JP5149575B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンの針と釜の位相合わせを行うための機構を備えたミシンに関する。
従来の半回転釜を用いたミシンでは、モータの回転運動によってミシンの針を上下動させるとともに、土台部の下に備えられた釜を所定のタイミングで往復運動させることによってミシンによる縫製を可能とする(特許文献1)。
図7は、上述の文献におけるミシンの上軸及び下軸の機構の構成例である。
ミシンは、図示しない上軸と、上軸スプロケット101と、タイミングベルト102と、下軸スプロケット103と、下軸104と、ギヤボックス105と、偏心カム106と、クランクロッド107と、大振子軸108と、大振子ギヤ109と、各種の軸受、座金、及びネジ等からなる。
なお、ここに記載する従来技術説明はミシンの針と釜を駆動する上軸と下軸の位相合わせに最低限必要な事項の記載のみにとどめる。
また、上軸及び下軸が上軸スプロケット101及び下軸スプロケット103に固定される方向をX軸方向、タイミングベルトが上軸スプロケットと下軸スプロケットを連結する方向をZ軸方向、X軸及びZ軸に直交する方向をY軸方向とする。
上軸スプロケット101は、ミシンモータから回転駆動力が付与される図示しない上軸に対し、ネジ101a、101aによって固定され、下軸スプロケット103は下軸104に対し、ネジ103a、103aによって固定されており、上軸に接続された図示しないモータの回転運動は、上軸スプロケット101と下軸スプロケット103を連結するタイミングベルト102によって下軸に伝えられる。
また、下軸104にはギヤボックス105に組み込まれた偏心カム106がネジ106aによって固定されている。偏心カム106は下軸104の回転運動によって、偏心カム106に摺動するクランクロッド107の一端部に対して下軸104を中心とする周回運動を付与する。クランクロッド107は他端部107aが、大振子軸108にネジ109aで固定された大振子ギヤ109のピン部109bと接続されており、クランクロッド107の揺動によって大振子ギヤ109は大振子軸108を中心として往復運動を行う。大振子ギヤ109のギヤ部109cは図示しない下軸ギヤに連結されており、下軸ギヤは図示しない釜を駆動させる機構に連結され、大振子ギヤ109の往復運動によって釜は往復運動を行う。
つまり、モータによって上軸が回転されると、周知のようにミシンの針が上下動するとともに、上軸スプロケットの回転運動はタイミングベルト102を介して下軸スプロケットに伝えられ、下軸の回転運動は偏心カム106及びクランクロッド107によって揺動運動となって大振子ギヤのピン部109bを揺動させることで大振子ギヤ109を往復運動させ、前記往復運動は大振子ギヤ109に連結された下軸ギヤによって釜を所定のタイミングで往復運動させることで、針と釜を所定の位相にて追従させ、ミシンによる縫製を可能としている。
特開2003−236280号公報
ところで、釜を使用するミシンにあっては、縫い針が所定位置(下死点を通過して少し上昇を開始した位置)にあるときに釜の剣先が針の上下動経路をかすめるように、釜合わせ(上軸と下軸の相互の位相調節)を行うことが重要である。上軸と下軸の位相に狂いを生じると、釜が上糸を補足することができず、縫い目が形成されなくなるからである。
上記従来技術において、上軸スプロケット101及び下軸スプロケット103は、図示しない上軸及び下軸104に設けられた平坦部に対してネジ101a、101a及び103a、103aを押し当ててネジ止めをすることによって、それぞれの軸とスプロケットは回転方向に対する角度のズレが生じないように固定されている。一方、下軸104の周面に押し当てる押しネジ106aを偏心カム106に設けることで偏心カム106を下軸に固定しているが、下軸側に平坦部を形成しないようにしており、これにより押しネジ106aを緩めて偏心カム106の角度調節を行うことで上記釜合わせを行うことが可能となっている。
しかしながら、縫製作業中のミシンが何らかの理由により突然停止すること等によって回転運動および往復運動を行う各部に対して急な負荷が働いた場合、押しネジ106aによって固定されていた偏心カム106が下軸104に対して意図しない回転方向の角度のずれを起こすことで、針と釜の位相がずれてしまうという問題があった。
