JP5151162B2 - ノイズ抑制シート - Google Patents

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本発明は、電子機器等の電磁ノイズ対策に使用されるノイズ抑制シートに関するものである。
近年、電子機器、特に持ち運び可能な小型電子機器は、多機能、高性能化に加えて、小型、軽量化が要求されており、これを受けて、機器内の狭小なスペースに電子部品やプリント配線、基板が高密度に実装されるようになってきている。また、高性能の実現のため、高速化も図られている。これらにより、配線回路内に混入する伝導ノイズや、機器外や隣接する部品に影響を及ぼす放射ノイズ等の電磁ノイズによる障害が発生しやすくなっている。
電磁ノイズを抑制・除去する手段として、強磁性体を含有する層と線状導電体とを有するノイズ抑制シートや、グラファイト化カーボンブラック複合粒子、導電性繊維および磁性粒子を有する有機高分子からなる層を2層以上積層したノイズ抑制シートが開示されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
しかしながら、これらのノイズ抑制シートは、低周波帯域における伝導ノイズ抑制効果が不十分であり、より高度な伝導ノイズ抑制効果を得るため、ノイズ抑制シートを厚くしたり、磁性材料や導電性繊維を増量したりせねばならず、軽量コンパクト性およびコストの面で問題があった。
また、非晶質磁性合金とともにカーボン繊維を含有したノイズ抑制シートも開示されている(例えば、特許文献3)。
しかしながら、これらのノイズ抑制シートは、カーボン繊維と磁性材料をともに同一の基材に混合することから、磁性材料の添加量が制限されるため、放射ノイズの抑制効果が不十分であった。
特開2005−327853号公報(請求項1、図1) 特開2000−244167号公報(請求項1、図1) 特開平2002−60554号公報(請求項1)
本発明は、伝導ノイズおよび放射ノイズの両方、特に低周波帯域における伝導ノイズを抑制可能であり、かつ、薄型軽量な、電子機器の電磁ノイズ対策に用いるノイズ抑制シートを提供することを目的とする。
電子機器内に実装して電磁ノイズ対策に使用されるノイズ抑制シートであって、コイル状カーボンでない繊維長4〜15mmの導電性短繊維を0.5〜15質量%含有する層と磁性材料を含有する層とが積層されてなり、前記導電性短繊維が炭素繊維であり、厚さが40〜1200μmであることを特徴とするノイズ抑制シートである。
本発明によれば、伝導ノイズおよび放射ノイズの両方、特に低周波帯域における伝導ノイズについて高いノイズ抑制効果を有し、かつ薄型軽量なノイズ抑制シートを得ることができる。
本発明のノイズ抑制シートは、導電性短繊維を含有する層(以下、「導電性短繊維含有層」とも呼ぶ。)を有する。導電性短繊維含有層が伝導ノイズの抑制を担う。そして導電性短繊維含有層と後述する磁性材料含有層とが積層されてなることにより、ノイズ抑制シートとして伝導ノイズおよび放射ノイズの両方を抑制することが可能となる。また、磁性材料含有層単体では得られなかった低周波帯域における高度な伝導ノイズ抑制効果がより薄いシートでも発現し、薄型軽量で低コストのノイズ抑制シートを得ることができる。
導電性短繊維としては、炭素繊維、ステンレス、銅、金、銀、ニッケル、アルミニウム、鉄等の金属繊維等を挙げることができる。また、非導電性の繊維に金属をメッキ、蒸着、溶射する等して導電性を付与したものを挙げることもできる。中でも炭素繊維は、金属繊維に比べ軽量であり、長期間の使用においてほとんど性能の変化がないため、好ましい。
導電性短繊維の繊維長としては、4〜15mmであることが重要である。繊維長が4mmよりも短いと、繊維同士が接触しにくく、大量に添加しなければ十分なノイズ抑制効果を得ることができない。一方、15mmよりも長いと、導電性繊維を基材に分散させる際に、繊維が折れたり、繊維同士の絡まりが生じ、均一な性能を得ることが困難になる。また、繊維長の異なる2種類以上の導電性短繊維を用いてもよい。
また、導電性短繊維含有層に含まれる導電性短繊維の含有量は、0.5〜15質量%であることが重要である。0.5質量%より少なくなると低周波帯域において十分な伝導ノイズ抑制効果が得られない。一方、15質量%より多くなると伝導ノイズの抑制効果が低下するとともに、基材への均一な分散が困難となる。より均一な分散という点から、1〜10質量%がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。
導電性短繊維含有層を形成する材料としては、導電性短繊維含有層が樹脂膜やフィルムである場合には、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等のジエン系ゴムや、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の非ジエン系ゴム等のゴム材料や、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリシロキサン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
