JP5157363B2 - 燃料電池用セパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池用セパレータに関し、積層時に隣接する部材による干渉があっても破損し難い燃料電池用セパレータに関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池の単位セルは、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、その両面にそれぞれ積層されるセパレータとから構成される。
膜電極接合体は、Nafion(登録商標:デュポン社製)などの固体高分子電解質膜からなる電解質膜と、この電解質膜の一面に配置された触媒層及びガス拡散層から構成され酸化剤ガス(例えば、空気)が供給される空気極(カソード極)と、電解質膜の他面に配置された触媒層及びガス拡散層とから構成され燃料ガス(例えば、水素ガス)が供給される燃料極(アノード極)とを有している。
セパレータは、導電性の材料から気密に成型され、膜電極接合体を間に挟んで積層された場合に、膜電極接合体における空気極側に空気室を形成し、燃料極側に燃料室を形成する。
燃料電池スタックが構成される場合には、隣り合う単位セルはセパレータが共通とされている。そのため、セパレータは、各単位セルで発電された電気を集電する一方で、隣接する単位セルへのガスの移動を遮断する機能を有する。
近年、効率的な集電機能と膜電極接合体へのガスの効率的な供給機能とを持たせるべく、開口を有する導電性部材(例えば、エキスパンドメタル)を集電部として採用したセパレータ(又はセパレータユニット)が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−35527号公報
ところで、膜電極接合体とセパレータとを積層して燃料電池を構成する場合には、一対のセパレータ間にはガスシール性を確保する目的でガスケットが介在される。かかるガスケットには、大きく分けて、セパレータの表面に配置されるタイプのガスケット(例えば、Oリングなど)と、膜電極接合体の外周側に一体的に配設されるタイプのガスケットとがある。これらのタイプのうち、製造工程数の抑制などの観点では、膜電極接合体の外周側に一体的に配設されるタイプのガスケットが好ましいとされている。
しかしながら、ガスケットとして、膜電極接合体の外周側に配設されるタイプのガスケットを採用した場合には、膜電極接合体とセパレータとの積層時に、ガスケットがセパレータ側へ近づきつつ配置されるので、寸法誤差や位置合わせの誤差などによってセパレータの集電部とガスケットとが干渉する危険性が高まる。上述した特許文献1に記載されるタイプのセパレータに対し、かかる干渉が生じると、開口を有する導電性部材の破損を招く。
かかる干渉の解決策としては、ガスケットのシール部分と膜電極接合体との間を長く設計することが挙げられるが、ガスケットのシール部分と膜電極接合体との距離が長くなる程、シール性を低下させるので好ましくなく、有効な解決策とはなり得ない。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、シール性の犠牲を抑制しつつ、積層時に隣接する部材による干渉があっても破損し難い燃料電池用セパレータを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の燃料電池用セパレータは、固体高分子電解質膜とその固体高分子電解質膜のそれぞれ片面に積層されたアノード極とカソード極とを有する膜電極接合体を、該膜電極接合体の外周に配設されるガスケットを挟んで積層するためのものであって、導電性を有する板状のセパレータ本体と、前記セパレータ本体の少なくとも片面かつ前記ガスケットの内周近傍に立設され、その配置によって前記アノード極又は前記カソード極へ供給するガスの流路を形成する複数本の導電性のリブ部材と、前記複数本のリブ部材の端面上に架設され、前記固体高分子電解質膜を挟持したときに前記アノード極又は前記カソード極に当接されると共に多数の開口を有する板状の集電部材と、を備え、前記集電部材の端辺のうち、前記リブ部材における端面の長手方向に沿って重なる端辺が、該端面の長手方向の端辺を避けた面方向内側に位置する。
請求項2記載の燃料電池用セパレータは、請求項1記載の燃料電池用セパレータにおいて、前記複数本のリブ部材は、略平行に配置されており、最も外側に位置するリブ部材の剛性が、他のリブ部材の剛性に比べて高くされている。
