JP5156667B2 - 車両用視野拡大レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、車体外部の死角を視認するために車体に設けられる車両用視野拡大レンズに関する。
従来より、車体外部の死角を視認するために車体に設けられる車両用視野拡大レンズとして、種々のものが案出されていた。例えば、特許文献1には、車両用窓ガラスに、凹レンズ機能を有するフレネルレンズ部を形成して、視野を拡大する構成が開示されている。特許文献2には、車両の窓ガラスに、外端に向かって厚くなるレンズを設けて、視野を拡大する構成が開示されている。
実開平5−24415号公報 特開平11−245659号公報
しかしながら、前記の特許文献1の従来技術では、凹レンズ機能を有するフレネルレンズ部で視野拡大を図っているが、フレネルレンズの場合、運転者とレンズのカット方向が一致しないと有効な視野が得られず、また、広角な視野を得るためのレンズ加工が困難であるといった問題があった。特許文献2の従来技術では、外端に向かって厚くなる凹レンズを使用しているが、通常の凹レンズでは、凹面の外端近傍部分の光の屈折経路は、側面に逃げてしまうため像が写らず、凹面で有効な像を得られる範囲が狭いといった問題があった。
そこで、本発明は、前記の問題を解決すべく案出されたものであって、運転者が見る角度に関係なく、外端近傍部分まで有効な像を得られ広い範囲を視認できる車両用視野拡大レンズを容易な加工で提供することを課題とする。
前記課題を解決するために創案された請求項1に係る発明は、車体外部の死角を視認するために車体の窓面に沿って設けられる車両用視野拡大レンズであって、レンズ本体の接眼側片面に、凹面部を形成するとともに、前記レンズ本体の前記接眼側片面の反対側の面となる対物側片面の表面を、前記凹面部の投影面を全て含むとともに、前記投影面よりも大きく且つ前記凹面部の周縁部全周において運転者側から前記凹面部に入射した光が前記対物側片面に到達できるように形成したことを特徴とする車両用視野拡大レンズである。
このような構成によれば、対物側片面の表面を、凹面部の投影面を全て含むとともに投影面よりも大きい面積になるように形成したことによって、視野角が広くなる。これは、凹面部の側端部に入射した光は、レンズ本体の外周部寄りに屈折するが、対物側片面の表面が広くなっていることによって、入射した光が反対面(対物側片面)まで到達して、その反対面からさらに外側へ屈折して出射されるからである。これによって、凹面部の端部近傍まで有効な像を得ることができ、広い範囲を視認できる。また、運転者が見る角度に関係なく、車体外部を視認できるとともに、容易な加工で形成することができる。
請求項2に係る発明は、前記レンズ本体の前記接眼側片面に、前記凹面部に隣接する平面部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用視野拡大レンズである。
このような構成によれば、筒状のレンズ本体の接眼側片面に、その表面積よりも小さい投影面積の凹面部を形成するだけで車両用視野拡大レンズを作成することができるので、加工が容易である。
請求項3に係る発明は、前記レンズ本体が、円盤形状を呈し、前記凹面部の開口部分の平面形状が、前記レンズ本体のレンズ径より小さい径の円形状に形成され、前記平面部は、前記凹面部を囲んで輪帯状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用視野拡大レンズである。
このような構成によれば、車両用視野拡大レンズの全周方向に亘って、広い視野角を得ることができる。
請求項4に係る発明は、前記レンズ本体の前記接眼側片面に、前記凹面部の上部を覆うマスクを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用視野拡大レンズである。
凹面部の上部とは、車両用視野拡大レンズを車体に設置した状態における上部をいう。このような構成によれば、凹面部の上部を覆うことで、上空が見えなくなるので、余計な部分を除いた車体外部の像が集中的に写ることとなり、障害物を認識しやすくなる。
