JP5159347B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、映像表示装置に関する。
特許文献1は、光学素子(投射レンズ)の保持部材(レンズホルダ)に放熱部としてのフィンを設けたプロジェクタを開示している。特許文献1に記載のプロジェクタに於いては、光学素子で生じた熱は、光学素子の保持部材に伝熱された後に、保持部材に設けられた放熱部である放熱フィンから放熱される。
特開2006−139022号公報
しかしながら、特許文献1のプロジェクタに記載された様な構造を有する従来の映像表示装置に於いては、レンズ等の光学素子に於いて生じる熱を十分に冷却することが出来ないという問題点がある。例えば、光源の明るさを向上させた場合には、光学素子を通過する光のエネルギーが増加するために、光学素子で生じる熱が増加してしまう結果、光学素子を十分に冷却することが出来ない。
特に、特許文献1に記載のプロジェクタの構造に於いては、放熱部を設けた光学素子の保持部材と光学素子との接触面積が限られるために、光学素子から当該光学素子の保持部材への熱の移動量に限界があり、光学素子で生じた熱を当該光学素子の保持部材へと十分に伝導することが出来ず、その結果、光学素子を十分に冷却することが出来ないという問題点がある。又、特許文献1に記載のプロジェクタの構造に於いて、光学素子と保持部材との接触面積を大きく設定した場合には、光学素子が大型化してしまい、映像表示装置の大型化及び材料コストの増加を招くという問題点がある。更に、保持部材に設けた放熱部を大きく設定した場合には、保持部材が大型化してしまい、映像表示装置の大型化及び材料コストの増加を招くという問題点がある。
この発明は、上記の様な問題点を克服すべく成されたものであり、レンズ等の光学素子の冷却効率に優れ且つ小型で安価な映像表示装置を実現することを、その目的としている。
この発明の主題は、可視光を発光する発光素子を備えた光源と、その表面に対向する背面上に設けられた放熱フィンを備えた放熱器と、前記放熱器に対して空気を流動させる様に配置された、前記空気を流動させるための送風装置と、前記光源から発せられた前記可視光を屈折させるためのレンズとを備え、前記光源は、前記放熱器の前記表面に熱的に接続されており、前記レンズは前記光源との間に空間を形成する様に配置されている、映像表示装置であって、前記送風装置により前記映像表示装置内に取り込まれた前記空気の一部が、前記放熱フィンの間隙を経た後に前記映像表示装置の外部へと排気されるまでの第1流路と、前記送風装置により前記映像表示装置内に取り込まれた前記空気の一部が、前記放熱フィンの間隙を経た後に、前記第1流路とは別に、前記光源と前記レンズとの間に形成された前記空間を流れるための第2流路とを備え、前記送風装置により前記映像表示装置内に取り込まれた前記空気は、前記放熱フィンの間隙を別方向へ通過することにより前記第1流路と前記第2流路との2方向に分岐し、前記レンズの材料はプラスチックであることを特徴とする。
本発明の主題によれば、光源の発光素子とレンズとの間に形成された空間が送風装置から送風される外気の流路として機能するため、発光素子から発せられた光がレンズを通過する際のレンズの発熱による温度上昇を抑制することが出来ると共に、発光素子の温度上昇を抑制することも出来る。しかも、放熱器自体も外気の流路を形成しているため、放熱器の温度上昇を抑制することも出来る。その結果、光源に多くの電力を投入して光源からの出射光の明るさを向上させた場合に於いても、レンズを十分に冷却することが出来ると共に、発光素子をも十分に冷却することが出来る。しかも、温度上昇に伴うレンズの材質の劣化を軽減出来るため、レンズの耐久性を向上することが可能である。更に、レンズ及び発光素子の冷却の効率が向上し、送風装置で映像表示装置内を流動させる空気の量を低減することが出来るため、送風装置が発生させる騒音を低減することが出来る。
