JP5149928B2 - 情報処理装置、無線タグ読取装置及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、無線タグ読取装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線タグの読み取りに係る情報処理装置、無線タグ読取装置及びプログラムに関する。
従来、RFID(Radio Frequency IDentification)技術を利用して、POS(Point Of Sales)端末での商品の販売登録処理を行う商品販売システムが知られている。係るシステムで使用される無線タグ(RFIDタグ)は、バーコードと比較して多くの情報量を保持することが可能である。また、リーダライタとの交信制御にアンチコリジョン(衝突防止)という方式を用いることで、一つのリーダライタの交信可能範囲内に複数のRFIDタグが存在してもデータを一括して読み取ることができるので処理効率がよいという利点がある。
そこで、小売店等において、各商品に商品識別コードや価格等の商品情報が書き込まれたRFIDタグを付加するとともに、レジカウンタにRFIDタグと交信可能なリーダライタのアンテナを埋め込むことで、レジカウンタに載置された各商品のRFIDタグから商品情報を一括して読み取る技術が提案されている。例えば、特許文献1には、不要なRFIDデータの取り込みを、データを破棄するデータ破棄モードとデータを取り込むデータ取込モードとに基づいて制御する技術が開示されている。
ところで、RFIDタグの種類は複数存在しており、付加される商品に応じて使い分けられている。例えば、アパレル店において、通常の衣類には標準的なRFIDタグ(以下、標準タグという)を取付けるが、指輪やピアス等の小型のアクセサリーには標準タグを取付けると、標準タグが商品に対して大きくなり見映えが悪くなるため、標準タグよりも小型のRFIDタグ(以下、小型タグという)を取付けている。
一般に、RFIDタグの基本性能はその種別毎に異なっており、例えば、上記の例ではリーダライタから出力される所定強度の電波に対し、小型タグの応答可能な距離(以下、応答距離という)は標準タグの応答距離に比べて小さくなる。応答距離の異なるRFIDタグを併用する場合、リーダライタからの送信出力が一定のレベルであったとすると、応答距離の違いから所定の読取範囲(例えば、レジカウンタ)に存在する全てのRFIDタグを読み取れなかったり、読取範囲周辺の不要なRFIDタグを読み取ってしまったりする可能性がある。このような場合、商品の配置位置の変更する必要があるため、処理効率が低下するという問題がある。
なお、特許文献1記載の技術では、応答距離の異なるRFIDタグを併用することは想定されておらず、また、リーダライタ(タグ交信用アンテナ)から一定レベルの送信出力を行う構成であるため、上記問題を解決することは困難である。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、所定の領域に配置された応答距離の異なる複数の無線タグの読み取りを、効率的に行うことが可能な情報処理装置、無線タグ読取装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、無線タグと交信するための電波を所定の領域に放射し、当該電波に応答した無線タグから情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が放射する前記電波の出力レベルを、応答距離の異なる複数種類の各無線タグに応じた値に変化させる出力レベル制御手段と、前記無線タグの種類毎に、当該無線タグの読み取りを有効とする前記出力レベルを有効出力として関連付けたテーブルを記憶する記憶手段と、前記読取手段が各出力レベルの電波を用いて交信した前記無線タグの種類と前記テーブルに記憶された前記無線タグの種類毎の有効出力とに基づいて、読み取りを有効とする無線タグを選別する選別手段と、を備える。
また、本発明は、無線タグと交信するための電波を所定の領域に放射し、当該電波に応答した無線タグから情報を読み取る読取手段を備えたコンピュータを、前記読取手段が放射する前記電波の出力レベルを、応答距離の異なる複数種類の各無線タグに応じた値に変化させる出力レベル制御手段と、前記無線タグの種類毎に、当該無線タグの読み取りを有効とする前記出力レベルを有効出力として関連付けたテーブルと前記読取手段が各出力レベルの電波を用いて交信した前記無線タグの種別とに基づいて、読み取りを有効とする無線タグを選別する選別手段と、して機能させる。
