JP2007034947A - 通信装置および通信方法、並びにプログラム - Google Patents

通信装置および通信方法、並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2007034947A
JP2007034947A JP2005220964A JP2005220964A JP2007034947A JP 2007034947 A JP2007034947 A JP 2007034947A JP 2005220964 A JP2005220964 A JP 2005220964A JP 2005220964 A JP2005220964 A JP 2005220964A JP 2007034947 A JP2007034947 A JP 2007034947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
carrier wave
data
communication partner
modulation rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005220964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007034947A5 (ja
JP4804060B2 (ja
Inventor
Mamoru Suzuki
守 鈴木
Kazuyoshi Enomoto
和義 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Felica Networks Inc
Original Assignee
Felica Networks Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Felica Networks Inc filed Critical Felica Networks Inc
Priority to JP2005220964A priority Critical patent/JP4804060B2/ja
Publication of JP2007034947A publication Critical patent/JP2007034947A/ja
Publication of JP2007034947A5 publication Critical patent/JP2007034947A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4804060B2 publication Critical patent/JP4804060B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】様々な通信特性の通信相手と近接通信をする。
【解決手段】 メモリ12は、複数のICカードと、ICカードにデータを送信するときの搬送波の出力レベルの設定値が対応付けられた対応情報を記憶する。通信用CPU14は、ユーザの操作によって指定されるICカードに対応付けられている搬送波の出力レベルの設定値に従って、搬送波の出力レベルを制御する。本発明は、例えば、ICカードと近接通信をするリーダ/ライタの機能を備えた携帯電話機に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置および通信方法、並びにプログラムに関し、特に、様々な通信特性の通信相手と良好な近接通信をすることができるようにした通信装置および通信方法、並びにプログラムに関する。
近接通信を行うシステムとしては、例えば、IC(Integrated Circuit)カードシステムが広く知られている。ICカードシステムにおいては、リーダ/ライタが、搬送波(電磁波)を出力することにより、いわゆるRF(Radio Frequency)フィールド(磁界)が形成される。そして、リーダ/ライタにICカードが近づくと、ICカードは、リーダ/ライタが出力する搬送波により生じる相互誘導によって、電源を得て動作し、リーダ/ライタとの近接通信を開始する。
リーダ/ライタからICカードへのデータの送信は、リーダ/ライタにおいて、自身が出力する搬送波をICカードに送信するデータで変調することによって行われ、ICカードからリーダ/ライタへのデータの送信は、ICカードにおいて、リーダ/ライタが出力する無変調の搬送波をリーダ/ライタに送信するデータで、いわゆる負荷変調することによって行われる。
なお、ICカードに関しては、複数の規格が存在し、規格ごとに、例えば、搬送波を変調する変調方式が異なるICカードが存在する。そこで、複数の異なる変調方式で搬送波を変調して出力することで、変調方式がそれぞれ異なるICカードと通信することができるリーダ/ライタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−22422号公報
ところで、リーダ/ライタにおいては、リーダ/ライタがデータを送信するときの搬送波の出力レベルや、搬送波をデータで変調した変調波の変調率があらかじめ固定値に調整されており、リーダ/ライタは、固定値の出力レベルの搬送波を出力し、また、固定値の変調率の変調波を出力する。
即ち、ICカードは、リーダ/ライタからの信号(RF(Radio Frequency)信号)を受信するためのアンテナや、そのアンテナで受信された信号の処理などを行うICチップを備えており、アンテナの形状または性能や、ICチップの性能などにより定まるICカードの通信特性にあわせて、リーダ/ライタの搬送波の出力レベルや変調波の変調率は、ICカードがデータを受信するのに適した出力レベルや変調率に、あらかじめ調整されている。
一方、例えば、ICカードに記憶されている電子マネーの残高や履歴などの情報を、ユーザが手軽に知ることができるように、ICカードと近接通信をするリーダ/ライタ(の機能)を備えた携帯電話機が開発されている。かかる携帯電話機によれば、携帯電話機にICカードをかざすことにより、携帯電話機が備えるリーダ/ライタによって、ICカードから情報が読み出され、その情報に基づき、残高などが表示される
ところで、上述のようなリーダ/ライタを備える携帯電話機には、ユーザが取得する可能性のある、様々なICカードと近接通信をすることが求められる。
さらに、今後は、様々な通信特性のICカードが市場に流通するようになると予想される。
従って、携帯電話機が備えるリーダ/ライタにおける搬送波の出力レベルや変調波の変調率が固定値にされていると、ICカードの通信特性によって、良好に近接通信をすることができる場合と、良好に近接通信をすることができない場合、即ち、例えば、通信エラーが頻発するような場合とが生じることが予想される。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、様々な通信特性の通信相手と良好な近接通信をすることができるようにするものである。
本発明の第1の側面は、通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置において、1以上の前記通信相手と、前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの設定値とが対応付けられた対応情報を記憶する記憶手段と、前記対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記搬送波の出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御手段とを備える通信装置である。
また、本発明の第1の側面は、通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法、または通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、1以上の前記通信相手と、前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記搬送波の出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御するステップを含む通信方法またはプログラムである。
本発明の第2の側面は、通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置において、1以上の前記通信相手と、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の設定値とが対応付けられた対応情報を記憶する記憶手段と、前記対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記変調波の変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御する制御手段とを備える通信装置である。