以下、この発明の主題の様々な具体化を、添付図面を基に、その効果・利点と共に、詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る映像表示装置の内部構造を模式的に示す分解斜視図である。又、図2は、図1に示す映像表示装置の主な部材のみを示す分解斜視図である。又、図3は、図2に示す構造を上面から見た際の横断面図であり、空気の流れを記載するための図である。又、図4は、本実施の形態に係る映像表示装置の光学エンジン11の筐体とレンズ23とを部分的に模式的に示す分解斜視図である。更に、図5は、図1に示す本実施の形態に係る映像表示装置に用いる光源10の構成を模式的に示す概略斜視図である。尚、上記の各図面に於いて、同一又は相当する部分には、同一の参照番号を付すこととしており、その重複記載を繰返さない。以下、図1〜図5を参照して、本実施の形態に係る映像表示装置を具体的に詳述する。
本実施の形態に係る映像表示装置は、大要、(1)可視光を面状に発光する発光素子を備えた光源と、(2)放熱フィンを備えた放熱器と、(3)映像表示装置の周辺の外気を取り込んで映像表示装置内に送風することで映像表示装置内の空気を流動させるための送風装置と、(4)光源から発せられた可視光を所定の角度に屈折させるためのレンズとを、少なくとも備えている。
光源は、放熱器に、熱的に接続されている。ここで、「熱的に接続されている」とは、熱伝導により2つの部材間で熱の移動を生じる状態を意味する。
レンズは、その上に発光素子が熱的に接続されている光源の一方の面との間に、空気が流れ得る空間を、空気の流路として生じさせる様に、光源に対して相対的に配置されている。
送風装置は、映像表示装置の意匠筐体に設けられた吸気口を介して取り込んだ映像表示装置周辺の外気を映像表示装置内の放熱器に向けて送風することで、放熱器の放熱フィンに沿って空気を通過させることで、映像表示装置内に於いて空気を流動させ得る様に、放熱器に対して配置されている。
本実施の形態に係る映像表示装置では、送風装置により映像表示装置内に取り込んだ外気(空気)を放熱器の放熱フィンの間隙を通過させることで、映像表示装置内の空気を流動させ、空気と放熱フィンとの間で生じる熱伝達により、放熱器の熱を奪う。同様に、本映像表示装置では、放熱器の放熱フィンの間隙を通過して放熱フィンの出口側から出て来た空気の一部を、光源の発光素子とレンズとの間に形成された上記空間から成る上記流路に流動させることで、空気とレンズ、空気と発光素子、及び、空気と放熱器のそれぞれの間で、空気との間に生じる熱伝達により、レンズ、発光素子及び放熱器のそれぞれの熱を奪う。
この様に、本映像表示装置では、光源の発光素子側の空間、及び、放熱器の放熱フィン側の空間をそれぞれ送風装置が送風する空気の流れによって冷却出来るため、レンズと共に光源を効率良く冷却出来る構造が、実現されている。
先ず、本映像表示装置の構成部材について、以下に記載する。
図1に示す様に、本映像表示装置は、(1)460nm近傍の波長を有し青色に発光する青色光源10bと、(2)525nm近傍の波長を有し緑色に発光する緑色光源10gと、(3)625nm近傍の波長を有し赤色に発光する赤色光源10rとを、備えている。尚、以下に於いて、個々の光源を特定しないで各光源を示すときには、参照符号“10”を用いる。
図5に示す様に、光源10は、大要、発光素子50と金属回路基板51とで構成されている。本例では、発光素子50は、発光ダイオード、即ち、LED(Light Emitting Diode)より成り、所定の電圧を印加して電流を流すことで発光する半導体素子である。尚、本例では、既存の発光ダイオードを発光素子50に用いるので、発光ダイオードに関する詳細な説明を割愛する。