本発明によれば、所定の領域に配置された応答距離の異なる複数の無線タグの読み取りを、効率的に行うことが可能な情報処理装置、無線タグ読取装置及びプログラムを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムとしての商品販売システムの概略構成を示す図である。 図2は、ストアサーバが記憶する商品マスタテーブルの一例を示す図である。 図3は、ストアサーバが記憶する部門コードテーブルの一例を示す図である。 図4は、POS端末の概略構成を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係るRFIDタグリーダライタの構成を示す図である。 図6は、RFIDタグリーダライタが具備するアンテナの配置位置を説明するための図である。 図7は、RFIDタグの構成を示す図である。 図8は、RFIDタグに保持されるデータの一例を示す図である。 図9−1は、RFIDタグリーダライタの読取範囲と、RFIDタグの配置位置との関係を示す図である。 図9−2は、RFIDタグリーダライタの読取範囲と、RFIDタグ60の配置位置との関係を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係るRFIDタグ判別処理の手順を示すフローチャートである。 図11は、第1の実施形態に係るデータ取得処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、第2の実施形態に係るRFIDリーダライタの構成を示す図である。 図13は、EPCリストの送出に係る電文フォーマットの一例を示す図である。 図14は、第2の実施形態に係るRFIDタグ判別処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、第2の実施形態に係るデータ取得処理の手順を示すフローチャートである。 図16は、二つのアンテナを用いた構成例を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る情報処理装置、無線タグ読取装置及びプログラムの一実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る商品販売システム1の構成を示す図である。同図に示すように、情報処理システムとしての商品販売システム1は、店舗システム2を含んでいる。店舗システム2は、公衆網やインターネットVPN(Virtual Private Network)等の電気通信回線W1を介して、他の装置(例えば、POSの本部システム)に接続されている。
店舗システム2は、ストアサーバ3と、情報処理装置としての商品販売端末装置4とを備えている。ストアサーバ3と商品販売端末装置4とは、LAN(Local Area Network)等の電気通信回線W2を介して接続されている。
ストアサーバ3は、店舗システム2の中枢を担うコンピュータであって、店舗内で販売される各商品についての商品情報を管理する。具体的に、ストアサーバ3は、図示しない記憶媒体に、各商品に関する商品情報を管理するための商品マスタテーブル31と、部門コードテーブル32とを記憶している。
図2は、商品マスタテーブル31の一例を示す図である。同図に示すように、商品マスタテーブル31は、各商品を識別する商品識別コードとしてのJANと、商品の商品名と、その商品の種別を表す部門コードとを関連付けて保持している。なお、商品マスタテーブル31が保持する情報は図2の例に限らず、他の情報(例えば、単価等)をJANに関連付けて保持する形態としてもよい。また、JANに示す標準タグT11、T12、小型タグT21、T22は、後述する図9−1、図9−2に示す各RFIDタグ60a、60bに対応している。
図3は、部門コードテーブル32の一例を示す図である。同図に示すように、部門コードテーブル32は、各部門コードと、その部門名と、有効出力とを関連付けて保持している。ここで、有効出力は、後述する複数種類の送信出力レベルを用いてRFIDタグ60から読み取られた情報のうち、その読み取りを有効とする送信出力レベルを表している。例えば、部門コード“01”(部門名“衣類”)の商品については、送信出力レベル“A”で読み取られたものを有効とすることを意味している。また、部門コード“02”(部門名“アクセサリー”)の商品については、送信出力レベル“A”及び“B”で読み取られたものと有効とすることを意味している。なお、有効出力は、各送信出力レベルでの電波照射で所定の領域(後述する領域R1)に形成される電界強度と、各部門コードの商品に取付けられたRFIDタグ60の応答可能な電界強度とに基づいて設定されているものとする。
このように、部門コードテーブル32は、各送信出力レベルでRFIDタグ60から読み取られた情報を選別するフィルタテーブルとしての機能を有している。なお、本実施形態では、使用するRFIDタグ60の種類(応答距離)に応じて、RFIDリーダライタ50の送信出力レベルが“A”及び“B”の2段階(但し、A<B)とするが、これに限らないものとする。
図4は、商品販売端末装置4の構成の一例を示す図である。同図に示すように、情報処理装置としての商品販売端末装置4は、POS端末40と、無線タグ読取装置としてのRFIDリーダライタ50とを有している。
POS端末40は、CPU(Central Processing Unit)41と、ROM(Read Only Memory)42と、RAM(Random Access Memory)43と、記憶部44と、通信部45と、操作部46と、表示部47と、印刷部48と、RFIDリーダライタコントローラ49とを備えている。
CPU41は、ROM42や記憶部44に記憶されたコンピュータ読み取り可能な各種プログラムを実行することにより、POS端末40の動作を統括的に制御する。ROM42は、CPU41が実行する各種プログラムや設定情報を記憶する。