請求項3記載の燃料電池セパレータは、請求項1又は2に記載の燃料電池用セパレータにおいて、前記複数本のリブ部材は、略平行に配置されており、最も外側に位置するリブ部材の幅が、他のリブ部材の幅に比べて広くされている。
請求項1記載の燃料電池用セパレータによれば、板状のセパレータ本体の少なくとも片面かつガスケットの内周近傍に、複数本のリブ部材が、アノード極又はカソード極へ供給するガスの流路を形成する配置で立設されており、それらのリブ部材の端面上に、多数の開口を有する板状の集電部材が架設されている。かかるタイプの燃料電池セパレータは、集電部材の端辺のうち、リブ部材における端面の長手方向に沿って重なる端辺が、ガスケットとの干渉の際に最も破損(例えば、リブ部材からの剥離や、折れや歪み等の損傷など)が生じ易い。
しかし、請求項1記載の燃料電池用セパレータによれば、集電部材の端辺のうち、リブ部材における端面の長手方向に沿って重なる端辺が、該端面の長手方向の端辺を避けた面方向内側に位置されるので、ガスケットのシール部分と膜電極接合体との距離を長くすることなく、ガスケットとの干渉によって最も破損し易い集電部材の端辺との距離を長くすることができる。よって、シール性を損なうことなくガスケットによる干渉に対しても集電部材の破損を生じ難くすることができるという効果がある。
請求項2記載の燃料電池用セパレータによれば、請求項1記載の燃料電池用セパレータの奏する効果に加えて、次の効果を奏する。複数本のリブ部材は、略平行に配置されており、ここで、最も外側に位置するリブ部材、即ち、ガスの流路端部となるリブ部材の剛性が、他のリブ部材の剛性に比べて高くされている。一般的に、ガスの流路端部となるリブ部材がガスケットと最も干渉を起こし易い箇所であるので、かかる箇所に位置するリブ部材の剛性を高めることにより、ガスケットの圧縮応力に対抗し得る剛性が確保されて破損し難いという効果がある。
請求項3記載の燃料電池用セパレータによれば、請求項1又は2に記載の燃料電池用セパレータの奏する効果に加えて、次の効果を奏する。複数本のリブ部材は、略平行に配置されており、ここで、最も外側に位置するリブ部材、即ち、ガスの流路端部となるリブ部材の幅が、他のリブ部材の幅に比べて広くされている。
一般的に、ガスの流路端部となるリブ部材がガスケットと最も干渉を起こし易い箇所であるので、かかる箇所に位置するリブ部材の幅を広くすることにより、そのリブ部材の剛性を高めることができる。よって、ガスケットの圧縮応力に対抗し得る剛性が確保されて破損し難いという効果がある。
また、ガスの流路端部となるリブ部材の幅を広くしたことにより、かかるリブ部材における端面の長手方向に沿って重なる集電部材の端辺を、該端面の長手方向の端辺を避けた面方向内側に位置させたとしても、集電部材とリブ部材との接触面積(接合面積)を十分に確保することができるので、これらの部材の接合強度を十分に確保することができ、ガスケットによる干渉に対しても集電部材の破損を生じ難くすることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1は、燃料電池の単位セル10が複数積層された燃料電池スタック100の一部を示す分解斜視図である。
図1に示すように、燃料電池スタック100は、内周側に膜電極接合体20が一体化されているガスケット部材40と、メタルセパレータ60とが交互に多数積層された構造(図1では、3枚のガスケット部材40と3枚のメタルセパレータ60のみを図示)を有する。なお、この燃料電池スタック100の積層方向の両端には、エンドプレート(図示せず)が配置されており、ボルト(図示せず)及びナット(図示せず)などを用いて両エンドプレートを締結することによって、交互に積層されるガスケット部材20及びメタルセパレータ60を加圧挟持している。
ここで、燃料電池の単位セル10は、膜電極接合体20と、膜電極接合体20の外周側に配設されているガスケット部材40と、膜電極接合体20の両面側に位置するメタルセパレータ60とによって構成される。なお、図1に示すように、1のメタルセパレータ60は、隣接する単位セル10のセパレータとして共通に使用されている。
膜電極接合体20は、Nafion(登録商標:デュポン社製)やAciplex(登録商標:旭化成(株)製)などの固体高分子電解質膜21(図2(c)参照)と、該固体高分子電解質膜の両面に各々積層されて接合された一対の電極層22,23(図2(c)参照)とから構成される。
