大な外表面からの雨水の浸入を完全に
防止することは、いかに厳密な被覆のための施工を行っ
ても非常に困難である。また、一旦浸入した水分は、素
線16間の素線間空隙部22における毛細管現象などに
より素線16に付着するだけでなく、素線間空隙部22
に水蒸気となって滞留し、排除するのを非常に困難にし
ている。
【0007】このようにして素線16の素線間空隙部2
2に浸入し、滞留した雨水が引き金となって長い年月の
間に素線16の表面が腐食し、メインケーブル12の強
度低下をもたらすという問題があった。
【0008】本発明は、メインケーブル12内の素線間
空隙部22の水分を積極的に排除し、素線16の表面を
常に乾燥状態に保持して腐食を防止しようとする方法お
よび装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数本の素線
16を束ねてストランド17を構成し、このストランド
17を複数本束ね、かつ束ねた外周面に気密にメインケ
ーブル被覆体21を被覆してメインケーブル12を形成
し、このメインケーブル12を両岸の橋台15の定着部
25間に、橋台15のスプレーサドル23、主塔11の
塔頂サドル24を介して張り渡し、このメインケーブル
12から一定間隔で吊り下げたハンガーロープ13によ
り橋桁14を支持してなる橋梁10において、前記定着
部25とスプレーサドル23との間のそれぞれのストラ
ンド17に、空気室32を構成する筒体36で被覆する
とともに、この筒体36と定着部25の間および筒体3
6とスプレーサドル23の間をシールパイプ39で被覆
し、前記空気室32に乾燥空気の送気手段を連結してな
ることを特徴とするケーブルの防錆装置である。
【0010】
【作用】取り込まれた空気は、除湿され乾燥空気と
なって空気室32へ送られる。空気室32内の乾燥空
がストランド17の内の素線間空隙部22に侵入し流通
する。素線間空隙部22内だけでなく、シールパイプ3
9とストランド17の間を通ってシールカバー49の方
向に送られる。このシールカバー49内では、すべての
ストランド17が1まとめに収束されているので、乾
気は、1本のメインケーブル12内の各素線間空隙部
22を通って他端側へ送られる。この乾燥空気の流通に
より、素線16に付着したり、メインケーブル12内部
に毛細管現象で吸着した水蒸気などがメインケーブル1
2の他端側へ送られ、他端の橋台15内の各ストランド
17の空気室32を経て空気排出口34から排出され
る。このようにして、メインケーブル12内の素線間空
隙部22の水分や蒸気が除去され、内部が常に乾燥状態
にあり、メインケーブル12を構成する素線16の腐食
を長期間に亘って防ぐことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1において、10は前記図7と同様の既設の橋
梁であり、この橋梁10は、海峡や河川の間に複数の主
塔11を建て、両岸には橋台15を設け、これら両橋台
15の定着部25間に、橋台15のスプレーサドル2
3、主塔11の塔頂サドル24を介してメインケーブル
12を張り渡し固着し、このメインケーブル12から一
定間隔で吊り下げたハンガーロープ13により橋桁14
を支持してなるものである。また、メインケーブル12
は、両橋台15間に張り渡し固着した後、橋台15内部
以外の雨水にさらされる部分には、ペースト18、ラッ
ピングワイヤ19、塗膜20からなるメインケーブル被
覆体21を被覆して防錆の処理を施しているのも従来同
様である。
【0012】本発明は、橋台15内部における雨水にさ
らされないメインケーブル12の部分をストランド17
単位でシールパイプ39などによりシールし、一方の橋
台15側から乾燥空気などを送気し、他方の橋台15側
からメインケーブル12内の湿気とともに排気して内部
を乾燥状態に保ち、腐食を防止しようとするものであ
る。
【0013】そのための構成を図1ないし図5により詳
しく説明する。前記メインケーブル12の両端部は、保
護筒50によってカバーされ、スプレーサドル23にて
橋台15に固着されている。メインケーブル12は、保