RAM43は、CPU41やRFIDリーダライタコントローラ49のワークメモリとして機能する。具体的に、RAM43は、後述するRFIDタグ判別処理に係るデータとして、取込済商品EPCリスト431と、各送出信号レベルに応じた出力P用処理済EPCリスト(出力A用処理済EPCリスト432、出力B用処理済EPCリスト433)とを保持する(“P”は各送信出力レベルに対応)。
記憶部44は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、この記憶媒体にCPU41が実行する各種プログラムや設定情報を記憶している。なお、本実施形態では、後述するRFIDタグ判別処理の実行時に取込済商品EPCリスト431、出力A用処理済EPCリスト432及び出力B用処理済EPCリスト433がRAM43に保持される形態としたが、記憶部44に保持される形態としてもよい。
通信部45は、電気通信回線W1、W2等を通じて接続される他の装置とのデータ通信を制御する。操作部46は、キーボードやタッチパネル、各種ボタン等の入力デバイスを有し、当該入力デバイスの操作内容に応じた操作信号をCPU41に通知する。表示部47は、LCD等のオペレータ用及び客用のディスプレイを有し、このディスプレイを制御してCPU41から与えられる表示データに応じた文字等を表示させる。印刷部48は、レシートプリンタ等の印刷装置を有し、この印刷装置の駆動を制御してCPU41から供給される印字データをもとにレシート印字及びジャーナル印字を行わせる。
RFIDリーダライタコントローラ49は、CPU41から出力される指示信号に従い、RFIDリーダライタ50を制御する信号を出力する。RFIDリーダライタ50は、RFIDリーダライタコントローラ49から入力される信号に基づいて、RFIDリーダ又はRFIDライタとして動作し、RFIDタグ60に対するデータの読み出し又は書き込みを行い、読み出したデータをCPU41へ通知する。
図5は、RFIDリーダライタ50の構成を示す図である。同図に示すように、RFIDリーダライタ50は、リーダライタ制御部51、変調部52、復調部53、送信アンプ54、受信アンプ55、インターフェース部56、切替回路57、アンテナ58等を有している。
リーダライタ制御部51は、インターフェース部56を介して入力されるRFIDリーダライタコントローラ49からの制御信号に従い、RFIDリーダライタ50の動作を制御する。変調部52は、リーダライタ制御部51から受け取った送信データを変調する。送信アンプ54は、変調部52で変調された電波を増幅してアンテナ58から放射させる。受信アンプ55は、アンテナ58で受信された電波を増幅する。復調部53は、受信アンプ55で増幅された電波を復調する。インターフェース部56は、RFIDリーダライタコントローラ49との間でデータ通信を行う。
なお、切替回路57は、CPU41(RFIDリーダライタコントローラ49)から入力されるデジタルの制御信号をアナログ信号(電流値)に変換するD/A変換機能を有している。また、送信アンプ54には、切替回路57からのアナログ信号(電流値)に応じて、アンテナ58から放射される電波の送信出力(送信電力)レベルを切り替えるパワーアンプが含まれている。
アンテナ58は、非接触方式の無線タグであるRFIDタグ60と交信するためのRFIDアンテナであって、図6に示すように、店舗内の会計場所に設けられたレジカウンタRの下部に設置され、その指向性はレジカウンタRの上方に向けられている(図中矢印方向)。なお、アンテナ58から放射される電波の有効範囲は、後述するRFIDタグ60a、60bの応答距離に応じて、送信出力レベル毎にレジカウンタR上の領域R1を包含するよう設定されている。これにより、RFIDリーダライタ50は、客が買上げた商品がレジカウンタRの領域R1内に配置されると、リーダライタ制御部51が各商品に付加されたRFIDタグ60と非接触で交信を行うことで、RFIDタグ60(後述するICチップ62)内のデータを読み取ることが可能となっている。
図7は、RFIDタグ60の構成を示す図である。RFIDタグ60は、ケース又はカバーとして構成される被覆体61の中に、ICチップ62と、アンテナ63とを有している。ICチップ62は、電源生成部や復調部、変調部、メモリ部621(図8参照)、これらを制御する制御部等が形成された電子回路部品である。電源生成部は、アンテナ63で受信した電波の整流と安定化を行うことによりICチップ62の各部に電源を供給する。復調部は、アンテナ63で受信した電波を復調して制御部へ送出する。変調部は、制御部から送出されたデータを電波に変調し、アンテナ63から放射させる。制御部は、復調部で復調されたデータのメモリ部621への書き込みや、メモリ部621からデータを読み出して変調部へ送出する。
メモリ部621には、図8に示すように、各RFIDタグ60に固有のIDコード(シリアルナンバー)が格納される領域や、JAN(Japan Article Number)、EPC(Electronic Product Code)、SGTIN(Serialized Global Trade Item Number)、等の商品識別コードが格納される領域等が確保されている。なお、本実施形態では、621に、IDコード及びJANを含むEPCが保持されているものとする。
