JP5149277B2 - 無線端末の衛星測位 - Google Patents

無線端末の衛星測位 Download PDF

Info

Publication number
JP5149277B2
JP5149277B2 JP2009508571A JP2009508571A JP5149277B2 JP 5149277 B2 JP5149277 B2 JP 5149277B2 JP 2009508571 A JP2009508571 A JP 2009508571A JP 2009508571 A JP2009508571 A JP 2009508571A JP 5149277 B2 JP5149277 B2 JP 5149277B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parameter
defining
troposphere model
wireless terminal
model
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009508571A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009536341A (ja
Inventor
カッピ,ヤニ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nokia Oyj
Original Assignee
Nokia Oyj
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nokia Oyj filed Critical Nokia Oyj
Publication of JP2009536341A publication Critical patent/JP2009536341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5149277B2 publication Critical patent/JP5149277B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/03Cooperating elements; Interaction or communication between different cooperating elements or between cooperating elements and receivers
    • G01S19/07Cooperating elements; Interaction or communication between different cooperating elements or between cooperating elements and receivers providing data for correcting measured positioning data, e.g. DGPS [differential GPS] or ionosphere corrections
    • G01S19/072Ionosphere corrections

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線端末の衛星測位を支援する方法に関する。本発明は、同様に、これに対応する装置、対応するネットワーク・エレメント、対応するシステム、対応する無線端末装置、及び対応するソフトウエア・プログラム製品に関する。
無線端末の衛星測位は、さまざまな全地球的航法衛星システム(GNSS)によってサポートされている。これには、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアの全地球周回航法衛星システム(GLONASS)、将来の欧州のシステム(ガレリオ)、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、狭域補強システム(LAAS)、及び複合型のシステムが含まれる。
GNSSによる位置検知の一般的な考え方は、位置検知対象の受信機で衛星の信号を受信し、信号がそれぞれの衛星から該受信機まで伝播するのにかかった時間を算定することである。この伝播時間は、例えば、測定された、衛星の信号が受信機に到達した時間と、衛星で信号が送信された時間に関する情報とに基いて算定することができ、後者の時間は受信した信号に含まれている。該伝播時間は、これに光の速度を乗算して受信機とそれぞれの衛星との間の距離に変換される。さらに、これら衛星それぞれの送信時における位置が、例えば、信号に含まれる情報に基づいて見積もられる。
次いで、計算された衛星からの距離と見積もられたその位置とから、受信機の現在位置を計算することができる。というのは、受信機はこれら一組の衛星群からの距離の交差点に所在しているからである。
但し、算定された衛星信号の伝播時間に光の速度を乗じて、受信機とそれぞれの衛星との間の距離が得られるという仮定は単純化されたものである。衛星からGNSS受信機に進む信号は、対流圏及び成層圏を含む電気的に中性な大気圏を通過する。この電気的に中性な大気圏は、いろいろな場所で相異なり変化する屈折率を包含している。この屈折率のバラツキは、衛星信号に経路遅延及び経路曲がりによる影響を及ぼす原因となる。この影響は、一般に、対流圏遅延ないし視線遅延として知られる。対流圏遅延に対し完全な補正を行うことは困難である。このことが、GNSS航法技術における主要な残差源となっている。
この遅延を補正するために、一般に、大気圏は水平に成層しており、方位的に対称であると仮定される。こうすれば、対流圏遅延を、2つの要素の和、すなわち流体静力学的要素と非静力学的要素との和として計算することができる。静力学的要素は、通常、乾燥ガスと水蒸気の一部を含む静力学的平衡状態の大気圏ガスから来るものである。非静力学的要素は、静力学的平衡状態にない、大気圏中の水蒸気から来るものである。さらに、これらの要素の各々は、GNSS信号が被った天頂方向の遅延と、マッピング関数との積として表すことができ、該関数は対流圏遅延の仰角依存性をモデル化している。このようなアプローチによって、特定の衛星信号の合計対流圏遅延量Z(ε)は、次式によって算定することができる。
Z(ε)=Zh・mh(ε)+Zw・mw(ε) (1)
前式のZhは、静力学的な天頂遅延量、すなわち、衛星が受信機の天頂に位置するとき、衛星から受信機に走行する信号が被るであろう、静力学的影響に起因する遅延量である。その次のmh(ε)は、受信機の現在位置における、衛星の所与の仰角εに対する静力学的マッピング関数である。Zwは非静力学的天頂遅延量、すなわち、衛星が受信機の天頂に位置するとき、衛星から受信機に走行する信号が被るであろう、非静力学的影響に起因する遅延量である。その次のmw(ε)は、受信機の現在位置における、衛星の所与の仰角εに対する非静力学的マッピング関数である。受信機の天頂にある衛星の仰角は90°である。
静力学的天頂遅延に対するホップフィールド・モデル又はSASSモデル、及び非静力学的天頂遅延に対するメンデス・モデル、SAASモデル、イファディス・モデル、又はホップフィールド・モデルなど、天頂遅延量の算定に対するさまざまな周知のアプローチがある。さらに、数値気象モデル・データを使って、天頂遅延量を算定することもできる。
さらに、典型的な対流圏遅延モデルは連分数形式のマッピング関数を使用する。仰角εに対する静力学的マッピング関数mh及び水分マッピング関数mwは、例えば、以下の形をとることができる。
Figure 0005149277
既存のほとんどのマッピング関数では、式(2)中のa0、a1、及びa2は、地上気圧及び温度などの気象パラメータに基づいて、静力学的遅延量と非静力学的遅延量とに対し別々に設定される。例として、へリング・マッピング関数、ニエル・マッピング関数(NMF)、等圧マッピング関数(IMF)、及びウィーン・マッピング関数(VMF)がある。加えて、グローバル・マッピング関数(GMF)は、数値気象モデル・データに基く経験的マッピング関数である。このモデルは、欧州中期天候予報センタ(ECMWF)による気圧、気温及び湿度の月度平均プロフィールの、15×15次数のグリッドを使って算定される。
式(1)及び(2)は、大気圏が方位的に対称であるとの仮定に基いているが、気圧、気温、及び湿度の勾配が、屈折フィールドにおける水平方向勾配をもたらす可能性がある。この方位的対称性の仮定は、高い精度が必要な場合、測定に大きな誤差を持ち込む可能性がある。この影響を取入れて、等方性遅延ともいわれる方位的に対称な遅延と、異方性遅延ともいわれる非対称的な遅延部分とを区分することが可能である。合計対流圏遅延量に対する前記の式(1)は、等方性遅延だけを含んでいるが、次式のように、異方性遅延に対する第三項をこれに補足することができる。