請求項5に係る発明は、前記レンズ本体が、円盤形状を呈し、前記凹面部の開口部分の平面形状が、前記レンズ本体のレンズ径より小さい径の円の上部を直線状に切り欠いてなる弓形状に形成され、前記平面部は、前記凹面部を囲んで環状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用視野拡大レンズである。
の上部とは、車両用視野拡大レンズを車体に設置した状態における上部をいう。このような構成によれば、上空が見えなくなるので、余計な部分を除いた車体外部の像が集中的に写ることとなり、障害物を認識しやすくなる。
請求項6に係る発明は、前記レンズ本体は、前記接眼側片面が小径で前記対物側片面が大径の円錐台形状を呈し、前記凹面部は、前記接眼側片面の全面に亘って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用視野拡大レンズである。
このような構成によれば、レンズ本体の小型化および軽量化が図れる。
本発明によれば、運転者が見る角度に関係なく、外端近傍部分まで有効な像を得られ広い範囲を視認できる車両用視野拡大レンズを容易な加工で提供することができるといった優れた効果を発揮する。
本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズを使用した視野拡大構造の車体への設置状態を外側斜め前方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズを使用した視野拡大構造を内側斜め後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズを使用した視野拡大構造を後方から見た後面図である。 本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズを示した図であって、(a)は断面図、(b)は正面図である。 凹レンズの光の屈折角度を説明するための図であって、(a)は本実施形態に係る車両用視野拡大レンズを示した断面図、(b)は従来の凹レンズを示した断面図である。 本発明の実施形態に係る視野拡大構造の車両用視野拡大レンズの視認可能範囲を説明するための側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズのレンズ直径とディオプター値との適正範囲を示したグラフである。 本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズを使用した視野拡大構造の視認可能範囲を示した平面図である。 本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズに用いるマスクの他の形態を示した斜視図である。 (a)、(b)は、ともに本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズの他の形態を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズのさらに他の形態を示した図であって、(a)は断面図、(b)は斜視図である。
次に、本発明に係る車両用視野拡大レンズを実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、車両用視野拡大レンズを車体の助手席側外部の視野を拡大するための視野拡大構造に使用した例を挙げて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る視野拡大構造1は、車体2の助手席側外部の視野を拡大するためのものであって、車体2の助手席側の側部に車両用視野拡大レンズ(以下「凹レンズ」という)10を設け、助手席側のドアミラー30を、凹レンズ10と運転者Pの眼球位置Aとを結ぶ直線L上から上方にオフセットして設けたことを特徴とする。凹レンズは、運転者Pの眼球位置Aより前方下部に配置されている。
凹レンズ10とドアミラー30は、共通のミラーベース40に支持されている。ミラーベース40は、ドアミラー30を支持するものであって、自動車の車体2の側面に設けられている。ミラーベース40は、例えばフロントサイドドア3の前端の三角コーナー部41とサイドウィンドウ43との間に固定されるようになっている。
