JP5153855B2 - 発電機出力計算装置、方法及びプログラム - Google Patents

発電機出力計算装置、方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、発電機出力計算装置、方法及びプログラムに関する。
従来より、汽力発電ユニットにおいて、タービンを運転させて仕事をした蒸気は、復水器によって一旦水に戻される。復水器は、蒸気を水へ戻す冷却水として取水口から取水した海水を使用し、海水と蒸気との間で熱交換させた後、温度上昇した海水を排水口より排水している。
このように温度上昇した海水を排水するため、取水温度と排水温度の差(以下、取排水温度差という)は、自治体(市町村)と結んだ公害防止協定により、日平均及び瞬時値の制約が設けられている。例えば、このような協定では、日平均7℃以下、瞬時10℃以下を遵守することが求められる。
この協定遵守に関する先願は、例えば、特許文献1がある。特許文献1に開示された方法は、取排水温度差と発電機出力との相関関係に着目し、取排水温度差が7℃以下であって、その計測時の温度差が以前の計測時より低くなる傾向のときに、発電機の出力を現状より高い設定にし、低くなる傾向でないときに発電機の出力を現状維持にする。また、特許文献1に開示された方法は、取排水温度差が7℃以上であって、その計測時の温度差が以前の計測時より高くなる傾向のときに、発電機の出力を現状より低い設定にし、高くなる傾向でないときに現状維持にする。
特開2010−24871号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法は、取水温度が安定している場合を想定しており、かつ、日平均7℃遵守を主眼として発電機の自動出力制限を行う方法であり、海水温の急激な変化に対応する方法ではない。
ここで、発電機における取排水温度差について整理すると次のような項目を挙げることができる。
(1)取排水温度差は、発電機の出力に対してある一定の関係がある。例えば、発電機の出力の増減は、タービンへ流入する蒸気の増減に関係し、復水器で冷却される蒸気の増減に関係する。また、復水器で冷却される蒸気の増減は、海水との熱交換量の増減に関係し、取排水温度差の高低に関係する。
(2)取水温度は協定により、例えば、海面下60cmを測定した温度である。取排水温度差は、取水温度と、取水温度を測定したときの排水温度との差をリアルタイムで計算された温度差である(取水した海水が排水されるまでの約7分間タイムラグは考慮されていない)。
(3)冬季(11月〜2月)においては、風速・気温・波高等の条件により取水温度が短時間(5〜30分)に急激に降下(2〜3℃)する事象が発生することがある。これは、表層の冷たい海水が下層(海面下60cmより下方)へ下ることにより発生するものと推測されるがその場合、取水温度差は出力との相関以上に大幅に拡大する為、特許文献1の内容では瞬時制限に対して対応できない。
(4)又、取水温度の急降下は、朝の出力増加要請時と重なることが多く出力上昇という要素が加わると取排水温度差はさらに拡大する。出力の降下により、排水口海水温度が下がるまでにはやはり7分程度の時間遅れがある。
そこで、海水温の急激な変化があった場合でも、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を制御する技術が求められている。
本発明は、海水温の急激な変化があった場合でも、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を制御するための計算をすることができる発電機出力計算装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
(1) 復水器を用いた発電機について、取水口における温度と排水口における温度との差である取排水温度差を所定の規定値の範囲内にするために、発電機の出力を計算する発電機出力計算装置であって、前記取水口における取水の温度である取水温度を測定する取水温度測定手段と、前記排水口における排水の温度である排水温度を測定する排水温度測定手段と、前記復水器の入口における冷却水の温度である復水器入口温度を測定する復水器入口温度測定手段と、前記復水器の出口における冷却水の温度である復水器出口温度を測定する復水器出口温度測定手段と、前記発電機の第1の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第1取排水温度記憶手段と、前記発電機の第2の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第2取排水温度記憶手段と、前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶された前記取水温度及び前記排水温度から算出される取排水温度差である実測取排水温度差と、記憶されたデータと、の関係から、演算により算出される取排水温度差である演算取排水温度差を算出するための演算式を複数種類生成する演算式生成手段と、前記第1取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成手段によって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第1取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第1演算選択手段と、前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成手段によって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第2取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第2演算選択手段と、
前記第1演算選択手段によって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第1の出力と、前記第2演算選択手段によって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第2の出力と、の関係から取排水温度差によって前記発電機の出力を演算する出力演算式を生成する出力演算式生成手段と、を備える発電機出力計算装置。
(1)の構成によれば、本発明に係る発電機出力計算装置は、発電機の第1の出力で稼動している場合に測定された取水温度と、排水温度と、復水器入口温度と、復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第1取排水温度記憶手段と、発電機の第2の出力で稼動している場合に測定された取水温度と、排水温度と、復水器入口温度と、復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第2取排水温度記憶手段と、を備えている。そして、発電機出力計算装置は、実測取排水温度差と、記憶されたデータと、の関係から、演算取排水温度差を算出するための演算式を複数種類生成する。次に、発電機出力計算装置は、第1取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、実測取排水温度差と、演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、第1取排水温度記憶手段について演算取排水温度差を演算する演算式として選択し、第2取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、同様に、実測取排水温度差と、演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、第2取排水温度記憶手段について演算取排水温度差を演算する演算式として選択する。次に、発電機出力計算装置は、選択された演算式によって演算される演算取排水温度差の平均値及び発電機の第1の出力と、選択された演算式によって演算される演算取排水温度差の平均値及び発電機の第2の出力と、の関係から取排水温度差によって発電機の出力を演算する出力演算式を生成する。
