JP5160830B2 - 動画生成システム、動画生成方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

動画生成システム、動画生成方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、バーチャルインストラクターに係るモーションデータを組み合わせて運動指導用の動画を生成する際に、運動を行う各ユーザの特性に応じたパーソナルメニューを作成し、そのパーソナルメニューに基づき動画を生成するようにした動画生成システム、動画生成方法、およびコンピュータプログラムに関する。
従来、いわゆるモーションキャプチャ技術により得られたモーションデータを組み合わせて動画コンテンツを作成することが行われている(下記の特許文献1参照)。また、昨今は、各種エクササイズおよびスポーツ等に関する見本動作を行うバーチャルインストラクターの動画コンテンツを、モーションキャプチャ技術を用いて作成されることも多くなっている。各種運動の動作を表すモーションキャプチャ技術による動画コンテンツは、インストラクターが実際に居なくても、ユーザの都合に合わせてレッスンを受けられると云うメリットがあることに加えて、視点変更(バーチャルインストラクターを表示する方向の変更)が容易に行えるので、各種動作を様々な方向から見ることでき、習得したい動作をユーザが把握しやすいと云うメリットもある。
なお、下記の特許文献2では、エクササイズ用の動画コンテンツを作成する際に、動画コンテンツ中のバーチャルインストラクターの形態を、エクササイズを行うユーザの性別、年齢および身長体重に応じてカスタマイズする内容が開示されている。また、下記の特許文献3〜特許文献5では、モーションキャプチャ技術を用いたものではないが、ユーザが行っている運動に対する負荷状況に応じてエクササイズ用の動画内容を変更することが開示されている。
特開平10−222668号公報 特許第3472238号公報 特開2004−73272号公報 特開2006−136717号公報 特開2006−255028号公報
従来のモーションキャプチャ技術による動画コンテンツでは、バーチャルインストラクターの形態については、ユーザに応じたカスタマイズが可能であったが、肝心のエクササイズメニューの中身をユーザ個人の運動目的、年齢などに応じて適切にカスタマイズできなかったと云う問題がある。すなわち、上述した特許文献2では、例えば減量目的である場合には、身長、体重並びに目的の体重との差等の各情報から、運動により消費するカロリー等を指標として利用者向けの運動メニューが構築され、その運動メニューにおける動作が人物モデルに実施されるための運動制御データが生成されると云う記述に留まるため、運動メニューは、運動により消費するカロリー等に基づいて構築されるにすぎない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、消費カロリー等を指標にするのではなく、ユーザの運動目的、年齢等に応じてパーソナルメニューを作成し、そのパーソナルメニューの内容に基づき動画を生成するようにした動画生成システム、動画生成方法、およびコンピュータプログラム提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る動画生成システムは、動体が表す運動の動作を規定した動作データが複数種類格納してある動作データベースと、情報の入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段が入力を受け付けた情報の内容に応じた種類の動作データを前記動作データベースから読み出す読出手段と、前記読出手段が読み出した動作データに基づき動体の動画を生成する動画生成手段とを備える動画生成システムにおいて、前記動作データベースに格納された動作データの時系列の順序を規定した順序データが複数種類格納してある順序データベースを備え、前記順序データベースでは、前記入力受付手段が入力を受け付ける情報の内容に対応付けて順序データが格納してあり、前記入力受付手段で入力を受け付けた情報の内容に対応付けられた順序データを前記順序データベースから特定する特定手段と、前記特定手段で特定された順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するための運動メニューを作成するメニュー作成手段と、を備え、前記読出手段は、前記特定手段で特定された順序データの規定に係る動作データを前記動作データベースから読み出すようにしてあり、前記動画生成手段は、前記特定手段で特定された順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、バーチャルインストラクターに応じた動体を含む動画の生成を行う動画生成システム(運動メニュー作成システムを含むシステム)、動作データの時系列の順序を規定した順序データを、情報の内容に対応付けて複数種類格納した順序データベースを備え、ユーザから受け付けた情報に対応する順序データを順序データベースから特定し、その順序データの規定に係る動作データを動作データベースから読み出し、動作データを順序データの時系列の順序で用いて動体の動画を生成するので、時系列の順序に並んだ動作データの内容がパーソナルメニューに相当し、結果として、ユーザから受け付けた情報にマッチした内容のパーソナルメニューが自動作成される。そして、動画生成システムは、作成されたパーソナルメニューに従って動作データを組み合わせた動画を生成するので、動画中の動体が行う各種動作の内容がユーザは自身が入力した情報に応じたものになり、個々のユーザの特性に応じた内容の運動を行えるようになる。
本発明に係る動画生成システムは、前記入力受付手段が、情報として運動目的の入力を受け付けるようにしてあり、前記順序データの規定に係る動作データの中には、運動目的に応じた動作データが含まれており、前記特定手段は、前記入力受付手段が情報として運動目的の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた運動目的に応じた動作データが含まれる順序データを前記順序データベースから特定するようにしてあることを特徴とする。
本発明の発明者は、実際の運動メニューを構成する個々の動作データに応じた運動内容の機能を研究した結果、動作データが規定する動作の運動負荷の内容および動作対象となる人体の部位に基づいて、動作データの運動で果たす役割が決まること、および、ある種の運動目的の達成に適した動作データが存在することを突き止めた。そのため、本発明では、入力受付手段が、情報として運動目的の入力を受付可能にすると共に、順序データが規定する複数の動作データの中に運動目的に応じた動作データを含ませることで、ユーザが運動目的を入力すれば、その運動目的に応じたパーソナルメニューが作成されるようになり、自己の運動目的にマッチしたバーチャルインストラクターの動作に従って運動(エクササイズ)を行えるようになる。なお、運動目的の具体的な内容としては、運動の種類がエアロビクスであれば、全身的なダイエット、上半身のダイエット、腹部のダイエット、下半身のダイエット、ストレス解消、老化防止などが考えられる。
