JP5159510B2 - ピース押圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貯蔵タンク内壁に設けられたコルゲーションを貯蔵タンク内壁の角部で連接するためのピースを貯蔵タンク内壁に押圧するためのピース押圧装置に関し、特に角部角度θが0°<θ<180°である貯蔵タンク内壁の角部に配設されるピースを貯蔵タンク内壁に押圧するためのピース押圧装置に関する。
貯蔵タンク内壁をメンブレン構造とするため、所定間隔で直交するコルゲーションが形成されたメンブレンシート(金属薄板)を貯蔵タンク内壁の平面部全域に液密性及び気密性を有するように溶接接合する。また、貯蔵タンク内壁の角部では隣接する各平面部に設けられたコルゲーションが間欠してしまうため、これらコルゲーションを連接するために、コルゲーションの上部にピースを重ね合わせて溶接接合する。
このピースは、内面形状がコルゲーションの外面形状に対応した半筒形状の金属薄板を、貯蔵タンク内壁の角部角度に折り曲げられた形状となっている。また、このピースのコルゲーション形成方向と直交する方向のそれぞれには、ピースを貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)に溶接する際の溶接代となる側部が延設されている。
ピースは3次元的に例えばプレス成形されるため、その形状は必ずしも正確ではない。また、貯蔵タンク内壁の平面部に設けられているコルゲーションも正確に配置されてはいない。このため、ピースをコルゲーションに重ね合わせても、ピースと貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)とをうまく肌付けできない。このため、従来より、ピースをハンマーで叩く(以下、ハンマーリングという)等によってピースと貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)との肌付けを行っている。
しかしながら、3次元的に形成されたピースは剛性が高いので、ピースと貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)との肌付けを行うために、強くハンマーリングを行わなければならない場合がある。このとき、ピースが損傷してしまうことがある。このため、ハンマーリングではピースと貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)との肌付けをうまく行えないという問題点があった。
また、ハンマーリングによるピースと貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)との肌付け作業は作業効率が悪い(作業に時間がかかる)という問題点があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、第1の目的は、ピースと貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)との肌付けを確実に行うことができるピース押圧装置を得ることである。また、第2の目的は、作業効率良くピースと貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)との肌付け作業を行うことができるピース押圧装置を得ることである。
本発明に係るピース押圧装置は、貯蔵タンク内壁の平面部に設けられたコルゲーションを前記貯蔵タンク内壁の角部で連接するために配設するピースを、前記貯蔵タンク内壁に押圧するピース押圧装置であって、前記ピースを前記角部へ押圧するための角部押圧治具と、前記ピースを、前記ピースと前記コルゲーションとの重合部へ押圧するためのコルゲーション部押圧治具と、前記角部押圧治具を介して前記ピースを前記角部へ押圧し、前記コルゲーション部押圧治具を介して前記ピースを前記ピースと前記コルゲーションとの重合部へ押圧する押圧手段と、前記押圧手段を回動自在に支持する支持部と、を備え、前記押圧手段は、角部押圧位置において、前記角部押圧治具を介して前記角部に前記ピースを押圧し、第1の重合部押圧位置において、前記コルゲーション部押圧治具を介して前記角部と隣接する一方の前記平面部に形成された前記重合部に前記ピースを押圧し、第2の重合部押圧位置において、前記コルゲーション部押圧治具を介して前記角部と隣接する他方の前記平面部に形成された前記重合部に前記ピースを押圧するものである。
本発明においては、押圧手段は、角部押圧治具を介してピースを角部押圧位置に押圧し、コルゲーション部押圧治具を介してピースを第1の重合部押圧位置及び第2の重合部押圧位置に押圧するので、ピースと貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)との肌付けを確実に行うことができる。