図2および図3に示すように、ミラーベース40は、例えば合成樹脂から構成されており、車体2(図1参照)に固定される板状の基部44と、この基部44の上端部から外側に張り出す張出部45と、基部44の下端部から車体2の後方に延出するレンズ支持部51とを備えている。基部44と張出部45とレンズ支持部51は、例えば射出成型によって一体成型されている。
基部44は、ミラーベース40を車体へ固定した状態で、車体2の側面(サイドウィンドウ43面)に沿うように上部が車両内側に傾斜するように形成されている。基部44は、三角コーナー部41とサイドウィンドウ43との間の隙間形状に合わせて、例えば、側面視で、前後に底辺を有する略台形を呈している(図1参照)。なお、基部44の形状は、台形に限定されるものではなく、車体2への取付部分の形状に応じて決定するようにすればよく、例えば、三角コーナー部41に基部が形成される場合は、側面視三角形を呈する。図2に示すように、基部44には、車体2の内側に向かってボルト46が複数(本実施形態では3本)挿通されており、このボルト46を介して、ミラーベース40がフロントサイドドア3の窓枠(図示せず)に固定されている。
図1および図3に示すように、張出部45は、ミラーベース40を車体2へ固定した状態で、略水平となり、その先端にドアミラー30が回動可能に支持される。張出部45の内部には、ドアミラー30を使用位置と格納位置との間で回動させる電動格納ユニット47(図3参照)が設けられている。ドアミラー30の使用位置とは、ドアミラー30が外方に張り出して、走行時に運転者Pが車体2の後方を視認できる状態の位置をいう。ドアミラー30の格納位置とは、ドアミラー30が車体2側に折り畳まれて格納された状態をいう。電動格納ユニット47は、ドアミラー30を回動させるためのモータ、ギヤ、シャフトおよび電子制御基板(図示せず)を備えており、これらをケーシング内に一体的に収容して構成されている。
図3に示すように、張出部45の下部には、段差部48が電動格納ユニット47の下方の位置で、形成されている。段差部48には、ドアミラー30の底部から車体2側に延出して形成された取付座31が組み合わされる。ドアミラー30の取付座31には、電動格納ユニット47のシャフトが固定され、シャフトが回転することでドアミラー30が回動する。張出部45の高さは、ドアミラー30が通常位置(ミラーベースの下端部位置)よりも100mm程度上方に位置するように設定されている。
通常、電動格納ユニットはドアミラー内に設けられるが、本実施形態では、電動格納ユニット47をミラーベース40の張出部45に設けているので、ドアミラー30の内部空間にスペースができる。このスペースには、レーダやカメラ等といった車両・歩行者検知デバイス、種々の電波を受信するアンテナや、ターンランプ32(図1参照)等の光などを収容することができる。なお、前記スペースを削除して、ドアミラー30のハウジングを小さくすることで、運転者Pの直接視認領域を広くするようにしてもよい。
図1および図2に示すように、レンズ支持部51は、基部44の下端部の後端縁から、車体2の後方へ延出しており、凹レンズ10がサイドウィンドウ43の下端部位置に配置されるようになっている。レンズ支持部51は、ミラーベース40を車体へ固定した状態で、サイドウィンドウ43と干渉しないように、基部44の外側へオフセットして形成されている(図3参照)。図2に示すように、レンズ支持部51は、凹レンズ10の外周縁を囲繞する筒部52と、筒部52内に挿入された凹レンズ10を押さえる押え部材53とを備えている。筒部52は、その軸方向が、ミラーベース40を車体2へ固定した状態で、サイドウィンドウ43の表面と略直交する角度に形成されている。筒部52の外側端部には、凹レンズ10を係止する鍔部52aが形成されている。鍔部52aは凹レンズ10によって見える像の死角を増やさないように、僅かな幅で形成されている。押え部材53は、筒部52内に挿入された凹レンズ10および後記するマスク11を車内側から外方に押えるものであって、筒部52に嵌合あるいは、ビス等の図示しない固定部材を用いて、筒部52に固定されている。押え部材53には、凹レンズ10を視認するための開口部53aが形成されている。開口部53aは、内側に位置するマスク11の開口部11aよりも大きく形成されており、押え部材53が、マスク11の開口部11aを塞がないようになっている。
