JP5149651B2 - 便器固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂製の便器をトイレに設置するための便器固定構造に関する。
水洗便器をトイレに設置するための便器固定構造にはこれまでに様々なものが提案され、提供されている。特許文献1には、固定作業を簡便にし、施工性を向上させる便器固定構造が記載されている。
特許文献1に記載された便器固定構造は、便器の周壁に開けた取付け孔と、周壁に囲まれた床に設置する固定具と、取付け孔に外から差し込み、固定具に連結操作可能な固定ねじとを備え、固定具は、床に設置される第1の部材と、取付け孔側から見た上下および左右方向への移動の自由度を持たせて第1の部材に連接した第2の部材とを備え、固定ねじを第2の部材にねじ接合可能としてなるものである。上記便器固定構造では、固定ねじを便器周壁の取付け孔から差し込み、固定具の第2の部材にねじ込むことによって、便器は周壁の前端側において固定され、固定具の第1の部材の床への固定が適正でなくとも、誤差分を吸収した固定ねじの第2の部材へのねじ込みが可能となり、第1の部材の位置決めを厳しくする必要がなく、けがきなどの作業を省略することができ、施工性の向上を図っている。
特開平8−60733号公報
しかしながら、上記便器固定構造は、本出願人が提供している樹脂製の便器に採用することができない。それというのも、取付け孔から差し込まれ、固定具の第2の部材にねじ込まれて締結される固定ねじのヘッドが取付け孔内の受け座に着座し、固定ねじが便器周壁に圧接するからである。このような固定ねじの便器周壁への圧接により、固定ねじの締結時に固定ねじから便器周壁に負荷が加わり、樹脂成形品である周壁は、衛生陶器製の便器に比べ強度が幾分低いため、破損する虞がある。
したがって、便器全体が軽量化され、施工面では作業者への負担を軽減し、設置作業を容易にするなどの利点を有する樹脂製の便器を、破損を抑制しつつ、前側において確実かつ安定に固定することのできる新たな便器固定構造の実現が急務とされる。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、破損を抑制し、樹脂製の便器を確実かつ安定に固定することのできる便器固定構造を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
第1の発明は、樹脂製の便器のスカート部前端部に前後方向に貫通して形成された開口から固定ねじが挿入され、トイレの床上に固定された、便器内側に位置する固定部材の前記開口に対向する固定片部に固定ねじがねじ込まれて樹脂製の便器が固定され、開口に目隠しキャップが装着される便器固定構造であって、固定ねじを受ける前固定ガイドが、下端から下方に延びる突出部を有し、突出部を介してトイレの床上で便器内側に配設されたフレームに固定されて、前固定ガイドが、便器内側に配設され、かつスカート部前端部と固定部材の固定片部との間に介在し、固定ねじが、前固定ガイドを通じて樹脂製の便器に非接触で固定部材の固定片部にねじ込まれ、樹脂製の便器が固定されることを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明の特徴において、前固定ガイドは、前後に延びる筒状部を有し、筒状部の前端において固定ねじの先端を受け、ねじ込まれる固定ねじを筒状部の長さ方向に沿って固定部材の固定片部に向けて誘導することを特徴としている。
第3の発明は、上記第の発明の特徴において、前固定ガイドの前端外周に前方に延びる周壁が突設されていることを特徴としている。
第4の発明は、上記第1から第3のいずれか一つの発明の特徴において、目隠しキャップは、前記開口内に挿入される筒状部を有し、筒状部の外周にOリングが筒状部の長さ方向に二重に配設されていることを特徴としている。
上記第1の発明によれば、固定ねじを受ける前固定ガイドが便器内側に配設され、前固定ガイドは、樹脂製の便器のスカート部前端部と、トイレの床上に固定され、便器内側に位置する固定部材の固定片部との間に介在するので、スカート部前端部に前後方向に貫通して形成された開口から挿入される固定ねじは、前固定ガイドを通じて開口に対向する固定部材の固定片部にねじ込まれ、樹脂製の便器に非接触でスカート部前端部において樹脂製の便器を確実かつ安定に固定することができる。固定ねじの締結の際にスカート部前端部に負荷が加わりにくく、樹脂成形品であるスカート部前端部の破損が抑制される。
