JP5157198B2 - 移動体装置、パターン形成装置、走査型露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

移動体装置、パターン形成装置、走査型露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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本発明は、物体を移動させる移動体装置、該移動体装置を備えるパターン形成装置及び走査型露光装置、該パターン形成装置または該走査型露光装置を用いるデバイス製造方法に関するものである。
半導体素子又は表示素子等を製造する際に、マスク(マスク、フォトマスク等)のパターンを投影光学系を介してレジストが塗布された基板(ガラスプレート又は半導体ウエハ等)上に投影する投影露光装置が使用されている。従来はステップ・アンド・リピート方式でプレート上の各ショット領域にそれぞれマスクのパターンを一括露光する投影露光装置(ステッパ)が多用されていたが、露光エリアの拡大に伴いマスク及び基板を投影光学系に対して走査させつつ投影光学系によりマスクのパターンをプレート上に露光する走査型露光装置が多用されている。
近年、表示素子の一種である液晶表示素子の基板(ガラスプレート)は益々大型化し、1m角を越えるプレートが使用されるようになってきており、これに伴いマスクも大型化し、それらを載置するプレートステージ及びマスクステージの重量も増大している。このような走査型露光装置においては、マスクが載置されているマスクステージ及びプレートが載置されているプレートステージを走査する場合には、マスクステージ及びプレートステージに対して床から推進力を発生させることにより、マスクステージ及びプレートステージの走査に伴う振動が投影光学系を保持するコラムに伝達することを低減するようにしている(特許文献1参照)。
特開2000−164494号公報
ところで、マスクのパターンをプレートに走査露光する際には、スループットの向上が要求されることから、マスクステージ及びプレートステージに作用させる加速度は、益々大きいものとなっている。しかしながら、このような場合には、上述の走査型露光装置においても、マスクステージ及びプレートステージの加速に伴う振動が床を介して投影レンズを保持するコラムに伝達されることがあり、更に振動伝達の低減を図ることが求められていた。
本発明の課題は、外部への振動伝達を低減することができる移動体装置、該移動体装置を備えるパターン形成装置及び走査型露光装置、該パターン形成装置または該走査型露光装置を用いるデバイス製造方法を提供することである。
本発明の移動体装置は、物体を移動させる移動体(MST)と、前記移動体を所定方向に駆動する駆動装置(48A,48B)と、前記駆動装置による前記移動体の駆動にともなって発生する反作用力を回転エネルギーに変換する変換部(90,92)とを備え、前記変換部は、前記反作用力を前記回転エネルギーとして非接触で回転部材に伝達する伝達部を含むことを特徴とする。
また、本発明のパターン形成装置は、本発明の移動体装置を備えることを特徴とする。また、本発明のデバイス製造方法は、本発明のパターン形成装置を用いて、基板上にパターンを形成するパターン形成工程を含むことを特徴とする。また、本発明の走査型露光装置は、マスクのパターンを基板に転写する走査型露光装置であって、前記マスクを移動させる本発明の移動体装置を備えることを特徴とする。
また、本発明のデバイス製造方法は、パターンが形成された基板を含むデバイスの製造方法であって、本発明の走査型露光装置を用いて前記パターンを前記基板に転写する露光工程と、前記パターンが転写された前記基板を現像する現像工程とを含むことを特徴する。
本発明の移動体装置によれば、駆動装置により移動体を駆動する際に発生する反作用力を回転エネルギーに変換するため、外部への振動伝達を低減することができる。また、本発明のパターン形成装置及び走査型露光装置によれば、本発明の移動体装置を備えるため良好なパターン形成を行なうことができる。また、本発明のデバイス製造方法は、本発明のパターン形成装置または走査型露光装置を用いるため良好なデバイスの製造を行なうことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態に係る走査型露光装置100の概略構成を示す図である。以下の説明においては、各図中に示したXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びY軸が後述する露光装置に用いられるプレートPに対して平行となるよう設定され、Z軸がプレートPに対して直交する方向に設定されている。図中のXYZ直交座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。また、後述する露光装置においては、マスクM及びプレートPを移動させる方向(走査方向)をY軸方向に設定している。