護筒50から先がストランド17単位でばらばらになっ
て放射状に伸びており、各ストランド17の先端部は、
それぞれストランドソケット43内に鋳込まれており、
このストランドソケット43が橋台15と一体の定着部
25にカラー42を介して係止固定されている。
【0014】前記各ストランド17をそれぞれ独立して
シールするために、まず前記保護筒50の端面からスト
ランド17が放射状に伸びている部分の互いに十分すき
間がある部分まで先端側に拡開したシールカバー49で
延長し、全体を包囲する。このシールカバー49の端面
には、ストランド17相互のすき間を封鎖するために端
面板44を嵌め込む。各ストランド17は、橋台15の
定着部25に予め固定された状態にあるため、前記端面
板44は、図4に示すように、ストランド17の配列に
応じて複数枚に分割されたものを順次嵌め込み固定す
る。この端面板44には、側縁部分に内側に折曲した取
付け片51を形成するとともに、ストランド17を挿通
する半円形などの切欠き部57が形成されている。そし
て、シールカバー49の内周縁部分から順に嵌め込み、
ガスケット41を介してボルト52で気密に固定する。
【0015】前記取付け片51が端面板44の内側に折
曲しているときには、手の届く部分だけボルト52で固
着し、手の届かないところは、取付け片51の孔54に
取付け片51とピン53を嵌め込み固定するようにして
もよい。また、取付け片51がすべて、または一部が外
折曲しているときには、ボルト52だけで取り付け
るようにしてもよい。
【0016】前記シールカバー49の内部には、内部観
察用ののぞき窓45を設けるとともに、内部空気観察用
の圧力計46、温度計47、湿度計48が設けられ、こ
れらのリード線は外部の管理室へ導出されている。
【0017】前記スプレーサドル23からストランドソ
ケット43までのストランド17の途中に筒体36を嵌
め込む。この筒体36は、円筒体を長さ方向に縦に2つ
割りした形状をなし、両側のフランジ37にガスケット
41を介在して気密に固着する。この筒体36は、両端
の開口部分ではストランド17と略密着し、内部ではす
き間を設けて空気室32とし、この空気室32に、吸排
気口38が開口している。
【0018】この筒体36の一端部と前記端面板44と
の間と、筒体36の他端部と前記定着部25との間とに
おけるストランド17は、シールパイプ39によって気
密に包囲されている。このシールパイプ39は、円筒体
を長さ方向に縦に2つ割りした形状をなし、ガスケット
41を介して側縁フランジ55同士をボルト52で固定
し円筒体を構成するとともに、両端の端面フランジ40
をガスケット41を介在して端面板44、筒体36、定
着部25にそれぞれ固着する。
【0019】前記ストランド17の空気室32に位置す
る部分には、内部の素線間空隙部22が外部と連通する
ように、図3に示すように、1ないし数本のくさび56
差し込まれる。
【0020】前記空気室32に連通した吸排気口38は
配管35で連結され、メインケーブル12の一端部側の
配管35には、送風機31、メインクーラ30、除湿機
29、プレクーラ28、空気濾過器27からなる乾燥空
の送気手段を介して空気取り入れ口26に連結されて
いる。また、メインケーブル12の他端部側の配管35
には、空気吸引機33を介して空気排出口34に連結さ
れている。なお、メインケーブル12における橋台15
内部以外のメインケーブル被覆体21、スプレーサドル
23、塔頂サドル24、ケーブルバンド58などの空気
の漏洩するおそれのある部分には、予めパテ、塗膜その
他の漏洩防止対策を施しておく。
【0021】以上のような構成において、素線間空隙部
22の一端部側のプレクーラ28、除湿機29、メイン
クーラ30、送風機31を駆動するとともに、他端部側
の空気吸引機33を駆動する。一端部側の空気取り入れ
口26から取り込まれた空気は、空気濾過器27でごみ
などが濾過され、プレクーラ28で所定温度に1次冷却
されて除湿機29で除湿され、メインクーラ30でさら
に2次冷却された乾燥冷却空気が送風機31により各筒
