JP2003168083A - リーダライタ - Google Patents

リーダライタ

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JP2003168083A
JP2003168083A JP2001366792A JP2001366792A JP2003168083A JP 2003168083 A JP2003168083 A JP 2003168083A JP 2001366792 A JP2001366792 A JP 2001366792A JP 2001366792 A JP2001366792 A JP 2001366792A JP 2003168083 A JP2003168083 A JP 2003168083A
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JP2001366792A
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Kiyoshi Arakawa
潔 荒川
Shigeru Mizuo
茂 水尾
Toshihito Nozu
豪人 野津
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、非接触ICカードの通信感
度によらず安定かつ良好に無線通信できるリーダライタ
を提供することである。 【解決手段】 ICカード20にカード種類情報の送信
を指示する信号(電磁波)を送信し、ICカード20
は、この信号を受信すると、電磁誘導による動作電圧が
印加されて内蔵ICが起動し、自ICカードのカード種
類情報をリーダライタ装置10に送信する。当該カード
種類情報を受信したリーダライタ装置10は、このカー
ド種類情報からICカード20のカード種類を判別し、
メモリ15aに予め格納されたカード種類テーブルから
当該判別したカード種類に好適な通信感度(磁界強度
(通信エリアA)及びアンテナ利得)を判定し、この判
定した磁界強度及びアンテナ利得となるように、増幅部
12の増幅率及び整合回路13のインピーダンスを切り
替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信によって
非接触ICカードに対するデータの記録及び読み取りを
行うリーダライタに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、樹脂製フィルム等にIC(Integr
ated Cuicuit)が埋め込まれた電源を持たない非接触I
Cカードが普及している。この非接触ICカードは、専
用のリーダライタ(reader wrighter)装置との間で無
線通信を行う。また、この非接触ICカードは、コイル
アンテナを備え、上記専用のリーダライタ装置から出力
される磁界(この磁界とは、電磁波の意味を含む)によ
りコイルアンテナに発生する誘導起電力が動作電力とし
て供給されるので、電源を具備しなくとも動作可能とな
っている。
【0003】上記リーダライタ装置は、装置固有の通信
エリアを有し、当該通信エリア内にある非接触ICカー
ドとの間で無線通信を行う。すなわち、非接触ICカー
ドが上記リーダライタ装置に固有の通信エリア内に進入
すると、上記誘導起電力による動作電力が供給されて内
蔵ICが起動し、当該リーダライタ装置との間で通信処
理が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のリーダライタ装置には、以下のような問題点があ
る。上記非接触ICカードは、メーカー毎によって異な
る固有の通信感度、すなわち安定良好な通信を行う為の
磁界強度及びアンテナ利得を有する。従って、非接触I
Cカードがリーダライタ装置と通信する際、この非接触
ICカードが当該リーダライタ装置の通信エリア内にあ
ったとしても、上記カード固有の通信感度によっては通
信できないという場合がある。すなわち、互いに通信感
度が異なる2つの非接触ICカードを比べた際、通信感
度の良い方の非接触ICカードが安定良好に通信できた
位置に通信感度が劣るもう一方の非接触ICカードを近
づけたとしても、当該位置からでは安定良好な通信が行
えないという場合がある。
【0005】本発明の課題は、非接触ICカードの通信
感度によらず安定かつ良好に無線通信できるリーダライ
タを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
非接触ICカードと無線通信可能なリーダライタにおい
て、所定通信エリア内に進入した非接触ICカードから
識別情報を受信するための第1の磁界強度を設定する識
別情報受信手段と、前記識別情報受信手段により前記非
接触ICカードから受信された識別情報に基づいて、当
該非接触ICカードの通信特性を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された通信特性に基づいて、前
記非接触ICカードと無線通信するための第2の磁界強