この走査型露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式でマスクMのパターンを感光性基板としてのプレートPに転写する液晶用の走査型露光装置である。ここで感光性基板としては、外径が500mm以上(感光性基板の1辺及び対角線が500mm以上)の感光性基板が用いられる。走査型露光装置100は、照明系12、マスクMを保持し走査方向に移動させるマスクステージMST、投影光学系PL、投影光学系PLを保持する本体コラム20及びプレートPを保持し走査方向に移動させるプレートステージPST等を備えている。
照明系12は、光源ユニット、シャッタ、2次光源形成光学系、ビームスプリッタ、集光レンズ系、マスクブラインド及び結像レンズ系等(いずれも不図示)から構成され、マスクステージMSTに保持されたマスクM上の矩形(あるいは円弧状)の照明領域を均一な照度で照明する。本体コラム20は、設置床FDの上面に載置された装置の基準となるベースプレートBPの上面に複数(ここでは4つ)の防振台22を介して保持された第1コラム24と、この第1コラム24上に設けられた第2コラム26とから構成されている。
第1コラム24は、4つの防振台22によってほぼ水平に支持された矩形の定盤(プレートステージベース)23と、この定盤23の上面の4隅の部分に鉛直方向に沿ってそれぞれ配設された4本の脚部28と、これら4本の脚部28の上端部を相互に連結すると共に第1コラム24の天板部を構成する鏡筒定盤30とを備えている。この鏡筒定盤30の中央部には、平面視円形の開口部30aが形成され、この開口部30a内に投影光学系PLが上方から挿入されている。この投影光学系PLには、その高さ方向の中央やや下方の位置にフランジFLGが設けられており、該フランジFLGを介して投影光学系PLが鏡筒定盤30によって下方から支持されている。
第2コラム26は、鏡筒定盤30の上面に投影光学系PLを囲むように立設された4本の脚部32と、これら4本の脚部32の上端部を相互に連結する天板部、すなわちマスクステージMSTのステージベースを構成するマスクステージベース34とを備えている。マスクステージベース34の中央部には、照明光ILの通路となる開口34aが形成されている。
投影光学系PLとしては、その光軸の方向がZ軸方向とされ、ここでは両側テレセントリックな光学配置となるように光軸方向に沿って所定間隔で配置された複数枚のレンズエレメントから成る屈折光学系が使用されている。この投影光学系PLは所定の投影倍率、例えば等倍を有している。このため、照明系12から射出された照明光ILによってマスクMの照明領域が照明されると、このマスクMを通過した照明光により、投影光学系PLを介してマスクのパターンの等倍倒立像が表面にフォトレジストが塗布されたプレートP上に形成される。
マスクステージMSTは、マスクステージベース34と、該マスクステージベース34の上方に非接触で浮上支持されたマスクステージMSTと、該マスクステージMSTを走査方向であるY軸方向に所定のストロークで駆動すると共にY軸方向に直交するX軸方向に微少駆動するマスク駆動系(48A、70)と、マスクステージMSTの駆動によって生じる反作用力を後述する回転部材の回転力に変換する変換部90,92,94と、マスク駆動系(48A、70)及び変換部90,92,94を支持する第1、第2のリアクションフレーム36、38を備えている。
図2の斜視図に示すように、マスクステージMSTは、中央部に矩形の開口が形成された矩形状、すなわち矩形枠状の板状部材から成り、このマスクステージMSTの上面には、複数のバキュームチャックが設けられている。これらのバキュームチャックによってマスクMが吸着保持される。マスクステージベース34の上面には、一対のYガイド42A、42Bが所定間隔を隔てて走査方向であるY軸方向に延設されている。これらのYガイド42A、42Bの上方に、マスクステージMSTが配置され、該マスクステージMSTは、その底面に設けられた複数のエアパッド(エアベアリング)44によってYガイド42A、42B上に非接触で浮上支持されている。