筒部52の位置は、ミラーベース40を車体へ固定した状態で、凹レンズ10の前端が基部44の後端縁から約30mmの部分に位置し、凹レンズ10の下端がフロントサイドドア3の窓枠の下端部(ドア本体の上端面)から約30mmの部分に位置するように決定されている。
次に、凹レンズ10の構成を説明する。
凹レンズ10は、車体2の外部の死角を視認するために車体2の窓面に沿って設けられる車両用視野拡大レンズであって、図4の(a)および(b)に示すように、レンズ本体12の接眼側片面12aに、凹面部13を形成するとともに、レンズ本体12の接眼側片面12aの反対側の面となる対物側片面12b(図4の(a)のみ図示)の表面を、凹面部13の投影面13a(図4の(a)のみ図示)を全て含むとともに投影面13aよりも大きい面積になるように形成したことを特徴とする。凹面部13は、レンズ本体12の片面(接眼側片面12a)の表面の面積よりも小さい広さに形成されており、レンズ本体12の片面(接眼側片面12a)には、凹面部13に隣接する平面部14が形成されている。凹レンズ10は、凹面部13が形成された面が接眼側片面12aとなり、運転者P側を向くように配置される。
レンズ本体12は、円盤形状を呈しており、凹面部13は、その開口部分の平面形状がレンズ本体12のレンズ径より小さい径の円形状に形成されている。凹面部13は、レンズ本体12と同心円状に形成されており、平面部14が、凹面部13を囲んで輪帯状に形成されている。対物側片面12bとなる凹面部13および平面部14の裏側の面(車体2の外方面)は、フラットになっている。なお、凹面部13および平面部14の裏側の面(対物側片面12b)は、フラットに限定されるものではなく、凹状あるいは凸状に形成されてもよい。この場合、凹状または凸状の曲率半径は、凹面部13の曲率半径より小さくする。
レンズ本体12は、例えば、アクリル樹脂等の屈曲率1.49の材質によって形成されている。この場合、図4の(a)に示すように、レンズの直径D1を98.4mm、レンズの厚さTを28.0mm、凹面部13の表面と同じ曲率の球体の半径D2を30.7mm、前記球体の中心と平面部14の表面との間の距離Xを7.7mmとするのが好ましい。このようにすれば、凹レンズ10から運転者P側に62.5mmの位置に焦点があり、ディオプター値が−16D相当のレンズとなる。なお、図示しないが、レンズ本体12の外周面には、レンズ支持部51に固定するための、ネジ穴、爪部や溝部等が形成されている。
このような構成の凹レンズ10によれば、凹面部を囲む平面部を有さない通常の凹レンズ110(図5の(b)参照)と比較して、視野角が広くなる。以下に、その理由を説明する。図5の(a)に示すように、凹面部13に入射する光の経路は、凹面部13の周縁部に近ければ近いほど、光の進路と凹面部13表面との傾斜角度が大きくなるため、径方向外側に屈折する。ここで、本実施形態の凹レンズ10では、接眼側片面12aの凹面部13の周囲に平面部14が形成されているので、凹面部13の周縁部で入射した光が、径方向外側へ屈折した際に、平面部14の厚み部分を通過して、平面部14の裏側の面(車体2の外方面)からさらに径方向外側へ屈折して出射される。これによって、広い視野角度を確保することができる。そして、凹面部13の外端近傍部分まで有効な像を得られ、広い範囲を視認することができる。特に、本実施形態では、平面部14は、凹面部13の周囲全体に亘って輪帯状に形成されているので、上下左右の全周方向に亘って広い視野角度を確保することができる。なお、平面部14の幅は、凹面部13の周縁部で入射した光の屈折角度と、凹レンズ10の厚さTに応じて決定されるものであって、凹面部13の周縁部で入射した光が、平面部14の裏側の面(対物側片面12b)に到達できる(レンズ本体12の外周面から出射しない)寸法となる。
これに対して、凹面部を囲む平面部を有さない通常の凹レンズ110では、図5の(b)に示すように、凹面部13の周縁部に入射した光は、凹レンズ110の外周面から外側に出射してしまう。そのため、凹面部13の周縁部では、車体2の外方を視認することができない。すなわち、凹レンズ110では、凹面部13の周縁部を有効に利用することができず、ある程度凹面部13の径方向内側に入った位置でないと車体2の外方を視認することができない。そして、凹面部13の中心部に近いほど、入射光の径方向外側への屈折角度が小さくなるので、凹レンズ110全体としての視野角が狭くなる。