また、上記第の発明によれば、前固定ガイドは、下端から下方に延びる突出部を有し、突出部を介してトイレの床上で便器内側に配設されたフレームに固定されるので、前固定ガイドが樹脂製の便器に固定されなくとも、固定ねじによる樹脂製便器の固定は確実に可能であり、しかも、固定ねじをねじ込むときの負荷がスカート部前端部にほとんど加わらず、スカート部前端部の破損をより確実に抑制することができる。
上記第の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、前固定ガイドは、前後に延びる筒状部を有し、筒状部の前端において固定ねじの先端を受け、ねじ込まれる固定ねじを筒状部の長さ方向に沿って固定部材の固定片部に向けて誘導するので、固定ねじのねじ込み時の動きが筒状部により制御される。このため、前固定ガイドから固定部材の固定片部までの距離が長い場合にも、樹脂製の便器の固定位置が後方や左右側方にずれるのが抑制される。
上記第の発明によれば、上記第の発明の効果に加え、前固定ガイドの前端外周に前方に延びる周壁が突設されているので、前固定ガイドの筒状部による固定ねじの誘導が確実に行われ、ねじ込む際に固定ねじが筒状部から逃げるのを抑制することができる。固定ねじのねじ込み作業が容易となる。
上記第の発明によれば、上記第1から3のいずれか一つの発明の効果に加え、目隠しキャップは、樹脂の便器のスカート部前端部に形成された開口内に挿入される筒状部を有し、筒状部の外周にOリングが筒状部の長さ方向に二重に配設されているので、裏面側に突設された爪に開口内周縁に引っ掛けて目隠しキャップを開口に装着する場合に比べ、開口が十分にシールされ、便器内側に小便が浸入するのを抑制することができるとともに、目隠しキャップが開口から外れて脱落するのを抑制することができる。また、Oリングによって、目隠しキャップを取り付ける際にクリックが得られ、装着の成否を明確に確認することができる。
図1<a><b><c>は、それぞれ、本発明の便器固定構造の一実施形態を示した要部切断斜視図、要部断面図、要部斜視図である。
樹脂製の便器1には、側周面側の外郭を形成するスカート部2の前端下端部に前後方向に貫通する円形の開口3が形成されている。開口3からは便器1を固定する固定ねじ4が便器1の内側に挿入され、固定ねじ4は、トイレの床5上に固定された固定部材6の固定片部7にねじ込まれ、固定部材6に締結可能とされている。
固定部材6は、便器1の内側の、スカート部2に囲まれた部分の床5上にフランジ8において固定ねじ9により固定され、固定片部7が開口3に対向して配置されている。固定片部7は、便器1の前後方向に対応する前後に所定間隔で平行に配置された3つの固定片10が少なくとも各々の上端において接続して一体に形成されており、便器1のスカート部2の最も近くに位置する固定片10および最も遠くに位置する固定片10の下端が床5上に配置されている。スカート部2から最も遠くに位置する固定片10の背面側には、下端部にフランジ8が接続し、固定片部7とフランジ8とが一体となっている。また、固定片部7のスカート部2から最も遠くに位置する固定片10の背面およびフランジ8の上面には、その各々に対して垂直に交わる補強片11が配設され、上記固定片10とフランジ8とを接続し、固定片部7を補強している。フランジ8には上下方向に貫通する孔12が形成され、孔12の孔径は固定ねじ9の外径と略同一とされている。固定部材6を床5上に配置すると、固定片部7のスカート部2に最も近い方および最も遠い方の固定片10の下端とともにフランジ8の下端が床5上に配置され、固定ねじ9を孔12の上端から下方にねじ込むことによって固定ねじ9は床5に締結し、固定部材6が床5上に安定に固定される。
このような固定部材6は、樹脂の一体成形品、樹脂と金属との複合成形品などとして作製可能である。
便器1のスカート部2の内側に前固定ガイド13が配設されている。前固定ガイド13は、スカート部2と固定部材6の固定片部7との間に介在し、固定片部7と同様に、スカート部2の前端下端部に形成された開口3に対向している。
