JP5152271B2 - 薄膜メンブレン構造体及び半導体式薄膜ガスセンサ - Google Patents

薄膜メンブレン構造体及び半導体式薄膜ガスセンサ Download PDF

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Description

本発明は、薄膜メンブレン構造体及び半導体式薄膜ガスセンサに係り、特に薄膜メンブレンと保持基板とを有する薄膜メンブレン構造体と、その薄膜メンブレン上にガスセンサ体を形成する半導体式薄膜ガスセンサに関する。
ガス検知装置としては、家庭用のガス漏れ検知のための他、燃焼機器の不完全燃焼の検出、車両の排気ガスの成分の検出等広く用いられている。ガス検知には、ガス吸着の酸化還元反応による抵抗変化の大きい酸化物半導体薄膜であるSnOX、TiOX、WOX等が用いられる。そして、ガス吸着の酸化還元反応を効率的に進めるため、これらの酸化物半導体薄膜を加熱することが行われる。
加熱動作のための消費電力を抑制するため、ヒータを含むガス検出センサ部の熱容量を低減する構造として、ダイアフラムあるいは薄膜メンブレンと呼ばれる構造が用いられる。これは、Si基板の中央部に薄膜メンブレンを形成し、その薄膜メンブレン上にヒータを含むガス検出センサ部を設けるものである。
例えば、特許文献1には、ダイアフラム構造の薄膜ガスセンサが述べられている。ここでは、両面に熱酸化膜が付いたSi基板上に、ダイアフラム構造の支持膜および熱絶縁膜となるSiNとSiO2膜を順次プラズマCVD法で形成し、その上にヒータ層を形成し、SiO2絶縁膜を介してヒータ電極とガス感応膜電極を形成し、ついでガス感応膜となるSnO2膜を形成し、最後に基板裏面からエッチングによりSiを除去してダイアフラム構造とすることが述べられている。
このように、ヒータを含むガスセンサ体との間の熱絶縁性をできるだけ向上させながらガスセンサ体を保持するものとして、薄膜メンブレン構造体が用いられる。薄膜メンブレン構造は、Si基板上に薄膜を形成し、裏面であるSi基板側からエッチングを行い、Siの異方性エッチング特性を利用して、薄膜に対し、ほぼ垂直の開口部を形成して、薄膜の周縁部を筒状Siで保持するものである。
Siのエッチングを薄膜のところでちょうど止めるために、薄膜に対するエッチングレートとSiに対するエッチングレートとが異なるエッチング材が用いられる。このように、Siのエッチングの際に、薄膜がエッチングストップ層となることが好ましい。
本発明に関連する技術として、特許文献2にはエッチングストップ層に関する記載がある。すなわち、特許文献2には、外力検知センサの製造方法として、シリコンの素子基板の裏面に凹部を形成してメンブレンを形成し、凹部の天面にエッチングストップ層を設けた後、シリコンの素子基板とガラスの支持基板とを陽極接合し、素子基板の表面側からエッチングストップ層に向かってドライエッチングで貫通部を作ることが述べられている。そして、ドライエッチングのエッチングガス中のプラスイオンがエッチングストップ層に衝突してエッチングストップ層がプラスに帯電すると、エッチングガスのプラスイオンが大きく曲げられて、シリコンをエッチングストップ層に沿ってエッチングするいわゆるノッチが生じ、設計どおりの寸法が得られないことを述べている。ここでは、エッチングストップ層を導電性材料として、帯電を防ぎ、これによってノッチのない真直ぐな貫通部が形成することが開示されている。
特開2000−214119号公報 特開2001−7346号公報
従来技術の薄膜メンブレン構造体は、特許文献2にもあるように、ノッチ等の発生を抑制して、薄膜メンブレンに対し、垂直となる深堀エッチングを行っている。このようにすることで、設計どおりの寸法とすることができるが、一方で、このように周縁部のみで薄膜メンブレンを保持することは、機械的強度の問題から、薄膜メンブレンの面積を大きくすることに限度がある。つまり、大面積の薄膜メンブレンを製作しても、例えばダイシング工程で与えられるわずかな衝撃等で破壊しやすくなり、歩留まりが低くなる。このように薄膜メンブレンの面積に限度があることから、ヒータ等を用いる熱型センサを薄膜メンブレンに搭載するときに制約が生じる。
例えば、熱効率を重視する場合はセンサの大きさが制限されて十分な信号効率を得られないことがある。また信号効率を重視する場合にはセンサが大きくすることになり、薄膜メンブレンからの発熱が大きく熱効率を犠牲にすることがある。また、薄膜メンブレンの面積に限度があることから、特に、アレイ状に複数のガスセンサを搭載することが困難となっている。