また、押圧手段を回動させることにより、角部押圧位置、第1の重合部押圧位置、及び第2の重合部押圧位置に押圧手段を移動(回動)させることが容易となる。このため、作業効率良くピースと貯蔵タンク内壁(又はメンブレンシート)との肌付け作業を行うことができる。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態における貯蔵タンクの壁面形状を示す縦断面模式図である。また、図2は図1のP部拡大図であり、(a)はピースが角部に配設されていない状態を示す拡大図、(b)はピースが角部に配設されている状態を示す拡大図である。なお、図2では壁面2aに設けられた部材については符号aを、壁面2bに設けられた部材については符号bを付して説明する。
図1に示すように、貯蔵タンク1は例えば壁面2a〜2hで形成された八角柱形状等の多角形状をしており、その両端が壁面3によって閉塞されている。また、貯蔵タンク1(壁面2a〜2h、壁面3及び注入口4)の内壁には、所定間隔で直交するコルゲーション11が形成されたメンブレンシート10が溶接接合されている。
図2(a)に示すように、貯蔵タンク1の角部(壁面2aと壁面2bとの接合部)では、壁面2aに設けられたメンブレンシート10aのコルゲーション11aと壁面2bに設けられたメンブレンシート10bのコルゲーション11bとが間欠した状態となる。このため、図2(b)に示すように、コルゲーション11a及びコルゲーション11bにピース20を重ね合わせてピース20の全周を溶接することにより、コルゲーション11aとコルゲーション11bとを連接している。
このピース20は、例えばステンレス製の薄板であり、コルゲーション部21と側部22から構成されている。コルゲーション部21の形状は、内面形状がコルゲーション11の外面形状と対応した略半筒形状を、角部角度θ=135°に折り曲げられた形状となっている。また、コルゲーション部21のコルゲーション形成方向と直交する方向のそれぞれに、側部22が延設されている。このピース20は、例えばプレス成形により形成される。
なお、図2では壁面2aと壁面2bとの接合部である角部について説明したが、他の角部においても同様に、各角部の角度に対応したピースによってコルゲーション11が連接されている。
(ピース押圧装置)
次に、ピース20を貯蔵タンク1の内壁に押圧するためのピース押圧装置100について説明する。
図3は、本発明の実施の形態における角部押圧治具を用いている状態のピース押圧装置を示す外観斜視図である。図4は、コルゲーション部押圧治具を用いている状態のピース押圧装置を示す外観斜視図である。図5は、可変スペーサを示す外観斜視図であり、(a)がスペーサ長を縮めた状態の可変スペーサを示す外観斜視図、(b)がスペーサ長を伸ばした状態の外観斜視図、(c)が油圧シリンダへの取り付け方法を示す外観斜視図である。また、図6は、角部押圧治具を示す外観斜視図であり、(a)がピースを押圧していない状態の外観斜視図、(b)がピースを押圧している状態の外観斜視図である。以下、これら図3〜図6を用いて本実施の形態におけるピース押圧装置について説明する。なお、図3及び図4に示すピース押圧装置は角部角度θ=135°の角部で使用するピース押圧装置を示している。
図3に示すように、ピース押圧装置100は、角部押圧治具110、可変スペーサ130、油圧シリンダ141、スライド部142、スライドバー143、及び治具スタンド150等から構成されている。ここで、可変スペーサ130が本発明のスペーサに相当する。油圧シリンダ141が本発明の押圧手段に相当する。また、スライド部142及びスライドバー143が本発明の支持部に相当する。なお、図4に示すように、ピース押圧装置100は、角部押圧治具110に換えてコルゲーション部押圧治具120を用いることも可能である。
治具スタンド150は、ベース151、スタンド部152及び支持リング153等から構成されている。例えばステンレス製のベース151は板状部材を角部角度θ=135°に折り曲げ加工された形状となっており、2箇所に貫通孔151aが形成されている。貯蔵タンク1の壁面に突設されたスタッド5(図6に示す)を貫通孔151aに貫通し、スタッド5とナット154を螺合させて、ベース151は貯蔵タンク1の角部に固定される。
ベース151の折り曲げ部には、例えばステンレス製のスタンド部152が、その一端を溶接接合されて突設されている。また、スタンド部152の他端には雌ねじ部152aが形成されている。例えばステンレス製の支持リング153には、外周部に例えばステンレス製の雄ねじ部153aが溶接等により突設されている。この雄ねじ部153aをスタンド部152の雌ねじ部152aに螺入することにより、支持リング153はスタンド部152に取り付けられる。また、雄ねじ部153aの雌ねじ部152aへの螺入長さを調整することにより、治具スタンド150の長さを調整することが可能となっている。