また、本発明の第2の側面は、通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法、または通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、1以上の前記通信相手と、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記変調波の変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御するステップを含む通信方法またはプログラムである。
本発明の第3の側面は、通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置において、前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの複数の設定値を記憶する記憶手段と、前記出力レベルの複数の設定値のうちの1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記通信相手からの応答がなかった場合、前記出力レベルの複数の設定値のうちの他の1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルをさらに制御する通信装置である。
また、本発明の第3の側面は、通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法、または通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの複数の設定値のうちの1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御ステップを含み、前記通信相手からの応答がなかった場合、前記制御ステップにおいて、前記出力レベルの複数の設定値のうちの他の1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルをさらに制御する通信方法またはプログラムである。
本発明の第4の側面は、通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置において、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の複数の設定値を記憶する記憶手段と、前記変調率の複数の設定値のうちの1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記通信相手からの応答がなかった場合、前記変調率の複数の設定値のうちの他の1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率をさらに制御する通信装置である。
また、本発明の第4の側面は、通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法、または通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の複数の設定値のうちの1つの変調率の設定値に従って、前記搬変調波の変調率を制御する制御ステップを含み、前記通信相手からの応答がなかった場合、前記制御ステップにおいて、前記変調率の複数の設定値のうちの他の1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率をさらに制御する通信方法またはプログラムである。
本発明の第1の側面においては、1以上の通信相手と、通信相手にデータを送信するときの搬送波の出力レベルの設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される通信相手に対応付けられている搬送波の出力レベルの設定値に従って、搬送波の出力レベルが制御される。
本発明の第2の側面においては、1以上の通信相手と、搬送波をデータで変調した変調波の変調率の設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される通信相手に対応付けられている変調波の変調率の設定値に従って、変調波の変調率が制御される。
本発明の第3の側面においては、通信相手にデータを送信するときの搬送波の出力レベルの複数の設定値のうちの1つの出力レベルの設定値に従って、搬送波の出力レベルが制御される。そして、通信相手からの応答がなかった場合、出力レベルの複数の設定値のうちの1つの出力レベルの設定値に従って、搬送波の出力レベルがさらに制御される。
本発明の第4の側面においては、搬送波をデータで変調した変調波の変調率の複数の設定値のうちの1つの変調率の設定値に従って、変調波の変調率が制御される。そして、通信相手からの応答がなかった場合、変調率の複数の設定値のうちの他の1つの変調率の設定値に従って、変調波の変調率がさらに制御される。
本発明の第1乃至第4の側面によれば、様々な通信特性の通信相手と良好な近接通信をすることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の通信装置は、
通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置(例えば、図1の携帯電話機10)において、
1以上の前記通信相手と、前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの設定値とが対応付けられた対応情報を記憶する記憶手段(例えば、図1のメモリ12)と、
前記対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記搬送波の出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御手段(例えば、図1の携帯電話機用CPU13)と
を備える。
本発明の第1の側面の通信方法、またはプログラムは、
通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法、または通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
1以上の前記通信相手と、前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、
ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記搬送波の出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する
ステップ(例えば、図3のステップS13)を含む。
本発明の第2の側面の通信装置は、
通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置(例えば、図1の携帯電話機10)において、
1以上の前記通信相手と、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の設定値とが対応付けられた対応情報を記憶する記憶手段(例えば、図1のメモリ12)と、
前記対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記変調波の変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御する制御手段(例えば、図1の携帯電話機用CPU13)と
を備える。
本発明の第2の側面の通信方法、またはプログラムは、
通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法、または通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
1以上の前記通信相手と、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、
ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記変調波の変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御する
ステップ(例えば、図3のステップS13)を含む。
本発明の第3の側面の通信装置は、
通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置(例えば、図1の携帯電話機10)において、
前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの複数の設定値を記憶する記憶手段(例えば、図1のメモリ12)と、
前記出力レベルの複数の設定値のうちの1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御手段(例えば、図1の携帯電話機用CPU13)と
を備え、
前記制御手段は、前記通信相手からの応答がなかった場合、前記出力レベルの複数の設定値のうちの他の1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルをさらに制御する。