マスクステージMSTのX軸方向の両側面には、一対の可動子46A、46Bが突設されている。これらの可動子46A、46Bに対応して、Yガイド42A、42BのX軸方向両外側には、可動子46A、46Bと共にリニアアクチュエータとしてのYリニアモータ48A、48Bを構成する固定子50A、50BがY軸方向に延設されている。可動子46A、46Bは、マスクステージMSTと共に、固定子50A、50Bとの間の電磁相互作用によって生じるローレンツ力によってY軸方向に駆動される。本実施の形態では、駆動装置である一対のYリニアモータ(第1及び第2の駆動装置)48A、48Bによって、移動体であるマスクステージMSTを走査方向であるY軸方向に駆動する。
一方のYリニアモータ48Aの固定子50Aは、マスクステージベース34がその一部を構成する本体コラム20とは独立した第1のリアクションフレーム36の上にガイド機構を介してY軸方向に移動可能に配置されている。この第1のリアクションフレーム36の基端は、図1に示される鏡筒定盤30、定盤23及びベースプレートBPにそれぞれ形成された開口部を介して床面FDに固定されている。また、第1のリアクションフレーム36の+Y側の上面には、Yリニアモータ48AによりマスクステージMSTをY軸方向に駆動した際に発生する反作用力を後述する回転部材の回転エネルギーに変換する第1の変換部90が設けられている。なお、ガイド機構は、ニードルベアリング、ボールベアリングやエアーベアリングなどを備えたガイドであればよい。
図3は第1の変換部90の構成を示す概略図である。第1の変換部90は、リニアモータ(伝達部)を構成する、Y軸方向に所定の長さを有する固定子90a及び回転軸90bを中心に回動する回転部材により構成される可動子90cを備えており、固定子90aは、接続部材90dによりYリニアモータ48Aの固定子50Aと接続されている。これによりマスクステージMSTの移動の際の固定子50Aに発生した反作用力は、第2のリアクションフレームに直接伝わることなく、回転部材に伝達される。
また、他方のYリニアモータ48Bの固定子50Bは、本体コラム20とは独立した第2のリアクションフレーム38の上にガイド機構を介してY軸方向に移動可能に配置されている。この第2のリアクションフレーム38は、それぞれの下端が床面FDに固定された4本の脚部を備えた一種の台であり、その内の2本の脚部の下端は、図1に示される鏡筒定盤30、定盤23及びベースプレートBPにそれぞれ形成された開口部を介して床面FDに固定されている。また、第2のリアクションフレーム38の+Y側の上面には、Yリニアモータ48BによりマスクステージMSTをY軸方向に駆動した際に発生する反作用力を後述する回転部材の回転エネルギーに変換する第2の変換部92が設けられている。
図4は第2の変換部92の構成を示す概略図である。第2の変換部92は、リニアモータ(伝達部)を構成する、Y軸方向に所定の長さを有する固定子92a及び回転軸92bを中心に回動する回転部材により構成される可動子92cを備えており、固定子92aは、接続部材92dによりYリニアモータ48Bの固定子50Bと接続されている。これによりマスクステージMSTの移動の際の固定子50Bに発生した反作用力は、第2のリアクションフレームに直接伝わることなく、回転部材に伝達される。
また、第2のリアクションフレーム38の上面には、非走査方向基準用Yガイド52が走査方向であるY軸方向に延設されている。この非走査方向基準用Yガイド52上に、走査方向にのみ自由度を持つエアスライダ54が設けられ、該エアスライダ54上に、リニアアクチュエータとしてのXリニアモータ56の固定子58がガイド機構を介してX軸方向に移動可能に配置されている。この固定子58との間の電磁相互作用によって生じるローレンツ力によりX軸方向に駆動される可動子60の一端が固定子58に対向して配置され、該可動子60の他端がマスクステージMSTに固定されている。Xリニアモータ56によって、マスクステージMSTを非走査方向であるX軸方向に駆動する。
エアスライダ54の+X側の上面には、Xリニアモータ56によりマスクステージMSTをX軸方向に駆動した際に発生する反作用力を後述する回転部材の回転エネルギーに変換する第3の変換部94が設けられている。図5は第3の変換部94の構成を示す概略図である。第3の変換部94は、リニアモータ(伝達部)を構成する、X軸方向に所定の長さを有する固定子94a及び回転軸94bを中心に回動する回転部材により構成される可動子94cを備えており、固定子94aは、接続部材94dによりXリニアモータ56の固定子58と接続されている。