具体的には、前記の寸法で形成された凹レンズ10では、図6に示すように、凹レンズ10の凹面部13側の表面(平面部14の表面)から1500mm離間した位置から、凹レンズ10を見ると、凹レンズ10の車体2の外方面から2000mm離間した位置において、半径3200mmの範囲を視認することができる。これに対して、凹レンズ10と同形状の凹面部13を有する通常の凹レンズ110では、前記した同じ条件で、凹レンズ10の車体2の外方面から2000mm離間した位置において視認できるのは、半径1200mmの範囲だけである。このように、本実施形態の凹レンズ10では、凹面部13の周囲に平面部14を形成するだけで、従来の凹レンズ110の2倍以上の範囲を視認することができる。
次に、凹レンズ10のディオプター値やレンズの直径等の各種設定値の範囲について、図7のグラフを参照しながら説明する。
レンズのディオプター値はレンズの表面と裏面のディオプター値の和であるが、本実施形態の凹レンズ10は、車体2の外方面がフラットであるのでこの面のディオプター値は0となり、凹レンズ10のディオプター値は凹面部13のディオプター値となる。
一般に、サイドミラーの下部に設けられる補助ミラー等、車両周辺確認用のミラーの曲率半径は100〜800mmである。ここで、本実施形態に係る凹レンズ10においても、車両周辺確認用のミラーと同程度の焦点距離を得られるように、ディオプター値を設定することとした。曲率半径が100〜800mmのミラーは、焦点距離が−400〜−50mmであるので、凹レンズ10のディオプター値は、−2.5〜−20Dとなる。
このディオプター値(−2.5〜−20D)の範囲で、画角(視認角度)60度の範囲が見えるレンズ直径(凹面部13の直径)を計算すると、図7の細線L1よりも上側に示す範囲となる。この細線L1を設定可能なレンズ直径の下限値とする。レンズ直径の上限値は、サイドウィンドウ43の外側に設置可能な大きさとして、360mmとした。すなわち、図7のハッチングH1で示す部分が、有効な数値範囲となる。
さらに、望ましい数値として、ディオプター値(−2.5〜−20D)の範囲で、画角120度の範囲が見える(直左保安基準を満たす)レンズ直径を計算すると、図7の太線L2よりも上側に示す範囲となる。レンズ直径の上限値は、サイドウィンドウ43の外側に設置可能であるとともに、デザイン等も考慮して、300mmとした。すなわち、図7のハッチングH2で示す部分が、さらに有効な数値範囲となる。
以上の説明と図7のグラフを参照して、好ましいディオプター値とレンズ直径を、本実施形態では以下のように数値限定することができる。
(1)ディオプター値が−20Dのときは、レンズ直径(凹面部13の直径)は50〜360mm、望ましくは100〜300mmとする。
(2)ディオプター値が−15Dのときは、レンズ直径(凹面部13の直径)は60〜360mm、望ましくは100〜300mmとする。
(3)ディオプター値が−10Dのときは、レンズ直径(凹面部13の直径)は100〜360mm、望ましくは150〜300mmとする。
(4)ディオプター値が−5Dのときは、レンズ直径(凹面部13の直径)は240〜360mm、望ましくは300mmとする。
(5)ディオプター値が−2.5Dのときは、レンズ直径(凹面部13の直径)は360とする。
図2に示すように、凹レンズ10の凹面部13側の片面には、凹面部13を部分的に覆うマスク11が設けられている。本実施形態では、マスク11は、凹レンズ10を車体2に設置した状態での凹面部13の上部と下部を覆っている。マスク11は、例えば、黒いフィルムによって形成されており、開口部11aが形成されている。開口部11aは、直線状の上辺および下辺と、これら上辺と下辺の端部同士を繋ぐ一対の側辺とからなる周縁部を備えている。上辺および下辺は、互いに平行に形成されており、凹レンズ10を車体2に設置した状態で水平になるように配置される。側辺は、凹面部13の開口部分平面の円と同じ曲率半径を有しており、開口部分平面の円の円周に沿うように形成されている。マスク11は、凹レンズ10と一緒にレンズ支持部51の筒部52内に収容されて、押え部材53で押えられて、凹レンズ10の車体2側表面に固定される。そして、マスク11は、上空が写る凹面部13の上部と、フロントサイドドア3本体が写る凹面部13の下部を塞いでいる。なお、マスク11は、凹レンズ10の平面部14に接着して固定してもよい。また、マスク11と押え部材53を兼用するようにしてもよい。また、マスク11の材質は、フィルムに限定されるのもではない。