本発明の第3の側面の通信方法、またはプログラムは、
通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法、または通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの複数の設定値のうちの1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御ステップ(例えば、図4のステップS24)
を含み、
前記通信相手からの応答がなかった場合、前記制御ステップにおいて、前記出力レベルの複数の設定値のうちの他の1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルをさらに制御する。
本発明の第4の側面の通信装置は、
通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置(例えば、図1の携帯電話機10)において、
前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の複数の設定値を記憶する記憶手段(例えば、図1のメモリ12)と、
前記変調率の複数の設定値のうちの1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御する制御手段(例えば、図1の携帯電話機用CPU13)と
を備え、
前記制御手段は、前記通信相手からの応答がなかった場合、前記変調率の複数の設定値のうちの他の1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率をさらに制御する。
本発明の第4の側面の通信方法、またはプログラムは、
通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法、または通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の複数の設定値のうちの1つの変調率の設定値に従って、前記搬変調波の変調率を制御する制御ステップ(例えば、図4のステップS24)
を含み、
前記通信相手からの応答がなかった場合、前記制御ステップにおいて、前記変調率の複数の設定値のうちの他の1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率をさらに制御する。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した携帯電話機の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1において、携帯電話機10は、図示しないICカードと近接通信をするリーダ/ライタ(の機能)を備え、操作部11、メモリ12、携帯電話機用CPU(Central Processing Unit)13、通信用CPU14、搬送波発信部15、インバータ16、搬送波増幅部17および18、データ送信部19、スイッチ21および22、変調用増幅部23および24、アンテナ25、コンデンサ26、アンプ27、ならびにデータ受信部28により構成される。
操作部11は、例えば、複数のキー(スイッチボタン)などで構成されており、ユーザによって操作され、ユーザの操作に対応した操作信号を、携帯電話機用CPU13に供給する。例えば、ユーザが、携帯電話機10の通信相手となるICカードと近接通信をするアプリケーションプログラムを実行する操作を操作部11に対して行うと、操作部11は、ICカードと近接通信をするアプリケーションプログラムを実行する操作信号を携帯電話機用CPU13に供給する。
メモリ12は、例えば、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などで構成されており、携帯電話機用CPU13が実行する制御用のプログラムや、アプリケーションプログラムなどのプログラムを記憶する。また、メモリ12は、複数のICカードのそれぞれと、そのICカードにデータを送信するときの搬送波の出力レベルとしての振幅の設定値、および搬送波をデータで変調した変調波の変調率の設定値とが対応付けられた対応情報を記憶する。
ここで、対応情報において、ICカードに対応付けられる搬送波の振幅の設定値および変調波の変調率の設定値は、そのICカードの通信特性に応じて、そのICカードがデータを受信するのに(最も)適した値となるように、実験などによって決定される。
携帯電話機用CPU13は、メモリ12に記憶されているプログラムを実行し、携帯電話機10の各部を制御する。即ち、携帯電話機用CPU13は、プログラムを実行することにより、例えば、メモリ12に記憶されている対応情報を参照し、ユーザによって指定されたアプリケーションプログラムの処理の対象となるICカード、つまり、ユーザによって、いわば間接的に指定されたICカードに対応付けられている搬送波の振幅の設定値、および変調波の変調率の設定値を、通信用CPU14に供給する。
さらに、携帯電話機用CPU13は、ICカードに送信すべきデータ(コマンドを含む)を通信用CPU14に供給し、また、ICカードからのデータを受信するデータ受信部28から通信用CPU14を介して供給されるデータを受信する。携帯電話機用CPU13は、通信用CPU14を介して受信したデータを、必要に応じて、ユーザに提示する。
例えば、ユーザが、電子マネーの機能を備えたICカードに入金されている電子マネーの残高を照会するアプリケーションプログラムを実行する操作を操作部11に対して行った場合、携帯電話機用CPU13は、電子マネーの機能を備えたICカードと近接通信をして残高照会をするアプリケーションプログラムをロードして実行する。
これにより、携帯電話機用CPU13は、メモリ12に記憶されている対応情報を参照し、その対応情報において、電子マネーの残高照会をするアプリケーションプログラムが処理する対象とするICカードに対応付けられている搬送波の振幅(出力レベル)の設定値および変調波の変調率の設定値を通信用CPU14に供給するとともに、ICカードに送信すべきデータとして、ICカードに入金されている電子マネーの残高を照会するコマンドを通信用CPU14に供給する。
さらに、携帯電話機用CPU13は、携帯電話機10がICカードと近接通信をした結果、データ受信部28および通信用CPU14を介して供給される電子マネーの残高を示すデータを受信し、例えば、図示しない表示部に表示して、電子マネーの残高をユーザに提示する。
通信用CPU14には、搬送波の振幅の設定値および変調波の変調率の設定値、ならびにICカードに送信すべきデータが、携帯電話機用CPU13から供給される。
通信用CPU14は、携帯電話機用CPU13から供給される搬送波の振幅の設定値に従って、信号を増幅する搬送波増幅部17および18の増幅率を設定(制御)するとともに、携帯電話機用CPU13から供給される変調波の変調率の設定値に従って、信号を増幅する変調用増幅部23および24の増幅率を設定(制御)する。即ち、通信用CPU14は、携帯電話機用CPU13から供給される設定値に従って、搬送波増幅部17および18ならびに変調用増幅部23および24の増幅率を制御する信号を、搬送波増幅部17および18ならびに変調用増幅部23および24の制御端子に供給する。
さらに、通信用CPU14は、携帯電話機用CPU13から供給されるICカードに送信すべきデータに対して所定の処理を施してデータ送信部19に供給する。また、通信用CPU14には、ICカードからのデータがデータ受信部28から供給され、通信用CPU14は、そのデータに対して所定の処理を施し、必要に応じて、携帯電話機用CPU13に供給する。
搬送波発信部15は、その出力端子がインバータ16、搬送波増幅部17、およびスイッチ21の入力端子に、それぞれ接続されており、所定の周波数(例えば、13.56MHz)の搬送波としての信号を出力する。
インバータ16は、その出力端子が搬送波増幅部18およびスイッチ22の入力端子に接続されており、搬送波発信部15からの信号(搬送波)を反転して(位相を180度変えて)出力する。
搬送波増幅部17および18は、例えば、電圧制御型の増幅器であり、それぞれの制御端子は通信用CPU14に接続されている。また、搬送波増幅部17の入力端子は搬送波発信部15の出力端子に接続されており、搬送波増幅部18の入力端子はインバータ16の出力端子に接続されている。そして、搬送波増幅部17の出力端子は、アンテナ25の一端aに接続されており、搬送波増幅部18の出力端子は、アンテナ25の他端bに接続されている。
搬送波増幅部17の入力端子には、搬送波発信部15からの搬送波が入力され、搬送波増幅部18の入力端子には、インバータ16を介して、搬送波発信部15からの搬送波が反転されて入力される。また、搬送波増幅部17および18の制御端子には、搬送波増幅部17および18の増幅率を制御するための信号(制御信号)が、通信用CPU14から供給される。
例えば、搬送波発信部15から出力される搬送波の振幅をA0とし、ユーザによって指定されたICカードに対応付けられている搬送波の振幅の設定値をA1とすると、搬送波増幅部17および18の制御端子には、増幅率αをα=A1/A0とする制御信号が、通信用CPU14から供給される。