膜電極接合体20における両電極層22,23は、どちらも、触媒層(図示せず)とガス拡散層(図示せず)とから構成され、触媒層の側が固体高分子電解質膜に接合されている。これらの電極層は、供給されるガスの種類に応じて、空気極(カソード極)又は燃料極(アノード極)とされる。なお、以下では、電極層22を空気極22とし、電極層23を燃料極23として説明する。
なお、空気極22及び燃料極23における図示されないガス拡散層は、ガス拡散が可能なカーボン製の織物やカーボン製の紙等から構成されるものであり、例えば、カーボンクロス、カーボンペーパー、カーボン繊維からなる不織布などが使用される。
また、膜電極接合体20における図示されない触媒層としては、例えば、白金触媒が担持されたカーボンと電解質とを含んで構成された層を採用することができる。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態のガスケット部材40について説明する。図2(a)は、内周側に膜電極接合体20が一体化されているガスケット部材40の一面側を模式的に示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)に示すガスケット部材40の裏面側を模式的に示す斜視図であり、図2(c)は、図2(a)のIIc−IIc線における断面図である。なお、図2(a)及び図2(c)では、図面の理解を容易にする目的で、シール構造体45,51の詳細な構成を省略して示している。
図3(a)は、図2(a)において矢印IIIa方向から見た部分の正面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線における断面図であり、図3(c)は、図2(a)において矢印IIIc方向から見た部分の正面図である。なお、図面の理解を容易にする目的で、図3(a)における肩部45b,45cに対し、並びに、図3(c)における肩部51b,51cに対してハッチングを施している。
ガスケット部材40は、膜電極接合体20の外周側に配設されて、その両面にそれぞれ対向して配置される一対のメタルセパレータ60との間のガスシール性を確保するための部材である。このガスケット部材40は、ガスケット部材40の一面を構成する空気極ガスケット41と、他面を構成する燃料極ガスケット42とから構成される。空気極ガスケット41及び燃料極ガスケット42は、ゴムや樹脂などの絶縁性弾性体から構成されており、それぞれ、絶縁性弾性体を該当形状に射出成型することによって作製される。
ここで、各ガスケット41,42の一面側(互いに接着される側の面)には、補強板を兼ねる接着フィルムシート(図示せず)が配設されており、これらの接着フィルムシートを対向させて両ガスケット41,42を接着させることにより、ガスケット部材40が作製される。なお、空気極ガスケット41及び燃料極ガスケット42には、それぞれ、膜電極接合体20に応じた開口41a及び42aが形成されており、ガスケット部材40作製時には、空気極ガスケット41と燃料極ガスケット42との間に膜電極接合体20を介在させた上で接着させる。よって、膜電極接合体20が接着フィルムシート(図示せず)によって固定されて、その結果、ガスケット部材40は、その内周側に膜電極接合体20が一体化されたものとして得られる。
ガスケット部材40は、膜電極接合体20を挟む両端側に開口部43,44を有している。これらの開口部43,44は、燃料電池スタック100の積層方向(図2(a)における矢印Z方向又はその反対方向)に燃料ガス(例えば、水素ガス)を流通させる流路とされるものである。
かかる開口部43,44から空気極22や外界へ燃料ガスが漏洩することを防止するため、ガスケット部材40における空気極ガスケット41には、開口部43,44の周囲にシール構造体45が形成されている。
このシール構造体45は、シールリップ部45aと、断面視におけるシールリップ部45aの両側(即ち、シールリップ45aの内周側及び外周側)に位置する肩部45b,45cと、シールリップ部45aと肩部45bとの間に形成される溝部45dと、シールリップ部45aと肩部45cとの間に形成される溝部45eとから構成される。かかるシール構造体は、低荷重でのシール性を確保できるように低硬度(例えば、硬度40〜50度程度)の絶縁性弾性体から構成されている。