本発明に係る動画生成システムは、前記運動目的に応じた動作データが規定する動作で動作対象となる部位と同じ部位を動作対象にする動作データを、前記運動目的に応じた動作データより時系列の順序で前となる時間帯に含むことを前記順序データが規定することを特徴とする。
本発明の発明者は、ある種の運動目的の達成に適した動作データが規定する動作の前に最低限必要な動作が存在することも突き止めた。具体的には、ある種の運動目的の達成に適した動作が「V字型にステップを踏むこと」とすれば、それより前に「オープンまたはクローズ形のステップを踏む動作」等を行うと、それらの動作がウォーミングアップてきな役割を果たし、スムーズに「V字型にステップを踏むこと」へ移行できるようになることが分かった。よって、本発明では、順序データにおいて、運動目的に応じた動作データが規定する動作で動作対象となる部位と同じ部位を動作対象にする動作データを、時系列の順序で前方となる時間帯に含ませるので、運動目的を達成するための動作を行う前に必要な動作をバーチャルインストラクターが行うようになり、ユーザの運動目的の達成のための一連の動作がスムーズに行えるようになる。
本発明に係る動画生成システムは、前記入力受付手段が入力を受け付ける情報に基づいて運動に係るレベルを判定するレベル判定手段を備え、前記順序データは、同一の時間帯に運動負荷レベルが異なる複数の動作データを含み、前記特定手段は、前記順序データの同一の時間帯に含まれる複数の動作データの中で、前記レベル判定手段が判定したレベルに応じた動作データを特定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、ユーザから入力を受け付ける情報に基づいてユーザの運動に係るレベルを判定すると共に、順序データには、同一の時間帯に運動負荷レベルが異なる複数の動作データを含ませて、判定したレベルに応じた動作データを特定するので、よりユーザの特性(運動に係る体力的なレベル)に応じたパーソナルメニューを作成できるようになる。
本発明に係る動画生成システムは、前記入力受付手段は、情報として運動頻度および年齢の入力を受け付けるようにしてあり、前記レベル判定手段は、前記入力受付手段が入力を受け付ける運動頻度および年齢に基づいて運動に係るレベルを判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、ユーザの運動に係る体力的なレベルを、運動頻度および年齢に基づいて判定するので、一段と具体的にレベル判定を行えるようになり、それに伴い、よりユーザの実情に応じたパーソナルメニューの作成が可能となる。
本発明に係る動画生成システムは、心拍数を取得する心拍数取得手段を備え、前記順序データが、同一の時間帯に運動負荷レベルが異なる複数の動作データを含み、前記特定手段は、前記順序データの同一の時間帯に含まれる複数の動作データの中で、前記心拍数取得手段が取得した心拍数に応じた動作データを特定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、運動中のユーザの心拍数を取得する心拍数取得手段を備え、順序データに含まれる同一の時間帯の運動負荷レベルが異なる複数の動作データの中から、取得した心拍数に応じた動作データを特定するので、運動中のユーザの負荷に応じて、運動中にもパーソナルメニューの内容を適宜変更できるようになり、運動中のユーザの体調などに合わせて運動レベルをリアルタイム的に調整できる。
本発明に係る動画生成方法は、情報の入力の受付が可能であり、動体が表す運動の動作を規定した動作データが複数種類格納してある動作データベースと、前記動作データベースに格納された前記動作データの時系列の順序を規定した順序データが受け付ける情報の内容に対応付けて複数種類格納してある順序データベースとを備える動画生成システムが、入力を受け付けた情報の内容に対応付けられた順序データを前記順序データベースから特定するステップと、特定した順序データの規定に係る動作データを前記動作データベースから読み出すステップと、特定した順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するための運動メニューを作成するステップと、特定した順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明にあっては、情報の入力の受付が可能な動画生成システムが、動作データベースおよび順序データベースを備えるので、入力を受け付けた情報に対応付けられた順序データを特定し、その特定した順序データが規定する時系列の順序に応じた動作データの内容に基づきユーザの特性に応じたパーソナルメニューを作成できるようになる。
本発明に係るコンピュータプログラムは、情報の入力の受付が可能であり、運動内容を表す動体の動作を規定した動作データが複数種類格納してある動作データベースと、前記動作データベースに格納された前記動作データの時系列の順序を規定した順序データが受け付ける情報の内容に対応付けて複数種類格納してある順序データベースとを備えるコンピュータに、運動メニューを作成して動体の動画を生成させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、入力を受け付けた情報の内容に対応付けられた順序データを前記順序データベースから特定するステップと、特定された順序データの規定に係る動作データを前記動作データベースから読み出すステップと、特定された順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するための運動メニューを作成するステップと、特定された順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明にあっては、情報の入力の受付が可能なコンピュータが、動作データベースおよび順序データベースを備えるので、コンピュータに、入力を受け付けた情報に対応付けられた順序データを特定させて、その特定した順序データが規定する時系列の順序に応じた各動作データの内容に基づきユーザの特性に応じたパーソナルメニューを作成させることが可能となる。
本発明にあっては、動作データの時系列の順序を規定した順序データを、情報の内容に対応付けて複数種類格納した順序データベースを備えた動画生成システムが、ユーザからの情報に対応する順序データを順序データベースから特定し、その順序データが規定する時系列の順序に従って動作データを並べた内容の動画を生成するので、ユーザから受け付けた情報にマッチした内容のパーソナルメニューを自動作成でき、そのパーソナルメニューに基づき動画を生成できる。
また、本発明にあっては、動画生成システムが運動目的の入力受付を可能にすると共に、順序データの中に運動目的に応じた動作データを含ませるので、ユーザからの入力を受け付ける運動目的にマッチしたパーソナルメニューを作成できる。