Z(ε、φ)=Zh・mh(ε)+Zw・mw(ε)+mg(ε)cotε(z0cosφ+z1sinφ) (3)
この式のz0及びz1は、例えば、それぞれ北方向と東方向に、垂直積分された屈折率勾配などの経路遅延勾配パラメータである。パラメータφは、GNSS受信機から見た衛星の仰角であり、mgは該勾配項に対する特別なマッピング関数である。なお、この式の異方性部分も、同様に、静力学的遅延と非静力学的遅延とを別々に算定することができる。但し、組合わせても精度が大きく損なわれることはない。さらに、mgは決定的に重要なものでなく、mh又はmwと同様に選択することができる。
多くの状況において、特に移動GNSS受信機では、気象パラメータ値を利用することができず、対流圏遅延を補正するために長期の統計に基いた公称グローバル・パラメータの組が使われている。しかしながら、このようなグローバル対流圏モデルは、高精度の測位システムに対しては十分な正確さを持たない。
橋梁建設などに使われる、いくつかの測地学的測量アプリケーションでは、天頂遅延補正値及び地上気象パラメータが、例えばRINEXフォーマット(受信機依存性のないデータ交換書式)を使ってユーザに送信される。RINEX大気補正は、主として後処理に用いられるが、リアル・タイムではない。さらに、送信される値は特定の位置に限定され、ユーザの所在場所又は高度が変化した場合にそれを調整する能力がない。加うるに、新しいパラメータの組が短い時間間隔、例えば1秒ごとに送信されてくると想定されているので、提供された値の時間依存性が考慮に入れられていない。
GNSS受信が無線端末に内蔵されている場合、又はGNSS受信機が無線端末の付属品となっている場合、GNSS受信機は、位置検知に当たって無声通信ネットワークの支援を受けることができる。無線通信ネットワークは、補助データを提供することができ、無線端末は、それを受信してGNSS受信機のパフォーマンスを向上するため使うことができる。加えて、無線端末は、GNSS受信機の測定結果を無線通信ネットワークに送信し、ネットワークが必要な測位計算を遂行することができる。
補助データが利用可能かどうかは、GNSS受信機のパフォーマンスに大きく影響する。補助データを無線端末に送信するフォーマットは、種々の規格に定められている。制御プレーン技術には、移動通信グローバル・システム(GSM)の無線リソース・ロケーション・サービス・プロトコル(RRLP)、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)のレート・レンジ補正(RRC)、及び符号分割多元接続(CDMA)のIS−801.1/IS801.Aが含まれる。GSMに対するブロードキャスト補助データ要素は、3GPPテクニカル・スペシフィケーション44.035、V6.0.0:「Broadcast network assistance for Enhanced Observed Time Difference(E−OTD) and Global Positioning System(GPS)positioning methods(強化観測時間差法(E−OTD)及びグローバル測位システム(GPS)測位方法のためのブロードキャスト・ネットワーク支援)」に定義されている。最後に、オープン・モバイル・アライアンスによるユーザ・プレーン技術OMA SUPL1.0、及びCDMAネットワークに対するさまざまなな独自仕様の技術がある。
現在の無線通信規格によって提供される補助データには、例えば、基準時間、基準位置、クロック修正データ、及び、衛星の短時間の通過部分を示す衛星軌道データが含まれている。しかしながら、該補助データは、GNSS信号の伝播遅延の見積もりはサポートしていない。
本発明の目的は、無線端末における、高精度の衛星測位アプリケーションをサポートすることである。
提案する第1の方法は、パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義するパラメータ値の少なくとも1つの組を算定するステップを含む。該方法は、無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして、無線通信ネットワークを介して無線端末に送信するため、算定されたパラメータ値の少なくとも1つの組を編成するステップをさらに含む。
加えて、処理コンポーネントを含む装置を提案する。該処理コンポーネントは、パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義するパラメータ値の少なくとも1つの組を算定するよう構成される。該処理コンポーネントは、無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして、無線通信ネットワークを介して無線端末に送信するため、算定されたパラメータ値の少なくとも1つの組を編成するようさらに構成される。
処理コンポーネントは、ハードウエア及び/又はソフトウエアとして実現することができる。例えば、これを、対応するソフトウエア・プログラム・コードを実行するプロセッサとすることができ、あるいは、必要な機能を実現する集積回路を有するチップ又はチップセットとすることもできる。
加えて、無線通信ネットワークのネットワーク・エレメントを提案する。該ネットワーク・エレメントは、前記提案装置を含む。さらに、該エレメントは、該装置によって算定され編成されたパラメータ値の少なくとも1つの組を、無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして無線端末に送信するよう構成された送信コンポーネントを含む。
該ネットワーク・エレメントは、例えば支援プロバイダのサーバとし、該サーバが、編成されたパラメータ値を無線通信ネットワーク中の基地局に送り、該基地局がサーブしているセル内で無線周波数送信することができる。このような送信は、例えば、特定の無線端末に対する2点間送信とすることもでき、十分に基地局近くに位置する任意の無線端末に対する一斉送信とすることもでき、あるいは、十分に基地局近くに位置し、支援サービスに登録している任意の無線端末に対するマルチキャスト送信とすることもできる。
加えて、システムを提案する。該システムは、例えば無線通信ネットワークのネットワーク・エレメントに内蔵された、前記提案装置を含む。該システムは、無線通信ネットワークを介して、該装置によって算定され編成された少なくとも1つのパラメータ値の組を受信するよう構成された無線端末をさらに含む。
加えて、第一ソフトウエア・プログラム製品を提案し、該製品において、ソフトウエア・プログラム・コードがコンピュータ可読媒体に格納される。該ソフトウエア・プログラム・コードは、プロセッサによって実行されたとき、前記提案の第一方法のステップを実現する。
無線端末の側に対してさらなる方法を提案し、該方法は、無線端末において、パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義するパラメータ値の少なくとも1つの組を、無線通信ネットワークを介して受信するステップを含む。該方法は、無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして、利用可能なパラメータ値の組を使用するステップをさらに含む。
加えて、無線端末装置を提案し、該装置は、無線通信ネットワークを介して、パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義するパラメータ値の少なくとも1つの組を受信するよう構成された通信コンポーネントを含む。該無線端末装置は、無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして、利用可能なパラメータ値の組を使用するよう構成された測位コンポーネントをさらに含む。
無線端末装置は、内蔵の測位コンポーネントを有する無線端末とすることができる。これに換えて、無線端末装置を、無線端末と、測位コンポーネントを含む付属装置との組合せとすることもできる。
最後に、第2のソフトウエア・プログラム製品を提案し、該製品において、ソフトウエア・プログラム・コードがコンピュータ可読媒体に格納される。該ソフトウエア・プログラム・コードは、プロセッサによって実行されたとき、提案するの第2の方法のステップを実現する。