前固定ガイド13は、便器1の前後方向に対応する前後に延びる略円筒状の筒状部14を有し、筒状部14の内側は前後に開放され、筒状部14の長さ方向に略円形のガイド孔15が形成されている。ガイド孔15の前端は開口3に対向し、後端は固定部材6の固定片部7におけるスカート部2に最も近い方の固定片10に対向している。筒状部14の前端部には、筒状部14より横幅の大きい前壁16が上方に延設されている。筒状部14の下端には脚部17が接続し、筒状部14と一体になっている。脚部17は、前壁16と略同一平面上に配置された脚片18aと、筒状部14の長さ方向に所定間隔で平行に配置された2つの脚片18bとを有している。最も後方の、すなわち、便器1のスカート部2から最も遠くに位置する脚片18bは、筒状部14の後端よりやや前側に位置している。
また、前固定ガイド13には、前壁16および脚部17の脚片18aにより形成される前固定ガイド13の前端外周(ただし下端を除く)に、前方、すなわち、便器1のスカート部2に向かって延びる周壁19が突設されている。周壁19の前端は、スカート部2の傾斜に対応して上端から下端にかけて斜め後方に傾斜している。
このような前固定ガイド13は、樹脂または金属の一体成形品などとして作製可能である。
前固定ガイド13は、便器1のスカート部2の前端下端部の内側にスカート部2の内周に沿って突設された、スカート部2と一体のフランジ20上に配置されている。フランジ20には、便器1の内側の内縁から略垂直上方に立ち上がり片21が立設されている。立ち上がり片21は、前固定ガイド13の筒状部14の後端部下端および脚部17の最も後方の脚片18bの背面に接触可能であり、前固定ガイド13をフランジ20上に配置する際の位置決めとして機能するとともに、フランジ20からの前固定ガイド13の落下を抑制している。脚部17の脚片18a、18bのそれぞれの下端がフランジ20上に配置されて、前固定ガイド13がフランジ20上に配置される。
前固定ガイド13を簡単に位置決めして便器1のスカート部2の内側への配設を容易とするために、フランジ20に上下に貫通する孔22が二箇所形成されるとともに、前固定ガイド13は、筒状部14の下端から下方に延びる略円筒状の突出部23を横幅方向の左右に一つずつ有している。孔22の孔径は突出部23の外径より大きく、孔22への突出部23の差し込みが容易とされている。前固定ガイド13は、便器1のスカート部2の上端から内側に挿入され、立ち上がり片21にガイドさせて突出部23を孔22に差し込むことにより位置決めされて配設され、フランジ20上に配置される。突出部23は、前固定ガイド13がフランジ20上に配置されたとき、下端部がフランジ20の下方に突き出る程度の長さを有している。したがって、孔22の孔径が突出部23の外径より大きくされていても、わずかな遊びとして許容され、前固定ガイド13の位置ずれは十分抑制され、また、前固定ガイド13がフランジ20から容易に落下することはない。前固定ガイド13のフランジ20からの落下は、上記の通り、立ち上がり片21によっても抑制される。
さらに、前固定ガイド13は、フランジ20上に配置されたときに、床5に固定されるようになってもいる。フランジ20の下方には床5上に金属製のフレーム24が、固定ねじ、接着剤などによって固定されている。フレーム24は、矩形断面を有する中空な枠部材であり、スカート部2の下端内縁に沿って開口3の周辺に部分的に配設されている。フレーム24の配設は、便器1を床5上の設置位置に配置する前に、たとえば、固定部材6の配設・固定時などに行うことができる。前固定ガイド13の突出部23は、フランジ20の孔22から下方に突出する下端がフレーム24の上面に当接するまでの長さとすることができ、孔22に差し込んで前固定ガイド13をフランジ20上に配置すると、突出部23の下端はフレーム24の上面に当接する。このため、前固定ガイド13は、フランジ20上に配置すると、フレーム24上にも配置されることになる。
しかも、フレーム24には、フランジ20の孔22に対応する位置に孔22から上方に突出する固定ピン25が立設されている。フレーム24には、上面部および下面部をともに貫通する孔26が形成され、孔26の下方から固定ピン25を挿入し、固定ピン25のヘッドをフレーム24の下面部に係止させてフレーム24を床5上に固定することにより、固定ピン25がフレーム24に立設される。このような固定ピン25は、便器1を床5上に設置する際の位置決めにも利用することができる。フランジ20の孔22に固定ピン25を挿入することによって便器1の設置位置が決まる。