発光素子50は、その発光面が四角形状を成し、面状に発光する面光源である。発光素子50は、可視光を発光する。発光素子50を構成する材料によって、青色の光、緑色の光、及び、赤色の光を発光する。発光素子50は、金属回路基板51に対して概ねその中央部に配置されて、実装されている。換言すれば、発光素子50は、金属回路基板51の一方の面(表面)51S1の上に熱的に接続されている。金属回路基板51の材料としては、熱を効率良く拡散させるために、熱伝導率の高い材料を用いるのが望ましい。より具体的には、熱伝導率が50W/(m・K)以上、より好ましくは熱伝導率が100W/(m・K)以上の材料を、金属回路基板51の材料として用いるのが望ましい。又、金属回路基板51の表面51S1上には、発光素子50の温度を管理するためのサーミスタ52が実装されている。更に、金属回路基板51の表面51S1の下方端部上には、発光素子50へ電圧を供給するためのコネクタ53が実装されている。更に、コネクタ53は、サーミスタ51へ電気信号を伝達するためにも用いられる。
図1及び図2に示す様に、本映像表示装置は、(1)緑色光源10gを冷却するための(第1)放熱器20gと、(2)青色光源10b及び赤色光源10rを冷却するための(第2)放熱器20brとを、備えている。尚、以下に於いて、個々の放熱器を特定しないで各放熱器を示すときには、参照符号“20”を用いる。図2に明示する様に、緑色光源10gの金属回路基板51の他方の面である裏面51S2(図5参照)は、第1放熱器20gの一方の面(第1面)20S1上に、熱的に接続されている。又、青色光源10b及び赤色光源10rの各々の金属回路基板51の裏面51S2もまた、第2放熱器20brの一方の面(第1面)20S1上に、熱的に接続されている。
第1放熱器20gは、光源10gをその上に取付ける第1面20S1の上方から眺めた場合には、ほぼ正方形の形状を成している。他方、第2放熱器20brは、光源10b及び光源10rをその上に取付ける第1面20S1の上方から眺めた場合には、ほぼ長方形の形状を成している。放熱器20としては、熱を効率良く拡散させるために、熱伝導率の高い材料を用いるのが望ましい。より具体的には、熱伝導率が50W/(m・K)以上の材料を、より好ましくは、熱伝導率が100W/(m・K)以上の材料を、放熱器20の材料として用いるのが望ましい。
放熱器20は、既述した通り、対応する光源10を熱的に接続・設置するための平坦な面20S1を有しており、その背面ないしは裏面20S2の上には、多数の放熱フィン21が形成されている。放熱フィン21に関しては、その放熱面積を増加させるために、放熱フィン21の表面に微小な凹凸を多数形成するのが望ましい。
図1及び図2に示す様に、本映像表示装置は、その送風口が第1放熱器20gの放熱フィン21に対向する様に、第1放熱器20gの放熱フィン21と本映像表示装置の意匠筐体60(図1)に設けられた吸気口(図示せず)との間に配設された、送風装置22を備えている。本例では、既述した通り、送風装置22に関しては、上記の吸気口から本映像表示装置周辺の相対的に冷えた外気を本映像表示装置内に取り込んで放熱フィン21に向けて当該外気を送風する方向にのみ回転する機能のみが用いられる。従って、送風装置22は、その動作中、常に、相対的に冷えた外気を本映像表示装置内に向けて通過させるだけなので、送風装置22の寿命を、本映像表示装置内の空気を上記吸気口を介して外部へ排出する装置としても送風装置22を利用する場合と比較して、相対的に延ばすことが出来る。送風装置22には、放熱器20gとほぼ同じ寸法のものが用いられている。但し、送風装置22の寸法は、これに限定されるものではなく、放熱器20gの寸法よりも送風装置22の寸法を大きく設定しても良いし、又は、小さく設定しても良い。送風装置22は、より具体的には、回転軸の方向に送風する機能を有した軸流ファンである。但し、送風装置22の種類は、これに限定される訳ではなく、例えば遠心ファン等の他の種類のファンを送風装置22として用いても良い。送風装置22は、送風装置22を駆動させるための電圧を供給するためのリード線(図示せず)、及び、送風装置22の状態及びその異常を検知するためのセンサー(図示せず)を備えている。尚、本例では、既存の送風装置が送風装置22として用いられるので、送風装置22の構成等に関する詳細な記載を省略する。