さらに、本発明にあっては、運動目的に応じた動作データが規定する動作で動かすことになる部位と同じ部位を動作対象に含む動作データを、時系列の順序で前方となる時間帯に含ませるので、運動目的の達成するための動作までの一連の動作がスムーズに繋がった内容のパーソナルメニューを作成できる。
本発明にあっては、ユーザからの情報に基づいて判定したユーザの運動に係るレベルに応じた動作データを特定するので、ユーザの運動に係る体力的なレベルに対して適切なパーソナルメニューを作成できる。
また、本発明にあっては、ユーザの運動に係る体力的なレベルを、運動頻度および年齢に基づいて判定するので、一段とユーザの実情に近い体力レベルに適応したパーソナルメニューを作成できる。
さらに、本発明にあっては、動画生成システムが運動中のユーザの心拍数を取得する心拍数取得手段を備え、順序データに含まれる同一の時間帯の運動負荷レベルが異なる複数の動作データの中から、取得した心拍数に応じた動作データを特定するので、運動中のユーザの体調の変化に合わせて、一旦作成したパーソナルメニューの中身を適切に変更できる。
図1は、本発明の実施形態に係る動画生成システム1の全体的な構成を示している。本実施形態の動画生成システム1は、バーチャルインストラクターによるエアロビクスレッスンを行うスポーツクラブ等の施設に設置されており、各種データベースを記憶するサーバ装置10に複数の端末ユニット30、40、50等および受付端末装置2がネットワークケーブルL1〜L4等で接続された構成になっている。
端末ユニット30、40、50は、端末装置31、41、51、大型モニタ装置32、42、52、入力操作器33、43、53およびスピーカ34、44、54を含み、各ユーザU1、U2、U3がレッスンを受けるブースB1、B2、B3ごとに設置されている。なお、図1の動画生成システム1では、計3セットの端末ユニット30、40、50を示しているが、システムの規模に応じてユニット台数は適宜増減可能になっている。
また動画生成システム1に含まれる受付端末装置2は、一般的なパーソナルコンピュータが適用されており、端末本体2aにディスプレイ装置3および各種情報の入力用の入力デバイス4(キーボード)が接続されている。受付端末装置2は、サーバ装置10から送られてくる各種データに基づいてメニュー等をディスプレイ装置3の画面3aに表示すると共に、表示したメニューに対して入力デバイス4を通じて入力された情報をサーバ装置10へ送る処理などを行う。
図2は、サーバ装置10の主要な内部構成等を表したブロック図を示している。本実施形態のサーバ装置10は、汎用のサーバーコンピュータを適用しており、サーバ本体10aに、ディスプレイ装置16、ならびにシステム管理者からの各種入力操作を受け付けるキーボード17およびマウス18を接続している。サーバ装置10は、受付端末装置2で表示させるメニュー等のデータ、受付端末装置2で入力を受け付けたユーザの情報に基づいてユーザ個人に合ったパーソナルメニューを作成するための元になるデータ等をサーバ本体10aに記憶している。以下、サーバ装置10について詳説する。
サーバ装置10は、各種制御処理を行うMPU11(プロセッサ)に、RAM12、ROM13、通信インタフェース14およびハードディスク装置15を内部バス10bで接続した構成になっている。なお、内部バス10bには、ディスプレイ装置16、キーボード17およびマウス18も繋がれており、MPU11の処理に伴う各種内容をディスプレイ装置16へ表示できると共に、キーボード17またはマウス18で入力を受け付けた操作内容をMPU11へ伝えるようにしている。
サーバ装置10のRAM12は、MPU11の処理に従うデータ及びフォルダ等を一時的に記憶するものであり、ROM13はMPU11が行う基本的な処理内容を規定したプログラム等を予め記憶している。
通信インタフェース14は、ネットワークケーブルL1〜L4(図1ではL1、L2のみを示す)等の接続部であり、サーバ装置10からネットワークケーブルL1〜L4等の接続先の端末装置または各端末ユニットへデータ等の送信処理をMPU11の制御に基づき行うと共に、接続先の端末装置または各端末ユニットから送られたデータ等の受信処理を行う。
ハードディスク装置15は、サーバ装置10が行う各種処理を規定したプログラムおよび各種データを格納したデータベース等を記憶するものである。具体的に、本実施形態のハードディスク装置15は、システムプログラム19、サーバプログラム20、メニューデータベース21、体力レベルテーブル22、ユーザデータベース23、動作データベース24、運動目的テーブル25、パターンデータベース26およびリズムデータベース27等を記憶している。
システムプログラム19は、MPU11がサーバとして行う各種基本的な処理内容を規定したプログラムである。また、サーバプログラム20は、本発明においてサーバ装置10のMPU11が行う必要のある各種処理内容を規定したものである。具体的な処理内容としては、図3(a)〜(c)に示すような各種メニュー21a〜21cを受付端末装置2で表示させてユーザから入力される情報を受け付ける処理、受け付けたユーザの情報に基づいてユーザの体力レベルを判定する処理、受け付けたユーザの情報に基づきユーザデータベース23を構築する処理、ユーザデータベース23に登録された情報に基づいてユーザに合ったパーソナルメニューを作成する処理、そのパーソナルメニューに含まれる内容に応じた動作データをユーザが利用するブースに設置された端末ユニット30、40、50等へ送る処理等が規定されている。
メニューデータベース21は、各種メニューに応じたデータを格納したものであり、これらのデータが受付端末装置2へ送られると、ユーザから情報の入力をアンケート形式で受け付ける各種メニュー(入力受付手段に相当)が受付端末装置2のディスプレイ装置3に表示される。このような各種メニューでユーザから入力を受け付ける情報の内容としては、ユーザの氏名、性別、年齢、身長、体重、運動目的、運動習慣などがある。
図3(a)〜(c)のメニュー21a〜21cは、メニューデータベース21の各種メニュー用のデータに基づき表示されたメニュー内容を示す一例である。図3(a)のメニュー21aは、ユーザの年齢の入力を受け付けるものであり、入力欄21a−1に年齢の数値が入力された状態で決定ボタン21a−2が選択されると、入力欄21a−1に入力された数値が受付端末装置2からサーバ装置10へ送られるようになっている。
また、図3(b)のメニュー21bは、ユーザの運動習慣の入力を受け付けるものであり、受付可能な運動習慣の項目としては「一:していない(やめて1ヶ月以上)」「二:月に2〜3日」「三:週に1日」「四:週に2日」「五:週に3日以上」と云う計5種類の運動頻度を挙げている。メニュー21bは、これらの運動習慣の項目ごとに選択用のチェックボックス21b−1〜21b−5を設けて、ユーザが自身の運動習慣を選択できるようにしている。なお、メニュー21bにおいて、チェックボックス21b−1〜21b−5のいずれか1つが選択(チェック)された状態で、決定ボタン21b−6が選択されると、チェックされた運動習慣(運動頻度)を示す情報が受付端末装置2からサーバ装置10へ送られる。