凹面部13には、反射防止加工が施されている。反射防止加工は、凹面部13の表面に二酸化ケイ素などの微細なガラス粉末を吹き付けて細かい凹凸を形成したり、凹面部13の表面にフッ化マグネシウム(MgF2)などの蒸着等による薄膜からなる反射防止膜を形成したりする等の方法で施される。反射防止加工を施すことによって、日光や街灯等の反射を防止できるので、視界が良好になる。
レンズ本体12の全面に、透明電導膜が形成されている。この透明電導膜に通電することで、ヒーターの機能を備えることができるので、霜を溶かしたり、結露を防止することができる。
凹レンズ10の、凹面部13および平面部14の裏側の面(車体2の外方面)には、親水コートまたは撥水コートが施されている。親水コートは、二酸化ケイ素や光触媒作用を有する酸化チタンを含む材料などの薄膜からなる親水層が蒸着等で形成されており、レンズ表面に水滴ができるのを防止し、水の膜が一面に広がるので、視界が良好になる。また、撥水コートは、レンズ表面にシリコーン系やフッ素系の撥水コート剤を塗布して撥水層が形成されており、レンズ表面で水滴を滑らせるので、水滴が溜まらず、視界が良好になる。
以上のような構成の視野拡大構造1によれば、凹レンズ10を運転者Pの眼球位置Aより前方下部に設けたことによって、運転者Pの姿勢を崩すことなく、凹レンズ10を見ることができる。また、凹レンズ10は、凹面部13の周囲に平面部14が形成されているので、周縁部を含む凹面部13の全体に亘って車体2外部の状態を写すことができる。従って、広い画角(本実施形態では120度)を得ることができ、図8に示すように、広い範囲のスペースSを視認することができる。具体的には、フロントサイドドア3による死角領域S1、Aピラーによる死角領域S2および車体2の側部による死角領域S3の殆んどを視認することができる。また、鏡ではなく凹レンズ10を用いているので、車体2外部を正像で視認することができ、障害物の相対的な位置関係を把握しやすい。
また、本実施形態の凹レンズ10によれば、上下方向にも広い画角を得ることができるが、ドアミラー30を凹レンズ10と運転者Pの眼球位置Aとを結ぶ直線L上から上方にオフセットして設けているので、認識したい車体2外部の像にドアミラー30が写り込むことがなく、障害物を認識しやすくなる。さらに、ドアミラー30の設置位置が上方に上がったことによって、ドアミラー30本体による死角をなくすことができるとともに、ドアミラー30に設けたターンランプ32の点滅を周囲から認識しやすくなる。
また、凹面部13の上下を覆うマスク11を設けたことによって、上空とフロントサイドドア3本体が見えなくなる。これによって、車体2外部の像が集中的に写ることとなり、障害物を認識しやすくなる。
さらに、凹レンズ10は厚さが小さく、断面積が小さい上に、サイドウィンドウ43と略平行に設けられているので、車体2を正面から見たときの突出量および面積が小さい。したがって、車体走行時の空気抵抗の増加を低減することができる。
凹レンズ10は、ドアミラー30を固定するためのミラーベース40に一体的に形成されたレンズ支持部51に固定されているので、車体2への取付け構造が簡素化されるとともに、ミラーベース40を車体2に取り付けるだけで、凹レンズ10を車体2に容易に固定することができる。また、凹レンズ10は、筒部52内に挿入して押え部材53で押えるだけで固定されているので、レンズ支持部51への着脱、固定が容易である。したがって、凹レンズ10のメンテナンスや交換を容易に行うことができる。
次に、図9を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズ10に設けられるマスクの他の形態について説明する。