搬送波増幅部17と18は、それぞれの制御端子に供給される制御信号に従って、それぞれの入力端子に入力される搬送波を増幅し、それぞれの出力端子から出力する。上述したように、対応情報における搬送波の振幅の設定値は、通信相手となるICカードの通信特性に応じて、そのICカードがデータを受信するのに適した値となるように決定されており、従って、搬送波増幅部17と18は、通信相手となるICカードがデータを受信するのに適した振幅となるように搬送波を増幅して出力する。
データ送信部19は、その出力端子がスイッチ21および22の制御端子に接続されている。データ送信部19には、ICカードに送信すべきデータが通信用CPU14から供給され、データ送信部19は、通信用CPU14からのデータを、例えば、マンチェスタ符号などにエンコードする。また、データ送信部19は、データ(データのエンコード結果)に対応する電圧(例えば、ハイレベルの電圧VHまたはローレベルの電圧VL)をスイッチ21および22の制御端子に供給する。
スイッチ21および22は、入力端子、出力端子、制御端子、およびGND端子を備える。スイッチ21の入力端子は、搬送波発信部15の出力端子に接続されており、スイッチ22の入力端子は、インバータ16の出力端子に接続されている。スイッチ21の出力端子は、変調用増幅部23の入力端子に接続されており、スイッチ22の出力端子は、変調用増幅部24の入力端子に接続されている。
スイッチ21および22の制御端子は、データ送信部19に接続されており、スイッチ21および22の制御端子には、データに対応する電圧VHまたは電圧VLがデータ送信部19から供給される。そして、スイッチ21および22は、データ送信部19からの電圧VHまたは電圧VLに従って、入力端子と出力端子とを接続し、またはGND端子と出力端子とを接続する。
データ送信部19から電圧VLが供給された場合、スイッチ21および22は、入力端子と出力端子とを接続する。これにより、搬送波発信部15からの信号(制御信号)が、スイッチ21を介して変調用増幅部23に入力されるとともに、インバータ16を介して反転された搬送波発信部15からの信号が、スイッチ22を介して変調用増幅部24に入力される。
一方、データ送信部19から電圧VHが供給された場合、スイッチ21および22は、GND端子と出力端子とを接続する。これにより、変調用増幅部23および24の入力端子は接地される。
変調用増幅部23および24は、例えば、電圧制御型の反転増幅器であり、それぞれの制御端子は、通信用CPU14に接続されている。また、変調用増幅部23の入力端子は、スイッチ21の出力端子に接続されており、変調用増幅部24の入力端子は、スイッチ22の出力端子に接続されている。そして、変調用増幅部23の出力端子は、アンテナ25の一端aに接続され、変調用増幅部24の出力端子は、アンテナ25の他端bに接続されている。
変調用増幅部23および24の制御端子には、変調用増幅部23および24の増幅率を決定する制御信号が、通信用CPU14から供給される。例えば、搬送波増幅部17および18の増幅率をαとし、ユーザによって指定されたICカードに対応付けられている変調波の変調率の設定値をkとすると、変調用増幅部23および24の制御端子には、増幅率βをβ=2×α/(1+1/k)とする制御信号が、通信用CPU14から供給される。
変調用増幅部23と24は、それぞれの制御端子に供給される制御信号に従って、それぞれの入力端子に入力される信号を反転増幅して出力する。また、上述したように、対応情報における変調波の変調率の設定値は、通信相手となるICカードの通信特性に応じて、そのICカードがデータを受信するのに適した値となるように決定されている。
そして、変調用増幅部23から出力される信号は、アンテナ25の一端aで、搬送波増幅部17から出力される信号と重畳され、同様に、変調用増幅部24から出力される信号は、アンテナ25の他端bで、搬送波増幅部18から出力される信号と重畳される。これにより、通信相手となるICカードがデータを受信するのに適した変調率となるように、搬送波発信部15が出力する搬送波がASK(Amplitude Shift Keying)変調される。
アンテナ25の一端aは、搬送波増幅部17および変調用増幅部23の出力端子どうしの接続点に接続されており、アンテナ25の他端bは、搬送波増幅部18および変調用増幅部24の出力端子どうしの接続点に接続されている。
アンテナ25は閉ループのコイルを構成しており、搬送波をICカードに送信すべきデータで変調した変調波(必要に応じて、無変調の搬送波を含む)に対応する電磁波が、アンテナ25から放射される。
即ち、アンテナ25の一端aに、搬送波増幅部17で増幅された信号が入力されるとともに、アンテナ25の他端bに、搬送波増幅部18で増幅された信号が入力されることにより、無変調の変調波(搬送波)に対応する電磁波がアンテナ25から放射される。
さらに、アンテナ25の一端aにおいて、搬送波増幅部17で増幅された信号と、変調用増幅部23で反転増幅された信号とが重畳されるとともに、アンテナ25の他端bにおいて、搬送波増幅部18で増幅された信号と、変調用増幅部24で反転増幅された信号とが重畳されることにより、搬送波がICカードに送信すべきデータでASK変調され、その結果得られる変調波に対応する電磁波がアンテナ25から放射される。
そして、搬送波をICカードに送信すべきデータでASK変調した変調波が、ICカードのアンテナによって受信され、携帯電話機10からのデータがICカードによって処理される。また、無変調の搬送波が、ICカードによって、いわゆる負荷変調されることにより、携帯電話機10からのデータに対して応答するデータが、ICカードから携帯電話機10に送信される。即ち、ICカードによる負荷変調により、アンテナ25としてのコイルを通る磁束が変化し、これにより、アンテナ25がICカードからのデータを受信する。
コンデンサ26は、アンテナ25とともに、所定の周波数で共振する共振回路(並列共振回路)を構成する。
アンプ27は、その入力端子がアンテナ25の他端bに接続され、その出力端子がデータ受信部28に接続されており、アンテナ25が受信した信号、即ち、ICカードが搬送波を負荷変調した負荷変調波を増幅して出力する。
データ受信部28は、アンプ27が出力する信号を復調し、さらに復号して、その結果得られるデータを通信用CPU14に供給する。
次に、図2は、ICカードに送信されるデータ(をエンコードした結果)と、そのデータで搬送波を変調した変調波の例を示す図である。
図2の上方の縦軸は、ICカードに送信すべきデータのエンコード結果に対応する電圧を示しており、下方の縦軸は、そのデータで搬送波をASK変調した変調波を示している。また、図2の横軸は時刻tを示している。
ここで、ユーザによって指定されたICカードに対応付けられている搬送波の振幅の設定値をA1とし、変調波の変調率の設定値をkとする。
図2において、無変調の変調波、つまり、搬送波の振幅(ここでは、正のピーク値と負のピーク値との差)はA1であり、この搬送波がICカードに送信すべきデータでASK変調されることにより、振幅がA1またはA2の変調波になっている。なお、図2では、ICカードに送信すべきデータに対応する電圧がハイレベルの電圧VHである場合の変調波の振幅はA1になっており、ICカードに送信すべきデータに対応する電圧がローレベルの電圧VLである場合の変調波の振幅はA2になっている。ここで、変調率kは、変調波の振幅の最大値A1と最小値A2を用いて、例えば、式k=(A1−A2)/(A1+A2)で表される。
搬送波の振幅の設定値A1、および変調波の変調率の設定値kと、搬送波増幅部17および18の増幅率α、ならびに変調用増幅部23および24の増幅率βとの関係は、以下のようになる。なお、搬送波発信部15から出力される搬送波の振幅をA0とする。
即ち、ICカードに送信すべきデータに対応する電圧が、ハイレベルの電圧VHである場合、図1のスイッチ21および22は、GND端子と出力端子とを接続するので、アンテナ25には搬送波増幅部17および18によって増幅された信号のみが供給される。搬送波増幅部17および18には、振幅A0の搬送波が搬送波発信部15から入力されるので、搬送波増幅部17および18に、振幅A1の搬送波を出力させるために、通信用CPU14は、式α=A1/A0で求められる増幅率αを設定する。
一方、ICカードに送信すべきデータに対応する電圧が、ローレベルの電圧VLである場合、スイッチ21および22は、入力端子と出力端子とを接続するので、アンテナ25の一端aには、搬送波増幅部17によって増幅された振幅がαA0の信号と、変調用増幅部23によって反転増幅された振幅がβA0の信号とが、重畳されて供給されるとともに、アンテナ25の他端bには、搬送波増幅部18によって増幅された振幅がαA0の信号と、変調用増幅部24によって反転増幅された振幅がβA0の信号とが、重畳されて供給される。