また、本実施形態では、応答距離の異なる2種類のRFIDタグ60を用いるものとする。ここで、応答距離とは、アンテナ58から放射される所定の電界強度(送信出力レベル)の電波に対して、RFIDタグ60が応答可能な限界距離(通信距離)を意味する。以下、応答距離の大きなRFIDタグ60を表す場合に“RFIDタグ60a”と表記し、応答距離の小さなRFIDタグ60を表す場合に“RFIDタグ60b”と表記する。
ところで、応答距離の異なるRFIDタグ60を併用する場合、電波の送信出力レベルが一定であるとすると、応答距離の違いから図6に示した領域R1上に存在する全てのRFIDタグ60を読み取ることができなかったり、領域R1周辺の不要なRFIDタグ60を読み取ってしまったりする可能性がある。以下、この事象について図9−1及び図9−2を参照して説明する。
図9−1及び図9−2は、RFIDリーダライタ50の読取範囲と、RFIDタグ60の配置位置との関係を示す図である。ここで、領域R1は図6に示したレジカウンタR上の領域R1に対応している。また、領域R1内及び領域R1の周辺にRFIDタグ60a、60bが配置されており、アンテナ58(領域R1の中心)から放射される同一の電界強度の電波に対するRFIDタグ60aの応答距離が“X”、RFIDタグ60bの応答距離が“Y”であったとする(但し、X>Y)。
ここで、RFIDリーダライタ50の送信出力レベル“A”であるとし、図9−1に示すように、RFIDタグ60aが応答可能な電界強度の放射範囲がE1(半径X)であり、RFIDタグ60bが応答可能な電界強度の放射範囲がE2(半径Y)であったとすると、RFIDリーダライタ50は、放射範囲E1に含まれたRFIDタグ60a(標準タグT11)しか読み取ることができない。また、領域R1内のRFIDタグ60b(小型タグT21)については、応答距離“Y”の制約から読み取りを行うことができない。なお、図9−1(図9−2)では、RFIDリーダライタ50が読み取ることができないRFIDタグ60を、ハッチングを施すことで識別している。
また、RFIDリーダライタ50の送信出力レベルが “A”よりも大きな“B”であるとし、図9−2に示すように、RFIDタグ60aが応答可能な電界強度の放射範囲がE1(半径Z;但しZ>X)であり、RFIDタグ60bが応答可能な電界強度の放射範囲がE2(半径X)であったとする。このとき、放射範囲E2が拡大するため、RFIDリーダライタ50は、領域R1内に配置されたRFIDタグ60a(標準タグT11)及びRFIDタグ60b(小型タグT21)を読み取ることが可能である。しかしながら、拡大した放射範囲E1が領域R1周辺のRFIDタグ60a(標準タグT12)まで及ぶため、RFIDリーダライタ50は不要なRFIDタグ60aを読み取ってしまうことになる。
そこで、本実施形態のCPU41では、送信出力レベルの異なる電波をRFIDリーダライタ50から交互に放射し、各送信出力レベルで読み取られた商品コードを部門コードテーブル32の有効出力に従って取捨選択することで、領域R1に配置されたRFIDタグ60a、60bの読み取りを確実に行う。以下、POS端末40により実行されるRFIDタグ判別処理について説明する。
図10は、RFIDタグ判別処理の手順を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、レジカウンタR(領域R1)上に客が買い上げた商品が載置されているものとする。
まず、CPU41は、取込済商品EPCリスト431を初期化するとともに(ステップS11)、出力A用処理済EPCリスト432及び出力B用処理済EPCリスト433を初期化する(ステップS12、S13)。
続いて、CPU41は、RFIDリーダライタコントローラ49に対し送信出力レベルPとして“A”の使用を通知することで、RFIDリーダライタ50の送信出力レベルを“A”に設定する(ステップS14)。このとき、RFIDリーダライタ50では、インターフェース部56、リーダライタ制御部51及び切替回路57を介して、送信アンプ54が制御されることで、RFIDリーダライタ50の送信出力レベルが“A”に設定される。
続いて、CPU41は、送信出力レベル“A”を用いたデータ取得処理を実行する(ステップS15)。以下、図11を参照してステップS15のデータ取得処理について説明する。
図11は、データ取得処理の手順を示すフローチャートである。まず、CPU41は、RFIDリーダライタコントローラ49を介してRFIDリーダライタ50に読み取り開始を指示する信号を出力することで、RFIDリーダライタ50にRFIDタグ60の読み取りを行わせる(ステップS21)。
RFIDリーダライタ50のリーダライタ制御部51は、CPU41からの指示信号に従い、設定された送信出力レベルのデジタル信号を切替回路57に出力することで、この送信出力レベルに応じた電波をアンテナ58から放射させる。RFIDリーダライタ50からの電波を受信したRFIDタグ60の各々では、メモリ部621に記憶されたEPCを応答信号としてRFIDリーダライタ50に送信する。そして、RFIDリーダライタ50では、各RFIDタグ60から読み取ったEPCのリスト(以下、EPCリストという)をPOS端末40(CPU41)に送出する。