また、位相のずれを調整するには、ミシンの土台部の深部に備えられたギヤボックス105に組み込まれた偏心カム106と下軸104とのずれを調整しなければならず、調整のために土台部やギヤボックス105の部品を何点も外さなければならなかったり、また調整作業中に上軸を固定しなければならないにもかかわらず上軸を固定する方法が設けられていなかったりと、非常に作業性が悪く、また誤組付けが発生しやすいという問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、針と釜の位相を容易に調整できるミシンを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、針を上下動させる上下動機構と、当該上下動機構に動力を伝える上軸と、針の上下動に対し所定のタイミングで半回転釜を回動させる釜回動機構と、当該釜回動機構に動力を伝える下軸と、前記上軸あるいは前記下軸のうち一方を回転させるモータと、前記上軸及び前記下軸のそれぞれに固定された伝達車と、前記上軸及び下軸のそれぞれに固定された伝達車を介して、前記上軸あるいは前記下軸の一方の回転運動を他方に伝達する動力伝達手段と、を備えるミシンにおいて、前記針の上下動と前記半回転釜の動作のタイミング調整のために行われる前記下軸の回転角度に対する前記上軸の回転角度の調整の際に、前記下軸の回転を所定角度に保持する回転保持手段と、前記上軸の伝達車に設けられ、前記上軸の回転方向について任意の角度に固定可能な調整手段とを備え、前記調整手段は、ネジの締結により上軸に伝達車を抱き締め固定することを特徴とする。
上述の「伝達車」及び「動力伝達手段」とは、動力伝達手段を介して動力を伝達できる伝達車の組み合わせを指し、例えば上軸及び下軸に固定されたスプロケットとタイミングベルトの組み合わせや、上軸及び下軸に固定されたかさ歯車を、両端にかさ歯車を設けたシャフトによって連結する組み合わせ等が相当する。
請求項2に記載の発明は、前記針の上下動と前記半回転釜の動作のタイミング調整のために行われる前記下軸の回転角度に対する前記上軸の回転角度の調整の際に、前記回転保持手段により所定角度で保持された前記下軸の回転角度に対応する前記上軸の回転角度を示す指標手段を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、上軸の伝達車に、上軸の回転方向に対して任意の角度に固定可能な調整手段を設けたので、従来のように、ギヤボックス内に配置された偏心カムを調整可能として調整作業を行う必要がないため、ミシンの土台部の部品を何点も外すことなく、ミシンの上面カバーを外すだけで上軸の伝達車を上軸に対して組付けたり、位相ずれに伴う再調整を行うことができる。
また、偏心カムを下軸の周面に対して押し当てるネジで固定する必要性がなくなったので、偏心カムと下軸とを角度調節不可能な強固な固定手段で連結することも可能となり、すべりによる位相の狂いも生じない。
また、下軸の回転を所定角度に保持する回転保持手段を備えるので、上述のように上軸の伝達車を上軸に対して組付けたり、位相ずれに伴う再調整を行う際に、下軸は回転することがなく、作業性がよくなるとともに位相あわせの誤組付けが低減される。
さらに、上軸の伝達車は上軸に対して抱き締め方式で固定されるので、従来技術による押しネジ止めに比べて締結力が上がり、負荷による位相ずれが起きにくくなる。
請求項2に記載の発明によれば、上軸と下軸の角度調整の際に、上軸を所定角度に合わせるための指標手段を備えるので、請求項1記載の発明の効果に加え、回転保持手段によって保持された下軸に対して、上軸と上軸の伝達車とを指標手段が示す位置に従って所定角度に抱き締め固定することで、容易に針と釜との位相を合わせることができ、より一層作業性がよくなるとともに位相合わせの誤組付けが低減される。
(発明の実施形態の全体構成)
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本願発明のミシンの一実施形態を示す側面図である。
ミシンの本体フレーム50はベッド部51と、ベッド部51の一端部から立設された立胴部52と、立胴部52の上端部からベッド部51と同じ方向に配設されたアーム部53とを備える。
ここで、立胴部52が立設する方向をZ軸、アーム部53が配設する方向をY軸、Z軸およびY軸に直交する方向をX軸とする。
アーム部53は、立胴部52の上方に位置する箇所に開口部53aが設けられており、開口部53aは開口部53aを覆う上面カバー54を備える。上面カバー54は四隅をねじ止めすることでアーム部53に固定される。
また、本体フレーム50は、上軸10と連結されオペレータによって上軸10の回転角度を手動で調節可能とするプーリ55を備える。