図2に示す様に、本映像表示装置は、光源10から発せられた光を所定の角度に屈折させるためのレンズ23を、緑色光源10g、青色光源10b、及び赤色光源10rのそれぞれについて、1枚ずつ備えている。レンズ23は、当該レンズ23に対応する光源10から発せられた入射光を略平行光として出射する機能を有する。但し、レンズ23の機能を略平行光として出射する機能に限定するものではなく、例えば、レンズ23を含む2枚以上のレンズで以って入射光を略平行光とする様に、レンズ群を構成しても良い。
レンズ23としては、対応する発光素子50から発せられた光を効率良く伝搬させるために、透過率の高い材料を用いるのが望ましい。より具体的には、光源10から出射される光の内で主たる波長の光の透過率が80%以上となる材料を、より好ましくは85%以上の材料を、レンズ23の材料として用いるのが好ましい。尚、本実施の形態に於いて、レンズ23が有する入射面及び出射面の各々の形状は、映像を表示する光学系の構成に応じて変化するので、各形状に関する詳細な記載を本例では省略する。
図1に示す様に、本映像表示装置は、光学エンジン11及び投射レンズ12を備えている。
光学エンジン11は、光学エンジン11の筐体の内部に、各種の光学素子を搭載している。搭載されている光学素子としては、より具体的には、ダイクロイックミラー、フライアイレンズ、ミラー、リレーレンズ、及び全反射プリズムを列挙することが出来る(何れも図示せず)。更に、光学エンジン11の筐体の内部には、表示デバイス(図示せず)が搭載されている。当該表示デバイスとしては、微小な多数のミラーが形成され、各ミラーの角度を映像信号に基づいて機械的に制御することで光線方向を制御する反射型の表示素子が、一例として用いられている。尚、光学素子としては、上記に列挙した物に限定されるものではなく、その他の種々の光学素子を用いることが出来る。又、表示デバイスないしはライトバルブに関しても、上記のマイクロミラーデバイスに限定されるものではなく、例えば、液晶を用いた反射型の表示デバイス、又は、液晶を用いた透過型の表示デバイスを用いても良い。
又、図4に例示する様に、光学エンジン11の筐体は、レンズ23を装着するための取付け開口部を備えている。
次に、本実施の形態に係る映像表示装置に於ける構成部材の配置について記載する。
図1に示す様に、青色光源10b及び赤色光源10rは、それぞれの光源の中心を通る光軸の方向が概ね平行となる様に、配置されている。他方、緑色光源10gは、その中心を通る光軸の方向が青色光源10b及び赤色光源10rの上記光軸方向に対して概ね直交する様に、配置されている。即ち、それぞれの光源10g、10b、10rは、本映像表示装置の上方から各光源を眺めた際に、L字型を成す様に配置されている。但し、光源10の配置は、このL字型配置に限定される訳ではなく、例えば、それぞれの光源10の中心を通る光軸の方向が互いに概ね平行と成る様に、各光源10を一直線状に並ぶ様に配置しても良い。
光源10の配置順序に関しては、送風装置22の位置から見て、緑色光源10g、青色光源10b、及び赤色光源10rの順序で、各光源10は配置されている。この配置は、発熱量のより大きい光源10が先に来る様な順序により、決定付けられている。
光源10と放熱器20とは、それぞれを所定の位置に位置決めした状態に於いてネジ留めにより固定されることで、一体化されている。そして、光源10と放熱器20とが互いに熱的に接続している両面51S2(図5)、20S1(図2)は、上記のネジ留めにより、一定の圧力が生じた状態と成っている。尚、光源10と放熱器20との熱的接続に於いては、互いを熱的に接続する面の微小な凹凸により生じる空気層を取除くために、流動性を有する熱伝導率の高い材料を介在させて両者10、20を取付けるのが望ましい。より具体的には、熱伝導率が1W/(m・K)以上、より好ましくは熱伝導率が5W/(m・K)以上の材料を、上記介在材料に用いるのが望ましく、例えばシリコングリスが用いられる。放熱器20は、光学エンジン11の筐体に、ネジ留めにより固定されている。
