JP5151986B2 - フレーク状乾燥2−(5−エチル−5−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールの製造方法 - Google Patents
フレーク状乾燥2−(5−エチル−5−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールの製造方法 Download PDFInfo
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Description
(1)液体を10〜50質量%含有するDOG(以下、「液体含有原料DOG」と略称することがある。)を、下記(i)に記載の連続溶融乾燥工程を経て液体含有率0.8〜5質量%のDOG(以下、「連続溶融乾燥DOG」と略称する。)を得、該連続溶融乾燥DOGの溶融状態を保持したまま減圧乾燥工程又は通気乾燥工程を経ることによって、液体含有率を0.5質量%以下にまで減じたDOG(以下、単に「乾燥DOG」と称することがある。)を得、得られた乾燥DOGをフレーク製造工程にてフレーク化することによる、フレーク状乾燥DOGの製造方法、
(i)連続溶融乾燥工程:液体含有原料DOGを、該液体含有原料DOGの融点及び液体の沸点の内のいずれか高い方の温度以上、160℃以下の範囲(以下、「溶融温度範囲」と称することがある。)で加熱溶融することにより液体を除去してから次工程へ供給すると同時に、溶融した液体含有原料DOG中へ、溶融していない液体含有原料DOGを連続的又は断続的に、且つ液体含有原料DOG全体の温度が前記溶融温度範囲を外れないようにしながら供給することによって、次工程へ連続的又は断続的に供給するDOGの液体含有率を0.8〜5質量%とする、連続溶融乾燥工程。
(ii)減圧乾燥工程:温度X(℃)と圧力Y[kPa(abs)]の関係が、次式
10(-3708.7/(X+230)+9.11)≦Y≦0.0025exp(0.0574X)+10
(式中、Xは125〜160である。)を満たす、減圧乾燥工程。
(iii)通気乾燥工程:10〜160℃の気体を0.5時間以上通気し、且つ通気乾燥工程に仕込まれた連続溶融乾燥DOGに対する気体の総通気量を10倍以上(体積比)とし、以上を前記溶融温度範囲にて実施する、通気乾燥工程。
(2)液体が水である、前記(1)に記載のフレーク状乾燥DOGの製造方法、
を提供するものである。
例えば、アミンなどのアルカリ触媒及び必要に応じて溶媒の存在下にイソブチルアルデヒドとホルマリン水溶液とを反応させ、ヒドロキシピバルアルデヒド(以下、「HPA」と称する。)を含有する反応混合物又は該反応混合物から単離して得られたHPAを準備する。かかるHPAを含有する反応混合物又は単離後のHPAを、塩酸などの酸触媒及び必要に応じて溶媒の存在下、35〜60℃でトリメチロールプロパン(以下、「TMP」と称する。)と反応させる。ここで、DOGの純度の観点から、HPA及びTMPの使用比率を、HPA/TMP=1.05〜1.1(モル比)となるようにすることが好ましい。次いで、得られた反応混合物を必要に応じて中和し、反応混合物中に析出しているDOGをろ過や遠心分離などで分離し、適宜洗浄溶液により洗浄することにより、液体を10〜50質量%、さらに言うと、液体を18〜35質量%含有するDOGを得ることになる。例えばこうして得られるDOGは、各反応において使用した溶媒や反応系内の水、そして分離後のDOGの洗浄に使用する洗浄溶液などを含有しており、それらを総じて本明細書では「液体」と称する。かかる液体の具体例としては、例えば水;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノールなどのアルコール;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類などが挙げられ、沸点160℃以下の化合物を指す。これらの中でも、上記方法により液体含有原料DOGを製造する場合には、液体の主成分は水であることが多い。