体36の空気室32へ送られる。
【0022】空気室32内のストランド17は、くさび
56によって内部の素線間空隙部22と外部とが連通し
ているので、送風機31から送られてきた乾燥冷却空気
がストランド17の内部へ侵入する。このストランド1
7内の素線間空隙部22の全体の断面積に対する率は、
約10%であるから、ストランド17に侵入した空気
は、定着部25側にもシールカバー49側にも容易に素
線間空隙部22を流通する。素線間空隙部22からスト
ランド17の外部に漏れたとしても、ストランド17
は、それぞれシールパイプ39で保護されているととも
に、定着部25側が密閉されているので、外部に漏れる
ことなく、シールカバー49の方向に送られる。このシ
ールカバー49内では、すべてのストランド17が1ま
とめに収束されているので、乾燥冷却空気は、1本のメ
インケーブル12内の各素線間空隙部22を通って他端
側へ送られる。
【0023】この乾燥冷却空気の流通により、素線16
に付着したり、メインケーブル12内部に毛細管現象で
吸着した水蒸気などがメインケーブル12の他端側へ送
られ、他端の橋台15内の各ストランド17の空気室3
2、配管35、空気吸引機33を経て素線間空隙部22
の内部の湿気を含んだ空気が空気排出口34から排出さ
れる。
【0024】このようにして、乾燥冷却空気を連続して
流通させることにより、メインケーブル12内の素線間
空隙部22の水分や蒸気が除去され、内部が常に乾燥状
態にあり、メインケーブル12を構成する素線16の腐
食を長期間に亘って防ぐことができる。
【0025】前記実施例では、メインケーブル12の一
端部側から乾燥冷却空気を送り、他端側から吸引して排
出するようにした。しかし、メインケーブル12は、2
本を1組として設けられているから、メインケーブル1
2が比較的短いときには、2本のメインケーブル12の
他端部側の空気室32を配管35で互いに連結し、一端
部の一方のメインケーブル12から送気し、一端部の他
方のメインケーブル12から排出するようにしてもよ
い。また、前記実施例では、メインケーブル12の他端
側のストランド17毎にシールパイプ39、空気室3
2、空気吸引機33を設けたが、これらを設けることな
く、橋台15内に直接排出し、橋台15内の空気を1台
の空気吸引機33で排出するようにしてもよい。
【0026】メインケーブル12は、その両端部が橋台
15内でメインケーブル被覆体21のない露出部分を有
するので、前記実施例では、メインケーブル12の一端
部側から乾燥冷却空気を送り、他端側から排出するよう
にした。しかし、主塔11の塔頂サドル24部分にもメ
インケーブル被覆体21のないメインケーブル12が露
出している部分を設けて、この塔頂サドル24の位置に
空気室32を設け、空気取り入れ口26、空気濾過器2
7、プレクーラ28、除湿機29、メインクーラ30、
送風機31からなる乾燥空気の送気手段により乾燥冷却
空気を送り、メインケーブル12の両端側から排出する
ようにしてもよい。この場合には、メインケーブル12
の両端側は、ストランド17毎にシールパイプ39、空
気室32、空気吸引機33を設けてもよいし、また、橋
台15内に直接排出し、橋台15内の空気を1台の空気
吸引機33で排出するようにしてもよい。
【0027】前記実施例において、乾燥空気の送気手段
により乾燥冷却空気を連続的に送るようにしてもよい
し、また、一定時間間隔で間歇的に送るようにしてもよ
い。ただし、間歇的に送る場合には、湿った空気が逆流
するのを防止するための遮断装置を必要とする。
【0028】
【0029】
【発明の効果】本発明は、複数本の素線16を束ねてメ
インケーブル12を構成し、このメインケーブル12の
外周面に気密にメインケーブル被覆体21を形成し、
記メインケーブル12の一端の素線16の素線間空隙部
22からこのメインケーブル12の他端に向かって乾燥
空気を流通させ、この乾燥空気の流通によりメインケー
ブル12内部の湿気とともにメインケーブル12の他端
から排出するようにしたので、メインケーブル12の一
端から他端に向かって乾燥空気を連続的に流通させるこ