さらに、図3(c)のメニュー21cは、ユーザの運動目的の入力を受け付けるものであり、受付可能な運動目的として「M1:全身ダイエット」「M2:上半身ダイエット」「M3:腹部ダイエット」「M4:下半身ダイエット」「M5:ストレス解消」「M6:老化防止」の計6種類を挙げている。メニュー21cは、これらの運動目的ごとにチェックボックス21c−1〜21c−6を設け、ユーザが自身の運動目的を選択できるようにしている。なお、チェックボックス21c−1〜21c−6のいずれか1つがチェックされた状態で、決定ボタン21c−7が選択されると、チェックされた運動目的を示す情報が受付端末装置2からサーバ装置10へ送られるようになっているのは、メニュー21bなどと同じである。
このようなメニュー21a〜21c等での情報入力は、ユーザが初めて施設を利用する際に受付端末装置2で行われるものである。これらの情報の入力が各種メニューで受け付けられて、サーバ装置10がユーザの情報を通信インタフェース14で取得すると、サーバプログラム20の規定内容に従って、サーバ装置10は、取得した情報に対応付ける会員番号(識別番号)をMPU11が発行し、その発行した会員番号と共に、取得した情報をユーザデータベース23に登録する。
また、2回目以降の利用の際は、既に入力した情報内容を変更する場合(例えば、運動目的を変更する場合など)にのみ情報の入力を行うことになる。また、2回目以降に施設を利用する場合は、受付端末装置2で会員番号を入力すれば、利用するブース番号(B1〜B3等)が受付端末装置2で示されて、ユーザは、そのブース番号のブースでレッスンを受けることになる。
図4は、ハードディスク装置15に記憶される体力レベルテーブル22の中身を示している。体力レベルテーブル22は、入力を受け付けた情報に基づいて、情報の入力を行ったユーザの体力レベル(運動に係るレベルに相当)の判定をMPU11が行う際に参照されるものである。体力レベルテーブル22は、年齢を18〜29歳、30〜45歳、46歳以上の三段階に分けると共に、段階ごとに図3(b)のメニュー21bで示す計5種類の運動習慣(運動頻度)の項目を対応付けることで、ユーザからの情報に基づきユーザの体力レベルを3種類に分けられるようにしている。
例えば、年齢が18〜29歳の範囲に含まれて、運動習慣が「四:週に2日」のユーザは、体力レベルとして「i:体力有り」と判定される。また、年齢が30〜45歳の範囲に含まれて、運動習慣が「三:週に1日」のユーザは、体力レベルとして「ii:体力普通」と判定される。さらに、年齢が46歳以上であり、運動習慣が「二:月に2〜3日」のユーザは、体力レベルとして「iii:体力無し」と判定される。このような判定は、サーバプログラム20の規定内容に従って、図3(b)のメニュー21bで運動習慣の入力選択を受け付けるごとにMPU11が行っており、MPU11は判定した結果を、そのユーザの会員番号に対応付けてユーザデータベース23に登録する処理も行う。
図5は、ユーザデータベース23の中身を示している。ユーザデータベース23は、会員登録を行ったユーザの情報が登録格納されたものであり、MPU11が発行した会員番号に対応付けて、ユーザから入力を受け付けた情報が登録されると共に、図4の体力レベルテーブル22に基づき判定された結果も登録されている。また、施設利用中のユーザは、利用中のブース番号も会員番号に対応付けて格納されるので、ブースの使用状況もユーザデータベース23を参照すれば分かるようになっている。
図6は、動作データベース24の中身を示している。動作データベース24は、バーチャルインストラクターが表すエアロビクス用の各種動作に応じたモーションデータ(動作データに該当)を複数種類格納したものであり、動作の内容ごとにID番号を対応付けている。このようなモーションデータを組み合わせることで、バーチャルインストラクターの一連の動きが作り上げられる。
動作データベース24が含むモーションデータの種類の例として、ID番号が「A」のモーションデータは、動作の種類が「マーチ」であり、モーションデータのファイル名が「data−A」になっている。また、ID番号が「B1」のモーションデータは、動作の種類が「ゆっくりサイドステップ」であり、モーションデータのファイル名が「data−B1」になっている。
なお、動作データベース24に格納されるモーションデータは、マーカを付した実際のインストラクターが行う動作に対し、モーションキャプチャ技術を用いることにより取得された三次元空間におけるマーカの座標等に応じた内容、すなわちバーチャルインストラクタ(動体)の動作を規定した内容になっている。1つのモーションデータは、8カウント(約4秒)の時間帯における各マーカの座標の変動内容を規定している。
図7(a)は、具体的なモーションデータのイメージを示したものである。バーチャルインストラクターを表す人体画像5が、モーションデータに基づいて三次元コンピュータグラフィクス技術によりX軸、Y軸、Z軸で構成されるXYZ座標系に位置するように作成されることになる。なお、このXYZ座標系とは相違するカメラ6の撮像方向(動画表示時の視点方向に相当)および位置を定めるためのUVW座標系を設け、XYZ座標系とUVW座標系との相対関係を規定することで、ユーザが所望する方向及び位置からの動画表示が可能になる。
三次元コンピュータグラフィックス技術により生成される人体画像5は、図7(b)に示すように、人体の骨に相当するボーンBと云う棒状のリンク部材を連結したものに、人体の皮膚に相当するスキンを被せて作成されている。図7(b)に示すボーンBの各所に付された点P1〜P17が、実際のインストラクターに付されたマーカ位置に相当し、インストラクターの各種動作を行った所定時間(8カウント分)の各点P1〜P17の座標位置が各モーションデータの内容になっている。なお、図7(b)に示す各点P1〜P17の位置及び個数は一例であり、生成する人体画像5の仕様、要求精度およびハード的なスペック等に応じてマーカの位置及び個数は適宜変更できる。
また、図6に示す動作データベース24に格納される複数種類のモーションデータの中には、運動目的に応じたモーションデータも含まれている。すなわち、本発明の発明者は、実際のインストラクターの動作に基づく複数種類のモーションデータの中身を研究し、エアロビクスの一連の動きの中で、各モーションデータが果たす役割および機能がそれぞれ相異することに気付いた。さらに、研究を進めた結果、図3(c)のメニュー21cで挙がっている計6種類の運動目的を達成することに関連が大きいモーションデータがあることも本発明の発明者は突き止めた。本発明では、このような研究結果に基づき、ある種の運動目的とモーションデータとの関係を運動目的テーブル25に整理し、ユーザにマッチしたパーソナルメニューを作成する際にサーバ装置10が参照できるように、ハードディスク装置15に記憶している。