(i)連続溶融乾燥工程とは、<A>液体含有原料DOGを、前記した溶融温度範囲で加熱溶融することにより液体を除去してから次工程へ供給すると同時に、<B>溶融した液体含有原料DOG中へ、溶融していない液体含有原料DOGを連続的又は断続的に、且つ液体含有原料DOG全体の温度が前記溶融温度範囲を外れないようにしながら供給することによって、<C>次工程へ連続的又は断続的に供給するDOGの液体含有率を0.8〜5質量%とする、連続溶融乾燥工程である。
<A>について:液体含有原料DOGを、該液体含有原料DOGの融点及び液体の沸点の内のいずれか高い方の温度以上、160℃以下の範囲(溶融温度範囲)で加熱溶融することにより、DOGの液体含有率を0.8〜5質量%に減じてから次工程へ供給する。液体含有原料DOGの融点は、液体の種類や液体含有率によって変化するが、それらを考慮しても100〜125℃の範囲である。本乾燥工程においてDOGを常時溶融状態に保つには、最低でも液体含有原料DOGの融点以上の温度にすることが必要である。また、液体の沸点以上でないと、液体含有原料DOGに含まれている液体を効率的に除去することができない。一方、160℃を超えると、DOGの分解等が起こり、収率や純度の低下を招く傾向にあり、160℃以下であれば、本発明で最終的に得られる乾燥DOGの純度を95質量%以上にすることが可能であり、乾燥DOGの品質を高く保つことができる。
なお、次工程へ供給する速度は、以下の<B>に記載した、溶融していない液体含有原料DOGを溶融した液体含有原料DOGへ供給する速度と同じである。
こうすることにより、熱が効率良く液体含有原料DOGへ伝わるため、過剰な加熱を必要とせず、本発明で最終的に得られる乾燥DOGの純度を95質量%以上にすることが可能であり、乾燥DOGの品質を高く保つことができる。
液体含有原料DOG全体の温度が前記溶融温度範囲を外れないようにする方法としては、溶融していない液体含有原料DOGを供給する速度及び溶融した液体含有DOGを次工程へ供給する速度を調節し、溶融した液体含有原料DOGの装置内での滞留時間が0.5〜6時間となるようにすることが好ましく、効率良く安定した連続溶融乾燥を実施するという観点からは、該滞留時間が1〜4時間となるようにすることがより好ましい。
なお、液体含有原料DOGの供給速度に応じて装置内の連続溶融DOGを抜き取り、次工程に移すことで、溶融乾燥工程を連続的に実施する。
加熱機能を有する攪拌槽を用いる場合、DOG溶融物の撹拌手段としては、軸を中心として回転する攪拌翼であってもよいし、装置自体が自転するものであってもよいし、装置本体が振動するものであってもよい。攪拌翼としては、例えば、半月翼、パドル翼、タービン翼、アンカー翼、リボン翼等が挙げられる。加熱機能は、スチーム、電力及び熱媒などによって付与される。
上記連続溶融乾燥工程を経ずに、減圧乾燥工程だけで液体含有原料DOGの液体含有率を0.5質量%以下にするには、工業的な規模(例えば、乾燥DOGを年間1000トン以上。)で実施する際に大型の減圧乾燥装置が必要になり、さらに乾燥効率が悪いことからコストの面でも相応しい方法ではなく、現実的ではない。また、通気乾燥工程のみで多量な液体を0.5質量%以下まで除去するためには、膨大な量のガスが必要になり、これも非現実的である。しかしながら、本発明は、高い品質を求められるフレーク状のDOGの製造において、前記連続溶融乾燥工程と減圧乾燥工程又は通気乾燥工程を組み合わせて利用することにより、DOGの品質を落とさず、且つ、十分に乾燥したDOGを長期間安定して低コストで製造することに成功したものである。
10(-3708.7/(X+230)+9.11)≦Y≦0.0025exp(0.0574X)+10