シールリップ部45aは、燃料電池スタック100の構成時(積層時)に対向するメタルセパレータ60から押圧されて変形し、そのメタルセパレータ60と密接することによってガスシール機能を発揮する部分である。肩部45b,45cは、後述する肩部51b,51cと共に、燃料電池スタック100の構成時(積層時)に一対のメタルセパレータ60の間隔を規定すると共に、シールリップ45aを側方から支持してリップ倒れを防止する機能を果たす。また、溝部45d,45eは、圧縮荷重によるシールリップ部45aの変形を許容するための絶縁性弾性体の逃げ部として機能する部分である。
より詳細には、シールリップ部45aは、ガスシール機能の長期耐久性に対する要求を満たすべく、図3(b)に示すような断面山形状や断面三角形状など、鋭利な先細の先端部を有していると共に、その高さが肩部45b,45cの高さより高くなる(即ち、先端部が肩部45b,45cより高い位置となる)ように構成されている。
図3(b)に示すように、肩部45b,45cは、シールリップ部45aを所望の圧縮率に制御できる(即ち、シールリップ部45aを圧縮荷重に対して所望の高さに制御できる)よう、いずれもシールリップ部45aの高さより低く、互いに略同一の高さであるように構成されている。
また、肩部45b,45cの先端部が広幅とされているので、ガスケット部40の横ずれをある程度許容することができ、許容範囲内において横ずれによるシール性の低下を防止することができる。
ガスケット部材40における空気極ガスケット41には、対向する2端辺46a,46b側の開放された凹部46が形成されている。この凹部46は、メタルセパレータ60を積層した場合に空気極側コレクタ63(図4(a)参照)を収容し、酸化剤ガスとしての空気が空気極22上を矢印X方向(又はその反対方向)に流通する空気室を形成する。
一方で、ガスケット部材40における燃料極ガスケット42の外周にはシール構造体51が形成されている。このシール構造体51は、燃料電池スタック100(又は単位セル10)から外界への燃料ガスの漏洩を防止するものである。
シール構造体51は、上述したシール構造体45と同様に、シールリップ部51aと、断面視におけるシールリップ部51aの両側(即ち、シールリップ45aの内周側及び外周側)に位置する肩部51b,51cと、シールリップ部51aと肩部51bとの間に形成される溝部51dと、シールリップ部51aと肩部51cとの間に形成される溝部51eとから構成される。
シールリップ部51aは、シールリップ45aと同様に、燃料電池スタック100の構成時(積層時)に対向するメタルセパレータ60から押圧されて変形し、そのメタルセパレータ60と密接することによってガスシール機能を発揮する部分であり、鋭利な先細の先端部を有していると共に、その高さが肩部51b,51cの高さより高くなるように構成されている。
肩部51b,51cは、上述した肩部45b,45cと共に、一対のメタルセパレータ60の間隔を規定する部分であり、その高さがシールリップ部51aの高さより低く、互いに略同一の高さであるように構成されている。また、肩部51b,51cは、肩部45b,45cと同様に、先端部が広幅に構成されている(図3(b)参照)。
また、溝部51d,51eは、上述した溝部45d,45eと同様に、圧縮荷重によるシールリップ部51aの変形を許容するための絶縁性弾性体の逃げ部として機能する部分である。
また、ガスケット部材40における燃料極ガスケット42には、凹部52が形成されている。この凹部52は、メタルセパレータ60を積層した場合に燃料極側コレクタ62(図4(b)参照)を収容し、燃料ガス(例えば、水素)が燃料極23上を矢印Y方向(又はその反対方向)に流通する燃料室を形成する。
次に、図4を参照して、本実施形態のメタルセパレータ60について説明する。図4(a)は、メタルセパレータ60の一面側を模式的に示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)に示すメタルセパレータ60の裏面側を模式的に示す斜視図であり、図4(c)は、図4(a)におけるA部を矢印IVc方向から見た拡大図であり、図4(d)は、図4(a)のIVd−IVd線における断面図である。
メタルセパレータ60は、板状のセパレータ本体61と、セパレータ61の一面に設けられた燃料極側コレクタ62と、セパレータ61の他面に設けられた空気極側コレクタ63とから構成される。