図8は、運動目的テーブル25の中身を示しており、発明者が突き止めた内容に従って運動目的ごとに関連する動作の種類と、その動作の種類に応じたモーションデータのID番号を、運動目的に係る番号ごとに対応付けた内容になっている。具体的な運動目的テーブル25の中身としては、全身ダイエット(運動目的番号はM1)には、ID番号が「F3」のモーションデータの動作となる「サイドステップと手を後ろに早くプッシュする動作の組み合わせ」と、ID番号が「G1」のモーションデータの動作となる「ヒップシェイクと手を徐々に下ろす動作の組み合わせ」を対応付けている。
上半身ダイエット(運動目的番号はM2)には、ID番号が「F2」のモーションデータの動作となる「サイドステップと手をひろげてひねる動作の組み合わせ」と、ID番号が「F3」のモーションデータの動作となる「サイドステップと手を後ろに早くプッシュする動作の組み合わせ」を対応付けている。また、腹部ダイエット(運動目的番号はM3)には、ID番号が「E2」のモーションデータの動作となる「ひねりニーアップと手の動作の組み合わせ」と、ID番号が「G1」のモーションデータの動作となる「ヒップシェイクおよび手を徐々に下ろす動作の組み合わせ」を対応付けている。さらに、下半身ダイエット(運動目的番号はM4)には、ID番号が「E1」のモーションデータの動作となる「バックキック」と、ID番号が「D1」のモーションデータの動作となる「フロントランジ右から右」を対応付けている。
また、ストレス解消(運動目的番号はM5)には、ID番号が「F1」のモーションデータの動作となる「サイドステップと手の動作の組み合わせ」と、ID番号が「G2」のモーションデータの動作となる「Vステップと早いVステップの組み合わせ」を対応付けている。さらに、老化防止(運動目的番号はM6)には、ID番号が「F4」のモーションデータの動作となる「Vステップ」と、ID番号が「J1」のモーションデータの動作となる「ニーアップをキープする動作」を対応付けている
なお、上述したような各種運動目的に関連するモーションデータは、図6の動作データベース24の中で、関連する内容の運動目的を表す番号(運動目的番号)が対応付けられている。例えば、ID番号が「F1」のモーションデータ(サイドステップ+手)には、ストレス解消の運動目的番号である「M5」が対応付けられている。
図9は、ハードディスク装置15に記憶されるパターンデータベース26(順序データベースに相当)の中身を示している。パターンデータベース26は、エアロビクスのレッスン内容の中でユーザの特性にあったメインコンテンツに応じたパーソナルメニューの中身を規定した複数種類のパターン(パターン1、2・・・)を含んだものである。各パターン(順序データに相当)は、図3(c)のメニュー21cで挙がっている計6種類の運動目的の達成に対応した中身になっている。パターンデータベース26では、各運動目的の種類を表す運動目的番号(図3(c)のメニュー21cで入力を受け付ける情報の内容に相当)、および各運動目的に関連するモーションデータのID番号が、パターンの種類ごとに対応付けられている。
パターンデータベース26に含まれる各パターン1〜8は、各種モーションデータの時系列の順序を規定すると共に、規定に係るモーションデータの中に達成すべき運動目的に関連するモーションデータを含ませた内容になっている。さらに、各パターン1〜8は、達成すべき運動目的に関連するモーションデータと同じ部位を動かすモーションデータを、運動目的に関連するモーションデータより時系列の順序で前方となる時間帯に含ませることを規定している。
本発明の発明者は、エアロビクスに含まれる一連の動作と運動目的との因果関係などの研究を進めた結果、運動目的の達成のため、運動目的に関連するモーションデータの動作を行うまでに最低限必要となる動作があることを突き止めた。具体的には、運動目的に関連するモーションデータで動作対象となる人体の部位を予め動かしておくと、スムーズに運動目的に関連する動作を行えることから、運動目的に関連する動作対象となる部位と同じ部位を緩やかに動かす動作が好適となることを本発明者は解明した。
また、本発明者は、ユーザの体力レベルに応じて、運動目的を達成するための動作を運動負荷に応じて相異させることが好ましいことにも気付いた。そのため、各パターン1〜8は、同一の時間帯に運動負荷レベルが異なる複数のモーションデータを含むと共に、各運動負荷レベルが異なるモーションデータごとに、図4の体力レベルテーブル22が示す各体力レベルとの対応付けを規定している。
図10は、パターンデータベース26に含まれるパターン1が規定する具体的な内容を示したものである。パターン1は、図9のパターンデータベース26でも示すように、ストレス解消(M5)を運動目的とするものであり、エアロビクスのレッスン中のメインコンテンツの総時間を最初の時間1から最後の時間40までの計40時間単位に分けて、時間単位ごとに対応付けるモーションデータを規定したものになっている。なお、1時間単位は、モーションデータの8カウント(約4秒)に対応した時間長さ(時間帯)になっており、時間1〜40までの時系列の順序でモーションデータが並んでいる。
さらに、パターン1は、最初の時間1〜時間4の範囲に対応する第1クールの時間帯では、体力レベルとして「体力有り」に応じたモーションデータと、「体力普通」に応じたモーションデータとをそれぞれ含ませており、次の第2クールの時間帯(時間5〜時間8)では、「体力普通」に応じたモーションデータと、「体力無し」に応じたモーションデータとをそれぞれ含ませている。以下、第4クールの時間帯(時間13〜時間16)から第7クールの時間帯(時間25〜時間28)では、「体力有り」に応じたモーションデータと、「体力普通」に応じたモーションデータとをパターン1は含むと共に、第8クールの時間帯(時間29〜時間32)では、「体力普通」に応じたモーションデータと、「体力無し」に応じたモーションデータとをパターン1は含んでいる。
なお、パターン1の規定内容を第1クールで説明すると、パターン1は、「体力有り」の場合に対して、第1クールの時間1から時間4まで、連続的に「サイドステップ(図6のID番号がC1のモーションデータの内容を参照)」を行うことを規定する。一方、「体力無し」の場合、パターン1は、第1クールの時間1から時間2まで、運動負荷が「サイドステップ」より低いレベルの「ゆっくりサイドステップ(図6のID番号がB1の内容を参照)」を規定し、それから時間3から時間4で「サイドステップ(図6のID番号がC1の内容を参照)」を規定する。
さらに、パターン1は、運動目的であるストレス解消に関連する「サイドステップ+手」のモーションデータ(ID番号はF1)を、「体力有り」に対応するところでは第7クールの時間25、26に含ませており、「体力普通」に対応するところでは第8クールの時間29、30、第9クールの時間33、34、および第10クールの時間37、38にそれぞれ含ませている。