本発明の目的は、薄膜メンブレンの保持性をさらに向上させる薄膜メンブレン構造体を提供することである。他の目的は、ヒータを含むセンサを搭載する際に、薄膜メンブレンの熱絶縁性をさらに向上させながら、薄膜メンブレンの保持性をさらに向上させる薄膜メンブレン構造体を提供することである。また、本発明の目的は、複数のガスセンサ体を1つの薄膜メンブレン構造体に搭載することを可能とする半導体式薄膜ガスセンサを提供することである。以下の手段は、上記目的の少なくとも1つに貢献する。
本発明に係る薄膜メンブレン構造体は、薄膜メンブレンと、薄膜メンブレンを保持する保持基板と、を備え、保持基板は、薄膜メンブレンの上下面のいずれか一方側の面を保持面として保持面の周縁部を保持する周壁部と、薄膜メンブレンの周縁部の内側である内側部の少なくとも1箇所で薄膜メンブレンの保持面を保持する内側保持部と、周壁部と内側保持部とを接続しながら薄膜メンブレンの保持面との間に空隙を有する接続部と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る薄膜メンブレン構造体において、保持基板は、薄膜メンブレンを保持する側の保持側と反対側を基部側として、周壁部は、基部側で一様な壁厚である基部側壁厚を有し、保持側で基部側壁厚から次第に薄い壁厚となる傾斜壁厚を有することが好ましい。
また、本発明に係る薄膜メンブレン構造体において、保持基板は、内側保持部として、薄膜メンブレンの内側部の中央部の1箇所で薄膜メンブレンを保持する中央保持部を有し、接続部として、周壁部と中央保持部とを複数の仕切壁で接続して隣接する仕切壁の間に薄膜メンブレンの保持面まで到達する空洞部を形成する複数空洞部形成仕切壁を有することが好ましい。
また、本発明に係る半導体式薄膜ガスセンサは、薄膜メンブレンと、薄膜メンブレンの上下面のいずれか一方側の面をセンサ面として、センサ面に設けられるガスセンサ体と、薄膜メンブレンを保持する保持基板と、を備え、保持基板は、薄膜メンブレンの上下面のセンサ面と反対側の面を保持面として、保持面の周縁部を保持する周壁部と、薄膜メンブレンの周縁部の内側である内側部の少なくとも1箇所で薄膜メンブレンの保持面を保持する内側保持部と、周壁部と内側保持部とを接続しながら薄膜メンブレンの保持面との間に空隙を有する接続部と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る半導体式薄膜ガスセンサにおいて、保持基板は、薄膜メンブレンを保持する側の保持側と反対側を基部側として、周壁部は、基部側で一様な壁厚である基部側壁厚を有し、保持側で基部側壁厚から次第に薄い壁厚となる傾斜壁厚を有することが好ましい。
また、本発明に係る半導体式薄膜ガスセンサにおいて、保持基板は、内側保持部として、薄膜メンブレンの内側部の中央部の1箇所で薄膜メンブレンを保持する中央保持部を有し、接続部として、周壁部と中央保持部とを複数の仕切壁で接続して隣接する仕切壁の間に薄膜メンブレンの保持面まで到達する空洞部を形成する複数空洞部形成仕切壁を有し、ガスセンサ体は、保持基板の複数空洞部形成仕切壁によって形成される複数の空洞部に対応する薄膜メンブレンの複数の領域にそれぞれ形成されるアレイ状の複数のガスセンサ体であることが好ましい。
上記構成の少なくとも1つにより、薄膜メンブレンを保持する保持基板は、薄膜メンブレンの周縁部を保持する周壁部と、薄膜メンブレンの周縁部の内側である内側部の少なくとも1箇所で薄膜メンブレンの保持面を保持する内側保持部と、周壁部と内側保持部とを接続しながら薄膜メンブレンの保持面との間に空隙を有する接続部とを含む。これにより、薄膜メンブレンは、周縁部の他に内側保持部で保持され、その際に、周縁部と内側保持部との間を接続する接続部とは薄膜メンブレンとの間には空隙が有る。これにより、薄膜メンブレンの保持性をさらに向上させることができ、また、ヒータを含むセンサを搭載する際に、薄膜メンブレンの熱絶縁性をさらに向上させながら、薄膜メンブレンの保持性をさらに向上させることができる。
また、保持基板は、薄膜メンブレンを保持する側の保持側と反対側を基部側として、周壁部は、基部側で一様な壁厚である基部側壁厚を有し、保持側で基部側壁厚から次第に薄い壁厚となる傾斜壁厚を有する。これにより、薄膜メンブレンと保持基板との接触面積を最小限とでき、例えば、ヒータを含むセンサを搭載する際に、薄膜メンブレンの熱絶縁性をさらに向上させながら、薄膜メンブレンの保持性をさらに向上させることができる。