度及びアンテナ利得を設定する通信特性設定手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、非接触IC
カードと無線通信可能なリーダライタにおいて、識別情
報受信手段は、所定通信エリア内に進入した非接触IC
カードから識別情報を受信するための第1の磁界強度を
設定し、判別手段は、前記識別情報受信手段により前記
非接触ICカードから受信された識別情報に基づいて、
当該非接触ICカードの通信特性を判別し、通信特性設
定手段は、前記判別手段により判別された通信特性に基
づいて、前記非接触ICカードと無線通信するための第
2の磁界強度及びアンテナ利得を設定する。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第2の磁界強度及びアンテナ利得を、
前記非接触ICカードの識別情報と対応付けて記録する
記録手段を更に備え、前記判別手段は、前記識別情報受
信手段により前記非接触ICカードから受信された識別
情報に基づいて、前記記録手段に記録された前記第2の
磁界強度及びアンテナ利得を判別すること特徴とする。
【0009】従って、請求項1又は2記載の発明によれ
ば、リーダライタは、通信先の非接触ICカードのカー
ド種類に応じて好適な通信感度(磁界強度及びアンテナ
利得)にその都度自動的に度切り替え可能となり、通信
感度によらずに複数種類の非接触ICカードと安定かつ
良好な通信が可能となり、非接触ICカードに対する記
録又は読み取り時の通信ミスが軽減される。
【0010】請求項3記載の発明は、非接触ICカード
と無線通信可能なリーダライタにおいて、入力された非
接触ICカードの識別情報に基づいて、当該非接触IC
カードの通信特性を判別する判別手段と、前記判別手段
により判別された通信特性に基づいて、前記非接触IC
カードと無線通信するための磁界強度及びアンテナ利得
を設定する通信特性設定手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0011】請求項3記載の発明によれば、非接触IC
カードと無線通信可能なリーダライタにおいて、判別手
段は、入力された非接触ICカードの識別情報に基づい
て、当該非接触ICカードの通信特性を判別し、通信特
性設定手段は、前記判別手段により判別された通信特性
に基づいて、前記非接触ICカードと無線通信するため
の磁界強度及びアンテナ利得を設定する。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記判別手段は、光学的に読み取られた非
接触ICカード表面上の識別情報に基づいて、当該非接
触ICカードの通信特性を判別することを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の発明において、前記磁界強度及びアンテナ利得を、
前記非接触ICカードの識別情報と対応付けて記録する
記録手段を更に備え、前記判別手段は、前記非接触IC
カードの識別情報に基づいて、前記記録手段に記録され
た前記磁界強度及びアンテナ利得を判別すること特徴と
する。
【0014】従って、請求項3、4、又は5記載の発明
によれば、リーダライタは、無線通信を行う前に非接触
ICカードのカード種類を予め取得可能であり、更に、
このカード種類に好適な通信感度(磁界強度及びアンテ
ナ利得)にその都度自動的に切り替え可能なので、通信
感度によらず複数種類の非接触ICカードに対して更に
安定かつ良好に記録用データを送信可能となり、非接触
ICカードに対する記録又は読み取り時の通信ミスが更
に軽減される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明を適用した好適な具体例を詳細に説明する。なお、本
実施の形態の説明において以下に記載する磁界とは、電
磁波の意味を含むものとする。従って、請求項1〜5に
記載の磁界とは、電磁波の意味を含む。 (第1の実施の形態)図1、図2を参照して、本発明を
適用した第1の実施の形態について詳細に説明する。図
1は、本第1の実施の形態のリーダライタ装置10の内
部構成を示すブロック図である。
【0016】図1に示すように、リーダライタ装置10
は、アンテナ11、増幅部12、整合回路13、変調/
復調回路14、制御部15等により構成される。また、
制御部15は、メモリ15aを備える。このリーダライ
タ装置10は、図中符号Aに示す通信エリア内のICカ
ード20と無線通信を行う。
【0017】ここで、ICカード20は、樹脂フィルム
等にICが埋め込まれた電源を持たない非接触ICカー
ドであり、リーダライタ装置10と無線通信する。この
ICカード20には図示しないコイルアンテナが備えら
れ、リーダライタ装置10から送信される信号によって
このコイルアンテナに誘導起電力が発生する。この誘導
起電力がICカード20の動作電力となる。また、上記
リーダライタ装置10が有する通信エリアAの範囲は、
後述する制御部15により随時変更可能となっている。