すなわち、本発明に係る発電機出力計算装置は、蓄積したデータから取排水温度差についての複数種類の演算式を生成し、生成した複数種類の演算式のうち選択した最適の演算式から演算した演算取排水温度差と、発電機の出力との関係についての出力演算式を生成する。よって、発電機出力計算装置は、取排水温度差から出力演算式によって、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を制御するための計算をすることができる。したがって、発電機出力計算装置は、出力演算式によって、海水温の降下値を考慮した取排水温度差から発電機の出力を演算することにより、海水温の急激な変化に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を制御するための計算をすることができる。
(2) 前記演算式生成手段は、前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記取水温度と前記実測取排水温度差との関係から前記取水温度によって前記演算取排水温度差を演算するための第1演算式を生成する第1演算式生成手段と、前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記復水器入口温度と前記取水温度との温度差と、前記実測取排水温度差との関係から、当該温度差によって前記演算取排水温度差を演算するための第2演算式を生成する第2演算式生成手段と、前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記復水器入口温度と前記復水器出口温度との差である復水器出入口温度差と、前記実測取排水温度差との関係から、当該復水器出入口温度差によって前記演算取排水温度差を算出するための第3演算式を生成する第3演算式生成手段と、を含む(1)に記載の発電機出力計算装置。
すなわち、(2)に係る発電機出力計算装置は、(1)に記載の発電機出力計算装置において、複数種類の演算式は、取水温度から演算取排水温度差を演算する第1演算式と、復水器入口温度と取水温度との差から演算取排水温度差を演算する第2演算式と、復水器出入口温度差から演算取排水温度差を演算する第3演算式とを含む。したがって、(2)に係る発電機出力計算装置は、生成した第1から第3演算式のうちから選択した最適の演算式によって演算した演算取排水温度差と、発電機の出力との関係から出力演算式を生成するので、生成した最適の出力演算式によって、海水温の降下値を考慮した取排水温度差から発電機の出力を演算することにより、海水温の急激な変化に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を制御するための計算をすることができる。
(3) 前記演算式生成手段は、前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記取水温度と前記復水器入口温度との関係から前記取水温度によって前記復水器入口温度を演算するための演算式を生成し、前記復水器入口温度と前記排水温度との関係から、当該演算式によって演算された前記復水器入口温度によって前記排水温度を演算するための演算式を生成し、前記取水温度と当該演算式によって演算された排水温度との前記演算取排水温度差を演算する第4演算式を生成する第4演算式生成手段と、前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記復水器入口温度と前記排水温度との関係から前記復水器入口温度によって前記排水温度を演算するための演算式を生成し、前記排水温度と前記実測取排水温度差との関係から、当該演算式によって演算された排水温度によって前記演算取排水温度差を演算するための第5演算式を生成する第5演算式生成手段と、をさらに含む(2)に記載の発電機出力計算装置。
すなわち、(3)に係る発電機出力計算装置は、(2)に記載の発電機出力計算装置において、取水温度から復水器入口温度を演算し、演算された復水器入口温度から排水温度を演算し、演算した排水温度と取水温度とから演算取排水温度差を演算する第4演算式と、復水器入口温度から排水温度を演算し、演算した排水温度と取水温度とから演算取排水温度差を演算する第5演算式をさらに備えている。したがって、(3)に係る発電機出力計算装置は、生成した第4及び第5演算式をさらに含み、第1演算式から第5演算式のうちから選択されたさらに最適の演算式によって演算される演算取排水温度差と、発電機の出力との出力演算式を生成するので、生成した最適の出力演算式によって、海水温の降下値を考慮した取排水温度差から発電機の出力を演算することにより、海水温の急激な変化に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を精度よく制御するための計算をすることができる。
(4) 前記演算式生成手段は、前記第1演算式から前記第5演算式によって演算された前記演算取排水温度差の平均値を算出する平均値演算手段をさらに含む(3)に記載の発電機出力計算装置。
すなわち、(4)に係る発電機出力計算装置は、(3)に記載の発電機出力計算装置において、第1演算式から第5演算式の演算結果の平均値をさらに算出する。したがって、(4)に係る発電機出力計算装置は、第1演算式から第5演算式と、演算取排水温度差の平均値の算出とのうちから選択された、さらに最適の演算式又は平均値の算出によって求められる演算取排水温度差と、発電機の出力との出力演算式を生成するので、生成したさらに最適の出力演算式によって、海水温の降下値を考慮した取排水温度差から発電機の出力を演算することにより、海水温の急激な変化に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力をさらに精度よく制御するための計算をすることができる。
(5) 前記発電機の出力から、前記出力演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、サンプリングした前記取水温度と前記排水温度とから算出された前記実測取排水温度差との差によって、前記出力演算式の切片を移動した出力演算式である補正出力演算式を生成し、前記補正出力演算式によって演算された前記演算取排水温度差に、前記補正出力演算式を生成したときの取水温度と、前記補正出力演算式によって演算するときの取水温度との差を加算して補正する補正手段をさらに備える、(1)から(4)のいずれかに記載の発電機出力計算装置。
すなわち、(5)に係る発電機出力計算装置は、(1)から(4)のいずれかに記載の発電機出力計算装置において、出力演算式から補正出力演算式を生成し、補正出力演算式によって演算された演算取排水温度差に、補正出力演算式を生成したときの取水温度と、補正出力演算式による演算時の取水温度との差を加算して補正する。したがって、(5)に係る発電機出力計算装置は、演算取排水温度差と、発電機の出力との出力演算式を補正した補正出力演算式を生成し、補正するので、補正した補正出力演算式によって、海水温の降下値を考慮した取排水温度差から発電機の出力を補正して演算することにより、海水温の急激な変化に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力をさらに精度よく制御するための計算をすることができる。