本発明は、現在の無線通信規格は、無線端末におけるGNSS信号伝播の遅延の見積もりをサポートできるような、どのような対流圏モデルも規定していないが、そういったモデルをGNSS補助データの追加データとして提供することが可能であるとの発想から生まれた。従って、個々別の対流圏モデルを定義するパラメータ値を算定し、送信して提供するやり方を提案する。無線端末装置は、そういったモデルを受信し、受信したモデルを補助データとして使うことができる。こうすれば、該補助データを使って、受信された衛星信号が被った対流圏遅延量の算定が可能になる。これにより、この遅延量を位置検知計算に取入れることができる。
本発明の利点は、フレキシブルに設定された対流圏モデルに基づく対流圏遅延量見積もりを可能にすることである。これにより、対流圏遅延量見積もりを高精度なGNSS航法技法に適したものにすることができる。
本発明の1つの実施形態において、該パラメータ群は、ある対流圏モデルが有効な時間間隔を定義する少なくとも1つのパラメータを含む。それぞれのモデルに有効時間期限を設けることによってより正確なモデルを生成することができる。時間間隔を定義するパラメータには、例えば、ベース・ライン時間を定義するパラメータと、該ベース・ライン時間に引き続く時間長間隔を定義するパラメータとを含めることができる。
本発明の1つの実施形態において、該パラメータ群は、ある対流圏モデルが有効な領域を定義する少なくとも1つのパラメータを含む。これにより、モデルはグローバルなものでなく局地化されてさらに精度のよいモデルを設定することができる。有効領域を定義するパラメータには、例えば、当該領域の中心点を定義するパラメータと、その領域のサイズを定義するパラメータとを含めることができる。例えば、領域が矩形として規定される場合には、領域のサイズを定義するパラメータを、矩形の中心点から該矩形のコーナー点までの距離とすることができる。
それぞれのモデルの精度を維持しながら、長い期間及び/又は大きなサービス領域を対象とするため、異なった時間及び/又は異なった領域に対し有効な、いくつものモデルを設定することができる。
一般に、支援プロバイダは、衛星測位が必要な個別の使用状況及び個別の用途に基づいて、カバーが必要な時間及び領域を判断することができる。
そうすると、無線端末装置は、個別の位置検知のために、無線端末の現在時間及び現在所在地に対し有効な対流圏モデルに対し利用可能なパラメータ値の組を選定することができ、これにより、現在使われているグローバルな対流圏モデルでは不可能な、対流圏遅延量の空間的及び時間的バラツキを取入れることができる。
本発明の1つの実施形態において、該パラメータ群は、衛星が無線端末の天頂に位置した場合に衛星から送信され無線端末に受信される信号が被るであろう対流圏遅延量を定義する、少なくとも1つの天頂遅延パラメータをさらに含む。
有利なことには、静力学的天頂遅延パラメータ及び非静力学的天頂遅延パラメータが使われる。
該パラメータには、適合化ルールを規定するための少なくとも1つのパラメータを含めることができ、該ルールは、少なくとも1つの天頂遅延パラメータの値を、無線端末の現在の高度に適合化させるために用いることができる。このような適合化処理は、例えば、静力学的天頂遅延と非静力学的天頂遅延とを分けて行うことができる。こうした高さスケールの項は、いろいろなユーザ高度における天頂遅延見積もりを可能にし、これにより、対流圏モデルの精度をさらに向上させることができる。
本発明の1つの実施形態において、該パラメータは、少なくとも1つのマッピング関数に対するパラメータをさらに含む。このマッピング関数は、衛星が、無線端末に対しある所与の仰角位置にあるとき、衛星に送信され無線端末に受信される信号が被る対流圏遅延量に、天頂遅延パラメータの値をマップする。すなわち、マッピング関数は、異なる仰角に対して異なる値をもたらす。
有利なことには、対流圏遅延の静力学的コンポーネントと非静力学的コンポーネントとに対して、別々のマッピング関数が設けられる。
方位的に対称な対流圏遅延の分布に対してマッピング関数を設けることができるが、該パラメータ群には、対流圏遅延の方位的非対称による影響を定義するための、少なくとも二つの勾配パラメータをさらに含めることができる。
なお、前述の例では、天頂遅延及びマッピング関数について、静力学的コンポーネントと非静力学的コンポーネントとに区分しているが、同様に、純乾燥コンポーネントと水分コンポーネントとに区分することもできる。この場合、静力学的コンポーネントの水蒸気分は、水分コンポーネントの範囲と見なすことができることに留意する。
本発明は、以下に限らないが、GSM、CDMA、及びW−CDMAを含め、任意の種類の無線通信システムに用いることができる。さらに、本発明は、以下に限らないが、GPS及びガリレオを含め、任意の種類のGNSS位置検知に用いることができる。
本発明の他の目的及び特徴は、添付の図面と併せ以下の詳細な説明検討することによって明確に理解できる。但し、これらの図面は、例示目的のためだけに作成されたものであって、本発明の限定範囲を規定するものでなく、これについては添付の請求項を参照すべきであることに留意する。さらに、これら図面は一定の縮尺で描かれておらず、単に本明細書に記載された構造及び手順の概念を例示することを意図したものであることに留意する。
図1は、本発明の実施形態による、衛星測位をサポートする典型的通信システムの概略ブロック図である。
該システムは、無線端末100と、支援サーバ200を包含する無線通信ネットワークとを含む。該無線通信ネットワークは、例えば、GSM、CDM、又はW−CDMAネットワークとすることができる。なお、支援サーバ200は、通信ネットワークに属さずにいて該通信ネットワークに接続するようにもできよう。支援サーバ200は、レファレンス・ネットワーク300にさらに接続されている。
無線端末100は、移動通信コンポーネント110を含み、該コンポーネントには、携帯電話など従来型無線端末の任意のコンポーネントを含めることができる。移動通信コンポーネント110は、無線端末100が、該無線端末100が現在所在するセルを受け持つ無声通信ネットワークの基地局と、リンクを確立することを可能にする。
無線端末100は、例えばGPS又はガリレオ・コンポーネントなどのGNSSコンポーネント120をさらに含む。なお、前記に換えて、GNSSコンポーネント120を、携帯電話のような無線端末に対する着脱可能な付属品として実現することもできる。GNSSコンポーネント120は、GNSSアンテナ(図示せず)に接続されたGNSS受信機121を含む。GNSS受信機121は、複数のGNSS衛星400からの信号に適合するようになっている。GNSSコンポーネント120は、プロセッサ122及びメモリ126をさらに含む。プロセッサ122は、インストールされたさまざまなソフトウエア・プログラム・コードを実行するようになされている。これらインストールされたソフトウエア・プログラム・コードには、少なくとも1つの測位ソフトウエア・プログラム・コード123、及び対流圏遅延量計算ソフトウエア・プログラム・コード124が含まれる。メモリ126は、複数の対流圏モデルのパラメータ値についてのデータベース127を格納する。また、メモリ126には、必要なときにプロセッサ122が読み出せるように、ソフトウエア・プログラム・コード123、124を格納することができる。
なお、プロセッサ122及び/又はメモリ126は、これらの代わりに、移動通信コンポーネント110のプロセッサ及びメモリによってそれぞれ実現することができる。さらに、プロセッサ122がソフトウエア・プログラム・コード123、124を実行するのに換えて、あるいはそれに加えて、対応する機能を実現する回路を備えたチップを用いることもできる。
ソフトウエア・プログラム・コード124を実行するとき、プロセッサ122によって示される機能は、無線通信ネットワークを介して、パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義している該パラメータ値の少なくとも1つの組を受信する手段であるとさらに見なすことができる。これに換えて、移動通信コンポーネント110が、無線通信ネットワークを介して、パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義している該パラメータ値の少なくとも1つの組を受信する手段であると見なすこともできる。ソフトウエア・プログラム・コード123、124を実行するとき、プロセッサ12は、無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして、利用可能なパラメータ値を用いる手段であるとさらに見なすことができる。
無線端末100は、本発明による無線端末装置の典型的実施形態である。