また、保持基板は、内側保持部として、薄膜メンブレンの内側部の中央部の1箇所で薄膜メンブレンを保持する中央保持部を有し、接続部として、周壁部と中央保持部とを複数の仕切壁で接続して隣接する仕切壁の間に薄膜メンブレンの保持面まで到達する空洞部を形成する複数空洞部形成仕切壁である。これにより、例えば、この複数の空洞部に対応させて1つずつガスセンサ体を配置することで、1つの薄膜メンブレン構造体に複数のガスセンサ体をアレイ状に搭載することができる。
本発明に係る薄膜メンブレン構造体の断面図である。 図1の保持基板の薄膜メンブレン側の様子を示す平面図である。 図1の保持基板の基部側の様子を示す平面図である。 図1の保持基板の模式的斜視図である。 図1と比較するための従来技術の薄膜メンブレン構造体の断面図である。 図5の保持基板の様子を示す平面図である。 本発明に係る半導体式薄膜ガスセンサの平面図と断面図である。 図7の保持基板の薄膜メンブレン側の様子を示す平面図である。 図7の保持基板の基部側の様子を示す平面図である。 本発明に係る半導体式薄膜ガスセンサで、複数のガスセンサ体を搭載する例の平面図と断面図である。 図7と比較するための従来技術の半導体式薄膜ガスセンサの平面図と断面図である。 図5の保持基板の様子を示す平面図である。 図1と比較するための従来技術の薄膜メンブレン構造体の他の例を示す図である。 4インチSiウエハに薄膜メンブレン構造体を複数形成するときの配置の様子を説明する図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、薄膜メンブレン構造体として、SiO2/SiN/SiO2の積層膜の薄膜メンブレンを保持基板に保持する構造体を説明するが、これ以外の構造の電気絶縁性薄膜の薄膜メンブレンを用いることもできる。例えば、さらに多層の積層構造を用いることもでき、逆に場合によってはSiO2またはSiN単層の薄膜メンブレンを用いてもよい。
また、薄膜メンブレン構造体に搭載するものとして、ガスセンサを説明するが、これ以外にヒータを用いる熱線流量計、熱型赤外線ヒータ等の熱型センサ、あるいはヒータを用いない分布流量計等を搭載するものとしてもよい。なお、ガスセンサの感ガス膜として、SnO2膜を説明するが、これ以外の組成の感ガス膜であってもよい。一般的にSnOXの組成であってもよく、また、アニール処理を経て得られる感ガス膜であれば、TiOX、WOX等の組成であってもよい。
以下で説明する寸法、膜厚、材質、製造条件等は、説明の一例であり、半導体式薄膜ガスセンサの仕様に応じ、適宜変更が可能である。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1から図4は、薄膜メンブレン構造体10の様子を説明する図である。薄膜メンブレン構造体10は、薄膜メンブレン20と、これを保持する保持基板30とを含んで構成される。ここで、図1は、薄膜メンブレン構造体10の断面図の一例で、図2のC−C線に沿った断面図である。図2と図3は平面図であるが、図2は、図1のA−A線に沿って切断したときの平面図で、図3は図1のB−B線に沿って切断したときの平面図である。つまり、図2は、保持基板30において、薄膜メンブレン20の保持側にごく近い部分の平面図であり、図3は、保持基板30において、薄膜メンブレン20の保持側から離れた基部側の平面図である。図4は、薄膜メンブレン20を取り外したとしたときの保持基板30の保持側から見た斜視図である。
上記のように、薄膜メンブレン構造体10は、薄膜メンブレン20とこれを保持する保持基板30とを含んで構成されている複合体である。寸法の一例を述べると、平面寸法が約0.5mm角、高さが約0.3mm程度であるが、勿論これ以外の形状、寸法であってもよい。
薄膜メンブレン20は、3層構造の薄膜積層体で、保持基板30側を下面側とすると、上面側が例えばガスセンサ体が搭載されるセンサ面側で、下面側が保持基板30に保持される保持面側である。薄膜メンブレン20は、保持面側からセンサ面側に、SiO2膜26、SiN膜24、SiO2膜22の順に積層される。それぞれの膜の膜厚の一例を述べると、SiO2膜22,26は、それぞれ約400nm、SiN膜24は、約200nm程度である。