(6) 復水器を用いた発電機について、取水口における温度と排水口における温度との差である取排水温度差を所定の規定値の範囲内にするために、発電機の出力を計算する発電機出力計算装置が実行する方法であって、前記発電機出力計算装置は、前記取水口における取水の温度である取水温度を測定する取水温度測定手段と、前記排水口における排水の温度である排水温度を測定する排水温度測定手段と、前記復水器の入口における冷却水の温度である復水器入口温度を測定する復水器入口温度測定手段と、前記復水器の出口における冷却水の温度である復水器出口温度を測定する復水器出口温度測定手段と、前記発電機の第1の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第1取排水温度記憶手段と、前記発電機の第2の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第2取排水温度記憶手段と、を備え、前記方法は、前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶された前記取水温度及び前記排水温度から算出される取排水温度差である実測取排水温度差と、記憶されたデータと、の関係から、演算により算出される取排水温度差である演算取排水温度差を算出するための演算式を複数種類生成する演算式生成ステップと、前記第1取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成ステップによって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第1取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第1演算選択ステップと、前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成ステップによって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第2取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第2演算選択ステップと、
前記第1演算選択ステップによって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第1の出力と、前記第2演算選択ステップによって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第2の出力と、の関係から取排水温度差によって前記発電機の出力を演算する出力演算式を生成する出力演算式生成ステップと、を備える方法。
したがって、(6)の方法によって、(1)と同様に、発電機出力計算装置は、生成した複数種類の演算式のうち選択した最適の演算式から演算した演算取排水温度差と、発電機の出力との関係についての出力演算式を生成し、生成した出力演算式によって、海水温の降下値を考慮した取排水温度差から発電機の出力を演算することにより、海水温の急激な変化に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を制御するための計算をすることができる。
(7) 復水器を用いた発電機について、取水口における温度と排水口における温度との差である取排水温度差を所定の規定値の範囲内にするために、発電機の出力を計算する発電機出力計算装置に実行させるためのプログラムであって、前記発電機出力計算装置は、前記取水口における取水の温度である取水温度を測定する取水温度測定手段と、前記排水口における排水の温度である排水温度を測定する排水温度測定手段と、前記復水器の入口における冷却水の温度である復水器入口温度を測定する復水器入口温度測定手段と、前記復水器の出口における冷却水の温度である復水器出口温度を測定する復水器出口温度測定手段と、前記発電機の第1の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第1取排水温度記憶手段と、前記発電機の第2の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第2取排水温度記憶手段と、を備え、前記プログラムは、前記発電機出力計算装置に、前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶された前記取水温度及び前記排水温度から算出される取排水温度差である実測取排水温度差と、記憶されたデータと、の関係から、演算により算出される取排水温度差である演算取排水温度差を算出するための演算式を複数種類生成する演算式生成ステップと、前記第1取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成ステップによって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第1取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第1演算選択ステップと、前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成ステップによって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第2取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第2演算選択ステップと、前記第1演算選択ステップによって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第1の出力と、前記第2演算選択ステップによって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第2の出力と、の関係から取排水温度差によって前記発電機の出力を演算する出力演算式を生成する出力演算式生成ステップと、を実行させるためのプログラム。
したがって、(7)のプログラムによって、(1)と同様に、発電機出力計算装置は、生成した複数種類の演算式のうち選択した最適の演算式から演算した演算取排水温度差と、発電機の出力との関係についての出力演算式を生成し、生成した出力演算式によって、海水温の降下値を考慮した取排水温度差から発電機の出力を演算することにより、海水温の急激な変化に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を制御するための計算をすることができる。
本発明によれば、次の様な効果がある。
(1)取排水温度差(瞬時値)に相当する出力を演算させることで、環境規制値の遵守と給電運用の両立を図ることができる。さらに、海水温の急激な変化によって取水温度急降下の場合であっても、確保したい取排水温度差に相当する出力を瞬時に予測することができる。
(2)過去の実績を元に、例えば、310MWと175MWの2種類の出力について下記の6項目の演算を同時に行い、その結果について、ある範囲に収まるデータの数が多い演算式を自動で選択する。このため、単一の演算に頼らず、最も精度の高い演算を選択し、信頼性が向上した結果を出力することができる。
・第1演算式:取水海水温度から演算取排水温度差を演算
・第2演算式:復水器入口温度と取水温度の差から演算取排水温度差を演算
・第3演算式:復水器出入口温度差から演算取排水温度差を演算
・第4演算式:取水温度から復水器入口温度を演算し、演算した復水器入口温度から排水温度を演算し、演算した排水温度と取水温度とから演算取排水温度差を演算
・第5演算式:復水器入口温度から排水温度を演算し、演算した排水温度と取水温度とから演算取排水温度差を演算
・平均値の算出:第1演算式〜第5演算式の演算結果の平均値
(3)実績との差、演算時とデータ採取時の取水温度との差を補正し不確定要素による誤差を低減することができる。