さらにまた、パターン1は、ストレス解消に関連する動作である「サイドステップ+手」の中で「サイドステップ」を行う足を動作対象とするID番号がB1のモーションデータ(ゆっくりサイドステップ)を、「体力普通」に対応するところでは第1クールに含まると共に、ID番号がC1のモーションデータ(サイドステップ)を体力レベルに関係なく第1クール等に含ませている。また、パターン1は、「サイドステップ+手」の中で「手の動作」を動作対象とするID番号がD1のモーションデータ(マーチ+手ゆっくり)を体力レベルに関係なく第4クールに含ませている。そのため、パターン1では、ストレス解消に関連する動作(サイドステップ+手)を行う前の時間帯に同様な動作を含ませているので、スムーズにストレス解消に関連する動作を行えるようになっている。
なお、ハードディスク装置15に記憶されるリズムデータベース27は、エアロビクスのレッスン用の各種音楽データを格納したものであり、これらの音楽データは、端末ユニットで生成表示される動画と共に、所定のリズム(BPM:Beat Per Minute)で再生される。
図11に示すフローチャートは、ハードディスク装置15に記憶されるサーバプログラム20が規定する内容に従ってサーバ装置10が行う一連の処理(動画生成方法の一部の運動メニュー作成方法の処理)を示したものである。このフローチャートはサーバ装置10が既にメニュー表示用のデータを受付端末装置2へ送って、各種メニューが受付端末装置2で表示された状態からの処理を示したものになっており、基本的にユーザが初めて施設を利用する場合に対応した内容を示している。以下、このフローチャートに従ってサーバ装置10(MPU11)が行う処理を説明する。
先ず、サーバ装置10は、受付端末装置2で表示するメニューでユーザから必要な情報の入力を受け付けたか否かを判断する(S1)。必要な情報(氏名、性別、年齢、身長、体重、運動目的、運動習慣)の入力を全て受け付けていない場合(S1:NO)、サーバ装置10は、情報入力の受付待ちの状態となる。また、必要な情報の入力を全て受け付けると(S1:YES)、サーバ装置10のMPU11はレベル判定手段として、図4の体力レベルテーブル22を参照して、情報の入力を行ったユーザの体力レベルを判定する(S2)。なお、判定した結果は、受け付けた情報と共に図5のユーザデータベース23に、発行された会員番号と対応付けて登録される。
それから、MPU11は特定手段として、受け付けた情報の中で運動目的に合致するパターンを、図8の運動目的テーブル25を参照して図9のパターンデータベース26から特定する(S3)。なお、運動目的テーブル25では、運動目的ごとに2種類の動作種類を対応付けているが、エアロビクスのレッスンを受講回数が10回未満であれば上段の動作種類をMPU11は特定し、受講回数が10回を越えると、その内容に慣れたと判断して、下段の動作種類を特定するようになる。また、パターンの具体的な特定の仕方としては、入力を受け付けた運動目的は「全身ダイエット」であれば、運動目的テーブル25を参照して、「全身ダイエット」の運動目的番号「M1」を確認し、その「M1」に対応付けられたパターンをパターンデータベース26から特定することになる。
そして、MPU11は、特定したパターンが規定する中で体力レベルに応じたモーションデータを特定する処理を行う(S4)。例えば、特定したパターンが図10のパターン1であれば、対象となるユーザの体力レベルが「体力有り」と判定した場合、MPU11は、「体力有り」で用いるID番号がA、C1、D1、E1、F1の計5種類のモーションデータを特定することになる。また、MPU11が、対象となるユーザの体力レベルを「体力普通」または「体力無し」と判定した場合、ID番号がA、B1、C1、D1、E1、F1の計6種類のモーションデータを特定することになる。
さらに、MPU11は、判定した体力レベルに応じた内容のパーソナルメニューを、特定したパターンを参照して作成する(S5)。すなわち、対象となるユーザの体力レベルを「体力有り」と判定した場合、MPU11は、例えば、図10のパターン1において、第1クールから第10クールまでのモーションデータの並び方に対して、「体力有り」に対応付けたところを参照し、その参照した内容をユーザのパーソナルメニューとする。なお、「体力有り」に対応付けたモーションデータが規定されていない時間帯(例えば、第2クール)は、「体力普通」に対応付けられたモーションデータを用いることになる(他の体力レベルでも同様)。
最後に、サーバ装置10(MPU11)は、特定したモーションデータを動作データベース24から読み出して、作成したパーソナルメニューの内容と共に、ユーザが利用するブースに応じた端末ユニットへ送信する(S6)。なお、本実施形態では、エアロビクスのレッスン内容は、前から順に、ウォーミングアップ、第1インターバル、メインコンテンツ、第2インターバル、アクティブレスト、第3インターバル、およびクールダウンと云う計7種類の内容を組み合わせて1つのレッスンにしており、これらの中のメインコンテンツの中身が上記フローチャートにより作成されたパーソナルメニューに応じたものになる。その他のウォーミングアップ等の中身は固定にしており、これらの固定の内容に応じたモーションデータ、メニュー内容、および所要の音楽データも、上記のパーソナルメニューの内容と一緒に、サーバ装置10は端末ユニットへ送信している。
また、図11のフローチャートは、初めて施設をユーザが利用する場合に対応した内容を示しているが、2回目以降の利用の場合、ユーザは受付端末装置2で自身の会員番号さえ入力すれば、既に必要な情報はユーザデータベース23に登録されているので、登録されている情報に基づき、フローチャート中の所定のステップ以降の処理が行われることになる。さらに、2回目以降の利用時に、ユーザデータベース23の登録情報が更新された場合(例えば、運動目的が変更になった場合)、新たに入力を受け付けた情報がユーザデータベース23に上書きされると共に、新たに入力を受け付けた情報に基づき、所定のステップ以降の処理が行われることになる。
図12は、ブースB1に設置される端末ユニット30の主要な構成を示したブロック図である。端末ユニット30に含まれる端末装置31は、汎用のパーソナルコンピュータを用いており、CPU31aに通信インタフェース31b、RAM31c、ROM31d、操作インタフェース31e、表示処理部31f、音出力処理部31g、およびハードディスク装置31hを内部バス31iで接続した構成になっている。
通信インタフェース31bは、ネットワークケーブルL1でサーバ装置10と接続されており、サーバ装置10から送られてくるモーションデータ、音楽データおよびパーソナルメニュー等を受信する。また、RAM31cは、CPU31aの処理に伴うデータおよびファイル等を一次的に記憶し、ROM31dは、CPU31aが行う基本的な処理を規定したプログラムを予め記憶している。