(式中、Xは125〜160である。)を満たしていることが必要である。かかる減圧乾燥条件が維持できるのであれば、減圧乾燥工程は、バッチ式、連続式のいずれで実施してもよい。また減圧する方法に特に制限は無く、真空ポンプでもよいし、エゼクターでもよい。
減圧乾燥工程に用いる装置としては特に制限はなく、減圧機能および加熱機能を有する攪拌槽、蒸留装置、熱交換器及び乾燥機などが挙げられる。
乾燥DOG中のDOGの純度(質量%)は、「[100−乾燥DOGの含水率(質量%)]×乾燥DOG中の水分を除いた残存成分におけるDOG濃度(質量%)/100」の計算式により算出した。
なお、乾燥DOG中の含水率の測定は、カールフィッシャー水分計(MKA−610型、京都電子工業株式会社製)を用いて行なった。また、製品中の水分を除いた残存成分におけるDOG濃度(質量%)は、乾燥DOGをアセトンに溶解して、45mg/1.5mlに調製し、以下のガスクロマトグラフィー分析条件に従って分析を行なうことにより求めた。
[ガスクロマトグラフィー分析条件]
装置 :GC−1700(株式会社島津製作所製)
使用カラム:DB−1(アジレント・テクノロジー株式会社製)
分析条件 :injection temp.220℃、detection temp.270℃
カラム温度:140℃から180℃まで1℃/分で昇温→180℃で10分保持
→270℃まで20℃/分で昇温→270℃で5分継続。
検出器 :水素炎イオン化検出器(FID)
トリエチルアミンの存在下にイソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドを反応させることにより、HPA64.32質量%(0.5896mol相当)、イソブチルアルデヒド1.10質量%、メタノール4.08質量%、トリエチルアミン2.57質量%、水26.53質量%及び不明分1.40質量%からなる混合物(以下、「HPA混合物」と称する。)を得た。
TMP水溶液182.5質量部[TMP72.5質量部(0.540mol相当)及び水110質量部]と35質量%の塩酸5.0質量部を混合しておき、そこへ、55℃及び常圧下、HPA混合物93.5質量部を4時間かけて添加し、添加後、さらに3時間攪拌を続けた。反応開始後約0.5時間を経過したところで、生成したDOGの一部が結晶化し、反応混合液は白濁したスラリー状となった。この状態は反応が進行するに従って顕著となり、7時間後には攪拌効率の低下を生じる程のスラリー状となった。反応終了後、10質量%の炭酸ナトリウム水溶液を加え、反応混合液のpHが7.2になるまで中和を行なった。中和後、得られた混合液をろ過することによって、DOGをケーキとして分離し、液体(水分)含有原料DOG113.1質量部(含水率23質量%)を得た。
内容積1Lの攪拌槽に、参考例1で得られた液体含有原料DOG600g(含水率23質量%)を入れ、常圧にて溶融するまで加熱した。この際、液体含有原料DOGが完全に溶融した時点の温度(液体含有原料DOGの融点)は105℃であった。さらに攪拌槽の温度を140℃まで加熱してから同温度に保持しておき、そこへ下記条件で液体含有原料DOGを供給することにより、連続的に溶融乾燥させた。
[溶融乾燥条件]
液体含有原料DOGの供給及び抜き出し条件:50gずつ10分おきに36回供給、50gずつ10分おきに36回抜き出し。
攪拌回転数: 200回転/分
流動化手段: 軸を中心として回転する半月翼
温 度 : 140℃
圧 力 : 常圧
時 間 : 6時間
上記条件にて液体含有原料DOGを連続溶融乾燥した結果、含水率が2質量%の連続溶融乾燥DOGを合計1800g(純度97質量%)得た。
[減圧乾燥条件]
攪拌回転数: 200回転/分
流動化手段: 軸を中心として回転する半月翼
温 度 : 140℃
圧 力 : 8kPa
時 間 : 2時間
温度X(℃)と圧力Y[kPa(abs)]の関係式
10(-3708.7/(X+230)+9.11)≦Y≦0.0025exp(0.0574X)+10
の左辺を計算すると0.016、右辺を計算すると28であり、0.016<Y<28であるので、上記関係式を満たす。