ところで、マスクステージMSTの位置にかかわらず、Xリニアモータ56によってマスクステージMSTをX軸方向に駆動するためには、固定子58が固定されたエアスライダ54は、マスクステージMSTが走査方向に駆動される際に、マスクステージMSTと共に移動しなければならない。そのため、エアスライダ駆動用リニアモータ62が設けられている。このエアスライダ駆動用リニアモータ62は、エアスライダ54の+X方向の側面に突設された可動子(図示せず)と、これに対向して第2のリアクションフレーム38の上面にY軸方向に延設された固定子66とを備えている。
本実施の形態では、上述のようにして、マスク駆動系が構成されるが、図1では作図の便宜上から、上述したYリニアモータ48B、エアスライダ駆動用リニアモータ62、非走査方向基準用Yガイド52、Xリニアモータ56及びエアスライダ54が纏めて、駆動機構70として示されている。
マスクステージMSTの−Y側の側面には、一対のコーナーキューブ(図示せず)が固定されており、これらのコーナーキューブに対向してマスクステージベース34の上面の−Y方向端部にはマスクY干渉計74Yが固定されている。このマスクY干渉計74Yは、コーナーキューブに対して干渉計ビームを投射し、それぞれの反射光を受光してコーナーキューブのY軸方向の位置を所定の分解能で計測する一対のダブルパス干渉計を含んで構成されている。
また、マスクステージMSTの上面の−X側の端部には、偏光ビームスプリッタ、1/4波長板等を含む光学ユニット76が固定されている。この光学ユニット76に対向して、マスクステージベース34上面の−X方向端部には、固定鏡78がY軸方向に沿って延設されている。そして、光学ユニット76及び不図示の光源ユニット、レシーバ等を含むX干渉計システムによって、マスクステージMSTのX軸方向の位置が固定鏡78を介して所定の分解能で計測される。
マスクY干渉計74Y、X干渉計システムの計測値は、不図示のステージ制御装置及びこれを介して不図示の主制御装置に供給される。そして、ステージ制御装置では主制御装置からの指示に応じてマスクY干渉計74Y、X干渉計システムの計測値に基づいてYリニアモータ48A、48B及びXリニアモータ56を制御することにより、マスクステージMSTの位置制御を行なう。
図1に戻り、プレートステージPSTは、第1コラム24を構成する定盤(プレートステージベース)23の上方に配置されている。プレートステージPSTの上面には、不図示のプレートホルダを介してプレートPが真空吸着等によって保持されている。プレートステージPSTの下面には不図示のエアパッドが複数配置されており、これらのエアパッドによってプレートステージPSTは移動面23aに対して所定のクリアランスを介して浮上支持されている。このプレートステージPSTは、不図示のプレート駆動装置によって、XY2次元方向に駆動される。プレート駆動装置は、例えば、プレートステージPSTを移動面23aに沿って走査方向であるY軸方向に所定のストロークで駆動する一対のY軸用リニアモータと、これらのY軸用リニアモータと共にプレートステージPSTをX軸方向に駆動する一対のX軸用リニアモータとを含んで構成される。
プレートステージPSTのXY面内の位置は、不図示のレーザ干渉計システムによって、所定の分解能で常時計測されている。このレーザ干渉計システムの計測値は、不図示のステージ制御装置及びこれを介して主制御装置に供給されるようになっており、ステージ制御装置では主制御装置からの指示に応じてレーザ干渉計システムの計測値に基づいてY軸用リニアモータ及びX軸用リニアモータを制御することにより、プレートステージPSTの位置制御を行う
このようにして構成された本実施の形態に係る走査型露光装置100では、露光の際には、ステージ制御装置によって、マスクステージMSTとプレートステージPSTとを、Y軸方向に沿って互いに逆向きに投影光学系PLの投影倍率に応じた速度比で同期移動してマスクパターンをプレート上に逐次転写する走査露光動作と、プレート上の隣接する区画領域の露光のための走査開始位置へプレートステージPSTを移動するステッピング動作とが、繰り返し行われる。
次に、マスクステージMSTを走査方向に駆動する際の第1及び第2の変換部90,92において行なわれる反作用力の回転エネルギーへの変換について説明する。