アンテナ25の一端aおよび他端bに供給される重畳された信号、即ち、変調波の振幅A2は、式A2=αA0−βA0で表される。さらに、上述のように、搬送波増幅部17および18の増幅率αは、式α=A1/A0で表されるので、振幅A2は、式A2=A1(1−β/α)で表される。そして、上述の変調率kを表す式k=(A1−A2)/(A1+A2)に、式A2=A1(1−β/α)を代入してまとめると、変調用増幅部23および24の増幅率βは、式β=2×α/(1+1/k)で表される。従って、通信用CPU14は、式β=2×α/(1+1/k)で求められる増幅率βを設定する。
このように、ユーザによって指定された(アプリケーションプログラムが処理の対象とする)ICカードに対応付けられている搬送波の振幅の設定値A1および変調波の変調率の設定値kに従って、搬送波増幅部17および18の増幅率α、ならびに変調用増幅部23および24の増幅率βが制御される。従って、ユーザによって指定されたICカードがデータを受信するのに適した振幅で搬送波が出力されるとともに、ユーザによって指定されたICカードがデータを受信するのに適した変調率で搬送波が変調される。
次に、図3は、図1の携帯電話機10がユーザにより指定されたICカードとの近接通信を開始する通信開始処理を説明するフローチャートである。
ユーザが、ICカードと近接通信をする、あるアプリケーションプログラムを実行する操作を操作部11に対して行うと、ステップS11において、携帯電話機用CPU13には、そのアプリケーションプログラムを実行することを要求する操作信号が、操作部11から供給され、ステップS12に進む。
ステップS12において、携帯電話機用CPU13は、操作部11からの操作信号によって実行が要求されているアプリケーションプログラムを、メモリ12からロードして実行する。そして、携帯電話機用CPU13は、メモリ12に記憶されている対応情報を参照し、ユーザによって指定されたICカードに対応付けられている搬送波の振幅の設定値および変調波の変調率の設定値を得て、ステップS13に進む。
ステップS13において、携帯電話機用CPU13は、ステップS12で得た設定値を通信用CPU14に供給する。即ち、携帯電話機用CPU13は、ユーザによって指定されたICカードがデータを受信するのに適した搬送波の振幅の設定値および変調波の変調率の設定値を、通信用CPU14に供給し、その設定値に従って、搬送波の振幅と変調波の変調率を制御するように、通信用CPU14を制御する。
通信用CPU14は、携帯電話機用CPU13から供給された搬送波の振幅の設定値および変調波の変調率の設定値に従って、搬送波増幅部17および18の増幅率α、ならびに変調用増幅部23および24の増幅率βを制御する。
ステップS13の処理後、ステップS14に進み、携帯電話機用CPU13は、ICカードに送信すべきデータを携帯電話機用CPU13に供給し、ユーザによって指定されたICカードとの近接通信を開始する。即ち、ICカードに送信すべきデータで搬送波が変調された変調波に対応する電磁波がアンテナ25から放射され、ICカードにデータが送信される。
ステップS14において、ユーザにより指定されたICカードとの近接通信が開始されると、通信開始処理は終了する。
以上のように、ユーザによって指定されたICカードに対応付けられている搬送波の振幅の設定値および変調波の変調率の設定値に従って、搬送波増幅部17および18の増幅率α、ならびに変調用増幅部23および24の増幅率βが制御されるので、ユーザによって指定されたICカードの通信特性に応じて、そのICカードがデータを受信するのに適した振幅および変調率の変調波に対応する電磁波が、アンテナ25から放射される。
従って、携帯電話機10は、様々な通信特性のICカードと良好な近接通信をすることができる。
ところで、例えば、実験などにより、様々な通信特性のICカードが、携帯電話機からのデータを比較的に良く受信することができるような搬送波の振幅や変調波の変調率の、いわば平均的な値を求め、その平均的な値に振幅や変調率を固定して、様々な通信特性のICカードと近接通信をする方法が考えられる。しかしながら、振幅や変調率を平均的な値に固定した場合には、わずかな通信環境の変化によって、通信エラーが頻発する状態となることが予測される。
これに対して、図1の携帯電話機10にように、対応情報を参照して、振幅や変調率を制御する場合には、通信環境が多少変化しても、搬送波の振幅や変調波の変調率が適切に制御され、その結果、良好な近接通信をすることができる。
また、上述のような平均的な値を固定して、様々な通信特性のICカードと近接通信をする場合、例えば、データを受信するのに適した搬送波の振幅が比較的に大きなICカードに対して、必要な振幅以下の小さな振幅で搬送波に対応する電磁波が放射される場合が考えられる。かかる場合、電磁波によるRF(Radio Frequency)フィールド、即ち、ICカードが携帯電話機と近接通信をすることができるエリアが狭く限定され、良好な通信ができないことが予測される。これに対して、図1の携帯電話機10にように、対応情報を参照して、振幅や変調率を制御する場合には、ICカードの通信特性に適した大きさのRFフィールドを形成することができ、その結果、良好に近接通信をすることができる。
さらに、上述のような平均的な値を固定して、様々な通信特性のICカードと近接通信をする場合、例えば、データを受信するのに適した搬送波の振幅が比較的に小さなICカードに対しても、必要な振幅以上の大きな振幅で搬送波に対応する電磁波が放射される場合があり、不要な電力を消費することが予測される。これに対して、図1の携帯電話機10にように、対応情報を参照して、振幅や変調率を制御する場合には、ICカードの通信特性に適した振幅で搬送波に対応する電磁波を放射することができ、不要な電力の消費を回避することができる。
次に、上述の場合には、1つのアプリケーションプログラムの処理の対象となるICカードが、ある特定の通信特性を有する1種類のICカードであるとして、その1種類のICカードに適した振幅と変調率の変調波(搬送波)を用いて近接通信を行うようにしたが、アプリケーションプログラムの処理の対象となるICカード(の通信特性)を特定することができないことがあり得る。
即ち、例えば、アプリケーションプログラムによっては、処理の対象となるICカードが、異なる通信特性を有する複数種類のICカードであることがある。そして、その複数種類のICカードのうちの、ある通信特性のICカードとの近接通信に適した変調波(搬送波)の振幅と変調率が、他の通信特性のICカードとの近接通信に適しているとは限らない。
そこで、携帯電話機用CPU13において、異なる通信特性を有する複数種類のICカードを対象として処理が行われるアプリケーションプログラムが実行される場合、即ち、処理の対象となるICカードが、どのような通信特性のICカードであるかが不明なアプリケーションプログラム(以下、適宜、対象が不明なアプリケーションプログラムという)が実行される場合には、携帯電話機10には、図3の通信開始処理に代えて、図4の通信開始処理を行わせることができる。
なお、ここでは、携帯電話機10のメモリ12には、対応情報として、複数であるN個のICカードと、そのICカードに適切な搬送波の振幅の設定値および変調波の変調率の設定値とが対応付けられて記憶されていることとする。
ユーザにより、携帯電話機用CPU13が対象が不明なアプリケーションプログラムを実行するように、図1の携帯電話機10の操作部11が操作されると、ステップS21において、携帯電話機用CPU13には、対象が不明なアプリケーションプログラムを実行することを要求する操作信号が、操作部11から供給され、ステップS22に進む。
ステップS22において、携帯電話機用CPU13は、操作部11からの操作信号に応じて、対象が不明なアプリケーションプログラムを、メモリ12からロードして実行する。そして、携帯電話機用CPU13は、メモリ12に記憶されている対応情報を参照する際に用いる変数xを、初期値としての、例えば、x=1にリセットし、ステップS23に進む。
ステップS23において、携帯電話機用CPU13は、メモリ12に記憶されている対応情報を参照し、搬送波の振幅および変調率のN個の設定値のうちのx番目の設定値を得て、ステップS24に進む。
ステップS24において、携帯電話機用CPU13は、ステップS23で得たx番目の設定値を通信用CPU14に供給し、そのx番目の設定値に従って、搬送波の振幅および変調波の変調率を制御するように、通信用CPU14を制御する。これにより、通信用CPU14は、携帯電話機用CPU13から供給されたx番目の設定値に従って、搬送波増幅部17および18の増幅率α、ならびに変調用増幅部23および24の増幅率βを制御し、ステップS25に進む。
ステップS25において、携帯電話機用CPU13は、ICカードに送信すべきデータを携帯電話機用CPU13に供給し、ICカードとの近接通信を開始する。即ち、ICカードに送信すべきデータで搬送波が変調された変調波に対応する電磁波がアンテナ25から放射され、ICカードにデータが送信される。
ステップS25の処理後、ステップS26に進み、携帯電話機用CPU13は、ICカードとの近接通信が成功したか否かを判定する。