このように、薄膜メンブレン20は、絶縁膜積層体である。薄膜メンブレン20が複数層の絶縁膜で構成されるのは、保持基板30に空洞部を形成するためのSiエッチングのストッパと、保持基板30のエッチング保護膜として機能させるためと、メンブレンとして、適当な膜張力を有するように、複数層の応力が合計で引張応力となるようにするためである。
薄膜メンブレン20は、保持基板30であるSi基板がまだエッチングによる空洞部を形成する前の状態である平坦Si基板の上に、熱酸化によってSiO2膜26を形成し、その上に減圧下のCVD(Chemical Vapor Deposition)でSiN膜24を形成し、次に常圧下のCVDでSiO2膜22を形成する方法で得ることができる。勿論、これ以外の膜形成技術を用いてもよい。
保持基板30は、薄膜メンブレン20を保持する機能を有する筒型の部材で、図1から図4の例では、複数の空洞部を有する角型の形状を有する。このような保持基板30は、薄膜メンブレン20と別体で作って、その上に薄膜メンブレン20を貼付したものではない。保持基板30の出発部材であるSi基板の上に、薄膜メンブレン20である3層構造の薄膜を形成し、その薄膜付きSi基板の裏側からエッチングを行い、複数の空洞部を形成して、薄膜メンブレン構造体10が形成されるものであり、単独で保持基板30が形成されるものではない。
保持基板30が形成される元のSi基板としては、面方位(100)、比抵抗が約1Ω・cmで、厚さが約0.3mmのものを用いることができる。
保持基板30は、薄膜メンブレン20下面である保持面の周縁部を保持する周壁部32,34と、薄膜メンブレン20の周縁部の内側である内側部の中央部の1箇所で薄膜メンブレン20の保持面を保持する内側保持部36,38と、周壁部34と内側保持部36とを接続しながら薄膜メンブレン20の保持面との間に空隙31を有する接続部40,42,44,46を含んで構成される。
周壁部32と周壁部34の区別は、薄膜メンブレン20の下面に接触する部分が周壁部34で、その下部であって保持基板30の薄膜メンブレン20から離れた基部側の部分が周壁部32である。図4に示されるように、保持基板30の周壁部の壁厚は、基部側で一様であるが、上面側で傾斜部33を有し、頂部では薄膜メンブレン20に接触する面積を減少させている。この基部側の壁厚が厚い部分が周壁部32で、上面側で傾斜部33を有して頂部の接触面積が減少した部分が周壁部34である。この周壁部32の壁厚を図3ではt1として示してある。
内側保持部36と内側保持部38の区別も同様であって、薄膜メンブレン20の下面に接触する部分が内側保持部38で、その下部であって保持基板30の薄膜メンブレン20から離れた基部側の部分が内側保持部36である。図4に示されるように、保持基板30の内側保持部は、柱状であって、その柱の太さは基部側で一様であるが、上面側において丸みを帯びながら次第に細くなって、いわば半球状の膨らみ部となっている。薄膜メンブレン20には、この膨らみ部の頂部で接触するので、接触面積が小さくなっている。この基部側の太い柱部分が内側保持部36で、上面側の膨らみ部の接触面積が小さくなっている部分が内側保持部38である。この内側保持部36の柱の太さを、図3ではt2×t2として示してある。
接続部40,42,44,46は、周壁部34と内側保持部36とを接続しながら薄膜メンブレン20の保持面との間に空隙31を有する部分で、周壁部34で囲まれる1つの直方体空間を4つに仕切る仕切壁である。図3では、この仕切壁としての壁厚をt3として示してある。ここで、壁厚t3は、内側保持部36の壁の太さであるt2よりも小さく設定される。周壁部32の壁厚t1は、薄膜メンブレン20の保持力等に基いて適当に設定することができる。単位保持面積当たりの保持力が十分ある場合には、t1をt3と同程度としてもよい。
このように、保持基板30は、壁厚t1の周壁部32を有する矩形筒状の部材で、中央部に柱の太さt2×t2の内側保持部36を備え、この内側保持部36と周壁部32との間を壁厚t3の接続部40,42,44,46で接続された構造を有する。特徴的なことは、薄膜メンブレン20側で、これらの壁厚はいずれも薄くなり、特に内側保持部36の頂部は膨らみ部である半球状の内側保持部38となり、接続部40,42,44,46の頂部は、壁の両側から薄くなって高さを減少して薄膜メンブレン20との間に隙間ができ、薄膜メンブレン20とは接触しない。すなわち、保持基板30は、薄膜メンブレン20と、壁厚がt1よりも薄くなった周壁部34と、膨らみ部である内側保持部36とのみ接触し、接続部40,42,44,46とは接触しない。