セパレータ本体61は、隣接する単位セル10間のガス遮断部材として機能するものであり、導電性の薄板から構成され、ガスケット部材40の開口部43,44に対応する位置(即ち、積層した場合に開口部43,44と連通される位置)に、燃料ガスの流路となる開口部61a,61bが開口されている。なお、セパレータ本体61を構成する導電性の薄板としては、例えば、ステンレス鋼、ニッケル合金、チタン合金などに金メッキ等の耐腐食導電処理を施した薄板を使用できる。
燃料極側コレクタ62は、ガスケット部材40の凹部52a(図2参照)に収容されて膜電極接合体20における燃料極23側に接触して電極反応によって生じた電流を集電する集電体である。
この燃料極側コレクタ62は、セパレータ本体61の一面側から同じ高さに立設される導電性を有する複数本のリブ62a,62bと、これらのリブ62a,62bの先端面に架設される導電性の集電部材62cとから構成される。
図4(a)に示すように、複数本のリブ62a,62bは、開口部61aと開口部61bとの間に延設されており、各リブ62a,62bは略同ピッチの間隔で略平行となるように配置されている。本実施形態では、複数本のリブ62a,62bのうち、両端(最外端)に位置するリブ62aの幅(短手方向長さ)が、両端以外のリブ62bの幅より広く構成されている。
また、集電部材62cは、多数の開口を有する導電性の板材(例えば、エキスパンドメタルやパンチングメタル等のメタル板材など)から構成される。かかる集電部材62cがリブ62a,62bの上端に架設されたことにより、セパレータ本体61とリブ62a,62bのうち隣接する2本のリブと集電部材62cとにより囲まれる空間62dが燃料ガス流路として機能する。上述のように、集電部材62cは多数の開口を有しているので、空間62d(燃料ガス流路)を流通する燃料ガスは、かかる開口を通過して燃料極23へと供給される。
図4(c)に示すように、本実施形態のメタルセパレータ60では、最外端のリブ62aの長手方向に沿って重なる集電部材62cの端辺62c1が、リブ62aの端面62a1の長手方向の端辺(即ち、最外端辺)を避けた面方向内側にて接合されている。
上述したように、燃料極側コレクタ62は、燃料電池スタック100の構成時(積層時)に、ガスケット部材40における燃料極ガスケット42の凹部52に収容される。その際、寸法誤差や位置合わせの誤差などによって、燃料極ガスケット42のシール構造体51が、最外端のリブ62a付近に干渉することがある。
しかし、本実施形態のメタルセパレータ60によれば、燃料極側コレクタ62の集電部材62cにおける端辺62c1が、その端辺62c1が重なる最外端のリブ62aの端面62a1の最外端辺を避けた面方向内側にて接合されているので、その分、かかる端辺62c1は燃料極ガスケット42のシール構造体51から遠く離されることになり、シール構造体51が最外端のリブ62a付近に干渉したとしても、集電部材62cの破損(例えば、リブ62aからからの端辺62c1が剥離や、折れや歪みの発生など)を生じ難くすることができる。
ここで、本実施形態のメタルセパレータ60によれば、最外端となるリブ62aの幅が、他のリブ62bの幅より広くされているので、端辺62c1を端面62a1における最外端辺を避けた面方向内側にて接合させたとしても、集電部材62cとリブ62aとの接触面積(接合面積)を十分に確保することができる。よって、端辺62c1を端面62a1における最外端辺を避けた面方向内側にて接合させたとしても、集電部材62cとリブ62aとの接合強度を十分に確保することができるので、その点においても、ガスケット部材40(シール構造体51)による干渉によって集電部材62cが破損されることを抑制できる。
一方で、空気極側コレクタ63は、ガスケット部材40の凹部46(図2参照)に収容されて膜電極接合体20における空気極22側に接触して電極反応によって生じた電流を集電する集電体である。
この空気極側コレクタ63は、セパレータ本体61の一面側から同じ高さに立設される導電性を有する複数本のリブ63a,63bと、これらのリブ63a,63bの先端面に架設される導電性の集電部材63cとから構成される。
図4(b)に示すように、複数本のリブ63a,63bは、燃料極側コレクタ62のリブ62a,62bと略直交する方向に延設されており、各リブ63a,63bは略同ピッチの間隔で略平行となるように配置されている。本実施形態では、燃料極側コレクタ62のリブ62a,62bと同様に、空気極側コレクタ63における複数本のリブ62a,62bのうち、両端(最外端)に位置するリブ63aの幅(短手方向長さ)が、両端以外のリブ63bの幅より広く構成されている。