以下、ICカード20の用途を定期券に想定して説明す
る。従って、ICカード20に記録されているデータ
は、使用者情報、駅区間情報、及び有効期間情報等を含
む定期券情報である。
【0018】アンテナ11は、電磁波によって搬送され
た信号を送受信する。すなわち、アンテナ11は、IC
カード20から送信される信号を受信すると共に、IC
カード20に信号を送信する。増幅部12は、ICカー
ド20に送信する信号を所定の増幅率で増幅する。
【0019】また、整合回路13は、制御部15による
指示に応じて、ICカード20とアンテナ11との間で
安定良好に通信が行われるようにインピーダンスを調整
し、変調/復調回路14は、ICカード20から送信さ
れた信号を復調すると共に、ICカード20に送信する
信号を変調する。
【0020】制御部15はメモリ15aを備え、カード
種類と、磁界強度及びアンテナ利得とを対応付けるカー
ド種類テーブルを予め格納する。
【0021】制御部15は、アンテナ11を介してカー
ド種類情報の送信を指示する信号をICカード20に出
力する。この時出力される信号は、リーダライタ装置1
0と通信するICカード全てが受信可能な許容最大レベ
ルの磁界強度(第1の磁界強度)で通信エリアAを発生
させる。ICカード20は、この通信エリアAに進入す
ると、内蔵するコイルアンテナに誘導起電力が発生して
動作電力が供給されて内蔵IC(図示略)が起動し、内
蔵メモリに予め記録されている自ICカードの種類を示
すカード情報(識別情報、例えば、メーカー名)をリー
ダライタ装置10に送信する。
【0022】制御部15は、ICカード20から送信さ
れた上記カード情報をアンテナ11を介して受信する
と、ICカード20のカード種類に好適な(すなわち、
安定良好な通信が可能な)磁界強度(第2の磁界強度)
及びアンテナ利得を、メモリ15aに予め格納されたカ
ード種類テーブルに基づいて判定する。
【0023】制御部15は、上記判定された磁界強度と
なるように増幅部12の増幅率、すなわち通信エリアA
の範囲を切り替えると共に、上記判定されたアンテナ利
得となるように整合回路13のインピーダンスを切り替
えて、通信エリアAに進入したICカード20とデータ
通信を行う。
【0024】従って、制御部15によって、識別情報受
信手段と、判別手段と、通信特性設定手段とがそれぞれ
有する機能が実現され、メモリ15aによって、記録手
段が有する機能が実現される。
【0025】次に、リーダライタ装置10の動作を説明
する。図2は、リーダライタ装置10の動作を説明する
フローチャートである。
【0026】制御部15は、先ず、ICカード20にカ
ード種類情報の送信を指示する信号をアンテナ11を介
して送信し、ICカード20からの応答信号が検知され
るまで当該信号の出力を継続する。この時出力される信
号は、リーダライタ装置10と通信可能なICカード全
てが通信可能な許容最大レベルの磁界強度で通信エリア
Aを発生させる。また、この応答信号にはICカード2
0のカード種類情報が含まれる。
【0027】ICカード20は、通信エリアAに進入し
てリーダライタ装置10から送信された上記カード種類
情報の送信を指示する信号を受信すると、ICカード2
0のコイルアンテナに誘導起電力が発生して動作電力が
供給される。ICカード20は、この動作電力によって
リーダライタ装置10に応答信号を送信する。
【0028】制御部15は、ICカード20から送信さ
れた上記応答信号をアンテナ11を介して受信してIC
カード20を検知すると(ステップS11)、当該応答
信号から上記カード種類情報を抽出してICカード20
のカード種類を判別する(ステップS12)。
【0029】次いで制御部15は、メモリ15aに予め
格納されたカード種類テーブルに基づいて、ICカード
20のカード種類に好適な磁界強度及びアンテナ利得を
判定し(ステップS13)、この判定した磁界強度及び
アンテナ利得となるように、増幅部12における増幅率
及び整合回路13におけるインピーダンスを切り替える
(ステップS14)。
【0030】リーダライタ装置10は、ステップS13
において切り替えられた磁界強度及びアンテナ利得の下
でICカード20とデータ通信を行う(ステップS1
4)。
【0031】例えば、ICカード20の用途が定期券の
場合、制御部15は、ICカード20から送信された定
期券情報を受信したり、或いは、当該リーダライタ装置
100を通過した旨を証明する為の通過証明情報(例え
ば、通過したリーダライタ装置100のID番号や通過
時間等を含む情報)をICカード20に送信してICカ
ード20の内蔵メモリにこのマーク情報を記録する。
【0032】以上説明したように、リーダライタ装置1
0は、ICカード20にカード種類情報の送信を指示す
る信号を送信し、ICカード20は、この信号を受信す
ると、電磁誘導による動作電圧が印加されて内蔵ICが
起動し、自ICカードのカード種類情報をリーダライタ
装置10に送信する。当該カード種類情報を受信したリ
ーダライタ装置10は、このカード種類情報からICカ