とにより、素線間空隙部22における毛細管現象などに
より素線16に付着したり、素線間空隙部22に水蒸気
となって滞留したりしている水分を略完全に排除して、
素線16の腐食を防ぐことができる。また、メインケー
ブル12の内部に乾燥空気を流通させるから、特に、素
線間空隙部22の空隙の小さくて長いものに利用すると
効果的である。もちろん、本発明は、素線間空隙部22
の空隙の大きなものであっても利用できる。
【0030】複数本の素線16を束ねてストランド17
を構成し、このストランド17を複数本束ね、かつ束ね
た外周面に気密にメインケーブル被覆体21を被覆して
なるメインケーブル12において、前記ストランド17
の少なくともいずれか一方の端部に空気室32を設け、
この空気室32に乾燥空気の送気手段を連結し、この送
気手段は、送風機31、除湿機29、空気濾過器27を
具備し、この送気手段により乾燥空気を送りこむように
したので、既設の極めて長くて太いメインケーブル12
であっても比較的簡単な装置で素線間空隙部22の水分
を排除することができる。また、素線間空隙部22のメ
インケーブル被覆体21が不完全なため外部から雨水が
浸入するようなことがあっても、排除できる。
【0031】複数本の素線16を束ねてストランド17
を構成し、このストランド17を複数本束ね、かつ束ね
た外周面に気密にメインケーブル被覆体21を被覆して
メインケーブル12を形成し、このメインケーブル12
を両岸の橋台15の定着部25間に、橋台15のスプレ
ーサドル23、主塔11の塔頂サドル24を介して張り
渡し、このメインケーブル12から一定間隔で吊り下げ
たハンガーロープ13により橋桁14を支持してなる橋
梁10において、前記定着部25とスプレーサドル23
との間のそれぞれのストランド17に、空気室32を構
成する筒体36で被覆するとともに、この筒体36と定
着部25の間および筒体36とスプレーサドル23の間
をシールパイプ39で被覆し、前記空気室32に乾燥空
の送気手段を連結したので、数1000mもの長いメ
インケーブル12であっても確実な防錆処理が可能であ
る。したがって、滞留した雨水が引き金となって長い年
月の間に素線16の表面が腐食し、メインケーブル12
の強度低下をもたらすという問題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるケーブルの防錆方法および装置の
一実施例を示す全体の正面図である。
【図2】図1の橋台15内の詳細な断面図である。
【図3】図2の詳細な拡大図で、(a)はくさび56を
差し込んだ状態のストランド17の端面図、(b)は空
気室32の断面図である。
【図4】図2における端面板44の側面図である。
【図5】図2の詳細な拡大図で、(a)は図2における
端面板44の断面図、(b)は(a)の側面図である。
【図6】メインケーブル12の拡大斜視図である。
【図7】橋梁10の全体図である。
【符号の説明】
10…橋梁、11…主塔、12…メインケーブル、13
…ハンガーロープ、14…橋桁、15…橋台、16…素
線、17…ストランド、18…ペースト、19…ラッピ
ングワイヤ、20…塗膜、21…メインケーブル被覆
体、22…素線間空隙部、23…スプレーサドル、24
…塔頂サドル、25…定着部、26…空気取り入れ口、
27…空気濾過器、28…プレクーラ、29…除湿機、
30…メインクーラ、31…送風機、32…空気室、3
3…空気吸引機、34…空気排出口、35…配管、36
…筒体、37…フランジ、38…吸排気口、39…シー
ルパイプ、40…端面フランジ、41…ガスケット、4
2…カラー、43…ストランドソケット、44…端面
板、45…のぞき窓、46…圧力計、47…温度計、4
8…湿度計、49…シールカバー、50…保護筒、51
…取付け片、52…ボルト、53…ピン、54…孔、5
5…側縁フランジ、56…くさび、57…切欠き部、5