先ず、マスクステージMSTをYリニアモータ48A,48Bにより−Y方向に、駆動力Fで駆動したとすると、図3、図4に示すように、Yリニアモータ48A,48Bの固定子50A、50Bには、+Y方向にそれぞれF/2の反作用力が作用する。従って、第1及び第2の変換部90,92においては、+Y方向のF/2の反採用力を打ち消すために、マスクステージMSTをYリニアモータ48A,48Bにより−Y方向に駆動すると同時に、−Y方向のF/2の推進力を発生させる。これによりリニアモータの可動子である回転部材90c、92cに回転力が付与され、回転部材90c、92cがそれぞれ図中の矢印で示す方向に回転を開始する。なお、Yリニアモータ48A,48BによりマスクステージMSTに付与される推進力と第1及び第2の変換部の90,92のリニアモータにより回転部材90c、92cに付与される推進力とは同一平面内にあることが好ましい。また、2つの回転部材90c、92cの合計の質量は、マスクステージMSTの質量に対して相対的に大きいことが好ましい。
従って、Yリニアモータ48A,48Bにより、マスクステージMSTを−Y方向に駆動したことにより発生した反作用力は、非接触で回転部材90c、92cに伝達され回転部材90c、92cの回転エネルギーに変換されるため、マスクステージMSTを走査方向に駆動する際に、その反作用力が第1、第2のリアクションフレーム36、38を介して床面FDに伝達されることが無く、各Yリニアモータ48A、48Bの反作用力が本体コラム20に伝達されるのを概ね低減することができる。
また、マスクステージMSTを非走査方向に駆動する際に生じる微小な反力は、Xリニアモータ56の固定子58に作用する。即ち、図5に示すようにXリニアモータ56の固定子58に+X方向の反作用力F1が作用したとすると、第3の変換部94においては、+X方向の反採用力F1を打ち消すために、マスクステージMSTをXリニアモータ56により−X方向に駆動すると同時に、−X方向の推進力F1を発生させる。これによりリニアモータの可動子である回転部材94cが図中の矢印で示す方向に回転を開始する。これによりXリニアモータ56により、マスクステージMSTを−X方向に駆動したことにより発生した反作用力を回転部材94cの回転力に変換することができる。従って、マスクステージMSTを非走査方向に駆動する際に、その反作用力が第2のリアクションフレーム38を介して床面FDに伝達されることが無く、各Xリニアモータ56の反作用力が本体コラム20に伝達されるのを概ね低減することができる。
従って、本実施の形態においては、マスクステージMSTの駆動に起因する本体コラム20(露光装置本体)の振動、ひいてはこれに起因する投影光学系PLやマスクY干渉計76Y、X干渉計システムの振動等を低減あるいは効果的に抑制することができる。これにより、投影光学系PLの振動に起因するパターン転写位置のずれ等の発生や干渉計計測値の振動的変化の発生を抑制することができる。このように本実施の形態の走査型露光装置100では、走査露光時にマスクステージMSTの駆動時の反作用力が本体コラム20に振動要因として伝わることがないので、マスクステージMSTとプレートステージPSTとの同期整定時間の短縮によるスループットの向上と、マスクステージ制御性の向上による重ね合わせ精度の向上とを共に実現することができる。
なお、上述の実施の形態においては、Yリニアモータ48A,48Bの固定子50A、50Bは、第1又は第2のリアクションフレーム36,38上に固定されているが、固定子50A、50Bが第1又は第2のリアクションフレーム36,38上をY軸方向に移動可能に構成してもよい。この場合には、マスクステージMSTをYリニアモータ48A,48Bにより−Y方向に駆動した時に発生した反作用力を、第1及び第2の変換部90,92において回転部材90c、92cの回転エネルギーに変換した後に、第1及び第2の変換部の90,92のリニアモータにより、微小の推進力をYリニアモータ48A,48Bの固定子50A、50Bに付与すると、Yリニアモータ48A,48Bの固定子50A、50Bは、マスクステージMSTに追随してY軸方向へ移動する。即ち、第1及び第2の変換部90,92は、Yリニアモータ48A,48Bの固定子50A、50Bに対して、補助推力を付与する。このように構成することで、Yリニアモータ48A,48Bの固定子50A、50Bの長さを、マスクステージMSTのY軸方向の走査距離に比較して短くすることができる。
また、上述の実施の形態においては、Yリニアモータ48Aの固定子50Aに作用する反作用力を回転部材の回転エネルギーに変換するための第1の変換部90と、Yリニアモータ48Bの固定子50Bに作用する反作用力を回転部材の回転エネルギーに変換するための第2の変換部92とを別々に設けているが、Yリニアモータ48Aの固定子50Aに作用する反作用力及びYリニアモータ48Bの固定子50Bに作用する反作用力を回転部材の回転エネルギーに変換するための変換部を1つ設けるようにしても良い。この場合には、例えば、Yリニアモータ48Aの固定子50Aの+Y側の端部とYリニアモータ48Bの固定子50Bの+Y側の端部とを接続し、これに上述の実施の形態に示す変換部の接続部材を接続して、マスクステージMSTを駆動した際の反作用力を変換部の回転部材の回転エネルギーに変換する。