CPU41は、RFIDリーダライタ50から送信されたEPCリストを、RFIDリーダライタコントローラ49を介して取得する(ステップS22)。次いで、CPU41は、処理対象のEPCを特定するためのパラメータNを“0”に初期化すると(ステップS23)、このNの値を1インクリメントし(ステップS24)、ステップS25に移行する。
ステップS25において、CPU41は、現在のNの値がステップS22で取得したEPCリストに含まれるEPCの個数Mを上回るか否かを判定する。ここで、Nの値がM以下と判定した場合(ステップS25;No)、CPU41は、N個目(N番目)のEPCを処理対象に設定すると(ステップS26)、このEPCが取込済商品EPCリスト431に登録されているか否かを判定する(ステップS27)。
ステップS27において、処理対象のEPCが取込済商品EPCリスト431に登録済と判定した場合(ステップS27;Yes)、CPU41はステップS24に再び戻る。また、ステップS27において、処理対象のEPCが取込済商品EPCリスト431に未登録と判定した場合(ステップS27;No)、CPU41は、処理対象のEPCが出力P用処理済EPCリストに登録されているか否かを判定する(ステップS28)。ここで、出力P用処理済EPCリストの“P”は、現在設定されている送信出力レベルに対応し、例えば、送信出力レベル“A”が設定されている場合には出力A用処理済EPCリスト432、送信出力レベル“B”が設定されている場合には出力B用処理済EPCリスト433となる。
ステップS28において、処理対象のEPCが出力P用処理済EPCリストに登録済と判定した場合(ステップS28;Yes)、CPU41はステップS24に再び戻る。また、ステップS28において、処理対象のEPCが出力P用処理済EPCリストに未登録と判定した場合(ステップS28;No)、CPU41は、処理対象のEPCを出力P用処理済EPCリストに登録する(ステップS29)。
続いて、CPU41は、処理対象のEPCからJANを抽出すると(ステップS30)、このJANに関連付けられた部門コードをストアサーバ3の商品マスタテーブル31から読み出す(ステップS31)。なお、EPCからJANの抽出は、公知の技術(例えば、EPCglobal Tag Data Standard)を用いるものとする。
CPU41は、ステップS31で読み出した部門コードに基づいて、この部門コードに対応する有効出力を部門コードテーブル32から読み出す(ステップS32)。次いで、CPU41は、ステップS32で読み出した有効出力に現在設定中の送信出力レベル“P”が含まれているか否かを判定する(ステップS33)。なお、ステップS33の“P”は、送信出力レベル“A”が設定されている場合は“A”となり、送信出力レベル“B”が設定されている場合は“B”となる。
ステップS33において、送信出力レベル“P”が有効出力に含まれていないと判定した場合(ステップS33;No)、CPU41はステップS24に再び戻る。また、ステップS32において、送信出力レベル“P”が有効出力に含まれていると判定した場合(ステップS33;Yes)、CPU41は、処理対象のEPCを取込済商品EPCリスト431に登録する(ステップS34)。そして、CPU41は、ステップS30で抽出したJANを登録商品として取り込み(ステップS35)、ステップS24に再び戻る。
一方、ステップS25において、NがMを上回ると判定すると(ステップS25;Yes)、CPU41はデータ取得処理を終了し、図10の処理に再び戻る。
図10に戻り、CPU41は、ステップS15のデータ取得処理を完了させると、RFIDリーダライタコントローラ49に対して送信出力レベルPとして“B”の使用を通知することで、RFIDリーダライタ50の送信出力レベルを“B”に設定する(ステップS16)。このとき、RFIDリーダライタ50では、インターフェース部56、リーダライタ制御部51及び切替回路57を介して、送信アンプ54が制御されることで、RFIDリーダライタ50の送信出力レベルが“B”に設定される。
続いて、CPU41は、送信出力レベル“B”を用いたデータ取得処理を実行する(ステップS17)。なお、ステップS17のデータ取得処理は、ステップS15のデータ取得処理と同様であるため説明を省略する。
CPU41は、ステップS17のデータ取得処理を完了させると、読取完了を指示する操作信号が操作部46から通知されたか否かを判定する(ステップS18)。ここで、CPU41は、読取完了の操作信号が通知されないと判定した場合(ステップS18;No)ステップS14に再び戻り、上記同様送信出力レベル“A”、“B”での読み取りを時分割で行う。また、ステップS18において、読取完了の操作信号の通知を受け付けると(ステップS18;Yes)、CPU41は、登録商品として取り込んだ各JANに関連付けられた商品情報を商品マスタテーブル31から読み出し、表示部47に表示した後(ステップS19)、本処理を終了する。