ード20のカード種類を判別し、メモリ15aに予め格
納されたカード種類テーブルから当該判別したカード種
類に好適な通信感度(磁界強度及びアンテナ利得)を判
定し、この判定した磁界強度及びアンテナ利得となるよ
うに、増幅部12の増幅率及び整合回路13のインピー
ダンスを切り替える。
【0033】従って、リーダライタ装置10は、通信先
ICカード20のカード種類に応じて好適な通信感度
(磁界強度及びアンテナ利得)にその都度自動的に切り
替え可能であり、ICカードの通信感度によらずに安定
かつ良好な通信が可能となる。
【0034】(第2の実施の形態)次に、図3、図4を
参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について
詳細に説明する。本第2の実施の形態のICカード作成
装置200は、所定記録用データをICカード20等の
非接触ICカードに記録して発行するものであり、リー
ダライタ装置100、カードホッパー140、カード種
検知部160、及び印刷装置170等を備えて構成され
る。
【0035】なお、図3に示す本第2の実施の形態にお
けるリーダライタ装置100は、図1に示すリーダライ
タ装置10の制御部15に替えて制御部150を備える
と共に入力部16を更に備え、他の構成はリーダライタ
装置10と同一である。従って、本第2の実施例のリー
ダライタ装置100の説明は、リーダライタ装置10と
異なる制御部150及び入力部16の機能についてのみ
詳細に説明し、他の構成についてはリーダライタ装置1
0と同一符号を付して詳細な説明を省略する(図1参
照)。
【0036】また、以下において、ICカード作成装置
200を定期券用ICカードの作成装置に想定して説明
する。従って、ICカード作成装置200によってIC
カードに記録されるデータは、使用者情報、駅区間情
報、及び有効期間情報等を含む定期券情報である。
【0037】入力部16は、ICカード発行指示、及び
定期券情報等を入力するためのキーボードやテンキー等
を備える。
【0038】制御部150はメモリ150aを備え、カ
ード種類と、磁界強度及びアンテナ利得とを対応付ける
カード種類テーブルを格納する。
【0039】制御部150は、入力部16にICカード
発行指示が入力されると、後述するICカード取出機構
(図示略)によってカードストッカ141a〜141c
からICカードを一枚ピックアップしてカード種検知部
160に搬送する。
【0040】制御部150は、カード種検知部160か
ら送信されたICカードのカード種類情報を受信する
と、メモリ150aに予め格納されたカード種類テーブ
ルに基づいて、当該カード種類に好適な(すなわち、安
定良好な通信が可能な)磁界強度及びアンテナ利得(通
信感度)を判定する。
【0041】制御部150は、上記判定された磁界強度
となるように増幅部12の増幅率、すなわち通信エリア
Aの範囲を切り替えると共に、上記判定されたアンテナ
利得となるように整合回路13のインピーダンスを切り
替えて、通信エリアAに進入したICカードとデータ通
信を行い、入力部16を介して入力された定期券情報を
ICカード20に送信する。ICカード20は、上記送
信された定期券情報を受信すると、これを内蔵メモリ
(図示略)に記録する。
【0042】カードホッパー140は、複数種類(例え
ば、複数のメーカー製)のICカード(非接触ICカー
ド)を多数ストックするカードストッカ141a〜14
1cを備える。
【0043】カードホッパー140は、制御部150か
ら送信されるICカード発行指示に応じて、カードスト
ッカ141a〜141cからICカード1枚をピックア
ップしてカード種検知部160に搬送するICカード取
出機構(図示略)を具備する。
【0044】なお、カードホッパー140は、3つのカ
ードストッカ141a〜141cを備えるとしたが、こ
れに限らず、カードストッカの数は任意に設定可能であ
る。
【0045】カード種検知部160は、カードストッカ
141a〜141cからピックアップされたICカード
のカード種類を検知する。すなわち、カード種検知部1
60は、ICカード表面の所定個所に印刷されたカード
種類(例えば、メーカー名等)を識別する為の識別デー
タ(例えば、メーカー名を示す幾何学模様等)を光学的
に読み取ることによりカード種類の検知を行う。カード
種検知部160は、この検知結果を制御部150に送信
する。
【0046】なお、カード種類を識別する為の識別デー
タがカード情報としてICカードの内蔵メモリに予め記
録されている場合、カード種検知部160による光学的
な識別データの読み取り処理は行わず、リーダライタ1
00は、無線通信によって当該ICのカード種類を識別
する。すなわちこの場合、リーダライタ100は、アン
テナ11を介してカード種類情報の送信を指示する信号
をICカードに出力する。この時出力される信号は、リ
ーダライタ装置100と通信するICカード全てが受信
可能な許容最大レベルの磁界強度で通信エリアAを発生
させる。上記ICカードは、この通信エリアAに進入す