前記実施形態のマスク11が、直線状の上辺、下辺と、円弧状の一対の側辺とを備えた開口部11aを備えているのに対して、図10に示すように、本実施形態に係るマスク15は、正方形の開口部15aを備えている。開口部15aの正方形形状は、凹面部13の開口部分の平面円が正方形の外接円となるようになっている。
このような構成のマスク15によれば、凹面部13の上部と下部のみならず、側部も覆うことで、視認したい領域のみを凹面部13内に見ることができる。したがって、余分な像が写らないので、障害物を認識しやすくなる。
なお、開口部15aの形状は、前記のような正方形に限定されるものではなく、視認したい領域に応じて、横長あるいは縦長の長方形、楕円形、台形等、種々の形状に適宜決定することが可能である。
次に、図10を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズ(凹レンズ)の他の形態について説明する。
前記実施形態の凹面部13の開口部分が円形であったのに対して、図10の(a)に示す凹レンズ20は、レンズ本体21に形成される凹面部22が、開口部分の平面形状が円の上部を直線状に切り欠いてなる弓形状になっている。凹面部22の周囲には、凹面部22を囲む平面部23が環状に形成されている。レンズ本体21は、円盤形状を呈している。なお、凹面部22の曲率半径は凹面部13と同等である。円の上部の直線状の切り欠き位置は、視認したい領域に応じて決定される。凹面部22の周囲にはこれを囲むように平面部23が形成されている。
このような構成の凹レンズ20によれば、マスク11,15を設けなくても、視認したい領域のみを凹面部22内に見ることができ、余分な像が写らないので、障害物を認識しやすくなる。
なお、本実施形態では、凹面部22の開口部分の平面形状は弓形となっているが、これに限定されるものではなく、視認したい領域に応じて、弓形の下部も直線状に切り欠いてなる形状(直線状の上辺、下辺と円弧状の一対の側辺で囲まれた形状)、正方形、横長あるいは縦長の長方形、楕円形、台形等、適宜決定することが可能である。
図10の(b)に示す凹レンズ25は、レンズ本体26が、円盤形状の上部と下部が直線状に切除された形状に形成されている。レンズ本体26の上面と下面は、互いに平行に形成されており、上面と下面との距離は、図2に示したマスク11の上辺と下辺との離間距離と同じ長さである。凹面部27は、レンズ本体26の上下部の切除に応じて、平面視で、直線状の上辺、下辺と円弧状の一対の側辺で囲まれた形状となる。そして、側辺の外側に、平面部28がそれぞれ形成されている。平面部28は、それぞれ所定の幅を有する円弧の帯状に形成されている。
このような構成によれば、マスク11,15を設けなくても、視認したい領域のみを凹面部22内に見ることができ、余分な像が写らないので、障害物を認識しやすくなる。さらに、凹レンズ25自体の大きさを小さくすることができるので、凹レンズ25の設置スペースを小さくすることができる。
なお、凹レンズ25の形状は前記の形状に限定されるものではなく、例えば、円盤形状の上部のみが直線状に切除された弓形形状としてもよい。
次に、図11を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両用視野拡大レンズ(凹レンズ)のさらに他の形態について説明する。
前記実施形態では、凹面部13の周囲に平面部14が形成されていたのに対して、図11に示す凹レンズ70は、レンズ本体71が円錐台状に形成されており、平面部14が切除された形状となっている。レンズ本体71の接眼側片面71aには、その全面に亘って凹面部13が形成されている。レンズ本体71の接眼側片面71aの反対側の面となる対物側片面71bの表面は、凹面部13の投影面13aを全て含むとともに投影面13aよりも大きい面積になるように形成されている。