送風装置22は、その送風口側面が放熱器20gに対向する様に配置されており、ネジ留めにより意匠筐体60に固定されている。又、光学エンジン11及び投射レンズ12も、ネジ留めにより意匠筐体60に固定されている。尚、それぞれの部材を固定する方法としてネジ留めを用いているが、この固定方法に限定される訳ではなく、例えば、部材と部材とを嵌め込む方法で、両部材を固定することとしても良い。
図1及び図4に示す様に、放熱器20及び光学エンジン11は、放熱器20の表面20S1と光学エンジン11の側壁とによって、光源10の発光素子50側の空間に放熱フィン21の間隙を通過して出て来た空気が回り込んで流れる様に、空気の流路を形成している。
次に、本実施の形態に係る映像表示装置に於ける特徴的な動作について記載する。
図3は、図1の本映像表示装置内に於ける、空気の流れを模式的に示す図である。図3に於いて、矢印は空気の流れを示す。図3に示す様に、送風装置22に所定の電圧を印加して送風装置22を駆動させると、送風装置22は、常に、意匠筐体60に設けられた吸気口(図示せず)から、本映像表示装置周辺の外気に該当する空気を吸引して、空気を本映像表示装置内に取込む。この様にして取込まれた空気は、先ず、放熱器20の放熱フィン21へと至り、放熱フィン21の間隙を通過した後、2方向に分岐する。一方の空気の流れは、放熱器20br側へと流れる第1経路であり、他方の空気の流れは、緑色光源10gの発光素子20の直上の空間へと流れ至る第2経路である。
第1経路へと至った空気は、放熱器20brへ至り、放熱器20brの放熱フィン21の間隙を通過した後に、意匠筐体60に設けられた排気口(図示せず)から、本映像表示装置の外部へと排出される。この様に、第1経路は、空気の第1流路を成す。
第2経路へと至る空気は、先ず緑色光源10gの直上の空間へと至り、レンズ23及び緑色光源10gの発光素子50、並びに、それら部材23、50の周辺を通過する。更に、緑色光源10gの直上の空間を通り抜けた空気は、第3経路として、青色光源10bの直上の空間、及び、赤色光源10rの直上の空間へと、順次に至る。第2経路の場合と同様に、第3経路を流れる空気は、青色光源10bの発光素子50及び青色光源10bに対向するレンズ23、赤色光源10rの発光素子50及び赤色光源10rに対向するレンズ23、並びに、それらの部材の周辺領域を、それぞれ通過する。その後、空気は、放熱器20brを迂回する様にして、上記排気口を介して、本映像表示装置の外部へと排出される。この様に、第2経路及びそれに引き続く第3経路は、空気の第2流路を成す。
以上の様な空気の流れによって、空気が各経路を通過する際に、熱伝達により空気とそれぞれの部材との間に熱交換が生じ、空気は部材の熱を奪いながら、最終的には上記排気口より本映像表示装置の外部へと排出される。
この様な構成によれば、光源10の発光素子50と対応するレンズ23との間に形成された空間が空気の流路となるため、発光素子50から発せられた光がレンズ23を通過する際のレンズ23の発熱による温度上昇を抑制することが出来ると共に、発光素子50の温度上昇を抑制することも出来る。しかも、放熱器20の放熱フィン21側にも空気の流路を形成しているため、放熱器20の温度上昇をも抑制することが出来る。その結果、光源10に多くの電力を投入して明るさを向上させた場合に於いても、レンズ23を十分に冷却することが出来ると共に、発光素子50を十分に冷却することが出来る。加えて、温度上昇に伴うレンズ23の材質の劣化を軽減することが出来るため、レンズ23の耐久性を向上させることが出来る。更に、上記の通りに冷却効率が向上するので、送風装置22で流動させる空気の量を低減させることが出来るため、送風装置22が発生させる騒音を低減することが出来る。
尚、本実施の形態によれば、既述の通り、レンズ23を空気の流れによって十分に冷却することが出来るため、耐熱温度がガラスに比べて低いプラスチックを、レンズ23の材料として用いることが出来る。この場合には、安価にレンズ23を製造出来るため、本映像表示装置のコストを低減することが出来、且つ、軽量化することも出来る。