(4)実績データの蓄積によって、労力を要さずに、さらに精度のよい演算式の選択を行い、信頼性のある結果を出力することができる。
(5)サンプルデータ採取時の取水温度と演算時の取水温度を補正するため、取水温度が不安定な状態においても、演算することができるため、実践的な結果を出力することができる。
本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置の処理を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置の機能を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置によって生成された第1演算式を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置によって生成された第2演算式を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置によって生成された第3演算式を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置によって生成された第4演算式を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置によって生成された第5演算式を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置によって生成された出力演算式を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置による補正を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置の第1取排水温度DB及び第2取排水温度DBの例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置の演算式生成処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置の予測演算処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置の演算結果の表示の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10の処理を示す概要図である。図2は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10の機能を示す機能ブロック図である。図3から図7は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10によって生成された第1演算式から第5演算式を示す図である。図8は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10によって生成された出力演算式を示す図である。図9は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10による補正を示す図である。
発電機出力計算装置10は、復水器301を用いた発電機(図示せず)について、取水口における温度と排水口における温度との差である取排水温度差を所定の規定値の範囲内にするために、発電機の出力を計算する。発電機出力計算装置10は、取水口における取水(例えば、海水)の温度である取水温度を測定する取水温度センサ311と、排水口における排水(例えば、取水した海水を冷却水として利用した後の海水)の温度である排水温度を測定する排水温度センサ312と、復水器301の入口における冷却水(例えば、取水した海水を冷却水として利用する場合の海水)の温度である復水器入口温度を測定する復水器入口温度センサ313と、復水器301の出口における冷却水(例えば、取水した海水を冷却水として利用した後の海水)の温度である復水器出口温度を測定する復水器出口温度センサ314とを備えている。
そして、発電機出力計算装置10は、第1取排水温度記憶手段としての第1取排水温度DB31(データベース)31と、第2取排水温度記憶手段としての第2取排水温度DB32と、測定部11と、演算式生成手段としての演算式生成部12と、第1演算選択手段としての第1演算選択部13と、第2演算選択手段としての第2演算選択部14と、出力演算式生成手段としての出力演算式生成部15と、補正手段としての補正部16と、演算結果出力部17とを備えている。
第1取排水温度DB31は、発電機の第1の出力(例えば、175MW)で稼動している場合に測定された取水温度と、排水温度と、復水器入口温度と、復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する(後述する図11参照)。
第2取排水温度DB32は、発電機の第2の出力(例えば、310MW)で稼動している場合に測定された取水温度と、排水温度と、復水器入口温度と、復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する(後述する図11参照)。
測定部11は、定期的に、取水温度センサ311と、排水温度センサ312と、復水器入口温度センサ313と、復水器出口温度センサ314とから測定された温度データを受信する。そして、測定部11は、発電機の出力を取得し、受信した温度データを取得した発電機の出力に対応付けて記憶させる。そして、測定部11は、発電機の出力に対応付けられた温度データを、第1の出力及び第2の出力(例えば、175MW及び310MW)により第1取排水温度DB31又は第2取排水温度DB32に格納する。発電機の出力は、発電機から送信される出力を受信することにより取得してもよいし、ユーザにより入力された値を取得するとしてもよい。
演算式生成部12は、第1取排水温度DB31又は第2取排水温度DB32に記憶された取水温度及び排水温度から算出される取排水温度差である実測取排水温度差と、記憶されたデータと、の関係から、演算により算出される取排水温度差である演算取排水温度差を演算するための演算式を複数種類生成する(後述する第1演算式から第5演算式)。演算式生成部12は、測定され、記憶されたデータ(例えば、取水温度、排水温度、復水器入口温度、復水器出口温度)と、実測取排水温度差とのデータ間の関係を、最小二乗法に基づいて1次式に近似する。
第1演算選択部13は、第1取排水温度DB31に記憶されたデータについて、算出された実測取排水温度差と、演算式生成部12によって生成された複数種類の演算式によって演算された演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲(例えば、−0.3〜+0.5℃)内であるデータの個数が最も多い(データの個数の比率(ヒット率)が最も高い)演算式を、第1取排水温度DB31について演算取排水温度差を演算する演算式として選択する。所定の範囲は、変更可能に記憶されている(例えば、後述するハードディスク1074に記憶されている)。
第2演算選択部14は、第2取排水温度DB32に記憶されたデータについて、算出された実測取排水温度差と、演算式生成部12によって生成された複数種類の演算式によって演算された演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲(例えば、−0.3〜+0.5℃)内であるデータの個数が最も多い(データの個数の比率(ヒット率)が最も高い)演算式を、第2取排水温度DB32について演算取排水温度差を演算する演算式として選択する。
出力演算式生成部15は、第1演算選択部13によって選択された演算式によって演算される演算取排水温度差の平均値及び発電機の第1の出力と、第2演算選択部14によって選択された演算式によって算出される演算取排水温度差の平均値及び発電機の第2の出力と、の関係から取排水温度差によって発電機の出力を算出する出力演算式を生成する。