以下、図9−1及び図9−2を用いて、上述したRFIDタグ判別処理の動作例について説明する。ステップS15のデータ取得処理(送信出力レベル“A”)において、RFIDリーダライタ50により読み取られたRFIDタグ60が、例えば図9−1の状態、即ち「標準タグT11」のみであったとする。このとき、「標準タグT11」のJANに対応する部門コードの有効出力には“A”が含まれているため(図2及び図3参照)、この「標準タグT11」のJANが登録商品として取り込まれる。
次に、ステップS17のデータ取得処理(送信出力レベル“B”)において、RFIDリーダライタ50により読み取られたRFIDタグ60が、例えば図9−2の状態、即ち「標準タグT11」、「標準タグT12」及び「小型タグT21」であったとする。このとき、「標準タグT11」のEPCについては、ステップS15のデータ取得処理で取込済商品EPCリスト431に既に登録されているため、登録商品として取り込まれることはない。また、「標準タグT12」についても、この「標準タグT12」のJANに対応する部門コードの有効出力には“B”が含まれていないため、登録商品として取り込まれることはない。また、「小型タグT21」については、この「小型タグT21」のJANに対応する部門コードの有効出力に“B”が含まれているため(図2及び図3参照)、「小型タグT21」のJANが登録商品として取り込まれる。
そして、これらステップS15及びS17でのデータ取得処理の結果から、領域R1内に存在するRFIDタグ60(標準タグT11、小型タグT21)のEPC(JAN)のみが登録商品の商品識別コードとして取り込まれることなる。
以上のように、本実施形態によれば、送信出力レベルの異なる電波をRFIDリーダライタ50から交互に放射し、部門コードテーブル32に登録された有効出力に従って各送信出力レベルで読み取られた商品コードを選別するため、領域R1に配置されたRFIDタグ60a、60bの読み取りを確実に行うことができる。これにより、領域R1に配置された商品の配置位置を変更する必要がなくなり、RFIDタグ60の読み取りに要する時間を短縮することができるため、領域R1に配置されたRFIDタグ60a、60bの読み取りを効率的に行うことができ、また、応答距離の異なるRFIDタグが同一の応答距離で応答しているよう平準化することが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態では、POS端末40(CPU41)が、RFIDリーダライタ50の送信出力レベルを切り替える形態について説明した。本実施形態では、RFIDリーダライタ自身が送信出力レベルの切り替えを行う形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
図12は、本実施形態のRFIDリーダライタ70の構成を示す図である。同図に示すように、RFIDリーダライタ70は、リーダライタ制御部71、変調部52、復調部53、送信アンプ54、受信アンプ55、インターフェース部56、切替回路57、アンテナ58等を有している。
リーダライタ制御部71は、インターフェース部56を介して入力されるRFIDリーダライタコントローラ49からの制御信号に従い、RFIDリーダライタ70の動作を制御する。また、リーダライタ制御部71は、切替回路57に対し、互いに異なる送信出力レベルを指示するデジタル信号を所定時間毎に切り替えて出力する。これにより、切替回路57では、リーダライタ制御部71からのデジタル信号に応じたアナログ信号(電流値)を切替回路57に送出し、送信アンプ54が送信出力(送信電力)を切り替えることで、各送信出力レベルの電波がアンテナ58から時分割で放射される。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様、送信出力レベル“A”と“B”とを指示するデジタル信号を交互に出力を行うものとする。
また、リーダライタ制御部71は、送信出力レベルの切り替えに応じ復調部53から入力されるデータ、つまり各RFIDタグ60から読み取られたEPCに、その読み取り時に使用した送信出力レベルの値を関連付けたEPCリストを、インターフェース部56を介してPOS端末40へ送出する。ここで、RFIDリーダライタ50からPOS端末40へEPCリストを送出する際の電文フォーマットは、特に問わないものとするが、例えば、図13に示す電文フォーマットを用いてもよい。
ここで、図13は、EPCリストの送出に係る電文フォーマットの一例を示す図である。同図に示すように、この電文フォーマットは、EPCリストの送出用であることを示すシンタックス“STX”と、読み取ったEPCの個数が格納される“読取数”と、各EPCについて当該EPCのサイズが格納される“EPC byte Size”、EPC自体が格納される“EPC Data”及び読み取りが行われた際の送信出力レベルが格納される“出力レベル”とから構成されている。なお、“EPC byte Size”、“EPC Data”及び“出力レベル”は、読み取りが行われたEPC毎に出力される。