図2は本体フレーム50内部に設けられたミシンの上軸10、下軸4及び上軸10と下軸4との回転運動に連動する各部の斜視図である。
なお、図2に示す各部のミシンによる縫製作業に関する特徴については従来技術と同様であるので、ここでは位相調整に関する特徴のみ記載することとする。
また、ギヤボックス105、クランクロッド107、大振子軸108、大振子ギヤ109及びその付随部品は従来技術と同様であるため、従来技術説明と符号を等しくし、重複する説明は省略する。
上軸10は、アーム部53の内部にY軸方向に配設され、図示しないモータ及び針上下動機構と連結されている。モータは図示しないミシン制御装置の制御によって回転運動を行い、上軸10に回転運動を付与する。上軸10の回転運動を伝達された針上下動機構は、回転運動を上下動運動へと変換し、針56に伝達し、縫製が行われる。
下軸4はベッド部51を貫通してY軸方向に配設され、同じくベッド部51の内部に設けられたギヤボックス105に組み込まれた偏心カム6を支持している。偏心カム6を支持する下軸4の所定位置には平坦部4bが設けられ、平坦部4bにネジ6aが押し当てられることで、偏心カム6は下軸4に対して角度のずれが生じないように固定される。下軸4が回転運動を行うと、下軸4に固定された偏心カム6は、偏心カム6に摺動するクランクロッド107の一端部に対して下軸104を中心とする周回運動を付与し、周知のように釜に往復運動を付与する。なお、下軸4が回転する仕組みについては後述する。
(伝達車及び動力伝達手段)
上軸スプロケット1は、上軸10が貫通する穴が設けられると共に、その両端に上軸10を抱き締め固定するためのフランジ部1b,1bが設けられている、そして、上軸スプロケット1は、ネジ1aによって、上軸10に対して抱き締め固定され、ネジ1aを緩めることで角度調整可能である。上述のように上軸10が回転すると、上軸スプロケット1も回転し、上軸スプロケット1と下軸スプロケット3との間に掛け渡された無端のタイミングベルト2を介して、下軸スプロケット3へと回転運動を伝達する。
下軸スプロケット3は、下軸4に設けられた平坦部4aに対してネジ3aのうちひとつが押し当てられることで下軸4に対して角度のずれが生じないように固定され、タイミングベルト2を介して伝達された上軸10及び上軸スプロケット1の回転運動によって下軸スプロケット3及び下軸4も回転する。なお、下軸4には平坦部4aを設けて下軸スプロケット3が下軸4に対して一定の角度で固定される構造だが、上軸10には平坦部が設けられておらず、これにより上軸10に対して上軸スプロケット1を任意の角度に調節可能としている。かかる構造の差により、縫製作業中のミシンが何らかの理由により突然停止すること等によって回転運動及び往復運動を行う各部に対して急な負荷が働いた場合、下軸スプロケット3は下軸4に対してより強固に角度ズレが防止されるが、上軸スプロケット1は上軸10に対して抱き締め固定されているため、調節後の角度を維持するのに十分な強度を得ることが可能である。よって、上軸スプロケット1及び下軸スプロケット3は「伝達車」として機能し、タイミングベルト2は「動力伝達手段」として機能する。
なお、上軸スプロケット1と下軸スプロケット3の径と歯数は同一であり、これによって上軸が1回転すると下軸も1回転することとなる。
また、上軸スプロケット1はアーム部53内に配設される上軸10において、開口部53aの下方に位置する箇所に固定される。つまり、オペレータによって上面カバー54が取り外されると、開口部53aから上軸10に固定された上軸スプロケット1が見え、角度調節を行うことが可能となっている。
(針と半回転釜との位相)
次に、ミシンの位相調整について図2及び図3に基づいて詳細に説明する。
図3はミシンの針56と半回転釜61との位置関係を示す側面図である。
針56は、前述した針上下動機構と連結され、上軸10が回転すると針上下動機構によって回転運動が上下動運動へと変換され、上下動運動が針56に伝達されることで針56は縫製作業における周知の上下動を行う。
釜部60に設けられた半回転釜61は、釜部60に接続された図示しない下軸ギヤによって従来技術と同様のギヤボックス105に組み込まれた大振子109に設けられた大振子ギヤ109cの往復運動を伝達されることで、大振子軸108に接続された半回転釜61が往復回動運動を行う。すなわち、図示しない下軸ギヤ及び大振子109を含むギヤボックス105に組み込まれた各部は「釜回動機構」として機能する。
周知の縫製作業において、針56は上述の上下動機構によって下降し、図示しない縫製物を貫通し、所定の位置まで下降した後に上昇する。このとき縫い糸Tは針56の上下動によってループLを形成し、回動する半回転釜61がループLを捕捉することで周知のように縫い目が形成される。