例えばステンレス製のスライドバー143は略円柱形状をしており、その両端部は治具スタンド150の支持リング153に支持されている。例えばステンレス製のスライド部142は略角柱形状おしており、スライドバー143の外周形状と対応した貫通孔142aが形成されている。そして、貫通孔142aにスライドバー143が挿入され、2つの治具スタンド150間に回動自在で摺動自在に設けられている。また、スライド部142の一外周面部には、油圧シリンダ141が取り付けられている。この油圧シリンダ141には可変スペーサ130が着脱自在に取り付けられ、可変スペーサ130及び角部押圧治具110を介してピース20を押圧する構成となっている。
なお、本実施の形態では押圧手段として油圧シリンダ141を設けたが、種々の押圧手段を設けることが可能である。例えば、スライド部142に雌ねじ部を形成し、この雌ねじ部に雄ねじ部が形成されたロッドを螺合して押圧手段としてもよい。また、スライドバー143は必ずしも治具スタンド150で支持される必要はない。例えば、貯蔵タンク1の底面部(壁面2c)に立設したスタンド等でスライドバー143を支持してもよい。
図5(a)に示すように、可変スペーサ130は、ベースカバー131及びロッド部133等から構成されている。例えばステンレス製のベースカバー131は、片側が開口した中空の直方体形状をしている。この内面形状は油圧シリンダ141の外周部形状と対応しており、油圧シリンダ141に被せられるようになっている。また、ベースカバー131の開口部と対向する面の外部には、例えばステンレス製の支柱132が、その一端を溶接接合されて突設されている。この支柱132の他端には雌ねじ部132aが形成されている。
例えばステンレス製のロッド部133は、略長方形のプレート133bと、プレート133bに溶接等によって突設された雄ねじ部133aから構成されている。この雄ねじ部133aを支柱132の雌ねじ部132aに螺入することにより、ロッド部133は支柱132に取り付けられる。また、図5(b)に示すように、雄ねじ部133aの雌ねじ部132aへの螺入長さを調整することにより、可変スペーサ130の長さを調整することが可能となっている。そして、図5(c)に示すように、油圧シリンダ141のロッド141aの伸縮によって、ベースカバー131の内周部が油圧シリンダの外周部を摺動する。
図6に示すように、角部押圧治具110は、略長方形状のプレート111の両側部に(すなわち、ピース20の側部22と対応する間隔を介して)押圧プレート112が突設された形状となっている。この押圧プレート112は、五角形の板状部材であり、プレート111との接合部と対向する角部112aの角度は貯蔵タンク1の角部角度θ=135°となっている。ここで、プレート112が本発明の押圧部に相当する。なお、押圧プレート112の形状は五角形に限らず、角部112aの角度が貯蔵タンク1の角部角度θ=135°となっていれば任意の形状が可能である。図6(b)に示すように、ピース20を押圧している状態において、角部押圧治具110はピース20の側部22にのみ接する形状となっているので、ピース20のコルゲーション部21を損傷させることがない。
なお、角部押圧治具110の材質は、木材や樹脂等のように、ピース20等を損傷させないものであればよい。ピース20等にもらい錆びが発生しなければ、金属等で角部押圧治具110を形成してもよい。
図4に示すように、コルゲーション部押圧治具120は略直方体形状をしており、側面部120aにはコルゲーション部21の外面形状と対応した凹部121が形成されている。つまり、コルゲーション部押圧治具120がピース20を押圧している状態においては、側面部120aがピース20の側部22を押圧する。また、凹部121が、ピース20のコルゲーション部21とメンブレンシート10のコルゲーション11との重合部を押圧する形状となっている。ここで、側面部120a及び凹部121が、それぞれ本発明の側部押圧部及びコルゲーション部押圧凹部となる。
なお、コルゲーション部押圧治具120の材質は、木材や樹脂等のように、ピース20等を損傷させないものであればよい。ピース20等にもらい錆びが発生しなければ、金属等でコルゲーション部押圧治具120を形成してもよい。
(ピース押圧装置の動作説明)
続いて、本実施の形態におけるピース押圧装置100の動作について説明する。
図7は、本発明の実施の形態におけるピース押圧装置の動作説明図である。この図はピース押圧装置100を横方向(スライドバー143の軸方向)から見た図である。以下、図7を用いて、壁面2aと壁面2bとの接合部である角部にピース20を仮付け溶接接合する場合について説明する。
(第1の仮付け溶接工程)
始めに、コルゲーション11a及びコルゲーション11bの上部にピース20を重ね合わせ、ピース20の角部(壁面2aと壁面2bとの接合部)と対向する範囲に角部押圧治具110を押し当てる。そして、ロッド部133のプレート133bが角部押圧治具110のプレート111の略中心部を押圧できる位置(以下、角部押圧位置という)に、スライドバー143を回動軸として、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130を回動させる。