上記電文フォーマットを用いた場合、例えば、送信出力レベル“A”で或るRFIDタグ60からEPC“303500000000000000000001”が読み取られ、送信出力レベル“B”で或るRFIDタグ60からEPC“303500000000000000000002”が読み取られると、リーダライタ制御部71は、“02 02 0C 303500000000000000000001 01 0C 303500000000000000000002 02”をPOS端末40へ送出することになる。なお、ここでは、送信出力レベル“A”を“01”で表しており、送信出力レベル“B”を“02”で表している。
以下、図14及び図15を参照し、本実施形態のRFIDタグ判別処理について説明する。図14は、本実施形態でのRFIDタグ判別処理の手順を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、レジカウンタR(領域R1)上に客が買い上げた商品が載置されているものとする。
まず、CPU41は、取込済商品EPCリスト431を初期化するとともに(ステップS41)、出力A用処理済EPCリスト432及び出力B用処理済EPCリスト433を初期化する(ステップS42、S43)。
続いて、CPU41は、データ取得処理を実行する(ステップS44)。以下、図15を参照してステップS44のデータ取得処理について説明する。
まず、CPU41は、RFIDリーダライタコントローラ49を介してRFIDリーダライタ70に読み取り開始を指示する信号を出力することで、RFIDリーダライタ70にRFIDタグ60の読み取りを行わせる(ステップS51)。
RFIDリーダライタ70のリーダライタ制御部71は、CPU41からの指示信号に従い、送信出力レベル“A”、“B”を指示する二つのデジタル信号を交互に切り替えながら切替回路57に出力することで、送信出力レベル“A”及び“B”に応じた電界強度の各電波をアンテナ58から時分割で放射させる。RFIDリーダライタ70からの電波を受信したRFIDタグ60の各々では、メモリ部621に記憶されたEPCを応答信号としてRFIDリーダライタ70に送信する。そして、リーダライタ制御部71は、各RFIDタグ60から読み取ったEPCを、その読み取り時に用いた送信出力レベルと関連付けたEPCリストを生成し、図13に示した所定の電文フォーマット等を用いてPOS端末40(CPU41)に送出する。
CPU41は、RFIDリーダライタ70から送出されたEPCリストを、RFIDリーダライタコントローラ49を介して取得する(ステップS52)。次いで、CPU41は、処理対象のEPCを特定するためのパラメータNを“0”に初期化すると(ステップS53)、このNの値を1インクリメントし(ステップS54)、ステップS55に移行する。
ステップS55において、CPU41は、現在のNの値がステップS52で取得したEPCリストに含まれるEPCの個数Mを上回るか否かを判定する。ここで、Nの値がM以下と判定した場合(ステップS55;No)、CPU41は、N個目(N番目)のEPCを処理対象に設定するとともに(ステップS56)、この処理対象のEPCに関連付けられた送信出力レベルを、送信出力レベルを表すパラメータ“P”に設定する(ステップS57)。続くステップS58〜S66の処理は、図11で説明したデータ取得処理のステップS27〜S35の処理と同様であるため、説明を省略する。
図14に戻り、CPU41は、ステップS44のデータ取得処理を完了させると、読取完了を指示する操作信号が操作部46から通知されたか否かを判定する(ステップS45)。ここで、CPU41は、読取完了の操作信号が通知されないと判定した場合(ステップS45;No)ステップS44に再び戻る。また、ステップS45において、読取完了の操作信号の通知を受け付けると(ステップS45;Yes)、CPU41は、登録商品として取り込んだ各JANに関連付けられた商品情報を商品マスタテーブル31から読み出し、表示部47に表示した後(ステップS46)、本処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、上記した第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、RFIDリーダライタ70が送信出力レベルの切り替えを自発的に行うため、POS端末40(CPU41)にかかる負荷を軽減することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。
例えば、上記実施形態では、応答距離の異なるRFIDタグの種類に応じて2段階で送信出力レベルを切り替える形態としたが、これに限らず、併用するRFIDタグ60の種類(応答距離)に応じた段階数で送信出力レベルを切り替えることが好ましい。なお、各送信出力レベルは、RFIDタグ60の種類毎に、当該RFIDタグ60が応答することが可能な電界強度の電波が領域R1内に放射されるよう設定されるものとする。
また、上記実施形態では、POS端末40のCPU41が主としてRFIDタグ判別処理を実行する形態としたが、これに限らず、RFIDリーダライタコントローラ49がRFIDタグ判別処理を実行する形態としてもよい。