前固定ガイド13の突出部23は、上記の通りの略円筒状であり、内側の開口径は固定ピン25の外径に略等しくされている。したがって、突出部23をフランジ20の孔22に差し込む際に、固定ピン25が突出部23の開口に入り込み、前固定ガイド13を下方に押し付けるにつれて固定ピン25は突出部23の開口に嵌まり込み、突出部23の下端がフレーム24に当接するとき、前固定ガイド13はフレーム24に固定される。フレーム24は、上記の通り、床5上に固定されているので、フレーム24に固定された前固定ガイド13は、こうしてフレーム24を介して床5に固定されることになる。前固定ガイド13は、フランジ20上に安定に配置され、位置ずれ、落下などはほとんど起こらない。
なお、この状態では、フランジ20の孔22の孔径が突出部23の外径より大きいため、便器1は、孔22の孔縁が突出部23の外側面に接触する範囲でわずかに前後左右に動くことができ、床5上に固定されていない。便器1は床5上に配置されているだけである。
便器1の固定に当たっては、固定ねじ4をスカート部2の開口3から便器1の内側に向けて挿入し、前固定ガイド13を通じて固定部材6の固定片部7にねじ込む。固定ねじ4のヘッドと反対側の先端を前固定ガイド13のガイド孔15の前端に差し込んでねじ込む。固定ねじ4は、前固定ガイド13の前端で受けられ、ガイド孔15に沿って筒状部14の長さ方向に後方に送り出され、前固定ガイド13の後端から突出し、固定部材6の固定片部7に進入し、固定片部7の各固定片10にねじ込まれ、貫通し、先端部が固定片部7の最も後方の固定片10から突き抜け、固定片部7に締結される。便器1は、床5に固定された前固定ガイド13を介して固定ねじ4が固定部材6の固定片部7に締結されることにより固定され、床5上に設置される。
このように、固定ねじ4のねじ込みおよび締結は便器1に非接触で行われ、樹脂製の便器1は、固定ねじ4に非接触であっても、スカート部2の前端部と固定部材6の固定片部7との間に前固定ガイド13が介在しているので、スカート部2の前端部において確実かつ安定に固定される。固定ねじ4が非接触であるので、固定部材6の固定片部7への締結の際にスカート部2の前端部に負荷が加わりにくく、樹脂成形品であるスカート部2の前端部の破損が抑制される。
また、前固定ガイド13は、突出部23を介してトイレの床5上で便器1の内側に配設されたフレーム24に固定されるので、前固定ガイド13が便器1に固定されなくとも、固定ねじ4による便器1の固定は確実に可能であり、しかも、固定ねじ4をねじ込むときの負荷がスカート部2の前端部にほとんど加わらず、フレーム24に逃がすことができ、スカート部2の前端部の破損をより確実に抑制することができる。
さらに、固定ねじ4のねじ込みに際して、前固定ガイド13の筒状部14の前端において固定ねじ4を受けることができ、ねじ込まれる固定ねじ4は、ガイド孔15によって筒状部14の長さ方向に沿って固定部材6の固定片部7に向けて誘導され、固定ねじ4のねじ込み時の動きが筒状部14によって制御される。このため、前固定ガイド13の前端から固定部材6の固定片部7の後端までの距離がたとえ長くとも、軸心のブレを十分に小さくすることができ、その結果、樹脂製の便器1の固定位置が後方や左右側方にずれるのが抑制される。
さらにまた、前固定ガイド13の前端外周に前方に延びる周壁19が突設されているので、前固定ガイド13の筒状部14による固定ねじ4の誘導が確実に行われ、ねじ込む際に固定ねじ4が筒状部14から逃げるのを抑制することができる。固定ねじのねじ込み作業が容易となる。
上記の通り、樹脂製の便器1は、非接触な固定ねじ4によりスカート部2の破損が抑制されて前側において確実かつ安定に固定され、トイレの床5上に設置される。また、固定作業は容易であり、施工性に優れている。
固定後の便器1には、スカート部2の内側を露出させず、外観を良好にするために、図2<a><b>に示したように、便器1のスカート部2の開口3に目隠しキャップ27が装着される。目隠しキャップ27は、開口3の外形に対応する形状を有するヘッド28と、ヘッド28の裏側に突出し、開口3の内径に対応する外径を有する筒状部29とを有している。筒状部29の外周には、Oリング30が筒状部29の長さ方向に二重に配設されている。目隠しキャップ27を筒状部29を開口3内に挿入して開口3に装着すると、ヘッド28に近い方のOリング30は開口3の内周面に圧接されて密着し、ヘッド28から遠い方のOリング30は開口3の内側口縁に密接して密着し、開口3を十分にシールすることができる。このような二重のOリングによるシール性能は、たとえば、ヘッド28の裏面側に爪を突設し、開口3の内側口縁に引っ掛けて目隠しキャップを開口3に装着する場合に比べて十分に高い。便器1の内側に小便が浸入するのが抑制され、目隠しキャップ27が開口3から外れて脱落するのが抑制される。また、Oリング30によって、目隠しキャップ27を取り付ける際に、ヘッド28から遠い方のOリング30が開口3の内周面から内側口縁に移動するときにカチッというクリック感が得られ、装着の成否を明確に確認することができる。