8…ケーブルバンド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭60−38485(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 19/08 E01D 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の素線16を束ねてメインケーブ
    ル12を構成し、このメインケーブル12の外周面に気
    密にメインケーブル被覆体21を形成し、前記メインケ
    ーブル12の一端の素線16の素線間空隙部22からこ
    のメインケーブル12の他端に向かって乾燥空気を流通
    させ、この乾燥空気の流通によりメインケーブル12内
    部の湿気とともにメインケーブル12の他端から排出し
    て、素線16の腐食を防ぐようにしたことを特徴とする
    ケーブルの防錆方法。
  2. 【請求項2】 複数本の素線16を束ねてストランド1
    7を構成し、このストランド17を複数本束ね、かつ束
    ねた外周面に気密にメインケーブル被覆体21を被覆し
    てなるメインケーブル12において、前記ストランド1
    7の少なくともいずれか一方の端部に空気室32を設
    け、この空気室32に乾燥空気の送気手段を連結し、
    の送気手段は、送風機31、除湿機29、空気濾過器2
    7を具備し、この送気手段により乾燥空気を送りこむよ
    うにしたことを特徴とするケーブルの防錆装置。
  3. 【請求項3】 空気室32内におけるストランド17に
    乾燥空気の流通を容易にするためのくさび56を差し込
    んでなる請求項記載のケーブルの防錆装置。
  4. 【請求項4】 複数本の素線16を束ねてストランド1
    7を構成し、このストランド17を複数本束ね、かつ束
    ねた外周面に気密にメインケーブル被覆体21を被覆し
    てメインケーブル12を形成し、このメインケーブル1
    2を両岸の橋台15の定着部25間に、橋台15のスプ
    レーサドル23、主塔11の塔頂サドル24を介して張
    り渡し、このメインケーブル12から一定間隔で吊り下
    げたハンガーロープ13により橋桁14を支持してなる
    橋梁10において、前記定着部25とスプレーサドル2
    3との間のそれぞれのストランド17に、空気室32を
    構成する筒体36で被覆するとともに、この筒体36と
    定着部25の間および筒体36とスプレーサドル23の
    間をシールパイプ39で被覆し、前記空気室32に乾燥
    空気の送気手段を連結してなることを特徴とするケーブ
    ルの防錆装置。
  5. 【請求項5】 メインケーブル12を構成するストラン
    ド17をスプレーサドル23から放射状に広げて定着部
    25に固定し、前記スプレーサドル23の付近の放射部
    分を先端を拡開したシールカバー49と各ストランド1
    7単位で挿通する切欠き部57を有する端面板44とで
    気密に包囲してなる請求項記載のケーブルの防錆装
    置。
  6. 【請求項6】 複数本の素線16を束ねてストランド1
    7を構成し、このストランド17を複数本束ね、かつ束
    ねた外周面に気密にメインケーブル被覆体21を被覆し
    てメインケーブル12を形成し、このメインケーブル1
    2を両岸の橋台15の定着部25間に、橋台15のスプ
    レーサドル23、主塔11の塔頂サドル24を介して張
    り渡し、このメインケーブル12から一定間隔で吊り下
    げたハンガーロープ13により橋桁14を支持してなる
    橋梁10において、前記塔頂サドル24におけるメイン
    ケーブル12の一部に、空気室32を構成する筒体36
    で被覆し、この空気室32に乾燥空気の送気手段を連結
    してなることを特徴とするケーブルの防錆装置。
JP33492794A 1994-12-20 1994-12-20 ケーブルの防錆方法および装置 Expired - Lifetime JP3173956B2 (ja)

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