その後、油圧ポンプ(図示せず)等から油圧シリンダ141に作動油を圧送し、可変スペーサ130及び角部押圧治具110を介してピース20の側部22を押圧する。そして、側部22と壁面2a及び壁面2bの角部に設けられたステンレスシートとを肌付けし、仮付け溶接する(図7(a))。このとき、角部押圧治具110はピース20の側部22にのみ接する形状となっているので、ピース20のコルゲーション部21を損傷させることがない。また、最初にピース20の角部(壁面2aと壁面2bとの接合部)から肌付けをおこなうので、ピース20の角部を確実に壁面2aと壁面2bとの接合部に位置合わせすることができる。
側部22と壁面2a及び壁面2bの角部に設けられたステンレスシートとを仮付け溶接後、油圧シリンダ141への作動油の圧送を停止し、角部押圧治具110を取り外す。
(第2の仮付け溶接工程)
次に、ピース20とコルゲーション11aが重合する範囲にコルゲーション部押圧治具120を押し当てる。そして、ロッド部133のプレート133bがコルゲーション部押圧治具120の側面部120bの略中心部を押圧できる位置(以下、第1の重合部押圧位置)に、スライドバー143を回動軸として、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130を回動させる。このとき、角部押圧位置と第1の重合部押圧位置は、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130がスライドバー143を回動軸として回動するときの回動平面上に設けられている。このため、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130を、容易に角部押圧位置から第1の重合部押圧位置に回動させることができる。
その後、油圧ポンプ(図示せず)等から油圧シリンダ141に作動油を圧送し、可変スペーサ130及びコルゲーション部押圧治具120を介してピース20のコルゲーション部21及び側部22を押圧する。そして、コルゲーション部21の端部とコルゲーション11aとを肌付けし、仮付け溶接する。また、側部22とメンブレンシート10aの平面部12aとを肌付けし、仮付け溶接する(図7(b))。このとき、コルゲーション部押圧治具120は、ピース20の側部22のみでなく、ピース20コルゲーション部21とコルゲーション11aとの重合部も押圧しているので、コルゲーション部21の端部とコルゲーション11aとを確実に肌付けすることができる。
仮付け溶接後、油圧シリンダ141への作動油の圧送を停止し、コルゲーション部押圧治具120を取り外す。
(第3の仮付け溶接工程)
次に、ピース20とコルゲーション11bが重合する範囲にコルゲーション部押圧治具120を押し当てる。そして、ロッド部133のプレート133bがコルゲーション部押圧治具120の側面部120bの略中心部を押圧できる位置(以下、第2の重合部押圧位置)に、スライドバー143を回動軸として、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130を回動させる。このとき、第1の重合部押圧位置と第2の重合部押圧位置とは、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130がスライドバー143を回動軸として回動するときの回動平面上に設けられている。このため、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130を、容易に第1の重合部押圧位置から第2の重合部押圧位置に回動させることができる。
その後、油圧ポンプ(図示せず)等から油圧シリンダ141に作動油を圧送し、可変スペーサ130及びコルゲーション部押圧治具120を介してピース20のコルゲーション部21及び側部22を押圧する。そして、コルゲーション部21の端部とコルゲーション11bとを肌付けし、仮付け溶接する。また、側部22とメンブレンシート10bの平面部12bとを肌付けし、仮付け溶接する(図7(c))。このとき、コルゲーション部押圧治具120は、ピース20の側部22のみでなく、ピース20コルゲーション部21とコルゲーション11bとの重合部も押圧しているので、コルゲーション部21の端部とコルゲーション11bとを確実に肌付けすることができる。
仮付け溶接後、油圧シリンダ141への作動油の圧送を停止し、コルゲーション部押圧治具120を取り外す。
なお、本実施の形態では、第1の仮付け溶接工程から第3の仮付け溶接工程まで順に説明したが、工程の順序については変わってもよい。