さらに、演算式生成部12は、第1演算式生成手段としての第1演算式生成部121と、第2演算式生成手段としての第2演算式生成部122と、第3演算式生成手段としての第3演算式生成部123と、第4演算式生成手段としての第4演算式生成部124と、第5演算式生成手段としての第5演算式生成部125と、平均値演算手段としての平均値演算部126と、を備える。
第1演算式生成部121は、第1取排水温度DB31又は第2取排水温度DB32に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、取水温度と実測取排水温度差との関係から取水温度によって演算取排水温度差を演算するための第1演算式を生成する。すなわち図3において、第1演算式201は、海水温度(測定された取水温度)から演算取排水温度差を演算する場合に用いられる。
第2演算式生成部122は、第1取排水温度DB31又は第2取排水温度DB32に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、復水器入口温度と取水温度との温度差と、実測取排水温度差との関係から、当該温度差によって演算取排水温度差を演算するための第2演算式を生成する。すなわち図4において、第2演算式202は、測定された復水器入口温度と海水温度(測定された取水温度)との差から演算取排水温度差を演算する場合に用いられる。
第3演算式生成部123は、第1取排水温度DB31又は第2取排水温度DB32に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、復水器入口温度と復水器出口温度との差である復水器出入口温度差と、取排水温度差との関係から、当該復水器出入口温度差によって演算取排水温度差を算出するための第3演算式を生成する。すなわち図5において、第3演算式203は、測定された復水器入口温度と復水器出口温度との差から演算取排水温度差を演算する場合に用いられる。
第4演算式生成部124は、第1取排水温度DB31又は第2取排水温度DB32に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、取水温度と復水器入口温度との関係から取水温度によって復水器入口温度を演算するための演算式を生成し、復水器入口温度と排水温度との関係から当該演算式によって演算された復水器入口温度によって排水温度を演算するための演算式を生成し、取水温度と当該演算式によって演算された排水温度との演算取排水温度差を演算する第4演算式を生成する。すなわち、図6において、第4演算式の演算式204は、海水温度(測定された取水温度)から復水器入口温度を算出する場合に用いられ、第4演算式の演算式205は、演算式204を用いて演算した復水器入口温度から排水温度を演算する場合に用いられる。そして、海水温度(測定された取水温度)と、算出された排水温度とから演算取排水温度差が演算される。
第5演算式生成部125は、第1取排水温度DB31又は第2取排水温度DB32に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、復水器入口温度と排水温度との関係から復水器入口温度によって排水温度を演算するための演算式を生成し、排水温度と実測取排水温度差との関係から、当該演算式によって演算された排水温度によって演算取排水温度差を演算するための第5演算式を生成する。すなわち図7において、第5演算式の演算式206は、測定された復水器入口温度から排水温度を演算する場合に用いられ、第5演算式の演算式207は、演算された排水温度から演算取排水温度差を演算する場合に用いられる。
平均値演算部126は、第1演算式から第5演算式によって演算された演算取排水温度差の平均値を算出する。
出力演算式生成部15は、第1演算選択部13によって選択された演算式によって演算される演算取排水温度差の平均値及び発電機の第1の出力と、第2演算選択部14によって選択された演算式によって算出される取排水温度差の平均値及び発電機の第2の出力と、の関係から取排水温度差によって発電機の出力を演算する出力演算式を生成する。すなわち図8において、出力演算式210は、取排水温度差から出力を演算する場合や、出力から演算取排水温度差を演算する場合に用いられる。
補正部16は、発電機の出力から、出力演算式によって演算された演算取排水温度差と、サンプリングした取水温度と排水温度とから算出された実測取排水温度差との差によって、出力演算式の切片を移動した出力演算式である補正出力演算式を生成し、補正出力演算式によって演算された演算取排水温度差に、補正出力演算式を生成したときの取水温度と、補正出力演算式によって演算するときの取水温度との差を加算して補正する。具体的には、図9(1)において、補正部16は、出力値221から出力演算式210によって演算された演算取排水温度差222と、サンプリングした取水温度と排水温度とから算出された実測取排水温度差との差223によって、出力演算式210の切片を移動した出力演算式である補正出力演算式220を生成する。次に、補正部16は、出力値231から補正出力演算式220によって演算した演算取排水温度差232に、補正出力演算式220を生成したときの取水温度と、補正出力演算式220によって演算するときの取水温度との差233を、演算取排水温度差232に加算して、補正する。
図10は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、発電機出力計算装置10は、CPU(Central Processing Unit)2011、メモリ2012、操作部2013、表示部2014、I/Oコントローラ1070及び機器I/F2016がバスライン2050により接続されて構成されている。
CPU2011は、発電機出力計算装置10を統括的に制御する部分であり、メモリ2012に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。メモリ2012は、適宜読み出して実行されるプログラムを記憶し、プログラムの実行によって作成される種々の情報を記憶する。
操作部2013は、各種設定や入力操作を行う操作ボタン群、決定操作ボタン等を備えており、操作部2013による入力情報はCPU2011の制御下で処理される。すなわち、ユーザは、操作部2013を介して、必要な各種の設定操作、又は指定操作等が可能である。表示部2014は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)によって構成され、各種情報を表示する。
I/Oコントローラ1070には、ハードディスク1074等の記憶手段を接続することができる。ハードディスク1074は、発電機出力計算装置10が本発明の機能を実行するためのプログラムを記憶している。さらに、ハードディスク1074は、第1取排水温度DB31や、第2取排水温度DB32、データと演算式との差の所定の範囲を示す設定値等を記憶している。
通信I/F1040は、発電機出力計算装置10を専用ネットワーク又は公共ネットワークを介して他のサーバ等と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。
機器I/F2016は、発電機出力計算装置10と、温度センサ(取水温度センサ311、排水温度センサ312、復水器入口温度センサ313、復水器出口温度センサ314)とを接続し、温度センサからの温度データを受信できるようにするためのインターフェースである。