また、上記実施形態では、一つのアンテナ58を用いて送信出力レベルの異なる電波を交互に放射する形態としたが、これに限らず、送信出力レベルの個数に応じた複数のアンテナを用いて、各アンテナから送信出力レベルの異なる電波を交互に放射する形態としてもよい。図16は、二つのアンテナ(アンテナ581、582)を用いた構成例を模式的に示す図である。同図に示すように、レジカウンタRの下部にアンテナ581、582を夫々設け、これら二つのアンテナを用いて送信出力レベル“A”、“B”により電波をレジカウンタRの上方(図中矢印方向)に向けて交互に放射する。なお、図16では、アンテナ581を用いて送信出力レベル“A”の電波を放射するものとし、RFIDタグ60aが応答可能な電界強度でレジカウンタR上の領域R1を包含するよう有効範囲が設定されているものとする。また、アンテナ582を用いて送信出力レベル“B”の電波を放射するものとし、RFIDタグ60bが応答可能な電界強度でレジカウンタR上の領域R1を包含するよう有効範囲が設定されているものとする。
また、上記実施形態では、POS端末40がデータ取得処理を実行する形態としたが、これに限らず、データ取得処理の実行に係るPOS端末40の機能部をRFIDリーダライタ50が具備することで、情報処理装置としてのRFIDリーダライタ50が単独でデータ取得処理を実行する形態としてもよい。
また、上記実施形態のPOS端末40で実行されるプログラムは、POS端末40が備えるROM42等の記録媒体に予め記録された状態で提供されるものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。
また、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
1 商品販売システム
2 店舗システム
3 ストアサーバ
31 商品マスタテーブル
32 部門コードテーブル
4 商品販売端末装置
40 POS端末
41 CPU
42 ROM
43 RAM
431 取込済商品EPCリスト
432 出力A用処理済EPCリスト
433 出力B用処理済EPCリスト
44 記憶部
45 通信部
46 操作部
47 表示部
48 印刷部
49 RFIDリーダライタコントローラ
50 RFIDリーダライタ
51 リーダライタ制御部
52 変調部
53 復調部
54 送信アンプ
55 受信アンプ
56 インターフェース部
57 切替回路
58 アンテナ
581 アンテナ
582 アンテナ
60 RFIDタグ
61 被覆体
62 ICチップ
621 メモリ部
63 アンテナ
70 RFIDリーダライタ
71 リーダライタ制御部
特開2007−72681公報

Claims (5)

  1. 無線タグと交信するための電波を所定の領域に放射し、当該電波に応答した無線タグから情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段が放射する前記電波の出力レベルを、応答距離の異なる複数種類の各無線タグに応じた値に変化させる出力レベル制御手段と、
    前記無線タグの種類毎に、当該無線タグの読み取りを有効とする前記出力レベルを有効出力として関連付けたテーブルを記憶する記憶手段と、
    前記読取手段が各出力レベルの電波を用いて交信した前記無線タグの種類と前記テーブルに記憶された前記無線タグの種類毎の有効出力とに基づいて、読み取りを有効とする無線タグを選別する選別手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記無線タグは、自己の無線タグの種類を表す情報として当該無線タグが貼付された商品を識別する商品情報を保持し、
    前記テーブルは、前記無線タグの種類を表す情報として当該無線タグが貼付された物品の商品情報を記憶し、
    前記選別手段は、前記無線タグから読み出された商品情報に基づいて当該無線タグの種類を判別し、この無線タグの種類と前記テーブルに記憶された商品情報毎の有効出力とに基づいて、読み取りを有効とする無線タグを選別することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記出力レベルは、前記無線タグの種類毎に、当該無線タグが応答することが可能な電界強度の電波が前記領域内に放射されるよう設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記出力レベル制御手段は、前記無線タグの各種類に応じた値に前記出力レベルを周期的に変化させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の情報処理装置。
  5. 無線タグと交信するための電波を所定の領域に放射し、当該電波に応答した無線タグから情報を読み取る読取手段を備えたコンピュータを、
    前記読取手段が放射する前記電波の出力レベルを、応答距離の異なる複数種類の各無線タグに応じた値に変化させる出力レベル制御手段と、
    前記無線タグの種類毎に、当該無線タグの読み取りを有効とする前記出力レベルを有効出力として関連付けたテーブルと前記読取手段が各出力レベルの電波を用いて交信した前記無線タグの種別とに基づいて、読み取りを有効とする無線タグを選別する選別手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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