上記操作により、含水率が0.3質量%の乾燥DOG1765g(DOG純度99質量%)を得た。
[フレーク成形]
さらに、上記の方法により得られた溶融状態の乾燥DOGを、20℃の水で冷却し、ドラムの周速が4m/分であるドラムフレーカーにディップフィードで導入することにより、面上部分の面積が0.5〜3cm2で厚さが0.5〜1mmのフレークの形状DOGを100kg/h・m2製造した。
実施例1と同様の条件で、液体含有原料DOGを連続的に溶融乾燥し、続いて、以下の条件で通気乾燥させた。
[通気乾燥条件]
攪拌回転数 : 毎分200回転
流動化手段 : 軸を中心として回転する半月翼
温 度 : 140℃
圧 力 : 常圧
通気ガス : 窒素(20℃)
ガス通気速度: 0.03m3/時(標準状態)
時 間 : 2時間
ガスの総通気量:0.03(m3/時)×2(時間)=0.06m3
供給する連続溶融乾燥DOGの体積:0.5(kg)/105(kg/L)(比重)
=0.00048m3
体積比(ガスの総通気量/供給する液体を含有したDOGの体積):125倍
上記操作により、含水率が0.3質量%の乾燥DOG(DOG純度99質量%)を得ることができた。
[フレーク成形]
さらに、上記の方法により得られた溶融状態の乾燥DOGを、温度40℃の水で冷却し、ドラムの周速が4m/分であるドラムフレーカーにディップフィードで導入することにより、面上部分の面積が0.5〜3cm2で厚さが0.6〜1.2mmのフレーク状のDOGを80kg/h・m2製造した。
実施例1において、減圧乾燥工程における温度を155℃及び圧力を15kPaとした以外は実施例1と同様に実験を行なった。その結果、含水率が0.3質量%の乾燥DOG1764g(DOG純度99質量%)を得ることができ、面上部分の面積が0.5〜3cm2で厚さが0.7〜1.5mmのフレーク状のDOGを65kg/h・m2製造することができた。
実施例1において、減圧乾燥工程における温度を150℃及び圧力を10kPaとした以外は実施例1と同様に実験を行なった。その結果、含水率が0.2質量%の乾燥DOG1750g(DOG純度99質量%)を得ることができ、面上部分の面積が0.5〜3cm2で厚さが0.5〜1mmのフレーク状のDOGを100kg/h・m2製造することができた。
実施例1において、減圧乾燥工程における温度を145℃及び圧力を10kPaとした以外は実施例1と同様に実験を行なった。その結果、含水率が0.3質量%の乾燥DOG1760g(DOG純度99質量%)を得ることができ、面上部分の面積が0.5〜3cm2で厚さが0.4〜0.7mmのフレーク状のDOGを110kg/h・m2製造することができた。
実施例1において、減圧乾燥工程における温度を135℃及び圧力を3kPaとした以外は実施例1と同様に実験を行なった。その結果、含水率が0.2質量%の乾燥DOG1745g(DOG純度99質量%)を得ることができ、面上部分の面積が0.5〜3cm2で厚さが0.3〜0.6mmのフレーク状のDOGを120kg/h・m2製造することができた。
実施例1において、減圧乾燥工程における温度を130℃及び圧力を3kPaとした以外は実施例1と同様に実験を行なった。その結果、含水率が0.3質量%の乾燥DOG1755g(DOG純度99質量%)を得ることができ、面上部分の面積が0.5〜3cm2で厚さが0.5〜1mmのフレーク状のDOGを100kg/h・m2製造することができた。
実施例1において、連続溶融乾燥工程における温度を180℃及び時間を3時間に変更し、減圧乾燥を行なわないこと以外は実施例1と同様に実験を行なった。その結果、DOGの純度は98.5質量%であるものの、DOGの含水率は0.8質量%であり、製品としてはオフスペックであった。
また、フレーク状のDOGを製造することはできたが、含水率が高いため、利用価値は無かった。