支援サーバ200は、同様に、プロセッサ210とメモリ220とを含む。プロセッサ210は、インストールされたさまざまなソフトウエア・プログラム・コードを実行するようになされている。これらインストールされたソフトウエア・プログラム・コードには、メモリ中のデータベース211を更新するためのソフトウエア・プログラム・コードと、対流圏モデルパラメータ群212を算定するためのソフトウエア・プログラム・コードと、補助データ213を編成するためのソフトウエア・プログラム・コードとが含まれる。メモリ220は、地上気象データ及び/又は数値気象モデル・データを備えるデータベース221を格納している。数値気象モデルは、グローバル・モデル、又は、三次元高解像度領域モデル(HIRLAM)などのローカル領域モデルとすることができる。さらに、メモリ220には、必要なときにプロセッサ210が読み出せるように、ソフトウエア・プログラム・コード211、212、213を格納することができる。支援サーバ200は、無線通信ネットワークの他のエレメント(図示せず)とデータ交換するための受信及び送信コンポーネント(RX/TX)230をさらに含む。
支援サーバ200は本発明による、ネットワーク・エレメントの典型的実施形態である。プロセッサ210及び実装されたソフトウエア・プログラム・コード211、212、213は、本発明による装置の典型的な実施形態の典型的な処理コンポーネントである。該装置には、加えて、メモリ220のような、支援サーバ200の他のコンポーネントを含めることができる。
プロセッサ210がソフトウエア・プログラム・コード212を実行するとき、該プロセッサによって示される機能は、パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義している該パラメータ値の少なくとも1つの組を算定する手段であるとさらに見なすことができ、一方、ソフトウエア・プログラム・コード213を実行するときには、プロセッサ210は、無線通信ネットワークを介して無線端末に、無線端末の衛星支援ベースの位置検知の補助データとして送信するため、算定されたパラメータ値の少なくとも1つの組を編成する手段であると見なすことができる。
レファレンス・ネットワーク300は、いろいろな場所にある多数の測定ステーションを含む。これら測定ステーションは、GNSS信号を受信し、及び/又は気象学的測定をするように構成することができる。
次いで、図2のフローチャートを参照しながら、図1のシステムの第一の典型的オペレーションについて説明する。
支援サーバ200は、レファレンス・ネットワーク300から、絶えず測定結果を受信する。
一方では、支援サーバ200は、例えば全衛星の軌道データなど、従来式の補助データに関する情報を受信することができる。該受信された情報に基づいて、支援サーバ200のプロセッサ210は、無線通信ネットワークのそれぞれの基地局のための従来式補助データを編成することができる(ステップ501)。該データには、例えば、基地局の位置、基準時間、及び現在基地局から可視の全ての衛星に対する軌道データなどを含めることができる。セル内でブロードキャストするため、該補助データを基地局に送信することができる。
他方では、支援サーバ200は、できれば全世界から、測定された気象データを受信する。このようなデータには、例えば、気圧、気温、及び湿度プロフィールを含めることができる。プロセッサ210は、これらの気象データを使ってメモリ220中のデータベース221を更新する。前記に換えて、又は前記に加えて、支援サーバ200は、数値気象データを取得し処理するか又は受信し、メモリ220中のデータベース221を更新する。
GNSS受信機121は、複数の衛星400からの衛星信号を捕捉し追跡する。該受信機は、信号の到着時間を測定し、包含される航行メッセージ復号する。次いで、GNSSコンポーネント120のプロセッサ122が航行メッセージ中の情報と衛星信号の到着時間とに基づいて無線端末100の現在位置を算定する(ステップ511)。
移動通信コンポーネント110が、支援プロバイダ200からブロードキャストメッセージで従来式の補助データを受信した場合、該コンポーネントは、そのデータをGNSSコンポーネント120に送り、該データは信号捕捉及び/又は位置計算をサポートするために使われる。
このようにして、かなり正確な、無線端末100の位置が算定可能であるが、位置を必要とするアプリケーションによってはもっと高い精度が必要なことがある。こういった場合、プロセッサ122は、移動通信コンポーネント110を介して、支援サーバ200に対し、対流圏モデルを追加要求する(ステップ512)。この要求連絡には、前記で算定された位置の緯度及び経度の値、ClatとClonとを含めることができる。
支援サーバ200は該要求を受信し、プロセッサ210はこれを受けて、受信された地球座標によって定義される中心点に対し有効な、1つ以上の対流圏モデルのパラメータ値を算定する(ステップ502)。該パラメータ値は、データベース221に格納された気象測定結果及び/又は数値気象モデル・データに基づいて算定される。該パラメータ値は、無線端末100に送信されるメッセージのフィールドに挿入される。
図3は、第1列中に、それぞれの対流圏モデルを定義するパラメータを表した表である。該表はさらに、第2列に、それぞれのパラメータに対するメッセージに対し設けられたフィールドのビット数を表す。パラメータ値が設けられたフィールドにうまく収まることを確実にするために、パラメータ値は、所定量によってスケール付けされ必要な場合整数に丸められる。該表は、第3列に、無線端末において整数パラメータをスケール設定して元の値に直すため使う必要のあるスケール係数を表す。該表は、適用される場合、第4列にパラメータの単位を表す。
パラメータの第一の群は、対流圏モデル制御パラメータ群を含む。これらはモデルごとに1回与えられる。
対流圏モデル制御パラメータ群は、パラメータ「UTC」を含み、該パラメータは、モデルのパラメータ群が有効なベースライン時間を秒単位で指定する。この必須のパラメータに対して32ビットのフィールドが設けられる。このパラメータ値は、設けられたフィールドに、拡大/縮小スケールなしに挿入される。
対流圏モデル制御パラメータ群は、パラメータ「フィット間隔」をさらに含み、該パラメータは、モデルの有効期間を規定する。このパラメータに対して、6ビットのフィールドが設けられる。このパラメータは、0.125時間から448時間の範囲の有効期間を指定する値を取ることができる。
「フィット間隔」パラメータは、図4に示されるように、特別浮動小数点表現によって規定される。図4の表は、第1列に、「フィット間隔」フィールドの前半の3ビットの実行可能な値を、第2列に、「フィット間隔」フィールドの後半の3ビットの実行可能な値を表す。該前半の3ビットは指数eを表し、後半の3ビットは仮数mを表す。第3列は、浮動小数点値xを表し、これはそれぞれの指数eと仮数mとの組合せによって得られる。第4列はフィット間隔値Fを示し、これは、それぞれの浮動小数点値xに対応する期間を、時間単位hで表す。例えば、フィールドの値が「110110」であれば、これはe=3の指数、及びm=3の仮数に相当する。この一群は第4行で処理され、その結果は、x=(m+1)*2(e-1)=16、すなわち、フィット間隔値はF=16時間となる。
x=512の浮動小数点値は特別な意味を持つ、すなわち、この値は、当該対流圏モデルに対する無期限のフィット間隔を表す。
対流圏モデル制御パラメータ群は、パラメータ「Clat」及び「Clon」をさらに含み、これらは、モデルに対して有効な中心点の、半円表記による緯度と経度とをそれぞれ定義する。これらのパラメータに対し、それぞれ14ビットのフィールドが設けられる。これらパラメータ値は、スケール係数213と共に、設けられたフィールドに挿入される。対流圏モデル制御パラメータ群は、パラメータ「Rc」をさらに含み、該パラメータは、矩形のフィット領域の中心点からコーナー点までの距離をメータ単位で表す。このパラメータに対し、10ビットのフィールドが設けられる。このパラメータ値は、スケール係数2-10と共に、設けられたフィールドに挿入される。該矩形フィット領域は当該モデルが有効な領域である。前もって決めた最大値Rcによって、モデルがグローバルなものであることを表す。
パラメータの第二群は、天頂遅延パラメータ群を含む。これらは、第一同様モデルごとに1回与えられる。
これら天頂遅延パラメータ群は、静力学的天頂遅延量をメータで表すパラメータ「Zho」と、非静力学的天頂遅延量をメータで表すパラメータ「Zwo」とを含む。これらパラメータは、WGS−84/EGM96基準ジオイドに対して計算される。これらのパラメータに対し、それぞれ12ビットのフィールドが設けられる。これらパラメータ値は、スケール係数2-10と共に、設けられたフィールドに挿入される。これらパラメータは、従来のやり方で、例えば、グリッド化されたデータベースからの地上気象測定値、気象パラメータ、あるいは数値気象モデルのいずれかを使って算定することができる。