操作インタフェース31eは、ユーザからの操作を受け付ける入力操作器33と接続されている。入力操作器33は、スタートボタン、一時停止ボタン、中止ボタン、および、図7(a)に示すカメラ6の位置および方向等を設定する設定キー等を備えており、操作インタフェース31eは、入力操作器33で入力された操作内容を受け付けて、CPU31aへ送る処理を行う。また、表示処理部31fは、大型モニタ装置32と接続されており、CPU31aの制御処理に従って、サーバ装置10から受信したモーションデータをパーソナルメニューで規定された時系列の順序に用いてバーチャルインストラクターが各種動作を行う動画を生成して、大型モニタ装置32へ出力する処理を行う。さらに、音出力処理部31gは、スピーカ34と接続されており、CPU31aの制御処理に従って、サーバ装置10から受信した音楽データを、表示処理部での生成出力に合わせて再生出力する処理を行う。
ハードディスク装置31hは、OSプログラム35および動画生成プログラム36等のプログラムを記憶すると共に、通信インタフェース31bで受信したサーバ装置10からのモーションデータおよびパーソナルメニュー等を記憶することも行う。OSプログラム35は、オペーレーティングシステムに係る処理内容を規定したプログラムであり、また、動画生成プログラム36は、サーバ装置10から送られたモーションデータに基づく動画生成に対するCPU31aの制御処理内容を規定したものである。
動画生成においてCPU31aは、固定内容であるウォーミングアップ等については、規定された内容に従って処理を行う。また、ユーザ個々の特性に応じたメインコンテンツの動画生成では、サーバ装置10から送信されたパーソナルメニューが規定する時系列の順序に応じた各モーションデータを用いて動画を生成し、生成した内容を順次大型モニタ装置32へ出力することになる。
具体的には、サーバ装置10から送信されたパーソナルメニューの内容が、図10に示すパターン1の「体力有り」の場合に応じたものであれば、CPU31aは、第1クールの時間1から第2クールの時間6まで、ID番号が「C1」のモーションデータに基づき動画を生成するように表示処理部31fの制御を行う。また、CPU31aは、第2クールの時間7、8では、ID番号が「A」のモーションデータ、第3クールの時間9、10では、ID番号が「C1」のモーションデータに基づいて、それぞれ動画を生成するように表示処理部31fの制御を行う。
時間10以降も、CPU31aは、パーソナルメニューの内容に応じた時系列の順序に応じたモーションデータに基づき動画を生成するように表示処理部31fの制御を行う。その結果、図13に示すようなバーチャルインストラクターの人体画像が各種動作を行う内容の動画のフレーム画像f1〜f6が大型モニタ装置32に順次表示されるので、ユーザは、このバーチャルインストラクターの動きに合わせてエアロビクスを行えば、自己の体力レベルおよび運動目的に応じたエクササイズを行えることになる。なお、このような動画生成表示は、ブースB1の端末ユニット30で行う場合で説明したが、他のブースB2、B3の端末ユニット40、50でも、もちろん同様な動画生成処理を行うことが可能である。
また、本発明は、上述した説明内容に限定されるものではなく種々の変形例の適用が考えられる。例えば、エクササイズの種類はエアロビクスに限定されるものではなく、ストレッチ、ヨガ、ストリートダンスなどにも適用することが可能である。
また、図1に示すように、サーバ装置10は、有線のネットワークケーブルで受付端末装置2と接続されているが、各種メニューを表示する装置とは無線のネットワークまたはインターネットのような広域のネットワークを用いてサーバ装置10と接続するようにしてもよい。このようにすれば、自宅のパーソナルコンピュータまたは携帯電話機を用いて必要な情報の入力、施設利用の予約等をサーバ装置10に対して行えるようになり、ユーザの利便性を高められる。
一方、システム仕様の簡易化を図る場合は、メニュー表示を行う受付端末装置2、サーバ装置10および端末ユニット30が行う処理を、単一の装置(コンピュータ)で行うようにしてもよい。この場合、単一の装置に接続されたモニタに図3(a)〜(c)に示すような各種メニューが表示されてユーザから情報の入力を受け付けると共に、動作データベース(図6参照)およびパターンデータベース(図9参照)を単一の装置が備えることになる。さらに、単一の装置に記憶されたコンピュータプログラムが、単一の装置に、各種メニューで入力を受け付けた情報の内容に対応付けられたパターンをパターンデータベースから特定させる処理、特定されたパターンの規定に係る各モーションデータを動作データベースから読み出す処理、および読み出した各モーションデータを、特定したパターンが規定する時系列の順序で用いることで動画を生成する処理を行わせることになる。
図14は、レッスン受講中もユーザの体調に合わせてパーソナルメニューの内容を変更できるようにした場合の変形例の構成を示している。この変形例では、端末ユニット100の端末装置101に無線通信部102を具備させると共に、この無線通信部102と無線通信が可能な心拍数測定装置110(心拍数取得手段に相当)をユーザに取り付けるようにする。心拍数測定装置110は、例えば、ユーザの胸にシール等で貼り付けられて、運動中のユーザの心拍数を取得し、取得した心拍数を無線により、端末装置101の無線通信部102へ送信する。
また、端末装置101には、レッスン受講前に測定されたユーザの心拍数と、判定用心拍数が記憶された状態となっており、心拍数測定装置110から送られてくる心拍数と、レッスン受講前に測定された心拍数との差を算出し、算出した差が判定用心拍数を上回るか否かを端末装置101は判定している。算出した差が判定心拍数を上回ると判定した場合、端末装置101は、パーソナルメニューの内容を、運動負荷レベルを下げる方向に変更する処理を行う。
例えば、図10のパターン1で「体力有り」のユーザに対して、端末装置101が算出した差が判定心拍数を上回ると判定した場合、第4クール(時間13〜時間16)では、「体力有り」に応じたモーションデータを用いるのではなく、「体力普通」に応じたモーションデータ(時間13〜時間16の範囲でID番号がD1のモーションデータ)に基づき動画生成を行うようにする。このようにすることで、ユーザの体調にリアルタイムに応じた内容でエアロビクスのエクササイズ内容を提供できる。なお、この変形例では、パーソナルメニューの内容を変更する必要性があることから、パターン1が規定するモーションデータの全てをサーバ装置10から端末装置101へ送る必要がある。
本発明の実施形態に係る動画生成システムの全体的な構成を示す概略図である。 サーバ装置の構成を示すブロック図である。 (a)は年齢入力用のメニューを示す概略図、(b)は運動習慣入力用のメニューを示す概略図、(c)は運動目的入力用のメニューを示す概略図である。 体力レベルテーブルを示す図表である。 ユーザデータベースを示す図表である。 動作データベースを示す図表である。 (a)は、モーションデータに応じたイメージを示す概略図、(b)はマーカに対応した点およびボーンの関係を示す概略図である。 運動目的テーブルを示す図表である。 パターンデータベースを示す図表である。 時系列の順序のモーションデータの並び方を規定したパターンの中身を示す図表である。 サーバ装置の処理内容を示したフローチャートである。 端末ユニットの構成を示すブロック図である。 生成した動画を構成する一連のフレーム画像を示す概略図である。 変形例の端末ユニットに係る構成を示す概略図である。