ると、内蔵するコイルアンテナに誘導起電力が発生して
動作電力が供給されて内蔵IC(図示略)が起動し、内
蔵メモリに予め記録されている自ICカードの種類を示
すカード情報(識別情報、例えば、メーカー名)をリー
ダライタ装置10に送信する。
【0047】印刷装置170は、カード種検知部160
によりカード種類が検知されたICカード表面の所定個
所に入力部16を介して入力された定期券情報を印刷す
る。この定期券情報は、リーダライタ装置100との通
信によってICカードの内蔵メモリにも記録される。
【0048】次に、ICカード作成装置200の動作の
説明をする。図4は、ICカード作成装置200の動作
を説明するフローチャートである。
【0049】先ず、カードストッカ141a〜141c
には、ICカード20を含む複数種類(例えば、複数の
メーカー)の非接触ICカードが予め複数格納されてい
る。これら各ICカード表面の所定個所には、カード種
類を識別する為の識別データ(例えば、メーカー名を示
す幾何学模様等)が予め印刷されている。
【0050】入力部16にICカード発行指示と共に定
期券情報が入力されると、制御部150は、上記ICカ
ード取出機構によりカードストッカ141a〜141c
からICカードを一枚ピックアップしてカード種検知部
160に搬送する(ステップS21)。以下、説明簡略
化の為、ICカード20がピックアップされたとして説
明する。
【0051】ステップS21の後、カード種検知部16
0は、ICカード20表面に印刷された識別データから
カード種類を検知する(ステップS22)。カード種検
知部160によって検知されたカード種類情報は、制御
部150に送信される。
【0052】ステップS22の後、印刷装置170は、
カード種検知部160によりカード種類が検知されたI
Cカード20表面の所定個所に、入力部16を介して入
力された定期券情報を印刷する(ステップS23)。
【0053】制御部150は、カード種検知部160に
より送信されたICカード20のカード種類情報を受信
すると、メモリ150aに予め格納されたカード種類テ
ーブルを参照してICカード20に好適な磁界強度及び
アンテナ利得を判定する(ステップS24)。
【0054】制御部150は、ステップS24において
判定された磁界強度となるように増幅部12の増幅率、
すなわち通信エリアAの範囲を切り替えると共に、同ス
テップにおいて判定されたアンテナ利得となるように整
合回路13のインピーダンスを切り替える(ステップS
25)。
【0055】制御部150は、ステップS25で切り替
えられた磁界強度及びアンテナ利得の下で、通信エリア
Aに進入したICカード20とデータ通信を行う(ステ
ップS26)。ここで、ICカード20は、通信エリア
Aに進入すると、リーダライタ装置100から出力され
た信号による誘導起電力により動作電力が供給されて内
蔵ICが起動し、リーダライタ装置100との間で通信
が行われる。
【0056】この際、リーダライタ装置100は、入力
部16を介して入力された定期券情報等を含む信号をI
Cカード20に送信してICカード20の内蔵メモリに
記録する。この定期券情報は、ステップS23の段階で
ICカード20表面に印刷された定期券情報である。
【0057】以上説明したように、ICカード作成装置
200は、リーダライタ装置100、カードホッパー1
40、カード種検知部160、印刷装置170等を備
え、リーダライタ装置100の制御部150は、ICカ
ード発行指示と共に定期券情報が入力部16を介して入
力されるとカードストッカ141a〜141cからIC
カード20をピックアップし、カード種検知部160
は、このICカード20の種類を検知して当該検知内容
を制御部150に送信し、印刷装置170は、カード種
類検知後のカード表面に上記入力された定期券情報を印
刷する。制御部150は、カード種検知部160から送
信されたカード種類を示す情報を受信すると、メモリ1
50aに予め格納されたカード種類テーブルを参照して
ICカード20に好適な通信感度(磁界強度、及びアン
テナ利得)を判定し、この判定した通信感度となるよう
に増幅部12の増幅率及び整合回路13のインピーダン
スを切り替えて、ICカード20に定期券情報を送信す
る。
【0058】従って、ICカード作成装置200のリー
ダライタ装置100は、カードストッカ141a〜14
1cからピックアップされたICカード種類に好適な通
信感度(磁界強度及びアンテナ利得)にその都度自動的
に切り替えられるので、通信感度によらず安定かつ良好
に定期券情報をICカードに送信可能となる。
【0059】なお、上記した第1及び第2の実施例にお
ける記述は、単に本発明の具体例を示すものであり、こ
れに限定されるものではない。第1及び第2の実施例の
細部構成、及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0060】例えば、上記第1及び第2の実施の形態で
は、リーダライタ装置10、100、及びICカード2
0の用途を定期券用に想定して説明したが、これに限る