また、導電性短繊維含有層が織物、編物、不織布等の繊維を主体とする構造体である場合には、ガラス繊維やセラミック繊維等の無機繊維、合成繊維、綿、麻、ウール、木材パルプといった天然繊維、レーヨン等の半合成繊維が挙げられる。さらに、合成繊維を形成するポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、およびそれらのポリエステルの酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、アジピン酸等を共重合した共重合ポリエステル等のポリエステルや、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン6とナイロン66とを共重合した共重合ポリアミド等のポリアミドや、ポリビニルアルコールや、芳香族ポリアミドや、ポリエーテルエーテルケトンや、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾールや、ポリフェニレンサルファイドや、ポリエチレンや、ポリプロピレン等を挙げることができる。
難燃性向上の観点からは、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維等を用いることが好ましい。
また、導電性短繊維含有層には、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機粉体を含有せしめてもよい。
例えば水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等を添加することにより、難燃性を向上させることができる。
これらの無機粉体以外の難燃剤としては、非ハロゲンの難燃剤を使用することが好ましい。
導電性短繊維含有層を形成する方法としては例えば、導電性短繊維を、ニーダーやバンバリーミキサー、ミルミキサー、ロールミル、ジェットミル、ボールミル等でゴムや樹脂材料に混練し含有させ、圧延や溶融押出によりシート化する方法や、導電性短繊維およびパルプ等の繊維材料に必要に応じて水酸化アルミニウム等の無機粉体を加えて、水の中で混合したスラリーを抄きあげ紙とする方法等を採用することができる。
導電性短繊維含有層の形態としては、湿式不織布であることが、ノイズ抑制シートを薄型化、軽量化および柔軟化できること、製造コストを低減できること、導電性短繊維を均一に分散できる点から好ましい。湿式不織布の種類としては、紙やスパンレース不織布等が挙げられる。
導電性短繊維含有層の厚さとしては、20〜300μmであることが好ましく、200μm以下であることがより好ましい。20μm以上とすることにより、十分な強度が得られ高次加工性が向上する。一方、300μm以下とすることで、ノイズ抑制シートを薄型化でき、取扱性が向上する。
本発明のノイズ抑制シートは、磁性材料を含有する層(以下、「磁性材料含有層」とも呼ぶ。)も有する。磁性材料含有層が放射ノイズの抑制を担う。
磁性材料としては、Mn−Zn−フェライト、Ni−Zn−フェライト、Mn−Mg−Zn−フェライト等のソフトフェライト、Fe−Al−Si合金(センダスト(商標第278502号))、Fe−Ni合金等が挙げられる。
また、磁性材料の形状としては、粒状、鱗片状、扁平状、針状のもの等を使用することができる。
磁性材料含有層を形成する材料としては、磁性材料含有層が樹脂膜やフィルムである場合には、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等のジエン系ゴムや、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の非ジエン系ゴム等のゴム材料や、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリシロキサン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
また、磁性材料含有層が織物、編物、不織布等の繊維を主体とする構造体である場合には、ガラス繊維やセラミック繊維等の無機繊維、合成繊維、綿、麻、ウール、木材パルプといった天然繊維、レーヨン等の半合成繊維が挙げられる。さらに、合成繊維を形成するポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、およびそれらのポリエステルの酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、アジピン酸等を共重合した共重合ポリエステル等のポリエステルや、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン6とナイロン66とを共重合した共重合ポリアミド等のポリアミドや、ポリビニルアルコールや、芳香族ポリアミドや、ポリエーテルエーテルケトンや、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾールや、ポリフェニレンサルファイドや、ポリエチレンや、ポリプロピレン等を挙げることができる。難燃性の点からは、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等が好ましい。また、難燃剤を添加したポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂等を用いても良い。