図11は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10の第1取排水温度DB31及び第2取排水温度DB32の例を示す図である。図11(1)は、発電機の出力値と、測定データとを記憶して蓄積している測定データDBである。図11(2)は、第1取排水温度DB31及び第2取排水温度DB32の例を示す図である。第1取排水温度DB31は、発電機の第1の出力(例えば、175MW)における測定データ(測定された取水温度、排水温度、復水器入口温度、復水器出口温度)と、取水温度と排水温度との差と、演算式による演算取排水温度差(第1演算式による演算取排水温度差、第2演算式による演算取排水温度差、第3演算式による演算取排水温度差、第4演算式による演算取排水温度差、第5演算式による演算取排水温度差、演算取排水温度差の平均値演算による平均値)とを対応付けて記憶している。第2取排水温度DB32は、発電機の第2の出力(例えば、310MW)について、第1取排水温度DB31と同様である。
図12は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10の演算式生成処理を示すフローチャートである。本処理は、定期的(例えば、30分ごと)に開始し、処理終了により終了する。
ステップS101において、CPU2011(測定部11)は、発電機の出力を取得すると共に、温度センサ(取水温度センサ311、排水温度センサ312、復水器入口温度センサ313、復水器出口温度センサ314)による温度データを取得し、発電機の出力に対応付けてハードディスク1074に記憶させる。そして、CPU2011(測定部11)は、発電機の第1の出力及び第2の出力(例えば、175MW及び310MW)に従って、第1取排水温度DB31又は第2取排水温度DB32に記憶させる。その後、CPU2011は、処理をステップS102に移す。
ステップS102において、CPU2011(演算式生成部12)は、演算式を生成するか否かを判断する。より具体的には、CPU2011は、演算式の生成を指示されたか否か(入力を受け付け、受け付けた入力が演算式を生成するための指示か否か)を判断する。この判断がYESの場合、CPU2011は、処理をステップS103に移し、NOの場合、CPU2011は、処理を終了する。
ステップS103において、CPU2011(演算式生成部12、第1演算式生成部121、第2演算式生成部122、第3演算式生成部123、第4演算式生成部124、第5演算式生成部125)は、演算式を生成する。より具体的には、CPU2011は、上述の第1演算式から第5演算式の生成を行う。その後、CPU2011は、処理をステップS104に移す。
ステップS104において、CPU2011(第1演算選択部13)は、第1取排水温度DB31について、第1演算式から第5演算式による演算と、第1演算式から第5演算式による演算取排水温度差の平均値演算とを行う。次に、CPU2011(第1演算選択部13)は、測定された実測取排水温度差と、演算された演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲(例えば、−0.3〜+0.5℃)内であるデータの個数の率(ヒット率)が最も高い演算式(第1演算式から第5演算式と、第1演算式から第5演算式による演算取排水温度差の平均値演算とのうちの1つ)を選択する。次に、CPU2011(第2演算選択部14)は、同様に、第2取排水温度DB32についてヒット率が最も高い演算式を選択する。その後、CPU2011は、処理をステップS105に移す。
ステップS105において、CPU2011(出力演算式生成部15)は、ステップS104(第1演算選択部13)において選択した演算式による演算取排水温度差の平均値及び発電機の第1の出力(例えば、175MW)と、ステップS104(第2演算選択部14)において選択した演算による演算取排水温度差の平均値及び発電機の第2の出力(例えば、310MW)と、の関係から取排水温度差によって発電機の出力を演算する出力演算式を生成する。その後、CPU2011は、処理を終了する。
図13は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10の予測演算処理を示すフローチャートである。本処理は、定期的(例えば、30分ごと)に開始し、処理終了により終了する。
ステップS201において、CPU2011(測定部11)は、発電機の出力を取得すると共に、温度センサ(取水温度センサ311、排水温度センサ312、復水器入口温度センサ313、復水器出口温度センサ314)によって測定(サンプリング)された温度を取得する。その後、CPU2011は、処理をステップS202に移す。
ステップS202において、CPU2011は、補正出力演算式を生成するか否かを判断する。すなわち、CPU2011は、既に補正出力演算式が作成されているか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU2011は、処理をステップS203に移し、この判断がNOの場合、CPU2011は、処理をステップS204に移す。
ステップS203において、CPU2011は、補正出力演算式を生成する。より具体的には、CPU2011は、出力演算式によって演算された演算取排水温度差と、サンプリングした取水温度と排水温度とから算出された実測取排水温度差との差によって、出力演算式の切片を移動した補正出力演算式を生成する。
ステップS204において、CPU2011は、目標取排水温度差を取得する。すなわち、CPU2011は、ユーザからの入力を受け付け、受け付けた入力によって、目標とする取排水温度差である目標取排水温度差を取得する。その後、CPU2011は、処理をステップS205に移す。
ステップS205において、CPU2011は、目標取排水温度差から出力演算式によって演算した発電機の出力を表示する。その後、CPU2011は、処理をステップS206に移す。
ステップS206において、CPU2011は、目標取排水温度差から補正出力演算式によって演算した発電機の出力を表示する。その後、CPU2011は、処理をステップS207に移す。
ステップS207において、CPU2011は、サンプリングした時点(現時点)の取水温度と、補正出力演算式を生成したときの取水温度との差によって目標取排水温度差を補正する。次に、CPU2011は、補正した目標取排水温度差から補正出力演算式によって演算した発電機の出力を表示する。その後、CPU2011は、処理を終了する。
図14は、本発明の一実施形態に係る発電機出力計算装置10の演算結果の表示の例を示す図である。図14が示す表示の例において、発電機出力計算装置10は、補正出力演算式を生成したときの温度(ベースデータ:取水温度、復水器入口温度、復水器出口温度、取排水温度差実測値)と、負荷(発電機の出力値)とを温度及び負荷表示欄511〜515に表示し、サンプリングした現在の取水温度(取水温度センサ311から受信した取水温度)を現在取水温度表示欄523に表示し、目標取排水温度差の入力欄521にユーザによって入力された目標取排水温度差(実測取排水温度差に、急激な温度降下として、例えば3.0℃を加算した値7.0℃)を表示している。
次に、発電機出力計算装置10は、計算値表示欄522に、ベースデータを基に演算した取排水温度差の計算値(演算取排水温度差)を表示し、目標取排水温度差の入力欄521から取得した目標取排水温度差から出力演算式によって演算した発電機の出力値(海水温の急激な3.0℃の降下に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないような発電機の出力)を出力値表示欄533に表示している。
さらに、発電機出力計算装置10は、目標取排水温度差から補正出力演算式によって演算した発電機の出力値を出力値表示欄532に表示し、補正出力演算式を生成時の取水温度(10℃)と、サンプリングした現在の取水温度(9.9℃)との差(0.1℃)によって補正した目標取排水温度差(7.1℃)を目標取排水温度差の入力欄521に表示し、補正した目標取排水温度差から補正出力演算式によって演算した発電機の出力値を出力値表示欄531に表示している。