又、本実施の形態によれば、レンズ23を十分に冷却することが出来るため、レンズ23の表面上に反射防止膜を形成することが出来る。この場合には、発光素子50が発する光をレンズ23での反射を抑制して効率良く光を伝搬することが出来るので、伝搬時の光量の減少を抑制出来る結果、本映像表示装置の表示光をより明るくすることが出来る。
又、本実施の形態に於いて、光源10のコネクタ53(図5)(少なくともその一部)を第2流路中に配置する様にしても良い。この場合には、光源10により一層大きな電流を投入した場合でも、電流による発熱を冷却することが出来るため、光源10をその分だけ明るくすることが出来る。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正や変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
この発明は、例えばプロジェクタの様な映像表示装置に適用して好適である。
この発明の実施の形態1に係る映像表示装置の内部構造を模式的に示す分解斜視図である。 図1に示す映像表示装置に於ける主要な部材のみを模式的に示す分解斜視図である。 図1に示す映像表示装置内の空気の流れを模式的に示す横断面図である。 図1に示す映像表示装置の光学エンジンの筐体とレンズとを部分的に模式的に示す分解斜視図である。 図1に示す映像表示装置に用いられる光源を模式的に示す概略斜視図である。
符号の説明
10 光源、10b 青色光源、10g 緑色光源、10r 赤色光源、11 光学エンジン、12 投射レンズ、20 放熱器、21 放熱フィン、22 送風装置、23 レンズ、50 発光素子、60 意匠筐体。

Claims (4)

  1. 可視光を発光する発光素子を備えた光源と、その表面に対向する背面上に設けられた放熱フィンを備えた放熱器と、前記放熱器に対して空気を流動させる様に配置された、前記空気を流動させるための送風装置と、前記光源から発せられた前記可視光を屈折させるためのレンズとを備え、
    前記光源は、前記放熱器の前記表面に熱的に接続されており、
    前記レンズは前記光源との間に空間を形成する様に配置されている、映像表示装置であって、
    前記送風装置により前記映像表示装置内に取り込まれた前記空気の一部が、前記放熱フィンの間隙を経た後に前記映像表示装置の外部へと排気されるまでの第1流路と、
    前記送風装置により前記映像表示装置内に取り込まれた前記空気の一部が、前記放熱フィンの間隙を経た後に、前記第1流路とは別に、前記光源と前記レンズとの間に形成された前記空間を流れるための第2流路と、
    を備え、
    前記送風装置により前記映像表示装置内に取り込まれた前記空気は、前記放熱フィンの間隙を別方向へ通過することにより前記第1流路と前記第2流路との2方向に分岐し、
    前記レンズの材料はプラスチックであることを特徴とする、
    映像表示装置。
  2. 請求項1に記載の映像表示装置であって、
    前記レンズは、前記光源と対向する面の表面上に形成された反射防止膜を有することを特徴とする、
    映像表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の映像表示装置であって、
    前記光源は、
    前記光源の端部に設けられた、前記発光素子に電気を供給するためのコネクタを更に備えており、
    前記コネクタは少なくとも部分的に前記流路中に配置されていることを特徴とする、
    映像表示装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の映像表示装置であって、
    映像を表示するための光学系と表示デバイスとを搭載した光学エンジンを更に備えており、
    前記光学エンジンの筐体は、前記光源と共に前記流路を形成しており、且つ、前記レンズを前記筐体に装着するための取り付け開口部を備えていることを特徴とする、
    映像表示装置。
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