空気極側コレクタ63の集電部材63cもまた、燃料極側コレクタ62の集電部材62cと同様に、多数の開口を有する導電性の板材(例えば、エキスパンドメタルやパンチングメタル等のメタル板材など)から構成される。かかる集電部材63cがリブ63a,63bの上端に架設されたことにより、セパレータ本体61とリブ63a,63bのうち隣接する2本のリブと集電部材63cとにより囲まれる空間63dが燃料ガス流路として機能する。上述のように、集電部材63cは多数の開口を有しているので、空間63d(空気流路)を流通する空気は、かかる開口を通過して空気極22へと供給される。また、電極反応の結果として空気極22において生成された水を集電部材63cの開口を介して空間63d(空気流路)へ透過することができる。
図4(d)に示すように、空気極側コレクタ63における最外端のリブ63aの長手方向に沿って重なる集電部材63cの端辺63c1が、リブ63aの端面63a1の長手方向の端辺を避けた面方向内側にて接合されている。
上述したように、空気極側コレクタ63は、燃料電池スタック100の構成時(積層時)に、ガスケット部材40における空気極ガスケット41の凹部46に収容されるが、本実施形態のメタルセパレータ60によれば、上述した燃料極側コレクタ62の場合と同様に、空気極側コレクタ63における集電部材63cの端辺63c1をリブ63aの端面63a1の長手方向の端辺を避けた面方向内側にて接合させたことにより、その分、かかる端辺63c1と空気極ガスケット41のシール構造体45との間隔を長くすることができ、その結果として、シール構造体45による干渉によって集電部材62cが破損されることを抑制できる。
また、本実施形態のメタルセパレータ60によれば、最外端となるリブ63aの幅が、他のリブ63bの幅より広くされているので、上述した燃料極側コレクタ62の場合と同様に、集電部材63cとリブ63aとの接触面積(接合面積)を十分に確保することができ、集電部材62cとリブ62aとの接合強度を十分に確保することができる。その結果、燃料電池スタック100の構成時(積層時)に、シール構造体45による干渉によって集電部材62cが破損されることを好適に抑制できる。
なお、上述した燃料極側コレクタ62を構成するリブ62a,62b及び集電部材62c、並びに、空気側コレクタ63を構成するリブ63a,63b及び集電部材63cとしては、上述したセパレータ本体61として採用した導電性の材質、即ち、ステンレス鋼、ニッケル合金、チタン合金などに金メッキ等の耐腐食導電処理を施したものを使用できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、シール構造体45,51による干渉によって破損され易い集電部材62c,63cの端辺62c1,63c1を、最外端となるリブ62a,63aの端面62a1,63a1における最外端辺を避けた面方向内側にて接合するので、シール構造体45,51と膜電極接合体20との距離を長くすることなく、シール構造体45,51との干渉によって最も破損し易い集電部材62c,63cの端辺62c1,63c1との距離を長くすることができる。よって、シール性を損なうことなくガスケット部材40(シール構造体45,51)による干渉に対しても集電部材62c,63cの破損(例えば、リブ62aからからの端辺62c1が剥離や、折れや歪みの発生など)を生じ難くすることができる。
ここで、端辺62c1,63c1が位置する最外端のリブ62a,63aの幅は、他のリブ62b,63bの幅より広くされているので、端辺62c1,63c1を端面62a1,63a1における最外端辺を避けた面方向内側にて接合させたとしても、集電部材62cとリブ62aとの接触面積、及び、集電部材63cとリブ63aとの接触面積をそれぞれ十分に確保することができる。従って、集電部材62cとリブ62aとの接合強度、及び、集電部材63cとリブ63aとの接合強度を共に十分に確保することができるので、ガスケット部材40(シール構造体51)による干渉によって集電部材62cが破損されることを好適に抑制できる。
また、シール構造体45,51と最も干渉し易いリブ62a,63aの幅を、他のリブ62b,63bの幅より広くすることにより、そのリブ部材62a,63a自体の剛性を高めることができる。よって、ガスケット部材による干渉時に圧縮応力に対抗し得る剛性が確保されるので、リブ部材62a,63aも破損し難くなる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、最外端のリブ62a,63aの幅を他のリブ62b,63bの幅より広くする構成としたが、最外端のリブ62a,63aの幅と他のリブ62b,63bの幅とが略同一の構成であってもよい。