レンズ本体71は、例えば、アクリル樹脂等の屈曲率1.49の材質によって形成されている。この場合、図11の(a)に示すように、レンズの対物側片面71bの直径D1を98.4mm、レンズの厚さTを28.0mm、凹面部13の表面と同じ曲率の球体の半径D2を30.7mm、前記球体の中心と平面部14の表面との間の距離Xを7.7mmとするのが好ましい。このようにすれば、凹レンズ10から運転者P側に62.5mmの位置に焦点があり、ディオプター値が−16D相当のレンズとなる。なお、図示しないが、レンズ本体12の外周面には、レンズ支持部51に固定するための、ネジ穴、爪部や溝部等が形成されている。前記の数値は図4に示したレンズ本体12と同等である。
対物側片面71bの直径D1は、凹面部13の周縁部で入射した光の屈折角度と、凹レンズ70の厚さTに応じて決定されるものであって、凹面部13の周縁部で入射した光(図11の(a)に破線にて示す)が、対物側片面71bに到達できる(レンズ本体12の側面から出射しない)寸法となる。ここで、対物側片面71bの表面の投影面13aを除いた周囲の部分は、図4の平面部14と同等の形状となっている。
このような構成の凹レンズ70によれば、視野角が広くなり、前記実施形態と同様の作用効果が得られる他に、レンズ本体71の体積が、図4に示したレンズ本体12と比較して小さくなり、凹レンズ70の軽量化が図れる。また、凹レンズ70を成形によって作製する場合、駄肉がなく、成形時間を短縮することもできる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、凹レンズ10を視野拡大構造1に使用して助手席側のフロントサイドドア3側に設置しているが、設置位置はこれに限定されるものではなく、死角が発生する場所の近傍である後方ウィンドウ部分やフェンダー部分等に設けるようにしてもよいのは勿論である。
1 視野拡大構造
10 凹レンズ(車両用視野拡大レンズ)
11 マスク
12 レンズ本体
12a 接眼側片面
12b 対物側片面
13 凹面部
13a 投影面
14 平面部
30 ドアミラー
40 ミラーベース
P 運転者
A 眼球位置
20 凹レンズ
21 レンズ本体
22 凹面部
23 平面部
25 凹レンズ
26 レンズ本体
27 凹面部
28 平面部
70 凹レンズ
71 レンズ本体
72a 接眼側片面
72b 対物側片面

Claims (6)

  1. 車体外部の死角を視認するために車体の窓面に沿って設けられる車両用視野拡大レンズであって、
    レンズ本体の接眼側片面に、凹面部を形成するとともに、
    前記レンズ本体の前記接眼側片面の反対側の面となる対物側片面の表面を、前記凹面部の投影面を全て含むとともに、前記投影面よりも大きく且つ前記凹面部の周縁部全周において運転者側から前記凹面部に入射した光が前記対物側片面に到達できるように形成した
    ことを特徴とする車両用視野拡大レンズ。
  2. 前記レンズ本体の前記接眼側片面に、前記凹面部に隣接する平面部を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用視野拡大レンズ。
  3. 前記レンズ本体は、円盤形状を呈し、
    前記凹面部の開口部分の平面形状は、前記レンズ本体のレンズ径より小さい径の円形状に形成され、
    前記平面部は、前記凹面部を囲んで輪帯状に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用視野拡大レンズ。
  4. 前記レンズ本体の前記接眼側片面に、前記凹面部の上部を覆うマスクを設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用視野拡大レンズ。
  5. 前記レンズ本体は、円盤形状を呈し、
    前記凹面部の開口部分の平面形状は、前記レンズ本体のレンズ径より小さい径の円の上部を直線状に切り欠いてなる弓形状に形成され、
    前記平面部は、前記凹面部を囲んで環状に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用視野拡大レンズ。
  6. 前記レンズ本体は、前記接眼側片面が小径で前記対物側片面が大径の円錐台形状を呈し、
    前記凹面部は、前記接眼側片面の全面に亘って形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用視野拡大レンズ。
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