また、本実施の形態では、スライド部142は、スライドバー143に摺動自在に設けられている。このため、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130等を、容易に次のピース20溶接箇所へ移動できる。例えば図4の奧側に示すピース20を取り付け後、スライド部142とスライドバー143とを摺動させて、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130等を図3の手前側に示すピース20溶接箇所へ移動させることにより、容易に次のピース20の溶接工程を開始することが可能となる。
このように構成されたピース押圧装置においては、油圧シリンダ141が角部押圧治具110を介してピース20の側部22を押圧する。そして、ピース20の側部22と貯蔵タンク1の角部に設けられたステンレスシートとを肌付けして仮付け溶接する。また、油圧シリンダ141がコルゲーション部押圧治具120を介してピース20のコルゲーション部21及び側部22を押圧する。そして、コルゲーション部21の端部とメンブレンシート10のコルゲーション11とを肌付けして仮付け溶接し、側部22と貯蔵タンク1の角部に設けられたステンレスシートとを肌付けして仮付け溶接する。したがって、ピース20と貯蔵タンク1の壁面に設けられたステンレスシート又はコルゲーション11とを確実に肌付けして仮付け溶接できるので、溶接品質を確保できると共に、作業性も向上する。
また、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130を回動させることにより、角部押圧位置、第1の重合部押圧位置、及び第2の重合部押圧位置に油圧シリンダ141及び可変スペーサ130を移動(回動)させることが容易となる。したがって、作業効率良く、ピース20と貯蔵タンク1の内壁(又はメンブレンシート10)との肌付け作業を行うことができる。
また、角部押圧位置、第1の重合部押圧位置及び第2の重合部押圧位置は、スライド部142、油圧シリンダ141及び可変スペーサ130がスライドバー143を回動軸として回動するときの回動平面上に設けられている。したがって、さらに作業効率良く、ピース20と貯蔵タンク1の内壁(又はメンブレンシート10)との肌付け作業を行うことができる。
また、角部押圧治具110及びコルゲーション部押圧治具120を押圧する押圧手段として油圧シリンダ141を設けているので、ピース20に損傷を与えることなく、ピース20を貯蔵タンク1の内壁(又はメンブレンシート10)に肌付け可能な押圧力を与えることができる。
また、角部押圧治具110及びコルゲーション部押圧治具120と油圧シリンダ141との間に可変スペーサ130を設けているので、油圧シリンダ141のストロークを短縮でき、ピース20と貯蔵タンク1の内壁(又はメンブレンシート10)との肌付け作業効率がより向上する。
つまり、ピース20をコルゲーション11に重ね合わせたとき、ピース20と貯蔵タンク1の内壁(又はメンブレンシート10)との間に隙間L3が形成される。また、油圧シリンダ141から角部押圧治具110までの距離L1と、油圧シリンダ141からコルゲーション部押圧治具120までの距離L2とは異なる。仮に、L2>L1の場合において、可変スペーサ130を用いずにピース20を貯蔵タンク1の内壁(又はメンブレンシート10)に肌付けしようとした場合、油圧シリンダ141のストロークは、(L2−L1)+L3必要となる。しかしながら、油圧シリンダ141と角部押圧治具110との間にスペーサ長L1の可変スペーサ130を設け、油圧シリンダ141とコルゲーション部押圧治具120との間にスペーサ長L2の可変スペーサ130を設けることにより、油圧シリンダ141のストロークはL3でよくなる。なお、油圧シリンダ141と角部押圧治具110との間に設けられる可変スペーサ130と、油圧シリンダ141とコルゲーション部押圧治具120との間に設けられる可変スペーサ130は、同一の可変スペーサ130を使用してもよいし、別々の可変スペーサ130を使用してもよい。
また、油圧シリンダ141の支持部をスライド部142及びスライドバー143で構成したので、スライド部142とスライドバー143とを摺動させて、スライド部142、油圧シリンダ141等を移動させることにより、容易に次のピース20の溶接工程を開始することが可能となる。
実施の形態における貯蔵タンクの内壁形状を示す縦断面模式図である。 図1のP部拡大図であり、(a)はピースが角部に配設されていない状態を示す拡大図、(b)はピースが角部に配設されていない状態を示す拡大図である。 実施の形態における角部押圧治具を用いている状態のピース押圧装置を示す外観斜視図である。 実施の形態におけるコルゲーション部押圧治具を用いている状態のピース押圧装置を示す外観斜視図である。 実施の形態における可変スペーサを示す外観斜視図であり、(a)がスペサ長を縮めた状態の可変スペーサを示す外観斜視図、(b)がスペーサ長を伸ばした状態の外観斜視図、(c)が油圧シリンダへの取り付け方法を示す外観斜視図である。 実施の形態における角部押圧治具を示す外観斜視図であり、(a)がピースを押圧していない状態の外観斜視図、(b)がピースを押圧している状態の外観斜視図である。 実施の形態におけるピース押圧装置の動作説明図である。