本実施形態によれば、発電機出力計算装置10は、発電機の第1の出力で稼動している場合に測定された温度データを対応付けて定期的に記憶して蓄積する第1取排水温度DB31と、発電機の第2の出力で稼動している場合に測定された温度データを対応付けて定期的に記憶して蓄積する第2取排水温度DB32とを備える。そして、発電機出力計算装置10は、第1取排水温度DB31又は第2取排水温度DB32に記憶された取水温度及び排水温度から算出される実測取排水温度差と、記憶されたデータと、の関係から、演算取排水温度差を算出するための演算式を複数種類(第1演算式から第5演算式、第1演算式から第5演算式によって演算される演算取排水温度差の平均値演算)生成し、ヒット率が最も高い演算式を、第1取排水温度DB31及び第2取排水温度DB32について選択し、第1取排水温度DB31について選択された演算式によって演算される演算取排水温度差の平均値及び発電機の第1の出力(175MW)と、第2取排水温度DB32について選択された演算式によって演算される演算取排水温度差の平均値及び発電機の第2の出力(310MW)と、の関係から取排水温度差によって発電機の出力を演算する出力演算式を生成する。したがって、発電機出力計算装置10は、生成した出力演算式によって、海水温の降下値を考慮した取排水温度差から発電機の出力を演算することにより、海水温の急激な変化に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を制御するための計算をすることができる。
なお、本実施形態では、発電機出力計算装置10は、発電機の出力値を表示するとしたが、これに限られない。発電機出力計算装置10は、発電機の出力値を表示すると共に、発電機の出力を制御するために出力値を出力する(例えば、通信I/F部1040を介して発電機出力制御装置(図示せず)に送信する)としてもよい。また、発電機出力計算装置10は、実測取排水温度差が目標取排水温度差を超えている場合や、演算した発電機の出力値と負荷(現在の発電機の出力値)との差が所定の値を超える場合に警報を発するとしてもよい。
なお、本実施形態では、発電機出力計算装置10は、演算式生成処理において、演算式の生成を指示されたことによって演算式を生成する(ステップS102及びS103)としたが、これに限られない。発電機出力計算装置10は、演算式を更新するための時期(例えば、3ヶ月ごと)を判断し、演算式を生成するとしてもよい。発電機出力計算装置10は、季節ごとに、演算式を更新し、季節により変化する海水温に適応した演算式を生成することができる。これにより、発電機出力計算装置10は、季節特有の海水温の急激な変化に対しても、取排水温度差についての協定値を超えないように発電機の出力を制御するための計算をすることができる。
なお、本実施形態では、発電機出力計算装置10として構成したが、他の装置、例えば、発電機出力制御装置に組み込まれて発電機出力計算装置としての機能を実現させるコンピュータプログラムとして構成してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 発電機出力計算装置
11 測定部
12 演算式生成部
121 第1演算式生成部
122 第2演算式生成部
123 第3演算式生成部
124 第4演算式生成部
125 第5演算式生成部
126 平均値演算部
13 第1演算選択部
14 第2演算選択部
15 出力演算式生成部
16 補正部
17 演算結果出力部
31 第1取排水温度DB
32 第2取排水温度DB
301 復水器
311 取水温度センサ
312 排水温度センサ
313 復水器入口温度センサ
314 復水器出口温度センサ

Claims (7)

  1. 復水器を用いた発電機について、取水口における温度と排水口における温度との差である取排水温度差を所定の規定値の範囲内にするために、発電機の出力を計算する発電機出力計算装置であって、
    前記取水口における取水の温度である取水温度を測定する取水温度測定手段と、
    前記排水口における排水の温度である排水温度を測定する排水温度測定手段と、
    前記復水器の入口における冷却水の温度である復水器入口温度を測定する復水器入口温度測定手段と、
    前記復水器の出口における冷却水の温度である復水器出口温度を測定する復水器出口温度測定手段と、
    前記発電機の第1の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第1取排水温度記憶手段と、
    前記発電機の第2の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第2取排水温度記憶手段と、
    前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶された前記取水温度及び前記排水温度から算出される取排水温度差である実測取排水温度差と、記憶されたデータと、の関係から、演算により算出される取排水温度差である演算取排水温度差を算出するための演算式を複数種類生成する演算式生成手段と、
    前記第1取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成手段によって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第1取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第1演算選択手段と、
    前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成手段によって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第2取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第2演算選択手段と、
    前記第1演算選択手段によって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第1の出力と、前記第2演算選択手段によって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第2の出力と、の関係から取排水温度差によって前記発電機の出力を演算する出力演算式を生成する出力演算式生成手段と、
    を備える発電機出力計算装置。
  2. 前記演算式生成手段は、
    前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記取水温度と前記実測取排水温度差との関係から前記取水温度によって前記演算取排水温度差を演算するための第1演算式を生成する第1演算式生成手段と、
    前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記復水器入口温度と前記取水温度との温度差と、前記実測取排水温度差との関係から、当該温度差によって前記演算取排水温度差を演算するための第2演算式を生成する第2演算式生成手段と、
    前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記復水器入口温度と前記復水器出口温度との差である復水器出入口温度差と、前記実測取排水温度差との関係から、当該復水器出入口温度差によって前記演算取排水温度差を算出するための第3演算式を生成する第3演算式生成手段と、
    を含む請求項1に記載の発電機出力計算装置。
  3. 前記演算式生成手段は、