天頂遅延パラメータ群は、高さ係数項so、s1、eh、及びewをさらに含み、これらは、無線端末のいろいろな高度hにおけるそれぞれの天頂遅延量を計算するため使用することができる。so及びs1に対しては、それぞれ14ビットのフィールドが設けられ、これらの値は、それぞれ、スケール係数226及び232と共に設けられたフィールドに挿入される。eh及びewに対しては、それぞれ12ビットのフィールドが設けられ、これらの値は、スケール係数220と共に設けられたフィールドに挿入される。
パラメータの第三群は、マッピング関数パラメータ群を含む。これらも前記同様モデルごとに1回与えられる。
マッピング関数パラメータ群は、パラメータ値「α0」、「α1」、及び「α2」を含み、これらは、静力学的遅延に対する連分数マッピング関数パラメータを規定する。マッピング関数パラメータ群は、パラメータ値「β0」、「β1」、及び「β2」をさらに含み、これらは、非静力学的遅延に対する連分数マッピング関数パラメータを規定する。これらのマッピング関数は、無線端末100から見た衛星400位置の特定の仰角に対し、所与の天頂遅延量をマップするために使われる。これらのパラメータに対し、それぞれ16ビットのフィールドが設けられる。これらパラメータ値は、スケール係数219と共に、設けられたフィールドに挿入される。これらのパラメータは、従来のやり方で算定することができる。
最後に、マッピング関数パラメータ群は、パラメータ値「z0」及び「z1」を含み、これらは、対流圏遅延の方位的非対称性(異方性)の見積もりを可能にする。これらのパラメータに対し、それぞれ12ビットのフィールドが設けられる。これらパラメータ値は、スケール係数25と共に、設けられたフィールドに挿入される。方位的非対称性は、気圧、気温、及び湿度の勾配からもたらされる。これにより、これらのパラメータは、対応する気象測定値に基いて、又は、利用可能な気象モデルからの対応データに基づいて、従来のやり方で算定することができる。
図3に提示された対流圏モデルのフォーマットは、高精度なGNSS航法技術に対する長期的な局地的対流圏遅延量見積もりを可能にする。これは、全ての無線通信規格及び全てのGNSSシステムに適合化する。
なお、図3の表中のビット数及び示されたスケール係数は、例として提示しただけのものである。これらはいろいろなやり方で変更することができる。さらに、示されたパラメータ自体も、それらが全体として対流圏モデルを表している限りにおいて変更が可能である。例えば、静力学的及び非静力学的天頂遅延とマッピング関数パラメータとの代わりに、乾燥及び水分天頂遅延とマッピング関数パラメータとを用いることができる。
支援サーバ200のプロセッサ210は、例えば、第一のパラメータ群として、小さなフィット領域と短いフィット間隔とを有する高い精度のモデルを算定することができる。これに加え、該プロセッサは、例えば、第二のパラメータ群として、大きなフィット領域と長いフィット間隔を有するより低い精度のモデルを算定することができる。
支援サーバ200は、次いで、算定されたモデル・パラメータ値をたずさえたメッセージを無線端末100に送信する。
無線端末100において、移動通信コンポーネント110は、受信されたモデル・パラメータ値をプロセッサ122に送り、該プロセッサはそのパラメータ値をメモリ126中のデータベース127に格納する(ステップ513)。
さらに、プロセッサ122は、パラメータ値がデータベース127に現在格納されている全モデルのうち、最も適したモデルを選定する(ステップ514)。該モデルは、ステップ511において算定された無線端末100の現在時間と現在位置とに対して有効でなければならない。フィット間隔は、図4の表中の定義に基づいてプロセッサ122により算定される。前記の条件を満たすいくつかのモデルがある場合、最小のフィット間隔と最短のフィット領域を有するモデルを選択し、最も高精度のモデルを得ることができる。
プロセッサ122は、さらに、フィット間隔が過ぎたモデルに属する全てのパラメータ値をデータベース127から削除することができる。フィット領域が無線端末の現在位置には適合しないが、フィット間隔がまだ有効なモデルに属するパラメータ値については、後の時点で無線端末100が該フィット領域に復帰した場合に備え、データベース127の中に残しておくことができる。
相応するモデルが利用可能な場合(ステップ515)、プロセッサ122は、全ての、又は、選定した可視衛星に対する仰角ε、及び方位角φを算定する(ステップ516)。これらの角は、無線端末100の位置と衛星400の位置に基づき算定することができ、この両方の角は、ステップ511における位置検知により判明している。
プロセス122は、次に、現在の無線端末100の現在高度における、静力学的天頂遅延量Zh(h)及び非静力学的天頂遅延量Zw(h)を以下の式により算定する。
h(h)=s0*h+s1*h2+Zh0*exp(−eh*h) (4)
w(h)=Zw0*exp(−ew*h) (5)
上式のZh0、Zw0、s0、s1、eh、及びewは、選定された対流圏モデルに対し格納されていた天頂遅延パラメータ値であり、hは、ステップ511の位置検知において算定された無線端末100の所在高度であり、WGS−84/EGM96基準ジオイドによるメータ単位で与えられる。これらの式を適用する際には、格納された天頂遅延パラメータ値は図3の表に示された関連付けスケール係数によってスケール設定される。また、この天頂遅延モデルについては、気圧高度計に対する基準モデルとして使うこともできる。
さらに、この天頂遅延モデルは、気圧高度計に対する基準モデルとして活用することができる。
122プロセッサは、対象となる衛星400の各々について、次式により、算定された仰角εに対する静力学的マッピング関数mhをさらに算定する。
Figure 0005149277
上式のα0、α1、及びα2は、該静力学的マッピング関数に対して格納されていたマッピングパラメータ値である。
さらに、プロセッサ122は、対象となる衛星400の各々について、次式により、算定された仰角εに対する非静力学的マッピング関数mwを算定する。
Figure 0005149277
上式のβ0、β1、及びβ2は、該静力学的マッピング関数に対して格納されていたマッピングパラメータ値である。
マッピング関数に対しこれらの式を適用する際は、前記同様、格納された天頂遅延パラメータ値は図3の表に示された関連付けスケール係数によってスケール設定される。
最後に、プロセッサ122は、対象となる衛星400の各々について、合計対流圏遅延量Zを次式により算定する(ステップ518)。
Z(ε,φ,h)=Zh(h)・mh(ε)+Zw(h)・mw(ε)+mh(ε)cotε[z0cosφ+z1sinφ] (8)
この式を適用する際には、パラメータ値z0及びz1は、前記同様に図3の表に示された関連付けスケール係数によってスケール設定される。この式の右辺の最初の2つの項は、対流圏遅延の等方性部分を表し、3番目の項は、対流圏の水平層における方位的非対称性を反映する異方性部分を表す。なお、第3項に対し、静力学的マッピング関数mhの代わりに、非静力学的マッピング関数mwを使用することも可能であろう。さらに、支援サーバ200は、プロセッサ122が、静力学的遅延と非静力学的遅延とに対し第3項を別々に算定できるように、静力学的遅延及び非静力学的遅延に対する別々のパラメータ値を提供することもできる。
これにより、合計対流圏遅延Zは、無線端末100の所在高度と、対象衛星400の仰角と、対象衛星400の方位角とに合わせて調整される。
こうして、特定の衛星400から無線端末100への信号の伝播時間を算定する際に、これら信号の合計対流圏遅延を取入れることにより、無線端末100の位置を、再度さらに正確に算定することができる(ステップ519)。
ステップ514において、データベース127中に利用可能な対流圏モデルが見付かれば、前記プロセスは514の次に進む。無線端末100の現在時間及び現在位置に対し有効な対流圏モデルが、データベース127中に見付からない場合(ステップ515)、プロセッサ122は、移動通信コンポーネント110を介して、支援サーバ200に新規の対流圏モデルを要求するステップに移ることができる(ステップ512)。
図2を参照して提示したオペレーションでは、これら対流圏モデルは、無線端末100からの要求があってから、支援サーバ200によって提供される。但し、無線通信ネットワークの全てのあるいは選定された基地局に対して、これらモデルを定期的間隔で生成提供し、それぞれの基地局のセル内でブロードキャストすることもできる。
次いで、図5のフローチャートを参照しながら、図1のシステムにおいてこういったブロードキャストメッセージを使う第二の典型的オペレーションについて説明する。