また、上述の実施の形態においては、変換部90,92,94において、マスクステージMSTを駆動する際に発生する反作用力をリニアモータにより回転部材に伝達しているが、マスクステージMSTを駆動する際に、回転部材を一時的に把持して反作用力を回転部材に伝達することにより、マスクステージMSTを駆動する際に発生する反作用力を回転部材の回転エネルギーに変換するようにしても良い。
また、上述の実施の形態において、変換部90,92,94の回転部材の回転エネルギーを回転軸90bに直結するように発電機を備え、発電機で発電を行なうようにしてもよい。また、回転部に発電機などの可変負荷を設けるようにして回転部材の回転数を制御する制御装置を備えるようにしても良い。なお、回転エネルギーの伝達は、回転軸だけでなく、回転部材にマグネットやコイルを取り付けることにより回転部材を発電機のような構成とするようにしても良い。
また、接続部材90d、92dの長さを相対的に可変にすることにより、マスクステージの移動に合わせ固定子50A、50Bを移動させるようにしても良い。この際、リニアモータなどを用いることが好ましい。
また、本実施の形態では、回転体をリアクションフレーム上に設けるものを示したが、床から別支持されたフレームに配置するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、移動体装置が走査型露光装置のマスクステージである場合について説明したが、走査型露光装置のプレートステージであっても良い。また、上述の実施の形態では、液晶用のステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置に適用された場合について説明したが、半導体素子製造用のスキャニング・ステッパにも同様に適用できることは勿論である。また、投影光学系は、鏡筒が一本の実施例を示したが、複数の投影光学ユニットを備えた投影光学系のものでもよく、また等倍光学系に限ることなく縮小系でも拡大系でも構わない。更に、マスクMとプレートPとを鉛直方向に沿って支持し、走査露光を行う縦型露光装置にも本発明に係る移動体装置は適用可能である。また、プレート状にパターンの形成を行なう露光装置以外のパター形成装置に本発明を適用しても良い。
また、この実施の形態にかかる露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図6のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図6において、パターン形成工程401では、この実施の形態にかかる走査型露光装置を用いてマスクのパターンを感光基板に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が実行される。この光リソグラフィ工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルタ形成工程402へ移行する。
次に、カラーフィルタ形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィルタを形成する。そして、カラーフィルタ形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルタ形成工程402にて得られたカラーフィルタ等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルタ形成工程402にて得られたカラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、本実施の形態にかかる走査型露光装置を用いるため、高精度の液晶表示素子の製造を行うことができる。
実施の形態にかかる走査型露光装置の構成を示す図である。 実施の形態にかかるマスクステージの構成を示す図である。 実施の形態に係る第1の変換部の構成を示す概略図である。 実施の形態に係る第2の変換部の構成を示す概略図である。 実施の形態に係る第3の変換部の構成を示す概略図である。 実施の形態に係るマイクロデバイスの製造方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