つまり、針56の上下動によって縫い糸Tが形成するループLを半回転釜61が捕捉するタイミングを正確に得るために、針56の上下動と半回転釜61の往復回動運動とのタイミングを調整するための位相調整を行うことによってはじめて正しい縫い目が形成される。
なお、上軸10が1回転すると針56の上下動運動が1往復行われ、下軸4が1回転すると半回転釜61の往復回動運動が一往復行われるように構成されている。つまり、上軸10が1回転することで下軸4も1回転し、これによって針56の上下動運動が1往復行われるとともに半回転釜61の往復回動運動が1往復行われる。
(回転保持手段)
図4は本体フレーム50のベッド部51と立胴部52とが接合する箇所の周囲の構造を示した斜視図である。
図4に示すように、ベッド部51の側面の所定の位置には円孔としてのピン穴32が設けられている。また、下軸4にはベッド部51に設けられたピン穴32からX軸方向についてほぼ延長線上に位置する箇所に、円孔であるピン穴33が設けられている。このとき、ピン穴32とピン穴33の内径はほぼ同一である。また、別部品として位置決めピン31が備えられている。位置決めピン31はピン穴32及びピン穴33の円孔に挿入可能な径の円柱状のピンである。
ピン穴32はベッド部51の側面を貫通しており、ピン穴32に挿入された位置決めピン31がさらに下軸のピン穴33に挿入されることで、下軸4の回転を固定する。このとき、下軸4は位置決めピン31によってベッド部51に対して所定の角度を保持することとなり、よって位置決めピン31はベッド部51のピン穴32と下軸4のピン穴33とによって「回転保持手段」として機能する。
すなわち、上記「所定の角度」は前述した位相調整における半回転釜61の剣先がループLを補足する直前位置(剣先の先端が最上位置となる状態(図3の位置))となるように設定されている。
なお、下軸4のピン穴33はベッド部51に設けられたピン穴32からX軸方向についてほぼ延長線上に位置する箇所に設けられているが、加えて下軸4の回転軸と重なる位置にピン穴33の中心が位置することが望ましい。
また、位置決めピン31と各ピン穴32、ピン穴33との間に発生するクリアランスは極力小さくすることが望ましい。
また、実施例においてピン穴33は下軸4を貫通していないが、貫通していても構わない。この場合、ベッド部51の下面部に位置決めピン31が接触することで位置決めピン31が固定される。
また、ピン穴32及びピン穴33は円柱状の位置決めピン31に対応するために円孔となっているが、位置決めピン31の形状にピン穴32及びピン穴33が合致していれば形状はこれに限定されない。
また、回転保持手段によって下軸4が所定の角度に保持されると、下軸スプロケット3も保持され、タイミングベルト2を介して上軸スプロケット1も保持される。このとき、上軸スプロケット1のネジ1aのネジ頭がZ軸方向について上方に位置するよう設定することが望ましい。これにより、回転保持手段によって下軸が固定された後に上軸スプロケット1のネジ1aを締緩する作業が容易となる
(指標手段)
図5は上面カバー54を外した上体の開口部53aを示す斜視図である。
指標手段20は、開口部53aの内側に設けられた側面フレームのうち、上軸10が貫通する側面のうちプーリ55が設けられている側に近い側面フレームの、上軸10が貫通する穴部の円周上に設けられた指標マーク21と、上軸10に設けられ、所定の角度において指標マーク21に最も近接する指標マーク22と、によって構成される。
このとき、上述の「所定の角度」は、上軸10の回転運動に連動して上下動運動を行う針56の位置は、前述した位相調整における針56を通る縫い糸TがループLを形成する位置(図3の位置)となるよう設定されている。
つまり、回転保持手段によって下軸4を保持することで半回転釜61を図3の位置に保持し、上軸スプロケット1のネジ1aが緩められることで上軸スプロケット1と上軸10とが固定されない状態において指標マーク21と指標マーク22とを一致させることによって針56を図3の位置に調整し、その後ネジ1aを締め上軸スプロケット1を上軸10に固定することで、容易に針56と半回転釜61との位相調整が可能となる。
なお、指標マーク21が設けられる開口部53aの内側の側面フレームは、上軸10が貫通している側面のうち、針56が設けられている方に近い側の側面フレームでもよい。