この場合、支援サーバ200のプロセッサ210は、さまざまな基地局にサーブされるセルに対する従来式の補助データをまず算定する(ステップ601)。これに加え、プロセッサ210は、図3を参照して前記で説明したのと同様な対流圏モデルパラメータ値を計算する(ステップ602)。但し、それぞれのモデルの中心点、Clat、Clonは、それぞれの基地局の所在地、又はそれぞれの基地局にサーブされるセルの中心点に一致するように選定される。プロセッサ210は、各セルに対する1つ以上のモデルのパラメータ値を算定することになる。なお、該プロセッサは、大きなフィット領域を持つ、いくつかの基地局に対して共通な対流圏モデルに対するパラメータ値を算定することもできる。
プロセッサ210は、次いで各々の基地局に対する補助メッセージを編成する(ステップ601)。メッセージは、従来式の補助データと、これに加え図3に提示したフォーマットによる、1つ以上の対流圏モデルに対するパラメータ値とを含む。
各基地局は、提供された補助メッセージを、そのセル内にブロードキャストメッセージとして送信する。
無線端末100は、少なくとも1つの基地局からブロードキャストメッセージを受信し、移動通信コンポーネント110は、受信された全てのブロードキャストメッセージプロセッサ122に送る。プロセッサ122は、全対流圏モデル対するパラメータ値を、メモリ126中のデータベース127に格納する(ステップ611)。
GNSS受信機121及びプロセッサ122は、受信された従来式補助データを使い、受信した衛星信号に基づいて、無線端末100の位置をさらに算定する(ステップ612)。
次いで、プロセッサ122は、前述したように、データベース127から相応する対流圏モデルのパラメータ値を選択し(ステップ613)、前述したように、可視の衛星全てに対する対流圏遅延量を計算する(ステップ614)。
次いで、プロセッサ122は、各対象衛星の信号の対流圏遅延を考慮に入れて、改めて無線端末100の位置を算定しなおす(ステップ615)。
ステップ613からのこのプロセスは、アプリケーションが無線端末100の位置情報の更新を必要とする間、繰り返される。
メモリ126中の対流圏モデルのデータベース127の内容は、無線通信ネットワークから新規のブロードキャストメッセージが受信されたときは何時においても、これと並行して更新される。
好適な実施形態に適用して、本発明の基本的に新規な特徴を示し、説明し、指摘してきたが、当業者が、本発明の趣旨から逸脱することなく、記載された装置及び方法の形状及び細部にさまざまな省略、置き換え、変更を加えることが可能であることが理解されよう。例えば、同じ結果を達成するため、実質的に同じ方法によって、実質的に同じ機能を遂行する、エレメント及び/又は方法ステップの全ての組合せは、本発明の範囲内であることが明確に意図されている。さらに、本発明の一切の開示された形式又は実施形態に関連して、表示され、記載された構造及び/又は要素及び/又は方法ステップは、設計選択上の一般的事項として、他の任意の、開示される及び/又は記載される及び/又は提案される形式又は実施形態に組み入れることが可能なことを認識すべきである。従って、本発明は、本明細書に添付の請求項の範囲によって示された事項によってのみ限定されることが意図されている。さらに、ミーンズ・プラス・ファンクション請求項における条文は、記載された機能を遂行するとして本明細書に記載された構成を網羅しており、構成上の均等物だけでなく、均等構成物も網羅することが意図されている。
本発明の実施形態による通信システムの概略ブロック図を示す。 図1の通信システムにおける第一の典型的オペレーションを例示したフローチャートを示す。 対流圏モデルのパラメータ群のメッセージ・フィールドを定義する表を示す。 対流圏モデルのパラメータ群の、フィット間隔パラメータのビット群を定義する表を示す。 図1の通信システムにおける第二の典型的オペレーションを例示したフローチャートを示す。

Claims (12)

  1. パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義するパラメータ値の少なくとも1つの組を算定するステップであって、前記パラメータの中には、対流圏モデルが有効である領域を定義する少なくとも1つのパラメータが含まれる、ステップと、
    前記算定されたパラメータ値の少なくとも1つの組を、無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして、無線通信ネットワークを介して無線端末に送信するために編成するステップと、を含む方法であって、
    対流圏モデルが有効な領域を定義する前記少なくとも1つのパラメータが、
    対流圏モデルが有効な領域のサイズを定義する少なくとも1つのパラメータと、
    対流圏モデルが有効な矩形のサイズを定義する少なくとも1つのパラメータと、
    前記パラメータの中には、対流圏モデルが有効である領域の中心点を定義するパラメータおよび前記領域のサイズを定義するパラメータと、
    の少なくとも1つを含む、方法。
  2. 前記パラメータの中には、対流圏モデルが有効な間の時間間隔を定義する少なくとも1つのパラメータが含まれ、
    前記の時間間隔を定義する少なくとも1つのパラメータは、ベースライン時間を定義するパラメータと、間隔長さを定義するパラメータとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記パラメータは、さらに、衛星が前記無線端末の天頂に位置したとき、前記衛星によって送信され、前記無線端末によって受信される信号が被るであろう対流圏遅延量を定義する少なくとも1つの天頂遅延パラメータと、
    前記少なくとも1つの天頂遅延パラメータの値を前記無線端末の現在の高度に適合化させるための少なくとも1つのパラメータと、
    非静力学的天頂遅延パラメータZw0の値を前記無線端末の現在の高度hに、式
    w(h)=Zw0*exp(−ew*h)
    にしたがって、適合化させるための少なくとも1つのパラメータであって、ここでewは保存されたパラメータである、パラメータと、
    少なくとも1つのマッピング関数に対するパラメータであって、前記マッピング関数は、衛星が前記無線端末に対し現在の仰角に位置するときに、前記衛星によって送信され前記無線端末によって受信される信号が被る対流圏遅延に対して天頂遅延パラメータの値をマップする、パラメータと、
    対流圏遅延の方位的非対称性の影響を定義する少なくとも二つの勾配パラメータと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記パラメータ値の少なくとも1つの組は、
    パラメータ値の第1の組が第1の対流圏モデルを定義し、
    パラメータ値の第2の組が第2の対流圏モデルを定義し、
    前記第1の対流圏モデルは、前記第2の対流圏モデルよりも、小さい領域および短い間隔において有効である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  5. パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義するパラメータ値の少なくとも1つの組であって、前記パラメータの中には、対流圏モデルが有効である領域を定義する少なくとも1つのパラメータが含まれる、組を決定する手段と、
    前記パラメータ値の少なくとも1つの組を、無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして、無線通信ネットワークを介して無線端末に送信するために編成する手段と、を備える装置であって、
    対流圏モデルが有効な領域を定義する前記少なくとも1つのパラメータが、
    対流圏モデルが有効な領域のサイズを定義する少なくとも1つのパラメータと、
    対流圏モデルが有効な矩形のサイズを定義する少なくとも1つのパラメータと、
    前記パラメータの中には、対流圏モデルが有効である領域の中心点を定義するパラメータおよび前記領域のサイズを定義するパラメータと、の少なくとも1つを含む、装置。
  6. それぞれの対流圏モデルに対して、前記対流圏モデルが有効な間の時間間隔を定義する少なくとも1つのパラメータ値を算定する手段を備え、
    前記の時間間隔を定義する少なくとも1つのパラメータは、ベースライン時間を定義するパラメータと、間隔長さを定義するパラメータとを含む、請求項5に記載の装置。
  7. 前記パラメータは、さらに、
    衛星が前記無線端末の天頂に位置したとき、前記衛星によって送信され、前記無線端末によって受信される信号が被るであろう対流圏遅延量を定義する少なくとも1つの天頂遅延パラメータと、