接続部40,42,44,46によって仕切られる空洞部48,50,52,54は、薄膜メンブレン20が保持基板30と接触していない部分に相当するので、特に、薄膜メンブレン20と保持基板30との間の熱絶縁性がよい。したがって、後述するように、半導体式薄膜ガスセンサを構成する際には、ガスセンサ体の発熱部がこの空洞部48,50,52,54に対応する薄膜メンブレン20の上面位置に配置されることが好ましい。
なお、それぞれの空洞部48,50,52,54の大きさは、一例をあげると、約200μm×約200μmとすることができる。接続部40,42,44,46の壁厚の一例を示すと、約50μmとすることができる。したがって、4つの空洞部の平面図における輪郭の大きさは、約450μm×約450μmとすることができる。
このような保持基板30は、次のようにして形成される。まず、Si基板を準備し、その両側表面に、熱酸化膜、減圧CVDによるSiN膜、常圧CVDによる酸化膜を順次形成して積層絶縁膜とする(積層絶縁膜形成工程)。この両側の積層絶縁膜のうち、一方側表面の積層絶縁膜が薄膜メンブレン20として利用されることになる。
そして、図3に示した寸法のマスクを用いて、他方側の積層絶縁膜をエッチングし、マスクを除去して、図3に示したパターンの積層絶縁膜を形成する。この図3のパターンを有する積層絶縁膜が、Si基板のエッチング用のマスクとなる(エッチング用マスク形成工程)。勿論、積層絶縁膜をSi基板の一方側に形成するものとし、その反対側である他方側に別途図3に示したパターンのエッチング用のマスクを形成するものとしてもよい。
次に、エッチング用のマスクを用いて、Si基板の他方側から、いわゆる深堀エッチングを行う(深堀エッチング工程)。エッチングとしては、例えばリアクティブイオンエッチング(RIE)法により、SF6+O2ガスを用いたドライエッチングを行うことができる。RIEは、条件設定によって、エッチング用のマスク通りに、垂直方向にSiをエッチングでき、垂直方向に対する横方向のエッチングであるサイドエッチングがほとんどない異方性エッチング条件とすることができる。
したがって、RIEによる異方性エッチングを進めて、薄膜メンブレン20をエッチングストッパとして用いて、ちょうど薄膜メンブレン20の下面のところでエッチングを止めれば、従来技術通りの垂直壁を有する空洞部が形成される。これがいわゆるジャストエッチングでエッチングを止める方法である。図1から図4の構造のためには、このジャストエッチングのタイミングからさらにエッチングを続ける(追加エッチング工程)。これによって、Siのエッチングは、薄膜メンブレン20の下面に沿ってさらに進行させることができる。
この追加エッチングによって、周壁部32の頂部は傾斜部33が付き、薄膜メンブレン20との接触面積が減少する。また、内側保持部36の頂部は、四方からエッチングが進むために半球状の膨らみ部となる。また、接続部40,42,44,46は、両側からエッチングが進むので、その壁厚t3を適当に設定することによって、内側保持部36の頂部においては膨らみ部として薄膜メンブレン20に接触させ、周壁部32の頂部においては薄膜メンブレン20を保持する状態としながら、接続部40,42,44,46では、その高さを減少させて、薄膜メンブレン20との間に隙間を開けることができる。つまり、接続部40,42,44,46は、複数の空洞部を形成する仕切壁としての機能、内側保持部36を保持する機能は有するが、薄膜メンブレン20を保持する機能は有しないようにできる。
上記では、ジャストエッチングからさらにエッチング時間を延ばす追加エッチングによって保持基板30の形状を形成するものとしたが、ジャストエッチングの後で、エッチング条件を変更して、エッチングが横方向に進行するものとしてもよい。
図1から図4の構造の特徴は、ジャストエッチングでSi基板のエッチングを止める従来技術と比較するとよく理解できる。図5と図6は、従来技術による薄膜メンブレン構造体210を示す図である。この薄膜メンブレン構造体210は、薄膜メンブレン20と、保持基板230を備える。薄膜メンブレン20は、図1から図4において説明した薄膜メンブレン20と同じものである。図5は、図6のD−D線に沿った断面図である。図6に示されるように、保持基板230は、高さ方向に同じ形状を有する。したがって、保持基板230は、周壁部232、内側保持部236、接続部240,242,244,246のいずれとも接触する。