ステップS26において、携帯電話機用CPU13が、ICカードとの近接通信が成功しなかったと判定した場合、即ち、ステップS25でICカードに送信されたデータに対するICカードからの応答がなかった場合、ステップS27に進み、携帯電話機用CPU13は、変数xを1だけインクリメントし、ステップS28に進む。
ステップS28において、携帯電話機用CPU13は、変数xの値が、メモリ12に対応情報として記憶されている設定値の数N以下であるか否かを判定し、変数xの値がN以下である場合、ステップS23に戻り、また、変数xの値がN以下でない場合、ステップS22に戻る。
そして、以下、同様の処理が繰り返される。即ち、携帯電話機用CPU13が、メモリ12を参照し、搬送波の振幅の設定値および変調波の変調率の設定値を、再度、通信用CPU14に供給し、通信用CPU14が、搬送波増幅部17および18の増幅率α、ならびに変調用増幅部23および24の増幅率βを、再度、設定する。
一方、ステップS26において、携帯電話機用CPU13が、ICカードとの近接通信が成功したと判定した場合、即ち、直前のステップS25でICカードに送信されたデータに対するICカードからの応答がアンプ27、データ受信部28、および通信用CPU14を介して、携帯電話機用CPU13で受信された場合、ステップS29に進み、ICカードとの近接通信が現在の搬送波の振幅と変調率のまま続行され、通信開始処理は終了する。
以上のように、ICカードとの近接通信が成功するまで、携帯電話機用CPU13が搬送波の振幅と変調率を制御するので、即ち、携帯電話機用CPU13が、搬送波の振幅と変調率を制御するように、通信用CPU14を制御し、これにより、通信用CPU14が、搬送波増幅部17および18の増幅率α、ならびに変調用増幅部23および24の増幅率βの設定の変更を繰り返すので、携帯電話機10は、様々な通信特性のICカードと近接通信をすることができる。
次に、図5は、ユーザにより任意の搬送波の振幅および変調波の変調率が指定されて、図1の携帯電話機10が任意の搬送波の振幅および変調波の変調率でICカードとの近接通信を開始する通信開始処理を説明するフローチャートである。
即ち、今後は、様々な通信特性のICカードが増加し、例えば、メモリ12に記憶されていない通信特性のICカードと、携帯電話機10とが近接通信をするアプリケーションプログラムが開発されることが予測される。このような場合として、例えば、携帯電話機10が市場に出荷された後に、新しい通信特性のICカード(新たなICカード)が流通する場合などがある。かかる場合に対処すべく、携帯電話機10では、ユーザの操作に応じて、搬送波の振幅および変調波の変調率を変更することが可能である。
ユーザにより、携帯電話機用CPU13が新たなICカードと近接通信をするアプリケーションプログラムを実行するように、図1の携帯電話機10の操作部11が操作されると、ステップS31において、携帯電話機用CPU13には、新たなICカードと近接通信をするアプリケーションプログラムを実行することを要求する操作信号が、操作部11から供給され、ステップS32に進む。
ステップS32において、携帯電話機用CPU13は、操作部11からの操作信号に応じて、新たなICカードと近接通信をするアプリケーションプログラムを、メモリ12からロードして実行する。携帯電話機用CPU13は、例えば、図示しない表示部に、ユーザに搬送波の振幅および変調波の変調率を指定させるための画面を表示し、ユーザは、搬送波の振幅および変調波の変調率を指定する操作を操作部11に対して行う。
ここで、振幅の指定は、数値を直接入力することによって行う他、例えば、ジョグダイヤルや、カーソルを操作することにより、振幅としての数値をアップまたはダウンさせることによって行うことも可能である。また、変調率の指定も同様である。
そして、ユーザの操作に対応した操作信号が、操作部11から携帯電話機用CPU13に供給される。携帯電話機用CPU13は、操作部11からの操作信号に対応する搬送波の振幅および変調波の変調率を通信用CPU14に供給し、搬送波の振幅および変調波の変調率を制御するように、通信用CPU14を制御する。これにより、通信用CPU14は、携帯電話機用CPU13から供給された搬送波の振幅および変調波の変調率に従って、搬送波増幅部17および18の増幅率α、ならびに変調用増幅部23および24の増幅率βを制御し、ステップS33に進む。
ステップS33において、携帯電話機用CPU13は、ICカードに送信すべきデータを通信用CPU14に供給し、ICカードとの近接通信を開始する。即ち、ICカードに送信すべきデータで搬送波が変調された変調波に対応する電磁波がアンテナ25から放射され、ICカードにデータが送信される。
ステップS33の処理後、ステップS34に進み、携帯電話機用CPU13は、ICカードとの近接通信が成功したか否かを判定する。
ステップS34において、携帯電話機用CPU13が、ICカードとの近接通信が成功しなかったと判定した場合、即ち、直前のステップS33でICカードに送信されたデータに対するICカードからの応答がなかった場合、ステップS32に戻り、ユーザからの振幅や変調率の再指定を待って、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS34において、携帯電話機用CPU13が、ICカードとの近接通信が成功したと判定した場合、即ち、ステップS33でICカードに送信されたデータに対するICカードからの応答がアンプ27、データ受信部28、および通信用CPU14を介して、携帯電話機用CPU13で受信された場合、携帯電話機用CPU13は、通信が可能となった旨をユーザに提示し、ステップS35に進み、新たなICカードとの近接通信が現在の搬送波の振幅と変調率のまま続行され、通信開始処理は終了する。
以上のように、ユーザにより搬送波の振幅および変調波の変調率が指定されることにより、メモリ12に記憶されていない通信特性の新たなICカードであっても、携帯電話機10は、その新たなICカードと近接通信をすることができる。
また、例えば、新たなICカードと近接通信をすることができた搬送波の振幅および変調波の変調率は、ユーザの操作などに応じて、その新たなICカードと近接通信をするアプリケーションプログラムが処理の対象とする新たなICカードと対応付け、メモリ12に記憶された対応情報に追加することができる。この場合、次回、同じICカードと近接通信をする際には、対応情報を参照することにより、迅速に良好な近接通信を開始することができる。
なお、本実施の形態においては、メモリ12に、搬送波の振幅の設定値および変調波の変調率の設定値の両方を記憶させておき、それらの設定値に従って、搬送波の振幅と変調波の変調率との両方を制御するようにしたが、メモリ12には、搬送波の振幅の設定値または変調波の変調率の設定値のいずれか一方だけを記憶させておき、その設定値に従って、搬送波の振幅または変調波の変調率のうちの、メモリ12に設定値が記憶されている方だけを制御するようにしてもよい。
また、携帯電話機10における搬送波の変調方式は、ASK変調に限定されるものではなく、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)その他を採用することが可能である。但し、変調率の制御は、変調方式としてASK変調を採用するときに行い得る。
さらに、本実施の形態では、変調率kは、変調波の振幅の最大値A1と最小値A2を用いて、式k=(A1−A2)/(A1+A2)で表されるとしたが、例えば、式k=(A1−A2)/A1で表される変調率kを用いてもよい。式k=(A1−A2)/A1で表される変調率kを用いた場合、変調波の振幅の最小値を表す式A2=A1(1−β/α)より、変調用増幅部23および24の増幅率βは、式β=k×αで表される。
なお、本発明は、携帯電話機の他、例えば、近接通信を行う自動改札機や清算機などの装置に適用することができる。
なお、携帯電話機用CPU13が実行するアプリケーションプログラムについては、ユーザが、例えば、携帯電話機10を無線通信網に接続させるための通信部(図示せず)を介して、携帯電話機10をインターネットに接続させ、そのインターネット上のサイトから、携帯電話機用CPU13が実行するアプリケーションプログラムをダウンロードし、メモリ12にインストールすることができる。
さらに、携帯電話機10が、半導体メモリなどの記録媒体の着脱が可能である場合には、アプリケーションプログラムが記録された記録媒体を携帯電話機10に装着し、その記録媒体から、メモリ12にアプリケーションプログラムをインストールすることができる。