磁性材料含有層に添加する難燃剤としては、非ハロゲンの難燃剤を使用することが好ましい。また、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の無機粉体も好ましい。
また、磁性材料含有層の形態としては、薄型化、軽量性、柔軟性および磁性材料の混合のしやすさの点から、その形態は樹脂膜もしくはフィルムであることが好ましい。
磁性材料含有層を形成する方法としては例えば、磁性材料を、ニーダーやバンバリーミキサー、ミルミキサー、ロールミル、ジェットミル、ボールミル等でゴムや樹脂材料に混練し含有させ、導電性短繊維含有層の少なくとも一方面にコートする方法や、圧延や溶融押出によりシート化したものをラミネートする方法等を採用することができる。
本発明のノイズ抑制シートの厚さは、40〜1200μmが好ましく、900μm以下がより好ましく、500μm以下がさらに好ましい。40μm以上とすることにより、十分な伝導ノイズ抑制および放射ノイズ抑制の効果が得られる。一方、1200μm以下とすることで、軽量化できるとともに、電子機器内への実装がしやすくなる。
[測定方法]
(1)ノイズ抑制シートの伝導ノイズ抑制効果
IEC規格62333−2「Noise suppression sheet for digital devices and equipment」中の4.3項「Transmission attenuationpower ratio:Rtp」に準じて評価した。この評価方法は、マイクロストリップライン(MSL)治具を用いて実施し、このMSL上にノイズ抑制シートを置いて、伝導ノイズ抑制度Rtp(dB)を測定するものである。ネットワークアナライザーとしては、アジレント・テクノロジー(株)製、ベクトルネットワークアナライザー8719ESを用いて、40MHz〜8GHzの周波数において測定を行った。また、ノイズ抑制シートサンプルの大きさは10cm×5cmで、導電性短繊維含有層の一方面に磁性材料含有層を積層したものに関しては、導電性短繊維含有層側がMSLサイドになるように置いて測定を実施した。
(2)ノイズ抑制シートの放射ノイズ抑制効果
上記(1)の伝導ノイズ抑制効果の測定で使用したMSLを用いて評価した。MSLの一端とネットワークアナライザーのport1を接続し、他端には50Ωの終端抵抗を接続した。また、ネットワークアナライザーのport2には、アンリツ(株)製、EMIプローブMA2601B/Cを接続した。このプローブ測定部下端がMSLの長手方向の中央部上方5mmの位置となるよう固定し、MSLから漏れ出る放射ノイズをプローブにて検出した。また、ネットワークアナライザーとしては、上記の伝導ノイズ抑制効果の測定と同じく、アジレント・テクノロジー(株)製、ベクトルネットワークアナライザー8719ESを用いて、500MHzの周波数において測定を行った。
まず、何も置かない状態のMSLにおける放射ノイズの大きさを表すS21R(dB)を測定した後、MSL上に55.2mm×4.7mmの大きさのノイズ抑制シートを導電性短繊維含有層側がMSLサイドになるように置いて、放射ノイズの大きさを表すS21S(dB)を測定した。これらの値より、放射ノイズ抑制度Arを下式にて算出した。
Ar(dB)=S21R−S21S
Arが大きいほど放射ノイズ抑制効果が高いことを示している。
[実施例1]
(導電性短繊維含有層)
炭素短繊維(東レ(株)製、“トレカカットファイバー” T010、繊維長6mm)、チョップドガラス繊維(繊維長6mm、繊維径7μm)、木質パルプ、芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ(株)製“サフメット” 平均繊維長3mm)、水酸化アルミニウム粉末を、それぞれ1.6質量%、18.4質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合して湿式抄紙し、厚さ128μm、米坪量102g/mの導電性短繊維含有層を得た。
(磁性材料含有層の積層)
Fe−Al−Si合金(質量組成比率、Fe:Al:Si=85:5.5:9.5)で、平均粒径が35μm、平均アスペクト比が15の軟磁性粉末78質量%をシリコーン樹脂(東レダウコーニング(株)製)に混練し、磁性材料含有樹脂を作成した。
これを上記導電性短繊維含有層に、ナイフコーターで乾燥後の厚さが300μmとなるようにコーティングした後、190℃で10分間養生することで、導電性短繊維含有層の片面に磁性材料含有層を積層し、総厚さが432μmのノイズ抑制シートを得た。
このノイズ抑制シートは、伝導ノイズおよび放射ノイズ抑制度ともに高い効果を有していた。特に、後述の厚さ307μmの磁性材料含有層単層からなるノイズ抑制シート(比較例2)と比較すると、低周波におけるノイズ抑制度が向上している。厚さが432μm、米坪量が1055g/mと薄型軽量でも、比較例3に示す厚さが1004μmと厚い磁性材料含有層単層からなるノイズ抑制シートに比肩する伝導ノイズ抑制度を有するものであった。
[実施例2]