    前記少なくとも1つの天頂遅延パラメータの値を前記無線端末の現在の高度に適合化させるための少なくとも1つのパラメータと、
    少なくとも1つの天頂遅延パラメータZw0の値を前記無線端末の現在の高度hに適合化させるための少なくとも1つのパラメータであって、式
    w(h)=Zw0*exp(−ew*h)
    にしたがい、ここでewは保存されたパラメータである、パラメータと、
    少なくとも1つのマッピング関数に対するパラメータであって、前記マッピング関数は、衛星が前記無線端末に対し現在の仰角に位置するときに、衛星によって送信され前記無線端末によって受信される信号が被る対流圏遅延に対して天頂遅延パラメータの値をマップするように構成される、パラメータと、
    対流圏遅延の方位的非対称性の影響を定義する少なくとも二つの勾配パラメータと、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項5又は6に記載の装置。
  8. パラメータ値の前記少なくとも1つの組は、第1の対流圏モデルを定義するパラメータ値の第1の組と、第2の対流圏モデルを定義するパラメータ値の第2の組と、を含み、
    前記第1の対流圏モデルは、前記第2の対流圏モデルよりも、小さい領域および短い間隔において有効である、請求項5ないし7のいずれか1項に記載の装置。
  9. パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義するパラメータ値の少なくとも1つの組を、無線通信ネットワークを介して無線端末において受信するステップであって、前記パラメータの中には、対流圏モデルが有効である領域を定義する少なくとも1つのパラメータが含まれる、ステップと、
    無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして、利用可能なパラメータ値の組を使用するステップと、を含む方法であって、
    対流圏モデルが有効な領域を定義する前記少なくとも1つのパラメータが、
    対流圏モデルが有効な領域のサイズを定義する少なくとも1つのパラメータと、
    対流圏モデルが有効な矩形のサイズを定義する少なくとも1つのパラメータと、
    前記パラメータの中には、対流圏モデルが有効である領域の中心点を定義するパラメータおよび前記領域のサイズを定義するパラメータと、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
  10. 前記無線端末の現在時間と現在位置に対し有効な対流圏モデルに対し利用可能なパラメータの組を、補助データとして選定するステップを更に含み、
    パラメータ値の前記少なくとも1つの組は、第1の対流圏モデルを定義するパラメータ値の第1の組と、第2の対流圏モデルを定義するパラメータ値の第2の組と、を含み、
    前記第1の対流圏モデルは、前記第2の対流圏モデルよりも、小さい領域および短い間隔において有効である、請求項9に記載の方法。
  11. パラメータ値の各組がそれぞれの対流圏モデルを定義するパラメータ値の少なくとも1つの組を、無線通信ネットワークを介して受信する手段であって、前記パラメータの中には、対流圏モデルが有効である領域を定義する少なくとも1つのパラメータが含まれる、手段と、
    無線端末のアシストされた衛星測位のための補助データとして、利用可能なパラメータ値の組を使用する手段と、を含む装置であって、
    対流圏モデルが有効な領域を定義する前記少なくとも1つのパラメータが、
    対流圏モデルが有効な領域のサイズを定義する少なくとも1つのパラメータと、
    対流圏モデルが有効な矩形のサイズを定義する少なくとも1つのパラメータと、
    前記パラメータの中には、対流圏モデルが有効である領域の中心点を定義するパラメータおよび前記領域のサイズを定義するパラメータと、の少なくとも1つを含む、装置。
  12. パラメータ値の前記少なくとも1つの組は、第1の対流圏モデルを定義するパラメータ値の第1の組と、第2の対流圏モデルを定義するパラメータ値の第2の組と、を含み、
    前記第1の対流圏モデルは、前記第2の対流圏モデルよりも、小さい領域および短い間隔において有効である、を更に含む請求項11に記載の装置
JP2009508571A 2006-05-05 2007-04-24 無線端末の衛星測位 Expired - Fee Related JP5149277B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/418,834 2006-05-05
US11/418,834 US7907087B2 (en) 2006-05-05 2006-05-05 Satellite based positioning of a wireless terminal
PCT/IB2007/051506 WO2007129242A2 (en) 2006-05-05 2007-04-24 Tropospheric delay error correction of gps signals using troposphere model data from wireless network

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009536341A JP2009536341A (ja) 2009-10-08
JP5149277B2 true JP5149277B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=38565613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009508571A Expired - Fee Related JP5149277B2 (ja) 2006-05-05 2007-04-24 無線端末の衛星測位

Country Status (4)

Country Link
US (2) US7907087B2 (ja)
EP (1) EP2016440A2 (ja)
JP (1) JP5149277B2 (ja)
WO (1) WO2007129242A2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107728169A (zh) * 2008-11-04 2018-02-23 知维科技有限公司 对于被援助性定位系统的改进
AT508966A1 (de) * 2009-10-30 2011-05-15 Teleconsult Austria Gmbh Verfahren und vorrichtung zur übermittlung von satellitennavigationsdaten
US9986529B2 (en) * 2013-11-12 2018-05-29 Qualcomm Incorporated Methods and apparatuses for use in determining an altitude of a mobile device
CN104680008B (zh) * 2015-02-12 2017-09-26 东南大学 一种基于多参考站的网络rtk区域大气误差建模方法
EP3130943B1 (en) 2015-08-14 2022-03-09 Trimble Inc. Navigation satellite system positioning involving the generation of tropospheric correction information
EP3475730B1 (en) * 2016-06-24 2023-10-04 RX Networks Inc. Method, apparatus and computer-readable medium for reducing tropospheric effects in gnss positioning
US11774598B2 (en) * 2019-04-02 2023-10-03 Mitsubishi Electric Corporation Information processing device, information processing method, and computer readable medium
DE102021206153A1 (de) * 2021-06-16 2022-12-22 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zum Betrieb eines GNSS-basierten Navigationsmoduls während einer Startphase