なお、上述のフローチャートを参照して説明した各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した携帯電話機の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 ICカードに送信されるデータと変調波の例を示す波形図である。 携帯電話機が行う通信開始処理を説明するフローチャートである。 携帯電話機が行う通信開始処理を説明するフローチャートである。 携帯電話機が行う通信開始処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 携帯電話機, 11 操作部, 12 メモリ, 13 携帯電話機用CPU, 14 通信用CPU, 15 搬送波発信部, 16 インバータ, 17および18 搬送波増幅部, 19 データ送信部, 20および21 スイッチ, 23および24 変調用増幅部, 25 アンテナ, 26 コンデンサ, 27 アンプ, 28 データ受信部

Claims (14)

  1. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置において、
    1以上の前記通信相手と、前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの設定値とが対応付けられた対応情報を記憶する記憶手段と、
    前記対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記搬送波の出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御手段と
    を備える通信装置。
  2. 前記対応情報では、前記通信相手に、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の設定値も対応付けられており、
    前記制御手段は、前記変調波の変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率も制御する
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法において、
    1以上の前記通信相手と、前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、
    ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記搬送波の出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する
    ステップを含む方法。
  4. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    1以上の前記通信相手と、前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、
    ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記搬送波の出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する
    ステップを含むプログラム。
  5. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置において、
    1以上の前記通信相手と、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の設定値とが対応付けられた対応情報を記憶する記憶手段と、
    前記対応情報を参照し、ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記変調波の変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御する制御手段と
    を備える通信装置。
  6. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法において、
    1以上の前記通信相手と、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、
    ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記変調波の変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御する
    ステップを含む通信方法。
  7. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    1以上の前記通信相手と、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の設定値とが対応付けられた対応情報を参照し、
    ユーザの操作によって指定される前記通信相手に対応付けられている前記変調波の変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御する
    ステップを含むプログラム。
  8. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置において、
    前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの複数の設定値を記憶する記憶手段と、
    前記出力レベルの複数の設定値のうちの1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記通信相手からの応答がなかった場合、前記出力レベルの複数の設定値のうちの他の1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルをさらに制御する
    通信装置。
  9. 前記記憶手段は、前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の複数の設定値も記憶しており、
    前記制御手段は、前記変調率の複数の設定値のうちの1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率も制御し、前記通信相手からの応答がなかった場合、前記変調率の複数の設定値のうちの他の1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率をさらに制御する
    請求項8に記載の通信装置。
  10. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法において、
    前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの複数の設定値のうちの1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御ステップ
    を含み、
    前記通信相手からの応答がなかった場合、前記制御ステップにおいて、前記出力レベルの複数の設定値のうちの他の1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルをさらに制御する
    通信方法。
  11. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    前記通信相手に前記データを送信するときの前記搬送波の出力レベルの複数の設定値のうちの1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルを制御する制御ステップ
    を含み、
    前記通信相手からの応答がなかった場合、前記制御ステップにおいて、前記出力レベルの複数の設定値のうちの他の1つの出力レベルの設定値に従って、前記搬送波の出力レベルをさらに制御する
    プログラム。
  12. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置において、
    前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の複数の設定値を記憶する記憶手段と、
    前記変調率の複数の設定値のうちの1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記通信相手からの応答がなかった場合、前記変調率の複数の設定値のうちの他の1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率をさらに制御する
    通信装置。
  13. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信方法において、
    前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の複数の設定値のうちの1つの変調率の設定値に従って、前記搬変調波の変調率を制御する制御ステップ
    を含み、
    前記通信相手からの応答がなかった場合、前記制御ステップにおいて、前記変調率の複数の設定値のうちの他の1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率をさらに制御する
    通信方法。