(導電性短繊維含有層)
実施例1で用いたのと同様の炭素短繊維、チョップドガラス繊維、木質パルプ、芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維、水酸化アルミニウム粉末を用い、混合割合をそれぞれ0.8質量%、19.2質量%、7質量%、3質量%、70質量%とした以外は実施例1と同様にして湿式抄紙し、厚さ125μm、米坪量100g/mの導電性短繊維含有層を得た。
(磁性材料含有層の積層)
上記導電性短繊維含有層を用いた以外は実施例1と同様にして、導電性短繊維含有層の片面に磁性材料含有層を積層し、総厚さが421μmのノイズ抑制シートを得た。
このノイズ抑制シートは、実施例1よりも伝導ノイズ抑制度が若干低下するものの、伝導ノイズ、放射ノイズ抑制度ともに、十分な効果を有するものであった。
[実施例3]
(導電性短繊維含有層)
実施例1で用いたのと同様の炭素短繊維、チョップドガラス繊維、木質パルプ、芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維、水酸化アルミニウム粉末を用い、混合割合をそれぞれ10.0質量%、10.0質量%、7質量%、3質量%、70質量%とした以外は実施例1と同様にして湿式抄紙し、厚さ126μm、米坪量101g/mの導電性短繊維含有層を得た。
(磁性材料含有層の積層)
上記導電性短繊維含有層を用いた以外は実施例1と同様にして、導電性短繊維含有層の片面に磁性材料含有層を積層し、総厚さが425μmのノイズ抑制シートを得た。
このノイズ抑制シートは、低周波における伝導ノイズ抑制度が実施例1よりも更に向上している。また、放射ノイズ抑制度は実施例1と同等の十分な効果を有するものであった。
[比較例1]
(導電性短繊維含有層)
実施例1で用いたのと同様のものを用いた。
(磁性材料含有層)
磁性材料含有層は用いなかった。
このノイズ抑制シートは、伝導ノイズ抑制度は実施例と同程度の効果を有するものの、放射ノイズ抑制度が実施例よりも低く劣っていた。
[比較例2]
(導電性短繊維含有層)
導電性短繊維含有層は用いなかった。
(磁性材料含有層)
実施例1で用いたのと同様の磁性材料含有樹脂を離型フィルム(東洋クロス(株)製 SP1020)にナイフコーターで、乾燥後の厚さが300μmとなるようにコーティングし、190℃で10分間養生した後、離型フィルムを剥離させて、磁性材料含有層単層からなる、総厚さが307μmのノイズ抑制シートを作成した。
このノイズ抑制シートは、放射ノイズ抑制には十分な効果を有するものの、低周波帯域における伝導ノイズ抑制度が実施例よりも低く劣っていた。
[比較例3]
(導電性短繊維含有層)
導電性短繊維含有層は用いなかった。
(磁性材料含有層)
実施例1で用いたのと同様の磁性材料含有樹脂を離型フィルム(東洋クロス(株)製 SP1020)にナイフコーターで、乾燥後の厚さが1000μmとなるようにコーティングし、190℃で10分間養生した後、離型フィルムを剥離させて、磁性材料含有層単層からなる、総厚さが1004μmのノイズ抑制シートを作成した。
このノイズ抑制シートは、伝導ノイズおよび放射ノイズ抑制度ともに高い効果を有するものの、総厚さが1004μmと厚く、また米坪量が3143g/mと重いことから、取扱性が実施例よりも劣っている。
[比較例4]
(導電性材料含有層)
炭素短繊維(東レ(株)製、繊維長1mm)、チョップドガラス繊維(繊維長6mm、繊維径7μm)、木質パルプ、平均繊維長3mmの芯鞘型熱融着ポリエステル短繊維(東レ(株)製“サフメット”)、水酸化アルミニウム粉末を、それぞれ10.0質量%、10.0質量%、7質量%、3質量%、70質量%の割合で混合して湿式抄紙し、厚さ132μm、米坪量106g/mの導電性材料含有層を得た。
(磁性材料含有層)
上記導電性短繊維含有層を用いた以外は実施例1と同様にして、導電性短繊維含有層の片面に磁性材料含有層を積層し、総厚さが433μmのノイズ抑制シートを得た。
このノイズ抑制シートは、放射ノイズ抑制には十分な効果を有するものの、低周波帯域における伝導ノイズ抑制度が実施例よりも低く劣っていた。
以上の結果を纏めたのが次の表1,2である。
Figure 0005151162
Figure 0005151162
実施例1〜3で製作された本発明のノイズ抑制シートの一例を示す断面概念図である。 本発明のノイズ抑制シートの他の一例を示す断面概念図である。
符号の説明
1 ノイズ抑制シート
2 導電性短繊維含有層
3 磁性材料含有層

Claims (3)

  1. 電子機器内に実装して電磁ノイズ対策に使用されるノイズ抑制シートであって、コイル状カーボンでない繊維長4〜15mmの導電性短繊維を0.5〜15質量%含有する層と磁性材料を含有する層とが積層されてなり、前記導電性短繊維が炭素繊維であり、厚さが40〜1200μmであることを特徴とするノイズ抑制シート。
  2. 前記導電性短繊維を含有する層が湿式不織布である、請求項1記載のノイズ抑制シート。
  3. 前記導電性短繊維を含有する層の厚さが20〜300μmである、請求項1または2に記載のノイズ抑制シート。
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