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5323322A (en) 1992-03-05 1994-06-21 Trimble Navigation Limited Networked differential GPS system
US6829534B2 (en) 1999-04-23 2004-12-07 Global Locate, Inc. Method and apparatus for performing timing synchronization
US6799116B2 (en) 2000-12-15 2004-09-28 Trimble Navigation Limited GPS correction methods, apparatus and signals
US6701253B2 (en) * 2002-02-19 2004-03-02 Eride, Inc. Total correction strategy
US6647340B1 (en) * 2002-03-13 2003-11-11 Garmin Ltd. Space based augmentation systems and methods using ionospheric bounding data to determine geographical correction source
JP3889719B2 (ja) * 2003-03-25 2007-03-07 株式会社東芝 対流圏特性算出システム
RU2348052C2 (ru) * 2003-04-17 2009-02-27 Секретэри Оф Стейт Фор Дефенс Дстл Исправление погрешностей, вызванных тропосферой, в глобальных системах определения местоположения
US7298319B2 (en) * 2004-04-19 2007-11-20 Magellan Navigation, Inc. Automatic decorrelation and parameter tuning real-time kinematic method and apparatus
US7755542B2 (en) * 2006-03-07 2010-07-13 Trimble Navigation Limited GNSS signal processing methods and apparatus
US8665146B2 (en) * 2007-07-10 2014-03-04 Electronic Navigation Research Institute Calculation method of the amount of zenith troposphere delay, and a correcting method of troposphere delay of satellite positioning signal
DE102007041772A1 (de) * 2007-09-04 2009-03-05 Astrium Gmbh Regionales Satellitenpositionierungsergänzungssystem
US7961141B2 (en) * 2008-12-09 2011-06-14 Navcom Technology, Inc. Methods and systems to increase accuracy in the navigation of single frequency receivers

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007129242A3 (en) 2008-08-28
EP2016440A2 (en) 2009-01-21
US20070258485A1 (en) 2007-11-08
US8462045B2 (en) 2013-06-11
WO2007129242A2 (en) 2007-11-15
US7907087B2 (en) 2011-03-15
US20110187592A1 (en) 2011-08-04
JP2009536341A (ja) 2009-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5149277B2 (ja) 無線端末の衛星測位
Rovira-Garcia et al. Accuracy of ionospheric models used in GNSS and SBAS: methodology and analysis
US9854404B2 (en) Techniques for generating environment and reference data reports for particular environments on behalf of mobile devices
FI112284B (fi) Menetelmä ja laite ajan määrittämiseksi satelliittipaikannusjärjestelmässä
JP2006523836A5 (ja)
CN101558323B (zh) 辅助数据和辅助数据请求消息中的基于时间的星历标识
CA2519808A1 (en) Correction of troposphere induced errors in global positioning systems
US9810548B2 (en) Barometric calibration of user equipment
CN106998535B (zh) 移动终端定位校正方法和系统
KR100721517B1 (ko) 이동통신 단말기의 위치 결정 장치 및 방법
Schaefer et al. Assessing absolute and relative accuracy of recreation‐grade and mobile phone GNSS devices: a method for informing device choice
Tsakiri et al. The use of low-cost, single-frequency GNSS receivers in mapping surveys
CN101784908A (zh) 卫星定位系统中的独立高度测量
CN114501313A (zh) 终端定位的方法、装置、电子设备及存储介质
JP2005338079A (ja) 衛星位置一覧表メッセージ送信
US20230288570A1 (en) Ionosphere Grid History and Compression for GNSS Positioning
KR100305714B1 (ko) 지역적 전리층 지연 모델의 모델링방법 및 이를 이용한 보정위성 항법 시스템의 위치 보정방법
US7019693B2 (en) Estimating altitude of a communications device
US11906637B2 (en) Precise point positioning (PPP)-based real time kinematic (RTK) correction
EP3475730B1 (en) Method, apparatus and computer-readable medium for reducing tropospheric effects in gnss positioning
KR101738383B1 (ko) 다수의 기준국 보정정보를 이용한 위치 보정방법
KR20190130398A (ko) Gps 보정 데이터 제공 방법 및 시스템
WO2014063584A1 (zh) 电离层延迟修正参数的传递方法、装置及导航卫星
JP2018004434A (ja) 測位処理システム、方法、コンピュータプログラム、サーバ装置及びユーザ端末
KR20140005451A (ko) 가상 인프라 생성을 이용한 단말 위치 추정 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120606

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5149277

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees