JP2002202563A - レンチキュラーレンズシート、背面投射型スクリーン及びレンチキュラーレンズシートの製造方法 - Google Patents

レンチキュラーレンズシート、背面投射型スクリーン及びレンチキュラーレンズシートの製造方法

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JP2002202563A
JP2002202563A JP2000400019A JP2000400019A JP2002202563A JP 2002202563 A JP2002202563 A JP 2002202563A JP 2000400019 A JP2000400019 A JP 2000400019A JP 2000400019 A JP2000400019 A JP 2000400019A JP 2002202563 A JP2002202563 A JP 2002202563A
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lens sheet
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Katsuhiro Fujita
勝洋 藤田
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Kuraray Co Ltd
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光の遮蔽による悪影響を防止するレンチキュラ
ーレンズシート、背面投射型スクリーン及びレンチキュ
ラーレンズシートの製造方法を提供すること 【解決手段】本発明にかかるレンチキュラーレンズシー
トは、背面投射型スクリーンにおいて用いられ、前面板
2と接着されてなるレンチキュラーレンズシート1であ
る。このレンチキュラーレンズシートは、透光性基板の
一方の面に配置された複数のレンチキュラーレンズ11
と、当該透光性基板の他方の面において、レンチキュラ
ーレンズ11からの光の集光位置とは異なる位置に配置
された凸状の非集光部13とを有する。そして、凸状の
非集光部13の頂部には外光を吸収する外光吸収層13
01が設けられ、レンチキュラーレンズシート1と前面
板2は、凸状の非集光部13の頂部において接着剤によ
り接着されるとともに、当該接着剤が硬化することによ
り構成される接着層1302の幅が当該外光吸収層13
01の幅よりも狭くなるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、リアプロジェクシ
ョンテレビ等に使用されるレンチキュラーレンズシー
ト、背面投射型スクリーン及びレンチキュラーレンズシ
ートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リアプロジェクションテレビ等に使用さ
れる背面投射型スクリーンは、一般に、2枚のレンズシ
ートが重ね合わされた構成を有している。すなわち、光
源側には、CRT(Cathode Ray Tube)からの映像光あ
るいは液晶を透過した映像光を一定の角度の範囲内にな
るように絞り込むフレネルレンズシートが配置され、観
察者側には、フレネルレンズシートを透過した映像光を
適度な角度の範囲に広げる機能を有するレンチキュラー
レンズシートが配置される。
【0003】背面投射型スクリーンの概略斜視図を図7
に示す。図7に示すように、背面投射型スクリーンは、
基本的にレンチキュラーレンズシート1、フレネルレン
ズシート3より構成される。レンチキュラーレンズシー
ト1では、映像光が入射する面にレンチキュラーレンズ
11が形成されている。レンチキュラーレンズシート1
の映像光が出射する面のうち、入射側の面に形成された
レンチキュラーレンズ11からの光が集光される集光部
12を凸レンズ状に形成することが一般的である。集光
部12を凸レンズ状に形成するのは、映像光の水平方向
における拡散性能を上げるためである。また、3管式C
RT光源と組み合わされて用いられるレンチキュラーレ
ンズシート1では、特に3色の色ずれを補正するために
集光部12を凸レンズ状に形成することが必要となる。
入射側の面に形成されたレンチキュラーレンズ11から
の光が集光しない非集光部13(集光部12以外の部
分)は、レンチキュラーレンズシート1に対して平行な
頂部をもつ凸状とされる。そして、凸状部の頂部にロー
ルコート、スクリーン印刷、転写印刷などの手段によ
り、黒色塗料等からなる外光吸収層が設けられて外光吸
収部130が形成される。これによって、レンチキュラ
ーレンズシート1に入射した外光のうち、レンチキュラ
ーレンズシート1の出射面で反射されて観察者側に戻る
光を減少させることにより、映像コントラストの向上が
図られている。
【0004】近年、アクリルなどの合成樹脂材料を基材
としたレンチキュラーレンズシート1が観察者側に微細
な凹凸を有することに起因する、画像のザラザラ感、高
級感の無さを改善するため、観察者側にアクリル板等の
前面板2をつけることが多くなっている。この前面板2
は、透光性シート、保護板、コントラストフィルタとも
呼ばれる。しかしながら、この前面板2を設けることに
起因して、部品数の増加による生産性の低下、外光の反
射面の増加によるコントラストの低下等の問題が生じて
いる。これらの問題を解消するために、特開平6−30
8615号公報、特開平7−307912号公報、特開
平8−22077号公報では、前面板をレンチキュラー
レンズシートの外光吸収部において、接着一体化する方
法が提案されている。
【0005】具体的には、特開平6−308615号公
報では、予め凸部にブラックストライプである外光吸収
層を形成し、さらに、黒色の接着層を設けて接着一体化
する方法が開示されている。また、特開平7−3079
12号公報では、外光吸収層を形成し、それ自体を接着
層とする方法が開示されている。また、特開平8−22
077号公報では、外光吸収層を形成し、接着一体化す
るフィルムに熱加圧や超音波などの条件を与えたときに
のみ接着性を発現する透明接着層をコーティングしてお
き接着する方法や、接着剤にカーボン微粒子を分散させ
黒色接着剤とし、外光吸収層上に塗付し、接着層とする
方法が開示されている。
【0006】しかしながら、特開平6−308615号
公報に開示された方法では、2液型の溶剤型の接着剤を
用いているため、溶剤を完全に揮発させなければ、接着
剤のはみ出しによる光の遮蔽が発生するという問題が生
じる。これは、接着剤の乾燥速度が部屋の環境により大
きく左右され、制御することが困難であることに起因す
る。また、揮発の程度の違いにより、接着幅が大きく振
れるため制御が困難であることも原因の一つである。さ
らに、貼り合わせから硬化までのプロセスにおいてレン
チキュラーレンズと前面板とのずれが発生するという問
題もある。
【0007】また、特開平7−307912号公報に開
示された方法では、接着剤のはみ出しに伴う光の遮蔽と
いう問題とともに、レンチキュラーレンズの凸部の頂部
が完全な平面でないことに起因して、外光吸収層に厚み
斑が発生し、外光吸収層が薄くなり過ぎた領域では十分
な遮蔽効果が発現しないという問題点が生じる。この厚
み斑は、外観上も認識することができる場合もあり、画
質の低下をもたらす。
【0008】さらに、特開平8−22077号公報に開
示された方法では、前面板の厚みが厚くなるため熱圧着
等の方法を採用することができない。また、透明の接着
層の場合には、前面板側から透明接着層の端部と空気と
の界面に入射した外光が界面で反射されることによって
生じる外光反射が増大し、コントラストを悪くするとい
う問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の技術
において、レンチキュラーレンズと前面板を接着する接
着剤に起因して光の遮蔽が生じる等という問題があっ
た。
【0010】よって、本発明の目的は、主として光の遮
蔽による悪影響を防止するレンチキュラーレンズシー
ト、背面投射型スクリーン及びレンチキュラーレンズシ
ートの製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるレンチキ
ュラーレンズシートは、背面投射型スクリーンにおいて
用いられ、前面板(例えば、本実施の形態における前面
板2)と接着されてなるレンチキュラーレンズシート
(例えば、本実施の形態におけるレンチキュラーレンズ
シート1)であって、当該レンチキュラーレンズシート
は、透光性基板の一方の面に配置された複数のレンチキ
ュラーレンズ(例えば、本実施の形態におけるレンチキ
ュラーレンズ11)と、当該透光性基板の他方の面にお
いて、前記レンチキュラーレンズからの光の集光位置と
は異なる位置に配置された凸状の非集光部(例えば、本
実施の形態における非集光部13)とを有し、凸状の非
集光部の頂部には外光を吸収する外光吸収層(例えば、
本実施の形態における外光吸収層1301)が設けら
れ、レンチキュラーレンズシートと前面板は、前記凸状
の非集光部の頂部において接着剤(例えば、本実施の形
態における接着剤1303)により接着されるととも
に、当該接着剤が硬化することにより構成される接着層
(例えば、本実施の形態における接着層1302)の幅
が当該外光吸収層の幅よりも狭いようにしたものであ
る。これにより、接着層により光が遮蔽されない。
【0012】ここで、凸状の非集光部の頂部は、さらに
端部よりも中央部の方を高くした凸状であることが好ま
しい。これにより、接着剤の量を制御することで接着剤
のはみ出しを防止できる。
【0013】望ましくは、接着層の幅を外光吸収層の幅
の70%よりも広く、95%よりも狭くし、かつ当該接
着層の厚みを10μm以下とする。
【0014】また、当該接着剤は、外光を吸収する黒色
接着剤とすることが好ましい。これによりコントラスト
の低下を防止できる。
【0015】さらに、接着剤は、紫外線硬化型接着剤で
あることが望まれる。これにより、レンチキュラーレン
ズシートと前面板のずれを防止できる。
【0016】好ましくは、硬化した前記接着剤のガラス
転移温度が前記前面板及びレンチキュラーレンズシート
に用いられる材料のガラス転移温度よりも低い方がよ
い。これにより、硬化後の様々な衝撃による剥がれの発
生を防止できる。
【0017】他方、本発明にかかる背面投射型スクリー
ンは、上述のレンチキュラーレンズシートと、このレン
チキュラーレンズシートの入射面側に設けられたフレネ
ルレンズシートとを備えたものである。
【0018】また、本発明にかかるレンチキュラーレン
ズシートの製造方法は、背面投射型スクリーンにおいて
用いられ、前面板と接着されてなるレンチキュラーレン
ズシートであって、透光性基板の一方の面に配置された
複数のレンチキュラーレンズと、当該透光性基板の他方
の面において、上記レンチキュラーレンズからの光の集
光位置とは異なる位置に配置された凸状の非集光部とを
有するレンチキュラーレンズシートの製造方法におい
て、前記凸状の非集光部の頂部に外光を吸収する外光吸
収層を設けるステップと、前記レンチキュラーレンズシ
ートと前記前面板を前記凸状の非集光部の頂部において
接着層の幅が当該外光吸収層の幅よりも狭くなるよう接
着剤により接着、硬化するステップとを備えたものであ
る。
【0019】この製造方法において、前記接着層の幅を
前記外光吸収層の幅の70%よりも広く、95%よりも
狭くし、かつ当該接着層の厚みを10μm以下とするこ
とが望ましい。
【0020】さらに接着剤を硬化させるステップは、ニ
ップローラによる押圧の前に半硬化させるステップと、
ニップローラによる押圧の後に硬化させるステップを有
するようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる背面投射
型スクリーンの断面図である。この図においては、レン
チキュラーレンズシート1と前面板2のみ示している
が、図7で示した背面投射型スクリーンのように、フレ
ネルレンズシート3をさらに有している。
【0022】レンチキュラーレンズシート1では、映像
光が入射する面にレンチキュラーレンズ11が形成され
ている。また、レンチキュラーレンズシート1の映像光
が出射する面のうち、入射側の面に形成されたレンチキ
ュラーレンズ11からの光が集光される集光部12が形
成されている。入射側の面に形成されたレンチキュラー
レンズ11からの光が集光しない非集光部13は、レン
チキュラーレンズシート1に対して平行な頂部をもつ凸
状とされる。そして、凸状部の頂部に外光吸収層130
1が設けられて凸状の外光吸収部130が形成される。
【0023】また、レンチキュラーレンズシート1は、
例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、MS樹
脂(メチルメタクリレート、スチレン共重合樹脂)、ポ
リスチレン、PET(ポリエチレンテレフタレート)等
により構成されており、さらに、拡散材、ティント剤を
含んでも良い。
【0024】レンチキュラーレンズシート1と前面板2
とは、非集光部13において接着剤により接着されてい
る。この接着剤は、好ましくは、紫外線硬化型の接着剤
が用いられるが、溶剤乾燥型、熱硬化型、電子線硬化型
等の接着剤としてもよい。紫外線硬化型の接着剤を用い
た場合には、両者を貼り合せた後、すぐに硬化させるこ
とができるため、熱硬化型のように乾燥路を通すために
移動させる必要がなく、両者にずれが生じる可能性が少
ない。また、接着剤は、透明接着剤でも良いが、コント
ラストを悪化させないために好ましくは光吸収性の黒色
インクもしくは黒色接着剤を用いる。
【0025】前面板2は、例えば、アクリル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、MS樹脂(メチルメタクリレート、
スチレン共重合樹脂)、ポリスチレン、PET等により
構成されており、その表面にハードコート、帯電防止、
反射防止処理等が施されているものであっても良い。ま
た、この前面板2は、内部もしくは表面に拡散材、ティ
ント剤等を含むものでも良い。
【0026】図1(a)では、レンチキュラーレンズシ
ート1の非集光部13の頂部にブラックストライプ層で
ある外光吸収層1301が塗付された状態を示す。ここ
で、レンチキュラーレンズシート1の非集光部13の頂
部は、図2の拡大図に示されるように平面ではなく、中
央部が端部に比べて高い凸状としている。この形状は、
レンチキュラーレンズシート1を押し出し成形すること
により製造することができる。このように凸状とするこ
とにより、接着剤を塗布後、前面板2をレンチキュラー
レンズシート1の非集光部13の頂部に押し付けた場合
であっても、接着剤の量を制御することにより外光吸収
層1301を超えてはみ出すことを防止することができ
る。その凸状の頂部に外光吸収層1301が塗付され、
その端部においては、非集光部13の側面にまでその一
部が塗付されている。
【0027】図1(b)では、レンチキュラーレンズシ
ート1の非集光部13の頂部の外光吸収層1301の上
面に黒色接着剤1303が塗布されている状態を示す。
このとき、接着剤1303は、接着剤による光の遮蔽を
防止するために、少なくとも外光吸収層1301よりも
狭幅とし、薄塗りとしている。レンズの形状により影響
を受けるが、種々の実験結果に基づくと、接着剤130
3が硬化し接着層1302が生成した状態における接着
層1302の幅が、当該外光吸収層1302の幅の70
%よりも広く、当該外光吸収層1302の幅の95%よ
りも狭くなるような量の接着剤1303を塗付すること
が望ましいことが判明した。また、このときの接着層1
302の厚みは10μm以下とすることが望まれる。ま
た、接着層1302は、黒色接着層とすることにより、
コントラストの低下を防止することができる。
【0028】図1(c)では、レンチキュラーレンズシ
ート1と前面板2とが接着層1302により接着されて
いる状態が示されている。レンチキュラーレンズシート
1と前面板2は、貼り合せニップロールにより相互に押
圧される。上述のように、接着層1302の塗付量は制
御され、かつレンチキュラーレンズシート1の非集光部
13の頂部は凸状であるため、貼り合せニップロールの
押出力が過度に高くならないよう設定することによって
接着層1302が外光吸収層1301の幅を超えて押し
広げられることが防止され、接着層1302による光の
遮蔽が生じない。尚、硬化した接着層のガラス転移温度
Tgは、約20〜60℃付近であることが望ましく、前
面板及びレンチキュラーレンズシートに用いられる材料
のガラス転移温度Tgよりも低くする方が好ましい。こ
のようにすることにより、接着剤を硬化した後に様々な
衝撃が加わった場合でも、この衝撃による剥がれが発生
しにくくなるという効果を奏する。
【0029】続いて、この発明にかかるレンチキュラー
レンズシート及び背面投射型スクリーンの製造方法につ
いて、図3を用いて詳細に説明する。
【0030】最初に、搬送ローラ、搬送ベルト等より構
成される搬送手段403上に載置されたレンチキュラー
レンズシート1は、図面の右方向に搬送される。その
際、接着剤塗布ロール402により、レンチキュラーレ
ンズシート1の出射面側に設けられた凸状の非集光部1
3の頂部に、紫外線硬化性の接着剤が塗布される。この
接着剤は、接着剤供給手段401から供給され、非集光
部13の頂部の中央部を中心に予め定められた量だけが
塗付されるように制御される。
【0031】次に前面板保持手段404により保持され
た前面板2は、搬送ローラ405により、貼り合せニッ
プロール406の直前においてレンチキュラーレンズシ
ート1と重なるように搬送される。そして、重なり合っ
たレンチキュラーレンズシート1と前面板2は、貼り合
せニップロール406の間に搬送される。この貼り合せ
ニップロール406間に搬送されたレンチキュラーレン
ズシート1と前面板2は、貼り合せニップロール406
の回転に伴って、さらに図面の右方向に搬送される。貼
り合せニップロール406は、上方のロールと下方のロ
ールの位置が固定されており、間に挟まれるレンチキュ
ラーレンズシート1と前面板2に対して一定の圧力を加
える。これにより、レンチキュラーレンズ1と前面板2
とは、互いに接着剤により貼り合せられる。この際に塗
布する接着剤の量を制御し、接着時のニップローラの圧
力が過度に大きくならないように調整すれば、接着幅が
ある範囲以上に大きくならずに接着幅を制御できる。こ
れにより貼り合わせにより生じる斑の発生を防止でき
る。また、予めブラックストライプ、即ち外光吸収層を
構成しているので、接着層が薄くなり過ぎて光の遮蔽効
果が小さくなる部分の発生を抑止できる。
【0032】レンチキュラーレンズシート1と前面板2
は、貼り合せニップロール406を通過した後に、紫外
線照射装置407により紫外線が照射される。この紫外
線の照射により、接着剤が硬化し、レンチキュラーレン
ズシート1と前面板2が永久接着される。尚、この永久
接着とは、必ずしも両者が剥がれる可能性が全くないこ
とを意味しているわけではない。
【0033】そして、接着されたレンチキュラーレンズ
シート1と前面板2に対して、反り付け作業を実行す
る。反り付け作業は、まず、貼り合せた両シート101
を複数組積み重ね、反り型408上に載置する。このと
き、前面板2側が図において上側に位置するようにす
る。そして、レンチキュラーレンズシート1と前面板2
の熱変形温度付近、例えば60〜100℃のオーブンに
1時間放置する。これによって、反り付け作業が完了す
る。尚、反り型408上に載置するシート101は複数
組でなくとも、1組であってもよい。
【0034】次に、上述の製造方法とは異なる別の製造
方法につき、図4を用いて説明する。この製造方法で
は、レンチキュラーレンズシート1と前面板2に対し
て、貼り合せニップローラ405の通過後に、2つの紫
外線照射装置4071、4072により紫外線を照射す
ることを特徴とする。
【0035】まず、上述の製造方法と同様に、搬送手段
403上に載置されたレンチキュラーレンズシート1
は、図面の右方向に搬送され、接着剤が塗布される。そ
して、前面板保持手段404により保持された前面板2
は、搬送ローラ405により、貼り合せニップロール4
06の直前においてレンチキュラーレンズシート1と重
なるように搬送され、貼り合せニップロール406の間
に搬送される。
【0036】レンチキュラーレンズシート1と前面板2
は、貼り合せニップロール406を通過した後に、紫外
線照射装置4071により紫外線が照射される。この紫
外線照射装置4071による紫外線の照射により、接着
剤は半硬化する。その後レンチキュラーレンズシート1
と前面板2は、紫外線照射装置4071よりも高いエネ
ルギー出力の紫外線照射装置4072により紫外線が照
射される。この紫外線照射装置4072による紫外線の
照射により、接着剤は硬化し、レンチキュラーレンズシ
ート1と前面板2とは永久接着される。その後は、図3
と同様に反り付け作業が実行される。
【0037】さらに、上述した製造方法とは異なる別の
製造方法につき、図5を用いて説明する。この製造方法
では、レンチキュラーレンズシート1と前面板2は、貼
り合せニップローラ405の通過前に、紫外線照射装置
4071により紫外線が照射され、通過後に紫外線照射
装置4072により紫外線が照射されることを特徴とす
る。
【0038】まず、上述の製造方法と同様に、搬送手段
403上に載置されたレンチキュラーレンズシート1
は、図面の右方向に搬送され、接着剤が塗布される。レ
ンチキュラーレンズシート1は、貼り合せニップロール
406を通過する前に、紫外線照射装置4071により
紫外線が照射される。この紫外線照射装置4071によ
る紫外線の照射により、接着剤は半硬化する。そして、
前面板保持手段404により保持された前面板2は、搬
送ローラ405により、貼り合せニップロール406の
直前においてレンチキュラーレンズシート1と重なるよ
うに搬送される。
【0039】その後レンチキュラーレンズシート1と前
面板2は、貼り合せニップロール406により押圧され
た後、紫外線照射装置4071よりも高いエネルギー出
力の紫外線照射装置4072により紫外線が照射され
る。この紫外線照射装置4072による紫外線の照射に
より、接着剤は硬化し、レンチキュラーレンズシート1
と前面板2とは永久接着される。その後は、図3と同様
に反り付け作業が実行される。
【0040】尚、LCDタイプの背面投射型スクリーン
のレンチキュラーレンズシート1は、出射面側のレンズ
部を設けずにこの部分を平面にしてもよい。このような
構成のレンチキュラーレンズシート1に対しても本発明
を適用することは可能である。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。この実施例では、0.52mm及び0.72mmのレン
ズピッチを有する2種類の厚さ1mm、50インチサイズ
(高さ790mm)のアクリル製のレンチキュラーレンズ
シートを用いた。このレンチキュラーレンズシートの凸
部にブラックストライプ及び紫外線硬化型の黒色接着剤
を塗布した後、上面からアクリル製の2mmの前面板をニ
ップローラを用いて加圧した。そして、その直後に紫外
線を照射して接着した。この実施例において、接着層に
はTgが約40℃のアクリル系黒色インクを、外光吸収
層にはTgが約50℃のウレタン系黒色インクを用い
た。また、前面板及びレンチキュラーレンズシートには
共にTgが約120℃のアクリルを用いた。
【0042】この実施例において、各々レンズピッチが
0.52mm及び0.72mmの場合におけるBS印刷幅
(外光吸収層の幅)、接着層の塗付幅、接着層の最大塗
布膜厚、接着幅を表1に示す。
【0043】
【表1】 この表1から判るように接着幅は、BS印刷幅よりも狭
いため接着剤のはみ出しによる光の遮蔽は発生しなかっ
た。
【発明の効果】本発明により、光の遮蔽による悪影響を
防止するレンチキュラーレンズシート、背面投射型スク
リーン及びレンチキュラーレンズシートの製造方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる前面板付きレンチキュラーレン
ズシートの断面図である。
【図2】本発明にかかる前面板付きレンチキュラーレン
ズシートの断面図である。
【図3】本発明にかかるレンチキュラーレンズシート、
背面投射型スクリーンの製造方法を示す図である。
【図4】本発明にかかるレンチキュラーレンズシート、
背面投射型スクリーンの製造方法を示す図である。
【図5】本発明にかかるレンチキュラーレンズシート、
背面投射型スクリーンの製造方法を示す図である。
【図6】本発明にかかるレンチキュラーレンズシートの
断面図である。
【図7】本発明にかかる背面投射型スクリーンの斜視図
である。
【符号の説明】
1 レンチキュラーレンズシート 2 前面板 3 フ
レネルレンズシート 11 レンチキュラーレンズ 12 集光部 13 非
集光部 130 外光吸収部 1301 外光吸収層 1302
接着層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背面投射型スクリーンにおいて用いられ、
    前面板と接着されてなるレンチキュラーレンズシートで
    あって、 当該レンチキュラーレンズシートは、 透光性基板の一方の面に配置された複数のレンチキュラ
    ーレンズと、 当該透光性基板の他方の面において、前記レンチキュラ
    ーレンズからの光の集光位置とは異なる位置に配置され
    た凸状の非集光部とを有し、 前記凸状の非集光部の頂部には外光を吸収する外光吸収
    層が設けられ、 前記レンチキュラーレンズシートと前記前面板は、前記
    凸状の非集光部の頂部において接着剤により接着される
    とともに、当該接着剤が硬化することにより構成される
    接着層の幅が当該外光吸収層の幅よりも狭いことを特徴
    とする、前面板付のレンチキュラーレンズシート。
  2. 【請求項2】前記凸状の非集光部の頂部は、さらに端部
    よりも中央部の方を高くした凸状であることを特徴とす
    る請求項1記載のレンチキュラーレンズシート。
  3. 【請求項3】前記接着層の幅を前記外光吸収層の幅の7
    0%よりも広く、95%よりも狭くし、かつ当該接着層
    の厚みを10μm以下としたことを特徴とする請求項1
    又は2記載のレンチキュラーレンズシート。
  4. 【請求項4】前記接着剤は、外光を吸収する黒色接着剤
    であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のレン
    チキュラーレンズシート。
  5. 【請求項5】前記接着剤は、紫外線硬化型接着剤である
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のレンチ
    キュラーレンズシート。
  6. 【請求項6】硬化した前記接着剤のガラス転移温度が前
    記前面板及び前記レンチキュラーレンズシートに用いら
    れる材料のガラス転移温度よりも低いことを特徴とする
    請求項1、2、3、4又は5記載のレンチキュラーレン
    ズシート。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5又は6記載のレ
    ンチキュラーレンズシートと、 前記レンチキュラーレンズシートの入射面側に設けられ
    たフレネルレンズシートとを備えた背面投射型スクリー
    ン。
  8. 【請求項8】背面投射型スクリーンにおいて用いられ、
    前面板と接着されてなるレンチキュラーレンズシートで
    あって、透光性基板の一方の面に配置された複数のレン
    チキュラーレンズと、当該透光性基板の他方の面におい
    て、上記レンチキュラーレンズからの光の集光位置とは
    異なる位置に配置された凸状の非集光部とを有するレン
    チキュラーレンズシートの製造方法において、 前記凸状の非集光部の頂部に外光を吸収する外光吸収層
    を設けるステップと、 前記レンチキュラーレンズシートと前記前面板を、前記
    凸状の非集光部の頂部において接着層の幅が当該外光吸
    収層の幅よりも狭くなるよう接着剤により接着、硬化す
    るステップとを備えた前面板付のレンチキュラーレンズ
    シートの製造方法。
  9. 【請求項9】前記接着層の幅を前記外光吸収層の幅の7
    0%よりも広く、95%よりも狭くし、かつ当該接着層
    の厚みを10μm以下としたことを特徴とする請求項8
    記載のレンチキュラーレンズシートの製造方法。
  10. 【請求項10】前記接着剤を硬化させるステップは、ニ
    ップローラによる押圧の前に半硬化させるステップと、
    ニップローラによる押圧の後に硬化させるステップを有
    することを特徴とする請求項8又は9記載のレンチキュ
    ラーレンズシートの製造方法。
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