また、上記実施形態では、最外端のリブ62a,63aの幅を他のリブ62b,63bの幅より広くすることにより、リブ部材62a,63a自体の剛性を高めたが、リブ62b,63bの材質や接合態様により、これらの最外端のリブ部材62a,63aの剛性を高める構成としてもよい。
また、上記実施形態では、燃料極側コレクタ62のリブ62a,62b、及び、空気極側コレクタ63のリブ63a,63bを略平行に配置するものとしたが、ガスの流路に応じて適宜配置を変更することができる。その際も、集電部材62c,63cの端辺のうち、最外端となるリブにおける端面の長手方向に沿って重なる端辺が、該端面の長手方向の端辺を避けた面方向内側に位置することにより、ガスケット部材40(シール構造体45,51)による干渉に対しても集電部材62c,63cの破損(例えば、リブ62aからからの端辺62c1が剥離や、折れや歪みの発生など)を生じ難くすることができる。
燃料電池の単位セルが複数積層された燃料電池スタックの一部を示す分解斜視図である。 (a)は、内周側に膜電極接合体が一体化されているガスケット部材の一面側を模式的に示す斜視図であり、(b)は、図2(a)に示すガスケット部材の裏面側を模式的に示す斜視図であり、(c)は、図2(a)のIIc−IIc線における断面図である。 (a)は、図2(a)において矢印IIIa方向から見た部分の正面図であり、(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線における断面図であり、(c)は、図2(a)において矢印IIIc方向から見た部分の正面図である。 (a)は、メタルセパレータの一面側を模式的に示す斜視図であり、(b)は、図4(a)に示すメタルセパレータの裏面側を模式的に示す斜視図であり、(c)は、図4(a)におけるA部を矢印IVc方向から見た拡大図であり、(d)は、図4(a)のIVd−IVd線における断面図である。
符号の説明
10 単位セル
21 固体高分子電解質膜
22 空気極(カソード極)
23 燃料極(アノード極)
60 メタルセパレータ(燃料電池用セパレータ)
61 セパレータ本体
62a リブ(複数本のリブ部材の一部、最も外側に位置するリブ部材)
62b リブ(複数本のリブ部材の一部、他のリブ部材)
62c 集電部材
62d 空間(ガスの流路)
63a リブ(複数本のリブ部材の一部、最も外側に位置するリブ部材)
63b リブ(複数本のリブ部材の一部、他のリブ部材)
63c 集電部材
63d 空間(ガスの流路)
100 燃料電池スタック

Claims (3)

  1. 固体高分子電解質膜とその固体高分子電解質膜のそれぞれ片面に積層されたアノード極とカソード極とを有する膜電極接合体を、該膜電極接合体の外周に配設されるガスケットを挟んで積層するための燃料電池用セパレータであって、
    導電性を有する板状のセパレータ本体と、
    前記セパレータ本体の少なくとも片面かつ前記ガスケットの内周近傍に立設され、その配置によって前記アノード極又は前記カソード極へ供給するガスの流路を形成する複数本の導電性のリブ部材と、
    前記複数本のリブ部材の端面上に架設され、前記固体高分子電解質膜を挟持したときに前記アノード極又は前記カソード極に当接されると共に多数の開口を有する板状の集電部材と、を備え、
    前記集電部材の端辺のうち、前記リブ部材における端面の長手方向に沿って重なる端辺が、該端面の長手方向の端辺を避けた面方向内側に位置することを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  2. 前記複数本のリブ部材は、略平行に配置されており、最も外側に位置するリブ部材の剛性が、他のリブ部材の剛性に比べて高くされていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  3. 前記複数本のリブ部材は、略平行に配置されており、最も外側に位置するリブ部材の幅が、他のリブ部材の幅に比べて広くされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池用セパレータ。




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