また、指標マーク21の位置は、上軸に設けられた指標マーク22と一致させることが可能な穴部の円周上ならばどこでもよいが、上面カバー54を外した状態において、オペレータによって容易に確認可能な位置に設けられていることが望ましい。
また、上述の実施例においては指標マーク21及び指標マーク22は共に点状のマークとなっているが、上軸10を所定の角度に調整するための指標となればマークの形状は問わない。例えば向かい合う矢印の頂点同士を合わせるものであってもよい。
さらに、指標手段20を設けるうえで、ミシンは部品加工精度や組み誤差によってズレを生じ得るので、ミシンの各機体ごとに、指標手段20を設ける前に一度正確に位相調整を行い、そのうえで指標手段20を上軸10及び側面フレームに設けることが望ましい。これにより部品加工精度や組み誤差に左右されない正確な位相調整が可能となる。
(位相調整の手順)
次に、位相調整を行う手順について説明する。
オペレータによって針56と半回転釜61との位相ずれが確認されると、オペレータによって上面カバー54が外され、開口部53aから上軸スプロケット1が見える状態となる。
次に、ベッド部51のピン穴32に位置決めピン31を挿入し、下軸4のピン穴33と位置決めピン31とを係合させることで、下軸4を所定の角度に保持する。これによって、半回転釜61が図3の位置に保持されるとともに、上軸スプロケット1のネジ1aのネジ頭が上方に位置する。なお、下軸4のピン穴33の角度が位置決めピン31を挿入できない角度にある場合は、オペレータによってプーリ55が操作されることによって、上軸10の回転に伴い下軸4が回転し、下軸4のピン穴33に位置決めピン31を挿入することが可能な角度へ下軸4を調整することが可能である。
次に、オペレータによって上軸スプロケット1のネジ1aが緩められ、上軸スプロケット1は上軸10に対して固定されていない状態となる。その後、上軸10に設けられた指標マーク22と、側面フレームに設けられた指標マーク21との位置が一致するように、オペレータによってプーリ55が操作されることで上軸10の角度が調整される。指標マーク21と指標マーク22が一致する角度で上軸スプロケット1のネジ1aがオペレータによって締められ、上軸スプロケット1が上軸10に抱き締め固定される。なお、このとき針と釜との位相を目視により確認し、プーリ55を操作することでさらに微調整してもよい。これによって針56と半回転釜61との位相のずれは解消し、正しい縫製を行うことが可能となる。従って、上軸10に対して固定される角度を調整可能な上軸スプロケット1は「調整手段」として機能する。
(作用効果)
上記実施例によれば、上軸スプロケット1は、上軸10の回転方向に対して任意の角度に抱き締め固定されるので、従来のように、ギヤボックス105内に配置された偏心カム6を調整可能として調整作業を行う必要がないため、ミシンのベッド部51の部品を何点も外すことなく、ミシンの上面カバー54を外すだけで上軸スプロケット1を上軸10に対して調整し、位相ずれに伴う再調整を行うことができる。
また、偏心カム6を下軸4の周面に対して押し当てるネジで固定する必要性がなくなったので、下軸4に平坦部4bを設けることで偏心カム6と下軸4とを角度のずれが生じないよう固定することも可能となり、すべりによる位相の狂いも生じない。
さらに、上軸スプロケット1は上軸10に対して抱き締め方式で固定されるので、従来技術による押しネジ止めに比べて締結力が上がり、負荷による位相ずれが起きにくくなる。
さらに、下軸4の回転を所定の角度に保持する位置決めピン31、ピン穴32、ピン穴33を備えるので、上述のように上軸スプロケット1を上軸10に対して抱き締め固定したり、位相ずれに伴う再調整を行う際に、下軸4は回転することがなく、作業性がよくなるとともに位相あわせの誤組付けが低減される。
また、位相調整の際に、開口部53aの内側の側面フレームと上軸10との角度調整における指標手段となる指標マーク21及び指標マーク22を備えるので、上述の作用効果に加え、位置決めピン31によって半回転釜61が所定の位置となるよう保持された下軸4に対して、指標マーク21及び指標マーク22の示す位置に従って上軸の角度を調整し、上軸スプロケット1を上軸10に対して抱き締め固定することで、容易に針56と釜61との位相を合わせることができ、より一層作業性がよくなるとともに位相合わせの誤組付けが低減される。
(他の実施例)
回転保持手段の他の実施例を、図6を用いて説明する。先の実施例と同じ構成については同じ符号を付して重複する説明を省略する。
他の実施例においては、図6(a)に示すように、ベッド部51には下軸固定スイッチ30Aが設けられている。下軸固定スイッチ30Aは、下軸4のピン穴33に係合可能な円柱状のピン部31Aと、ベッド部51の上面部に設けられた円筒状の貫通した穴であり、下軸固定スイッチ30Aがはめこまれることで下軸固定スイッチ30AがZ軸方向に往復動作可能なスイッチ穴32Aと、ベッド部51Aの内部に設置され、下軸固定スイッチ30Aが押下されるたびに下軸固定スイッチ30AのZ軸方向における位置を切り替える制御部34Aと、下軸固定スイッチ30Aを上方へ押し上げる弾性部材であるバネ35Aと、によって構成される。
下軸固定スイッチ30Aを押下すると、図6(b)に示すように、制御部34Aによってバネ35Aが縮んだ状態で保持され、ピン部31Aが下軸4のピン穴33に係合することで、下軸4の回転角度を保持する。さらに、ノック式のボールペン等に適用されている周知の復帰機構をスイッチ30Aに設けることにより、もう一度下軸固定スイッチ30Aを押すと、図6(a)の状態となり、下軸4が保持されることはなくなる。
かかる構成の場合、先の実施例と同じ効果に加えて、位置決めピン31を別部品として設ける必要性がなくなるため、位置決めピン31を誤って紛失することで下軸4を固定できなくなるといった事が起こらず、さらに利便性が向上する。
(その他)
なお、ベッド部51及び下軸4に設けられたピン穴32、33は穴に限定されるものではなく、下軸が所定の角度で保持されれば構造や手段を問わない。人為的な操作により何らかの解除可能な嵌合構造、例えば溝でもよい。
また、下軸4とベッド部51とを結合するための位置決めピン31は上述の例に限らず、例えばねじ等でもよい。
また、回転保持手段は下軸4を所定の角度に保持できればよく、例えば専用部品を設けることで下軸4を保持してもよい。
さらに、回転保持手段は下軸4に限らず、上軸スプロケット1から釜に至るまでのいずれかの構成又は部材に対して釜への動作を規制するものであればよい。
また、上述の実施例ではモータは上軸に連結されているが、下軸に連結されていてもよい。
また、上述の例では伝達車としてスプロケットを用い、動力伝達手段としてタイミングベルトを用いているが、一方の軸の回転が他方に伝達されれば実施の形態は問わない。
発明の実施形態たるミシンの側面図を示す。 本体フレーム50内部に設けられたミシンの上軸10、下軸4及び上軸10と下軸4との回転運動に連動する各部の斜視図である。 ミシンの針56と半回転釜61との位置関係を示す側面図である。 本体フレーム50のベッド部51と立胴部52とが接合する箇所の周囲の構造を示した斜視図である。 上面カバー54を外した上体の開口部53aを示す斜視図である。 回転保持手段の他の実施例である、下軸固定スイッチ30Aを示す斜視図である。 従来のミシンの上軸10、下軸4及び上軸10と下軸4との回転運動に連動する各部の斜視図である。
符号の説明
1 上軸スプロケット
2 タイミングベルト
3 下軸スプロケット
4 下軸
6 偏心カム
10 上軸
21、22 指標マーク
31 位置決めピン
32、33 ピン穴
54 上面カバー
56 針
61 半回転釜

Claims (2)

  1. 針を上下動させる上下動機構と、
    当該上下動機構に動力を伝える上軸と、
    針の上下動に対し所定のタイミングで半回転釜を回動させる釜回動機構と、
    当該釜回動機構に動力を伝える下軸と、
    前記上軸あるいは前記下軸のうち一方を回転させるモータと、
    前記上軸及び前記下軸のそれぞれに固定された伝達車と、
    前記上軸及び下軸のそれぞれに固定された伝達車を介して、前記上軸あるいは前記下軸の一方の回転運動を他方に伝達する動力伝達手段と、を備えるミシンにおいて、
    前記針の上下動と前記半回転釜の動作のタイミング調整のために行われる前記下軸の回転角度に対する前記上軸の回転角度の調整の際に、前記下軸の回転を所定角度に保持する回転保持手段と、
    前記上軸の伝達車に設けられ、前記上軸の回転方向について任意の角度に固定可能な調整手段とを備え、
    前記調整手段は、ネジの締結により上軸に伝達車を抱き締め固定することを特徴とするミシン。
  2. 前記針の上下動と前記半回転釜の動作のタイミング調整のために行われる前記下軸の回転角度に対する前記上軸の回転角度の調整の際に、前記回転保持手段により所定角度で保持された前記下軸の回転角度に対応する前記上軸の回転角度を示す指標手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
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