    前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記取水温度と前記復水器入口温度との関係から前記取水温度によって前記復水器入口温度を演算するための演算式を生成し、前記復水器入口温度と前記排水温度との関係から、当該演算式によって演算された前記復水器入口温度によって前記排水温度を演算するための演算式を生成し、前記取水温度と当該演算式によって演算された排水温度との前記演算取排水温度差を演算する第4演算式を生成する第4演算式生成手段と、
    前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたそれぞれのデータに基づいて、前記復水器入口温度と前記排水温度との関係から前記復水器入口温度によって前記排水温度を演算するための演算式を生成し、前記排水温度と前記実測取排水温度差との関係から、当該演算式によって演算された排水温度によって前記演算取排水温度差を演算するための第5演算式を生成する第5演算式生成手段と、
    をさらに含む請求項2に記載の発電機出力計算装置。
  4. 前記演算式生成手段は、
    前記第1演算式から前記第5演算式によって演算された前記演算取排水温度差の平均値を算出する平均値演算手段をさらに含む請求項3に記載の発電機出力計算装置。
  5. 前記発電機の出力から、前記出力演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、サンプリングした前記取水温度と前記排水温度とから算出された前記実測取排水温度差との差によって、前記出力演算式の切片を移動した出力演算式である補正出力演算式を生成し、前記補正出力演算式によって演算された前記演算取排水温度差に、前記補正出力演算式を生成したときの取水温度と、前記補正出力演算式によって演算するときの取水温度との差を加算して補正する補正手段をさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の発電機出力計算装置。
  6. 復水器を用いた発電機について、取水口における温度と排水口における温度との差である取排水温度差を所定の規定値の範囲内にするために、発電機の出力を計算する発電機出力計算装置が実行する方法であって、
    前記発電機出力計算装置は、
    前記取水口における取水の温度である取水温度を測定する取水温度測定手段と、
    前記排水口における排水の温度である排水温度を測定する排水温度測定手段と、
    前記復水器の入口における冷却水の温度である復水器入口温度を測定する復水器入口温度測定手段と、
    前記復水器の出口における冷却水の温度である復水器出口温度を測定する復水器出口温度測定手段と、
    前記発電機の第1の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第1取排水温度記憶手段と、
    前記発電機の第2の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第2取排水温度記憶手段と、を備え、
    前記方法は、
    前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶された前記取水温度及び前記排水温度から算出される取排水温度差である実測取排水温度差と、記憶されたデータと、の関係から、演算により算出される取排水温度差である演算取排水温度差を算出するための演算式を複数種類生成する演算式生成ステップと、
    前記第1取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成ステップによって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第1取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第1演算選択ステップと、
    前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成ステップによって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第2取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第2演算選択ステップと、
    前記第1演算選択ステップによって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第1の出力と、前記第2演算選択ステップによって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第2の出力と、の関係から取排水温度差によって前記発電機の出力を演算する出力演算式を生成する出力演算式生成ステップと、
    を備える方法。
  7. 復水器を用いた発電機について、取水口における温度と排水口における温度との差である取排水温度差を所定の規定値の範囲内にするために、発電機の出力を計算する発電機出力計算装置に実行させるためのプログラムであって、
    前記発電機出力計算装置は、
    前記取水口における取水の温度である取水温度を測定する取水温度測定手段と、
    前記排水口における排水の温度である排水温度を測定する排水温度測定手段と、
    前記復水器の入口における冷却水の温度である復水器入口温度を測定する復水器入口温度測定手段と、
    前記復水器の出口における冷却水の温度である復水器出口温度を測定する復水器出口温度測定手段と、
    前記発電機の第1の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第1取排水温度記憶手段と、
    前記発電機の第2の出力で稼動している場合に測定された前記取水温度と、前記排水温度と、前記復水器入口温度と、前記復水器出口温度と、を対応付けて定期的に記憶して蓄積する第2取排水温度記憶手段と、を備え、
    前記プログラムは、前記発電機出力計算装置に、
    前記第1取排水温度記憶手段又は前記第2取排水温度記憶手段に記憶された前記取水温度及び前記排水温度から算出される取排水温度差である実測取排水温度差と、記憶されたデータと、の関係から、演算により算出される取排水温度差である演算取排水温度差を算出するための演算式を複数種類生成する演算式生成ステップと、
    前記第1取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成ステップによって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第1取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第1演算選択ステップと、
    前記第2取排水温度記憶手段に記憶されたデータについて、算出された前記実測取排水温度差と、前記演算式生成ステップによって生成された複数種類の演算式によって演算された前記演算取排水温度差と、をそれぞれ比較し、比較した差が所定の範囲内であるデータの個数が最も多い演算式を、前記第2取排水温度記憶手段について前記演算取排水温度差を演算する演算式として選択する第2演算選択ステップと、
    前記第1演算選択ステップによって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第1の出力と、前記第2演算選択ステップによって選択された演算式によって演算される前記演算取排水温度差の平均値及び前記発電機の第2の出力と、の関係から取排水温度差によって前記発電機の出力を演算する出力演算式を生成する出力演算式生成ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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