  14. 通信相手に送信すべきデータで搬送波を変調して出力し、前記通信相手と近接通信をする通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    前記搬送波を前記データで変調した変調波の変調率の複数の設定値のうちの1つの変調率の設定値に従って、前記搬変調波の変調率を制御する制御ステップ
    を含み、
    前記通信相手からの応答がなかった場合、前記制御ステップにおいて、前記変調率の複数の設定値のうちの他の1つの変調率の設定値に従って、前記変調波の変調率をさらに制御する
    プログラム。
JP2005220964A 2005-07-29 2005-07-29 通信装置および通信方法、並びにプログラム Active JP4804060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005220964A JP4804060B2 (ja) 2005-07-29 2005-07-29 通信装置および通信方法、並びにプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005220964A JP4804060B2 (ja) 2005-07-29 2005-07-29 通信装置および通信方法、並びにプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007034947A true JP2007034947A (ja) 2007-02-08
JP2007034947A5 JP2007034947A5 (ja) 2008-09-11
JP4804060B2 JP4804060B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=37794088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005220964A Active JP4804060B2 (ja) 2005-07-29 2005-07-29 通信装置および通信方法、並びにプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4804060B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010018667A1 (ja) * 2008-08-11 2010-02-18 日本電産サンキョー株式会社 非接触icカードリーダ及びデータ読取方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002368629A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Toshiba Corp 無線通信媒体処理装置
JP2003168083A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Konica Corp リーダライタ
JP2004348496A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Hitachi Ltd 通信システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002368629A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Toshiba Corp 無線通信媒体処理装置
JP2003168083A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Konica Corp リーダライタ
JP2004348496A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Hitachi Ltd 通信システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010018667A1 (ja) * 2008-08-11 2010-02-18 日本電産サンキョー株式会社 非接触icカードリーダ及びデータ読取方法
JP2010044513A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Nidec Sankyo Corp 非接触icカードリーダ及びデータ読取方法
US8937533B2 (en) 2008-08-11 2015-01-20 Nidec Sankyo Corporation Contactless IC card reader and data reading method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4804060B2 (ja) 2011-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101814154B (zh) 信息处理设备和通信控制方法
US8238825B2 (en) Method and system for sharing a single antenna for frequency modulation (FM) reception or FM transmission and near field communication (NFC)
EP2068272B1 (en) Non-contact wireless communication apparatus, method of adjusting resonance frequency of non-contact wireless communication antenna, and mobile terminal apparatus
KR101184702B1 (ko) mRFID 리더기
TWI390556B (zh) 混合型片上片下變壓器和射頻識別系統
US20080318524A1 (en) Millimeter wave near field communication device
WO2015105116A1 (ja) 非接触通信デバイス及びそのアンテナ共振周波数制御方法
US9904820B2 (en) Communication device, communication method, integrated circuit, and electronic instrument
JP4706702B2 (ja) 通信システム、通信装置および通信方法、並びにプログラム
US9912567B2 (en) Method of handling NFC device with non-fixed low power polling number and NFC device using the same
JP2015133602A5 (ja)
JP2018023098A (ja) Nfcシステムにおけるアクティブ型負荷変調の位相を高分解能チューニングする方法及びシステム
US20230275618A1 (en) Contactless card reading employing gain and attenuation control
US20160277074A1 (en) Portable terminal
JP4804060B2 (ja) 通信装置および通信方法、並びにプログラム
JP2005063123A (ja) 非接触型icカードのリーダ/ライタ装置、そのアンテナ固有周波数の自動調整方法、プログラム
JP2017147681A (ja) 無線送信装置及び方法
CN109217902B (zh) 基于温度补偿的射频衰减器控制方法、控制装置及读写器
JP4803012B2 (ja) 通信装置および情報機器、並びに通信方法
JP2007034994A (ja) 通信装置および通信方法
JP5380404B2 (ja) 携帯可能電子装置、携帯可能電子装置の処理システム、及び携帯可能電子装置の処理方法
JP4670556B2 (ja) 通信装置および方法
JP6077406B2 (ja) 通信制御装置、携帯機並びに通信制御方法
US20220190792A1 (en) Wave-shaping for over- and undershoot prevention
US9311812B2 (en) Transmitter and transceiver having the same in an RFID system

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080729

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110809

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4804060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250