ものではなく、本発明は種々の用途のリーダライタ装置
10、100、及びICカードに適用可能である。
【0061】また例えば、第2の実施の形態において、
カードストッカ141a〜141cからピックアップさ
れたICカードは、カード種検知部160、印刷装置1
70の順に搬送されるとしたが、これに限らず、印刷装
置170、カード種検知部160の順に搬送されるよう
にしても良い。
【0062】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明によれば、リ
ーダライタは、通信先の非接触ICカードのカード種類
に応じて好適な通信感度(磁界強度及びアンテナ利得)
にその都度自動的に度切り替え可能となり、通信感度に
よらずに複数種類の非接触ICカードと安定かつ良好な
通信が可能となり、非接触ICカードに対する記録又は
読み取り時の通信ミスが軽減される。
【0063】請求項3、4、又は5記載の発明によれ
ば、リーダライタは、無線通信を行う前に非接触ICカ
ードのカード種類を予め取得可能であり、更に、このカ
ード種類に好適な通信感度(磁界強度及びアンテナ利
得)にその都度自動的に切り替え可能なので、通信感度
によらず複数種類の非接触ICカードに対して更に安定
かつ良好に記録用データを送信可能となり、操作上の間
違いが軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1の実施例のリーダライタ装置の内部構成
を示すブロック図である。
【図2】本第1の実施例のリーダライタ装置の動作を説
明するフローチャートである。
【図3】本第2の実施例のリーダライタ装置の内部構成
を示すブロック図である。
【図4】本第2の実施例のリーダライタ装置の動作を説
明するフローチャートである。
【符号の説明】
10、100 リーダライタ装置 11 アンテナ 12 増幅部 13 整合回路 14 変調/復調回路 15、150 制御部 15a、150a メモリ 16 入力部 140 カードホッパー 141a〜141c カードストッカ 160 カード種検知部 170 印刷装置 200 ICカード作成装置 20 ICカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野津 豪人 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2C005 MA40 MB07 NA06 SA30 TA22 5B058 CA15 KA05 KA13 5K012 AB05 AB12 AC01 AC09 AC11 AE02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非接触ICカードと無線通信可能なリーダ
    ライタにおいて、 所定通信エリア内に進入した非接触ICカードから識別
    情報を受信するための第1の磁界強度を設定する識別情
    報受信手段と、 前記識別情報受信手段により前記非接触ICカードから
    受信された識別情報に基づいて、当該非接触ICカード
    の通信特性を判別する判別手段と、 前記判別手段により判別された通信特性に基づいて、前
    記非接触ICカードと無線通信するための第2の磁界強
    度及びアンテナ利得を設定する通信特性設定手段と、 を備えたことを特徴とするリーダライタ。
  2. 【請求項2】前記第2の磁界強度及びアンテナ利得を、
    前記非接触ICカードの識別情報と対応付けて記録する
    記録手段を更に備え、 前記判別手段は、前記識別情報受信手段により前記非接
    触ICカードから受信された識別情報に基づいて、前記
    記録手段に記録された前記第2の磁界強度及びアンテナ
    利得を判別すること特徴とする請求項1記載のリーダラ
    イタ。
  3. 【請求項3】非接触ICカードと無線通信可能なリーダ
    ライタにおいて、 入力された非接触ICカードの識別情報に基づいて、当
    該非接触ICカードの通信特性を判別する判別手段と、 前記判別手段により判別された通信特性に基づいて、前
    記非接触ICカードと無線通信するための磁界強度及び
    アンテナ利得を設定する通信特性設定手段と、 を備えたことを特徴とするリーダライタ。
  4. 【請求項4】前記判別手段は、光学的に読み取られた前
    記非接触ICカード表面上の識別情報に基づいて、当該
    非接触ICカードの通信特性を判別することを特徴とす
    る請求項3記載のリーダライタ。
  5. 【請求項5】前記磁界強度及びアンテナ利得を、前記非
    接触ICカードの識別情報と対応付けて記録する記録手
    段を更に備え、 前記判別手段は、前記非接触ICカードの識別情報に基
    づいて、前記記録手段に記録された前記磁界強度及びア
    ンテナ利得を判別すること特徴とする請求項3又は4記
    載のリーダライタ。
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