符号の説明
1 動画生成システム
2 受付端末装置
10 サーバ装置
11 MPU
14 通信インタフェース
15 ハードディスク装置
20 サーバプログラム
21 メニューデータベース
21a、21b、21c メニュー
22 体力レベルテーブル
23 ユーザデータベース
24 動作データベース
25 運動目的テーブル
26 パターンデータベース
27 リズムデータベース
30、40、50 端末ユニット
31、41、51 端末装置
32、42、52 大型モニタ装置
33、43、53 入力操作器
34、44、54 スピーカ
L1、L2、L3、L4 ネットワークケーブル

Claims (8)

  1. 動体が表す運動の動作を規定した動作データが複数種類格納してある動作データベースと、情報の入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段が入力を受け付けた情報の内容に応じた種類の動作データを前記動作データベースから読み出す読出手段と、前記読出手段が読み出した動作データに基づき動体の動画を生成する動画生成手段とを備える動画生成システムにおいて、
    前記動作データベースに格納された動作データの時系列の順序を規定した順序データが複数種類格納してある順序データベースを備え、
    前記順序データベースでは、前記入力受付手段が入力を受け付ける情報の内容に対応付けて順序データが格納してあり、
    前記入力受付手段で入力を受け付けた情報の内容に対応付けられた順序データを前記順序データベースから特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するための運動メニューを作成するメニュー作成手段と、
    を備え
    前記読出手段は、前記特定手段で特定された順序データの規定に係る動作データを前記動作データベースから読み出すようにしてあり、
    前記動画生成手段は、前記特定手段で特定された順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するようにしてあることを特徴とする動画生成システム。
  2. 前記入力受付手段は、情報として運動目的の入力を受け付けるようにしてあり、
    前記順序データの規定に係る動作データの中には、運動目的に応じた動作データが含まれており、
    前記特定手段は、前記入力受付手段が情報として運動目的の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた運動目的に応じた動作データが含まれる順序データを前記順序データベースから特定するようにしてある請求項1に記載の動画生成システム。
  3. 前記順序データは、前記運動目的に応じた動作データが規定する動作で動作対象となる部位と同じ部位を動作対象にする動作データを、前記運動目的に応じた動作データより時系列の順序で前となる時間帯に含むことを規定する請求項2に記載の動画生成システム。
  4. 前記入力受付手段が入力を受け付ける情報に基づいて運動に係るレベルを判定するレベル判定手段を備え、
    前記順序データは、同一の時間帯に運動負荷レベルが異なる複数の動作データを含み、
    前記特定手段は、前記順序データの同一の時間帯に含まれる複数の動作データの中で、前記レベル判定手段が判定したレベルに応じた動作データを特定するようにしてある請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の動画生成システム。
  5. 前記入力受付手段は、情報として運動頻度および年齢の入力を受け付けるようにしてあり、
    前記レベル判定手段は、前記入力受付手段が入力を受け付ける運動頻度および年齢に基づいて運動に係るレベルを判定するようにしてある請求項4に記載の動画生成システム。
  6. 心拍数を取得する心拍数取得手段を備え、
    前記順序データは、同一の時間帯に運動負荷レベルが異なる複数の動作データを含み、
    前記特定手段は、前記順序データの同一の時間帯に含まれる複数の動作データの中で、前記心拍数取得手段が取得した心拍数に応じた動作データを特定するようにしてある請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の動画生成システム。
  7. 情報の入力の受付が可能であり、動体が表す運動の動作を規定した動作データが複数種類格納してある動作データベースと、前記動作データベースに格納された前記動作データの時系列の順序を規定した順序データが受け付ける情報の内容に対応付けて複数種類格納してある順序データベースとを備える動画生成システムが、
    入力を受け付けた情報の内容に対応付けられた順序データを前記順序データベースから特定するステップと、
    特定した順序データの規定に係る動作データを前記動作データベースから読み出すステップと、
    特定した順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するための運動メニューを作成するステップと、
    特定した順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するステップと、
    を含むことを特徴とする動画生成方法。
  8. 情報の入力の受付が可能であり、運動内容を表す動体の動作を規定した動作データが複数種類格納してある動作データベースと、前記動作データベースに格納された前記動作データの時系列の順序を規定した順序データが受け付ける情報の内容に対応付けて複数種類格納してある順序データベースとを備えるコンピュータに、運動メニューを作成して動体の動画を生成させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    入力を受け付けた情報の内容に対応付けられた順序データを前記順序データベースから特定するステップと、
    特定された順序データの規定に係る動作データを前記動作データベースから読み出すステップと、
    特定された順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するための運動メニューを作成するステップと、
    特定された順序データが規定する時系列の順序に応じた前記動作データに基づき動体の動画を生成するステップと、
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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