符号の説明
1 貯蔵タンク、2a〜2h 壁面、3 壁面、4 注入口、5 スタッド、10 メンブレンシート、11 コルゲーション、12 平面部、20 ピース、21 コルゲーション部、22 側部、100 ピース押圧装置、110 角部押圧治具、111 プレート、112 押圧プレート、112a 角部、120 コルゲーション部押圧治具、120a 側面部、120b 側面部、121 凹部、130 可変スペーサ、131 ベースカバー、132 支柱、132a 雌ねじ部、133 ロッド部、133b プレート、133a 雄ねじ部、141 油圧シリンダ、141a ロッド、142 スライド部、142a 貫通孔、143 スライドバー、150 治具スタンド、151 ベース、151a 貫通孔、152 スタンド部、152a 雌ねじ部、153 支持リング、153a 雄ねじ部、154 ナット。

Claims (9)

  1. 貯蔵タンク内壁の平面部に設けられたコルゲーションを前記貯蔵タンク内壁の角部で連接するために配設するピースを、前記貯蔵タンク内壁に押圧するピース押圧装置であって、
    前記ピースを前記角部へ押圧するための角部押圧治具と、
    前記ピースを、前記ピースと前記コルゲーションとの重合部へ押圧するためのコルゲーション部押圧治具と、
    前記角部押圧治具を介して前記ピースを前記角部へ押圧し、前記コルゲーション部押圧治具を介して前記ピースを前記ピースと前記コルゲーションとの重合部へ押圧する押圧手段と、
    前記押圧手段を回動自在に支持する支持部と、
    を備え、
    前記押圧手段は、
    角部押圧位置において、前記角部押圧治具を介して前記角部に前記ピースを押圧し、第1の重合部押圧位置において、前記コルゲーション部押圧治具を介して前記角部と隣接する一方の前記平面部に形成された前記重合部に前記ピースを押圧し、第2の重合部押圧位置において、前記コルゲーション部押圧治具を介して前記角部と隣接する他方の前記平面部に形成された前記重合部に前記ピースを押圧することを特徴とするピース押圧装置。
  2. 前記角部押圧位置、前記第1の重合部押圧位置、及び前記第2の重合部押圧位置の各位置における前記押圧手段が同一の回動平面上に位置することを特徴とする請求項1に記載のピース押圧装置。
  3. 前記ピースは、
    前記コルゲーションと重合するコルゲーション部と、
    該コルゲーション部のコルゲーション形成方向と直交する方向のそれぞれに延設された側部とを備え、
    前記角部押圧治具は、
    前記側部と対応する間隔を介して設けられ、前記側部を押圧する先端部が前記角部と同一角度に形成された一対の押圧部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピース押圧装置。
  4. 前記コルゲーション部押圧治具は、
    前記側部を押圧する側部押圧部と、
    該側部押圧部に形成され、前記コルゲーション部を押圧するコルゲーション部押圧凹部とを備えることを特徴とする請求項3に記載のピース押圧装置。
  5. 前記ピースは、
    前記コルゲーションと重合するコルゲーション部と、
    該コルゲーション部のコルゲーション形成方向と直交する方向のそれぞれに延設された側部とを備え、
    前記コルゲーション部押圧治具は、
    前記側部を押圧する側部押圧部と、
    該側部押圧部に形成され、前記コルゲーション部を押圧するコルゲーション部押圧凹部とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピース押圧装置。
  6. 前記押圧手段は油圧シリンダであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のピース押圧装置。
  7. 前記ピースと前記押圧手段との間に設けられるスペーサを備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のピース押圧装置。
  8. 前記支持部は、
    前記貯蔵タンク内壁の角部と平行に設けられるスライドバーと、
    該スライドバーが挿入され、前記押圧手段が取り付けられるスライド部と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のピース押圧装置。
  9. 前記貯蔵タンク内壁に設けられたスタッドボルトに取り付け可能な治具スタンドを備え、
    前記スライドバーの両端部は、
    前記治具スタンドで保持されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のピース押圧装置。
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