実施例1において、内容積3Lの攪拌槽に参考例1で得られた液体含有原料DOG2000g(含水率23質量%)を入れ、連続溶融乾燥工程における温度を200℃に変更し、減圧乾燥を行なわないこと以外は実施例1と同様に実験を行なった。その結果、DOGの含水率が0.3質量%の乾燥DOGを得ることができたものの、DOGの純度は94質量%となり、製品としてはオフスペックであった。
また、フレーク状のDOGを製造することはできたが、純度が低く、利用価値は無かった。
実施例1において、連続溶融工程を省略した以外は実施例1と同様に実験を行なった。その結果、DOGの純度は99質量%であるものの、多量の水を効率良く除去することが困難であったため、実施例1の連続溶融工程後と同じく含水率2%にするまでに15時間を要した。
実施例2において、連続溶融工程を省略した以外は実施例2と同様に実験を行なった。その結果、DOGの純度は99質量%であるものの、ガスの総通気量を0.1m3としたにもかかわらず、含水率は1.0質量%であり、製品としてはオフスペックであった。
また、フレーク状のDOGを製造することはできたが、含水率が高く、利用価値は無かった。
実施例1において、減圧乾燥の圧力を35kPaとした以外は、実施例1と同様に実験を行なった。その結果、DOGの純度は98.5質量%であるものの、DOGの含水率は0.8質量%であり、製品としてはオフスペックであった。また、フレーク状のDOGを製造することはできたが、含水率が高く、利用価値は無かった。
実施例1において、減圧乾燥工程における温度を130℃、圧力を28kPaとした以外は実施例1と同様に実験を行なった。その結果、DOGの純度は98.9質量%であるものの、DOGの含水率は0.5質量%であり、製品としてはオフスペックであった。また、フレーク状のDOGを製造することはできたが、含水率が高く、利用価値は無かった。
実施例2において、通気乾燥工程におけるガス通気速度を0.002m3/時とした以外は、実施例2と同様に実験を行なった。その結果、DOGの純度は98.5質量%であるものの、含水率は0.8質量%であり、製品としてはオフスペックであった。また、フレーク状のDOGを製造することはできたが、含水率が高く、利用価値は無かった。
参考例1で得られた液体含有原料DOGを25℃にて減圧乾燥工程に付し、粉末状のDOG600kg(含水率0.2質量%)を得た。ジャケット及び攪拌機付きの内容積6m3の反応器で加熱したところ、ジャケットの温度が160℃では全体を溶融させることができなかったため、温度を170℃まで上げて溶融させた。すると、溶融した液体含有原料DOGの純度は94質量%に低下した。
Claims (2)
- 液体を10〜50質量%含有する下記式
(i)連続溶融乾燥工程:液体含有原料DOGを、該液体含有原料DOGの融点及び液体の沸点の内のいずれか高い方の温度以上、160℃以下の範囲(以下、「溶融温度範囲」と称する。)で加熱溶融することにより液体を除去してから次工程へ供給すると同時に、溶融した液体含有原料DOG中へ、溶融していない液体含有原料DOGを連続的又は断続的に、且つ液体含有原料DOG全体の温度が前記溶融温度範囲を外れないようにしながら供給することによって、次工程へ連続的又は断続的に供給するDOGの液体含有率を0.8〜5質量%とする、連続溶融乾燥工程。
(ii)減圧乾燥工程:温度X(℃)と圧力Y[kPa(abs)]の関係が、次式
10(-3708.7/(X+230)+9.11)≦Y≦0.0025exp(0.0574X)+10
(式中、Xは125〜160である。)を満たす、減圧乾燥工程。
(iii)通気乾燥工程:10〜160℃の気体を0.5時間以上通気し、且つ通気乾燥工程に仕込まれた連続溶融乾燥DOGに対する気体の総通気量を10倍以上(体積比)とし、以上を前記溶融温度範囲にて実施する、通気乾燥工程。 - 液体が水である、請求項1に記載のフレーク状乾燥DOGの製造方法。
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