目隠しキャップ27のヘッド28は、上記の通り、開口3の外形に対応した形状とすることができ、開口3が円形である場合には、ヘッド28は開口3の外形に相似する円形状とすることができる。さらにこの場合、円形のヘッド28の直径が互いに直角に交わる三方の端縁31を、対向する二端縁31間では平行に、他の一端縁31は平行な二端縁31に垂直に配置されるように直線状に削ぎ落とした形状とすることもできる。このように直線状に削ぎ落とされた端縁31が便器1のスカート部2の左右および下側に配置されるように目隠しキャップ27を開口3に装着すると、開口3と端縁31との間にある程度の大きさの幅の溝部32が形成され、万一小便が開口3の付近に流れ込んだとしても、溝部32により小便は瞬時に排出され、目隠しキャップ27の外周部の汚れなどが抑制され、衛生的に良好な状態に保つことができる。
このような目隠しキャップ27は、便器1のスカート部2と同様な樹脂成形品として作製することができる。Oリング30は、適当な弾性を有する樹脂、ゴムなどから作製することができ、筒状部29に嵌め込み、接着、溶着などによって配設し、一体化することができる。
また、小便の便器1の内側への浸入をより確実に抑制するためには、図3にも示したように、スカート部の開口3の周辺にフランジ33を形成し、開口3の外側口縁の外周にリブ34をフランジ33から前方に目隠しキャップ27のヘッド28と干渉しない高さで突設することもできる。目隠しキャップ27の筒状部29の外周に筒状部29の長さ方向に二重に配設されたOリング30とリブ34との組み合わせにより、開口3におけるシール性が高まる。
<a><b><c>は、それぞれ、本発明の便器固定構造の一実施形態を示した要部切断斜視図、要部断面図、要部斜視図である。 <a><b>は、それぞれ、スカート部前端部の開口に目隠しキャップを装着した状態を示した要部切断斜視図、要部斜視図である。 図1<a>に示した便器固定構造についてスカート部前端部の開口周辺を拡大して示した要部切断斜視図である。
符号の説明
1 便器
2 スカート部
3 開口
4 固定ねじ
5 床
6 固定部材
7 固定片部
13 前固定ガイド
14 筒状部
19 周壁
23 突出部
24 フレーム
27 目隠しキャップ
29 筒状部
30 Oリング

Claims (4)

  1. 樹脂製の便器のスカート部前端部に前後方向に貫通して形成された開口から固定ねじが挿入され、トイレの床上に固定された、便器内側に位置する固定部材の前記開口に対向する固定片部に固定ねじがねじ込まれて樹脂製の便器が固定され、開口に目隠しキャップが装着される便器固定構造であって、固定ねじを受ける前固定ガイドが、下端から下方に延びる突出部を有し、突出部を介してトイレの床上で便器内側に配設されたフレームに固定されて、前固定ガイドが、便器内側に配設され、かつスカート部前端部と固定部材の固定片部との間に介在し、固定ねじが、前固定ガイドを通じて樹脂製の便器に非接触で固定部材の固定片部にねじ込まれ、樹脂製の便器が固定されることを特徴とする便器固定構造。
  2. 前固定ガイドは、前後に延びる筒状部を有し、筒状部の前端において固定ねじの先端を受け、ねじ込まれる固定ねじを筒状部の長さ方向に沿って固定部材の固定片部に向けて誘導することを特徴とする請求項1に記載の便器固定構造。
  3. 前固定ガイドの前端外周に前方に延びる周壁が突設されていることを特徴とする請求項に記載の便器固定構造。
  4. 目隠しキャップは、前記開口内に挿入される筒状部を有し、筒状部の外周にOリングが筒状部の長さ方向に二重に配設されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の便器固定構造。
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