このように、従来技術の薄膜メンブレン構造体210は、図1から図4の構造の薄膜メンブレン構造体10に比べ、薄膜メンブレン20と保持基板230との間の接触面積が広い。換言すれば、図1から図4の構造の薄膜メンブレン構造体10は、従来技術の薄膜メンブレン構造体210に比べ、薄膜メンブレン20と保持基板30との間の熱絶縁性が大幅に改善される。
上記では、1つの保持基板について、内側保持部を1つとし、接続部を4つとして、4つの空洞部を形成するものとして説明したが、内側保持部の数は複数でもよく、内側保持部の数に応じて接続部の数を増加させてもよい。これによって、1つの保持基板が保持できる薄膜メンブレンの面積をより広くでき、また、より多くの空洞部を形成できるので、より多くのガスセンサ体等を薄膜メンブレンの上に搭載することができる。
図7から図9は、図1から図4の構造の薄膜メンブレン構造体10を用いた半導体式薄膜ガスセンサ56を説明する図である。半導体式薄膜ガスセンサ56は、薄膜メンブレン20と、保持基板60と、薄膜メンブレン20の上面に設けられるガスセンサ体86を含んで構成される。図7は、平面図と、E−E線およびF−F線に沿った断面図を示し、図8は、図2に対応する図で、保持基板60の薄膜メンブレン20の保持面のすぐ下の部分の様子を示す平面図、図9は、図3に対応する図で、保持基板60の基部側の様子を示す平面図である。
薄膜メンブレン20は、図1から図4で説明したものと同じである。保持基板60は、周壁部62,64の壁厚を十分に取って、薄膜メンブレン20の周縁部の保持力を十分に確保するようにした以外は、図1から図4で説明した内容と同じである。
ガスセンサ体86は、薄膜メンブレン20の最上面のSiO2膜22の上面に、薄膜ヒータ88、層間絶縁膜90、感ガス膜92が積層され、薄膜ヒータ88からヒータ電極部94,95、感ガス膜92から感ガス電極部96,97が層間絶縁膜90の上に引き出される構成を有する。
薄膜ヒータ88は、減圧下のCVD法で形成されたポリシリコン層に、例えば、イオン注入によって3族元素であるBが所定の不純物濃度となるように打ち込まれ、その後活性化熱処理が行われた高抵抗ポリシリコン層である。薄膜ヒータ88の厚さは、例えば、約300nmである。
層間絶縁膜90は、減圧下のCVD法により形成されたSiO2である。層間絶縁膜90の厚さは、例えば約400nmである。感ガス膜92は、スパッタ法で形成されたSn薄膜を、適当な酸素雰囲気中の加熱によってアニール処理したものである。感ガス膜92の膜厚は、例えば、約100nmである。ヒータ電極部94,95、感ガス電極部96,97としては、例えばPt薄膜を所定の形状に形成したものを用いることができる。例えば、Pt/TiN/Tiの積層膜をこれらの電極部の材料として用いることができる。この場合の膜厚の1例としては、Pt膜が約200nm、TiN膜が約20nm、Ti膜が約20nmとすることができる。
半導体式薄膜ガスセンサ56は、ガスセンサ体86の薄膜ヒータ88、感ガス膜92が、図9で示される4つの空洞部78,80,82,84のうちの1つの空洞部78に対応する位置に、薄膜メンブレン20の上に配置される。これによって、ガスセンサ体86と保持基板60との間の熱絶縁性を向上させることができる。
図10は、図7から図9で説明した構造において、2つのガスセンサ体102,112を搭載した半導体式薄膜ガスセンサ100の様子を説明する図である。ここでは、薄膜メンブレン20と保持基板60は、図7から図9で説明したものと同じである。2つのガスセンサ体102,112の構造も図7で説明したものと同じであるが、1つのガスセンサ体102の薄膜ヒータ88と感ガス膜92は、図9で説明した空洞部78に対応する位置に配置され、もう1つのガスセンサ体112の薄膜ヒータ88と感ガス膜92は、図9で説明した空洞部82に対応する位置に配置される。
このように、保持基板60によって保持される薄膜メンブレン20は、複数のガスセンサ体を搭載するのに十分な面積を有する。そして、その保持は、保持基板60の周壁部64と、内側保持部38によって十分な保持強度で行われる。また、接続部70,72,74,76は薄膜メンブレン20と接触していないので、ガスセンサ体の薄膜ヒータからの熱に対する薄膜メンブレン20と保持基板60との間の熱絶縁性もよい。図10では、2つのガスセンサ体の搭載を説明したが、さらに多くの数のガスセンサ体の搭載も可能である。