PL…投影光学系、M…マスク、P…プレート、MST…マスクステージ、PST…プレートステージ、20…本体コラム、24…第1コラム、26…第2コラム、48A,48B…Yリニアモータ、90,92,94…変換部

Claims (16)

  1. 物体を移動させる移動体と、
    前記移動体を所定方向に駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置による前記移動体の駆動にともなって発生する反作用力を回転エネルギーに変換する変換部と
    を備え
    前記変換部は、前記反作用力を前記回転エネルギーとして非接触で回転部材に伝達する伝達部を含むことを特徴とする移動体装置。
  2. 前記伝達部は、前記駆動装置と少なくとも一部が接続され、前記反作用力を前記回転部材に伝達することを特徴とする請求項記載の移動体装置。
  3. 前記伝達部は、前記回転部材に回転力を付与するリニアモータを備えることを特徴とする請求項又は請求項記載の移動体装置。
  4. 前記回転部材の回転エネルギーにより発電を行う発電機をさらに備えることを特徴とする請求項乃至請求項の何れか一項に記載の移動体装置。
  5. 前記回転部材を制御する制御部を備え、前記回転部材の回転数を制御することを特徴とする請求項乃至請求項の何れか一項に記載の移動体装置。
  6. 前記駆動装置は、前記移動体に推進力を付与する第1及び第2の駆動装置により構成され、
    前記変換部は、
    前記第1の駆動装置により前記移動体を駆動する際に発生する反作用力を回転エネルギーに変換する第1の変換部と、
    前記第2の駆動装置により前記移動体を駆動する際に発生する反作用力を回転エネルギーに変換する第2の変換部と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の移動体装置。
  7. 前記駆動装置は、固定子と該固定子に対して移動しかつ前記移動体装置に接続された可動子とで構成され、
    前記固定子を前記所定方向に移動可能に構成し、
    前記移動体が所定方向に駆動される際に、前記固定子を前記所定方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の移動体装置。
  8. 前記駆動装置により前記移動体に付与される推進力と、前記伝達部により前記回転部材を回転させる推進力とは、同一平面内において作用するように構成されることを特徴とする請求項乃至請求項の何れか一項に記載の移動体装置。
  9. 前記回転部材の質量は、前記移動体の質量に対して相対的に大きいことを特徴とする請求項乃至請求項の何れか一項に記載の移動体装置。
  10. 請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の移動体装置を備えることを特徴とするパターン形成装置。
  11. 請求項10に記載のパターン形成装置を用いて、基板上にパターンを形成するパターン形成工程を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
  12. マスクのパターンを基板に転写する走査型露光装置であって、
    前記マスクを移動させる請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の移動体装置を備えることを特徴とする走査型露光装置。
  13. 前記基板を移動させる請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の移動体装置をさらに備えることを特徴とする請求項12記載の走査型露光装置。
  14. 前記パターンを前記基板に投影する投影光学系を備え、
    前記マスクを移動させる前記移動体装置は、前記投影光学系に対して前記マスクを所定方向に沿って移動させることを特徴とする請求項12又は請求項13記載の走査型露光装置。
  15. 記感光基板は、外径が500mm以上であることを特徴とする請求項12乃至請求項14の何れか一項に記載の走査露光装置。
  16. パターンが形成された基板を含むデバイスの製造方法であって、
    請求項12乃至請求項15の何れか一項に記載の走査型露光装置を用いて前記パターンを前記基板に転写する露光工程と、
    前記パターンが転写された前記基板を現像する現像工程と
    を含むことを特徴するデバイス製造方法。
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