図7から図10の構造の特徴は、図5、図6で説明した従来技術の薄膜メンブレン構造体を用いる半導体式薄膜ガスセンサの構造と比較するとよく理解できる。図11と図12は、従来技術による薄膜メンブレン構造体を用いる半導体式薄膜ガスセンサ256の様子を示す図である。この半導体式薄膜ガスセンサ256は、図7から図9で説明したものと保持基板260が異なるのみで、薄膜メンブレン20と、ガスセンサ体86は同じである。図11は、この半導体式薄膜ガスセンサ256の平面図と、G−G線およびH−H線に沿った断面図で、図12は、保持基板260の平面図である。
保持基板260は、図7から図9で説明したものと同様に、薄膜メンブレン20の周縁部における保持を十分とするために周壁部262の壁厚を厚くしている。保持基板260は、図5、図6で説明したように、ジャストエッチングのタイミングでSi基板のエッチングを止める従来技術を用いているので、接続部270,272,274,276は、薄膜メンブレン20と接触している。
接続部270,272,274,276は、仕切壁としての機能を有し、4つの空洞部278,280,282,284を形成する。ガスセンサ体86は、そのうちの1つの空洞部278に対応する位置に配置されることは、図7の場合と同様である。
ここで、図7から図10の半導体式薄膜ガスセンサ56の性能と、図11、図12の従来技術の半導体式薄膜ガスセンサ256の性能とを比較した。比較は、薄膜ヒータ88を所望の温度に加熱する際に必要とされる電力の大小によって行った。
薄膜ヒータ88の温度は、薄膜ヒータ88の抵抗温度係数を求めることで推定した。すなわち、薄膜ヒータ88とは別の外部ヒータを用いて、ガスセンサ体86を搭載した薄膜メンブレン20と保持基板を加熱し、このときの薄膜ヒータ88の抵抗値を自己加熱に至らない程度の微弱な電流量で測定した。測定は、半導体式薄膜ガスセンサ56の薄膜ヒータ88と、半導体式薄膜ガスセンサ256の薄膜ヒータ88とそれぞれについて行った。抵抗温度係数は、薄膜ヒータ88の材料であるポリシリコン固有の値であるため、薄膜ヒータ88の抵抗値はヒータ形状と温度とが決定されれば一意に決定される。したがって、逆に1つの形状の薄膜ヒータ88の抵抗値を測定すれば、上記の関係によって、その薄膜ヒータ88の温度が推定できる。
このようにして、半導体式薄膜ガスセンサ56の薄膜ヒータ88と、半導体式薄膜ガスセンサ256の薄膜ヒータ88とをそれぞれ400℃に加熱した際のそれぞれの薄膜ヒータ88の所要電力を求めた。結果は、図7から図9の構造の半導体式薄膜ガスセンサ56の薄膜ヒータ88の所要電力は25mWであり、図11、図12の従来技術の半導体式薄膜ガスセンサ256の薄膜ヒータ88の所要電力は40mWであった。このことより、図7から図9の構造の方が、図11、図12の構造に比べ、熱効率が良いことが分かった。
次に機械的強度の比較をするために、図1から図4の構造の薄膜メンブレン構造体10に対応する従来技術の構造として、図13に示す薄膜メンブレン構造体300を準備した。この薄膜メンブレン構造体300は、図1から図4の構造と薄膜メンブレン20は同じもので、保持基板310が異なるものである。
図13の薄膜メンブレン構造体300の保持基板310は、図1から図4で説明した保持基板30と異なり、周壁部310は有するが、内側保持部も接続部も有しない。また、周壁部310は、基部側も薄膜メンブレン20の保持側とで壁厚が同じである。
図1から図4で説明した薄膜メンブレン構造体10と、図13の薄膜メンブレン構造体300の外形を同じとした。そして、薄膜メンブレン構造体10を13個まとめて1つの9mm×8.6mmのブロックとし、これを図14に示すように、4インチのSiウェハ1枚に80個形成した。同様に、薄膜メンブレン構造体300を13個まとめて1つの9mm×8.6mmのブロックとし、これをやはり、4インチのSiウェハ1枚に80個形成した。
そして、この80個のブロックを切り出すために、ダイシング装置を用いた。ダイシング装置は、図14に示すブロックの区画線に沿って切削工具によるカッティングが行われる装置である。切削工具によるカッティングは、図14に示されるように、縦11回、横11回行われる。なお、ダイシング装置による切削中にはウェハの洗浄等のために冷却水がウェハに吹きかけられる。
このダイシング装置の切削工程によって、薄膜メンブレンの機械的強度が弱いときは、切削あるいは冷却水の衝撃等で破壊が生じる。したがって、破壊した薄膜メンブレン構造体の数を比較することで、図1から図4の構造の薄膜メンブレン構造体10と図13の薄膜メンブレン構造体300の機械的強度を比較できる。
結果は、図1から図4の構造の薄膜メンブレン構造体10において破壊した個数は10個であり、これに対し、図13の薄膜メンブレン構造体300において破壊した個数は300個であった。このことから、図1から図4の構造、つまり、内側保持部と接続部とを有する構造の方が、図13の構造のように周壁部のみの構造に比べ、格段に優れた機械的強度を有することが分かった。
本発明に係る薄膜メンブレン構造体は、熱式センサを搭載するために利用できる。また、本発明に係る半導体式薄膜ガスセンサは、例えば、アレイ状に複数のガスセンサ体を搭載するガスセンサとして利用できる。
10,210,300 薄膜メンブレン構造体、20 薄膜メンブレン、22,26 SiO2膜、24 SiN膜、30,60,230,260,310 保持基板、31 空隙、32,34,62,64,232,262,310 周壁部、33 傾斜部、36,38,236 内側保持部、40,42,44,46,70,72,74,76,240,242,244,246,270,272,274,276 接続部、48,50,52,54,78,80,82,84,278,280,282,284 空洞部、56,100,256 半導体式薄膜ガスセンサ、86,102,112 ガスセンサ体、88 薄膜ヒータ、90 層間絶縁膜、92 感ガス膜、94,95 ヒータ電極部、96,97 感ガス電極部。

Claims (6)

  1. 薄膜メンブレンと、
    薄膜メンブレンを保持する保持基板と、
    を備え、
    保持基板は、
    薄膜メンブレンの上下面のいずれか一方側の面を保持面として保持面の周縁部を保持する周壁部と、
    薄膜メンブレンの周縁部の内側である内側部の少なくとも1箇所で薄膜メンブレンの保持面を保持する内側保持部と、
    周壁部と内側保持部とを接続しながら薄膜メンブレンの保持面との間に空隙を有する接続部と、
    を含むことを特徴とする薄膜メンブレン構造体。
  2. 請求項1に記載の薄膜メンブレン構造体において、
    保持基板は、
    薄膜メンブレンを保持する側の保持側と反対側を基部側として、
    周壁部は、基部側で一様な壁厚である基部側壁厚を有し、保持側で基部側壁厚から次第に薄い壁厚となる傾斜壁厚を有することを特徴とする薄膜メンブレン構造体。
  3. 請求項2に記載の薄膜メンブレン構造体において、
    保持基板は、
    内側保持部として、薄膜メンブレンの内側部の中央部の1箇所で薄膜メンブレンを保持する中央保持部を有し、
    接続部として、周壁部と中央保持部とを複数の仕切壁で接続して隣接する仕切壁の間に薄膜メンブレンの保持面まで到達する空洞部を形成する複数空洞部形成仕切壁を有することを特徴とする薄膜メンブレン構造体。
  4. 薄膜メンブレンと、
    薄膜メンブレンの上下面のいずれか一方側の面をセンサ面として、センサ面に設けられるガスセンサ体と、
    薄膜メンブレンを保持する保持基板と、
    を備え、
    保持基板は、
    薄膜メンブレンの上下面のセンサ面と反対側の面を保持面として、保持面の周縁部を保持する周壁部と、
    薄膜メンブレンの周縁部の内側である内側部の少なくとも1箇所で薄膜メンブレンの保持面を保持する内側保持部と、
    周壁部と内側保持部とを接続しながら薄膜メンブレンの保持面との間に空隙を有する接続部と、
    を含むことを特徴とする半導体式薄膜ガスセンサ。
  5. 請求項4に記載の半導体式薄膜ガスセンサにおいて、
    保持基板は、
    薄膜メンブレンを保持する側の保持側と反対側を基部側として、
    周壁部は、基部側で一様な壁厚である基部側壁厚を有し、保持側で基部側壁厚から次第に薄い壁厚となる傾斜壁厚を有することを特徴とする半導体式薄膜ガスセンサ。
  6. 請求項5に記載の半導体式薄膜ガスセンサにおいて、
    保持基板は、
    内側保持部として、薄膜メンブレンの内側部の中央部の1箇所で薄膜メンブレンを保持する中央保持部を有し、
    接続部として、周壁部と中央保持部とを複数の仕切壁で接続して隣接する仕切壁の間に薄膜メンブレンの保持面まで到達する空洞部を形成する複数空洞部形成仕切壁を有し
    ガスセンサ体は、保持基板の複数空洞部形成仕切壁によって形成される複数の空洞部に対応する薄膜メンブレンの複数の領域にそれぞれ形成されるアレイ状の複数のガスセンサ体であることを特徴とする半導体式薄膜ガスセンサ。
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